積水ハウス 東京ガスの「エネファーム」採用台数1万台達成 シェア約11%
積水ハウスは1月16日、自社が建設する新築戸建住宅で東京ガスの家庭用燃料電池「エネファーム」の採用台数が累計1万台を達成したと発表した。
同社は2008年に住宅のライフサイクルでCO2排出を2050年までにゼロにする「脱炭素宣言」 を行い、2013年には戸建住宅におけるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)「グリーンファースト ゼロ」の販売も開始し、日本最多のZEH販売実績を達成している。
東京ガスが2009年に「エネファーム」を販売開始してから2017年11月27日時点での累計販売台数は9万台となっている。同社は約11%のシェアを占めていることになる。2位は同社の約半分という。
〝早く家に帰りたくなるマンション〟〝北区に住もう〟三菱地所レジほか「赤羽志茂」
「ザ・パークハウス オイコス 赤羽志茂」完成予想図
三菱地所レジデンス・大栄不動産・三菱倉庫3社JVの「ザ・パークハウス オイコス 赤羽志茂」を見学した。南北線志茂駅から徒歩6分の工場跡地に建つ全500戸の大規模物件。物件名は〝オイコス〟だが、追い越す敵はいない。自らの限界を超えるしかない。キャッチフレーズ〝早く家に帰りたくなるマンション〟も最高に素敵だ。
物件は、東京メトロ南北線志茂駅から徒歩6分、北区志茂3・4丁目に位置する15階建てサードスクエア399戸と11建てフォーススクエア101戸の2棟全500戸(一団地認定取得)。専有面積は65.26~84.52㎡、全体の坪単価は未定だが200万円台の半ばになる模様。竣工予定は2019年1月中旬。施工は長谷工コーポレーション。第1期1次55戸の専有面積は65.26㎡・67.82㎡、価格は3,988万~4,988万円(最多価格帯4,400万円台)。1月19日(金)から20日(土)まで登録受付が行われる。
現地は日本化薬の工場跡地。敷地東側に隅田川、荒川が流れる。建物はサードスクエアとフォーススクエアの2棟で、今回分譲はサードスクエアの西向き住戸の3LDK。
〝早く家に帰りたくなるマンション〟がテーマ。広大な敷地面積約18,000㎡を生かし、カフェラウンジ、ブックラウンジ、DIYルームやエクササイズルームなど多彩な共用施設を整備するのが特徴。
80.38㎡と84.52㎡の4LDKはサードスクエアの角住戸30戸に限定し、そのほかはすべて3LDKとしているように、第一次取得者層をメインターゲットとし、宅配ボックスと「ネットスーパー」がコラボして宅配サービスを行うほか、国産材を用いた木の小部屋「箱の間」(記事参照)を初めてモデルルームで提案しているのが特徴。赤羽駅までシャトル便39本を運行(約8分)する予定。徒歩だと約18分。
◇ ◆ ◇
〝オイコス〟と言えば、三菱地所レジデンスが7年前に分譲した「パークハウス吉祥寺OIKOS(オイコス)」が強烈な印象として残っているが、コンセプトは「時代が求めるニーズに呼応するイノベーティブでデザイン性の高いシリーズとして、ザ・パークハウスの安全性や品質のもとに、自由度の高い、入居者にあった自分らしい住まい方を提供」するというものだ。
これまで首都圏の「八潮」「金沢文庫」の2物件と大阪の1物件を供給しているように、第一次取得者層向けの野村不動産〝オハナ〟に近いのか(同社は「野村さんの〝オハナ〟を〝オイコス〟ということではない」と否定)、それとも三井不動産レジデンシャル・同社他「ザ・ガーデンズ東京王子」864戸を〝オイコス〟のか(これまた同社は否定)よくわからない。
坪単価について。記者は計画が明らかになった時点で同社も事業主として販売した「ザ・ガーデンズ東京王子」と競合すれば、アクセスと街並みで引けを取るので同じ単価では厳しいとみていたが、「東京王子」は圧倒的な人気で完売した。最終期などは坪280万円くらいしたのではないか。
「東京王子」と競合しなくなれば、〝オイコス〟競争相手はいなくなる(大成有楽不動産の「十条」はあるが)。自らがどう物件の特性をアピールするかだ。
北区は一昨年、住みよいまち北区をPRし、子育てファミリー層・若年層の定住化を促進するため、シティプロモーション方針を策定。北区出身の漫画家・清野とおる氏を起用して積極的にPR活動を行っている。これに乗る手はある。
「志茂」は「しもた屋」「下々」「下僕」「ピアニシモ」などを連想させるが、「だれ志茂好きになれる」街でもある。「北区と帰宅を掛けたわけではない」と同社はまたまた否定したが、これくらいのダジャレは飛ばしていい。物件ホームページには、多くの人が18時前に帰宅し、平日でも家族みんなで夕食を楽しんでいるオランダの例を紹介している。
北区が推進するシティプロモーションのポスター
マンションの概念を変えた歴史的な物件 三菱地所「パークハウス吉祥寺OIKOS(オイコス)」(2010/11/12)
三菱地所 〝CSRからCSVへ〟新たな価値創造目指す「3×3 Lab Future」(2016/3/29)
インテリックス 小口化商品 北千住のビジネスホテル対象に分譲開始
「アセットシェアリング北千住駅前」
インテリックスは1月15日、3月開業予定の新築ビジネスホテル「アセットシェアリング北千住駅前」の不動産小口化商品を一口100万円単位(5口以上)募集総額19億円(1,900口)で販売開始したと発表した。
物件は、東京メトロ千代田線・東武スカイツリーライン・つくはエクスプレス北千住駅から徒歩4分、足立区千住4丁目に位置する敷地面積623.77㎡、6階建て延べ床面積1,902.01㎡の全103室。運用期間は30年間。予定利回りは5.1%。
〝魂が込められている〟4カ月で31棟成約 ポラス中央住宅「浦和美園」絶好調
「ボゥ ヴィラージュ浦和美園~イストワール87~」森の家
ポラスグループの中央住宅が分譲中の戸建て「ボゥ ヴィラージュ浦和美園~イストワール87~」と、1週間前に分譲開始した「浦和BRIGHTS」を見学した。「浦和美園」は昨年9月から分譲しているもので、わずか4カ月で全87棟のうち31棟を、「浦和」もまた全20棟のうちすでに6棟をそれぞれ成約している。なぜ売れるのか。一言でいえば1棟1棟に〝魂が込められている〟からだと思う。
◇ ◆ ◇
まず「浦和美園」から。同社は昨年9月、全体で87戸の戸建て「イストワール」を販売すると発表し、同時に記者見学会も行った。その時の記事も参照していただきたい。
今回見学したのは、「+Smart」「+Comfortable」「+Health」の3つの〝もっと〟をプラスした「ハイグレードタイプ」の4棟。全棟に2ミリ厚の挽き板フローリング、銘木の端材を活用した壁材「レリーフ」、珪藻土壁、タイマー式電動シャッター、高性能ハイブリッド窓、ミストサウナ、4枚引き戸などを採用、モデルハウスはすべて家具付き分譲というのが特徴だ。
4棟のうち「和みの家」と「森の家」は1.25坪の浴室を採用しているのが特徴だ。1.25坪の浴室はバブル時に各デベロッパー、ハウスメーカーが積極的に採用したが、その後はすっかり見なくなった。これはインパクトがある。
「森の家」はブラックウォールナットのフローリングや壁材を採用することで落ち着いた空間を演出し、マスターウォールの本皮ソファをコーディネートしている。
森の家(古垣氏担当)
「繋がりの家」は、床から約800ミリスキップさせた「スキップリビング」付き。1階の天井高を2.7m確保、スキップリビングの天井も上げているので、狭さを感じさせないのが特徴だ。
繋がりの家(角張氏担当)
「つどいの家」は、他のモデルハウスと異なり、床をコーティング加工して艶やかな表情にしており、回遊性のキッチン天井は一部下げ、間接照明とダウンライトを採用しているのが特徴。
集いの家(山口氏担当)
「和みの家」は、天井が網代仕上げの和室が印象的で、オレンジのソファが美しく、勾配天井のリビングによくマッチしている。
和みの家(山口氏担当)
◇ ◆ ◇
この日は、同社戸建分譲設計本部設計一部 営業企画設計課課長の古垣雄一氏と同じ部署の主任・角張泰広氏、さらに同社の広報マンに案内してもらった。全部で4棟。このあと「浦和BRIGHTS」の2棟も見学したので都合6棟見学した。
この間、サッカーに野球、街づくりなどについて侃々諤々の争いをするもんだから何が何やらさっぱりわからなくなった。どういうやり取りをしたのか、少し紹介する。
記者が「浦和レッズは昨年7位。観客数も39万人、多い時より半減。人気ナンバーワンにしては情けない。〝レッズタウンにしたい〟と熱く語る淵田敬三社長は立派だが、タウンマネジメント協議会は機能していないではないか。一方の西武ライオンズは2位。観客数も167万人。どうしてポラスは西武を応援しないのか。サッカーは裸になって踊ったり、頭突きをしたりと野蛮で、しかも1試合に2点くらいしか入らない退屈なスポーツ」などと〝挑発〟すれば、「野球とサッカーは異なるので比較はできない。西武の1試合当たりの観客数は2万人強でしょ。浦和レッズは平均3.2万人、最多は5.7万人。西武を応援しようにも、野球はみんな親会社がスポンサーになっている」などと広報マンが反撃する。また「あんたたちは立派な本物の木を使っているのに、どうして観葉植物はフェイクを相も変わらず飾るのか」と一発放てば、「本物は枯れたり、虫が付いたり手入れが大変。その代わりうちは1棟1棟インテリアコーディネーターが知恵を絞っている。同じものは提案しない。書院造の窓は右か左か」などと返され、どこまで行っても平行線だった。
しかし、何が何やらわからないということは、どれがいいか選別するのが難しいという意味で、みんな同じということではない。甲乙つけがたい出来であるのは間違いない。
そして何より、同社の力の注ぎようが並外れていることは、昨年の9月からすでに31棟を成約したという数字に如実に表れている。年間にすると80~90戸になる計算だ。このペースだと、全体で87戸を計画している「イストワール」を今年中に完売するかもしれない。
価格もしかり。坪単価150~160万円のマンションが四苦八苦しているエリアで、高いものは6,000万円を超えてくる。これはマンションにもヒントになる。価格を安くすれば売れる時代ではない。ユーザーの心に響く商品企画であれば売れるということだ。
〝閑古鳥が鳴く〟この街でこの販売スピードと価格は信じられない。ポラスに拍手喝采だ。
その一方で、街づくりを主導するさいたま市やUR都市機構関係者も奮起していただきたい。イオンモールとポラスや浦和レッズに〝おんぶにだっこ〟でいいのか。大学にも声を掛け協議会活動を機能させてほしい。都市間競争は益々激化する。浦和美園が取り残されないか心配だ。
和みの家
ポラス 浦和美園で大規模戸建て87棟分譲 マンション340戸含め1000戸 複合開発強化(2017/9/17)
三菱地所ホーム 平沼橋のホームギャラリーリニューアル 北欧インテリア提案
平沼橋第2ホームギャラリー
三菱地所ホームは1月13日、横浜市西区の平沼橋第2ホームギャラリー(tvk ハウジングプラザ横浜内)をリニューアルオープン。2階の子世帯部分を、デンマークの〝巣ごもり〟のような暮らしスタイル「Hygge(ヒュッゲ=居心地がいい時間や空間)」を取り入れた全館空調付きの企画型 「システム設計住宅」仕様にした。
北欧スカンジナビアンモダンのインテリアは、シンプルながらも温かみと機能性の高い空間を表現。照明やキャンドルなどで癒しの空間を演出した。
1階の親世帯は、日々の生活を優雅に彩るエレガントなライフスタイルを自由設計注文住宅「ONE ORDER(ワンオーダー)」として展示している。
建物は、木造(2×NEXT 構法)2階建て(ロフト付)の延床面積276.89㎡(83.75坪)。
◇ ◆ ◇
先週の金曜日、タカラレーベンが開設した銀座7丁目のコンパクトマンションサロン「SALON DE NEBEL」を見学したのだが、6か国のインテリア・カラーデザインが選択できるようになっており、一番人気は「Scandinavian」だった。
小説の世界では、全世界で800万部以上を売り上げたスウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの「ミレニアム1~3」の続編ダヴィッド・ラーゲンクランツ「ミレニアム4~5 」(早川書房)も発売された。
平沼橋には「スウェーデンハウス」の素敵なモデルハウスもある。双方が「ミレニアム」にあやかって競えば、住宅もヒットするかもしれない。
業界とマンション適齢期に勇気 野村不「オハナ淵野辺ガーデニア」驚異的売れ行き
「オハナ淵野辺ガーデニア」
野村不動産は1月12日、第一次取得層をメインターゲットにした〝オハナ〟シリーズで過去最大の「オハナ淵野辺ガーデニア」516戸が竣工したのに伴う報道陣向け見学会・説明会を行った。一昨年9月から分譲開始したマンションで、これまで未供給の16戸を除き484戸を成約するなど、〝郊外不振〟が喧伝される中で驚異的な売れ行きを見せている。
「〝私でも買えるのか〟とナーバスに考えていらっしゃるお客さまが多い。そうした方々に対抗トークを当初は考えていたが、そうではなくて、このマンションを買えばどのような生活ができるか、ベネフィットをしっかり伝えることが肝心」と販売担当者は語った。業界とマンション適齢期に元気と勇気を与えるマンションだ。
物件は、横浜線淵野辺・矢部駅から徒歩10分、相模原市中央区淵野辺2丁目に位置する第一工区298戸と第二工区218戸で構成される全516戸。専有面積は68.46~85.16㎡、全戸南向きで3LDKが2,400万円台~、坪単価148万円。施工は長谷工コーポレーション。敷地は小松建機の工場跡地。
約1万本の中高木を中庭に植樹し、オハナシリーズでは初となるゲストルームを設置、入居者のコミュニティづくりを支援するプログラム「さくらキャンパス」を採用しているのが特徴。入居後の生活を圧迫するランニングコストへの不安を解消するため30年間原則一定の修繕積立金制度を導入している。
契約者属性は、年齢は20代が13%、30代が46%と過半を占めるが、50代、60代も合わせると24%。年収は~500万円が43%、~600万円が22%、~700万円が14%。家族数は1人9%、2人43%、3人33%、4人14%。居住地は相模原市44%、横浜市18%、町田市8%、川崎市7%、その他23%。
「オハナ」シリーズは、主に中堅デベロッパーの分野であった郊外型の第一次取得層向けマンションがリーマン・ショックで激減し、需要者の年収もどんどん下落したのを受けて、同社がその〝間隙〟を埋める形で2011年から分譲しているもので、これまで約6年間で全20棟・約4,000戸以上を供給している。
マンション施工トップの長谷工コーポと連携し、シンプルな配棟・形状とし、プランもシンプルにし、〝ぜい肉〟をそぎ落とした設備仕様、自走式駐車場の採用などを徹底させることで、3LDKで3,000万円台に価格を抑制してきた。今後も年間コンスタントに700~800戸を供給していく意向だ。
以上、マンションホームページから
さくらキャンパス
◇ ◆ ◇
記者はこれまで、〝オハナ〟シリーズを第一弾の「八坂萩山町」など10物件くらい見学している。2014年辺りまでは飛ぶように売れた。ところがマンション適地・建築費の高騰が顕著になりだした2015年ころから雲行きが怪しくなり、「オハナ北習志野」241戸などは完売まで3年近くかかったのではないか。長谷工コーポ・辻範明社長も「もう(価格の安い)オハナは供給できない」などとショッキングな話をした。
今回の「淵野辺」が供給される前に、坪単価は150万円を切ることが業界内に伝わり話題になった。単価の安さには驚いたが、戸数の多さから記者は完売まで数年かかると思っていた(年間150戸契約できても完売まで3年4カ月)。
ところがどうだ。全棟が竣工して残りは32戸(未分譲16戸含む)というではないか。郊外部では〝駅近〟でも年間せいぜい70戸くらい成約できればいいというのが今の市場だ。いくら単価が安くても駅から10分のマンションがわずか1年4カ月で500戸近くが売れるなんて夢にも思わなかった。
同社がわざわざ竣工見学会を行ったのも〝オハナ〟堅調をアピールしたかったからに違いないが、これは同社だけでなく業界全体とユーザーを勇気づける快挙だ。(誰だ「マンションは『駅7分以内』しか買うな」と書いたのは)
見学会では、間取りプランはともかく外構・中庭の植栽が見事だった。同社の記念碑的マンション「桜上水ガーデンズ」やその他の「プラウド」と比べてもそれほど見劣りしない出来だった。
ほぼ同じ時期に竣工した「オハナ町田オークコート」310戸(坪単価173万円)は現在、契約率76%の進捗で好調に推移しているそうだ。
◇ ◆ ◇
見学会・説明会で心が痛んだのは、同社から配布された厚労省や第一生命経済研究所などのレポートだった。周知の事実ではあるか、少し紹介する。
2000年以降、30代の平均収入は一貫して下落している。2000年の30代男性の年収は30代後半が580万円なのに対し30代前半は485万円、2008年のリーマン・ショックの年は後半が530万円で前半は453万円に下落し、2013年は後半が499万円で前半は438万円だ。前半と後半とではやや差は縮まっているものの60万円くらいの差がある。その一方で、一都三県のマンション価格はリーマン・ショック時を超え5,101万円(2013年)になっている。
「子育てや教育にお金がかかりすぎる」との理由から子どもを持たない30歳未満の世帯は83.3%で、30~34歳は76.0%に達する。
「老後の生活のための準備をしていない理由」は、「現在の生活だけで精一杯で、老後資金の準備のための余裕資金がない」が64.2%。
子育て世代に必要な50㎡以上の賃貸住宅は約91万戸不足しており、東京23区の50~60㎡の平均賃貸家賃は15.25万円。(記者が問題だと思うのは、このように生活が苦しく、将来不安が大きいのに現在の生活に満足している若年層が多いということだ。ミレニアル世代の研究が進むことを期待したい)
ライブラリー
ラウンジ
第一次取得層向けの郊外マンションは復活するのか(2016/8/30)
野村不動産の新ブランド「オハナ」第一弾「オハナ八坂萩山町」堅調な売れ行き(2011/11/10)
野村不動産〝オハナ〟好調続く「草加谷塚」は1カ月で78戸申し込み 単価は超割安の129万円(2014/4/5)
タカラレーベン コンパクトに参入 業界の革命児 高荒美香氏がコーディネート
「SALON DE NEBEL」
高荒氏(「SALON DE NEBEL」で)
タカラレーベンがコンパクトマンション市場に参入する。年間500戸の供給を目指す。1月12日、銀座7丁目に常設サロン「SALON DE NEBEL」を開設し、関係者に公開した。
サロンは、銀座・中央通りに面した資生堂パーラー銀座本店隣の陽栄銀座ビル4階で、対面にはスワロフスキー銀座があり、GINZA SIXやH&Mにも近接する一等地。
同社取締役執行役員営業統括グループ統括部長・高荒美香氏がコーディネートしたもので、「NEBEL」は「NEAR(近く)」「ENJOY(楽しく)」「BEAUTIFUL(美しく)」「ENTERTAINMENT(多様なスタイル)」「LABORATORY(人生の発見基地)」の頭文字から採ったもの。広さは121坪。
モデルルームは40㎡と50㎡の2タイプ。意表を突く斬新なデザインが特徴で、一部には突板仕様の建具・面材を採用している。
商談ルーム「Experience Room」は「Scandinavian」「Italian」「Japanese」「American」「French」「Belgian」の6つのインテリア・カラーデザインが体験でき、カラーセレクトシミュレーター、VRキットも備えられている。
同社・島田和一社長は、「都心から都心近郊のエリアで中長期的に展開していく。当面は年間約500戸を供給していく。ライフスタイルに新しい常識を提案する」とビデオメッセージでコメントした。高荒氏は「広さは30~50㎡。自分の本当の暮らしたい形を表現し、6カ国のインテリアを提案した」と語った。
モデルルームを見学していたある銀行の(20歳代ですよねと呼び掛けた)30歳代の女性Hさんは「キラキラ輝いていて素晴らしい。こんな非日常の華やかなマンションに私も住みたい」と歓声を上げた。(「これは広尾の物件で、坪700万円はしますから、1億円くらい」と説明したら)「えっ、それじゃ買えない」と肩を落とした。隣にいた上司らしき男性も「銀行マンも買えない」と笑っていた。
銀座・丸の内には、三菱地所レジデンス、フージャースコーポレーション、明和地所のコンパクトマンションサロンがある。モリモトも銀座8丁目で分譲を開始した。顧客の争奪戦が激化する。
モデルルーム(左が50㎡、右が40㎡)
◇ ◆ ◇
高荒氏はマンションモデルルームの革命児-著名人に例えればジャンヌ・ダルクかローザ・ルクセンブルクか、それともマザー・テレサかレディ・ガガか。
その型破り、破天荒な提案は他を圧す。記者が初めてそのモデルルームを見たとき、心臓が飛び出るほど驚愕したのをよく覚えている。その後、高荒氏がコーディネートした物件をいくつか記事にしたので、詳細はそちらを参照していただきたい。〝石橋を叩いても渡らない〟イメージが強い同社を劇的に変えた立役者だ。
一番人気は「Scandinavian」とか
タカラレーベン 「巣鴨」で同社初の高単価マンション(2011/2/7)
タカラレーベン 驚嘆の“非日常”を演出「浅草」(2011/8/16)
タカラレーベン新ブランド「THE LEBEN」第一弾「G/CLASSIC 山の手PJ」(2014/3/28)
三菱地所レジデンス 資産形成用コンパクトマンション「ザ・パークワンズ」分譲へ(2016/12/15)
フージャース コンパクト積極化100億円体制に 銀座に常設モデル(2016/9/29)
住友不動産販売元会長・社長 岩井重人氏が死去
第3回 土地・建設産業界交流会で挨拶する岩井氏(平成28年12月1日、京王プラザホテルで)
住友不動産販売元代表取締役会長・社長 岩井重人(いわいしげと)氏が平成30年1月6日4時24分、肺炎のため死去した。享年87歳。通夜・葬儀は親族のみの密葬にて執り行われた。後日「お別れの会」を実施する予定。
岩井氏は昭和5年4月25日生まれ。長野県佐久市出身。昭和24年4月、住友銀行(現三井住友銀行)入行。同57年3月、専務取締役、同58年6月、住友不動産取締役、平成5年6月、代表取締役社長、同19年6月、代表取締役会長、同23年6月、取締役会長。平成15年4月、不動産流通経営協会理事長、同15年5月、不動産協会理事就任。平成22年11月、旭日中綬章受章。
◇ ◆ ◇
岩井氏は平成28年12月1日に行われた第三企画・RBAインターナショナル主催の「第3回土地・建設産業界交流会」にRBA野球大会会長として出席、「この度、RBA野球大会の初代会長を拝命いたしました、住友不動産販売会長の岩井でございます。RBA野球大会は、不動産業界の繁栄と発展、親睦ならびに国際親善への貢献を目的に平成元年から開催されています。国内、海外の多くの皆さんにRBAの理念を広げていくためには、今後もRBA野球大会を継続して開催していく必要があると思います。RBAの活動に一層のご理解、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます」と述べた。
散会後、「よかった」と語られたのが記者が聞く最後の言葉となった。ご冥福をお祈りいたします。
当日配布されたRBAタイムズを読まれる岩井氏
会場を後にされる岩井氏
記者が選んだ 2017年 話題のマンション 37物件
恒例の記者が選んだ「2017年 話題のマンション」37物件を発表する。昨年1年間にモデルルーム・現地見学した105物件の中から話題性、商品企画を重視して選んだ。必ずしも物件の良否を示すものではないことを断っておく。
「記者が選んだ2017年 ベスト3マンション」は次の3物件。
三井不動産レジデンシャル・丸紅「ザ・タワー横浜北仲」
スターツ「クオン流山おおたかの森」&「QUWON(クオン)新浦安」
東京建物「Brillia大山Park Front」
「横浜北仲」「クオン流山・新浦安」「大山」2017年 ベスト3マンション(2017/12/26)。
●春一番
東京建物・住友商事「Brillia Tower代々木公園CLASSY」
2017年の早春のマンション市場をリードしたのが、東京建物・住友商事「Brillia Tower代々木公園CLASSY」だった。同じころ、三井不動産レジデンシャルの皇居に近い「一番町」と、徳川家の狩場だった「浜離宮」が分譲されており、明治神宮に近いこのマンションがいくらで分譲されるか注目していたが、第1期は坪520万円。あまりにもの安さに肩透かしを食らったような気分になったが、市場を盛り上げるためには抑制気味の価格設定は歓迎すべきだったかも。
春一番〝弱音〟一色の業界に旋風起こせるか 東京建物「Brillia Tower代々木公園」(2017/2/17)
●美人マンション
三井不動産レジデンシャル「パークコート一番町」
かつて昔、〝こんな美しいマンション見たことない〟と直截的な見出しで鹿島建設「加賀ガーデンハイツ」を記事にしたことがあるが、三井不動産レジデンシャル「パークコート一番町」は、華やかさを備えた美人マンションだ。とにかくモデルルームがすばらしかった。坪単価は630万円で超割安だった(分譲開始は一昨年末で、当時は高値マンションの売れ行きが不振だったため、価格を抑制したと思われる)
その美しさに声を失った 商品企画も秀逸 三井不レジ「パークコート一番町」(2017/2/21)
●億ション
野村不動産「プラウド代官山猿楽町」
東急不動産・オリックス不動産・大京「ブランズ六本木 ザ・レジデンス」
サンウッド「サンウッド青山」
都心部の好立地マンションの坪単価が軒並み1,000万円近くになった。野村不動産「プラウド代官山猿楽町」、東急不動産他「ブランズ六本木 ザ・レジデンス」、サンウッド「サンウッド青山」などだ。バブル期では当たり前だった10坪で億ションの時代がやってきた。
これぞ本物の億ション 坪950万円はむしろ安い 東急不動産ほか「六本木」(2017/12/11)
4年前の5割高 坪900万円 野村不「プラウド代官山猿楽町」一般8戸が即完(2017/10/30)
サンウッド 創業20周年の集大成 「青山」の全面ヘリンボーン床に驚愕(2017/12/8)
●高値更新
三井不動産レジデンシャル「パークコート山下公園」
三井不動産レジデンシャル「パークホームズ北千住」
三菱地所レジデンス・小田急不動産「ザ・パークハウス 二子玉川碧の杜」
東急電鉄・商事・地所レジ・大林新星和不「ドレッセWISEたまプラーザ」
各エリアの過去の相場をはるかに超えるマンションもかなり分譲された。圧巻は、坪単価520万円でも圧倒的な人気となった三井不動産レジデンシャル「パークコート山下公園」と、同じ三井不動産レジデンシャルの坪単価330万円の「パークホームズ北千住」だ。
高値更新では、全館空調システム「マンションエアロテック」を搭載した三菱地所レジデンス・小田急不動産「ザ・パークハウス 二子玉川碧の杜」が坪500万円を突破したのには驚いた。
「CASBEE横浜」Sランクを取得した好物件の東急電鉄・三菱商事・三菱地所レジデンス・大林新星和不動産「ドレッセWISEたまプラーザ」も坪400万円近いが、残りはわずかのはずだ。
横浜市内最高単価520万円に納得 三井不レジ「パークコート山下公園」が好調(2017/12/22)
〝4方良し〟足立区最高値 三井不レジ「パークホームズ北千住」1期78戸が即日完売(2017/11/24)
「音がしない」「静か」 三菱地所レジ エリア最高値「二子玉川碧の杜」に高い評価(2017/10/13)
圧倒的人気 「CASBEE横浜」S評価 東急電鉄他「ドレッセWISEたまプラーザ」(2017/8/23)
●コンパクトマンション
三菱地所レジデンス「ザ・パークワンズ」
野村不動産「プラウド日本橋人形町パサージュ」
大京「ライオンズ千代田岩本町ミレス」
三菱地所レジデンスが年初から資産形成用コンパクトマンション「ザ・パークワンズ」の分譲を開始し、全員参加型の市場になった1年だった。このほか大手では、これまでもコンスタントに「パークリュクス」を供給してきた三井不動産レジデンシャル、「シティタワー銀座東」や「ドゥ・トゥール」で「SOHO」を盛り込んで順調な売れ行きを見せた。また、大京も4年ぶりに「ライオンズ千代田岩本町ミレス」を供給し、野村不動産は共働きをメインターゲットにした「プラウド日本橋人形町パサージュ」を分譲して人気になった。
三菱地所レジデンス 資産形成用コンパクトマンション「ザ・パークワンズ」分譲へ(2016/12/15)
〝2Lで60㎡台〟新たな需要喚起するか 野村不「プラウド日本橋人形町パサージュ」(2017/5/9)
大京 久々のコンパクト「ライオンズ千代田岩本町ミレス」 売れ行き好調(2017/7/28)
●湾岸
三井不レジ・近鉄不・JX不・日鉄興和不・住友商事「パークタワー晴海」
住友不動産「シティタワーズ東京ベイ」
京急電鉄・地所レジ他「プライムパークス品川シーサード」
積水ハウス「グランドメゾン品川シーサイド」
野村不動産「プラウドシティ越中島」
三井不レジ・野村不・地所レジ・伊藤忠都市など7社「幕張ベイパーク」
湾岸マンションが話題を呼んだ。三井不動産・近鉄不動産・JX不動産・日鉄興和不動産・住友商事「パークタワー晴海」と住友不動産「シティタワーズ東京ベイ」、京浜電鉄・大和ハウス工業・三菱地所レジデンス・総合地所・京急不動産「プライムパークス品川シーサード」、積水ハウス「グランドメゾン品川シーサイド」、野村不動産「プラウドシティ越中島」などのほか、全4,500戸という三井不動産レジデンシャル・野村不動産・三菱地所レジデンス・伊藤忠都市開発・東方地所・富士見地所・袖ケ浦興業の7社JV「幕張ベイパーク」も分譲開始された。
三井レジ他「パークタワー晴海」 「有明」と競合必至 価格はいくらになるか(2017/4/26)
好スタート 第1期は330戸 住友不「シティタワーズ東京ベイ」 プラン秀(2017/8/17)
呉越同舟効果 「5本の樹計画」の本領発揮 積水「品川シーサイド」1期207戸!(2017/3/24)
京急電鉄他「品川シーサイド」 資産性アピール 多様なニーズ取り込む戦略(2017/3/14)
野村不「プラウドシティ越中島」は坪300万円強 激戦の湾岸で優位に立つか(2017/7/21)
三井不レジ他4,500戸「幕張ベイパーク」第一弾分譲へ 価格はさて? (2017/9/14)
●再開発
三井不レジ・旭化成不レジ「パークシティ武蔵小山 ザ タワー」
旭化成不レジ・首都圏不燃建築公社「アトラス品川中延」
積水ハウス「グランドメゾン江古田の杜」
再開発マンションも強みを発揮した。三井不動産レジデンシャル・旭化成不動産レジデンス「パークシティ武蔵小山 ザ タワー」、旭化成不動産レジデンス・首都圏不燃建築公社「アトラス品川中延」、積水ハウス「グランドメゾン江古田の杜」などだ。
都の「マンション環境性能表示」で満点の☆3つ(5項目で15点)に1点だけ欠ける14点を獲得している「江古田の杜」はまだ見学していないが、今年度末までに完成するので、「5本の樹」計画や両面バルコニーにどのプランなどについて記事にしたい。
三井不レジ他 武蔵小山駅前の再開発タワーは坪単価470万円 第1期は204戸(2017/11/20)
公開空地整備で容積40%緩和 旭化成不レジ・不燃建築公社「アトラス品川中延」(2017/12/14)
持続可能な街づくり推進 積水ハウスなど 「江古田の杜プロジェクト」説明会(2017/10/26)
●がんばれ中堅
コスモスイニシア「イニシア西新井」「イニシア松陰神社前」
明和地所「クリオ レジダンス八王子」
モリモト「アールブラン横浜仲町台」
日本エスコン「グランレ・ジェイド渋谷富ヶ谷」
ポラス「ルピアコート西大宮」
〝うちは中中堅ではない〟と怒られるかもしれないが、中堅デベロッパーも良質マンションをたくさん供給した。
さて、その中堅デベロッパーの昨年の供給物件では、コスモスイニシア「イニシア西新井」「イニシア松陰神社前」、明和地所「クリオ レジダンス八王子」、モリモト「アールブラン横浜仲町台」、日本エスコン「グランレ・ジェイド渋谷富ヶ谷」、ポラス「ルピアコート西大宮」などのプランにほれ込んだ。
コスモスイニシアはここ数年素晴らしい商品企画のマンションを供給している。「西新井」は「東京都子育て支援住宅認定制度」第1号物件で、高いハードルを越えた。「松陰神社前」は緑環境を残したい地主の意向をプランに反映した。このほか、同社は最近「魅せる玄関」に注力している。これは文句なしにいい。
明和地所「八王子」もワイドスパンのプランがいいし、セラミックのキッチンカウンタートップを採用するなど意欲的な商品企画が際立った。企画を担当した同社開発事業本部マンション事業建設二部 建設課課長・大竹佳織氏が「お客さまや営業から喜ばれるのが何よりうれしい」と語ったが、この言葉にほれ込んだ。
モリモト「横浜仲町台」は周囲の緑環境と調和する外観デザインが美しい。「ディアナガーデン西麻布」も素晴らしかった。
日本エスコン「渋谷富ヶ谷」は、エレベータ室を巧みに利用し、各戸専用のホワイエを設けたプランがよかった。
ポラス「西大宮」も、トイレ・収納を含めすべてフローリングとすることで掃除機「ルンバ」が働きやすくするなど、働く主婦、または主夫の家事労働が楽になるようよく考えられたプランだ。
高いハードル越える 「東京都子育て支援住宅認定制度」第1号 「イニシア西新井」(2017/2/28)
地主の意向を反映 古民家の緑を残す 月内完売したコスモスイニシア「松陰神社前」(2017/8/8)
樹影を映し込む外観まるで絵画のようモリモト「アールブラン横浜仲町台」(2017/10/24)
真価を世に問う畢生の高級マンション モリモト「ディアナガーデン西麻布」(2017/1/29)
〝タワマンに負けない〟商品企画光る 明和地所「クリオ レジダンス八王子」(2017/12/11)
全戸にホワイエ(屋内廊下)土地の価値を最大限引き出す日本エスコン「渋谷富ヶ谷」(2017/4/24)
これほど働く主婦の目線に立ったマンションはない ポラス「ルピアコート西大宮」(2017/4/12)
●大激戦
相鉄不動産・伊藤忠都市開発・鹿島建設の「グレーシアタワーズ海老名」
小田急不・地所レジ・小田急電鉄「リーフィアタワー海老名アクロスコート」
小田急・相鉄線「海老名」駅圏が大激戦。相鉄不動産・伊藤忠都市開発・鹿島建設の「グレーシアタワーズ海老名」477戸が分譲開始されたほか、サンケイビル・名鉄不動産「海老名ザ・レジデンス」412戸、三井不動産レジデンシャル「パークホームズ海老名フォレストプレミア」84戸(他にもう1棟計画あり)が発売された。年明けからは小田急不動産・三菱地所レジデンス・小田急電鉄「リーフィアタワー海老名アクロスコート」304戸(他に同規模の2棟)が分譲される。トータルすると2,000戸を超える。
「海老名」は「2017年度の神奈川県民が選んだ住みたい街の第7位に。ランキング内のエリアを神奈川県のみに絞ると県内では第4位」というのには驚いた。
満を持して登場 全3棟900戸の第一弾 小田急不の免震タワー「海老名」304戸(2017/12/6)
大激戦区 鹿島の免震構造の相鉄不他「グレーシアタワーズ海老名」 坪単価は240万円(2017/9/28)
●IoT&AI
大和ハウス工業・神奈川中央交通・長谷工コーポ「プレミスト湘南辻堂」
ウェアラブルデバイスなどを用いたIoT技術やAI(人工知能)と、スポーツクラブが監修する運動メニュー提案も盛り込んだ業界初のマンションが、大和ハウス工業・神奈川中央交通・長谷工コーポレーション「プレミスト湘南辻堂」。記者も体力測定に挑戦し、総合80点(下肢のバランスは最低)を獲得したのに狂喜した。物件の後背地には高齢者がたくさん住んでいる。そうした層のニーズも取り込む戦略だろう。
業界初の体力測定装置に狂喜 大和ハウス「プレミスト湘南辻堂」 同社は販売に自信(2017/9/11)
●駅近&海の傍
伊藤忠都市開発「クレヴィア金沢八景THE BAY」
駅近で海の傍というまるでリゾートマンションのような物件が伊藤忠都市開発「クレヴィア金沢八景THE BAY」だ。こんなマンションをこれまでみたことがない。海好きにはたまらないマンションだ。施工が埋立・浚渫、護岸・防波堤工事を得意とするいわゆるマリコンの若築建設であることからもわかるように、工事費はかなり高いはず。
ベランダから釣りができる? 伊藤忠都市「金沢八景THE BAY」1期33戸販売開始(2017/8/24)
●スマートタウン
野村不動産・関電不動産開発・パナソニック「プラウド綱島SST」
CO2排出量の2005年度比40%削減、新エネルギー利用率30%以上などの先駆的な数値目標を掲げる次世代都市型スマートタウン「Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン」内の野村不動産・関電不動産開発・パナソニック「プラウド綱島SST」は、「CASBEE横浜」のSランクを取得した好物件。
平成21年以降「S」ランクを取得した分譲マンションは、22年度の「プラウド綱島」「プラウド横濱中山」、23年度の「Brillia City横浜磯子」、28年度の「ドレッセWISEたまプラーザ」とこのマンションの5物件しかない。野村不はこのうちの3物件を占める。
野村不他「プラウド綱島SST」 次世代スマートタウンにふさわしい高いレベル(2017/6/21)
●隈研吾氏
阪急不動産「ジオグランデ元麻布」
阪急不動産が首都圏での攻勢を強めている。同社の最高峰ブランド〝グランデ〟を冠した首都圏第一号マンション「ジオグランデ元麻布」は隈研吾氏が監修した。隈氏が監修したマンションは、三井不動産レジデンシャル「神宮前」「神楽坂」「赤坂」、東京建物「池袋」に続き5棟目。
隈研吾氏がデザイン 〝グランデ〟首都圏第一号 阪急不動産「ジオグランデ元麻布」(2017/3/6)
●一団地認定
三菱地所レジデンス・野村不動産「ザ・パークハウス 白金二丁目タワー」
三菱地所レジデンス・野村不動産「ザ・パークハウス 白金二丁目タワー」はレベルの高い高級マンションだ。シェラトン都ホテルの対面で、元竹中工務店の福利厚生施設跡地。敷地北側にある三菱商事の迎賓館の建て替えと一体として開発したため、建物の絶対高さ40mを100mに緩和され、容積率も600%(本来なら300%強)確保した。設備仕様レベルも高い。今年5月の竣工まで売れるのは間違いなさそう。
緑が面でつながる一等地 地所レジ・野村不「ザ・パークハウス 白金二丁目タワー」(2017/2/23)
●緑環境
三菱地所レジデンス・東建・大栄不動産「ザ・ パークハウス 国分寺四季の森」
ここ数年、大きな公園に隣接・近接するマンションがたくさん供給された。三菱地所レジデンス・東京建物・大栄不動産「ザ・ パークハウス 国分寺四季の森」は、敷地面積約20.7万㎡のうち約45%が緑地の日立製作所中央研究所に隣接。同研究所の庭園は毎年春と秋に公開されている。国分寺崖線の湧水も見られるそうだ。同時期に竣工見学会をやってほしい。
東急不動産「旧軽井沢ホテル」 「キュリオ・コレクションby ヒルトン」として開業
客室イメージ
東急不動産とヒルトンは1月10日、東急不動産が昨年3月に取得した長野県・軽井沢町の「旧軽井沢ホテル」においてフランチャイズ契約を締結し、ヒルトンのコレクションブランド「Curio Collection by Hilton(キュリオ・コレクションby ヒルトン)」の日本初進出ホテル「KYUKARUIZAWA KIKYO, Curio Collection by Hilton」として2018年春にリニューアルオープンし、東急リゾートサービスに運営を委託すると発表した。
東急不動産ウェルネス事業ユニットホテル・リゾート事業本部長兼東急リゾートサービス社長・速川智行氏は「軽井沢の地で、ヒルトンの国内初出店となるコレクションブランドの出店により、日本の魅力をさらに高め世界に発信できることをうれしく思います」とコメント。
また、ヒルトンのアジア・オーストラリア地区開発担当上席副社長のガイ・フィリップス氏は「ヒルトンでは東京、大阪、沖縄を含めた主要都市に、現在14のホテルを展開しています。当社の新しいブランドを日本に、さらには軽井沢のような魅力的な土地に紹介できることを、大変嬉しく思います」とコメントしている。
「旧軽井沢ホテル」は、旧軽井沢エリアに立地し、敷地は明治時代を代表する実業家や文化人、政治家の別荘として利用されてきた。約9割の客室が40㎡を超す間取りとなっている。
「キュリオ・コレクションby ヒルトン」は、世界で40軒以上展開しており、「キュリオ」という言葉は〝興味深く、ユニークで、他に類を見ない〟という意味が込められている。
「KYUKARUIZAWA KIKYO, Curio Collection by Hilton」は長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢491-5外に位置する地下1階地上3階建て延床面積6,989.12㎡(他に木造平屋建て81.57 ㎡の教会)。客室数は50室。