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「アネシア築地ステーションレジデンス」(天井部分が光壁になっている)

 トヨタホームとミサワホームが近く分譲開始する「アネシア築地ステーションレジデンス」を見学した。東京メトロ日比谷線築地駅に直結した全98戸。事前反響がよく、いったい価格はいくらになるか注目のマンションだ。

 物件は、東京メトロ日比谷線築地駅に直結、中央区築地3丁目に位置する15階建て全98戸(事業協力者住戸19戸含む)。入居予定は平成31年3月下旬。専有面積は40.84~83.50㎡、価格は未定だが、記者は坪500~520万円と読んだ。施工は不二建設。販売代理は三井不動産レジデンシャル。

 現地は、銀座マロニエ通りと聖ルカ通りが交差する2方道路角地で、築地駅直結。地下改札を出てすぐに直結エレベーターが2020年に共用が開始される予定。敷地は元トヨタ自動車のディーラー。

 建物は、敷地東-南-西にかけて隣接地にビルなどの高い建物が建っており、メインの住戸は北東、北西向きが中心。プランは40㎡台~60㎡台のコンパクトが中心で、10階までは1フロア8戸、11階から15階は6戸。内廊下設計。

 外観デザインは建築家・武田光史氏。基壇部に堅牢な御影石とグラスウォールを採用して水平ラインを強調。上層部にはベージュの磁器質ボーダータイルを用いている。

 共用部分のデザインは笠原英里子氏。石造りと木調デザインを使い分けているのが特徴。エレベータホールにはヘキサゴンタイルを採用。エントランスアプローチには野口真里氏のグラスアートを設置する。インテリアデザイン担当は辻昌克氏。無垢の建具、突板や大理石の壁を多用。リビング天井高は2400・2500ミリ。

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 さて、価格予想。同社は「反響がものすごくいい」としか話していないので、いったいいくらになるか、予想は極めて難しい。

 難点がないわけではない。高層階でも南側の日照・採光・眺望は望めず、住戸の天井も柱・梁型が結構目立つ。天井も億ションにしては低い。

 参考になるのは、近接する新富町駅から徒歩2分、築地駅から徒歩6分の野村不動産「プラウド銀座東レジデンス」。坪単価は420万円。来場者から〝思っていた以上に安い〟という評価を得ており、第1期は60戸超でその後も順調に売れているはずだ。広めのタイプが多いのも好評のようだ。

 今回の物件は、何しろ駅直結。アドレスも今や全国区の「中央区築地」。当初坪450万円とはじいたが、現地・モデルルーム見学をして、将来の再開発の可能性も考慮に入れて、大幅に上方修正した。コンパクトも多いことから平均して500万円以上、ひょっとすると520万円くらいになる可能性もあると予想した。

 モデルルームもよくできている。柱・梁型の問題を解消するため、あるいは逆手にとって梁の部分に光壁を設けたりして空間演出を行っているのがいい。

 リビングドアは、オプションだが数百万円はするというトチノキの無垢材を採用しているのが目を引く。

 予想を外したら申し訳ないと謝るほかないが、500万円を割ることはないような気がする。これから都心部はどんどん高値更新する。株価の上昇が富裕層の財布のひもを緩めている。

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トチノキの無垢材で造られたリビングドア

〝思ったより安い〟設備仕様の高さ 来場者評価 野村不「プラウド銀座東レジデンス」(2017/8/21)

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「エアキス」 実験住宅見学説明会(千葉大学 柏の葉キャンパスで)

 積水ハウスと千葉大学は11月9日、同社の空気環境配慮仕様「エアキス」のさらなる健康効果を医学的観点から検証を進める実証実験住宅群が完成したのに伴う発表・見学会を行った。

 「エアキス」は、子ども基準で室内の化学物質を大幅に低減するため、ホルムアルデヒドなど5つの物質の濃度を厚労省指針値の2分の1以下に抑制し、設計・竣工・引き渡しの3つのステップで検証を重ねているもので、同社のほとんどの戸建ての標準仕様にしている。2017年4月、同大学と共同して寄附研究部門を設立、今回の発表会となった。

 同大学は、2007年に環境改善型予防医学の実践の場づくりと成果を発信する目的で「ケミレスタウンプロジェクト」を立ち上げ、これまでフェーズ2まで様々な実験を行ってきた。

 今回の実証実験棟はフェーズ3に位置付けられており、向こう5年間で健康を増進するモデルの構築を目指す。実験棟は一般的な在来木造平屋建て(64㎡)と同社のエアキス実験住宅(64㎡)の2棟からなり、成人、子ども、アレルギー既往歴のある人など多様な対象者による滞在評価実験を行う。

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実験棟(エアキス仕様と一般住宅仕様)

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様々な機器で実証実験を行う

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 屋内の化学物質が人体へどのような影響を及ぼすか予備知識はないが、悪影響を与えることぐらい容易に想像できる。モデルルームやモデルハウスを見学する際には必ず床材、壁材などの素材をチェックする。ケミレスタウン構想は大賛成だ。

 先日も、三菱地所ホームの全館空調「エアロテック」を装備したモデルハウス「ORDER GRAN AKASAKA」に宿泊体験し、その良さを実感した。

 しかし、「素晴らしい」といくら叫んでも空気環境の価値を正確に伝えたことにはならない。そこで、同社と同大学関係者に次のような質問をした。

 環境価値をわかりやすく伝える指標はないか、たばこの発がんリスクも含めしきい値(しきいち)、閾値(いきち)はあるのか、温度や湿度を測れるように屋内で空気環境も簡単に測れる機器は開発されないのか-という3点だ。

 驚いたことに、この質問に対し同大学予防医学センター特任准教授・鈴木規道氏が「空気環境の〝見える化〟は重要課題で、今回の実験住宅棟でも研究を進めている。安価で測れるものを開発したい」と語った。これが実現したら空気環境への関心は飛躍的に高まるはずだ。

 閾値については、「エビデンスはどんどん積みあがってきているが、新しい物質が使われるのでわからない部分もある」と同大学予防医学センター長・森千里教授は語り、同大学予防医学センター准教授・中岡宏子氏は「閾値にチャレンジしたい」と意欲を見せた。

 予想はしていたが、森氏は「タバコはダメ」とにべもなかった。(後述する愛煙家だった森鴎外とはこの点は全然似ていない)

 なるほどと思ったのは同社執行役員 総合住宅研究所所長・石井正義氏の回答だった。石井氏は「空気環境もそうだし、快眠できる空間づくり、おいしく食べられるキッチン、緑の環境、ユニバーサルデザイン(UD)など総合的に研究することが大事」と語った。同社がUDの取り組みでは最先端をいく企業であることは確信を持って言える。

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森氏

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左から鈴木氏、中岡氏、石井氏

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 「キャンパスを歩いていたら、丸々としたキジが歩いていた。野生の野ウサギもいる…今日11月9日は〝いい空気の日〟。実験住宅のお披露目会にぴったり…100年前、日本家屋と健康に関する医学研究を私の曽祖父、森鴎外が…」登壇した森教授がいくらもしないうちに話した途端、思考が停止した。「…」森先生は少なくとも〝曽祖父〟というフレーズを4回は口にしたが、何を話したのかよく覚えていない。顔ばっかりを眺めていた。確かによく似ている。頭の禿げたところなど(失礼)そっくりではないか。

 そこで、もう一人、同じように頭の禿げあがった(たびたび失礼)千葉大名誉教授・古在豊樹氏(元千葉大学長)を思い出した。2012年の記事で次のように書いている。

 「古在氏は…われわれ団塊の世代で知らないものはいない哲学者『古在由重』(1901~1990)と顔がダブった。古在由重も頭の毛は薄かったし、丸顔で赤ら顔だった。豊樹氏はそっくりだった」(豊樹氏は息子さんであることが分かった)

効果てきめん 三菱地所ホーム 全館空調「エアロテック」記者も宿泊体験(2017/10/30)

内装木質化は熟睡長く、知的労働も向上 慶大・伊香賀教授が実証(2016/3/22)

みらい・三井不 国内最大級の植物工場「柏の葉スマートシティ」に完成(2014/6/6)

三井不動産・千葉大・パナソニック・みらい「ネットワーク型家庭用植物工場」の実証実験を開始(2012/5/28)

 

 

 

 アパが建設を進めているマンション「THE CONOE〈三田 綱町〉」は分譲ではなく、高級賃貸マンションにすることが分かった。

 物件は、東京メトロ南北線・都営大江戸線麻布十番駅から徒歩7分、港区三田2丁目に位置する敷地面積約1,588㎡の9階建て全45戸。専用面積は74.09~217.29㎡。賃料は未定。駐車場は44台(機械式駐車場43台、ガレージ1台)。竣工予定は平成29年11月。設計監修は横堀建築設計事務所。設計・監理は四季建設設計事務所。施工は新日本建設。

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 この物件は、同社が着工するという話を聞いたころから注目していた。綱町三井倶楽部の隣接地で、対面は旧社会保険庁。近くには三井不動産レジデンシャルが3年前、坪725万円で分譲し圧倒的な人気になった「パークマンション三田綱町」(92戸)がある。

 アパのマンションは、何といっても綱町三井倶楽部の隣接地というのが魅力で、坪850万円くらいになると推測されていた。

 ところが、その後、都心部の富裕層向け物件はどんどん高値を更新していった。現在分譲すると仮定したら、坪単価は1,000万円くらいになるのではないかと予想していた。

 同社が分譲ではなく賃貸とした理由はわからない。資産として保有するということか。

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「(仮称)富士見2丁目ビル」解体現場(参加人数は最多300名でカットされた)

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青木氏

 ミサワホームと青木茂建築工房は11月9日、リファイニング建築手法を用いて築36年の専門学校を賃貸マンションに用途変更する「(仮称)富士見2丁目ビル」の解体現場見学会を行った。約250名が参加した。

 リファイニング建築は、リフォームやリノベーションと異なり、囲障設備仕様を更新するだけでなく、建物自体の耐震性や耐用年数を大幅に向上させて長寿命化を図る手法。既存の建物の80%を再利用することで、費用を新築の60~70%までに抑えることを目指している。

 今回の計画は、老朽化した専門学校の校舎とその土地をミサワホームが取得し、青木茂建築工房が設計・監理を行い、単身者や共働き世帯を対象にした賃貸マンションに用途変更するもの。

 再生に当たっては、既存室内階段室を解体し、鉄骨階段とエレベータを新設、バルコニー、自転車駐輪場を増築し、職員室と教室の一部を減築し、エントランスポーチを計画。また、既存建物の外装タイルを撤去し、新規化粧材は塗壁と板金貼りとして軽量化を図る。

 既存建物は、千代田区富士見2丁目に位置する4階建て延べ床面積約868㎡の専門学校。再生の事業主はミサワホーム。設計・監理は青木茂建築工房(建築)、木下洋介構造設計室(構造)、設備計画(設備)。施工は大末建設。竣工は2018年2月の予定。再生後は専用面積28.12~57.55㎡の賃貸住宅16戸となる。

 両者は、リファイニング建築を通じて安全で質の高いストック資産の形成に取り組むことで2015年に業務提携。渋谷区の築50年を超える職員住宅を賃貸住宅に再生する「初台」の案件に続き2件目。

 青木茂氏は「今回は学校から賃貸住宅への用途変更で、既存建物は大スパンでコンクリートの中性化もそれほど進んでおらず、比較的容易な案件」と語った。

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三井不&青木茂建築工房 築52年の市場性ない共同住宅をリファイニングで再生(2017/10/16)

 

 

 

 

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「グランドメゾン覚王山菊坂町」完成予想図

 積水ハウスは11月8日、わが国初の全戸ZEH基準を満たすマンション「グランドメゾン覚王山菊坂町」を11月11日から分譲すると発表した。

 全住戸に平均4kWの太陽光発電システムと、燃料電池「エネファーム」を搭載し、省エネ性能を評価する「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」でZEH基準適合評価を住戸単位で取得する。

 LED照明などの各種省エネ設備のほか、窓のアルミ・樹脂複合サッシにアルゴンガスを充填した複層ガラスを採用して、開口部の断熱性能を従来比2倍に高め、住戸単位の断熱性能を約1.4~1.5倍に向上させた。

 物件は、名古屋市千種区菊坂町に位置する3階建て全12戸。専有面積は82.54~151.84㎡、価格7,000万円台~1億8,000万円台。完成は2019年2月下旬。現地は市内屈指の邸宅街「覚王山」のヒルトップ。

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「クオン流山おおたかの森」

 今朝、コスモスイニシア「グランフォーラム練馬田柄」の記事では、「朝一番にいい仕事(取材)ができれば一日気分がいいものだ」と書いたが、逆も真なり。終わりよければすべてよし、一日の最後にいい仕事(取材)ができれば気持ちがハイになる。そんなマンションを紹介する。スターツの「クオン流山おおたかの森」だ。坪単価は〝超〟がつくほど割安で、複合施設・共用・専有部分も含めたトータルなプランが秀逸だ。

 物件は、つくばエクスプレス・東武アーバンパークライン流山おおたかの森駅から徒歩2分、千葉県流山市流山都市計画事業新市街地地区一体型特定土地区画整理事業施行地区内に位置する14階建て全241戸(分譲:192戸、賃貸:49戸)。分譲の専有面積は65.29~90.62㎡、価格は未定だが坪単価は210万円くらいになる模様。入居予定は平成32年2月。設計は日建ハウジングシステム。施工はスターツCAM。事業主はスターツコーポレーション。売主・販売代理はスターツデベロップメント。販売代理は伊藤忠ハウジング。

 プロジェクトは、流山市による流山おおたかの森駅前市有地活用事業のコンペに応募があった3グループの中から同社グループが選定されたもので、集合住宅棟、ホテル・商業棟、公共施設棟の3棟からなる開発面積約11,000㎡の複合開発。

 同社グループの提案は、「本事業の目的である市の新拠点核にふさわしい交流空間を形成するとともに、多様な世代の利用者が主役となって施設を利用するための配慮が含まれた提案」「将来にわたっての果たす役割を理解した提案」(流山おおたかの森駅前市有地活用事業 審査結果及び講評)が高く評価され、提案価格審査項目以外の11項目(集合住宅は3グループとも同点)で他のグループを上回り、総合評価160点のうち127.2点を獲得した(他のグループは99.4点と96.0点)。

 事業方式は「等価交換方式+定期借地権方式」で、ホテル・商業棟の敷地は50年間の定期借地により流山市からスターツコーポが賃借し、市は公共施設棟と等価となる集合住宅用地を交換することで公共施設を取得。集合住宅棟の賃貸住宅とホテル・商業棟はスターツプロシード投資法人が保有・運用を行う。

 設計・施工は、集合住宅棟とホテル・商業棟をスターツCAMが、公共施設棟を大成建設がそれぞれ行う。

 集合住宅は、ぺデストリアンデッキで駅と結ばれ、免震構造を採用。認可保育所も併設される。住戸プランは、アルコーブをたっぷり取り、横入り玄関(一部除く)、メーターモジュールの廊下・トイレなどが特徴。

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建設現場

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 集合住宅の評点はコンペの総合評点全160点のうち5点しか割り当てられていないのは不満だが、3グループとも3.8点で同じだった。選に漏れたグループも「販売実績とブランド力に優れており、確実な実現が期待できる」と高い評価を得ている。

 同社のプランは前述したとおりだが、物件の案内をしてもらった伊藤忠ハウジングのプロジェクトマネージャー・高橋陽一氏の説明を聞きながら、気持ちがとてもハイになった。免震、日建の起用、横入り玄関、メーターモジュールの採用などプロジェクトにかける意気込み、企画意図がストレートに伝わってきたからだ。

 そして何より、坪単価が210万円に抑えられ、第一次取得層でも背伸びしなければならないかもしれないが、手に届くのがうれしいではないか。記者は230万円くらいを予想していた。(同じ駅圏だけでなく、沿線の他の物件に与える影響は大きいが)

 高橋氏も同じように考えていたようで、「わたしも坪230万円くらいだろうと考えていましたが、スターツさんの(地域密着の)企業姿勢が価格にもよく表れている。22年間マンションの販売に携わってきましたが、これほど説明のし甲斐があるマンションは初めて」と語った。

 市はいま、「母になるなら、流山市。」という強烈なキャッチコピーのPRポスターを展開している。これに対抗できる首都圏の区市町村はほかにあるか。

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模型(手前が公共施設。ホールの客席は503席)

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 マンション記事と関係ないが、今年7月、伊藤忠ハウジングがこの物件の販売代理を担当すると聞かされたその日、RBA野球でスターツと伊藤忠ハウジングが対決した。序盤はスターツが3-0でリードしたが、4回に伊藤忠が一挙に7点を奪い逆転勝ち。敗れたほうが予選敗退という負けられない一戦だったため、スターツの予選敗退が決まった。

 試合後、乱闘になるのではと恐れたが、スターツナインも紳士。何事も起きなかった。スターツも伊藤忠も頑張れ。

伊藤忠ハウジング 4回に一挙7点逆転勝ち スターツ序盤のリード守れず(2017/7/19)

 

 

 

 

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「グランフォーラム練馬田柄」

 誰でもそうだろう。朝一番にいい仕事(取材)ができれば一日気分がいいものだ。昨日がそうだった。コスモスイニシアの分譲戸建て「グランフォーラム練馬田柄」がそうだ。モデルハウスの出来が出色で、最高天井高3.6mの空間演出に圧倒された。

 物件は、東京メトロ有楽町線地下鉄赤塚駅から徒歩6分、練馬区田柄二丁目の第1種低層住居専用地域(建ぺい率50%=角地緩和区画60%、容積率100%)に位置する全11区画。土地面積は100.16~120.93㎡、建物面積は95.08~119.18、予定価格は7,000万円台半ばから9,000万円台。建物は平成29年9月までに竣工済。施工は西武建設。構造・工法は木造(枠組壁)・2階建て。分譲開始は11月下旬。

 現地は、生産緑地も点在する住宅地の一角。都立光が丘公園へは徒歩15分。建物は全て2階リビングで、最高約3.6mの高天井を確保し、5畳大以上のグレーチングバルコニーを採用しているのが特徴。

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グレーチングバルコニー

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 最高天井高3.6mのリビングは、昨年見学した同社の「グランフォーラム光が丘公園」でも採用されていたが、より進化している印象を受けた。空間演出が抜群だった。

 写真を見ていただきたい。モデルハウスは5号棟で、2階LDKの広さは約20.7畳大。床から天井まで本棚が設えてあり、ところどころに本物の観葉植物が置かれている。天井にはファンが回っている。リビングの陽が入る南西角には約5.4畳大のグレーチングバルコニー、北側には約2.4畳大のDENが配置されている。

 1階の玄関・ホールの演出も見事だ。これも写真を見ていただきたい。写真では広がりがよく表現できていないが、シンメトリーの窓が美しい。同社はマンションもふくめて〝魅せる玄関〟に最近力を入れており、十分スペースを確保するとともに天然素材を多用、デザインにもこだわりを見せている。

 細かな配慮では、2階の洗面室には物干しポールを、階段部分には下部収納をそれぞれ設置している。

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モデルハウス

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リビング

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玄関

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 見事な空間演出を引き立てているのが「GREEN DECORATION SARVICE(グリーンデコレーションサービス)」だ。パーク・コーポレーションの空間デザインブランド「パーカーズ」とコラボし、モデルハウスにはすべて本物の緑を配している。

 記者はこれまで何度も「モデルルームやモデルハウスに下品な造花(フェイク)を置くな」と書いてきたが、同社の商品企画担当者も同じ思いなのだろう。

 少し考えれば誰だってわかるはずだ。一流ホテルやレストランのテーブルに造花が置かれているかと。居酒屋だってそんな愚を犯さない。記者は二度とそんな店を利用しない。

 別掲に昨年記事にした「石神井公園」「光が丘公園」を添付するが、ほとんどが1億円以上の「石神井公園」は完売まで半年かからなかった。マンションもそうだが、最近の同社の分譲戸建てはどんどんよくなっている。

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モデルハウス(ダイニングテーブル)

価格に見合う価値あり コスモスイニシア「グランフォーラム石神井公園」(2016/12/3)

公園に近接 電線地中化、2階リビング天井高3.8m コスモスイニシア「光が丘公園」(2016/11/7)

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 三井不動産は11月6日、三井不動産レジデンシャルとの共同出資会社「MITSUI FUDOSAN (ASIA) PTE. LTD.」(所在地:シンガポール)と「MITSUI FUDOSAN ASIA(THAILAND)Co.,Ltd.」(所在地:タイ)を通じ、タイの有力な住宅デベロッパー「アナンダ社」とのパートナーシップにより新たに5物件(計約3,900戸)の分譲住宅の販売を2017年6月より開始するとともに、新たに2物件に事業参画したと発表した。

 新たに販売開始、事業参画を決定した7物件はいずれも住宅地として評価の高いエリアに立地。販売を開始した物件の販売は好調に推移している。

 これで同社グループのバンコクでの分譲住宅事業は合計20物件、約16,000戸となった。

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「(仮称)秋葉原ホテルプロジェクト」

 サンケイビルと伊藤忠都市開発は11月6日、共同で千代田区神田須田町二丁目の神田川に面したビジネスホテル「(仮称)秋葉原ホテルプロジェクト」の開発に着手したと発表した。

 JR秋葉原駅から徒歩3分、東京メトロ日比谷線秋葉原駅から徒歩2分、都営新宿線岩本町駅から徒歩1分で、神田川に面しているのが特徴。

 物件は、JR京浜東北線・山手線・総武線秋葉原駅から徒歩3分、千代田区神田須田町二丁目に位置する敷地面積425.02㎡、14階建て延べ床面積3,431㎡。客室数143室(ダブル130室、ツイン13室)。設計・施工は東レ建設。竣工予定は2019年2月末。

 

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「プラウドシーズン横濱洋光台」

 野村不動産は11月2日、IHIと共同で開発を進めている分譲戸建て「プラウドシーズン横濱洋光台」(全203戸)に入居者向け共用施設「つながるHOUSE」をオープンしたと発表した。

 「つながるHOUSE」は、マンションの共用設備を応用したもので、専任のスタッフが勤務(月・水・土/11:00~17:00)し、利用相談に応じるほか、コーヒーベンダーやFree Wi-Fi、スポーツ観戦などにも利用できる大型スクリーンを備える「コミュニティスペース」や「ライブラリー」「キッズルーム」を設置している。また、簡易トイレ、発電機、テントなどの防災備品を常備し、災害時の「防災拠点」にもする。

 物件は、JR根岸線洋光台駅から徒歩17分(バス約5分)、横浜市港南区笹下4丁目に位置する敷地面積28,119㎡のIHIの社宅跡地の全203戸。建物面積は91.69~106.85㎡。構造・規模は木造2×4工法(2階建て)。施工は東急建設、西武建設。

 第1期53区画の販売を2017年3月に開始し、同6月に完売となっている。11月上旬から第2期の販売を開始する予定。

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 「つながるHOUSE」

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コミュニティスペース

 

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