経産省スマートマンション推進事業三井不レジ「品川」
経済産省スマートマンション推進事業に採択
三井不レジ・日土地販売「パークホームズ品川ザ レジデンス」
「パークホームズ品川ザ レジデンス」完成予想図
三井不動産レジデンシャルは7月2日、経済産業省「スマートマンション導入加速化推進事業」採択プロジェクトの第一号マンション「パークホームズ品川ザ レジデンス 」(209戸)のモデルルーム記者見学会を行ない、7月6日から第1期120戸を分譲すると発表した。
物件は、 JR 山手線品川駅から徒歩11分、港区港南2丁目に位置する16階建て全209戸の規模。専有面積は57.60~81.62㎡、第1期120戸の価格は 4,290万~8,310万円(最多価格帯5,900万円台)、坪単価280万円。竣工予定は平成26年10月下旬。設計・施工は大林組。事業主は同社 (事業比率70%)と日本土地建物販売(同30%)。
「スマートマンション導入加速化推進事業」は、マンション全体でエネルギー管理、節電およびピークカットを行い、エネルギーの効率的な使用や無理のない節電を実現するスマートマンションの普及促進を目的としており、同物件は「MEMS」(マンションエネルギーマネジメントシステム)と「HEMS」(ホームエネルギーマネジメントシステム)を導入してエネルギー管理サービスを提供するなどの取り組みを行う。
従来の「HEMS」では、消費電力の見える化や電力需給ピーク時の告知が主だが、同物件では自動制御が行えるようにし、電力需給ピークカットに協力した居住者には同社グループの居住者向けメンバーシップサービス「三井のすまい LOOP 」が提携するレストラン、家電量販店などの優待サービスが受けられるようにする。
建物は3方が運河に面しており、各住戸は東向き・南向き・南西向きが中心。南方には「T.Y ハーバー」が望める。デザインコンセプトは建築家の佐藤尚巳氏が担当し、船底の「キール」とマストを意匠デザインに取り込んでいる。大林組の免震構造を採用し、梁型が住戸内にでにくい工法を採用している。
設備仕様では食洗機、御影石のキッチンカウンタートップ、カップボード、吊り戸棚などが標準装備。
外観
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同社は柏の葉、大倉山、等々力などで先進のスマートシティ、スマートマンション、「マンション向けエネルギーマネジメントシステム( EMS )」などに取り組んでおり、今回の取り組みはそれ以上ではない。
しかし、関係者が「見える化を行なっても見ない人がいる」という言葉には盲点を突かれたような気がした。確かにそうだろう。デマンドレスポンス機能は必須要件かもしれない。その意味で、商業施設の優待サービスは「見てもらう」工夫であり、省エネ行動を促進するものとして期待したい。
坪単価についてはリーズナブルなものだと思う。250万円を切ることはないだろうし300万円を越えることはないと読んでいたのでその通りの結果となった。
キャナルラウンジ
東急不 快適空間「KooNe」体感 「見える化」課題
東急不動産「KooNe(クーネ)」空間体感 「見える化」もお願い
既報の通り、東急不動産とビクターエンタテイメントが開発した自然界に近い音が体感できる「KooNe (クーネ)」空間を「BRANZ ギャラリー」で体感した。人間が聞き取れない自然の音をどう再現するのだろうという疑問は解けたし、課題も見えたような気がした。
ギャラリーコンセプトルーム(モデルルーム)のリビングに入ってすぐ小鳥のさえずりが聞こえてきた。明らかに駅のホームから流れてくる音とは違っていた。とっさに考えたのは、どこから流れてくるのか、小鳥の名前は何なのか、どこで収録したのかということだった。音は床や天井、壁など9カ所に設置されたスピーカーから流されているものだが、小鳥の名前や収録場所は確認できないということだった。
同社広報に確認してもらったところ、自然音は主に秩父、屋久島、沖縄などで春夏秋冬、朝昼晩とシーン毎に収録したという。鳥の種類については目視して確認してはいないということだった。広報担当者は秩父ならば小鳥はシジュウカラやカワセミではないかという。
そこで、ビクターエンタテイメントにお願い。人間は見る(視覚)・聞く(聴覚)・味わう(味覚)・かぐ(嗅覚)・さわる(触覚)の五感の機能を総動員して事象を知覚する。せっかく自然界に近い音を再現したのだから、音の「見える化」も実現して欲しい。いつどこで収録したのか、小鳥の名前は何なのかなどをモニターに表示し、映像も添えればより自然の音を効果的に聴くことができる。秩父の春、屋久島の夏、奥入瀬の秋、知床の冬などとすれば大ヒットするのではないか。
もう一つお願いしたいのは、音を消す機能の付加だ。「BRANZギャラリー」は東急プラザの7階に設置されているため、館内の空調の音が伝わってくる。小鳥の鳴き声や川の流れの音を聞こうとすればするほど空調の音が耳障りになった。空調の音と川の音はほとんど聞き分けられなかった。
音を再現できる技術があるのだから、聞きたくない音を消す技術もあるはずだ。フランスの放送局はあの耳障りなブブゼラの音を消してサッカー中継したとも伝えられている。
これらの問題、課題はあるにせよ「KooNe」がすばらしいことには変わりはない。「KooNe」は人間が可聴できる20Hzから20kHzの音域を伝えるだけでなく、CDの約3倍もの情報量を備え、人間の可聴上限を超える48kHzまで伝えることで脳の活性化を促しリラックス状態に導く機能を備えているというのが最大の特徴だ。
ビクターエンタテイメントの実験では、老若男女29名に小型自律神経測定器を装着し、精神負荷の強い百マス計算と音のない安静な状態、ハイレゾリューション・サウンドが流れる空間にいる状態を比較した結果、被験者のLF(交感神経)/HF(副交感神経)も心拍数も計算>安静>ハイレゾリューションとなり、ハイレゾリューションがもっとも精神的に安定した数値が出たとしている。
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東急不動産は「BRANZ」のプランドコンセプトに「人生を極める住まい」を掲げ、〝五感に響く住まい〟を追求していくとしている。今回の「KooNe」はその一環だ、次はどんな新機軸を打ち出すか。
猫好き・本好き…たまらない大成有楽不「東中野」
猫好き・本好き…10タイプの「オーダーシステム」
大成有楽不動産「オーベルアーバンツ東中野」
「オーベルアーバンツ東中野」完成予想図
百聞は一見にしかず-この言葉がぴったりのマンションを見学した。大成有楽不動産が7月に分譲する「オーベルアーバンツ東中野」だ。同社が3月にニュースリリースした物件だが、販売事務所の模型などをみて嬉しくなった。マンションの商品企画はこれだと思った。
物件は、JR中央・総武線、都営大江戸線「東中野」駅 徒歩2分、中野区東中野一丁目に位置する12階建て全33戸。専有面積は39.92~68.71㎡、予定価格は3,200万円台~6,700万円台(予定 最多価格帯3,700万円台・5,700万円台、予定坪単価は300万円。竣工予定は平成26年7月下旬。販売代理は大成有楽不動産販売。設計・監理は陣設計。施工は鍜治田工務店。
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この物件については、同社がニュースリリースしたとき必ず見学しようと決めていた。リリースでは分からない部分が多かったからだ。現地は駅から2分の山手通りに面しており、1フロア3戸の建物。単身者・DINKS向けだ。驚いたのは販売事務所に設けられていた模型、コンセプト説明コーナーだった。
まず目に飛び込んできたのが「オーダーシステム」の「WITH CAT」。39㎡のタイプで、散歩歩道と収納を組み合わせた家具、トイレ付の収納があり、キッチンへ猫が入らないようリビングとの間に仕切りドアを設置していた。ネコ好きにはたまらないプランだろう。
次は、「本に囲まれる家」だ。61㎡のプランで、壁一杯の書棚、書店のようなディスプレイできる棚、スライド書棚などが模型で示されていた。これも本好きにはたまらないプランだ。(記者も本好きだ。たまに書棚の本の背表紙を眺めることで自分の人生を振り返り、作者と出会うことができる。だから捨てられない。本を捨てるのは人生を捨てるのと同じ。女性が着られない洋服やら履けない靴やらをため込むのとは全然違うのか同じなのかは分からない)
その次が、「大型パントリーのある家」。これも61㎡のプランで、キッチンの大きさは6.7畳大もあり、13.1畳大のLDと一体利用できるようプランニングされていた。これなら間違いなく調理が楽しくなる。友だちを呼びたくなる。
このほか、「ファッションを楽しむ家」「ロードバイクを楽しむ家」「映画を楽しむ家」「フレキシブルな家」「小上がりのある家」「リビングスペースで学ぶ家」「ゆったりベッドルームの家」など全部で10タイプが用意されていた。
モデルルームは「コレクションを飾る家」で61㎡。11.0畳大の洋室の隣に5.0畳大のコレクションルームが設置されていた。洋室には物干しポールがセットされていた。これはリビングつけたほうがいいとは思うが…。
「WITH CAT」
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これまで同じような提案をしているマンションや戸建てをたくさん見てきた。例えば「風呂好き」「料理好き」「本好き」「バーベキュー好き」プランなどだ。「犬猫マンション」もあった。最近では、三菱地所レジデンスが無印良品とコラボして茅ヶ崎海岸で分譲した「スマートセレクト構想」の第一弾「ザ・パークハウス茅ヶ崎東海岸南」がある。
三菱地所レジデンスの提案もよかったが、今回はそれ以上かもしれない。地所レジは水回り部分が固定であったのに対し、大成有楽のは1タイプにつき2通りの水回り位置が無償でセレクトできるようになっているのが特徴だ。西側にリビングを設けることも寝室を設けることもできるようになっている。キッチンとリビングが上下階で同じ位置に来ることも想定して、上下階の音対策にも万全を期しているという。天井高も2550ミリ確保している。
先に書いた「オーダーシステム」は有償で、例えば「WITH CAT」は214万円、「コレクション」は548万円、「ファッション」は362万円、「ロードバイク」は164万円、「本」が504万円、「パント リー」が320万円、「ゆったり」が156万円などだ。これはローンにも組み込めるようになっており、「CAT」は30年ローンで月額6,635円の負担で済む。
「本に囲まれる家」
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全33戸の小規模マンションであるため、広告宣伝費が限られており、「広く告知できていない」と担当者は言うが、駅前では住友商事の27階建てタワーマンション「クラッシィータワー東中野」(245戸)が分譲されるので集客もできるのではないか。単価的にも住商の物件は300万円をはるかに越えるのは間違いない。価格的な競争力はある。
マンションの商品企画はこうあるべきだ。もう不特定多数に何の哲学も思想もない田の字型プランなどやめたほうがいい。プランはユーザーが決める時代だ。同社はこの「オーダーシステム」を他のマンションでも採用するとはしていないが、継続してやるべきだ。三菱地所レジデンスも第1弾を分譲したきりだ。
「ロードバイクを楽しむ家」
東急不 自然界に近い音の快適空間 業界で初採用
東急不動産 自然界に近い音の快適空間をマンションに初採用
東急不動産は6月25日、ビクターエンタテインメントとコラボレーションし、森や川、海などの自然音が体感できるハイレゾリューション・サウンド・システムによるSpace Sound Design Solution 「KooNe (クーネ)」を同社のマンション「BRANZ (ブランズ)」に導入すると発表。同システムの分譲マンションへの導入は業界初。
「KooNe」は、「豊かな自然音(森、川、海などの音)を再現するハイレゾリューションと呼ばれる超高音質・広帯域のクオリティのサウンドと、より自然に音が耳に届く間接音響空間を構築することで聴覚を中心とした “ 居心地の良い空間 ” を創造する空間音響デザインソリューション」のこと。「単なるBGMとは異なり音を自然界に近い状態の高周波で届ける」ことができるという。
この「KooNe」を「BRANZ」の情報発信拠点である「BRANZ ギャラリー」(渋谷区)に設置。来場者が体感できるようにした。今年12月にモデルルームオープンする大規模マンション「ブランズシティ品川勝島」(356戸)の共用部1階の「ラウンジ」にも導入する予定。
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これだけでは何のことかよく分からないので、近く「BRANZ ギャラリー」で体感し紹介したい。「高周波で届ける」というのは、人間には聞こえない音も届けると言うことか。
消費税増税対策 30万円の現金給付は決まったが…
消費税増税時の住宅購入
最大30万円の現金給付は決まったが…建築費上昇懸念
マスコミが一斉に報じたように、政府・与党は6月26日、来年4月の消費増税に併せて導入する住宅購入者向けの給付制度を決めた。住宅ローン利用者に対して年収制限を設けて最大30万円の現金を給付するのが骨子だ。また、今年末で期限が切れる住宅ローン減税も4年間延長して、控除額を年間最大40万円に拡大する。
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「負担軽減策」が打ち出された26日、不動産協会は木村惠司理事長(三菱地所会長)名で「平成25年度税制改正で措置された住宅ローン減税の拡充等で効果が不十分な所得層に対して重点的に手当てされるとともに、現金購入者に対しても広く配慮されており、住宅購入者の負担軽減に効果があると評価している。また、10%引き上げ時の負担軽減措置も併せて決定されており、中堅所得層まで幅広く手当てされたことも評価したい」「これにより、住宅市場における駆け込み需要の発生とその反動については、かなりの程度平準化されることを期待している」とコメントした。
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この最大30万円の現金給付が消費税後の住宅市場にどのような影響を及ぼすかが最大の関心事だ。分譲マンションのケースで考えてみよう。
計算がしやすいように首都圏の一般的な郊外マンションに当てはまる3,000万円のマンションを全額ローンで購入した場合で、課税対象外の土地価格を1,000万円、課税対象の建物価格を2,000万円としよう。
現行の消費税率が5%だと消費税額は100万円。消費税率が8%になると160万円となり60万円アップする。仮に年収425万円以下の人が対象となる30万円の給付が受けられるとすると、住宅ローン控除額の年間30万円と合わせ差し引きゼロとなる計算だ。
しかし、実際の場合、年収425万円以下の人が3,000万円のマンションを購入し、3,000万円のローンを組むのは不可能だ。現金とローン減税で戻ってくるのはせいぜい30万円ではないか。つまり、消費税アップによって30万円の負担増となり、マスコミが報じているように「年収が低い人ほど恩恵が受けられる」というのは正確ではない。この点について、自民党の野田毅税制調査会長が「低所得者のための措置ではなく、駆け込み需要増と反動をいかに抑えるかを軸に考えた」(27日付け日経新聞)と語ったのは的を射ている。
そもそも消費税は逆進性が強く、生鮮食品などとともに住宅はその影響を強く受ける。ここでは詳しく書かないが、これは土地に対しては課税されず、建物のみに課税されるという税の仕組みに問題がある。建築費はどんな遠隔地であろうと1坪(3.3㎡)当たり単価は100万円はするので、分譲価格に占める建物価格割合は7割ぐらいになる。一方で、地価が高い都心部などは土地価格の割合は6~7割ぐらいになり逆転する。20坪の3,000万円と1億円、言い換えれば年収が数百万円の人とその数倍の富裕層の人が支払う消費税額は200~300万円の差しかない。
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もう一つ重視しなければならないのは、住宅ローン金利動向だし分譲価格の上昇懸念だ。住宅ローン金利動向については専門家に任すとして、すでに建築費の上昇は始まっている。関係者によると10%は上がっているという。
それでもまだ価格上昇が顕在化していないのは、企業努力、つまり、利益率を落としたり設備仕様レベルを下げたりして対応しているからだ。そのような例はたくさんある。二重床を直床にしたりキッチンの天板を御影石から人造大理石にしたり、食洗機はオプションにする、スロップシンクはつけない、クロスの質を落とす…数えたらきりがないほどある。値段を据え置きし、中身の量を減らしている商品と同じだ。
しかし、質の低下は競争力の低下にもつながる。いずれは建築費の上昇を価格に上乗せせざるをえなくなる。時間の問題だ。また、「駆け込み需要」に便乗した値上げも行われそうだ。そこがターニングポイントだろう。現金給付やローン減税では吸収しきれない額の値上がりとなった場合、果たして市場はどう反応するか。アベノミクスの真価がそこで問われる。
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もう一つ指摘したいのは、詳細はこれから決まるのだろうが、「消費税還元セール禁止特措法」と今回の「負担軽減措置」との整合性はどうなのかということだ。
特措法では「消費税分を値下げする」「消費税分の家具をプレゼントする」などは違法行為になるのだろうが、現金給付やローン減税によって負担を軽くするというのは主体が民間と国の違いだけではないか。消費税が増税されたらデベロッパーは「春の住宅取得応援キャンペーン」「創業○周年記念 購入資金プレゼント」などと実質的に税負担を軽くする商法に出そうだが、これは違法にはできないはずだ。
混乱を生じさせないためにも住宅、少なくとも第一次取得層向けは非課税にするべきだと思う。
総合地所 トイレドアもプッシュプル「ルネ北浦和」
総合地所「ルネ北浦和」 第1期25戸が即日完売
トイレを含むドアは全てプッシュプルを採用
「ルネ北浦和」完成予想図
総合地所が分譲中のマンション「ルネ北浦和」が好調な売れ行きを見せている。6月9日に第1期として全60戸のうち25戸を分譲して即日完売。引き続き先着順で分譲している。
物件は、 JR 京浜東北線北浦和駅から徒歩8分、さいたま市浦和区北浦和2丁目に位置する15階建て全60戸。専有面積は68.21~92.48㎡、現在分譲中の8戸の価格は3,360万~5,240万円(最多価格帯4,100万円台)、坪単価182万円。竣工予定は平成26年2月中旬。設計・施工は長谷工コーポレーション。
現地は、浦高通りに面しており、北浦和小学校、本太中学校、県立浦和高校に近接した文教エリアの一角。
コンセプトは「堅牢・適応・快適・共生」。100年快適に暮らせるようコンクリートの強度を高め、リフォームする場合の費用負担を抑えるため「自在壁」を採用しているのが特徴。従来どおりだと壁の取り外し取り付け費用として80万円かかったのが、40万円ぐらいに抑えられるという。エネルギーの「見える化」も進め、シンボルツリーに浦高と同じイチョウを配する。また、居室は引き戸を多用、トイレを含むドアの把手は全て長谷工コーポレーションが開発したプッシュプル把手を採用している。
居室、トイレなどのプッシュプルドア
建設技能労働者の不足傾向強まる 国交省
建設技能労働者の不足傾向強まる 国交省
国土交通省は6月25日、建設労働需給調査結果・主要建設資材需給・価格動向調査結果をまとめ発表した。
5月の全国8職種の需給動向は、4月の1.0%不足から1.4%不足へ0.4ポイント不足率が拡大。特に鉄筋工(土木)の不足率が5.1%と大きくなっている。
今後の見通しとしては8職種全ての技能労働者が不足傾向にあるとしており、労働者の確保が「困難」と「やや困難」の合計が23.3%となり、前年同月比11.1ポイント上昇している。
また、6月の主要建設資材需給・価格動向では、価格は「横ばい」、需給は「均衡」、在庫は「普通」となっている。
活況市場反映 記録的な一挙販売 三井・野村「月島」
三井不動産レジデンシャル・野村不動産「キャピタルゲートプレイス」
記録的な高単価マンションの第1期販売戸数322戸
「キャピタルゲートプレイス」完成予想図
好調マンション市況を反映
三井不動産レジデンシャルと野村不動産は6月25日、中央区月島1丁目の駅直結53階建て大規模再開発マ ンション「キャピタルゲートプレイス」(702戸)の第1期販売を6月29日(土)から開始すると発表した。第1期分譲は販売戸数495戸の65%で、坪 単価300万円を越える高額マンションしとてはリーマン・ショック後では最多販売戸数となる。人気になるのは必至だ。
物件は、東京メトロ有楽町線・都営大江戸線月島駅から徒歩1分、中央区月島1丁目に位置する53階建て全702戸((事業協力者住戸 207戸含む)の規模。専有面積は40.12~114.43㎡、第1期の価格は3,750万~16,930万円(最多価格帯4,200万円台・7,800 万円台)、坪単価は330万円。竣工予定は <ザ・タワー> が平成27年7月中旬、<ザ・レジデンス> が平成25年8月下旬。設計は安井建築設計事務所・清水建設。施工は清水建設。
特徴は、①月島駅直結・徒歩1分②地上約187m・53階建ての商住一体の複合再開発③ランドマーク性と地域に調和したデザインを両 立した外観・共用空間デザイン、照明計画④スカイラウンジやウェルネススタジオなどの充実した共用部とソフトサービス⑤東京都マンション環境性能表示、全 項目で最高評価の三つ星-など。
発表会に臨んだ三井不動産レジデンシャル都市開発一部長・山田貴夫氏は、「駅直結の高いポテンシャルを持ったマンション。忙しい人の 時間を大切にする人向けにプランを練ってきた。予想以上の反響で、問い合わせは昨年の11月以降で9,000件を越え、4月からの来場者は2,500件を 超えている。第1期の戸数は分譲戸数の6割を超える322戸だが、登録即日完売できる」と語った。
また、野村不動産住宅事業部プロジェクト事業推進部副部長・笹本和孝氏は、「平成17年に事業参画してから竣工までを含めると約10年の時間をかけるプロジェクト。200名を越える地権者やコンサル、地元とも一緒に作り上げた。特別の想いがある」と述べた。
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外観 |
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記者はデザインに惚れ込んだ。外観デザインは三井不動産レジデンシャルのマンションを多く手掛けている建築家の添田浩氏。白を基調にアクセントカラーとして「ヴァンダイクブラウン」のマリオンが実に美しい。思ったとおり、「ヴァンダイクブラウン」はあの中世の宮廷画家が好んだ色に由来する。とにかく品がある。基壇部のデザインがまたいい。
頭頂部の「フライングコーニス」もいい。頭頂部のデザインでは記者はオリックス不動産の「お台場」のティアラに惚れ込んだことがあるが、今回のデザインは気品がある。ライテ
外観
◇ ◆ ◇
まず、第1期の販売戸数の多さ。断定はできないが、おそらく坪単価300万円を越える高額マンションで一挙に322戸も供給するのはリーマン・ショック後ではこのマンションが初めて。三井不動産レジデンシャル「飯田橋」は単価が476万円だが、第1期は255戸だし、野村不動産「武蔵小杉」の第1期は310戸だが、単価は300万円を切っている。リーマン・ショック前にさかのぼってもこれだけ一挙に販売したマンションはそうないはずだ。この戸数と単価だけでもこのマンションりの人気の高さがうかがえる。
分譲単価について。記者は坪単価は300万円をはるかに突破するだろうが、350万円はないと見ていたがその通りとなった。ユーザーも「安い」と考えているかどうかはともかくリーズナブルと考えているだろう。億ションは17戸。これにも納得だ。月島も勝どきも富裕層が好んで億ションに住むエリアだとは考えづらいが、ここは「大川端リバーシティ」の入居者が検討しているという。設備仕様はこの単価レベルにある。
物件のネーミングについて。「キャピタルゲートプレイス」も分からないではないが、〝キャピタル〟は「キャピタルマークタワー」があるし、過去には中堅デベロッパーの「キャピタルマンション」がたくさん供給された。かといって「キャピタルゲインマンション月島」では公取協から呼び出しがかかるのは間違いない。いっそのこと三井不動産レジデンシャルのブランド「パークタワー」と野村不動産のブランド「プラウド」をくっつけ「パークタワープラウド月島」とでもしたらどうだろう。語呂もいい。ずっと記憶に残るだろうし、両社の幹部も「面白いじゃないか」とOKを出したのではないか(そんなわけはないか)。最近のマンションは横文字が多すぎてどこのマンションかさっぱり分からない。
事業比率について。両社は「事業比率は非公開」としているが、監事会社は三井不レジ。建築家の添田氏は三井不レジのマンションを多く担当している(野村不動産はないのではないか)。モデルルームのキッチンなどは明らかに三井不レジ。 72 ㎡のモデルルームには「土間」が付いているが、これは野村不動産が「中野」で好評だった土間付きと少し似ている。このことから事業比率を推測していただきたい。
ザ・ガーデン
大成有楽不 多摩市の入居者交流会に4割が参加
大成有楽不動産
多摩市のマンション入居者交流会に約4割が参加
ラウンジコンサート
大成有楽不動産は6月18日、同社が分譲・管理しているマンション「オーベルグランディオ多摩中央公園」(多摩市・358戸)で入居者交流会「まちびらき交流イベント」を6月2日に開催し、入居者の約4割(142世帯 346名)が参加したと発表した。
「まちびらき交流イベント」はマンション共用施設のお披露目と入居者同士が知り合いになるきっかけづくりを目的として、初めて「住生活総合サービス室」が主体となって開催。当日は「ラウンジコンサート」、「カーデニングセミナー」、「読み聞かせコーナー」など入居者交流の場を多数設け、同社が作成した「自助のための防災マニュアル『家族防災』」の説明会も行った。
同社は2013年4月、マンション入居者向けの新サービスの企画・推進などを行う専門部署「住生活総合サービス室」をマンション管理本部内に新設した。
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防災グッズ説明会 | 入居者情報交換メッセージ展 |
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ガーデニング講習会 |
住林 陸前高田市「希望の松」接木3本は順調に生育
住友林業 陸前高田市の「希望の松」3本の接ぎ木は順調に生育
住友林業と住友林業緑化は6月18日、陸前高田市の「希望の松」後継樹育成の経過報告を行い、2011年春に一本松から採取した3本の接ぎ木は順調に生育しており、苗高は約80センチになったと報告した。
しかし、2011年春に採取した松ぼっくりから発芽した18本の実生苗のうち生長した3本は枯死したと発表。枯死の原因として、自然サイクルの秋採り春蒔きと全く逆だったこと、長期間人工気象室で育成してきたため自然条件に適応できなかったことなどをあげている。
また、2012年秋に希望の松を伐採したとき採取した松ぼっくり約1,000個から採集した種子約75個については、冷蔵庫内で低温保存した後のち今年4月ごろから播種を行い、現在まで約70個の種子を播種し、そのうち9本が発芽、3センチまで生長しているとしている。
両社は今後も苗の育成に取り組み、将来的には陸前高田市に戻すことを目指す。