アッパーミドル・富裕層さらに増加 5人に1人が課税標準額1,000万円超 東京都港区

港区役所
納税者の5人に1人が課税標準額1,000万円以上-東京都港区のアッパーミドル・富裕層が増加していることが分かった。同区の行政資料によると、令和6年7月現在の課税標準額1,000万円を超える納税義務者は前年の27,680人(全納税者に占める割合は18.5%)から29,400人(同19.8%)へ1,720人、1.3ポイントそれぞれ増加し、これらの層の所得割額も前年の632億円(構成比72.7%)から809億円(同76.7%)へ28.0%増加した。
令和3年の全国納税義務者数は約5,951万人で、課税標準額が1,000万円以上の人は約110万人だ。その割合は1.8%だから、港区は桁違いのお金持ちがいることがわかる。
これらアッパーミドル・富裕層の増加が区の財政力を高めている要因の一つだ。財政力を示す令和5年の区の経常収支比率は70.7%で、中央区の60.4%、65.6%の渋谷区、70.5%の江戸川区に次いで4位。特別区平均の76.4%、全国平均の92.2%と比較して極めて高い。また、令和5年の自主財源比率も69.3%で、これも23区内でトップクラスとみられる。
アッパーミドル・富裕層の増加と人口動態の相関関係についてはよくわからないが、興味深いデータも行政資料は示している。
人口は平成27年の約24.0万人から令和6年は約26.6万人に10.7%増加しているが、5歳階層別にみると、30歳~44歳までの人口は平成27年の約7.4万人から令和6年は約6.5万人へ11.9%減少している。このほか65歳~69歳の人口も約1.2万人から約1.0万人へ16.4%減少している。その一方で、5歳~24歳、50歳~64歳、75歳以上の各層は大幅に増加している。
これは、働き盛りの人が結婚に際して住宅を取得しようと考えても、価格が高くて区外へ転出せざるを得ない現実の反映かもしれない。65歳~69歳の人口が減少しているのは、定年による住み替えが影響しているのだろうか。
この推測は的外れでないことを示すデータもある。人口動態がそれで、令和元年から令和5年までの他道府県からの転入は9,927人、転出は7,852人で差し引き2,075人増となっているのに対し、都内間移動では転入が14,011人、転出は13,689人で差し引き322人増となっている。これほどの差し引き差が出るのは、お金持ちの他道府県居住者が港区に転入し、転出者は〝都落ち〟の観がぬぐえない他道府県への転出をためらうからではないか。
富裕層の移入と関係があるかどうかは不明だが、国別外国人居住動態も興味深い。令和5年現在、区内の外国人居住者は21,863人で、もっとも多いのは6,481人の中国で、以下、韓国及び朝鮮3,583人、アメリカ2,700人、フィリピン980人、イギリス790人、フランス605人、ドイツ292人の順。中国は令和元年から2,156人増加している一方で、韓国及び朝鮮は微増している以外はすべて減少している。
コロナ禍でも億万長者は11.4%増の1,392人令和5年度の港区所得割額は2.4%減(2024/10/15)
中長期滞在想定 全室に洗濯乾燥機・電子レンジ・冷蔵庫 三井不「銀座築地」ホテル

「三井ガーデンホテル銀座築地」
三井不動産と三井不動産ホテルマネジメントは9月17日、「三井ガーデンホテル銀座築地」のプレス内覧会を実施し、9月30日に開業すると発表した。インバウンド客の中長期滞在・宿泊を想定し、「三井ガーデンホテル」シリーズとしては初めて全室に洗濯乾燥機・電子レンジ・冷凍冷蔵庫を備えたほか、本物の木や観葉植物やアップサイクルの素材を多用したデザインにより、〝上質なくつろぎと安らぎ〟を演出しているのが特徴。
施設は、東京メトロ日比谷線・都営浅草線東銀座駅から徒歩3分・東京メトロ日比谷線築地駅から徒歩4分、中央区築地4丁目の商業地域に位置する敷地面積約761㎡の14階建て全183室。客室面積20.2㎡~46.6㎡(中心は約26㎡)。直床、天井高は2500ミリ、浴槽は一部のタイプで、シャワー室が中心。客室単価は3万~6万円台を想定。付帯施設は大浴場(地下1階)、カフェ(1階)、リフレッシュスペース(2階)、フィットネスジム(9階)、レストラン・バー(14階)。
プロジェクトコンセプトは「少し上質な日常を過ごせる場所〝LIFE PLAACE〟」。外構や屋内に本物の緑をふんだんに取り入れ、同社グループの社有林の木材を活用した家具や、アップサイクルのアートなどサステナブルにも配慮している。
デザインコンセプトは「築地だからこそ〝素(しろ)から始まる〟。染色していない絹の素材の色を多用し、アール形状のデザインを取り込むことで、全館が優しい雰囲気を醸し出すように工夫されている。
客室は、インバウンド客の中長期滞在・宿泊を想定し、「三井ガーデンホテル」シリーズとしては初めて各室に洗濯乾燥機・電子レンジ・冷凍冷蔵庫を備えている。
内覧会で三井不動産ホテルマネジメント三井ガーデンホテル銀座築地総支配人・櫻井賢子氏は「着工した2022年11月は、『Stay in the Garden』へリブランディングしたのと同時で、新たな舵を切ったホテル。上質なくつろぎと安らぎを表現している。中長期滞在のニーズに応え、街に開かれた空間も設け、新たなサービスも付加した。オールデイで楽しんでいただける」と話した。

ロビー(上部の緑はフェイク)

デラックストリプル

洗濯乾燥機・電子レンジ・冷凍冷蔵庫

リフレッシュスペース

大浴場

櫻井氏
◇ ◆ ◇
櫻井氏が話した「Stay in the Garden」「上質なくつろぎと安らぎ」そのもののホテルだ。ラグジュアリーホテルによくある奇を衒ったデザインなど一つもない。〝優しさ〟がストレートに伝わってきた。
何より素晴らしいのは、本物の観葉植物を多用していることだ。1階には沖縄から探してきたという2本のシンボルツリー(アムステルダムキング、ベンガレシスリオ)が配されており、天井高6mのロビーの上部の緑はフェイクだったが、レストランや客室のベランダにも本物の植物が植えられていた。木製の家具やアメニティにはサステナブルな取り組みが見て取れた。木調の家具、伝統工芸品の有松絞「suzusan」を纏ったランプシェード、フラワーアートも目を引いた。
驚いたのは、福岡・京都を中心に多彩なレストランを展開するONO GROUPが東京に初出店した14階のレストラン「GINZA ONO Gratia-Smoke Dining-」だった。
「薪焼き」を得意とするレストランで、ヒノキやクヌギの本物の薪がデザインとして取り込まれており、1000度以上の火で柔らかくした鉄をアトランダムに叩いて造ったというアート(炎をイメージしたそうだが、記者は人間に見えた)と、その背景のえもいわれぬ臙脂にしばし見とれた。
客室料金について。高いのか安いのかわからない。新型コロナが猖獗を極めていたとき、あるホテル会社はキャンペーン料金として「一泊2,980円」を打ち出し話題になった。記者はその2年後、初めてその会社のホテルを利用した。値段は確か5~6,000円だった。いま、そのホテル料金を調べたら15,000円だ。すべての商品は市場が値段を決めるのだろうから、何も言うことはない。
取材を終え、タバコを吸いたくて喫茶店を探したがなかった。〝せんべろ〟の日高屋があった。300円のビールを頼み、タバコを2本吸った。これは安いと思う。

レストラン「GINZA ONO Gratia-Smoke Dining-」

「GINZA ONO Gratia-Smoke Dining-」

「GINZA ONO Gratia-Smoke Dining-」バルコニー

ロビー

有松絞「suzusan」を纏ったランプシェード

木製のアメニティ

エレベータホールのアート(階数により異なる)
◇ ◆ ◇
あらゆる建築物を分譲マンションに置き換えたらいくらになるかを考えるのが記者の習い性になっている。数年前まで、銀座・築地エリアでは大量のマンションが分譲された。三井不動産レジデンシャルも2015年に坪単価415万円の「パークリュクス銀座mono」を分譲し圧倒的な人気を呼んだ。しかし、ここ数年間は銀座・築地アドレスのマンションは供給されていないはずだ。
そんなことを考えながらホテルを見て回っていたら、ホテル隣接地は三井不動産レジデンシャルがマンションを建築中だと聞いた。東銀座駅から徒歩3分、歌舞伎座や築地本願寺に近い明治通りに面しているのだから、坪単価1,500万円でどうかとはじいた。
しかし、すぐ下方修正した。敷地面積はホテルと同じくらいの805㎡だが、住所は銀座ではなく「築地4丁目」だからだ。坪1,000万円はくだらないだろうが、高値追及は難しいと思った。賃貸になるのではないか。
2024年の地価公示を調べた。同じ「築地4丁目」で坪1,424万円(容積率800%)とあった。実勢はこの倍でも買えないのではないか。
〝業界のイチロー〟目指すのか 絶好調の住友不 マンション「銀座東」竣工(2019/5/23)
銀座の柳の下に泥鰌? 人気「パークリュクス」近接 モリモト「ピアース銀座8丁目」(2017/10/28)
「銀座初」に北海道から沖縄まで問合せ2,500件 NTT都市開発「銀座二丁目」(2015/5/12)
バブルだ!中古が新築を上回る 三井レジ「パークリュクス銀座mono」(2015/2/23)
まちづくりGXセミナー~都市の未来が緑で変わる~大阪開催10/16 国交省
国土交通省は「まちづくりGXセミナー~都市の未来が緑で変わる~」の第一弾を令和6年10月16日(水)、大阪で開催する。
国交省は、緑地を確保する取組を評価し民間投資を呼び込む仕組みづくりを進めており、全国でセミナーを開催し、緑地にまつわる有識者の講演や事例紹介を行うことで、「緑×まちづくり」を考える場を設け、都市の良質な緑の創出・維持に向けた取組促進を図るのが目的。
第1弾の大阪開催は10月16日(水)14時~17時、大手前合同庁舎1階共用会議室1。国交省のTSUNAG(優良緑地確保計画認定制度)の紹介のほか、打田篤彦氏(神戸大学ウェルビーイング先端研究センター 助教)の基調講演、日本政策投資銀行、積水ハウス、大阪府都市整備部公園課のまちづくり×緑の取り組みが紹介される。定員は100名(先着順)、申し込み締め切りは10月9日(水)。
詳細は以下へ。
https://www.kkr.mlit.go.jp/news/top/press/2024/20240912-2matidukurigxsemina-.html
平均77㎡で坪単価400万円超 南傾斜利用したバルコニー設置 三菱地所レジ「宮前平」

「ザ・パークハウス 宮前平二丁目」
三菱地所レジデンスは9月13日、駅から徒歩3分の南傾斜に立地する、ZEH仕様で平均77㎡の「ザ・パークハウス 宮前平二丁目」の第1期(54戸)を9月14日から販売開始すると発表した。「トランクルーム付きバルコニー」と「奥行き約2.8m のハーフバルコニー」を設置しているのが特徴の一つ。
物件は、東急田園都市線宮前平駅から徒歩3分、 川崎市宮前区宮前平2丁目の第1種中高層住居専用(建ぺい率70%、容積率200%)に位置する7階建て全154戸。専有面積は59.50~94.19㎡(平均77㎡)、第1期54戸の価格は8,388万円(74.95㎡)~14,288万円(94.19㎡)、最多価格帯は9,400万円台。竣工予定は2025年11月中旬。施工は木内建設。
現地は、同沿線の停車駅で過去10年間に分譲された新築マンションのうち、住居専用地域で駅徒歩3分以内の物件は全体の2.4%(リリース)しかない希少立地で、建物はZEH-M Orientedを取得。
外観デザインは垂直ラインと水平ラインを異なる素材を使用し、「丘×樹×風」の建築コンセプトを石・木・ガラスで表現した3棟構成。
南向きVISTAと戸建街が広がる東向きGLAREの2棟のバルコニーにはトランクルーム付きバルコニーを設置。もう1棟の北向きSERENEは、奥行き約2.8mのハーフバルコニーを設置し、物干し金物はマンションで初めての採用となる取り外し可能な「屋外用ホスクリーン」を採用している。

ハーフバルコニー
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トランクルーム付きバルコニー

トランクルーム付きバルコニー

モデルルーム
◇ ◆ ◇
上段は、第1期の価格の部分を除き、プレス・リリースをそのままコピペしたものだ。リリースを読んで考えたのは、分譲開始直前にリリースしたのはどうしてか、週刊の業界紙が記事化すれば分譲開始後の週明けのはずなのに、便宜を図らず価格をどうして「未定」としたのかだ。
リリースを発信した意図はよくわかる。沿線の駅から徒歩3分の南傾斜の住居系用途立地はいかに希少であるかを、専有面積を平均77㎡確保し、南下がりを利用したトランクルーム付きバルコニーやハーフバルコニーを設置した商品企画が理解され、全154戸のうち3割超の54戸を供給できるほど人気になっていることをアピールしたいからだろう。
分譲開始1日前なのに、「価格は未定」としたのはやや理解に苦しむ。記者がそのままコピペ記事を書かなかったのは、価格は物件ホームページには記載されているはずで、その価格をチェックしてから書こうと決めたからだ。その通り、価格は翌日の本日(14日)にはきちんと物件概要に記載されていた。
最多価格帯9,400万円台を平均専有面積77㎡で割ると、坪単価は403万円になる。皆さんはこの坪400万円超えをどう判断されるか。渋谷まで約30分圏だ。わが京王線なら聖蹟桜ヶ丘駅だ。同駅圏では駅から3分の野村不動産と京王電鉄のJV「プラウド京王聖蹟桜ヶ丘」134戸が分譲される。坪単価は間違いなく300万円を突破するが、400万円は無理だろう。これが田園都市線との差だ。既存住宅街を走る京王線と異なり、田園都市線は起伏が激しい地形を利用し、駅は低地に、その北側の高台に住宅地を配している。東急の街づくりはさすがというべきか。
それにしても、坪単価が400万円を突破し(渋谷から30分圏の駅近で坪単価400万円はよく理解できる)、77㎡の9,400万円台が売れる田園都市線と三菱地所のブランド力は凄いとシャッポを脱がざるを得ない(尻尾は絶対振らない。京王頑張れ)
見慣れている人ほど評価が高い中規模でも差別化徹底大和ハウス「宮崎台」(2024/8/30)
リノベマンションをZEH水準に改修・販売 阪急阪神不動産 初の取り組み

「ジオ阪急千里山田センターウィング」
阪急阪神不動産は9月13日、買取再販事業「Styles」で「ジオ阪急千里山田センターウィング」の一室にZEH水準を満たす省エネ改修を行い、8月24日から販売を開始したと発表した。中古マンションのリノベに際しZEH化を施したのは「当社では初、関西でもおそらく初かと思われますが裏付けは取れておりません」としている。
リノベに際し、外気に面する壁面に断熱材を付加し、全窓にLow-E複層ガラスの内窓を採用、特殊金属膜を室外側のガラスに施すことで、一般複層ガラスと比較し約1.5倍の断熱効果を実現。さらに省エネ効率の高い水栓、高断熱浴槽、エコシャワー、節水トイレ、LEⅮ照明を採用。断熱等性能等級(断熱等級)5、かつ一次エネルギー消費量等級6に関する基準をクリアした。
物件は、阪急電鉄千里線山田駅から徒歩 1分、販売住戸は71.16 ㎡で、価格は4,780万円。建築年月は2003年2月。
◇ ◆ ◇
とてもいい取り組みだ。記者はリフォーム・リノベマンションの市場はよくわからないのだが、矢野経済研究所の調査によると、中古住宅の2023年の買取再販市場規模は42,000戸だそうだ。 このうち、ZEH化を施した物件はどれくらいあるのか。
不動産情報サイト「SUUMO関東版」の中古マンションで「ZEH リノベ」を検索したら7件ヒットした。また、最近、日新ハウジングを取材したら、同社は4~5年前から買取再販物件ではサッシ交換を積極的に行っていると聞いた。
国土交通省も今年6月、マンション標準管理規約を改正し、「区分所有者は、管理組合が前項の工事(窓ガラス等の改良)を速やかに実施できない場合には、あらかじめ理事長に申請して書面による承認を受けることにより、当該工事を当該区分所有者の責任と負担において実施することができる」としている。
断熱窓も含めて中古住宅のZEH化が進んでほしい。
館内外の「みどり」最高 延床は法定容積の22.5%増し 三井不レジ「PWS藤沢SST」

「パークウェルステイト湘南藤沢SST」
三井不動産レジデンシャルは9月12日、自立型シニア向けマンション「パークウェルステイト湘南藤沢SST」のメディア向け内覧会を行い、10月1日に開業すると発表した。
「パークウェルステイト(PWS)」は、60歳以上を対象とした有料老人ホームで、外構、エントランス、中庭には、湘南をイメージした豊かな緑を配し、館内に入ると藤原大氏や山本愛子氏など湘南に縁のあるアーティストの作品や、海や貝殻など湘南をモチーフにしたアート作品など合計86点を展示。館内BGMは、江の島、茅ケ崎の海岸、湘南平の山岳などの自然の音を録音・編集したオリジナルBGMを作成。共用施設には、ミシュランで星を獲得した「銀座おのでら」などを有するONODERA グループのLEOC が運営するダイニングとカフェを備え、湘南の魅力を五感で満喫できるというのが〝売り〟。共用施設のフローリングはほとんど突板仕上げだ。
この他共用施設は、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が選書した1,200冊を揃えたライブラリー、修善寺温泉の運び湯・季節湯を楽しめる大浴場やスポーツ施設、ビリヤードルーム、麻雀ルーム、ピアノルーム、カラオケルームなどを併設。
契約は前払い方式と月額払いの選択制で、前払い方式を選択した場合、48㎡の居室は入居一時金が36,288,000円〜、月額利用料金は、共益費74,200円/1室、基本サービス料97,900円/一人入居、152,900円/2人入居、食事基本料35,200円/人。月払いを選択した場合は、月額利用料金のほかに家賃252,000円〜が加わる。居室は直床、リビング天井高2450~27500ミリ。
物件は、JR辻堂駅から徒歩24分、藤沢市辻堂元町六丁目の第一種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)に位置する14階建て全566室。専用面積は約43~約73㎡。竣工は2024年6月、開業は2024年10月。設計・施工は長谷工コーポレーション。外観デザインはUDS・長谷工コーポレーション。インテリアデザイン・外構デザインはUDS。介護・看護パートナーはALSOKグループ(らいふ)。医療連携は湘南藤沢徳洲会病院・医療法人社団MBS(湘南いしぐろクリニック)。償却期間は5年で、75歳の想定入居期間は15年。
これまでに約半数に申し込みが入っており、約4分の1は藤沢・鎌倉などの湘南居住者で3分の2は神奈川県内居住者。

外構

中庭
◇ ◆ ◇
今回の「藤沢」で、同社が行った「西麻布」「幕張」見学会に続き、すべて見学したことになる。この種のシニア向けは、有料老人ホーム、分譲型など数十件見学してきた。総じて共用施設は優れている。今回のようなタワー型大規模は業界で初めてのことなので、他社物件と比較はできないが、一言でいえば〝ラグュアリー リゾートホテル〟だ。
何が素晴らしいかといえば、ランドスケープデザインだ。分譲マンションを含めてこれほど豊かな植栽計画を施した物件はそうないはずだ。例えば、東京都「マンション環境性能表示」制度の「みどり」環境で★5つを獲得した物件はわずか160件しかないのだが、今回の3物件は★5つクラスではないか。
「みどり」が優れているのは施設内も同様だ。観葉植物はすべて本物。「みどり」と認知機能は相関関係があるはずで、同社にはぜひPWS施設入居者を対象にした研究調査を行っていただきたい。いい結果が得られるのではないか。

エントランス

エントランス

ダイニング

ダイニング

ライブラリ―

大浴場
◇ ◆ ◇
配布された資料をみておやっと思ったことがある。敷地面積約18,536㎡に対して延べ床面積は約45,340㎡とあるではないか。敷地面積に対する延べ床面積の割合は245%だ。用途地域は第1種住居地域で建ぺい率は70%、容積率は200%だから、法定容積率より22.5%も上回っている。
他の「パークウェルステイト」を調べた。「西麻布」は655%(容積率600%と同300%の第一種中高層専用地域の2つの用途にまたがる)で、法定容積率より約9.2%上回っている。「幕張」は202%(容積率200%の第二種住居地域)で、こちらは、「幕張ベイパーク」内に位置しており、住宅などとの連坦建築物設計制度の適用を受けている。
有料老人ホームも集合住宅と同様、エントランスホール、エレベータホール、階段室、共用廊下、メールボックスなどは容積不算入の対象となるが、それにしても法定容積率より22.5%も上回っているのは容積不算入の部分が多いということだろう。分譲マンションはほとんど10%以内だ。

アート

アート
◇ ◆ ◇
吉永小百合さんのCMについて。記者は吉永さんから「あなたはいつだって、今がいちばん好き」とささやかれたとき、〝愛しているわよ〟と言われたような気がしてドキッとしたのだが、冷静になって考えてみると、「今が」は副詞的な意味ではなく、目的語ではないかと。つまり、吉永さんは〝今のあなたが好き〟と言っているのではなく、〝(自分勝手な)あなたの今はもっともあなたらしいから、これからも勝手に生きなさい〟と突き放しているように受け止められるということだ。吉永さんが小生のような(皆さんについてはわからないが)馬鹿を好きになるはずがない。
まるでラグジュアリーホテル素晴らしい外構デザイン三井不レジ「PWS幕張」(2024/8/31)
吉永小百合さん「あなたはいつだって、今がいちばん好き」に胸キュン(2024/7/29)
他に比肩するものなし三井不レジシニア向け「パークウェルステイト西麻布」開業へ(2024/7/30)
「私もいつか住みたい」吉永小百合さん三井不レジシニア向け「PWS」CM発表会(2024/7/31)
猛烈な風と雪図らずも実感「Fujisawa SST」のガーデンパスの効果(2014/2/14)
神宮外苑地区まちづくり 樹木の更なる保全等に関する説明会 9/28開催
「神宮外苑地区まちづくり」の事業者は9月11日、計画エリアの新宿区と港区に在住・在所者を対象とした、緑化計画の見直し案に関する説明会を9月28日に開催すると発表した。
緑化計画見直し案は、2023年9月の東京都の要請を受け、伐採樹木本数を削減するとともに、新たな緑を創出することを取りまとめたもので、説明会では樹木の更なる保全と新たなみどりを創出する取り組みや9月9日に発表したリリース内容などについて説明する。
説明会の日時は、新宿区在住・在所者は2024年9月28日(土)10:00~12:00、港区在住・在所者は2024年9月28日(土)14:00~16:00、説明会場は日本青年館ホテル8階会議室。
事前の申し込みが必要で、2024年9月17日(火)13:00から事前予約フォームへアクセスが可能。先着順で定員に達した時点で受付を終了する。
プロジェクトサイト:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/
神宮外苑再開発 樹木本数 当初計画の94本増から400本増の2,304本へ 都に報告(2024/9/9)
トイレドアにセンサー 異常時に迅速対応 大東建託 新たなセキュリティサービス

大東建託は9月11日、高齢者の独り暮らしや持病を持っている人、配偶者が単身赴任している家族の安心な暮らしを提供するため、新たな見守り機能を追加したホームセキュリティサービス「DK SELECTセキュリティプラス」を南首都圏・中京・京阪神エリアで10月から試行導入すると発表した。
2023年3月から導入している従来の「DK SELECTセキュリティプラス」には、外から守るホームセキュリティサービスと、中から見守るIoTインターホンという2つの機能があり、今回新たに追加される見守り機能は「ワイヤレスマグネットセンサーをトイレのドアに設置し、一定時間以上開閉がない場合に異常信号を警備会社に送信する仕組み。異常が発生した際は迅速な対応が可能となり、状況によって家族などに連絡する。サービスの利用を希望する入居者は追加費用なく無料でご利用できる。
2025年3月末までの試行期間中に得られたフィードバックと検討課題を確認し、2025年上半期中の全国運用と、導入率の低い地域の底上げを目指す。
「DK SELECTセキュリティ」サービス導入率は2024年3月末で50%となっている。
大阪一等地マンションは坪1,000万円 沖縄の「村」は坪250万円でも人気 大和ハウス
大和ハウス工業は9月11日、同社恒例の「記者レクチャー会<2024年基準地価>」を開催し、マンション事業本部事業統括部部長・角田卓也氏がマンション市況について、同社住宅事業本部マーケティング室上席主任・小林高英氏が分譲住宅について、同社流通店舗事業本部事業統括部開発事業部事業部長・和田康紀氏が流通店舗事業について、同社建築事業本部営業統括部Dプロジェクト推進室担当次長・廣渡政和氏が物流施設についてそれぞれ説明し、記者団の質問に対して一つひとつ丁寧に答えた。
沖縄県の村の坪単価250万円の多目的型129戸も早期完売へ

角田氏
マンション市況について角田氏は、地価、建築費の上昇により全国的に価格の上昇は継続しているが、首都圏、近畿圏、地方とも利便性が享受でき、資産性の高い再開発、タワーマンションなどがパワーカップル、富裕層、インバウンドなどに支持されており、市場をけん引していると話した。ただ、一部の商品力が弱い物件の売れ行きが鈍っているとし、地方も需給バランスが崩れているところも見られると語った。
同社の物件では、那覇空港から車で40分、中頭郡北中城村の多用途型「モンドミオ沖縄リゾートライカムヒルズ」129戸は坪250万円で、価格の安いタイプは地元の人にも売れており、もうすぐ完売だという。
全800戸の昭島プロジェクトの第一弾「プレミスト昭島」481戸は1年もかからずに完売し、駅から3分のひ第2弾「プレミスト昭島モリパークグラン」277戸は、第一弾の坪250万円から「多少高くして」販売するという。
小田急線梅ヶ丘駅から徒歩9分の「プレミスト世田谷梅丘」29戸は坪600万円弱で、代々木上原駅から徒歩8分の「プレミスト代々木上原」40戸は「相場並み」(坪900万円前後か)と語った。
市場弱含みもマーケットプライス重視で積極展開

小林氏
分譲住宅について小林氏は、分譲戸建ての着工戸数は2024年8月末で21か月連続して前年同月比でマイナスになっているように、建設費の高騰に加え、物価上昇による実質賃金の低下により、消費者の住宅購入マインドは高くないとしながらも、土地仕入れは6,000区画、建売住宅在庫は2,100棟(完成在庫1,500棟)確保しており、「いい物件は売れている」と販売に自信を見せた。
一方で、「マーケットプライスを重視する」と、きめ細かな商品企画に力を入れていくとした。木造化にも注力し、比率は今期計上予定の2,650戸の33~34%くらいになる見通しであることを明かした。
商業開発は老朽化CSの再興、オフィスは地方に注力

和田氏
流通店舗事業について和田氏は、商業開発は十分な商圏と一定規模の土地を確保し、新たに商業を開発していくことが困難になりつつあり、老朽化SCの再興が今後カギとなり、今後は「雇用」という観点からも開発エリアを検討していく必要があると語った。
オフィス分野については、同社は潜在的ニーズがある地方に注目しており、一定規模の人口がある地方において、利便性がありながら、新規オフィスの供給が数年間ないエリアなども注力していく予定とした。
ホテル分野については、国内旅行市場は、物価上昇による宿泊料金の高騰などの影響はあるが、旅行ニーズは高く今後も堅調に推移すると予想。また、インバウンド市場では、外資系ホテルブランドによるホテル開発を推進していくとした。
物流は需給バランスの調整局面 投資は引き続き積極化

廣渡氏
物流市場について廣渡氏は、新規需要が旺盛で、それにこたえる供給も増加していることから、空室率はここ1~2年は9%前後で推移しているが、今年度末から来年度にかけては需給調整が行われ、需給バランスは落ち着くのではないかと語った。
同社の「第7次中期経営計画(2022年4月~2027年3月)」目標である投資額1兆1,660億円に対する投資は堅調に行っており、売却も順調に推移していると話した。
◇ ◆ ◇
以下は、何の根拠もない記者のたわごと。予想が外れても責任は取らないことを承知の上で読んでいたただきたい。(これまでマンションの予想記事は意外と当たっているが…)
この先のマンション価格についてだ。高額マンションのメルクマールになるのは、積水ハウスが主幹事の「うめきた2期」の46階建てマンション「グラングリーン大阪」全484戸だ。
先に行われた同社の経営計画説明会で、同社・仲井嘉浩社長は、「坪1,000万円で、販売開始から1年もたたずに20倍の競争倍率で完売した」と語った。多分、募集対象外住戸248戸を含む戸数だと思う。記者も、販売開始前から坪単価は1,000万円だろうと予想したが、見事的中した。
20倍もの倍率に達したのは驚いたが、敷地南側の約4.5haの「うめきた公園」が眼下に臨め、将来にわたって緑環境が保障されるのだから、人気になるのは当然か。これから分譲される公園の南側の駅に近い第2弾は坪1,500万円くらいではないかと予想する。(「うめきた公園」の用途地域は、従前は日影規制が掛った準工業地域だったが、市は用途規制がない商業地域に変更した。第2弾はその恩恵を受けるはず)
大阪の一等地のマンションが坪1,500万円なら、首都・東京の一等地なら少なくとも倍の坪3,000万円はくだらないはずだ。「大・丸・有」エリアは坪5,000万円と記者は予想しているのだが、三菱地所レジデンス・宮島正治社長は「街づくりについて区分所有者から反対されるリスクを考えると難しい」と話した。ならば、ほかのデベロッパーが名乗りを上げても不思議でないと思う(森ビル「麻布台ヒルズ」ではいろいろなうわさが飛び交っているが…)。
都心3区(千代田、中央、港)ばかりか都心5区、6区の渋谷、新宿、文京、目黒なども坪2,000万円以上となり、都心ターミナルに近い準都心も坪1,000万円になるのではないか。
周辺の23区の利便性の高いエリアは500万円をはるかに突破する。都内で坪300万円以下は消えるかもしれない。
神奈川、埼玉、千葉も引きずられて上昇するのは間違いない。いま記者がもっとも注目している、浦和駅前の野村不動産が主幹事の「URAWA THE TOWER」525戸(非分譲234戸含む)は坪530万円くらいではないかと予想していたのだが、関係者などの話からすると、とんでもない価格になる可能性が高い。「十条」が坪470万円、「大山」が550万円だから、県都・浦和の一等地なら坪600万円を超えても驚かないが…。質は、野村不動産の「プラウドタワー亀戸クロス」と同レベルのはずだ。
心配なのは、郊外・地方だ。この日の記者レクチャー会で和田氏は、ホテルの用地は坪300万円以上と語ったのは当然だと思うが、物流担当の廣渡氏の「噂だが、相模原は坪180万円と聞いた」と語ったのにはびっくりした。容積率は300%だが、それでも1種60万円だ。
土地代がただでもマンションの分譲坪単価は200万円以下はありえないが、廣渡氏によると、物流用地も1種25~30万円だから、マンション用地はもっと高くなる。高額物件のメルクマールは坪1,000万円と冒頭に書いたが、今後は郊外も地方も最低ラインは坪250万円になるのではないか。坪250万円の新築マンションを買える第一次取得層はどれだけいるのか。記者は、新築より中古のリフォーム・リノベーションマンションのほうがレベルははるかに高いと思うが、消費者の方はどう考えるだろうか。
実勢は公示地価の3~5倍が日常化建築費も上昇物流は調整局面大和ハウス説明会(2024/3/20)
「昭島」1期は262戸/建築費5割アップへ 2024年問題からみ深刻化大和ハウス(2023/9/15)
. マンションは1,000戸「昭島」戸建ては〝3点セット〟注目大和ハウスレクチャー会(2023/3/17)
8月の中古マンション 成約件数は2か月連続減 単価は52か月連続上昇 東日本レインズ
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は9月10日、首都圏の2024 年8月の不動産流通市場動向をまとめ発表、中古マンション成約件数は2,299件(前年同月比2.9%減)、成約坪単価は246.7万円(同0.9%増)、成約価格は4,651万円(同1.1%減)、専有面積は62.21㎡(同2.0%減)となった。
成約件数は2か月連続して前年比を下回り、成約単価は52か月連続して前年同月比で上回った。成約価格は、20年5月以来51か月ぶりに前年同月を下回った。
中古戸建て住宅の成約件数は951件(同13.6%増)、成約価格は3,784万円(同1.6%増)、土地面積は148.75㎡(同7.5%増)、建物面積は103.87㎡(同1.2%増)となった。

