「ビニール(フェイク)はよくない」フラワーアーティスト ニコライ・バーグマン氏
この日、会場に展示されたニコライ・バーグマン氏の作品
ニコライ氏
「ビニール(フェイク)はよくない」-世界的なフラワーアーティスト、ニコライ・バーグマン氏は12月5日、綱町三井倶楽部で行われた三井デザインテック主催のセミナー後の懇親会で世にはびこるフェイクグリーンを強く批判した。
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この日(12月5日)は、かつては4日に1本空けていたバランタインの12年物ではなく普及版の〝ファイネスト〟をかなり飲んだので、これ以上書けないが、〝フェイクグリーンをやめよ〟としつこく書いてきた甲斐があった。
バークマン氏は、昨年末に完成した三井不動産他「Otemachi One Garden」の開園イベントでフラワーライブパフォーマンスを演じ、つい先日に開業した「麻布台ヒルズ」にも「Nicolai Bergmann Flowers & Design・NOMU」を出店した。日本語はぺらぺら、日本人より日本人らしく、と同時に外からも日本人を捉えられるから、生け花のような流儀にとらわれない想像力が圧倒的な支持を得ているのだろうと理解した。
だからこそ、今回の三井デザインテックのセミナー「クロスオーバーデザイン3.0(2023年)」のテーマである、かけ離れた要素を融合し、化学反応を起こすという「UNCONVENTIONAL」(既成概念を超えた)発想と合致し、トークセッションの主役に招かれたのだろう。
「ビニール(フェイク)はよくない」をどう受け止めるかは、デベロッパー、ハウスメーカーの担当者だし、消費者のみなさんだ。「麻布台ヒルズ」にはフェイクグリーンなど1本もない。〝貧乏人はフェイクでいい〟は絶対に間違っていると記者は思う。
作品(部分)作品に用いられている主な花はグロリオサ、アジサイ、アンスリウム、アランダ、シンビジウム、モカラ、オンシジウム、ユーフォルビア、ムサラキシキブ
ターナーの作品(綱町三井倶楽部にはこの種の著名なアーティストの作品がさりげなく飾られている。小生は飲むのも目的だが、しっかり事前にチェックしている)
皇居と大丸有の緑のネットワーク形成 物産・三井不「Otemachi One Garden」完成(2022/12/17)
メタボ増えたが、あらゆるデータが向上 三菱地所「本社オフィス体験・懇親会(2023/11/12)
日本エスコン・FSE・DeNA スポーツ&エンターテイメントに特化した新会社設立
日本エスコンは12月4日、ファイターズ スポーツ&エンターテイメント(FSE)、ディー・エヌ・エー(DeNA)の3者共同出資によるスポーツを含むエンターテイメントに特化した新会社「株式会社エスコンスポーツ&エンターテイメント」を12月1日付で設立したと発表した。
同社は、FSEの掲げるボールパーク構想に賛同・参画し、Fビレッジ内において新規分譲マンション「レ・ジェイド北海道ボールパーク」(2023年3月引渡済)、シニアレジデンス「マスターズヴェラス北海道ボールパーク」(2024年3月完成予定)、球場近接地でのホテル開発を進めるなど、FSEとともに球場を核とするまちづくりに取り組んでいる。
新会社は、同社の不動産・まちづくり企画開発力、FSEのボールパークの知見・ナレッジならびに運用ノウハウ、DeNAのスポーツを核としたまちづくりへの取り組み実績およびインターネットとAIを含むデジタル領域を組み合わせることにより、スポーツを含むエンターテイメントをより身近に感じる社会・まちづくりの実現を目指す。
新会社の住所は東京都港区虎ノ門二丁目10番4号 オークラプレステージタワー20F。出資比率は日本エスコン51%、FSE 34%、DeNA15%。取締役会長には同社代表取締役社長・伊藤貴俊氏、代表取締役社長には同社執行役員北海道支店長・加藤嘉朗氏が就任した。
世界的潮流か 大河のようなウェーブ、アール形状が美しい 森ビル「麻布台ヒルズ」
麻布台ヒルズ外観(ⒸDBOX for Mori Building Co., Ltd. - Azabudai Hills)
森ビル「麻布台ヒルズ」を見学した。その開発規模もさることながら、70万円の万年筆、200万円台のソファ、100万円台の椅子、2,000円の耳かきほどの小さじ、5,000円のブラシ、10,000円の化粧石鹸、7,000円のお椀などに目を回し、1,000で10円のお釣りが出たグラスワイン1杯を飲んだだけで一挙に酔いが回った。
最大の収穫は、ウェーブを多用した低層部のファサードデザインだ。ロンドンオリンピックの聖火台を手掛けたトーマス・ヘザウィック氏(英国)によるもので、商業エリアのデザイナーとして参画している藤本壮介氏らによる内観もアール形状を多用していた。ウェーブ、アール形状は建築物の世界的潮流ではないかと強く感じた。
施設は、東京メトロ神谷町駅(直結)と六本木駅(2~3分)とをつなぐ開発区域面積約8.1ha、敷地面積約63,900㎡、延床面積約861,700㎡、オフィス面積約214,500㎡、緑化面積約2.4ha、住宅戸数約1,400戸。用途は事務所、住宅、店舗、ホテル、文化施設、インターナショナルスクールなど。就業者数約20,000人、居住者数約3,500人、想定年間来街者数2,500~3,000万人。施工は清水建設、三井住友建設、大林組他。2023年11月24日(金)に開業した。
スケールは約6.9haの東京ミッドタウン六本木を上回り、約12haの六本木ヒルズに匹敵する。64階建て「森JPタワー」の高さ約330mは、現在建設中の62階建て三菱地所「トーチタワー」の385mに次ぐわが国2番目の高さとなる。
(プレス・リリースより)
桜麻通り(ⒸDBOX for Mori Building Co., Ltd. - Azabudai Hills)
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もっとも驚いたのは、トーマス・ヘザウィック氏のわが国初の〝作品〟という低層部ファサードデザインだった。アシンメトリックな曲線美を強調しているようで、部分的には伝統的なシンメトリックな技法を用いている。全体として大河のような、あるいは交響曲のような印象を受けた。外観だけでなく、壁や柱、内観デザインもアール加工が施されている。
神谷町から六本木一丁目までの緩やかな傾斜地のヒルトップに位置する64階建ての「森JPタワー」、54階建ての「レジデンスA」、64階建ての「レジデンスB」も圧迫感をそれほど感じさせないのは、低層部のデザインや足元のせせらぎを配した植栽計画にあるのではないか。稜線美が屹立している山の印象を和らげている富士山がそうだ。
このウェーブ、アール形状は建築物の世界的潮流ではないかと上段で書いたが、ここ数年、記者は曲線美を強調したマンションやオフィス・商業ビルをたくさん見学しているからだ。主だった記事を添付する。
もう一つ、気になるのはレジデンスだ。取材を申し込んだが断られた。森ビルはクローズドで販売するのだろう。記者はこれまでマンションの坪単価の最高峰は東京駅の坪3,000~5,000万円(建設されればだが)だと予想してきた。今回、麻布台ヒルズを見学して同クラスに格上げする。「うめきた2期」が上回る可能性があるが、街並みの美しさは現段階ではここが一番ではないか。
ガーデンプラザ外観(ⒸDBOX for Mori Building Co., Ltd. - Azabudai Hills)
GREEN_麻布台ヒルズアリーナ(ⒸDBOX for Mori Building Co., Ltd. - Azabudai Hills)
中央広場外観(ⒸDBOX for Mori Building Co., Ltd. - Azabudai Hills)
フードマーケット(ⒸDBOX for Mori Building Co., Ltd. - Azabudai Hills)
まさに紙わざ ヒントは「6」 坂茂氏が設計した芝浦工大のレストラン&カフェ(2022/10/25)
目がくらむ白17か所目の藤本壮介氏「西参道」 日本財団「THE TOKYO TOILET」PJ(2022/3/31)
第1期211戸を半年で販売済み 三井不レジ「神宮北参道」全体の坪単価は900万円弱(2021/11/10)
三菱地所 常盤橋PJの街区名称「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」に決定(2020/9/17)
あの「青山」の美しい流線形 今度は「銀座築地」 大和ハウスがエリア最高峰(2019/11/8)
日比谷の新しい顔曲線美に震えた三井不動産「東京ミッドタウン日比谷」竣工(2018/1/30)
マンションはアートだ 三井不レジ「パークコート青山 ザ タワー」竣工(208/4/11)
非日常の極み 三井不レジ「パークコート青山 ザ タワー」は坪単価950万円(2016/10/18)
三菱地所ホーム 山梨県北杜市などと「森林整備協定」 社員も森林・林業体験
山梨県北杜市須玉町 森林整備活動現地 (左)企業の森づくり活動呼称
三菱地所ホームは11月30日、山梨県北杜市、金ヶ岳山外二字恩賜林保護財産区、有限会社藤原造林との間で「森林整備協定」を11月21日に締結し、同社社員による森づくり活動「三菱地所ホームの青空オフィスYAMANASHI BASE」を始動したと発表した。
同社はこれまでも、FSC認証を受けた山梨県産材の供給を受けており、新築注文事業での構造材に占める国産材比率は平均80%を超えている。
今回の協定では、同市須玉町の山林2haで同社社員が植林や下刈りなどの森林整備活動を行い、カーボンニュートラルや国内林産業や木材産業に関する課題認識や知見を深める講演や研修を実施する。
「三菱地所ホームの青空オフィスYAMANASHI BASE」の活動期間は2023年11月21日~2029年3月31日まで。植林、下刈り、森林・林業体験を行う。
「森林整備協定」締結式
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記者はこれまで4度、北杜市に取材で訪れている。とても楽しい取材ばかりで、なによりも田園風景がきれいで、空気と水と酒「丸の内」が美味しいのに身も心も洗われたのを思い出す。取締役会長・吉田淳一氏(当時常務執行役員)も参加されたイベントでは、お互い田んぼの肥溜めに落ちたことなどを話し合い大笑いもした。
この日(11月21日)の協定書締結については同社から取材の案内が届いていたのだが、別の取材が入っており取材できなかった。「YAMANASHI BASE」はいい取り組みだ。メディア向け見学会はやらないのだろうか。
住友林業が施工し、新素材研究所が設計した清春芸術村ゲストハウス「和心」公開(2019/4/7)
積水ハウス×山梨県×森林協会 県産材の利活用で協定締結 「甲州檜」の家発売(2017/12/16)
〝ケロ、ケロ、ケロ〟カエルも歓迎 三菱地所・空土プロジェクト田植えツアー(2015/6/3)
三菱地所グループ「空と土プロジェクト」体験ツアーに同行取材(2012/1/10/19)
伊藤忠ハウジング 買取再販(リノベマンション)好調 事業の柱の一つへ拡大
「ライオンズマンション渋谷道玄坂」
伊藤忠ハウジングのリノベーションマンション「ライオンズマンション渋谷道玄坂」を見学した。同社が本格的に買取再販事業に参入してから3年が経過するが、都心物件に絞り込んでいる戦略が奏功し、来期は予算を倍増し、将来的には同社の販売事業と共に事業の柱の一つに育てる意向だ。
物件は、JR渋谷駅から徒歩9分・半蔵門線渋谷駅から徒歩7分・京王井の頭線神泉駅から徒歩3分、14階建て全99戸で、竣工は1999年5月。分譲住戸は最上階北西角住戸の専有面積65.33㎡、価格は11,980万円(坪単価605万円)。2023年10月にリフォーム完了済み。
同社流通グループ長補佐兼アセットソリューション部長・杉山準氏は、「買取再販部門のアセットソリューション部を創設してから5年、本格的に事業展開し始めてから3年が経過した。親会社・伊藤忠商事の意向もあり、当社の主力である販売部門と共に事業の柱に育てたい。来期は今期の倍増を予定している。大手の同業他社との競争は避け、仕入れ物件は7,000万円台から1億円台前半の都内23区を中心とする首都圏にターゲットを絞っている。販売も好調で、販売を開始してからほぼ3か月で完売している。この『道玄坂』も近く契約する予定」と語った。
今後分譲するマンションは「雪谷」「池袋」「御殿山」「高田馬場」「三軒茶屋」「浦和」など。
キッチンから写す(左側が西、右側が北方向。眺望が開けているのが特徴。いわゆる嫌悪施設はない)
伊藤忠ハウジング アセットソリューション部 初の大型案件「上十条」販売開始(2019/10/5)
リブランディングのヒントあり「大京ライフスタイルスタジオ」
「DAIKYO LIFESTYLE STUDIO(大京ライフスタイルスタジオ)」 エントランス
大京グループの本社1階にある「DAIKYO LIFESTYLE STUDIO(大京ライフスタイルスタジオ)」を見学した。10月下旬に開設したもので、同社とグループ会社が提供する様々なサービスを映像やパネル展示などで体感できる情報発信拠点だ。同社は今年4月、分譲マンションブランド「ライオンズマンション」を「THE LIONS」へリブランドすると発表したが、「THE LIONS」がどのようなものになるのかを探るのが目的だった。ヒントはいくつも隠されていると感じた。
エントランスには横6m×縦3mの巨大LEDパネルを設置し、ウェルカムムービーを表示する。
プロローグ(通路)には1968年に分譲されたシリーズ第一号物件「ライオンズマンション赤坂」から、2023年竣工の大規模複合開発「ライオンズタワー札幌」の歴史がパネルに展示されている。
ウェビナースタジオは、販売物件のオンライン説明会やお客さま向けセミナーなどの配信を行うスペース。
シアタールームは、正面・左右・床面の4面を使ったVRモデルルームを体験することができる。
インタラクティブウォールは、7か所のタッチポイントに手をかざすと、快適な暮らしをサポートする管理会社の機能などについてアニメーションが表示され、入居後の「貸す・借りる」「リフォーム」「売る」など様々な場面での同社グループが提供するサービス、サポートが紹介されている。
ウェルカムムービー
プロローグ(通路)
ウェビナースタジオ
シアタールーム
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「プロローグ(通路)」スペースに入った途端、同社の55年の歴史のうち40年くらい取材してきた記憶が走馬灯のようによみがえった。マンションの〝イロハ〟を学んだのも、分譲住宅取材の面白さに引き込まれるきっかけになったのも同社だ。これまで同社とグループ会社のマンション見学は200件をくだらないはずだ。以下にパネルに展示されている歴史などに若干手を加えた事象・マンションを列挙する。
・1960年 大京商事設立
・1968年 シリーズ第一号「ライオンズマンション赤坂」発売
・1978年 初の分譲トップシェア
・1984年 東証1部上場
・1988年 毎年1万戸超の発売 累計契約10万戸を達成
・1998年 敷地面積が約7.4haの「エルザタワー55」(650戸)
・2001年「環境共生」第1号「グリーンティアラ星が丘」
・2002年 環境共生住宅認定「フォレストレイクひばりが丘」(総戸数381戸)
・2005年 オリックスとの資本提携
・2005年 大京パワー〟を引き継ぐのはどこか(2005/3/11)
・2005年 〝拠点回帰〟実証した大京「ライオンズプラザ多摩センター」(2005/9/30)
・2005年 地域親和の大切さ教えてくれた大京の環境共生マンション「月島」(2005/11/25)
・2007年 累計6,000棟記念プロジェクト 「ザ・ライオンズ上野の森」(2007/2/8)
・2007年 扶桑レクセルのハイグレードマンション「新越谷」が人気(2007/12/12)
・2008年 時は金なり スピード感に欠ける 大京の経営・マンション事業(2008/11/7)
・2009年 1回では書ききれない魅力 「たまプラーザ 美しが丘」(2009/4/23)
・2014年 URコミュニティ社長に就任して10カ月 黒住昌昭氏に「再生」を聞く(2014/6/24)
・2014年 モデルルーム販売手法は大京が初 メディア向けニュースレター(2014/12/11)
・2015年 パッシブとスマートを融合した「港北ニュータウン」完成(2015/8/21)
・2017年 〝再配達ゼロ〟宅配ボックス発表会に記者殺到 大京・フルタイムシステムが新商品(2017/4/10)
・2018年 わが国初の大京NearlyZEHマンション 坪単価は東急「芦屋」の3分の1(2018/7/29)
・2019年 オリックスが大京の全株式を取得(上場廃止)
「アレ」を「暗黒社会」「ファッショ」に置き換えた…千代田区の仮処分申立書
神田警察通り第Ⅰ工区のイチョウの落ち葉(11月30日写す)
昨日(12月1日)行われた「神田警察通りの街路樹を守る会」緊急記者会見から一夜開けたこの日(2日)、会見を報じたメディアは2段見出しの東京新聞(50行はあったか)とベタ扱いの朝日新聞(20行くらいか)のみ。日経も読売も毎日も(産経は確認しなかった)1行もなし。記者会見と同じ日に選ばれた今年の「新語・流行語大賞」の「アレ」を「仮処分申立書」=「暗黒社会」「ファッショ」「テロ」に置き換えて考えてみた。
申立書の趣旨には「(工事現場の)土地について、午後8時ないし翌日午前6時までの間、債務者自ら又は債務者と意を通じた第三者をして、座込み、自動車の駐車その他の方法により、立ち入り、又は、立ち入らせてはならない」とあり、「申立ての理由」には「債務者らは工事に反対し、たびたび工事を妨害するため、工事が実施できていない」とある。
小生はこの文言に震え上がった。「債務者ら」とあるように、「ら」抜きではなく「ら」付きであることに注意する必要がある。文脈からすれば、現在の債務者10人にとどまらず「債務者と意を通じた第三者」もまた債務者に転落(イチョウの側からすれば名誉市民に昇格か)する危険性をはらむ。昨日も書いたように「工事妨害」の定義はないので、現場付近をぶらつくだけで「工事妨害」とみなされ、酔っぱらいを含め「工事に反対する」全ての人が「公務執行妨害者」の烙印を押されかねない。これはもう戒厳令下の赤の広場か天安門広場だ。
小心者の小生は「債務者と意を通じた第三者」になりうるか、大城弁護士に訪ねたのだが、大城氏は否定も肯定もしなかった。
何度も書いているが、小生は「イチョウの味方」-つまりイチョウは道路の付属物だから区の財産でもある。広義にとらえれば、小生の言動・記事は千代田区だけでなく全国の自治体の利益につながるはずだ。もう一人の小生が〝もっと書け〟と背中を押している。
ついでに、わが多摩市の対応について紹介する。市は令和3年、市議会で議決されたレンガ坂のユリノキ伐採工事説明会を開いた。伐採しないでほしいなどの声が寄せられたことから、市は計画を変更し、約100本のうち19本を残すことにした。工事については、安全性の観点から夜間工事はありうるとしながら、夜間工事はコストもかかることから、ユリノキの伐採は昼間に行ったはずだ。
また、図書館の新設に伴う中央公園内の樹木を伐採する際の令和3年4月、には、市は小学生などを対象に「樹木伐採起工式」を行い、阿部市長と藤原マサノリ多摩市議会議長の挨拶、多摩グリーンボランティア森木会(かつて内閣総理大臣賞を受賞)の川添会長の指示のもとで、参加者は樹木伐採作業を体験した。
千代田区が行っているのは真逆だ。住民をだまし討ちにし、人間にすれば志学の15歳か、破瓜の16歳か、芳紀の18歳か、伸び盛りのイチョウの死刑を執行しようとしている。人倫にもとる蛮行だ。「たびたび工事を妨害」とあるが、工事を行う場合は事前に住民に告知する約束ではなかったのか。約束をほごにしたから住民が行動を起こした。今回の騒動の責任は全て行政にある。
曲がりなりにも憲法でわが国民は、基本的人権は侵すことのできない永久の権利として保障され、思想、信条、宗教、集会、結社、言論、行動を含む一切の自由を有するわれわれが、突如として「公務執行妨害者」とみなされることになりかねないことを、申告書は示している。権力が〝怪しい〟と判断したら、債務者は365日24時間監視される社会になる。
千代田区長、この仮処分申告書を即刻取り下げていただきたい。申告が受理されたら全国に燎原の火のごとく広がる。貴殿はごく一部の「権力」の英雄に祭り上げられるかもしれないが、長い歴史で考えれば「全体主義へ道を開いた男」へ転落する危険性もある。千代田区民もまた歴史的選択を迫られている。自由かファッショか。
神田警察通り第Ⅰ工区(イチョウは残された)
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反社勢力と何ら変わらない「公務妨害者」の烙印を押された債務者の方々には酷だが、書かざるを得ない。刑法第59条には「公務員が職務を執行するに当たり、これに対して暴行又は脅迫を加えた者は、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する」と明示されている。債務者10人の方は、この公務執行妨害罪に問われる可能性がある。怪我をさせたら傷害罪に問われることにもなりかねない。
区は用意周到。イチョウがどうなろうと全然考えていない。皆さんを陥れることしか考えていないことを申告書は証明している。例えば、「令和5年4月11日の妨害工事」には次のようにある。
「債務者●●●は、同日午前4時32分頃、作業帯内付近を警備していた訴外シンティ警備の警備員の胸ぐらをつかむ暴行に及んだ…その後、債務者●●●が、千代田通り側に急に走り出し、規制帯の端にたどり着くと、カラーコーン及びバーを取り外して作業帯内に突入した。そして、そこにいた訴外大林道路の作業員により制止されるや、同作業員を突き飛ばし、同作業員の背後にいた債権者の職員を転倒させる暴行に及んだ(証拠資料として診断書)。これにより債権者の職員は、腰椎椎間板ヘルニアの急性増悪等により6か月の療養を要する見込みの傷害を負った(証拠の診断書)」
申告書の記述は具体的だ。証拠資料としてはほぼ完ぺきに揃っている。区は4月17日付で神田警察署に被害届を提出し受理された。産経も含めてマスコミはこれを報じだ。公務執行妨害、暴行、傷害罪に問われたようだ。(メディアの怖いところだ)
この件だけでなく、申告書の債務者の言動、行動は、建築物の監理業務でかなり普及している音声付き高感度カメラで詳細に記録されているはずだ。債務者の方が「写真撮影は、工事を妨害しているという証拠づくりとしか思えない」と話したが、その通りだと思う。小生が行政担当だったら間違いなくそうする。その道のプロを雇い、債務者の一部始終を記録する。無謬の「公務」だから犯罪に問われることはない。顔認証も普及しているので、債務者の行動はその後も追尾されている可能性がある。申告書が受理されたら、工事が終わるまで追跡される。区は債務者が日常生活に支障をきたすことなど考えていないはずだ。
そこで債務者の皆さんに提案だ。これまでの活動に全国670万本の街路樹になり代わってお礼申し上げる。しかし、体が心配だ。〝わび状〟を一筆入れるのも一法だと思うがいかがか。〝泣く子と地頭には勝てぬ〟を実証する絶好の機会だ。イチョウが見事に死刑執行されるのを晴着を着て、日の丸の小旗を振って〝日本帝国万歳!〟の拍手・万歳三唱でもって見届けようではないか。みんな死ぬために生きているのだから。
神田警察署前の道路工事
うろつくだけで工事妨害!? 暗黒社会へ突入千代田区イチョウ守る会を犯罪扱い(2023/12/2)扱い
〝やめてくれよ区長さん千代に千代田のイチョウが泣いている〟30日夜の無法地帯(2023/12/1)
メディアは信頼できるか 「事実(ファクト)」とは何か 読売報道に想う(2023?11/25)
「多摩中央公園改修」の疑問氷解 樹木5000本 うち伐採予定1125本の8割は実生木(2023/10/21)
うろつくだけで工事妨害!? 暗黒社会へ突入 千代田区 イチョウ守る会を犯罪扱い
「極めて異例」「極めて疑問」「極めて異常」大城弁護士(東京高裁司法記者会で)
千代田区の「神田警察通りの街路樹を守る会」は12月1日、緊急記者会見を開き、先に千代田区が行った債務者10人を対象とした、神田警察通りⅡ期道路工事区間の歩道・車道への午後8時から朝6時までの立入禁止を求める仮処分申し立ては反対者の表現活動を禁止するものであり、住民に対する執拗な写真撮影は、民主主義、住民自治に著しく反する行為と区側の対応を批判した。
会見に臨んだ「守る会」の代理人弁護士・大城聡氏は約1時間の会見時間中に「極めて異例」「極めて疑問」「極めて異常」と「極めて」を3度も用い、仮処分申し立ては住民自治を根幹から揺るがすものと語り、「本日(1日)も工事が強行されるかもしれない。ぜひ現場を取材していただきたい」とメディアに訴えた。
このほか会見で住民代表は「わたしたちは工事自体には反対していない。イチョウ並木を残してほしいと訴えているだけ。今回の仮処分申し立ては住民同士の溝を拡大するもの」「写真撮影は、工事を妨害しているという証拠づくりとしか思えない」と話し、元区議も「悔しくてしようがない。議会決議には瑕疵がある。工事強行には断固反対する」と語った。
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この千代田区神田警察通りの街路樹であるイチョウ伐採に関しては数えきれないほど記事にしてきた。仮処分申し立ては昨日初めて知った。
この日(1日)配布された申立書を読んで驚愕した。申立書は38ページにわたるもので、債権者は道路所有者の千代田区で、債務者は千代田区神田地域に住む住民8人と区議会委員2人の合計10人。具体的な「工事妨害」行為の証拠資料も添付されている。
百歩譲って工事が合法とすれば、工事現場の立ち入りを禁止するのは当たり前だ。ところが、今回は妨害予防請求権なるものを根拠に「工事妨害者」を特定し、その人の道路通行を禁止するものだ。昨日も書いたが、これは反社会的勢力と同じ扱いだ。反社勢力だって公道を通ることは禁止されていない。これはもう魔女狩り、赤狩り、ホロコーストと本質的に変わらない。
「妨害行為」とは何か、大城氏にその定義を訪ねたが何もないということだった。そこで、申立書に記載されている具体的な妨害行為について読んだ。中には「警備員引き倒す暴行」「債権者の職員を転倒させる暴行」などと、事実であれば行き過ぎた妨害行為と受け止められるかもしれないが、記者が知る「守る会」の人たちは圧倒的に女性が多く、年齢も60歳以上が大半だ。屈強な警備員を引き倒す力があるとはとても思えない。わが国には伝統的な大岡裁きもあるではないか。
これらの事例はともかく、見逃せないのは、定義などないからそうなのかもしれないが、「妨害行為」かどうかの判断は区側に委ねられていることだ。区=善、祷民=悪の構図のもとに申立書は作成されているということだ。行政の無謬主義は改めるべきだと思う。
具体的事例をいくつか紹介する。「債務者●●●は、本件工事区域の作業帯付近をうろつき工事を妨害した」「債務者●●●は、作業帯付近にいて、『なんで住民をいじめるんですか』などと大声で主張した」「債務者●●●は、作業帯付近をうろつき、債権者職員や作業員に対し、文句を言うなどの行為に及んだ」「債務者●●●は、債権者の職員や訴外大林道路の作業員等を自らの携帯電話のカメラ機能により撮影していた」「債務者●●●は、債権者の職員の行動を携帯電話で執拗に撮影していた」…。
みなさん、いかがか。記者は昨夜、「撮影班」の背番号を付け、住民らを撮影してる人に取材目的である旨を告げ「わたしも同じように撮影していいか」と尋ねた。写真は債権者も債務者も区別なく撮影したが、「工事妨害」に該当するのかしないのか。
これに関連することだが、記者は公務上の公務員には肖像権は存在しないという説に賛成だ。とくに今回のような事案では、むしろ公務員の行き過ぎた行動を監視する意味で写真撮影は有効だと思う。
次にメディアについて。この日の緊急記者会見に出席していたのは小生を含め数人しかいなかった。裁判所データブック2023によれば、令和4年の全裁判所の新受全事件数は3,375,246件・人だ。一方、日弁連によると、2020年3月31日現在で弁護士は 42,164 人だ。全ての裁判に弁護士がつくかどうかは分からないが、1人当たり792件の計算になる。
このような数字を見ると、今回の事案などはメディアも無視するのかもしれないが、大城弁護士が「極めて」を3度も口にしたように、民主主義、地方自治の根幹を揺るがす問題だと思う。会見で記者の方が〝回り道もある〟と行政側の考えを紹介したが、問題はそんなことではない。住民を犯罪者扱いすることの是非が問われている。
これが通れば民主主義は死に(とっくに死滅したか)、ファシズムは床下あたりまで侵入していると考えたほうががいい。気がついたときは手遅れだ。
〝やめてくれよ区長さん千代に千代田のイチョウが泣いている〟30日夜の無法地帯(2023/12/1)
〝やめてくれよ区長さん 千代に千代田のイチョウが泣いている〟30日夜の無法地帯
11月30日20:00ころの神田警察通りの道路
11月30日20:00前後の千代田区神田警察署前の出来事だった。「来た!」という声が聞こえた。振り返ると、工事車両と思われる数台の車が車道を封鎖した。記者より体重が2倍もありそうな交通整理のおまわりさんでもない、何と呼べば分からない制服姿の一団と、それを取り巻く制服組がどたどたと駆けつけてきた。そして、だしぬけに「作業の妨げになります。大変危険です。離れてください。作業帯に入らないでください。ご協力をお願いします。通行者の皆さんは立ち止まらないでください。足元に気を付けて通行してください」とハンドマイクでがなり立てた。
何度も修羅場を潜り抜けてきた記者だが、権力の牙城である警察署の目の前で起きたこの出来事に思考力が停止した。二・二六事件もかくや。
寒さのせいか空腹と酒が切れた禁断症状か、手足口が震え、恐怖と怒りがこみ上げてきた。それでも記者の端くれだ。必死でメモを取ることにしたのだが、真っ暗なせいで何を書いているやらさっぱりわからなかった。
闇夜ではメモることはできないことを知った。口は達者なほうなので、「記録班」「撮影班」の背番号をつけた人に片っ端から声を掛けた。取材であることを告げ、「皆さんが撮影しているように、わたしも撮影していいか」と。誰も答えてくれなかった。らちが明かないので「責任者の方と話したい」と頼んだ。ようやく口を開いた方は「わたしの判断では(記者が撮影することについて)いいともダメともいえない」と話した。
取材については、別の方が「(取材に来ていることを)報告しなければならない」とのことだったので、その義務はないとは思ったが、記者は名刺を渡し、「誰に報告するのか」とただしたが、返事はなかった。これはアンフェアだ。
この間約10分。押し問答を繰り返しても何の収穫も得られないと考えた記者は、徒歩で10分くらいの区役所に向かった。ダメもとだとは思ったが、「責任者」にこの日の事態について説明を聞くためだ。
案の定、門前払いを喰らった。担当部署と思える庁舎内の灯りはついていたが、警備員によると、22:00まで開館している図書館を除き、17:00以降の一般の人の立ち入りは禁止とのことだった。「ドアの外で退館する人に声を掛けるのはどうか」と聞いたら、「(声を掛けられた人から)『怪しい人がいる』と通告が入ったら、不法侵入の疑いがあると、警察に連絡します」とのことだった。当然だ。
そこで、また現場に戻った。21:00ころか。工事の後片付けが行われていた。イチョウを伐採することはできなかったようだ。
「作業の妨げになります。大変危険です。離れてください」(危険なのは区だ)
道路をふさぐ車両
担当部署と思われる区庁舎5~6階の灯りはついていた(30日20:30ころ)
◇ ◆ ◇
上段は、今朝(30日)、「神田警察度通りの街路樹を守る会」の方からの「また伐られた」との一方で現場に駆け付けた顛末だ。
もうくどくどと書かない。全ての責任は樋口高顕・千代田区長にある。どうして文字通り闇討ち作業を強行するのか。令和4年3月17日に行われた区議会企画総務委員会でも嶋崎委員長は「そうだね。それは、協議会の合意が必要だよね…そこのところの知恵出しというか、やり方というか…多少瑕疵があったのかもしれない…」と議会議決には瑕疵があったと認めたではないか。どうして区民同士の分断を助長するのか。「過ちて改めざる是を過ちという」諺があるではないか。
この日(30日)の作業開始の手順にも問題がある。だしぬけに「作業の妨げになります。大変危険です。離れてください」はありえない。〝千代田区役所です〟〝神田警察署です〟(これはないと思うが)とどうして名乗れないのか。責任者も立ち合い、きちんと説明すべきだし、撮影班が周りの人を撮影する法的根拠を示すべきだ。
もう一つ、重大なことがある。「守る会」は11月30日付で千代田区長宛て「抗議書兼要望書」を提出した。その文書には「本件に関連し、千代田区から、神田警察通りの街路樹を守る会のメンバーに対し、午後8時から午前6時までの間、工事区間付近の道路への立ち入り、通行を禁止することを求める仮処分の申し立てがなされています」とある。
記者は仮処分申請書を読んでいないが、これでは「守る会」は反社会的勢力と同じではないか。仮に法的根拠があるとすれば、どのようにして「守る会」のメンバーを特定するのか。記者のような区の敵でも「守る会」の味方でもないニュートラルのイチョウの味方はどう扱われるのか。道路の附属物としてごみ箱か豚箱に捨てられるのか。
もう一度区長へ。来年早々に80歳になるというお母さんがこの夜もイチョウの傍に座っていた。貴殿はそれでも男か。〝やめてくれよ区長さん 千代に千代田のイチョウが泣いている〟。
端っこで成り行きを見守っていた21歳のガードマンは「ここに来いと言われてやってきただけ。どうなっているのか全然分からない」と話した。どこかで聞いたセリフだ。そうだ、ロシア兵だ。上段の美しい女性も「テロだ」と吐き捨てた。
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「南船橋」駅直結の商業施設開業/再開発「日本橋」の次は「水道橋」か 三井不動産
「三井ショッピングパーク ららテラス TOKYO-BAY」
三井不動産は11月29日、千葉県船橋市で開発を進めてきたライフスタイル型商業施設「三井ショッピングパーク ららテラス TOKYO-BAY」をオープンした。開業に先立つ11月28日、プレス向け説明会・内覧会を行い、一般向けにプレオープンした。船橋市の「JR南船橋駅南口市有地活用事業」の事業者公募に同社が選定されたもので、公民連携による商業施設と分譲住宅の開発を推進する。
施設は、JR京葉線南船橋駅直結、船橋市若松2丁目に位置する敷地面積約16,740㎡、鉄骨造地上2階建て延床面積約11,200㎡。店舗数36店舗。基本設計は東急設計コンサルタント、実施設計・監理・施工は三井住友建設。運営・管理は三井不動産商業マネジメント。
関東初出店のタイ最大のコーヒーチェーン「Café Amazon」など36店舗が出店するほか、ドッグランや遊具広場を備え、フードフェスやスポーツのパブリックビューイングなどのイベントも実施する約5,000㎡の広場空間「MIXI FUN PARK(LaLa terrace Green Park)」を整備した。事業地内には三井不動産レジデンシャルの15階建てマンション「パーク・ホームズ南船橋」(212戸)と「パークリュクス南船橋」(133戸)が建設中。
案内会で主賓として出席した松戸徹・船橋市長は「周辺では、千葉ジェッツのホームアリーナが令和6年春にオープン予定であり、南船橋エリアに新しいまちのデザインが誕生する大きな流れがあります。船橋の新しい魅力を感じることができるこのまちに、皆様もぜひお越しください」と挨拶した。
主催者の同社常務執行役員 商業施設本部長・若林瑞穂氏は「南船橋は特別な思い入れがある場所。1981年にオープンしたららぽーと第一号店『ららぽーとTOKYO BAY』、物流施設『MFLP船橋』のほか、収容人数1万人の『(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY(ららアリーナ 東京ベイ)』も来春に開業する。今回の施設は『南船橋』のケートウエイとして位置づけ、施設単独で年間売上高40億円、年間来館者200万人を目指し、エリア全体の売上高は1,000億円を見込む」と語った。
また、同社商業施設本部 リージョナル事業部長・肥田雅和氏は、施設の特徴として①駅直結②敷地の三分の一が広場③日常使い店舗のラインアップ④施設の約12%の電力をカバーする太陽光発電搭載、国土交通省の「グリーンインフラ活用型都市構築支援事業」認定事業-などをあげた。
南船橋駅周辺では、開業から40年以上の歴史をもつ国内最大規模の商業施設「ららぽーとTOKYO-BAY」や「ビビット南船橋」、物流施設などのほか、2024年春開業予定の大型多目的アリーナ「ららアリーナ 東京ベイ」の開発が進められており、船橋競馬場も2023年度末にリニューアル工事が完了する。
左から肥田氏、松戸市、若林氏
広場と「パーク・ホームズ南船橋」
◇ ◆ ◇
取材の目的の一つは、東大野球部出身でかつての同社野球部のエース&主砲の肥田氏(52)がどのような姿を見せるかを確認することだった。あの相手の打者や投手を震え上がらせたぎょろ目の鋭い眼光はすっかり影を潜め、すっかり中年おじさんに変わり果てていたが、体形は全然変わっていなかった。「野球? もう年で体がついていけない」と話した。体・容貌が真逆だった同窓後輩の溝口の近況については、「溝口? 彼はいまマレーシア」と語った。同社は現在、マレーシアで物流施設事業を推進中。
取材では思いがけない収穫もあった。同業の記者の方が、「三井不動産といえば『日本橋』。『南船橋』も『橋』がつく」と若林氏に語り掛けた。傍にいた小生はそのような切り口もあるのかと驚き、頭をフル回転させ「橋」のつく地名を探した。「水道橋」を思いつくまではものの1分もかからなかった。
すかさず、「橋といえば水道橋。次の〝東京ミッドタウン〟は水道橋ではないですか」と若林氏にビーンボールを投げた。
若林氏は微笑を浮かべただけでさらっと交した。代わって同社広報担当者が「東京ドームには愛着があります」と、また別の担当者は「後楽園もあります」とはぐらかした。
ン…「後楽園」。調べたら、東京ドームを含む「都市計画公園後楽園」(22.1ha)には「未供用」面積が2.83ha存在する。公園街づくり制度の適用要件である「未供用区域の面積が2.0ha以上」に合致する。この制度を活用して東京ドームを含む「水道橋」か「後楽園」がそう長くない将来再開発されるのは間違いない。
「南船橋」マンションは坪単価275万円のようで、これは安い。大楽勝だろう。
肥田氏
男子用トイレ(△△ハウスロゴに似ていないか)
記者が特別に作ってもらった白菜の具が甘くておいしい「どうとんぼり神座」のお子様ラーメン500円(このほかから揚げジュースが付く)
頂門の一針、蜂の一刺しにならないが アルヒ「本当に住みやすい街大賞」批判(2021/12/12)
三井不動産 総延べ床面積70万㎡の「MFLP船橋」全体完成(2021/6/30)