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「プレミアムグランウッド 神戸・芦屋の家」

 大和ハウス工業は4月12日、自然素材をふんだんに使用した最高級の木造フルオーダーの家づくりプロジェクト「プレミアムグランウッド」を2017年4月14日(金)より始動すると発表した。

 「プレミアムグランウッド」は特別チームを立ち上げ、「邸別設計」「邸別デザイン」「邸別施工」を採用。プロジェクトのケーススタディハウスとして、兵庫県芦屋市に「プレミアムグランウッド 神戸・芦屋の家」を完成させ、一般公開するほか、今秋には、東京都世田谷区にもケーススタディハウスをオープンさせる予定。

 「神戸・芦屋の家」では、庭と建物が一体となる「庭屋一如」をデザインコンセプトとし、日常生活で多用する水回りには、内外のブランドを積極的に採用。天井・床は縁甲板など銘木にこだわり、壁面には珪藻土や漆喰壁など自然素材を使用。サッシは特注の木製トリプルガラスサッシを採用し、外壁は庵治石の石積壁としている。

 さらに、屋根の下には屋根の浮遊感を醸し出す「連欄間」を採り入れ、屋根には三州陶器瓦を、軒先には金属葺のシャープなシルエットを演出する「内樋屋根」を採用した。

 基本性能では、木造用のエネルギー吸収型木造制震耐力壁「グランデバイス」を新たに開発し、断熱仕様は業界最高クラスの「オールバリア断熱プレミアム仕様」とし、室温間温度差を軽減する「快適涼暖システム」を採用している。

 「神戸・芦屋の家」は敷地面積291.07㎡、建物は木造軸組工法(グランウッド構法)2階建て延床面積152.50㎡。参考価格は建物・外構含めて9,230万円。初年度の受注目標は51棟。

 発表会に臨んだ執行役員木造住宅推進部長・林直樹氏は「木造は安いものから天井知らずのものまであるが、木造は世界的な気運の高まりもあり、天井知らずの富裕層向けはプレハブでは対応しきれない部分もある。今後はダイワハウス木造ブランドの構築を目指す」と語った。

 同社はまた、2016年度の木造販売棟数約600棟を2017年度には約1,000棟に伸ばし、2020年度には約3,000棟に拡大することを明らかにした。

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内外一体デザイン

◇       ◆     ◇

 木造のよさかせ見直されているのは世界的な潮流で、他のハウスメーカーは富裕層向けの木造に力を入れており、同社もその流れに乗ろうというのは当然だ。

 世田谷にもモデルハウスを建設するというので取材したいが、基本性能や仕様レベルは間違いなくトップレベルになるはずだ。

 木造が面白い展開を見せてきた。木造ファンの記者は大歓迎だ。

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「連欄間」
 

 

カテゴリ: 2017年度

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「浦和美園E-フォレスト」街びらきセレモニー

 さいたま市の「次世代自動車・スマートエネルギー特区」事業コンペに採択された中央住宅・高砂建設・アキュラホーム3社による戸建て「浦和美園E-フォレスト」が竣工し、3月26日、街びらきセレモニーが行われた。主催者のさいたま市長・清水勇人氏、高砂建設社長・風間健氏、アキュラホーム社長・宮沢俊哉氏、中央住宅社長・品川典久氏がそれぞれあいさつしたほか、関係者、入居者らで竣工を祝った。

 最初に挨拶した清水さいたま市長は「『浦和美園E-フォレスト』は産官学が連携した『次世代自動車・スマートエネルギー特区』の象徴的プロジェクト。低炭素で災害に強く、コミュニティを育む取り組みは『ジャパン・レジリエンス・アワード』(強靭化大賞)に選ばれた。今年度末で期間が終了する特区は3年間延長するよう国に申請した。同様の街づくりは第2期、第3期も予定しており全体で100戸くらいの規模にし、さらに市内全域で展開していきたい」と述べた。

 続いて登壇した埼玉県住まいづくり協議会の会長も務める風間氏は「協議会設立20周年プロジェクトであり、日本の最先端を行く取り組みだと自負している。全国の見本となることを期待している」と語った。

 同協議会副会長の宮沢氏は「さいたま市はアキュラホーム発祥の地で、わたしも市民。手弁当で行ってきた協議会の活動が認知され、民も官も会員か続々参加するようになってきた全国的に珍しい団体。『E-フォレスト』は北海道並みのHEAT20さいたま版を搭載した省エネ、コミュニティ支援など高邁な思想を掲げ、永代にわたって豊かな街となるよう英知を絞った」と経緯について語った。

 また、同協議会副会長の品川氏は「当社グループはイオンがオープンした2006年から戸建てを積極的に展開してきた。『E-フォレスト』は21世紀にふさわしい街になった。これをモデルに今後も豊かで楽しく、安心・安全の街づくりを行い、地域の活性化に貢献したい」と抱負を述べた。

 セレモニーにはポラスグループがトップパートナーになっている浦和レッドダイヤモンズの淵田敬三社長も登壇。イギリス・リバプールでの経験を引き合いに「スタジアムが街の中心にあり、サッカーを中心にした文化、環境は浦和でもできると強く感じた。みなさん、ポラスさんのロゴが入ったレッズのユニフォームを着て応援に来てください」と呼び掛けた。

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左から清水、風間、宮沢、品川、淵田の各氏

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テープカット

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 この街の素晴らしさについては昨年末見学して記事にしているのでそちらを参照していただきたい。同じような先進的な取り組みを行っている横浜市や柏市に負けない。あとは情報発信力だと思う。

 この日はあいにくの雨模様だったが、来場者は約200名にものぼった。街づくりの主人公でもある入居者にも話を聞いた。

 中央住宅の戸建てを購入した東川口に住む夫婦と1歳と4歳の子ども4人家族のご主人(32歳)は、「駅に近いこととスマートシティの取り組みが選好の決め手。マンションも検討したが、管理費などを考えて戸建てを選んだ」と話していた。

 全33棟の「浦和美園E-フォレスト」の内訳・販売状況は、中央住宅が21棟(残4棟)、高砂建設が6棟(残2棟)、アキュラホームが6棟(残2棟)。

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入居者の方

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各敷地に地役権を設定し、路地としても機能するようにしている

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アキュラホームから参加者にプレゼントされた有機野菜

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高砂建設から提供された埼玉産の杉で造った本箱・椅子

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中央住宅からはモデルハウスで使用された小物がプレゼントされた

この冬一番の寒さの中 世界水準のUA値0.46を体感 「浦和美園E-フォレスト」(2016/12/17)

カテゴリ: 2016年度

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「猫と暮らすまちなかジーヴォ」

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モデル猫

 大和ハウス工業は3月23日、著名なエッセイストである石黒由紀子氏をアドバイザーに迎え、ベネッセコーポレーションが発行する生活総合誌「ねこのきもち」と、同社の地域密着型のオープンハウス「まちなかジーヴォ」のコラボレーションによる「猫と暮らすまちなかジーヴォ」を、3月23日から千葉県流山市でオープンする。オープンに先立つ22日、メディアに公開された。

 「猫と暮らすまちなかジーヴォ」は、猫と室内で暮らすことを想定し、安全でありながら運動不足や肥満の防止、ストレスが解消できるよう室内スペースを工夫。1階リビングの壁面に「キャットステップ」を、吹き抜け空間には「キャットウォーク」を設置。

 壁紙や家具での爪とぎを防ぐため、リビングに麻縄を巻き付けた「爪とぎ柱」を設置したほか、ダイニングからキッチンや洗面室に入れないよう、可動式間仕切り「ライトスルースクリーン」を採用。また、就寝時、猫が寝室に入れないようロック機能が付いた「キャットドア」を採用したほか、猫が新鮮な水を飲めるよう「水飲みスペース」をリビングに設けている。

 さらに、清潔を好む猫のために専用のシャンプー台とトイレスペースを設け、床部分には防水・撥水処理を施し、トイレスペースはタイル貼りとしている。

 造作その他の費用は約70万円。

 物件は、つくばエクスプレス流山おおたかの森駅から徒歩14分、千葉県流山市市野谷に位置する軽量鉄骨造2階建て。敷地面積176.66㎡、延床面積117.95㎡、価格5,750万円(税込み)。

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猫専用の「水飲みスペース」

◇       ◆     ◇

 どちらかと聞かれれば、断然犬より猫が好きだ。わがまま勝手は記者と同じ。人に決して媚びず、自立しているのがいい。そんな猫の中の猫が近所に棲んでいる。朝な夕な、「ニャオ」と声を掛けると律儀に「ニャオ」と答え、尻尾を振って地べたに座り大股を広げて毛づくろいを始める。雌猫かと思いきや、決してズボンを履いた女性には近寄らず、スカート姿の女性にのみ尻尾をおっ立ててすり寄るところを見ると、去勢されてもなお本能を掻き立てようとする雄の野良猫であるのは間違いない。

 「猫と暮らすまちなかジーヴォ」のノルウェージャンフォレストキャットというモデル雄猫はわが野良猫とは大違い。雲泥の差だ。1歳にしてすでに体重は約5キロ。堂々たる体格は十二分にメタボの仲間入りをしていそうなそのモデル猫は、記者が呼び掛けてもニャンともワンともいわない。蔑みのまなざしで睨め返すばかりだ。

 報酬を聞いたら「事務所に聞かないとわからない。自分の食事代くらいは稼ぐのではないか」とつれない返事が関係者から返ってきただけだ。

 それでもそんな猫に気を取られ、WBCのわが侍ジャパンのことが気掛かりで、ほとんど取材にならなかった。

 アドバイザーのエッセイスト・石黒由紀子氏と同社住宅事業推進部主任・佐藤文氏が猫の気持ちやら自由やら、外に出た時の事故やらについて話したが全くの上の空だった。

 試合は2つの失策が命取りとなって日本が敗れた。同社とモデル猫には申し訳ないが、ニャンとも悔しい1日になり、記事を書く気力もない。

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トイレ

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キャットウォーク

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佐藤氏(左)と石黒氏

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爪とぎ柱

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カテゴリ: 2016年度

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「グローイングスクエア久我山ヴィラ」ソル街区

 細田工務店が近く分譲する「グローイングスクエア久我山ヴィラ」を見学した。京王井の頭線久我山駅から徒歩8分の「グラン街区」と「ソル街区」合わせ5棟現場。閑静な住宅街の一角だ。

 物件は、京王井の頭線久我山駅から徒歩8分、杉並区久我山3丁目に位置する全5棟。土地面積は106.86~117.41㎡、建物面積は85.28~93.47㎡、価格は未定。建物は木造2階建て(軸組工法)。建物は竣工済み。

 現地は、建蔽率40%・50%(角地緩和)、容積率80%の第一種低層住居専用地域に位置。周辺は戸建てやアパートが建ち並ぶ閑静な住宅地。

 「グローイングスクエア西荻」(3区画)と「グローイングスクエア阿佐谷北」(6区画)とともに欧風邸宅のナチュラルヴィンテージプロジェクトの一つ。「西荻」「阿佐谷北」は完売している。

 記者が見学したのは「ソル街区」(グラン街区は完売)のモデルハウスだったが、外構をしっかり造り込み、シンボルツリーと石材を配したサークルストーンを一部の住戸に採用している。また、駐輪スペースも設置しており、3台くらいは置ける広さを確保している。価格は未定だが、8,000万円~9,000万円になるとみた。

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サークルストーン

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モデルハウス

カテゴリ: 2016年度

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「ナナスクエア大宮・七里」

 ポラスグループのポラスマイホームプラザが分譲中の戸建て「ナナスクエア大宮・七里」を見学した。東武野田線七里駅から徒歩11分の全25棟で、第1期の分譲開始からこれまで第2期を含め14戸のうち12戸を3週間で成約。極めて好調な売れ行きを見せている。信号・線路際の難点を解消する工夫を凝らし、プランも徹底した差別化を図っているのが好調の要因だ。

 物件は、東武アーバンパークライン七里駅から徒歩11分、さいたま市見沼区大字蓮沼字山崎に位置する全25戸。土地面積は100.07~122.55㎡、建物面積は90.67~106.40㎡、価格は2,880万~4,180万円(中心価格帯3,000万円台・3,400万円台)。構造は木造在来工法2階建て。

 2月11日から第1期5戸を分譲開始し、第2期9戸を含め現在12戸が成約済み。近く第3期を販売する。

 現地は、道路を挟んで野田線の線路に隣接。近くには踏切があって信号音もかなりする。

 いわゆるパワービルダーの戸建ては2,000万円台の前半から分譲されているエリアで、それより数百万円は高いにもかかわらず、振動・騒音対策を施し、3つのプランを提案するなどハード・ソフト両面で需要を喚起したのが人気の要因。成約者はこの地域に縁のある人。

 同社は線路と反対側の土地でも20棟の戸建てを今春に分譲開始する予定で、全体で45戸の計画。

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「WIB工法」(後方は線路)

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 いつものように道すがら値段を予想した。いまは東武アーバンパークラインという愛称がついているが、東武野田線は昭和50年代から60年代にかけて建売住宅の〝メッカ〟だった。単線(現在はかなりの区間で複線化されている)だったにも関わらず豊春、南桜井、川間、梅郷、江戸川台、初石、豊四季あたりで大量の住宅が供給された。価格は3,000~6,000万円台だったが、それでもよく売れた。年間にして数百戸から1,000戸が売れたはずだ。

 ところがバブル崩壊後、極端に供給が減った(ポラスの「七光台」は例外)。七里は供給が少なく、駅周辺の商業施設なども30年前、40年前から時間が止まったような古い建物が多く、街のたたずまいも田舎然としている。

 そんなこんなを考えながら、道に迷い右往左往したので現地まで徒歩11分が20分くらいかかった。自分が悪いのだが腹も立ち、これじゃ売れない、まさかポラスは〝298〟つまり〝価格ありき〟の市場に参入するのではないかと思った。もしそうだったら、見なかったことにして記事にするのはよそうとさえ考えた。

 ところが、現地で企画設計を担当した同社設計課企画設計係長・高橋健太郎氏の説明を聞き、3棟のモデルハウスを見て考えを改めた。この価格でよくぞやったと感動すら覚えた。ユーザーを納得させるだけの性能、プラン、設備仕様だったからだ。並みの住宅でこの価格だったらまず売れない。

 高橋氏は「今は単に4LDKのプランだけでは売れない。ここでしか得られないプラスアルファを盛り込まないと」と語ったように、プランは「CAFE」「BOOKS」「ZA+DOMA」の3つ。それぞれ明確なコンセプトを示している。同社グループの他の物件もそうだが、それぞれ住空間をうまくデザインしている。

 基本性能としては、線路に面した住戸に対し振動、騒音対策を採用しているのが大きな特徴で、ハンディを解消している。

 振動に対しては、「WIB工法」を採用することで、振動環境を不快な振動を感じない60db未満レベルまで低減した。実際に工事を施している住戸で体感したが、電車が通ってもまったく振動は感じられなかった。

 騒音に対しては、一部住戸を二重窓にしている。こちらも体験したが音は全く聞こえなかった。

 優れたプランとしては、1階の天井高約2.7mはポラスグループの標準だが、食洗機がついており、床は銘木突板仕上げ、リビング床暖房、暖房付き洗面室、自動換気機能付き玄関ドアなどを採用。3,000万円台の戸建てではまずこの仕様はありえない。

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小上り和室がある「BOOKS」プラン

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「ZA+DOMA」プラン

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 一つだけ注文。これは先月見学した同社グループの「朝霞」もそうだったし、他社のモデルハウス、モデルルームもそうなのだが、過剰装飾について。「CAFE」プラン(他のプランは抑制気味)はあらゆるテーブル、壁、棚が食器や造花などで埋められていた。保育園の運動会でもこれほど派手にはしない。

 これでは、限られた予算の中で住空間を工夫し、突板を採用するなど本物志向のニーズに応えようとするせっかくのプランが台無しだ。せめて造花は観葉植物にしてはどうか。壁面には水遣りがいらないサントリーミドリエを設置したらどうか。あれやこれや飾り立てることしかしないコーディネーターの仕事が理解できない。過ぎたるはなお及ばざるがごとし。

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「CAFE」プラン(上の「BOOKS」「ZA+DOMA」プランと比べていただきたい)

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 ついでに東武線のイメージ、ポテンシャルの向上について。記者は東武線が嫌いではない。むしろ好きだ。まだまだ庶民が買える住宅が供給されている。

 ところが一向に沿線のイメージがアップしない。これにはいろいろ理由があるのだろうが、不動産業者にも問題がないとは言えない。「2,500万円~」「2,900万円台」「3,300万円~」など都心部ではワンルームでも買えないような戸建てやマンションの車内吊り広告が野田線では幅を利かせている。安売りのスーパーでもないはずだ。こんなことをやっていたら益々街のポテンシャルを引き下げる。

 わかりやすい例では駅舎が汚い。記者は最近、マンション管理員の清掃業務を取材したことがあるのだが、勤務時間中ひたすらにきれいにしている。「清掃は科学」とまで講師の方は話した。その徹底ぶりに畏敬の念すら覚えた。

 また、最近の国交省のトイレに関するアンケート調査で、女性は駅や公園でトイレを利用しないことが報告されていた。

 女性に好まれないとマンションも街のポテンシャルが上がらないということだ。そこで、東武伊勢崎線と都心の駅のホームを紹介する。みなさんもなるほどと思うはずだ。

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東武伊勢崎線の車両(クレヨンしんちゃんのイメージは悪くないと思うが)

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「梅島」駅で(黒い斑点はガムのあとか)

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日比谷線の都心の駅ホーム

掃除は科学 床は朝日、窓は読売〟 マンション管理員のスゴ技を1日体験(2017/2/25)

女性輝けないトイレ 「利用しない」公園90%、駅38%、職場30%(2017/1/12)

 

 

 

 

カテゴリ: 2016年度

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「浜田山モデルハウス」

 細田工務店は3月4日(土)、京王井の頭線浜田山駅近くにスマートハウスのモデルハウスをオープンする。オープンに先駆けて2月20日、メディアに公開した。

 「浜田山モデルハウス」は浜田山駅から徒歩3分、杉並区高井戸3丁目に位置する在来工法2階建て。延べ床面積は約118㎡。

 同社の注文住宅「木ここち 杢」の上位仕様であるUA値0.56以下を確保した高気密・高断熱のエコサーマルを採用し、木のぬくもりと肌触りがいい無垢材を床などにふんだんに用いているのが特徴。Iot、ZEHの技術が体感できる。

 玄関ホールは屋外と室内のつながりを意識して広い土間空間を設置。正面には琉球畳仕上げの和室を設え、畳の周囲は無垢材のナグリ調仕上げ。障子の奥には坪庭を用意。階段は3層フロアをつなぐオープン形式。

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1階フロア

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2階フロア

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 同社は今年1月創業70周年を迎えた。ハウスメーカーの歴史としてはミサワホームや積水ハウスより古いという。その同社の今年1月に創業70周年を迎えた同社のモデルハウスがここだけというのにいささか驚いた(本社にある注文住宅のコンセプトルームは見ているが)。

 もう展示場だけで集客する時代は終わったような気もするが、他のメーカーと互角以上に競える技術力があるのだからどんどんお客さんにアピールする取り組みをやってほしい。このモデルハウスもUA値0.56以下をクリアしているだけに基本性能は高い。

 同社の匠の技がふんだんに盛り込まれていた傑作「グローイングスクエア杉並和泉」を紹介する。

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2階フロア

匠の技を見た 語り尽くせぬ魅力 細田工務店「グローイングスクエア杉並和泉」(2008/2/6)

 

 

カテゴリ: 2016年度

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工事中の「風と緑のまち 白岡」

 ポラスグループ・中央住宅の戸建て「風と緑のまち 白岡」(全21棟)が埼玉県「先導的ヒートアイランド対策住宅街モデル事業」第1号として採択され、上田清司・埼玉県知事から直々に認定証を受け取ったことは昨年11月、記事にした。

 「素材」「水」「緑」「風」の力を利用した「パッシブ・ランドデザインシステム」を導入することによって、夏季の体感温度を5度程度引き下げる商品企画が評価されての認証だったのだが、その時は、物件を見ていなかったこともあり簡単に紹介するにとどめた。それ以上に上田知事の話が面白かったので、知事の話を書いた。

 同社には「物件を見たい」と伝えており、それが昨日実現した。5つの散水栓から噴き出すミスト状の〝水道水〟を浴びせられたときはさすがにたじろいだが、これが真夏で、各家庭が一斉に打ち水をしたらどんなだろうと想像して感動すら覚えた。こんな分譲住宅を供給したハスウメーカーもデベロッパーも皆無だろう。

 上田知事は認証式で「今回の案件をきっかけに第2弾、第3弾と続け、全ての戸建てでやっていただきたい」と述べたが、記者もそう思う。ポラスにエールの座布団3枚!

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ミスト噴霧中(中央の白いものが散水栓)

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庭(奥に見えるのが緑化フェンス)

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散水機

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 物件は、JR東北本線白岡駅から徒歩7分、埼玉県白岡市千駄野字加美に位置する土地区画整理事業地内の一角にある全21区画。すでに20区画は契約済みで、残っているのはモデルハウス1棟のみ。土地面積は135㎡、私道負担が449㎡(持分21分の1)、建物面積は101.23㎡、価格は4,190万円。構造は木造2階建(在来工法)。建物は昨年9月完成済み。

 現地は、地主らしき人の立派な住宅のほか賃貸マンション、駐車場などがたくさんあり、とても大宮から14分の近さにある住宅地とは思えぬのどかな田舎風景が展開している。

 分譲住宅の外構はまだ終わっておらず街並み全体像を把握することはできないが、企画意図はすぐ伝わってきた。

 圧巻は太陽光発電利用のタイマーによる自動散水システムだ。商業施設などは上部からミストが吹き付けられるのが一般的だが、ここは庭の樹木や草花、菜園「ポタジェ」などに水遣りもできるよう地上から吹き上がるようになっている。水源は水道水で、栓は1戸当たり5つ。5分間噴霧すると、トイレを1度使用したくらいの水量だという。このほか栓は私道部分に10数カ所設置されている。

 もう一つ、駐車スペースや玄関のステップなどに植えられている「ハーブマット」がなかなかのスグレモノだ。北海道の黒田ハーブ農園が開発したもので、食べられないそうだが踏みつけるとハーブの香りがする。歩くたびにハーブの香りが漂うなんて最高ではないか。

 それぞれの住戸の境界部に緑化フェンスを設置しているのもいい。ここに蒸散効果の高いつる性植物を這わせるのだという。1階リビング掃き出し窓の上には緑のカーテン用のフックもついている。このほか全戸に雨水タンクが設けられており、舗道は保水性アスファルト舗装。

 以上は「水」「緑」の力を利用したものだが、「風」の力を取り込んだものとして同社オリジナルの自動小屋裏換気システム「PaaS」がある。形状記憶合金を使用して、小屋裏の温度に応じて換気量を自動的に調節するものだ。小屋裏にこもった熱気を外に出すことで冷房負荷を低減する。

 「素材」の力を採用したものでは、室内の壁は調質効果のある同社オリジナルの珪藻土壁のほか、メープル、カエデ、ナラ、スギ、ヤマザクラなどの無垢材・挽板を多用。調質効果があり、虫がつきにくい桐材も壁や収納に採用している。1階の天井高が約2.7m確保されているので、階段のステップは16段。出隅はR施工。食洗機も標準装備。

 商品企画を担当した同社グループのポラス暮し科学研究所住環境グループ主任・福代昇一氏は「当社のオリジナルもあるが、多くはすでにあるものを採用した。このパッシブデザインは他の部署にも理解されつつあり、どんどん広がっていくのに期待したい」と話した。

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敷き詰められている「ハーブマット」

◇       ◆     ◇

 取材中、記者と同年配と思しき男女二人連れに出会った。話を聞くと、ご主人は秋田県出身で、土木関係の仕事をしていたとか。娘夫婦が購入した住宅を毎日のように見に来て写真に収めるのだそうだ。

 「ポラスさんの家はいい。基礎もしっかりしており、なにより職人さんのほうから声を掛けてくれる。写真は記念として娘夫婦にプレゼントする」とご主人は話した。

 「よかったら娘さんが買った家の前で記念写真はどうですか」と誘ったら、ご主人はその気になったのだが、奥さんに断られ実現しなかった(一回り若く見えた。ひょっとしたら秋田美人か。押しが足りなかったか)。

 ならばと「お父さん、まだ1戸残っているそうですから買ったらどうですか」と〝追い打ち〟をかけたら、「いやいや、もう歳ですから。宝くじでも当たらなきゃ買えない」と逃げられた。

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モデルハウス リビング(左の壁は桐材)

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桐の鎧張りの壁とデザイン収納

◇       ◆     ◇

 この日は朝から底冷えがするほど寒かったが、ポラスの哲学を目の当たりにし、娘思いのご夫婦と歓談することができて浮き浮きした気分になれた。

 上田知事にも一言。こういう住宅にこそ固定資産税や都市計画税の減免措置を取るべきではないか。税収は減るかもしれないが、都市間競争で生き延びることができる。空き家にもならない。5選も間違いない。

 それにしても知事は話がうまいと思ったら、大学は弁論部だったとか。奥さんに「家庭でもこの調子ですか」と聞いたことがあるが、「政治家ですから」とはぐらかされた。どういう意味だろう。

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自動小屋裏換気システムについて説明する福代氏

ポラス「白岡」の戸建て 埼玉県「先導的ヒートアイランド対策モデル」認定(2016/11/29)

カテゴリ: 2016年度

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「パレットコート朝霞 カーサブランカ」

 ポラスグループの中央グリーン開発とポラスタウン開発が共同で分譲している「パレットコート朝霞 カーサブランカ」を見学した。東武東上線沿線では同社グループ過去最大規模の全64棟で、朝霞駅から徒歩19分のハンディを抱えながら、販売開始2週間で14戸を成約するなど好調なスタートを切った。

 物件は、東武東上線朝霞駅から徒歩19分(バス8分、バス停徒歩7分)、埼玉県朝霞市根岸台3丁目に位置する全64戸。第1期(18戸)・2期1次(11戸)の土地面積は100.00~173.94㎡、建物面積は89.73~113.43㎡、価格は3,380万~4,780万円。建物は木造2階建(在来工法)。入居予定は2017年9月上旬。

 現地は雑木林だったところを造成した南傾斜地。スペインのアンダルシア地方の街並みをモチーフに、「白い壁の家並み」「南傾斜の丘の上」「リゾートフルな植栽」を演出。また、朝霞市初の建築協定を締結し、「灯かりのいえなみ協定」のほか外構、建物の色などを統一して良好な街並み景観が将来にわたって維持できるようにしているのが特徴。

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以上48号棟

◇       ◆     ◇

 モデルハウスは2棟のみで、これから住宅の建設が本格的に始まろうという段階にも関わらず、わずか2週間で14棟を成約するとはさすがポラスだ。

 商品企画がいい。特に、ポラスの注文住宅「ポウハウス」も手掛けたデザイナー百瀬修氏が担当した48号棟にほれ込んだ。玄関をたっぷりとり、スギの集成材を用いたルーバー、挽板の床、上部に化粧梁と花台を設けた大きなバールカウンター付きキッチンがいいし、色使いも巧みだ。

 もう一つの16号棟の内装は白が基調で、吹き抜け空間は5mくらいあり、4層にも5層にも見える住宅だ。

 駅から徒歩19分(近道を通れば13分くらいだそうだが)もあるのによく売れるものだと感心した。

 会社に戻り、埼玉県出身の若い男女4人に聞いたら、みんな「チャリンコ通勤できるから平気」と答えた。これにはうれしくなった。一方で大泉学園に住む若い女性は「雨のときとか…」と言葉を濁した。

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以上16号棟

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 注文が2つある。現地はひな壇造成のため、白いコンクリの擁壁が目についた。4,000万円前後の住宅にこれを要求するのは酷かもしれないが、せっかく市で初めての建築協定を結んだのなら、壁面緑化を施してほしかった。白い外観の建物とグリーンの外構、擁壁が美しく映えたはずだ。

 もう一つは48号棟の過剰な装飾について。百瀬氏の本物志向のデザインが最高なのだから、家具、造花などの装飾は最小限にとどめてもよかった。とくに一見して造花と思える観葉植物はいかがなものか。やはり本物を用いるべきだ。水遣りなどたいした作業にならないはずだ。

カテゴリ: 2016年度

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モデルハウス「数寄屋」

 継承すべき文化・伝統と、改良すべき建物の性能・技術を融合させた菊池建設のモデルハウス「数寄屋」見学会が1月19日、千葉県松戸市の「ハウジングプラザ松戸」で行われた。

 モデルハウスは延べ床面積約186㎡(56坪)の「数寄屋」造りで、8カ月も工期をかけて昨年3月に竣工した。わが国伝統の技法を用いながら、耐震等級は最高の3を取得し、断熱性能もUA値0.75を確保、近い将来0.6を目指す。

 今ではほとんど伝承する職人がいないと言われる、人が床を歩くと鶯の鳴き声に似た音を出す「鴬張り」をはじめ、「侘び寂び」「粋」がふんだんに盛り込まれている。見どころがたくさんある住宅だ。

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玄関

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鴬張り床

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 見学会は、同社常務取締役事業開発本部長・山﨑英明氏、同部部長・松本敏氏、同部部長・二瓶正裕氏らの案内で約1時間30分にわたって行われた。初めて聞く魅惑的な言葉が機関銃のように発せられた。必死でメモを取り、どうしたら聞いたこと見たことを正確に伝えられるか考えたが、残念ながら建築の知識がなくボキャブラリーも貧弱な記者には手に負えない。

 なので、文章がほとんど「らしい」「という」「そうだ」の伝聞調になってしまった。ご了承願いたい。

 何から紹介していいのかわからないのだが、まず、京都の知恩院や二条城にもあるという防犯装置の床「鴬張り」から。幅は約1間、長さは約2間半。歩くとけたたましい〝鶯の鳴き声〟がする(来場者にわかりやすく伝えるため大きく鳴くようにしているという)。値段はこの「鴬張り」装置だけでも約200万円とか。同社にもこの技術を持つ職人は1~2人しかいないという。

 外観がまた素晴らしい。建物の高さを低くし重心を下げているのが特徴で、居室の天井高を確保しながら絶対高さを確保することに匠の技があるのだという。屋根は緑青を一部に施した銅板一文字葺き。樋は見えないように、かつ〝雨落ち〟もするように工夫が凝らされている。壁は「山吹」色。油絵具にはない、たまに日本画で見る日本の伝統色だ。

 軒裏の木組みには、丸太同士を交差させる「捻じ組み」が採用されていたが、どんな説明を受けても分からないような気がした。背割れを施した柱を「玉石」に乗せるのも大変な技術がいるそうだ。

 玄関は「庭屋一如」、つまり庭と建物は一体というわが国の住まいに対する考え方を取り込んだもので、手水鉢が設置され、和服が汚れないように工夫した腰掛、腰紙があり、上り框は「名栗」(ナグリ)仕上げ。天井をあえて低くしているのは、刀を抜いても振り回せないようにするためとか。「これより先は出入り禁止」の意思を示す「関守石」も置かれていた。

 和室の壁は「ベンガラ」色。障子は障子紙を1枚と2枚とに貼り分けることによって「市松柄」を演出。床柱には銘木「神代欅」が使用されている。「神代欅」は、建設工事などで偶然出土したものを建築材に使用した古材のことで、希少価値が高いことから値はつけられないそうだ。畳敷の玄関取次の間は黒部杉(ねずこ)のヘギ板を籠目に編んだ「網代天井」仕上げ。

 記者団から「坪単価はいくらか」という声が飛んだが、関係者は明言を避け「標準的な仕様で坪150~200万円」とだけにとどめた。

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茶室

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リビングダイニング

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 同社の創業社長、菊池安治氏が昭和62年4月、学校法人富嶽学園 日本建築専門学校を開校したことを聞いた。どこかで聞いた名前だと思ったら、何度も取材で訪れている木造耐力壁ジャパンカップの会場になっている静岡県富士市にある学校だった。

 一昨年の取材のとき、体調を崩し何度も同学校のトイレを借りたのだが、このままずっと入っていてもいいなと思ったくらい気持ちのいいトイレだった。校舎内は無垢材がふんだんに用いられていた。正面に飾られていた銅像は菊池氏だったのか。

 同社は昨秋、ナイスの100%子会社になり再建を目指す。「木」は世界的なトレンドで、わが国の木造住宅の良さが見直されている。ナイスとのシナジー効果を生かせば大化けする可能性を秘めている。今後の展開に期待したい。

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「捻じ組み」

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土台(左)と関守石

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網代天井

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庭屋一如

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階段

カテゴリ: 2016年度

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カフェコーナー

 旭化成ホームズは1月12日、同社の東京営業本部(新宿区西新宿2-4-1新宿NSビル)内に、インテリアや設備のショールーム「デザインスタジオ東京」と、新たな試みとして設置する体験型シアタールーム「THE VISION HEBEL HAUS (ザ・ビジョン ヘーベルハウス)」を備えた打ち合わせスタジオ「HEBEL HAUS TOKYO PRIME SQUARE(ヘーベルハウス トーキョープライムスクエア)」を1月21日(土)にオープンすると発表した。

 新たに導入した「THE VISION HEBEL HAUS」は、主に住宅取得検討の初期段階のお客様を招待し、家づくりや新しい暮らしへの夢を膨らませていただくことを目指した体験型映像施設。6つのコンテンツで構成されており、全て利用すると約50分。

 4方向(前・右・左・上)の壁・天井に配した連続型大画面スクリーンに映し出す臨場感あふれる360°映像により、ヘーベルハウスの新商品や最新展示場など約20事例の住空間をバーチャル見学できる。

 ソファに座ったまま手のひらを画面に向けて動かすジェスチャーによるインタラクティブ操作となっており、専用ゴーグル装着によるVR映像と違い見学者全員が同一体験を共有できるのが特徴。

 「デザインスタジオ東京」は、主にヘーベルハウスを契約した顧客との打ち合わせ施設。リビング、キッチン、浴室、外観、ドア、カーテンなどほとんどの設備仕様が整っており、同社最大級の広さと上質な空間を用意した。

 同社執行役員東京営業本部長・藤澤秀樹氏は、「2016年度上期の受注は2013年上期の水準にあり、昨年末より受注を伸ばしてはいるが、お客さまの契約に至るまでの期間は長期化している。消費増税が延期になり、長期にわたって低金利が続いていることが要因。二つの施設を設置することで、お客さまの背中を押してやるのが目的」と語った。

 今回の施設を設けることで、年間受注棟数の10%(180棟)増の受注を目指し、来場者は月間50名が目標。

 「HEBEL HAUS TOKYO PRIME SQUARE」は、新宿区西新宿2-4-1 新宿NSビル11階、広さは約860㎡(うちシアターが約60㎡)。来場は営業担当を通じた予約制。

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住設備のサンプル、家具なども展示

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 同社の東京営業本部はこれまで京王線笹塚駅から徒歩5分くらいのところにあり、何度か取材したことがある。昨年末に新宿・NSビルに移転した。

 確かに利便性ははるかに高くなり、端から端まで約64m、幅約13mの新たな2つの空間も素晴らしい。居ながらにして同社の「へーベルハウス」が体験できる(個人的にはオリジナルのシステムキッチンが一番よかった)。

 年間の契約棟数を10%増やすという藤澤氏と同営業本部マーケティング室長・野口豪之氏の話を聞きながら、すごい目標だと感じた。年初から同事業本部の〝やる気〟をひしひしと感じた。

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シアタールーム(正面の他、右、左、天井に画像が映し出される)

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 お客さんの購入までの決断が長期化しているのはマンション市場も同じだ。マンションはモデルルームへの来場も減少している。

 決断を鈍らせているのは、藤澤氏などが語ったように消費増税の延期、超低金利の継続が背景にあるのはいうまでもない。しかし、記者は、それよりも景気、不動産、株価などの先行きが不透明で、さらに将来の雇用・社会保障などの不安が払しょくできない今の社会・経済状況が大きな要因と見ている。

 トランプ米大統領の就任によって〝一寸先は闇〟の社会に突入し、どんどんシュリンクしていくような気がしてならない。ツイッターなるもので世界のトップが右往左往、右顧左眄する世の中が信じられない。

 なので、当面、この1~2カ月の動きから目が離せない。とにかく現場を見ることだと考えている。それによっては、ベースアップや地価公示効果などの支援材料と相まって上昇気流に乗れるのではないかと見ている。

 

カテゴリ: 2016年度
 

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