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 マンション管理業協会は10月11日、2024年度第2四半期終了時点(9月末)のマンション管理適正評価制度の登録状況をまとめ発表。登録件数は5,798件で、2024年4月末の4,311件から約1,500件の増加。

 ★別内訳は、★5つが1,639件(28.3%)、★4つか2,449件(42.2%)、★3つが1,362件(23.5%)、★2つが346件(6.0%)、★1つが2件(0.0%)。

 同協会は2024年度末までに登録件数を1万件に増やす目標を掲げている。昨年6月に行われた総会後の懇親会で、副理事長・小佐野台氏(日本ハウズイング代表取締役社長CEO)は「マンション適正管理評価件数を1万戸にするには、会員354社の管理件数の1割で達成できます。ちょうど1割、たった1割で達成できます」と呼び掛けた。残り半年で1万件に到達するには月700件の登録が必要で、このペースだと達成できるかどうかは微妙になってきた。

 

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3面シアター室で挨拶する〝タカラのニンフ〟こと我妻美香氏

 MIRARTHホールディングスグループのタカラレーベンは10月11日、総合マンションギャラリー「レーベンサロン秋葉原 エクスペリエンス」を10月12日にオープンすると発表した。

 同社は、これまで銀座、札幌、仙台、京都で常設サロンを展開してきたが、今回は、モデルルームに加え、VR技術を駆使して造られたLEDビジョンを導入するなど、時代の変化に合わせたマンションサロンとしてオープンするもの。

 施設は、JR秋葉原駅から徒歩1分の秋葉原センタープレイスビル6階。同社初となるVR(仮想現実)内覧システムを採用し、都内最大級の楯8m×横6m×高さ2.5mの3面LEDビジョンを設置。実物サイズで間取りや眺望などを体感することができるほか、約72㎡のファミリー向けと約31㎡のコンパクトタイプのモデルルーム、ラウンジ、共用部・専有部の実物展示スペース、サンプルルーム、カフェコーナー、ミーティングブースなどが設置されている。サロンのオープンに合わせ「レーベン江戸川中央CENTER PLACE」の案内を開始する。

 開業を前日に控えた10月11日のメディア向け見学会で、同社マンション事業本部 事業部長・我妻美香氏は「アクセスの良い秋葉原で複数の物件をご案内することに加え、当社が展開するマンションを体感いただけるモデルルーム、そして、実寸大でマンションの暮らしをイメージいただける3面シアターを導入するなど、お客様のご負担を減らし、検討しやすい販売拠点を目指しました。販売拠点を集約することで、コスト削減にもつながり、価格面でもお客様のご負担を軽減できると考えております。これからマンションを考える方や、住まいに関してこれから考えたいという方にもぜひ、お越しいただければと考えております」と挨拶した。

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エントランス

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3面シアター

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ラウンジ

◇        ◆     ◇

 今から6年前、銀座7丁目に開設した同社の常設サロン「SALON DE NEBEL」と同じように、今回も業界の〝レディ・ガガ〟が登場するのではないかとわくわくして参加したのだが、肩透かしを食らった。だが、しかし、施設のメインである3面シアター室に入った途端、今春オープンした同社のリゾート施設「那須 無垢の音」の景観が眼前に広がった。

 これまで、この種の総合マンションギャラリーはたくさん見学しているが、これほど見事な景観を見たのは初めてだった(VRで美しい女性の水着姿が目の前に現れたときは思わず手を出そうとした経験はあるが)。

 ほどなくして、空から舞い降りたのか、あるいは地下から湧き上がったのか、ほっそりとした女性が現れた。レディ・ガガとは対照的に黒一色。記者は一言も聞き逃すまいと必死にメモを取った。やや長いとは思ったが、施設の特徴を余すところなく語った。セレモニーを盛り上げた。

 取材後、名刺交換をした。「我妻美香」とあるではないか。ン? レディ・ガガこと髙荒美香氏と同じではないか。指にネイルが施されていたのも同じだった。これは、レディ・ガガに負けない称号をつけないと失礼だと思い、〝タカラのニンフ〟と名付けた。ありふれた〝タカラの妖精〟〝眠りから醒めた森の美女〟よりはるかにいいと思うが、皆さんはどうか。

 肝心なことを書き忘れた。72㎡のモデルルームは、十数年前のレディ・ガガが監修したものより角が取れており、とてもよくできている。「タカラの水」はいいですよ。みんな美しくなる。

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3面シアター室

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我妻氏

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モデルルーム

わが国初 VRとMR組み合わせたモデルルーム 三井不レジ「池袋サロン」(2024/5/21))

「水庭」と「ヴィラ」見事な人と自然の共生演出タカラレーベン「那須無垢の音」(2024/3/28)

「目指すは企業価値の向上」タカラレーベン・髙荒美香氏女性活躍の視点から注目(2021/11/4)

タカラレーベンコンパクトに参入業界の革命児高荒美香氏がコーディネート(2018/1/13)

 

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 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10月10日、首都圏の2024年9月度の不動産流通市場動向をまとめ発表した。

 中古マンションの成約件数は3ね047件(前年同月比4.5%減)、坪単価は250.3万円(同4.7%増)、価格は4,861万円(同5.3%増)、専有面積は64.09㎡(同0.5%増)で、成約件数は3か月連続で前年同月を下回った。成約価は20年5月から53か月連続で前年同月を上回った。

 中古戸建ての成約件数は1,281件(同16.6%増)、価格は4,061万円(同3.5%増)、土地面積は139.66㎡(同0.1%増)、建物面積は103.71㎡(同0.6%減)で、成約件数は4か月連続で前年同月を上回った。成約価格は8か月連続で前年同月を上回った。

 

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杉原氏(2021年写す。今回は一段と黒くなっていた)

 分譲マンション事業に関する市場調査から商品企画、設計・監理まで幅広いサービスを提供しているトータルブレイン取締役副社長執行役員・杉原禎之氏に2年ぶりにお会いし、最近のトレンド、展望などについて話を聞いた。もともと顔は黒かったのだが、真っ黒だった。ゴルフ焼けでも酒焼けでもない。日焼けだ。雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモマケズ、自ら構想を練り仕上げた「月例レポート」を携え、毎日2~3社、月にして50社に説明して回る〝足〟のなせる業でもある。

 マンションデベロッパー50社といえば、ほとんどのプレイヤーを網羅していることになる。「月例レポート」は2008年の第一号から直近の2024年9月発行の「首都圏超ハイグレードマンション市場検証~@8,000千円/坪オーバーの市場状況を探る~」まで246号を数える。年間にして約10回発行していることになる。1号当たりのページ数は20ページ前後で、小説にすれば短編小説だが、ぎゅっと詰まった中身を加味すれば中編小説か。つまり、年間にして長編小説を3~4編発行していることになる。その価値たるや、金額に換算したら1冊数十万円だろう。

 最新号は、2007年以降の坪単価800万円以上の51物件がデータとしてまとめられており、うち12物件について物件の特徴、販売手法、購入者の傾向が紹介されている。

 一つひとつ紹介したいのだが、著作権の問題もあるし、杉原氏自らがまとめたデータを第三者に流すことなどできない。興味のある方は直接同社に問い合わせていただきたい。(記者は51物件のうち半数近くを取材しており、『RBAタイムズ こだわり記事』で紹介している。検索していただければただで読める)

 冒頭に「自ら構想を練り仕上げた『月例レポート』を携え、毎日2~3社、月にして50社に説明して回る」と書いたが、これは知らない方に説明が必要だ。記者はトータルブレイン創業者の故・久光龍彦氏とは長谷川工務店時代からのお付き合いで、師と仰ぐ業界人3人のうちの一人だ。亡くなられる2019年までは定期的にお会いし、酒を飲みながら歓談していたのだが、「月例レポート」は杉原氏がまとめているとは全然知らなかった。久光氏が1か月に回る会社は40社くらいだったから、この5年間で10社くらい増加している。これまたすごい。

 久光氏と杉原氏が異なるのは睡眠時間くらいか。久光氏は20時には床に就き、4時に起きていた。杉原氏は22時に就寝し、起きるのは5時だそうだ。

 実はもう一つ、久光氏と杉原氏の違いがある。価値観、人生観の違いだ。久光氏は、記者もそうなのだが、「不動産の価値」として居住環境を重視した。不動産(マンションなど)はあちこちに所有していたようだが、住んでいたのはカバザクラの突板がふんだんに用いられていた山の手のマンションだった。一方、杉原氏が最初に買ったのは港区の湾岸マンションだった(その後買い替えたかどうかは不明)。杉原氏がそのマンションを買ったとき、久光氏は笑って何も言わなかったが、〝なんであんなところに住むか〟という表情をしていた。

 この違いは、今回の「月例レポート」でも確認することができた。昨年ほぼ同時期に分譲された「三田ガーデンヒルズ」(1,004戸、以下「三田」)と「ワールドタワーレジデンス」(389戸、以下「浜松町」)の評価についてだ。

 記者は「三田」が分譲開始される10か月前に「坪単価は1,300万円でどうか」という記事を書いた。結果はその通りとなった。未分譲住戸が13戸あるが、どのような形で分譲されるのか(一般公開はされないのではないか)。「三田」は、「広尾」「六本木」「虎ノ門」「麻布台」とともに「5大ヒルズ」と称されるのは間違いない。

 「浜松町」は取材を申し込んだが断られた。なので設備仕様レベルはわからないのだが、坪単価1,176万円万円は妥当な値段だと思う。ところが、杉原氏は「私はもっと高くても売れたと思う」と話した。

 皆さんはいかがか。記者は「浜松町」の施工を担当した鹿島建設のファンで、ハイスペックだとは思うが、超高層建築物に四方八方囲まれている。「三田」と異なり、投資需要もあったはずだから、杉原氏が考えるように坪1,500万円でも〝先物買い〟で購入する投資家はいただろうが〝格〟が違う。「三田」は第2種住居地域(容積率400%)立地、「浜松町は商業地域(同900%)立地だ。

 つまるところ、数えれば20も30もある「不動産の価値」の要素のうち何を重視するかの違いだ。われわれ年寄りはみんな「居住環境」を重視するが、最近の人は「資産性」を重視する傾向が強い。

 一般的には、資産性とは値下がりする可能性が少なく、交通利便性が高いエリアと解され、23区でいえば港区、千代田区、渋谷区や中央区、新宿区、文京区の一部だろう。今後も東京-有楽町-新橋-浜松町-品川ゲートウェイ-品川エリアは国際交流拠点として異次元の再開発プロジェクトが目白押しだ。これらのエリアに立地するマンションは、よほどの社会・経済状況が変化しない限り、資産性が担保されるはずだ。将来性を考慮すれば、杉原氏が「浜松町」を「三田」以上に評価するのはわからないわけではない(先日、三菱地所関係者と話をしたのだが、仮に皇居が見下ろせる「大・丸・有」エリアでマンションが供給されたら、坪単価は5,000万円くらいになるという点で意見の一致を見た)

 だが、しかし、お金持ちは城南5山に代表されるように昔から高台立地を好んだ。1988年にバブルが崩壊するまでは、億ションといえば住居系立地がほとんどで、商業系エリアの物件は数えるほどしかなかった。「高台」であって「タワマン」ではない。

 「タワマン」好きのお金持ちには「齊藤ひろ子+浅見泰司 編著 タワーマンションは大丈夫か?!」(2020年、プログレス)に関する記事を添付したので読んでいただきたい。

将来性ある穴場・路線開拓、新しい視点の構築必要トータルブレイン・杉原副社長(2022/8/8)

「しつこく繰り返し」仕上げる月例レポートトータルブレイン副社長・杉原禎之氏(2021/8/31)

〝業界の名物男〟逝くトータルブレイン社長・久光龍彦氏享年79歳死因は…(2020/1/6)

単価予想1,300万円的中!三井レジ&地所レジ「三田ガーデンヒルズ」700戸供給済み(2023/9/20)

坪1300万円でどうか旧逓信省庁舎跡地の三井&三菱「三田ガーデンヒルズ」(2022/4/30)

齊藤&浅見先生、誰に読ませたいのか?! 「タワーマンションは大丈夫か?!」(2023/1/30)


 

 

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モデルルーム イメージ図

 コスモスイニシアは9月30日、多様化するライフスタイルにフィットするパナソニックの「Life Style Fit(ライフ スタイル フィト)」と同社の「すごし方ファースト」な空間設計を掛け合わせた、コンパクトな面積でも広いリビングを叶えたスぺパ*志向のモデルルームを「木場サニータウン」の1室に設け、同日から販売を開始したと発表した。

 「木場サニータウン」は、JR京葉線潮見駅から徒歩9分・東京メトロ東西線木場駅から徒歩19分の1983年1月竣工の全467戸の大規模マンション。モデルルームは61.50㎡、価格は4,380万円(坪単価235万円)。洗面室はリネン棚を置けるよう配置を変更し、ランドリー収納を設置。キッチンのまわりを移動できる、壁に接していないレイアウトプラン(フロートプラン)によって床面を空けることで、ロボット掃除機でもお掃除しやすい空間を設けた。

 「Life Style Fit」は、パナソニックが提供する住まいの設備や建材に関するサービスで、ユーザーのライフスタイルに合わせた暮らしの提案や診断を行うもので、ユーザーが「どんな暮らしがしたいか」という質問に答えることで、自分らしい暮らしにフィットするスタイルやプランを見つけることができるもの。

※スぺパ=スペースパフォーマンス:空間対効果、空間の利用効率を良くする暮らし方・過ごし方のこと

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◇      ◆     ◇

 同社がプレス・リリースに添付した国土交通省の不動産価格指数と住宅金融支援機構のフラット35利用者調査のグラフも紹介する。これに基本性能や設備仕様レベルを価格に換算したら、その差はもっと大きい。「木場サニータウン」は見学したことがある。当時の坪単価は150万円くらいではなかったか。

 それにしても〝コスパ〟〝タイパ〟に〝スペパ〟とは…いまの若い人はそんなに合理的な生き方をしているのか。小生などは〝清く正しく美しく〟がもっとも美しい生き方だと思うが…だしぬけにクンデラの「存在の耐えられない軽さ」を思い出した。

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左から横手氏、アレックス氏、鈴木氏(日比谷国際ビルで)

 三菱地所は10月1日、世界48都市、18,000室の家具付き賃貸住宅サービス事業を展開しているBlueground Holdings Ltd.(ブルーグラウンド)社のCEO兼共同創業者・Alex Chatzieleftheriou(アレックス ハジエレフテウ)氏らを招いて「Blueground Japan開業記念イベント」を開催した。

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鈴木氏

 イベントの冒頭、三菱地所住宅業務企画部長・鈴木智久氏は同社のフレキシブルリビング事業について説明。2019年にシンガポールのCo-Living(賃貸住宅)事業を展開しているスタートアップ・Hmlet社とJV事業を開始し、2023年11月には、三菱地所100%子会社のFL Japan Holdings(代表取締役:佐々木謙一氏)を設立。2024年10月現在、Hmlet Japan社は東京都心部で51拠点、1028室を運営している。

 一方、米国Blueground Holdings Ltd.とは、日本国内での独占的ライセンス契約を締結し、2023年11月に設立した三菱地所の100%子会社Blueground Japan(代表取締役:横手翼氏)が今春から日本市場でのサービスを始動させている。

 フレキシブル事業の特徴は、オンラインでの契約・契約期間の変更、申し込みから入居まで数日間、家具・家電・水道光熱費込みのオールインクルーシブル、24時間365日のトラブル対応、多言語によるサポートなど。

 ブランド戦略として、Hmletのターゲットは若年層/子一人暮らし/フリーランスなどで、価格帯は20~40万円/月、運営方式はコミュニティ重視、ソーシングは1棟単位の借り上げ・運営。Bluegroundのターゲットはエグゼクティブ/ファミリーで、価格帯は40~100万円/月、運営方式はプライベート重視、ソーシングは1戸当たりの借り上げ。

 将来展望として、この2ブランドの展開により2027年度は室数5,000室以上、売上高150億円以上、2030年は室数10,000室以上、売上高300億円以上を目指す。

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アレックス氏

 続いて登壇したアレックス氏は、創業する前の5年間は世界を飛び回り、ほとんどホテル暮らしで費用が高くストレスもたまることから創業を決断。設立当初は従業員10人、住戸数は100室だったのが、現在では従業員は1,000人以上、世界48都市で18,000室を運営している。2028年には100都市、1000,000室を目指すと語った。

 日本市場については、①ホテル滞在は費用が掛かりすぎる②家具付き賃貸物件が少ない③手続きが面倒で時間がかかる④テクノロジーが活用されていないなどの課題を挙げ、「東京はニューヨーク、ロンドンに次ぐ世界トップ3の都市。賃貸住宅はデザインが優れており、メンテナンスが行き届いている。(同社が基準としている)機能が備わっている。まだまだ伸びる。わくわくしている。完璧なパートナー(三菱地所)を獲得できた。事業が成功することを確信している」と語った。同社が独自開発した物件管理プラットホーム-オペレーション-ダイナミックプライシングのテクノロジーで差別化を図るとしている。

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横手氏

 Blueground Japanの取り組みについては横手氏が説明。外国人から見た言語の壁、貸主側の躊躇、アナログな手続きを解消した世界基準のサービスと日本の不動産ノウハウを掛け合わせて展開しており、現在運営している都心7物件(36室)の平均面積は53㎡、稼働率は56%、年内に100室に拡大すると話した。

 この後、Blueground Christos Misailidis氏、Alexandre Devoucoux du Buysson 氏、Hmlet Japan代表取締役兼Blueground Japan取締役・佐々木謙一氏によるトークセッション「フレキシブルリビング事業の現在」が行われた。

 各氏は、フレキシブル住宅市場は現在3~4%にとどまっているが、2030年には15%まで拡大すると話した。

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左から佐々木氏、アレクサンドル氏、横手氏、アレックス氏、クリストル氏、鈴木氏

家具付きマンション運営会社Blueground Japan社長は野球部の横手氏三菱地所(2024/10/1)

わが国賃貸市場の後進性衝く家具付き「Weave Place」浅草など都内7物目オープン(2023/3/4)

三菱地所オフィス家具引取・販売サービス「エコファニ」本格稼働(2022/3/15)

スマホ一つで住設機器・家電など操作・管理三菱地所スマートホームサービス開始(2021/11/4)

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「ザ・ライオンズ世田谷八幡山」

 大京とグループの穴吹工務店は10月3日、都心物件のマンションギャラリー「ザ・ライオンズギャラリー新宿」オープン記者発表会を開催し、同ギャラリーを10月5日にオープンし、第一弾として「ザ・ライオンズ世田谷八幡山」の案内を開始すると発表した。物件はわが国初の住棟「ZEH」、全住戸「ZEH」認定で、国土交通省の「サステナブル建築物船頭事業(省CO2先導型)に採択されている。

 物件は、京王線八幡山駅から徒歩3分、世田谷区八幡山3丁目の第一種低層住居専用地域(法定建ぺい率50%、容積率100%)に位置する3階建て全52戸。専有面積は43.00~84.31㎡、価格は未定だが、68㎡の3LDKで11,000万円台~(坪単価543万円~)。竣工予定は2025年9月。設計は共同エンジニアリング。施工は穴吹工務店。販売開始は2024年11月中旬。

 現地は社宅跡地。閑静な1低層の立地を生かし、建物の断熱性能や省エネ性能の向上、屋上の太陽光発電設備を設置することで、基準一次エネルギー消費量と比べ一次エネルギー消費量を一住戸あたり120%以上削減し、日本で初めて全棟「ZEH-M」と全住戸「ZEH」の両方の基準を満たす。

 建物はコの字型で、プランは南向き・東向き・西向き18タイプ。屋上には共用と住戸別の太陽光発電設備を設置。共用部には大型蓄電池、井戸(生活用水)を設置することで、災害時に「電気」「ガス」「水道」全てのライフラインが途絶しても、自宅で1週間以上生活を維持することができる大京独自の防災対策システム、「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」を採用。専有部にはそれぞれ蓄電池、「エネファーム」を導入する。

 モデル住戸の試算で年間に約167,000 円の光熱費削減を見込む。断熱性能では、冬でも室温18℃以上をキープする。

 主な基本性能・設備仕様は住棟「ZEH」全住戸「ZEH」認定、都の「マンション環境性能表示」制度満点の★15個とCASBEE「Sランク」のダブル取得、リビング天井高2500ミリ、Low₋E複層ガラス樹脂サッシ、食洗機など。パッシブデザインも採用する。

 これまでの反響件数は約2,000件。地元世田谷区居住者が約3割で、中高域から集客できており、年代は40~60代が中心。パワーカップルが主なターゲット。

 大京は2023年4月、同社の分譲マンションブランド「ライオンズマンション」を「THE LIONS」へリブランド。「人生には価値がある」をブランドステートメントに掲げ、モノの豊かさだけでなく、「人生を守り抜く強さ」「誇りを生むデザイン」「地域と地球との調和」「一歩先を行く感性」にフォーカスした「よい暮らし」を提供していく。

 ギャラリーでは、都内の販売物件に関する建物模型やコンセプトルームを設け、VR による内覧体験や商談スペースを設置しています。コンセプトルームは、洗練・上質・モダンデザイン・ラウンドデザイン(曲線)をテーマに「THE LIONS」の住まいを表現する。

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エントランスラウンジ

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 京王線沿線の1低層マンションでは現在、千歳烏山駅圏の旭化成不動産レジデンス「アトラスシティ千歳烏山グランスイート」が分譲中だが、競合するかどうかはわからない。八幡山は各駅停車だが駅から3分、千歳烏山は特急停車駅だが、こちらは駅から徒歩9分。

 「八幡山」は何といって1低層のZEHマンションというのがいい。パワーカップルをターゲットにしているため、専有面積は圧縮気味だが、その分、価格が抑えられている。坪単価は最低で600万円、強気設定なら700万円もあるかと思ったが、そこまではいかない模様だ。ZEHの良さが訴え切れれば早期完売が期待できる。

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「ザ・ライオンズギャラリー新宿」

 
 
 

「自分の人生は豊か」8割が回答 世帯年収1,200万円以上のパワーカップル 大京調査

京王線初か1低層の大規模環境性能表示満点の★15個旭化成不レジ他「千歳烏山」(2024/5/24)

代々木上原の一等地〝徳川山〟大京の最上位ブランド「リジェ」全12戸が人気(2024/1/12)

リブランディングのヒントあり「大京ライフスタイルスタジオ」(2023/12/3)

隣接のサカタのタネのメタセコイア圧巻大京のZEH-M「仲町台」販売好調(2020/2/21)

蛍が湧き立つ川に隣接基本性能・仕様レベル高い大京のZEHマンション「長津田」(2020/2/18)

わが国初の大京NearlyZEHマンション坪単価は東急「芦屋」の3分の1(2018/7/29)


 

 

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「ザ・パークハビオ 麻布十番」リビングルーム

 三菱地所は10月1日、同社100%の子会社Blueground Japan(本社:千代田区大手町、代表取締役:横手翼氏)が運営を開始した家具付き賃貸マンション「ザ・パークハビオ 麻布十番」のメディア向け内覧会を行った。

 マンションは、2021年10月に完成した、東京メトロ・都営大江戸線麻布十番駅から徒歩7分、港区六本木6丁目に位置する全106戸。うち6室をBlueground Japanが運営している。ホテルのように身体一つで入居が可能なのが特徴で、ベッド、ソファー、食器類、洗濯、洗面・トイレ備品のほか「柿の種」「コアラのマーチ」のおまけつき。契約は1か月から。家賃は季節変動型で、67㎡で60万円/月(坪単価3万円)が目安。

 Blueground Japanは2023年12月設立。世界の約48都市で約18,000室の家具付きアパートCo-Living(賃貸住宅)を展開しているBlueground Holdings Ltd.(ブルーグラウンド)社と日本国内における独占的なライセンス契約により、Blueground事業施設の運営を行う。

 三菱地所は2019年からシンガポール拠点のCo-Living運営事業会社Hmlet Pte. Ltd.(ハムレット:現Habyt Pte.Ltd)社と合弁会社・Hmlet Japanを設立し、2023年11月に設立済みの子会社FL Japan Holdingsの傘下であるHmlet JapanとBlueground Japanを運営会社として設立。今後はHmletとBluegroundの2ブランドで展開し、2030年までに10,000室以上の運営を目指す。

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「ザ・パークハビオ 麻布十番」

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 外資系会社が運営する家具付き賃貸マンションを見学するのは2度目で、「麻布十番」を見学するのも2度目だった。

 素晴らしいマンションのラウンジにBluegroundのロゴが入ったかっこいい2人の男性が現れた。名刺交換したら、逆に横手氏から「地所の野球部」と声を掛けられた。

 一瞬、誰かと考えたが、すぐ思い出した。RBAのホームページから「横手」で検索していただきたい。「横手投げ」も含めてだが43件ヒットする。横手氏は三菱地所が昨年、28年ぶりに優勝した時の主力選手の一人だ。

 チームを優勝に導いたエース社は現在、米国・ボストン勤務だし、かつての主力選手の一人・明嵐二朗市氏は、今年4月1日付け人事異動で、三菱地所レジデンス常務執行役員経営企画部、人事部、経理部担当兼経営企画部長に就任した。

 今年の同社野球チームは、兄弟チームの三菱地所リアルエステートサービスに敗れて予選敗退したが、OBも現役も頑張っている。メタボが多い三井不動産の野球部OBとは異なるようだ。

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横手氏

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 「麻布十番」の基本性能・設備仕様レベルは、キッチンカウンターに御影石を採用するなど間違いなく水準以上だ。備品などを確認したらマクスゼン、YAMAZEN、ニトリ、TOTOなどの日本のメーカーの製品ばかりだった。関係者によると、備品などはわが国で調達できるものを備えるそうで、これらのメーカーはたまたまそうなっただけで、他の物件では異なるケースもあるという。

 ターゲットは訪日外国人だろうから、ドアの高さが185cmくらいしかないのが気になった。「礼金」は徴収しないのだろう。

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ダイニングエリア

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ラウンジ

フレキシブル住宅市場 現在3~4%⇒2030年には15%へ 三菱地所イベント(2024/10/4)

わが国賃貸市場の後進性衝く家具付き「Weave Place」浅草など都内7物目オープン(2023/3/4)

三菱地所オフィス家具引取・販売サービス「エコファニ」本格稼働(2022/3/15)

スマホ一つで住設機器・家電など操作・管理三菱地所スマートホームサービス開始(2021/11/4)

東急リバブル 18年ぶり4度目総合V井上投手 RBA史上初 9回ノーヒッター(2024/4/15)

三菱地所28年ぶり優勝社-大河原-柴田ノーヒット・ノーランリレーケンコーポ無念(2023/11/22)

隈研吾氏+高田浩一氏「夢の匠の共演・結集」豪州社と地所レジシドニーで372戸分譲(2019/3/11)

 

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「ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズ」

 三菱地所レジデンスは9月27日、「ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズ」の記者発表会を開催し、同社代表取締役社長執行役員・宮島正治氏が「ザ・パークハウス」ブランドについて、同社第二開発部開発第一グループマネージャー・原喬弘氏がマンションの概要についてそれぞれ説明。宮島氏、外観デザインを監修した建築家・隈研吾氏と物件レポーターを務める俳優・高橋一生氏によるトークセッションも行われた。発表会にはメディア約60人が参加した。

 現地は、武蔵小杉駅北側エリアの日本医科大学武蔵小杉キャンパス跡地で、市の「小杉駅周辺まちづくり推進地域構想」により、教育施設のA地区、医療地区のB地区、住宅のC地区に分かれて整備が行われており、今回の物件はC地区に該当。地域に開かれた「まち一体型複合開発」として整備される。

 物件の中央には、地域に開かれ、まちの賑わいの拠点となる芝生の広場「コスギコミュニティパーク」を設け、2棟の間には、地域の人々も通ることができる「コスギプロムナード」を東西に敷設する。緑地率は約30%。建物は免震構造で、ZEH-M Oriented、ABINC認証を取得する予定。

 外観デザインは、建築家・隈研吾氏が監修。デザインコンセプトは、ツインタワーを「大地から生える二本の大樹」に見立て、大地に近い低層部には緑とオープンスペースを広く確保し、大地と幹を繋ぐバーク(樹皮)をイメージした斬新なキャノピー(天蓋状の庇)を設ける。ファザードデザインはガラスとバークルーバーを重層的に重ね、上空へ伸びる大樹が大地から空に向かってグラデーションで溶け込むようなイメージで色調が整えられている。

 物件の魅力を紹介する特設サイトには、レポーターとして俳優の高橋一生氏を起用。隈氏やプロジェクト開発担当者との対談を紹介する。

 物件は、JR南武線・東急東横線武蔵小杉駅から徒歩3~6分、川崎市中原区小杉町1丁目に位置する敷地面積約20,172㎡、50階建て全1,438戸(サウス719 戸、ノース719戸)。専有面積は44.07~136.04㎡、価格は未定。竣工予定はサウスが2027年9月、ノースが2028年5月。設計・施工はフジタ。売主は同社のほか東京建物、東急、東急不動産。2024年9月27日からエントリー受付を開始し、来春にモデルルーム事前内覧会を開催する予定。

 主な付帯施設(予定)は、高齢者福祉施設、高齢者住宅、クリニック、保育所、スポーツジム、スーパー、ドラッグストアなど。

 宮島氏は、〝一生ものに、住む〟をスローガンに掲げる「ザ・パークハウス」の特徴として①品質②エコロジー=エコノミー③こだわりのカスタマイズ化④安心・安全⑤上質な暮らしを提案する管理からなる「5つのアイズ」を強調した。

 隈氏は、「みどりの大地とシームレスにつながるデザインを低層部に施し、存在感のある2本の大樹の理想形を提案できた」と語った。

施設全体 完成予想CG.jpg
施設全体完成予想図

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コスギプロムナード

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エントランスホール(サウス)

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エントランスホール(ノース)

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フォトセッション(東京館で)

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左から宮島氏、高橋氏、隈氏

◇        ◆     ◇

 川崎市の「新総合計画」に基づく約37haの再開発エリアの第一号マンション「THE KOSUGI TOWER」(689戸)が分譲開始されたのは2006年で、坪単価は220万円だった。売主は伊藤忠都市開発・東京建物・ジョイント・コーポレーションの3社。

 それから20年近く。これまで供給されたマンションは1万戸(今回の物件を含む)を突破するはずだ。一つの駅圏でこれほど大量のマンションが分譲されたのは近年では武蔵小杉以外にない。記者はほとんどのタワーマンションや商業施設などを取材しており、訪れたのは20回はあるはずだ。

  駅南口に林立するタワーマンションに圧倒され、街は好きになれないのだが、今回のマンションは駅北口で、周辺は低中層の建築物も多く、南口とは様相がやや異なる。高橋氏もそのあたりを紹介するのではないか。

 さて、価格はいくらになるか。原氏は「未定」としており、モデルルームもないので現時点で予想するのは難しいが、最近の市況と隈氏のプレミアム価格も加味し、坪単価はボトムで550万円とみた。

 当たるかどうかは自信はない。記者は、2013年分譲の同社の「ザ・パークハウス グラン 千鳥ヶ淵」の坪単価800万円もズバリ的中させたように、「これまで」の的中率は高いはずだが、ここ1~2年の価格暴騰にはついていけない。常識的に考えたら、この坪550万円だってべらぼうに高い。20坪で1億円超だ。隈氏が監修したタワーマンションは、2015年分譲の三井不動産レジデンシャル「パークコート赤坂檜町ザ タワー」以来ではないか。

 物件が竣工する2028年ころには、武蔵小杉再開発の最終章となる、駅徒歩1分の三井不動産レジデンシャル「(仮称)小杉町一丁目計画」8約500戸)の分譲が始まるのではないか。

◇        ◆     ◇

 この日駆けつけた報道陣は約60人。最近のマンション見学会では突出した多さだ。しかし、2か月前、吉永小百合さんが登壇した三井不動産レジデンシャルの「パークウェルステイト西麻布」のメディア向けトークセッションには確か200人のメディアが参加した。宮島氏、隈氏、高橋氏が束になってかかっても吉永さんにかなわないということか。

新国立競技場だけでない三井レジ「赤坂檜町」も隈氏デザイン監修圧倒的人気(2015/12/22)

皇居が一望できる唯一無二の地所レジ「千鳥ケ淵」(2013/8/5)

マンション4300戸 武蔵小杉エリアで分譲開始(2006/2/17)

カテゴリ: 2024年度

 MIRARTHホールディングスは9月24日、同社グループのタカラレーベンが今後分譲するマンブランド「LEBEN(レーベン)」、都市型コンパクトマンション「NEBEL(ネベル)」シリーズすべてに太陽光パネルを標準設置し、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)対応にすると発表した。

 同社はこれまで「レーベン大分駅南LUXES」、「レーベン富山神通本町ONE TOWER」、「レーベン長野中御所THE PEERLESS」などでZEH対応マンションを供給している。


 

 

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