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 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は11月11日、首都圏の2024年10月の不動産流通市場動向をまとめ発表。中古マンションの成約件数は3,092件(前年同月比5.9%減)、坪単価は248.0万円(同0.8%増)、価格は4,739万円(同0.5%減)、専有面積は63.05㎡(同1.3%減)となった。

 成約件数は4か月連続で前年同月を下回り、成約単価は前年比ほぼ横ばいながら20年5月から54か月連続で前年同月を上回ったが、上昇率は6か月連続して前年同月比10%を下回った。

 中古戸建ての成約件数は1,174件(同3.8%減)、価格は3,776万円(同4.3%減)、土地面積は138.04㎡(同0.7%減)、建物面積は103.11㎡(同1.3%減)となった。

 成約件数は5か月ぶりに前年同月を下回り、成約価格は9か月ぶりに前年同月を下回った。

 

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「パークホームズ入谷」

 三井不動産レジデンシャルは11月11日、東京都台東区の「三島神社」の建て替えマンション「パークホームズ入谷」のホームページを同日に開設したと発表した。

物件は、東京メトロ日比谷線入谷駅から徒歩6分、台東区下谷三丁目に位置する14階建て全37戸(一般販売対象住戸34戸)。専有面積は51.51~72.37㎡、期間72年の定期借地権付き。竣工予定は2026年7月下旬。

 「三島神社」の社殿の歴史や記憶を継承するため、エントランスホールは神社の鳥居を想起させるような連続した木調の空間とし、アロマを設置することで落ち着ける空間を演出するほか、エレベーターホールには地窓を設置し、帰宅時に坪庭を眺めながらエレベーターに乗り込むことができるようにする。また、瓦は外構の見切り材として、灯籠は置き型照明として、床柱はオートロック操作盤設置台とする。

 同社の神社一体開発マンションとしては2010年竣工の「パークコート神楽坂」(赤城神社再生プロジェクト)、2014年竣工の「パークタワー西新宿エムズポート」(成子天神社再整備プロジェクト)についで3物件目。

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完成予想図

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従前の三島神社

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エントランスホール

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 現地を見ていないのでうかつなことは言えないが、赤城神社の「神楽坂」も成子天神社の「西新宿」も見学取材している。最高に素晴らしかった。坪単価にして50万円の価値はあると思う。坪単価は400万円台の前半になるのではないか。

三井不レジ 神社との一体整備 第2弾「パークタワー西新宿エムズポート」(2012/9/20)

「神楽坂『赤城の杜』プロジェクト」完成 三井不レジデンシャル(2010/8/20)

 

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イメージ図

大和ハウスグループの大和ライフネクストは1111日、物流業界のラストワンマイル問題の解決とマンション居住者の利便性向上を目指す新たな取り組み「マンション内配送サービス」の実証実験を同日から都内のマンションで実施すると発表した。 “再配達ゼロ”を目指すもので、対象は都内中央区の約200戸のマンションで、実証実験には日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便が参画する。実験は来年1月末まで。

配達の流れは、マンション管理員が宅配会社(日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便)の荷物を全住戸分一括で受け取る②荷物はマンション内に設置する専用倉庫に納品される③管理員が、宅配会社に代わって各住戸に荷物を配達する。居住者が不在のため玄関先で渡せなかった荷物は、マンションごとの管理ルール内で宅配ボックス・置き配を積極的に活用する④それでも配達できなかった荷物は、管理事務室および専用倉庫で一時的に保管する。

        ◆     ◇

 結構な取り組みだが、課題もある。マンションデベロッパー各社は、玄関前宅配ボックスを設置するなどラストワンマイル問題の解決に取れ組んでいるが、問題は冷蔵・冷凍・代引き・郵便物(書留含む)・貴重品便などの荷物は除外されることだ。大型冷凍・冷蔵庫を設ければ解決するのだろうが、コストはいくらかかるのか。

 

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「ジオ板橋浮間舟渡」

阪急阪神不動産(事業比率40%)、西日本鉄道(同40%)、総合地所(同20%)が12月上旬に分譲する「ジオ板橋浮間舟渡」を見学した。同じ工業地域立地で早期完売した隣駅・北赤羽の「ヴェレーナグラン北赤羽」(318戸)同様、需要を喚起できるか。

物件は、JR埼京線浮間舟渡駅から徒歩56分、板橋区舟渡1丁目の工業地域(建ぺい率47.45%、容積率199.70%)に位置する敷地面積約21,627㎡、7階建て全598戸。第11次(戸数未定)の専有面積は56.1683.85㎡、価格は未定。竣工予定は20261月下旬。設計・施工・監理は長谷工コーポレーション。

これまでのエントリー数は1,800件、モデルルーム来場者は1か月半で400件。

現地は工場跡地で、敷地南西側に新河岸川が流れ、川向うにはこんもりとした森が広がっている。建物は新河岸川に面したBC棟を中心に9棟構成。ZEH-M Oriented採用予定で緑地率は18%。

主な基本性能・設備仕様は、直床、リビング天井高2500ミリ、サッシ高2200ミリ(一部除く)、ディスポーザー、食洗機、浴室タオル掛け2か所など。平均専有面積は69㎡、戸別宅配ボックス付きなど。このほか、アースラウンジ(We Proudly Serve Starbucks®コーヒープログラムを首都圏分譲マンションとして初めて導入)※1 

、ゲストルーム2室、スタディコーナー、児童福祉施設、木造共用棟、プレイコーナーなど。

 阪急阪神不動産プロジェクト担当・梨木氏は「価格は未定ですが、坪単価は360万円を目指す。70㎡前後が中心ですので、グロスは8,000万円超となりますが、今後、『赤羽』エリアは坪500万円超の計画が見込まれている。本物件は、大規模ならではの充実した共用施設や浮間公園に近い住環境をアピールしたい」と話している。

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模型

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モデルルーム(多目的ルーム)

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モデルルーム(マルチスペース)

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モデルルーム

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 モデルルームは72㎡のプランで、玄関を入って右側の洋室(5帖大)を多目的に利用できる部屋とし、バルコニー側の洋室(6.9帖大)の一部(1.9帖大)をマルチスペースとしているのがいい。オプションだが、長谷工の「アイセルコ」が利用できるので、住宅ローンに取り込めば月額数百円程度の負担で採用できる。また、展示している観葉植物もほとんどが本物で拘りを感じる。浴室タオル掛けも2か所と配慮されている。

 予定単価は高いような気もするが(「北赤羽」は坪320万円)、電車で5分の「赤羽」や東上線の「大山」は坪500万円をはるかに突破している。11万㎡の「浮間公園」へ徒歩6~8分、様々なスポーツ施設が揃う「新河岸東公園」へ徒歩56分、さらには荒川の河川敷も徒歩圏だ。物件に「TOKYO EARTH PROJECT」となづけているように、これらの生活環境をアピールできるかが成否のカギを握るのではないか。

 今後、同社は首都圏マンション事業を強化し、供給ベスト10入りを目指すという。西鉄もそうだが、電鉄(系)デベロッパーが首都圏でしっかりした地歩を築けるかどうか、今回の物件は試金石となるはずだ。

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舟渡公園

首都圏攻勢強める阪急不動産 四谷ツインプロジェクトはレベル高い(2017/2/16

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「リーフィアレジデンス調布小島町」

 小田急不動産が分譲中のマンション「リーフィアレジデンス調布小島町」を見学した。駅から徒歩5分と近いにも関わらず、商業エリアから一歩入った住居系エリアで、ZEH-M Oriented認定、専有面積平均75㎡超、内廊下方式、「ONEX」(離れ)付きなど商品企画が秀逸。デザインも美しい。坪単価予想(というよりは願望)は外したが、とてもいいマンションだ。

 物件は、京王線調布駅から徒歩5分、調布市小島町二丁目の第一種住居地域(建ぺい率70%、容積率200%)に位置する敷地面積約1,951㎡、地上7階建て全50戸。専有面積は26.10~128.80㎡(6~7階住戸5戸は別に5.40~6.06㎡のONEX付き)、現在先着順で分譲中の住戸(6戸)の価格は8,278万円~14,008万円(専有面積66.69~81.51㎡)。坪単価は500万円弱。建物は2024年6月竣工済。設計デザイン監修は西山建築デザイン事務所(西山広朗氏)、実施設計・施工は風越建設。

 現地は、駅から遊歩道・大規模商業施設を抜けた住居系エリア(車道はあるが信号機はなし)。従前敷地は社宅。敷地西側は道路を隔てて第一種低層住居専用地域。建物は三方道路に接道。ZEH-M Oriented認定、内廊下方式を採用。住戸は東向きと西向きがほぼ半々。その他の主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2450ミリ(一部除く)、御影石キッチン天板・洗面カウンター天板、食洗機、サッシ高2300ミリ、Low-E複合ガラス、6~7階の5住戸は食器棚標準仕様・5.40~6.06㎡のONEX(離れ)付き、物干しポール、全戸玄関宅配BOX・トランクルーム付きなど。

 3月上旬からエントリーを受け付けており、これまでの反響数は約2,100件、7月下旬からのモデルルーム来場者は約280件。10月19日に供給した1期30戸のうち26戸が申し込み済み。申込者の約半数は地元居住者。ほかは世田谷区など中広域にわたっているが、隣接市の府中市は少ないという。

 同社住宅事業本部住宅販売部マンション販売グループリーダー・清水徹氏は「用地を取得した段階から〝この価格で売れるのか〟という社内の声もあったが、ピン立地でここしかない条件を生かすよう6~7階をプレミアム住戸として仕様レベルを上げ100㎡超の専有部に『離れ』付きとし、物件全体で75㎡超の専有面積を確保し、1階の1住戸は専用利用権付き平置き駐車場とするなどプランニングには力を入れました。このような点がお客さまにご評価いただいています」と語った。

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エントランス

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モデルルーム

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ドアノブも本物の木

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写真左のゲートがあるのが専用カーポート付きの住戸、写真右は屋内から専用駐車場を写す

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 調布市(布田駅)は、50年近く前に結婚して住んだ街だ。今はマンションなどがたくさん建っているが、当時は、畑などがかなり残っていた。住むならここだと思っていたが、バブルが発生し、駅近マンションは坪500万円を突破して、あきらめざるを得なかった。

 今回のマンションは、2012年に京王線柴崎駅〜西調布駅、相模原線調布駅〜京王多摩川駅が地下化され、遊歩道などが整備されたことにより、住宅地として注目されるようになった、住宅地としては調布の一等地だと思う。

 物件特性は上段で紹介したので省くが、御影石、タイルを多用し水平・垂直ライン、分節を強調したデザインがとにかく美しい。監修した西山広朗氏の名前はどこかで聞いたような気がしたので、「RBAこだわり記事」で検索した。3件がヒットした。一つは同社の「「リーフィアレジデンス上原」で、あとの2つはいずれもモリモトの「浜田山」と「目黒」のマンションだった。近くには大規模商業施設だけでなく市役所、図書館、病院、文化会館などの公共施設も揃っている。

 現地を今春に見た段階で、坪単価は400万円台の後半どころか、500万円超ではないかと予想した(というより、500万円を突破している城北の北千住、大山などには絶対負けてほしくないという願望)。若干外したが、それでも予想は間違っていないと思う。

 京王線はバブルがはじけてからこの40年近く、他の沿線と比較して割負けしているとずっと書いてきた。街のポテンシャルは負けていないはずなのに、小田急線より2~3割、あるいはそれ以上安い。

 例えば、坪単価は730万円くらいで瞬く間に売れた三井不動産レジデンシャル「パークホームズ代々木西原」(69戸)。物件名にそうなっているように、小田急線(千代田線)代々木上原駅から徒歩9分の渋谷区西原に位置しているのだが(「代々木西原」の地名はない)、最寄り駅は京王新線幡ヶ谷駅で徒歩5分だ。しかも、代々木上原駅からだと坂がきついが、幡ヶ谷駅からだとフラットで緑道も利用できる。物件名を「代々木西原」でなく「幡ヶ谷」にしたら、この単価をつけられるかどうかは記者も自信がないが…。

 「調布」とほぼ同じ、小田急線新宿駅から15分圏内の大和ハウス工業「プレミスト世田谷梅丘」(29戸)は、各駅停車の梅ヶ丘駅から徒歩9分だが、坪単価は630万円だ。こちらもわざわざ「世田谷」をつけている。

 もう一つ。わが国初の全棟「ZEH-M」と全住戸「ZEH」マンション大京「ザ・ライオンズ世田谷八幡山」。各駅停車の京王線八幡山駅から徒歩3分の第一種低層住居専用地域立地で、坪単価は540万円台。やはり物件名に「世田谷」がついている。

 駅名の看板が外されたり、余計なものがつけられたりする。「調布」も「八幡山」も梅ヶ丘駅とほとんど同じ距離圏なのに坪単価は100万円以上安い。どうしてこのような屈辱的な扱いを受けるのか、京王電鉄も自治体も考えないといけない。

 だが、しかし、京王線は笹塚駅~仙川駅間約7.2kmの区間を高架化し、25か所の踏切を除却し、代田橋・明大前・下高井戸・桜上水・上北沢・芦花公園・千歳烏山は高架駅となる工事を進めている。いつ全体が完成するかわからないが、利便性は飛躍的に高まるはずだ。

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隣接の遊歩道から写す

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現地

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エントランス

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外観(水平、垂直、分節デザインが美しい)

わが国初の全棟「ZEH-M」全戸「ZEH」駅徒歩3分の1低層大京「八幡山」(2024/10/4)

代々木上原の1低層デザイン性高く借景見事小田急不・大和ハ・地所レジ「上原」(2022/3/11)

大激戦の「調布」割安単価で他社を圧倒三井不レジ名士の屋敷跡地は坪340万円(2011/5/11)

曰く言い難し三条実美の邸宅跡地価格はいくらかモリモト「ディアナコート目黒」(2018/3/2)

これを見よ比肩するマンションなしモリモト「浜田山」82016/3/2)


 

 

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「リーフシティ市川 ザ・タワー」

 三井不動産レジデンシャル、野村不動産、三菱地所レジデンスは10月25日、京葉ガスが進める複合開発「リーフシティ市川」内で建設中の期間70年の定期借地権付き免震マンション「リーフシティ市川 ザ・タワー」674戸の第一期販売を11月2日に開始すると発表した。これまで約2,500組超の反響と500組超のモデルルーム来場者がある。

 「リーフシティ市川」は、約3.7haの京葉ガス市川工場跡地計画のエリア愛称で、分譲マンションのほか共同住宅(賃貸)、シニア住宅、保育施設、地域貢献施設、レストルーム、中央広場、運動場などが計画されている。店舗(コンビニ)は2023年12月に開業済み。

 マンションには、京葉ガス供給エリアでは初採用となる「カーボンオフセット都市ガス」のほか、「ZEH-M Oriented」の取得、「再生可能エネルギー一括受電」などを採用する。

 物件は、総武本線市川駅から徒歩7分、市川市市川南2丁目の工業地域に位置する敷地面積約12,200㎡、29階建て全674戸。第1期専有面積は42.70~129.90㎡、予定価格は3,800万円台~19,600万円台(最多価格帯7,700万円台)。竣工予定は2026年12月下旬。設計・施工は長谷工コーポレーション。

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◇        ◆     ◇

 記者は、千葉県内の好きな住宅地としては、計画的に整備された京葉線沿線以外では総武線の市川と習志野を真っ先にあげる。緑が多いからだ。現地はおおよその見当はつくが、見ていないのでなんとも評価できない。工業地域というのが気がかりではあるが、規模が約3.7haというから住環境は整備されるのだろう。

 肝心の坪単価はわからないが、最多価格帯の専有面積を70~73㎡だと仮定すると、350万円前後になるはずだ。船橋駅南口の「西武船橋店」跡地の再開発マンションは坪単価500万円とも聞いているので、市川駅から徒歩7分の定借で坪350万前後というのは納得だ。

 さて、これが売れるかどうか。千葉県居住者は都内に近い市川で7,700万円台(70~73㎡として)は魅力だろうが、都内居住者は江戸川を超えるのは抵抗感を感じるかもしれない。総武線沿線ではいま「駅近」の再開発マンションが猛烈な勢いで供給されているからだ。ここ数年間の総武線(都内)で分譲された再開発物件と、今後分譲される予定の主な物件を紹介する。

・野村不動産他「プラウドタワー小岩ファースト」(233戸)2022年竣工
・住友不動産「シティテラス新小岩」(268戸)2022年竣工
・野村不動産「プラウドタワー亀戸クロス」(934戸)2022年竣工
・野村不・阪急阪神不「プラウドタワー平井」(374戸)2024年11月竣工予定
・野村不動産他「プラウドタワー小岩フロント」(367戸)2025年11月竣工予定
・三井不レジ他「パークシティ小岩ザ・タワー」(731戸)2027年1月竣工予定
・日鉄興和不他「南小岩七丁目駅前地区」(約1,000戸)2029年度竣工予定
・三井不レジ他「「新小岩駅南口地区」(543戸)2032年竣工予定

 以上、8物件でトータルすると4,450戸(販売対象外住戸含む)だ。このほかの物件も供給されているので、その数は数千戸に上るとみられる。

 価格上昇も著しく、「プラウドタワー平井」までは坪400万円以下だったのが、「パークシティ小岩ザ・タワー」も「プラウドタワー小岩フロント」も坪400万円をはるかに突破している。20坪で8,000万円台の半ばか後半だ。(駅から距離のある物件は坪300万円以下もあるようだが)

 ただ、この単価でも、他の沿線、例えば北千住、赤羽、大山などの城北エリアは坪500万円を突破しているので、これらと比較すれば割安感がある。

 面白いのはこの3社の組み合わせだ。三井レジと野村不は総武線(都内側)で大激戦を展開しているのに、江戸川を渡ったら手を組むとは…経営者は何を考えているのかさっぱりわからない。三井レジ・嘉村社長、野村不・松尾社長、三菱地所レジ・宮島社長はほんの数か月しか違わない同じ1960年生まれの同学年だ。呉越同舟と言ったら怒られるか。

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「リーフシティ市川」

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中央広場

 

 

坪単価399万円圧倒的な割安感あり野村不・阪急阪神不「平井」最終分譲へ(2024/2/10)

総武線(亀戸~小岩)の開発に拍車再開発中心に5000戸超「亀戸」の上値圧力も(2021/9/1)

 

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「ブランシエラ伊勢市駅前」

 長谷工不動産は10月20日、わが故郷・伊勢市の一等地のマンション「ブランシエラ伊勢市駅前」第1期30戸の抽選販売を開始した。

 物件は、JR・近鉄山田線伊勢市駅から徒歩3分、伊勢市宮後一丁目の商業地域(建ぺい率80%、容積率600%)に位置する14階建て全102戸(一般62戸、非分譲40戸)。第1期(30戸)の専有面積は64.99~95.72㎡、価格は3,560万~5,950万円(最多価格帯4,100万円台)。竣工予定は2026年1月。設計・監理・施工は長谷工コーポレーション。

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 現地はよく知っている。従前は三重交通のバスターミナル・三交百貨店で、百貨店は2001年5月に閉店となった。

 全体敷地はA・B・C地区に分かれており、A地区は三交イン伊勢市駅前「本館」(129室)として2016年に、B地区は三交イン伊勢市駅前「別館」(37室)などとして2023年にそれぞれ開業している。

 今回のマンションは「伊勢市駅前C地区市街地再開発事業」(0.3ha)として令和2年に都市計画決定されている。

 百貨店が閉店となってからほぼ四半世紀。ここまで再開発計画がまとまらなかったのは、地権者の調整がうまくいかなかったからだと聞いている。一般分譲の約半数が供給されたのだから何よりだ。坪単価は200万円を割っており、ぎりぎりの採算ラインか。

 令和6年地価公示で、伊勢市の住宅地価格は平成26年度比で18.0%下落しており、人口10万人以上の244市のうちワーストの桐生市の19.0%下落に次いでワースト2にランクされており、隣接の松阪市も17.3%下落のワースト3に入っている。

令和6年地価公示バブル期の〝半値戻し〟上昇20市のみ福岡県4市がベスト10入り(2024/4/6)

またショック全国10万人以上259市の地価公示下落率最大はわが故郷・伊勢市(2023/3/25)

 

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 相鉄不動産は先に全335戸の「グレーシアウエリス横浜ゆめが丘」のうち第1期として103戸を供給し好評を得たと発表したが、坪単価は315万円程度とみられ、「坪300万円超」とした記者予想が的中した模様だ。

 同社は、3月の同物件ウェブサイトの公開以来2,700件超の問い合わせがあり、相鉄線沿線や神奈川県内を中心に、東京都23区も含め幅広い年代の600件以上の来場があったとし、来場者の評価ポイントは①駅徒歩1分の立地(84%)②シネコン併設、約130店舗が集う大規模複合商業施設「ゆめが丘ソラトス」近接(55%)③横浜市営地下鉄ブルーライン下飯田駅徒歩5分。2路線利用可能(48%)④ゆめが丘総合病院、クリニックモール新設など、安心の医療サポート環境(42%)-などとリリースした。

◇        ◆     ◇

 同社のプレス・リリースでは価格について触れていないが、12月以降に販売する予定の住戸(9戸)の専有面積は55.80~81.62㎡で、予定価格は5,100万円台~7,900万円台としている。

 これから推測すると、坪単価は302~332万円で、平均値は315万円くらいになる模様で、記者が7月にモデルルームを見学した際の記事で「坪300万円を突破する可能性が高いと見た」と書いたのが的中した。

 比較する物件がほとんどなかっただけに、的中はとてもうれしい。「駅1分」「大規模商業施設近接」の威力をまざまざと示した。

坪300万円超か駅前&すべて完結する「ゆめが丘ソラスト」近接相鉄不「ゆめが丘」(2024/7/22)

 

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「プラウド新浦安パークマリーナ」(手前は「日の出おひさま公園」)

 野村不動産が分譲中のマンション「プラウド新浦安パークマリーナ」を見学した。駅からはややあるが、大型商業施設が揃うシンボルロードから少し入った公園に隣接しており、全218戸のうち残りは37戸(先着順9戸含む)と好調。

 物件は、JR京葉線・武蔵野線新浦安駅から徒歩21分(バス約5分・徒歩6分)、浦安市日の出四丁目の第一種低層住居専用地域に位置する敷地面積約19,405㎡、4階建てⅠ~Ⅲ街区218戸(募集対象外住戸1戸含む)。先着順で分譲中の住戸の専有面積は80.01~90.17㎡、価格は7,098万~10,798万円(最多価格帯7,500万円台)、坪単価は約320万円。竣工予定は、Ⅰ街区は2024年9月竣工済、Ⅱ~Ⅲ街区は2024年12月下旬。施工は三井住友建設。

 現地は、ニューコースト新浦安、ケーズデンキ、ケーヨーデイツー、フォルテ新浦安などの大型商業施設が建ち並ぶ幅員約50mのシンボルロードから少し入ったところで、従前敷地は社宅。建物は約5,000㎡の「日の出おひさま公園」に隣接。公園に面したⅠ街区(アリーナヴィラ)はシンボリックなラウンド形状となっている。

 マンション設計段階から野村不動産パートナーズと連携し、発電出力112KWの大規模太陽光システムを導入。同社グループの一括受電スキーム「enecoQ」を採用することで、共用部だけでなく、専有部にも太陽光発電による電力供給を可能にし、電気とガスを組み合わせたハイブリッド給湯器(年間約4万円の光熱費を削減)を備えている。

 このほか主な基本性能・設備仕様は、「ZEH-M Oriented」水準、「低炭素建築物」認定、コンクリバルコニー隔て板(一部除く)、二重床・二重天井、リビング天井高2450ミリ、サッシ高2300ミリ、ディスポーザー、御影石キッチン天板、食洗機、幅広リビング収納(約1畳大)、Low-Eガラス、浴室タオル掛け2か所など。

 共用部は約2,800㎡超の2つの中庭と、それぞれ機能が異なる2つの木造共用棟を採用。駐車場設置率は100%。

 販売開始は今年1月からで、これまで177戸を成約。残りは40戸(うち先着順11戸含む)。11月に第4期(戸数未定)を供給する。

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モデルルーム

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リビング収納

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 同社が新浦安エリアでマンションを分譲するのは、2008年竣工の「プラウド新浦安」(733戸)、2009年竣工の「プラウドマリーナテラス」(179戸)、2011年竣工の「プラウド新浦安パームコート」(550戸)に次いで今回で4物件目。同駅圏でのマンション供給は、2022年竣工の三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス新浦安マリンヴィラ」(528戸)以来となる。

三菱地所レジデンスの坪単価は222万円だったので、ずいぶん高くなった印象を受けるが、最近のマンション価格の高騰からして納得もした。

 モデルルームはラグジュアリータイプの約90㎡で、サッシ高2300ミリ(一部除く)、フィオレストーンキッチン天板(コンフォートタイプは御影石)、幅広のリビング収納(1畳大)、エコカラットの玄関アクセント壁(オプション)、百数十万円はしそうなダイニングテーブルセットなどが目を引いた。

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現地

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現地

ZEH、ランドプラン、共用施設…単価では計れない価値あり三菱地所レジ「新浦安」(2022/1/16)

県企業庁の最後のマンション処分用地野村不「プラウド新浦安パームコート」(2010/2/9)

早期完売間違いない 野村不動産「プラウド新浦安」(2007/1/17)

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Screenshot 2024-10-12 at 15-37-48 賃貸マンション「(仮称)洗足池プロジェクト」着工 主要構造部・共用部で木材使用、令和6年度優良木造建築物等整備推進事業に採択 東京建物株式会社.png
「(仮称)洗足池プロジェクト」

東京建物と三井ホームは1010日、主要構造部や共用部に木材を使用した5階建て賃貸マンション「(仮称)洗足池プロジェクト」を着工したと発表した。プロジェクトは、令和6年度優良木造建築物等整備推進事業に採択されている。

主要構造部や共用部内装に木材利用、建築時のCO2排出量を削減するとともに、天然素材の風合いを感じられる住まいを提供するほか、太陽光パネルの設置など省エネ・創エネの取り組みにより環境負荷低減。ZEH-M Oriented取得。三井ホームの木造技術ブランド「MOCX(モクス)」を採用している。

物件は、大田区東雪谷一丁目の敷地面積約1,117㎡、木造枠組壁工法、一部RC造・5階建て延床面積約           2,075㎡の42戸。事業主は東京建物、設計・監理・施工は三井ホーム。竣工予定は20263月。

カテゴリ: 2024年度
 

 

 

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