RBA OFFICIAL
 
2020/12/27(日) 13:33

取材は激減したが 話題に事欠かないマンション続々 関係者に感謝

投稿者:  牧田司

候補はなかったわけではない記者が選ぶ「ベスト3」「話題のマンション」

コロナに突き落とされ翻弄された1年ベスト3・話題のマンション今年は断念

じわり浸透 ZEHマンション10物件 売れ行き総じて好調

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「レ・ジェイド大倉山」

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三菱地所レジ・近鉄不「ザ・パークハウス新浦安マリンヴィラ」

高層ZEH-M プラン秀逸 日本エスコン「レ・ジェイド大倉山」(2020/2/1)

隣接のサカタのタネのメタセコイア圧巻 大京のZEH-M「仲町台」 販売好調(2020/2/21)

蛍が湧き立つ川に隣接 基本性能・仕様レベル高い 大京のZEHマンション「長津田」(2020/2/28)

北区初のZEH 近鉄不「赤羽」/涙が出るほど嬉しかった「お父さん、頑張ってね」(2020/6/25)

三菱地所レジ・近鉄不 浦安市最大級ZEH-M装備の「新浦安」528戸始動(2020/4/14)

大和ハウス工業「平和台」 同社初の「ZEH-M Ready」 申し込み殺到 早期完売へ(2020/9/15)

約8.7haの〝緑〟に近接 明和地所 同社初のZEH「横濱綱島」分譲開始(2020/12/1)

総合地所 「高層ZEH-M」の「ルネ南柏駅前」第1期・第2期1次41戸を完売(2020/9/23)

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大京「長津田」アルミサッシと樹脂サッシの比較体験コーナー(左の普通の窓ガラスは9.5度、右の樹脂サッシガラスは16.2度と表示されている)

 認定制度が経済産業省と環境省それぞれに分かれているのは解せないが、ZEHマンションが10物件分譲された。このうち7物件を見学したのだが、野村不・三菱地所レジ「亀戸」934戸、大京「長津田」64戸、日本エスコン「大倉山」25戸、大和ハウス「平和台」60戸は樹脂サッシが採用されていた。アルミサッシと比較してはるかに断熱性能は高いはずで、ZEHでなくとも樹脂サッシを採用してほしい。

提供公園のあり方考えさせてくれた

トーセイ「相模原」

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「THEパームス相模原パークブライティア」

地域との親和性重視したランドプラン優れる トーセイ「相模原」竣工完売(2020/8/1)

 提供公園のあり方を考えさせてくれたのはトーセイ「THEパームス相模原パークブライティア」243戸だった。

 車道・歩道合わせ幅員25メートルのさがみ夢大通りに面したスーパーの跡地。建物は1~2階にスーパー・店舗を配置し、スーパーの利用者の利便性と、地域との親和性を高めるためメインストリート・スーパーに面したもっとも条件のいいエリアに約270㎡の提供公園を設置している。

 隣地のソメイヨシノの大木などの借景と調和するよう敷地四囲に緑地帯(歩道状空地)を巡らせ、提供公園(公開空地)と合わせ〝グリーンチェイン〟を実現したプランがいい。このようなマンションには容積率を割り増しにして誘導すべきだ。

感動的だった見学会 ポラス「ルピアグランデ柏 ココロリゾート」

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「ルピアグランデ柏 ココロリゾート」

感動の金児氏vs宮崎氏トーク 全196戸のポラス「柏」3カ月で100戸成約(2020/10/10)

 コロナ禍でも感染防止策を取りメディア向け見学会を行い、きちんと物件特性を伝えたのがポラス「ルピアグランデ柏 ココロリゾート」196戸だ。柏駅から徒歩15分の準工立地という難点を克服した商品企画が光った。

 記事には「どのような優れたニュース・リリースを配信しようと、この種の現場見学会を上回ることはできない。見学会自粛が長引けば長引くほどメディアの発信力は退化・退行する。皆さんはメディアを育てる役割も担っているはずだ。どんどん見学会をやってほしい」と書いた。他のデベロッパーも考えていただきたい。

伊藤忠都市開発 プラン秀逸「小杉御殿町」

5つ星の「有楽町イトシア」総合ギャラリー

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「クレヴィア小杉御殿町」.

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「ギャラリークレヴィア有楽町イトシア」

6か所に「ボイド」専有・共用に9室の「離れ」付き伊藤忠都市「小杉御殿町」(2020/10/28)

伊藤忠都市開発マンション総合ギャラリー第2弾「有楽町イトシア」開設(2020/9/2)

これは凄いホテルなら5つ星伊藤忠都市「ギャラリークレヴィア有楽町イトシア」(2020/9/10)

 伊藤忠都市開発はいつもいいマンションを供給する。「クレヴィア小杉御殿町」47戸は、武蔵小杉駅、武蔵中原駅ともにやや距離はあるが、等々力緑地に隣接する住環境と「ヴォイドガーデン」や「+HANARE」を設置した商品企画が抜群だった。坪単価はやや高いような気がしたが、このプランにほれ込む人はいるはずだ。

 同社はまた10月、「CREVIA(クレヴィア)」ブランドの情報発信拠点となる総合ギャラリーの第2弾として「ギャラリークレヴィア有楽町イトシア」を開設したが、これがまた素晴らしい。

 記者は「ホテルなら5つ星」と書いたのだが、一般にも開放してはどうか。時間貸しにしたら1時間1,000円でも安い。ここでビールやワインを飲んでゆっくり過ごしたい。頼んでみようか。それとも客のふりをするか。

進化するタカラレーベン〝高荒モデル〟売れ行き好調

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「レーベン検見川浜GRANVARDI」モデルルーム

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「レーベン戸田公園GRANVARIO」モデルルーム

〝タカラの宝〟進化する高荒モデル圧倒的な人気「レーベン検見川浜」(2020/10/9)

決め手は3LDK70㎡超中心の企画タカラレーベン「戸田公園」第1期40戸販売好調(2020/11/18)

 タカラレーベンのモデルルームを見学したことがない業界記者は〝モグリ〟だ。その非日常の極みともいうべき演出に一瞬声を詰まらせたときから10年以上が経過した。

 今年見学した同社のマンション4物件のなかで「レーベン検見川浜GRANVARDI」288戸と「レーベン戸田公園GRANVARIO」58戸のモデルルームでは一段と進化した〝高荒モデル〟を発見した。派手ではあるが、すんなり受け入れられそうな洗練されたデザインになっていた。決して年のせいではないと思う。

四囲を緑で囲いごみ置き場・受水槽を壁面緑化 アンビシャス「上尾」

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「アンビシャス上尾」

郊外復権の一つになるか外構・壁面緑化が見事アンビシャス「上尾」(2020/7/18)

 アンビシャスの久々の大規模「アンビシャス上尾」102戸が地域との親和性を重視した好物件だった。

 建物をセットバックさせ、四方を緑で囲い、なおかつ長さ約40m、高さ約3mのごみ置き場・受水槽を壁面緑化。分譲開始時にコロナの直撃を受けたが順調なスタートを切った。.

穴中の穴の街は「南船橋」

三井不レジ「PHLaLa南船橋ステーションプレミア」

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「パークホームズLaLa南船橋ステーションプレミア」

駅前4.5haの再開発も三井不グループに決定三井不レジ「南船橋」人気加速か(2020/10/23)

 あの胸がキュンとなる吉永小百合さんと浜田光夫さんの「キューポラ」の街並みなどかけらもなくなった、雑多な無国籍のような「川口」が「本当に住みやすい街大賞」で2年連続トップにランクされたことに記者はあきれ果てたのだが、ならば価格が安く将来性もある穴中の穴の街として「南船橋」をあげる。

 駅前再開発が決まった市有地に隣接する三井不動産レジデンシャル「パークホームズLaLa南船橋ステーションプレミア」231戸の坪単価は204万円。

 高いか安いか、住みやすいか住みにくいか、判断するのは消費者だが、東京駅までは約20分。これほど安いところは皆無ではないか。オートレース場の跡地には三井不動産の物流施設のほか公園、スケートリンクが整備された。ららぽーとTOKYO-BAY、船橋競馬場に近く、谷津干潟も徒歩圏だ。

 「Doma(土間)」とLDKを一体利用 コスモスイニシア「日暮里テラス」

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「イニシア日暮里テラス」56㎡のプラン

「Doma(土間)」とLDK一体化コスモスイニシア「日暮里テラス」企画秀逸(2020/6/26)

三井不レジキッチンを動かせる画期的商品「Imagie(イマジエ)」開発(2015/9/8)

 いつもきらりと光る商品企画提案を行うコスモスイニシアは、「イニシア日暮里テラス」54戸の2LDKモデルルーム(56㎡)で「Doma(土間)」とLDKを一体利用できるプランを提案した。

 採用したのは角住戸だったが、これは中住戸にも採用できる。居室内が丸見えになるので嫌がる人もいるだろうが、エントランス入口にもう一つ玄関口部を設けてはどうか。かつて三井不動産レジデンシャルは玄関前の共用部分に「ウェルカムポーチ」を設けたことがある。

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「イニシア板橋桜レジデンス」

1カ月未満で全戸の半分以上62戸販売コスモスイニシア「板橋桜」好調スタート(2020/2/24)

 同社の他のマンションでは、「イニシア板橋桜レジデンス」152戸(分譲対象116戸)が一挙に62戸販売されたのも印象に残った。桜並木が美しい石神井川に面していた。

際立つ設備仕様レベル 大和ハウス「「プレミストタワー白金高輪」

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「プレミストタワー白金高輪」エントランスホール

先行逃げ切りかまくり一発かレベル高い大和ハウス「プレミストタワー白金高輪」(2020/9/19)

 高額マンションの見学が激減したが、大和ハウス工業「プレミストタワー白金高輪」280戸(非分譲住戸127戸含む)は設備仕様レベルの高い物件だ。第1期分譲で60戸を供給したように販売は順調に進むと見た。

 共用・専有部だけでなく、販売事務所(サロン)にも力を入れている。白い色調のアールを多用したデザインがとても美しかった。

単価予想は大外れだが…同社広報が救いの手 三菱地所レジ「ザ・レジデンス四谷」

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「ザ・レジデンス四谷 ガーデン」

「アベニュー」より安い「ガーデン」の理由三菱地所レジ「四谷」即完(2020/10/2)

 モデルルームは見学していないが、購入した人はとても安い買い物をしたと思われるのが、四ツ谷駅前の再開発「コモレ四谷」内の三菱地所レジデンス「ザ・レジデンス四谷」24戸(「アベニュー」15戸、「ガーデン」9戸)だ、坪単価は「アベニュー」が674万円、「ガーデン」が657万円。

 9月28日抽選分譲の結果、最高35倍、平均8.9倍で即日完売したのも当然か。

 記者は分譲前の2月の段階で、「ガーデン」について「読者の皆さんからは『高い!たわけたことを抜かすな』と罵声を浴びせられそうだが…桜並木が美しい外濠公園が目の前のマンションなら坪750万円というのはむしろ安い」と書いた。

 結果は大外れで大恥をかかされたが、同社からは「『ガーデン』の坪単価が低く見えますが、当物件は地権者さんも多く、今回販売対象となっている部屋は北向き中心であること、また南向きについてもオフィスがあるため眺望が良くないことなどがあり、このような単価になっています」(広報)と慰めてもらったのは救いか。

 記者は白内障がややあるようだが、マンションの目利き力は衰えていない。白か黒か善か悪か美か醜かの選別だってできる。

記者の単価予想的中!旭化成不レジ「築地」 野村アーバンにも拍手喝さい

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「アトラス築地」の共用部アート

〝敵に塩〟も必要旭化成不レジ「築地」の坪単価は505.5万円記者予想が的中(^2020/3/10)

 〝目利き力〟が健全なのを証明したのが旭化成ホームズ「アトラス築地」161戸(事業協力者住戸37戸含む)だ。

 1月に取材したとき、「競合物件担当者は一様に『アトラスさんは坪500万円を切る』と見ているようだが、記者(小生)は坪500万円を割ることはないとみた」と記事に書いた。

 結果はどうかというと、3月に分譲開始した第1期50戸の坪単価は505.5万円だった。これは嬉しかった。旭化成不動産レジデンスにも販売代理の野村不動産アーバンネットに拍手喝さい。

巧みな用地仕入れ 立地難吹き飛ばすプラン 大和地所レジ「赤羽北」

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「ヴェレーナグラン赤羽北フロント」

天晴れ!大和地所レジ仕入れの妙商品企画にも生かす「赤羽北フロント」(2020/9/9)

 昨年は大和地所レジデンスの「ヴェレーナシティ上大岡」132戸を「ベスト3」マンションの一つに選んだが、今年の「ヴェレーナグラン赤羽北フロント」89戸は巧みな用地仕入れ力に舌を巻き、優れた商品企画力に圧倒された。

 用途地域が工業地域で、しかも環八・埼京線路沿いなので、「本当に住みやすい街」の第2位にランクされるほどの街かどうか小生はコメントしないが、立地難を克服するのは間違いない。

地域に開放「シェアキッチン&シェアスペース」 大成有楽不「八王子」

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「シェアキッチン&シェアスペース」イメージ図

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ホームライブラリー

「シェアキッチン・シェアスペース」を地域にも開放大成有楽不動産「八王子」(2020/7/23)

安すぎないか中心市街地の一角で坪単価160万円大成有楽不「八王子」(2020/7/14)

 大成有楽不動産「オーベルグランディオ八王子エアーズ」168戸は、八王子駅から徒歩16分とはいえ、中心市街地に立地しており、坪単価160万円というのはいかにも安い。

 また、市の要綱「中心拠点の魅力向上を推進する」という趣旨に沿ってマンション1階に店舗スペースを設置、「シェアキッチン&シェアスペース」として居住者だけでなく地域にも開放するという取り組みがいい。あるようでそうないのではないか。

「9割がワイドスパン 最強の間取り」住友不動産「シティタワーズ東京ベイ」

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「シティタワーズ東京ベイ」

「9割がワイドスパン、最強の間取り」全1,539戸の住友不「東京ベイ」入居開始(2020/3/28)

 2017年の「話題のマンション」に取り上げた都内最大級のトリプル免震タワーマンション住友不動産「シティタワーズ東京ベイ」1,539戸が3月竣工し見学した。その時点で1,230戸が分譲され、契約済みは837戸だった。売れ行きも好調だった。

 販売担当の吉野秀邦氏は『これほどの大規模で9割がワイドスパンのマンションなど他にない。最強の間取り』と自信たっぷりだった」と書いた。

 その直後、記者はテレワークに突入したのだが、吉野さんに〝元気〟をもらったおかげで、その後も踏ん張って現場取材できた。

◇       ◆     ◇

 いま1年を振り返り、それぞれの記事を読み返してみると、そんなに的外れの消費者の物件選好を誤らせる、デベロッパーにおもねる内容にはなっていないような気がする。

 来年以降もあるので、デベロッパー各社にお願いしたいことが一つある。物件見学会などはブロガーも含めメディアに幅広く呼び掛けて実施してほしい。ブロガーもお客さんのふりをして情報を引き出すような失礼なことはしないで、営利を目的に不特定多数の人に情報を発信するのであれば、匿名ではなく名を名乗るべきではないか。

究極の隈研吾マンション豊島区庁舎と一体の東京建物「Brillia Tower 池袋」(2013/3/19)

 なぜブロガーのことを書くかというと、記者は今年、嫌な経験をしたからだ。

 〝パクリ〟は今に始まったことではないが、隈研吾氏がデザイン監修した東京建物「Brillia Tower池袋」の2013年3月19日付の記者の記事が、ほとんど一字一句異なることなくブロガーの記事として掲載されているのを発見した。小生になりすました人がいることに驚き、恐怖も感じたので、そのブログ記事を掲載していた情報サイトに抗議した。

 記事はすぐ削除されたが、その情報サイトの回答は「掲載された内容は全て投稿者の方が権利を所有、あるいは所有権者から既に許諾を受けているものと認識しており、万一不正使用によりトラブルが発生した場合には、弊社は一切責任を負いかねます」とあるのみ。(その後もこのブロガーの方は何もなかったように記事を発信されていた)

 参考までにもう一つ。記者は15年くらい前、山万の協力を得て1週間かけて取材し「ユーカリが丘」を「奇跡の街」として紹介した。同社のホテル「ウィシュトンホテル」のスイートに無料で泊めてもらった。(言っとくが山万の宣伝をするためでは断じてなかった)

 その後、大作家もそう絶賛したのをはじめユーカリが丘=奇跡の街が独り歩きしている。奇跡かそうでないかは40年も取材してきたからこそ分かることだ。言葉を軽々しく扱ってほしくない。

 以上、取り留めもなく書いてきたが、このあたりでやめておく。ここまで付きあっていただいた読者の皆さまにお礼申し上げます。

 そして、コロナ禍にも関わらず取材をセットしていただいた各社の広報担当者と、そして何よりも現場の販売担当者の皆さまに感謝いたします。

 記者は幸いコロナに感染せず、この1年間を締めくくることができそうです。皆さま、どうぞ来年はいい年をお迎えください。

 

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