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和なり屋の藍染の実演・体験ワークショップ(写真提供はすべて野村不動産)

 野村不動産は8月31日・9月1日、「衣・食・住・遊・学」をテーマに同社を含む19の企業が集まり、各企業のサステナビリティの取組みについての展示・ワークショップ・セミナーを楽しみながら体感できるイベント「SUSTAINABLE FUTURE FES 2024 in IKEBUKURO」をサンシャインシティ文化会館ビルで実施した。

 協賛企業・団体は青山フラワーマーケット、Andeco、エイトレント、Eco Flow、花王、ごみの学校、Circular Kyoto、ZACOプロジェクト、サンシャイン水族館、サントリー、国際協力NGOジョイセフ、スターバックスコーヒージャパン、ハートフルクリエーション、BRING、BLUE COMPOST、東京・森と市庭、YKK AP、和なり屋の18企業・団体(ブースは13企業・団体)。

 参加対象者は野村不動産グループカスタマークラブ会員で、不要になった子ども用運動靴やスニーカー、衣類などを回収してアフガニスタンの子どもたちに寄贈したりリサイクルしたりするサスビナリティ活動に参加するとBRING BOTTLE WATER をプレゼントされ、サンシャイン水族館の入場チケットが当たる抽選会も行われた。同社は今後も2050年カーボンニュートラル実現へ貢献するため同様のイベントを継続して行っていく。

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◇        ◆     ◇

 企業向けのこの種のイベントはたくさん行われているのだろうが、一般の消費者が気軽に参加できるのがとてもいい。様々な展示・ワークショップなどを体験し、各企業が環境保護や人にやさしい商品・サービス提供に力を入れていることが理解できるし、SDGsに貢献する消費行動を考えるきっかけにもなる。

 記者はすべてのブースを見学したわけではないが、いくつか紹介する。驚いたのはサントリーだ。何と14年前の2010年に取材した「パフカル」が紹介されていた。商品紹介は省くが、同社はその2年後の2012年、トヨタ自動車と「トヨタサントリーミドリエ(上海)園芸有限公司」を設立し、市場を海外に求めた。

 ついでに、読者の皆さんには、サントリー「TOKYO CRAFT 〈東京クラフト〉」もお勧めだ。糖尿の記者はビール、ウイスキーはあまり飲まないのだが(「山崎」は飲みたくても買えない)、「TOKYO CRAFT」は毎日のように飲んでいる。病みつきになること請け合いだ。

売上げ倍々増 これはヒットする サントリーミドリエ「パフカル」(2010/6/7)

 花王とスターバックスは、それぞれ自社製品のプラスチック容器の再利用に力を入れているのを知った。花王は洗剤やシャンプーなどの容器の完全リサイクルを目指しており、ライバル会社を含めた他社とも連携を進めコスト削減に努めている。

 スターバックスは、プラスチック製タンブラーを回収し、新たな製品づくりにつなげていく「タンブラー部」の取り組みを強化する。試作品(アート作品)を見たが、無限の可能性を秘めていると思った。

 ZACOプロジェクトも素晴らしい。博報堂DYホールディングスが2020年に設立した会社で、大量に廃棄される雑魚を買い取り、タイ焼き風にして販売している。味は肉まんに近いそうだが、様々な味付けが可能だろうし、漁業の生産性向上にもつながるはずだ。雑魚をみそ汁に使うと最高においしい。冷凍パックにしたら売れるはずだ。

 青山フラワーマーケットのブースでは葉っぱを水に浸すと葉柄から芽が出る「ウンベラータ」を頂いた。成木は数十センチになるそうだ。記者は、オフィスの観葉植物レンタル会社から捨てるポトスの葉っぱをもらって10年くらい自宅に飾っており、以前、葉っぱから芽が出る「マザーリーフ」を育てたことがある。同社の「parkERs」は、これまでマンション現場などでかなり見学してきた。いい会社だ。

その瞬間、福井氏に惚れた三菱地所レジ SOHOタイプの賃貸第2弾「代々木公園」(2022/10/13)

エントランスの切り花が持ち帰れるコスモスイニシア「Living With Green」サービス(2022/7/13)

5社ブランドとの連携がいい野村不の常設「プラウドギャラリー武蔵小杉」(2022/6/25)

 東京・森と市庭ブースでは、54ページすべてカラーの冊子をもらった。「森の何でも屋」とあった。林業屋であり、木材屋でもあり、工務店であり、森のツアーガイドだ。野村不動産の「森を、つなぐ」東京プロジェクトにも参画している。これまたすごい会社だ。

「森を、つなぐ」東京プロジェクト始動 野村不HD 奥多摩町と協定(2022/11/28

 YKK APでは、非木造建築向けアルミ樹脂複合窓の新商品「EXIMA55」が展示されていた。樹脂サッシのよさは言うまでもない。戸建て用はかなり普及しているが、マンションは二重サッシの居室側に採用されているのが散見されるのみだ。爆発的に売れるのではないか。野村不動産も10物件くらいの「プラウド」に採用していくという。マンション恭順管理規約が改正され、管理組合が窓ガラスの改良を行えない場合は、区分所有者の責任と負担により実施することが容易になった。

 Eco Flowでは、ポータブル電源が展示されていた。ベランダなどに置けるソーラーパネルとセットで10万円くらいに収まる製品もある。この前の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されたときは、3500台の在庫がゼロになったそうだ。

 記者が訪れたときは、和なり屋の藍染の実演・体験ワークショップが行われた。和なり屋は浅草に本店を構えており、店の人か大道芸人の人が「浅草から愛(藍)を」「愛(藍)の花(泡)」「恋(濃い)愛(藍)」の連呼に参加者も応え、藍染に挑戦していた。

 野村不動産は、同社グループのESG、SDGsの取り組みを網羅的に紹介していた。モデルルームで使用していた家具などをほぼ半値で購入できるコーナーも紹介されていた。他のブースより控えめだったのは、主催者として目立ちすぎてもいけないという配慮か。記者だったら、「プラウドのマンションは他とどこが違うか」をアピールする。例えば、東京都の「マンション環境性能表示」制度。おそらく「プラウド」はもっとも多く「★5つ」を獲得している企業だろうし、「全館空調・樹脂サッシ」マンションも断トツのはずだ。

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カテゴリ: 2024年度

 国土交通省は8月30日、令和6年7月の住宅着工統計をまとめ発表。総戸数は68,014戸(前年同月比0.2%減、3か月連続の減少)。内訳は、持家19,858戸(同4.0%減、32か月連続の減少)、貸家31,546戸(同4.6%増、3か月ぶりの増加)、分譲住宅16,164戸(同4.8%減、3か月連続の減少)。分譲住宅の内訳はマンション6,070戸(同4.7%増、先月の減少から再びの増加)、一戸建住宅9,973戸(同9.9%減、21か月連続の減少)。

 首都圏は総戸数23,521戸(同5.6%増)、内訳は持家4,257戸(同6.3%増)、貸家11,586戸(同4.0%増)、分譲住宅7,591戸(同6.9%増)。

 首都圏マンションは、総戸数3,155戸(同30.1%増)、都県別は、東京都2,249戸(同19.3%増)、神奈川県774戸(同320.7%増)、埼玉県132 戸(同53.8%減)、千葉県0戸(前年同月は70戸)。

 

カテゴリ: 2024年度

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「パークウェルステイト幕張ベイパーク」

 三井不動産レジデンシャルは9月1日、シニアレジデンス「パークウェルステイト(PWS)」シリーズ最大規模の「パークウェルステイト幕張ベイパーク」をオープンする。開業に先立つ8月29日、メディア向け内覧会を行った。共用施設が充実しており、緑化率24%の緑をふんだんにあしらった外構デザインが秀逸、まるでラグジュアリーリゾートホテルだ。

 現地は、幕張新都心の総面積約17.5haの住宅・商業などの複合機能を一体で開発する「幕張ベイパーク」内に位置。住宅などとの連坦建築物設計制度の適用を受けて建設された。

 施設は中間免震構造を採用し、居室数は関東最大級の617室。緑地面積は約6,600㎡、敷地内に約2,400本の中高木を植樹。地域に開かれた広大な外庭と、入居者専用のプライベートな中庭・屋上庭園を含め10の庭を設けているのが特徴。

 共用施設のガーデンスパ(大浴場)では、群馬県みなかみ町や栃木県那須塩原市から天然温泉を運び込み、年間を通じて3種類の温泉を楽しむことができるほか、時間限定で第三者も利用できる約260席のダイニング、クラフトビールなど酒を楽しめるガーデンバー、テラスなどを設置。この他、書店「文喫」がプロデュースするPWSシリーズ最多の蔵書数2100冊超のライブラリー、公園を臨むフィットネスルーム、最上階にはスカイビューラウンジとパーティールームを設けている。

 ボリュームゾーンの53㎡の前払い方式の入居一時金(一人入居)は75歳で5,112万円、78歳で4,431万円、月額利用料は207,300円。月払い方式の月額利用料は471,300円〜。

 2022年11月にホームページを開設してからこれまでの問い合わせは4,700件。今年6月から契約を開始し、185件の申し込みがある。入居者の属性は、居住地は千葉県内居者が65%、都内が23%、年齢は60代から90代で、平均年齢は81.3歳。2人入居は約3割。

 施設は、JR海浜幕張駅から徒歩18分、千葉市美浜区若葉3 丁目の住居系用途地域(建ぺい率60%、容積率300%)に位置する28階建て全617室。住戸面積 一般居室(534戸)は42.40~71.28 ㎡、介護居室(83 戸)は22.88~23.89㎡。着工は2021年8月、竣工は2024年5月、開業は2024年9月。設計・施工は熊谷組。外観・インテリアデザインはホシノアーキテクツ、外構デザインは光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所、鳳コンサルタント、環境デザイン研究所。介護・看護パートナーは社会福祉法人太陽会、医療連携は太陽会・医療法人鉄蕉会。

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外構

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「遊歩の庭」(中庭)

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「参集の庭」(屋上庭園)

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ロビーラウンジ

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ダイニングテラス

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ガーデンスパ

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ガーデンダイニング

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 地獄の沙汰も金次第とはよく言ったものだ。小生のような貧乏人は宝くじでも当てないと入居できないが、お金持ちにとっては超割安だろう。月払いに換算すると、食事付きで1日約16,000円。ラグジュアリーホテルなら数万円はするはずだ。前払い方式の場合、想定居住期間が何年に設定されているかわからないが、長く住めば済むほど負担額は少なくなる。

 外観・インテリアデザインを担当したホシノアーキテクツ、外構デザインの光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所、鳳コンサルタントなどはさすがというべきか。

吉永小百合さん「あなたはいつだって、今がいちばん好き」に胸キュン(2024/7/29)

他に比肩するものなし三井不レジシニア向け「パークウェルステイト西麻布」開業へ(2024/7/30)

「私もいつか住みたい」吉永小百合さん三井不レジシニア向け「PWS」CM発表会(2024/7/31)


 

 

カテゴリ: 2024年度

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ルーバーと外壁にスギを用いた店舗外観(左)と福岡市産ヒノキを用いた店舗内観

 ナイスは8月28日、セブン-イレブン・ジャパンの新たな次世代環境配慮型の木造店舗「セブン-イレブン福岡ももち店」で、同社が木材全般の調達及び加工を手掛け、地産地消に貢献したと発表した。

 同店舗は、福岡市産材の活用に加え、省エネ・創エネ・蓄エネ設備を備えた次世代環境配慮型の店舗で、同社は同店舗で使用された構造材、羽柄材、内外装材など゛の木材全般の調達及び加工を手掛けており、構造材のうち約4割が福岡市産材、約3割がその他の九州産材になっている。

 外装の木製ルーバーには、表層圧密加工を施した同社オリジナル木材製品「GywoodⓇ」、外壁には、自然な木目の立体感と美しい陰影を持たせた「凸凹GywoodⓇ」が採用されている。店舗全体における木材使用量は33.76㎥となっている。

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「InnoCom Square(イノコム・スクエア)」エントランスゾーン

 積水ハウスと積水ハウスイノベーション&コミュニケーション(積水ハウスイノコム)は9月5日、港区赤坂2丁目の「赤坂グリーンクロス」にオープンイノベーション施設「InnoCom Square(イノコム・スクエア)」を開設する。開業を前にした8月26日、メディア向け内覧会を行った。

 「積水ハウスイノコム」は2024年2月1日に設立。積水ハウスグループのグローバルビジョン“「わが家」を世界一幸せな場所にする”を実現すべく、「住まいと暮らし」を基軸にした6つの大分類、16の中分類の領域技術、顧客基盤、データ、人財を活用し、オープンイノベーションのさらなる推進と人財育成を目指す。

 開設する「イノコム・スクエア」は、同社グループの人財や研究者が常駐することで、自然にイノベーションが生まれる「価値創造の場」として運営する。また、当社グループが事業や課題を提示し、スタートアップ企業を募るリバースピッチイベントなども積極的に行っていく。

 施設は、東京メトロ溜池山王駅直結、港区赤坂2丁目の「赤坂グリーンクロス」23階の約882㎡。天井高は2800ミリ。エントランスゾーンには屋根型の梁や無垢フローニングを採用しているほか、施設内全体に、同社グループ会社の建材や家具メーカーの技術による再利用が難しい端切れや廃盤木材を活用し、サーキュラーエコノミーを具現化している。

 内覧会で積水ハウスイノベーション&コミュにケーション代表取締役・辰井伸洋氏はリバースピッチでは、同社が培ってきた技術、顧客基盤、データ、人財(材)を活用し、「この指とまれ」を掛け声に事業者を募集し、向こう10年間のCVC投資規模50億円(組合存続期間10年)と掛け合わせて、住まいと暮らしを基軸とした社会課題の解決を目指すと話した。

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エントランスゾーンのロゴ

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「InnoCom Square(イノコム・スクエア)」おもてなしエリア

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辰井氏

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 取材の目的は2つあった。一つは、もちろん「InnoCom Square(イノコム・スクエア)」がどのような施設であるかを確認することで、もう一つは、同社と日本生命が共同事業主として建設した「赤坂グリーンクロス」がどのような建物かを見学することだった。

 後者から先に紹介する。同ビルは「BELS」認証の5つ星、「ZEB Oriented」評価、「CASBEE建築(新築)」Sランク(自己評価)を取得しているSクラスのビル。何が素晴らしいかといえば外構だ。ビルの四囲を見て回った。総合設計により建てられた建物だから、緑が豊富なのは当たり前だが、これほど豊かな植栽を施しているビルは赤坂・溜池山王・赤坂見付駅圏には「赤坂インターシティ」以外にはまずない。どこの都心部のオフィスビルと比較しても互角以上のはずだ(「新・里山」には負けるが)。

 草花や中高木にはほとんど名札・バーコードがつけられており、中高木はみんな成木が植えられていた。さすが「5本の樹」計画の積水ハウスだと思った。絶滅危惧種とされる「ヒトツバタゴ(なんじゃもんじゃ)」は、樹齢100年と言われる神宮外苑のそれより立派だった。

 溜池山王駅から直結の地下2階からエントランスホールの3階までの壁面などには、高性能吸音プラスター「BASWAphon・バスワフォン」が天井から吊り下げられていた。その数は何千本、何万本だろう(もっと多いか)。これまた素晴らしい。エレベータの庫内の床と手すりには本物の木が使われていた。

 施設内はどうか。エントランスはナラ材の屋根型梁とナラ材の無垢のフローリングが施されており、「Inno Com Square」のロゴはホワイトアッシュ、メープル、ゼブラウッド、ウォルナット、チェリー、ナラ、ブビンガで作られており、一部にわが国の伝統技法の「契り」や「草木染め」が採用されていた。このほか、スペース内には長さ7メートルの「ナラ枯」を用いたカウンター、同社グループのアイダ、マルホン製のソファ・テーブルなどが配されていた。

 一つ気になったのは、施設の目玉の一つでもある多目的スペース「おもてなしエリア」には観葉植物が4本(鉢)しかなかったことだ(窓際のくつろげるスペースは本物の観葉植物)。施設全体でも鉢植えは7つしかなかった。これまで見学してきた同社のマンションモデルルームやオフィスにはふんだんに緑が配されていたので、その落差が目立った。

 いくつか記事を添付する。「グランドメゾン伊勢山」「グランドメゾン品川シーサイドの杜」や「SUMUFUMU TERRACE」の記事を読んでいただきたい。同業他社の先進的な〝みどり〟の取り組みも紹介する。

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「赤坂グリーンクロス」外構

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ヒトツバタゴ 

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「赤坂グリーンクロス」共用部分(エスカレーターから)

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 辰井氏が話した「この指とまれ」はいかにも積水らしいと思う。累計CVC投資額が数百億円に達している同業の三井不動産や三菱地所とは桁違いだが、業態が異なる。例えていえば、積水ハウスはひがな一日、船上から釣り糸を垂れ、魚が引っ掛かるのを待つ漁法だ。一網打尽の底引き網漁法とどちらがいいか単純に比較などできない。 記者は小さい頃、人差し指を突き立て〝この指とまれ〟とトンボや蝶々をおびき寄せ、捕獲したことは何度もある(好きな女性に成功したことは一度もないが)。

 イノベーションによって人間は進化し、生き延びてきた。「住まいと暮らし」を基軸に同社がどのようなイノベーションを生み出し、気候変動、高齢化社会、食糧危機などの地球的課題をどう解決していくか期待したい。

〝わが国のイーロン・マスク育てよう〟B2B特化型エクイティ型プログラム三菱地所(2024/5/16)

50億円規模のCVCファンド設立、運用開始積水ハウス(2024/4/1)

. 三井グループ25社売上88兆円「三井みらいチャレンジャーズオーディション」発表(2024/3/20)

「彩」「祭」「才」と「愛」をつなぐ三菱地所「SAAI(サイ)」新東京ビルに移転(2023/11/17)

0まるで植物園 五感で体験できる 野村不動産 マンション総合ギャラリー「新宿」(2023/2/21)

自然と共生するワークスペース「コモレビズ」実装した「ザ・パークレックス天王洲」(2022/7/27)

間伐材・端材を積極活用三菱地所ホーム新オフィス/七夕に愛と死と街路樹を考える(2022/7/7)

最高の〝働く場・接遇スペース〟積水ハウス「SUMUFUMU TERRACE 新宿」(2022/2/17)

目に物見せる目[me]は何者だ驚愕の積水ハウス「SUMUFUMU TERRACE青山」(2022/2/14)

いい加減にしてほしいモデルルームのケミカル製品・造花の氾濫(2017/5/23)

呉越同舟効果「5本の樹計画」の本領発揮積水「品川シーサイド」1期207戸(2017/3/24)

億ションの歴史を変える積水ハウス「グランドメゾン伊勢山」(2011/5/13)

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南越谷阿波踊り

「夜目遠目笠の内」ということわざがある。女性は、夜見るとき、遠くから見るとき、笠をかぶっているときに見るのが一番美しいという意味だ。言いえて妙。記者はおまけに近眼と老眼。姥桜も乙女桜に見える。このことわざにもっともふさわしい阿波踊りを今夜(824日)、ハウスメーカーの広報担当などで構成される住宅広報連絡会主催の8月度臨時会「地域活動の現状視察 南越谷阿波踊り」で堪能した。

会場となった南越谷阿波踊りは、本場・徳島、高円寺と並ぶ「日本三大阿波踊り」の一つ。住宅広報連絡会のメンバーでもあるポラスグループの創業者で徳島出身の故・中内俊三氏の呼びかけで始まったもので、今回が38回目。前夜祭の金曜日を含め、24日(土)、25日(日)の3日間で6070万人の来場が見込まれている。

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本場・徳島出身の積水化学工業住宅カンパニー広報・渉外部広報担当部長・馬場雄大氏(左)とポラスグループコミュニケーション部広報課・青柳浩二氏(飲食店で)

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「にわか連」に参加するための練習 

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「えっ、鉦はこんなに重いの? 」(2~3キロありそうだった。ポラスの女性の方は難なく持ち上げ、鹿の角でできた撞木(バチ)で連を自由自在に操るそうだ)

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「地域活動の現状視察 南越谷阿波踊り」は今回で20数回目。記者はおそらくただ一人の皆勤賞。目的は、各社の広報担当者や同業の記者の方たちと歓談することも楽しいのだが、冒頭に書いたように美しい女踊りを鑑賞することと、酒を飲むことだ。

きれいに撮れていないが、デジカメに収めた写真を紹介する。女性がつま先立って踊るときの衣装(すそよけ)の煽情的な裾模様と白い脛がたまらなく美しい。女性はハイヒールを普段から履いているからだろうか、もう芸術的というほかない。スケベ爺と言わないで頂きたい。異常なほどの足指フェチだった谷崎潤一郎と比べれば、小生など足元にも及ばない。

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以下は、ポラスグループ提供

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 この日の参加者は、ハウスメーカー広報担当が917人、メディア関係者などが10人の総計27人。多いか少ないか、記者が判断することではないが、もっとも多かったころと比較すると半減している。

 増やそうとするならば、やはり目的を明確にすることだと思う。飲み放題を楽しむのか(2時間では短すぎると思うが)、身内同士の交流を深めるのか、メディア関係者とコンタクトをとるのか、「にわか連」に加わって踊りたいのか…などだ。何度も言う。小生は目に彩な阿波踊り魅了されたからだ。これまでも同業の記者の方と歓談したことはほとんどない。

久米の仙人になれる阿波踊り最高 南越谷阿波踊り 通い続けて20(2019/8/26

前代未聞、空前絶後の挑戦 高円寺阿波踊りの音量・盛り上り度を数値化(2018/8/27

今年も南越谷阿波踊りを満喫 ハウスメーカーの住宅広報連絡会(2017/8/22

ポラス 宮城県名取市の仮設住宅で慰問の南越谷阿波踊り その4(フォトページ)(2017/4/29

高円寺阿波踊りの有名連「江戸っ子連」RBAの交流会に友情出演 喝さい浴びる(2016/12/7)

今年も〝踊る阿呆に見る阿呆〟第31回南越谷阿波踊りに70万人の人出(2015/8/23

3大阿波踊りの南越谷と高円寺を見続けて10年(2013/8/28

 

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「(仮称)川口駅前商業施設計画」

 三井不動産は8月22日、旧そごう川口店のリニューアル計画「(仮称)川口駅前商業施設計画」を着工したと発表した。開業は2025年春の予定。

 本事業は、2021年2月に閉店した旧そごう川口店建物のそごう・西武持分を同社が取得し、同社ブランドの商業施設としてリニューアル・再開業を行うもの。建物はJR京浜東北線川口駅東口からペデストリアンデッキで接続されている。

 リニューアルに際しては、旧そごう川口店の特徴である大時計や大理石などを残しながら、アパレル・コスメ・生活必需品や生鮮・スイーツなどのグルメ店舗など約100 店舗を揃え、活気ある街づくりに貢献するとしている。

 施設は、JR京浜東北線川口駅からペデストリアンデッキにより直結、川口市栄町3丁目の敷地面積約8,900㎡、11階建て延床面積約68,800㎡、店舗面積約21,500㎡、店舗数約100店舗。開業予定は2025年春。設計・施工は大成建設。環境デザインはスペース。

 

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Screenshot 2024-08-22 at 05-11-11 【報道】阪急阪神MEETS 大阪府・兵庫県・京都府の「生物多様性保全活動」に、”まち”が完成するごとに8 000円ずつ寄付します.pdf.png

 阪急阪神不動産は8月21日、「阪急阪神MEETS」への来館者が800人に達するごとに1つの架空の〝まち〟が完成すると想定し、1つの〝まち〟に対して大阪府・京都府・兵庫県の生物多様性保全活動へそれぞれ8,000円を寄付するデジタルアクティビティ「Draw The City(ドロー ザ シティ)」を8月23日(金)から実施すると発表した。

 「阪急阪神MEETS」のエントランスのMEETS Squareにある巨大LEDビジョンの前に来館者が立つと、LEDビジョン内にアバターが現れ、さまざまな色や形に変化し、架空の〝まち〟の一部として取り込まれ、アバターが建物や樹木となり〝まち〟を完成させていくというもの。来館者自身が〝まち〟を彩り、未来をつくる一部になることを体感できる。

 寄付をするのは、阪急阪神ホールディングスグループの沿線である「大阪府みどりの基金 生物多様性保全基金」・「生物多様性ひょうご基金」・「京都府緑と文化の基金 生物多様性未来継承基金」が実施する野生動植物の生息・生育環境の保全・再生・創出などの取り組みに対してで、同社は理念に掲げる「環境保全の推進」「豊かなまちづくり」と合致するとしている。1か月で1つのまちが完成することを見込んでいる。

Screenshot 2024-08-22 at 05-12-01 【報道】阪急阪神MEETS 大阪府・兵庫県・京都府の「生物多様性保全活動」に、”まち”が完成するごとに8 000円ずつ寄付します.pdf.png
巨大LEDビジョンによる体験イメージ図

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 とてもいい取り組みだ。記者は、「阪急阪神MEETS」がどのような施設か知らないのだが、阪急大阪梅田駅にある情報発信拠点や会員専用ラウンジ、不動産仲介店舗などから構成されているようだ。来月初めには「グラン グリーン大阪」の街びらきを前にしたメディア向け見学会があるので、ついでに見学してこようと思う。

 そこで、同社に提案だ。〝まち〟は年寄りも若者も、お金持ちも貧乏人も、多様な階級・階層の人で成り立つ。野球ファンのようなものだ。ならば、阪神タイガースが本拠地にしている甲子園に採用してはどうか。2023年の甲子園入場者数は2,915,528人(71試合、1試合41,064人)もある。わが西武ライオンズの2倍以上で、巨人より多い〝日本一〟の窮状(どうして記者のパソコンは球場と変換しないのか⇒きっと、わが家の台所事情を察し、8,000円寄付、貧乏人、西武ライオンズなどのワードから導き出したのだろう。だとすればやはりパソコンは頭がいい)だ。

 つまり、寄付金は2,915,528÷800×8,000=約2,916万円にもなる。この金額を企業版ふるさと納税として選手の出身市町村へ寄付すれば、地域興しになるし、野球ファンの拡大にもつなげられるのではないか。

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PASSTO」(左)と意思表示カード

野村不動産ホールディングスは813日、回収・選別・再流通のサーキュラーバリューチェーンを構築するECOMMIT(本社:鹿児島県薩摩川内市)と「資源循環の取り組みにおける業務連携に関する協定書」を締結し、同社グループが運営する商業施設、ホテルなどで不要になった衣類や雑貨を回収し、循環型経済(サーキュラーエコノミー)・CO2削減に資する取り組みを開始したと発表した。

導入したのは、同社グループが運営・管理する「Recipe SHIMOKITA(レシピ シモキタ)」「SoCoLA(ソコラ)若葉台」「Bono(ボーノ)相模大野」などの商業施設5か所、「庭のホテル 東京」「NOHGA HOTEL UENO TOKYO」などのホテル4か所と、分譲マンション4物件の合計13か所。

商業施設とマンションには、回収ボックス「PASSTO」を設置、ホテルでは客室内に再生衣料繊維から作った意思表示カードを設置し、宿泊客が滞在中に不要となった衣類を意思表示カードとともに回収する。回収するのは衣類(トップス/ボトムス/ジャケット/コート等)、雑貨・ホビー用品(バッグ/キャップ・ベルト/ミニカー・鉄道玩具/ぬいぐるみ・フィギュア等)。

        ◆     ◇

 この種の取り組みはよくわからないのだが、サーキュラー・エコノミーが注目されているのはよく理解できる。

わが国でも衣類は仕立て直して何世代にも受け継がれていた。祖母や母が「洗い張り」していたのを覚えているし、建築材も再利用されていた。馬糞、牛糞、鶏糞はもちろん人糞だって貴重な肥料になった。「肥溜め」にはまったこともある。古紙回収業、鉄屑屋などもあった。少なくとも1950年代までは家庭の燃料は薪炭で賄われていた。ほとんど再生可能エネルギーの時代だった。人間だって、仲が悪い夫婦を仲人が仲裁役になって再生・修復していた。

いまでも古本屋、古着屋、骨とう品屋などは流行っているのではないか。ブックオフグループホールディングスの決算を調べたら、20235月期の売上高は101,843百万円で、経常利益は3,040百万円だ。中古住宅の売買もサーキュラー・エコノミーの一つだ。「RBA」も「Reform by action」と読める。

 分譲マンションは、個別管理会社と管理組合だけでなく、周辺のマンションや町内会などと連携し、地域全体に広がることを期待したい。

カテゴリ: 2024年度

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「MEC PANTRY」イメージ

 三菱地所は8月6日、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)の飲食店を対象に、食材やエネルギーなど増大する飲食店の運営コスト低減を目的に共同調達プラットフォーム「MEC PANTRY」の試験運用を開始し、第一弾プロジェクトとして三菱HCキャピタルと協働し、同日から米の共同調達「丸の内精米店」のサービス提供を開始したと発表した。大手デベロッパーが飲食店を対象に自ら精米事業を展開するのは初めて。

 同プラットフォームは、同社の「新事業提案制度」により生まれたもので、商業部門社員が、エリアに出店している400を超える三菱地所の飲食テナントの増大する食材調達コストに着目し、企画・立案した。三菱HCキャピタルは、ファイナンス面での支援に加え、三菱地所とともに将来的な丸の内エリアの物流管理プラットフォームおよび物流網構築におけるデータ利活用や配送ロボットの活用に向けた検討も行う。

 第一弾は、精米したての新鮮な白米を提供することで、顧客満足度・食材価値の最大化、食材調達コスト抑制による経営効率化への貢献を企図。国際ビルの一角に「丸の内精米店」を新設し、日本各地の農家から直接仕入れた米を受注ごとにオンデマンドで精米し、メッセンジャーサービスや配送マッチングサービス、大手配送業者と連携し、エリア内の各店舗へ配送する。また、生産者や自治体・飲食店舗のプロモーションを販売とセットで展開する。

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「丸の内精米店」イメージ

 

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