商・公・住の複合再開発 野村不動産「プラウドタワー立川」が竣工
「プラウドタワー立川」
野村不動産は8月4日、JR中央線立川駅前の複合再開発プロジェクト「プラウドタワー立川」が竣工したのに伴い記者見学会を行った。
同プロジェクトは、平成7年の地権者有志による勉強会立ち上げから約21年の歳月を経て完成したもの。住宅、公共施設、商業施設のほか、立川駅西側新自由通路と立川駅北改札口(新設)直結の広場も整備される施行面積約6,800㎡、延べ床面積約58,000㎡の複合再開発事業。
施設は駅とペデストリアンデッキで直結され、3階から7階までは「ヤマダ電機」出店するほか、様々な店舗が出店される。
住宅は9階から32階で総戸数319戸。設計は松田平田設計・清水建設、施工は清水建設。平成26年に分譲され、坪単価が342万円という当時としては相当の高値であることから話題を呼んだが、圧倒的な人気で早期完売した。
公共・公益施設は1階に行政窓口が設置される。
24時間利用可能の2層のラウンジ・ライブラリー
4日行われたタウンネーミング「立川タクロス」の街びらきイベント
野村不動産「プラウドタワー立川」は坪単価342万円 早期完売必至(2004/7/10)
旭化成ホームズ 「共働き夫婦二人」向け賃貸「ヘーベルメゾンfufu(フフ)」発売
旭化成ホームズは8月6日、同社の賃貸住宅「ヘーベルメゾン」の入居者に多い「共働き夫婦二人」の賃貸ニーズを反映した新商品「ヘーベルメゾンfufu(フフ)」を全国で発売する。
今回強化するのは、「ヘーベルメゾン」の約7割を占める1LDK・2LDKの住空間。同社の「共働き家族研究所」による調査結果を踏まえ、「同じ空間にいながらも夫婦それぞれの居場所をつくるデスクとソファの位置関係」や、妻だけではなくそれぞれが衣類を個別管理できる「夫婦別々のクローゼット」などを提案している。
同社の「へーベルメゾン」は6年連続して10%超の伸びを見せており、2015年度は売上高1,024億円で、竣工戸数は9,000戸を突破した。2005年は1R~1DKの比率が80%を占めていたのが、2016年は30%を割り込み、その逆に10%強だった1LDK~2DKは50%近くに伸びている。
「fufu」の投入により、賃貸市場での差別化を図る。年間販売目標は100棟。
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同社が示したプロトタイプは約46㎡(14.1坪)。大きなソファが置けるリビングにし、デスクコーナー、夫婦それぞれのウォークインクローゼットの設置、キッチンファニチャー、室内物干し、シューズクロークなどを提案しており、限られたスペースを有効に使えるようにしているのがいい。
納得はしたのだが、記者は関係者の説明を聞きながらまったく別のことも考えていた。貧しい賃貸マーケットに暗澹たる気持ちになると同時に、健気に生きる賃貸居住者に声援を送りたくなったのだ。
夫婦二人が居住する面積として46㎡が適当かどうかの判断基準は持ち合わせていないが、決して十分でないはずだ。
それというのも、同社が2日前に行った別の記者発表会で示された「二世帯」タイプは181.39㎡(54.8坪)、「近居」タイプは119.99㎡(36.2坪)、「遠居」タイプは121.24㎡(36.6坪)だった。
戸建てと賃貸住宅、子どもがいるかいないか、コンセプトもターゲットも違いがあるとはいえ、「共働き夫婦」というのは同じだ。なのにどうしてこんなにも居住面積に差があるのか。「賃貸」は仮の住まいで、いずれは分譲マンションや一戸建ての取得が可能になるのならそれはそれでいい。
しかし、このところの地価やマンションの価格上昇で、一般的な第一次取得層の取得環境は極めて厳しい。都心部や準都心部では絶望的になっている。
同社が発表会で例示した「fufu」第一弾の賃貸マンションと、最近同駅圏で分譲されたマンションを比較してみよう。
「fufu」第一弾は、根岸線石川町駅から徒歩12分家賃は10.7万円だ。一方、あるデベロッパーが同駅から徒歩7分の元町の一等地で分譲し、ほぼ即日完売したマンションの坪単価は330万円だ。46㎡だと価格は4,600万円だ。
同じように都内23区などでは軒並み分譲マンションの坪単価は300万円を超えてきており、これを利回り5%で賃料設定すれば46㎡で家賃は約17万円にもなる。世帯年収が500万円くらいではとても住めない。
例えは適当でないかもしれないが、仮設住宅並みの30㎡でも家賃は10万円になる。暗澹たる気持ちになったのはこのためだ。
少子化が加速化するいま、そろそろ利回り最優先の賃貸経営の考えを改めるべきだろうし、〝持ち家偏重政策〟も根本的に問い直す時期に来ているように思う。
このように賃貸マーケットは極めて貧しいが、同社が行った調査結果は、実に健気な夫婦像を浮き彫りにした。
同社が1都3県、大阪市、名古屋市の賃貸住宅に暮らす20~49歳の男女1,293名を対象にインターネット調査したところ、二人の休日が合わないのは、実に54%に上った。二人の平日の朝食時間が別々であるのは52%にも達している。就寝時間は「同じくらい」が52%だ(専業主婦は32%だが、これは惰眠をむさぼるのではなく子どもと一緒に寝るということだと理解したい)。
しかし、それでも夫の帰りを待って一緒に食事をする妻は64%(専業主婦は37%)もあり、二人の意識は「夫婦だけで過ごす時間を大切にしている」のは91%、「配偶者は自分にとって心の支えと思っている」のは91%、「友達のような対等な夫婦がいいと思っている」のは87%に達している。実に健気な夫婦像が浮かび上がってくる(とはいえ、「お互い収入(財布)は各自で管理している」というのが54%もあるのは全く解せない。普通の家庭は妻が財布を握っているのではないか)。
ともあれ、前回と今回の発表会は、ワークライフバランスや親子、夫婦関係を考える機会を与えてくれた。「共働き家族研究所」と「二世帯住宅研究所」にはこれからも居住者、生活者の視点で情報を発信することを期待したい。
旭化成ホームズ 二世帯ノウハウ生かし新たな「近居」「遠居」プラン提案(2016/8/2)
相互住宅 玉川上水旧水路緑道に面したレベル高い「ザ・グランツ代々木参宮橋」
「ザ・グランツ代々木参宮橋」完成予想図
相互住宅が分譲中の「ザ・グランツ代々木参宮橋」を見学した。渋谷区の玉川上水旧水路緑道に面した希少立地にふさわしい、グレードの高いマンションだ。
物件は、京王新線初台駅から徒歩5分、または小田急小田原線参宮橋駅から徒歩9分、渋谷区代々木4丁目に位置する地上5階地下1階建て全26戸。現在分譲中の住戸の専有面積は46.49~82.36㎡、価格は5,590万~10,590万円。竣工予定は平成29年2月下旬。設計・施工は新日本建設。販売代理は野村不動産アーバンネット。デザイン監修は建築家・吉井信幸氏。インテリアコーディネイトは三井デザインテック・黒須理枝氏。
現地は、京王新線の初台-幡ヶ谷-笹塚間の表通りから一歩入った住宅街に沿って、ケヤキやサクラの大木のほか四季折々の草花などが植えられている渋谷区立玉川上水旧水路緑道に隣接。
建物はL字型で、南東向きが3LDK、緑道に面した北西向きがコンパクトタイプ。敷地南東側にサルスベリ、坪庭に孟宗竹を配し、建物の基壇部には御影石の門構え、エントランスには漆和紙を挟み込んだ光壁を採用。
住戸は内廊下方式を採用。廊下側には窓を設けず、住戸間の隔壁はパネルでなくコンクリート壁にするなど独立性の高い仕様になっており、専有部は御影石、大理石、突板を多用しているのが特徴。
モデルルーム
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相互住宅と言えば「広尾ガーデンヒルズ」の売主の1社で、戸建てではレベルの高い「八王子・城山手」などを供給している第一生命住宅㈱として設立されたデベロッパーだ。
このマンションは、規模は小さいがきらりと光るいかにも同社の物件らしいハイグレードマンションだ。デザイン監修に吉井氏、インテリアコーディネイトに黒須氏を起用していることにそれは表れている。
玉川上水旧水路緑道の総延長は約2600m。端から端までゆっくり歩いて約1時間。絶好の散歩コースだ。
エントランスホール
東京2020オリ・パラ選手村 敷地売却価格は地価公示の10分の1以下の〝怪〟
特定建築予定者が提示したイメージ図
当欄でも紹介したように、東京都は「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」の選手村の整備と大会後のレガシーとなるまちづくり「晴海五丁目西地区第一種市街 地再開発事業」の特定建築予定者に三井不動産レジデンシャルを代表とする11社を選定したと発表した。総敷地面積は約13.4ヘクタールで、敷地処分価格は12,960百万円だ。
発表まで気が付かなかったのだが、いつもの癖でこの処分価格約130億円を総敷地面積約13.4haで割って坪単価を算出した。約32万円となった。あまりにもの安さにあ然とした。
何かの間違いだと思った。それほど立地条件がいいとは言えないが、中央区晴海5丁目の土地が坪32万円などあり得ない。晴海3丁目(商業地)の今年の地価公示は約436万円だ。当該エリアはこの地価公示の10分の1以下だ。坪32万円の土地はもちろん23区にはあるはずもなく、八王子当たりの都下までいかないとない。
しかも、ここのエリアの容積率は300%、400%、500%に分かれており、平均を400%とすると、容積率100%当たりの1種の坪単価は32万円÷4=8万円だ。マンションの坪単価にすると、20坪で土地代はわずか160万円にしかならない。
何かの間違いではないかと思い、都の都市整備局に聞いたが「不動産鑑定法に基づき適正に鑑定評価した額」ということだった。
こうなるともう一歩も先に進めない。自分で調べるしかない。なので、以下は記者が不動産鑑定に関する国土交通省の「不動産鑑定評価基準」や実務書を四苦八苦して読んで導き出した解だ。当否は自分でもわからないことを断っておく。
国交省「不動産鑑定評価基準」には次のような原則が示されている。
「不動産の価格は、その不動産の効用が最高度に発揮される可能性に最も富む使用(以下「最有効使用」という。)を前提として把握される価格を標準として形成される。この場合の最有効使用は、現実の社会経済情勢の下で客観的にみて、良識と通常の使用能力を持つ人による合理的かつ合法的な最高最善の使用方法に基づくものである。
なお、ある不動産についての現実の使用方法は、必ずしも最有効使用に基づいているものではなく、不合理な又は個人的な事情による使用方法のために、当該不動産が十分な効用を発揮していない場合があることに留意すべきである」とある。
つまり、投機、売り急ぎ、買い進みなど特殊な動機によらない「正常価格」をはじき出すことに心がけた。そして、価格形成に影響を及ぼす自然・社会・経済的な一般要因、地域要因、個別要因などを考えた。
もっとも重視したのは、地価公示の10分の1しか評価されないのだから、とにかく減価要因を徹底して洗い出すことだった。
真っ先に考えたのは有効宅地率だ。売却する土地は13haもあるが、道路・公園、その他の公共・公益施設用地の比率は面積が大きくなればなるほど高くなる。当該地は最低でも30%はあると見た。これは明らかに大きな減価要因だ。
次は市場性と様々な制約、投下資本に対する収益リスクなどだ。分譲、賃借されるのはオリンピックが終了してからだから、今から5年も先だ。5年先の需要と供給の市場性はまったくわからない。不動産鑑定士にもわからないはずだ。このリスクは明らかに減価要因になる。
立地やオリンピック選手村に利用されることもマイナス要因だ。アクセシリビティについてはいろいろ考えられているが、現況は勝どき駅から徒歩で15分から20分もある。陸の孤島だ。そんな土地に賃貸を合わせ5,650戸の住宅を建設することなど普通のデベロッパーはまず考えない。年間1,000戸を売るとしても6年近くかかる。
このところの用地・建築費高で晴海エリアのマンションの分譲坪単価は300万円を超えてきている。20坪でも6,000万円だ。完全に第一次取得層の取得限界を超えている。これも大きな減価要因になる。需要と供給の市場原理を考えれば、競争入札になったら手を挙げるデベロッパーは相当の安値でしか入札しない。
しかも、選手村として機能するように造らなければならない制約も多い。ワンルームなどコンパクトも設けなければならないし、アスリートが利用するのだから天井高は高くしなければならないし、1.8mのサッシ高はまず不可だ。土足で入ることも想定しなければならない。日本人向けに分譲するなら和室の提案が考えられるが、選手村でははたしてどうか。キッチンも選手村なら最低限でいいはずだが、分譲を考慮したらそれなりのスペースは確保しなければならないし、1418の浴室は大きな選手には不評を買うかもしれない…などを考えると、改修費用は相当額にのぼるはずで、これも減価要因になる。
嫌悪施設も近接している。ばい煙を垂れ流してはいないが、清掃工場がある。津波・液状化の懸念もある。これは防岸工事・液状化対策などで防げるかもしれないが、そのコストは減価要因になる。
そんなこんなの減価要因は10以上ある。それぞれをマイナス5ポイントとして足し算すると鑑定価格は「正常価格」の半値以下になるし、それぞれマイナスポイントを大きくし掛け算で減点していくと、バブル後の株価のよう「半値8掛け2割引き」のように10分の1以下も妥当な価格に思えてくる。
とここまで書いてきたのだが、不動産鑑定では価値増分も盛り込むことになっている。これもまた書き出したらきりがない。
何しろオリンピック・パラリンピックのレガシーにすると謳っているのだから、デベロッパーもゼネコンも威信をかけて最高のものを造るはずだ。土地代がただ同然となればなおさらだ。世界の模範となるような人と環境にやさしいワールドワイドなユニバーサルデザインの街ができるのは間違いない。デベロッパーが提示した完成予想図には翼を広げたようなトライスター型の超高層があるが、これを施工するゼネコンも見えてくる。
これは記者の提案だが、オリンピック・パラリンピックに出場する選手の手形、足形、サインなどを「〇〇選手が利用した住戸」などと銘板にして玄関に貼れば、爆発的な申し込みが期待できる。世界的な著名な金メダリストのものならオークションにかければ、世界から購入申し込みが殺到する。
このあたりでよすが、都の売却額がこれほど安くなれば、分譲価格は間違いなく〝格安〟になる。5年後の市場価格は分からないが、この「東京2020オリンピック・パラリンピック レガシー」マンションは坪300万円を超えることはないと読んだ。アッパーで坪250万円くらいではないか。あの最高378倍、平均17.65倍で即日完売した都の定期借地権付きマンション住友不動産「シティタワー品川」の再現もありそうだ。「5年転売禁止」の特約もつきそうだ。
2020東京オリンピック・パラリンピックの特定建築予定者に三井不レジなど11社(2016/7/30)
住友不動産「シティタワー品川」最高378倍、平均17.65倍で即日完売(2008/9/8)
「リオのオリンピックを一丸となって応援しよう」 篠原信一氏/ミッドタウン
篠原信一氏(左)と三井不動産 東京ミッドタウン事業部長・中村康浩氏
「透かしにみえるかもしれないが、内またをかけたのは私」
「このポーズは〝よっしゃ、いいぞ〟というポーズでして…」
三井不動産は8月4日(木)~8月21日(日)、リオデジャネイロ2016オリンピック・パラリンピック競技大会の日本選手団を応援するイベント「三井不動産Presents 六本木シティドレッシングfor TOKYO 2020」を同社が運営する東京ミッドタウンで行う。
期間中は、東京ミッドタウンのプラザエリア(キャノピー・スクエア周辺)に大規模な装飾演出を繰り広げる「シティド レッシング」(大型グラフィックなどを掲出して街全体を装飾)を実施。リオデジャネイロ2016オリンピック・パラリンピック競技大会で行われる競技を3Dで 再現した延べ23競技・種別59体のアスリート・スカルプチャーを展示する。
また、来場者の応援ポーズを3Dでフィギュア化し、チアリング・スカルプチャーとして展示する「CHEERING SCULPTURE STUDIO」(チアリング・スカルプチャー・スタジオ)を実施し、チアリング・スカルプチャーは開催期間終了後本人にプレゼントされる。
同社はまた8月13日(日)~21日(日)、アーバンドック ららぽーと豊洲でスポーツを通した〝つながり〟を創出し、気軽に参加できるスポーツイ体験ベント「Challenge Park by 三井不動産」を開催する。
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4日行われたオープンセレモニーには、シドニー2000オリンピックの柔道で〝疑惑の判定〟により金メダルを逸し銀メダルに終わった篠原信一氏がゲスト登壇。篠原氏の100体のミニフィギュアも披露された。
篠原氏は、「六本木シティドレッシング? 最初聞いたときは、六本木でおいしい野菜にサラダにドレッシングをかけて食べる企画だと思った」とお笑いタレントにすっかりなりきり、参加者を笑わせたあと、巨大柔道スカルプチャーの序幕セレモニーでは「内またですね。すごいですよね。見方によっては内またすかしにも見えなくもありませんが、この技をかけているのはわたしですよ。それにしてもクオリティがすごい」と、2000年オリンピックの当時の模様を解説して見せた。
リオのオリンピック・パラリンピックについては、「皆さんに、このスカルプチャーを作っていただいて、一緒に応援して盛り上げて2020年の東京オリンピック・パラリンピックにつなげていきましょう」と語った。
MCにリオで活躍しそうな選手を聞かれると、「リオの金メダル第一号は間違いなく柔道。全階級とも金メダルを取れる力がある。もっとも金に近いのは73キロ級の大野だが、初日の60キロ級の高藤も力をつけている。初日から勢いをつけて他の競技につなげてほしい。パラリンピックの正木選手の2連覇も間違いない」と話した。
篠原氏はMCが汗だくになっているのを気遣ったのか、笑いを誘おうとしたのか、ポケットから青いタオル地のような汗をたっぷり吸っていそうな体臭がしみついていそうな小さなくしゃくしゃのハンカチを差し出し、拒絶される一幕もあった。
巨大柔道スカルプチャーの除幕式
「不動産は買い時」6.8ポイント上昇の48.1% 野村アーバン調査
野村不動産アーバンネットは8月3日、「住宅購入に関する意識調査(第11回)」の結果をまとめ発表。マイナス金利導入に伴う住宅ローン金利の低下が購入検討者のマインドに影響したため、「不動産は買い時」との回答は48.1%となり、前回比6.8ポイント上昇した。調査は同社の不動産情報サイト「ノムコム」(http://www.nomu.com/)の会員を対象としたもの。
不動産については、「買い時だと思う」「どちらかと言えば買い時だと思う」を合わせ48.1%(前回比6.8ポイント増)にのぼった。その理由については「住宅ローンの金利が低水準」の回答が84.3%(前回比15.2ポイント増)となった。
不動産価格については、「下がると思う」との回答が30.7%(前回比6.4ポイント増)で、「上がると思う」の回答24.6%を4年ぶりに上回った。
旭化成ホームズ 二世帯ノウハウ生かし新たな「近居」「遠居」プラン提案
旭化成ホームズは8月2日、共働き子育て家族の家づくりに役立つよう「二世帯」「近居」「遠居」タイプごとに新たな「親子コラボ」提案を行うと発表した。
同社の「共働き家族研究所」と「二世帯住宅研究所」が「同居・近居・遠居」における親サポートの実態を共同で研究・調査した結果、二世帯「同居」だけでなく、「近居」や「遠居」の場合でも共働き子世帯の多くが親から子育て・家事のサポートを受けている実態や、そのサポート内容は住まいの距離に応じて異なること、近居・遠居であっても同居の場合と同様に親への気兼ね・気苦労が存在することなどから、「同居」「近居」「遠居」それぞれのプランニングなどの情報を発信し、共働き子育て家族の家づくりをサポートするというもの。
「近居」タイプでは、留守中でも親世帯が子育てサポートしやすいよう親アクセスゾーンと子世帯プライバシー確保ゾーンに分けているのが特徴。
「遠居」タイプは、親用の駐車スペースを確保し、宿泊する部屋、「子育て・家事」サポートゾーンを設けているのが特徴。
8月6日(土)から全国の展示場で「共働き家族の家づくりフェア」を実施し、「親子コラボ」を積極的に提案していく。
発表会で同社取締役専務執行役員・川畑文俊氏は「二世帯住宅をベースに近居、遠居に対応できるプランを提案することで、受注の間口を広げるのが狙い」などと語った。
山手線に「リオ2016オリンピック・パラリンピック がんばれ!ニッポン!®号」
「リオ2016オリンピック・パラリンピック がんばれ!ニッポン!®号」
JOC・JPCゴールドパートナー全15社は8月1日から9月15日、日本オリンピック委員会(JOC)、日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPC)とともにJR山手線で「リオ2016オリンピック・パラリンピック がんばれ!ニッポン!®号」を運行し、リオデジャネイロ2016 オリンピック・パラリンピック日本代表選手団を応援する。
電車内のフロア(床)には競技フィールドのイメージが施され、中づり・まど上にはJOC・JPCの協力により選手の写真などを掲出し、オリンピック・パラリンピックの臨場感を提供する。
車両は8 月1 日(月)~8月25日(木)はオリンピック仕様、8月26日(金)~9月15日(木)はパラリンピック仕様となる。
運行されるのは山手線51編成のうち1編成全11車両。整備のため運行しない日もあり、運行時間帯も決まっていない。
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運行に先立って1日午前中、メディア向けに車両が公開された。
車両の外も内もオリンピック・パラリンピック一色に染められており、印象的な競技場面や選手の表情が生き生きと表現されており、コピーが簡単明瞭でなかなかいい。
一部を紹介する。「地球の裏まで想いは届くと信じたい。非科学的でも。」「応援してるほうが、もらってる気がする。」「勝ち負けだけじゃない。人生とたぶん同じだ。」「勇気をもらった。ぼくらにはなにを返せるだろう。」
ゴールドパートナー15社のそれぞれの広告も、オリンピック・パラリンピックを機会に一儲けしようなどといった露骨な広告は皆無とはいいがたいが、ほとんどは控えめな公共的な広告ばかりで好感が持てる。
わが住宅・不動産業界からは三井不動産(LIXILもそうかもしれないが)が15社に名を連ねており、広告も近づいてみないと「三井不動産」の広告かどうかわからないはずだ。
運行されるのは51編成のうち1編成だから、確率的には2%くらいの割合でこの車両に乗れるかもしれない。宣伝費にいくらかかるのかはもちろん非公開。
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一つだけ腑に落ちないものがある。日本が出場する競技はオリンピックが全28競技のうちハンドボールを除く27競技。パラリンピックは全22競技のうち17競技。
このうち車内で紹介されているのは、1両目が体操で、2両目がレスリング・ウェイトリフティング、3両目がバレーボール、4両目がラグビー、5両目がバスケットボール、6両目がバトミントン・フェンシング、カヌー・射撃、7両目が卓球・アーチェリー・馬術、8両目がトライアスロン・ボート・セーリング、9両目が柔道、10両目が水泳、11両目が陸上の19競技。
サッカー、シンクロナイズドスイミング、ホッケー、水球、重量挙げ、自転車、ボクシング、ゴルフ、テコンドーなどが入っていない。ひょっとすると格闘技のようなタトゥーを礼賛するような、あるいはまた全身が広告塔のような競技が除外されたのかもしれない。
三井不動産の壁面広告
LIXILの壁面広告
東京藝大×スウェーデンハウス 「第3回 東京藝大染織専攻-夏のしつらえ-」展
菅野健一「O-JIZOH=SAN」(絞り、タペストリー)※写真はうまく映っていないが最高の芸術作品
東京藝術大学 美術学部工芸科染織研究室は7月29日(金)~8月30日(火)、スウェーデンハウス市川モデルハウスで「第3回 東京藝術大学染織専攻 -夏のしつらえ-」展を開催する。
第3回目となる今回の展覧会は、カリキュラムの一環として取り組むもので、芸術作品はギャラリー空間だけでなく暮らしの中にあるべきという考えのもと、季節によって空間をしつらえることをテーマに展示するもの。
織り機はスウェーデン・グリモクラ社を使用、展覧会はスウェーデン大使館の後援と、スウェーデンハウスの協力を得ている。
29日に行われたアーティストトークで同研究室・菅野健一教授は「3年生にとって初めての展示で、知恵を絞りだした作品ばかり。実際の住空間で展示することは社会に出て役立つはずで、大きな勉強になる」と語った。
また、スウェーデンハウス取締役千葉支店長・鈴木雅徳氏は「梅雨が明けたばかりこの時期に、当社の高気密・高断熱の住空間に清々しい皆さんの作品を展示できることはいいマッチング」と挨拶した。
菅野氏(左)と鈴木氏
以下に主な作品を紹介します。そもそも繊細な布に染料で染めた造形美を素人の記者がカメラに収めて紹介するのは無理があることをご了承ください。※は記者の感想
木下はるか「jeiiy fish parade」(スクリーン捺染、カーテン)※このまま商品にしたい
松尾萌「shuwashuwa」(スクリーン捺染」(クッション、ベッドライナー)※記者は理解できないが、寝室に強烈な赤をちりばめる感性はすごい。青はラムネだそうだ
金田真咲「初夏の漂い 夏の昼寝」(スクリーン捺染、パネル)※記者のいち押し作品
Alexina Thielemans「don’t be inconspicuous」(スクリーン捺染、カーテン)※ベルギーの留学生で、ステンドグラスをイメージしたそうだ。日本人の感性にはない作品
桂川美帆「in the grove in the rain いつもの-夜-」(ろうけつ染、パネル)※3つのパネル作品の一つ。伝統技法を継承してほしい
鈴木理沙「夏の光」(スクリーン捺染、フロアランプ)※他の灯りを消したらどのような光を発するのか興味深い
長谷川博子「エブリシングイズオーライ キラキラハッピーオーラ」(スクリーン捺染、タペストリー)※出身の三重の夫婦岩と江國香織の小説の一節を取り込んでいる
出居麻美「色とりどり、色とりどりⅠ、色とりどりⅡ」(平織り、型染め、ミシンワーク)※様々な素材を縦と横に織り込んだ美しい作品。出居氏は同研究室講師
島方皓平「なつがくればおもひだす」(スクリーン捺染、カーテン)※同研究室には男性は少ないそうだ。欲を言えば男らしい作品で他を圧倒してほしかった
藝大×スウェーデンハウス クリスマス(ユール)染織専攻作品展12/25まで(2015/12/15)
インテリックス 「第1回ROOM PHOTOコンテスト」入賞作品発表
山田秀和さんの「ナチュラルな生活」
中古マンション再生流通事業を手掛けるインテリックスは7月29日、同社のリノベーションマンション購入者を対象に行った「第1回ROOM PHOTOコンテスト」の入選作品を発表した。
テーマは「我が家のリビング・こだわりインテリア」で、同社は「それぞれの作品には、素敵なセンスのディスプレイや心地よい空間づくりなど、暮らしを楽しんでいる様子が浮かびあがっています。リノベーションマンションが購入者の方々の趣味や個性を彩るキャンバスとなっている」と評している。
最優秀賞に府中市の山田秀和さんの「ナチュラルな生活」が、3作品が優秀作にそれぞれ選ばれた。