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「千里ホームギャラリー」

 三菱地所ホームは11月17日、同社の富裕層向けブランド「ORDER GRAN(オーダーグラン)」関西エリア初出展となる「千里ホームギャラリー」をオープンした。

 国産のスギ材を用いたCLTパネルを建物2階の床面に採用しているほか、来客をもてなし、家族それぞれの趣味嗜好を反映する空間「「LOUNGE(ラウンジ)」を随所に提案しているのが特徴。

 オープンの前日16日に行われた記者発表・内覧会に臨んだ同社・加藤博文社長は、「2年半前に発売開始したオーダーグランの受注第一号は関西だった。ようやく関西圏で発表できることができた。富裕層マーケットに強い当社の従来商品企画に加え、今回はCLTを採用するなど東京にないモデルハウスができた。CLTは新たな領域に入っていくもので、三菱地所グループ全体として業界に先駆けて取り組んでいく」と話した。

 千里ホームギャラリーは延床面積約259.88㎡(78.61坪)。1階の天井高は約3m、サッシ高は約2.7m、床はオーク材。

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ウエルカムラウンジ

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 関西圏のモデルハウスを見学するのは初めてなので、見たまま感じたままを率直に書く。

 まず、全館空調「エアロテック」について。同社関係者は「同業他社と比べて当社が一番いいとお客さんから評価はされているが、首都圏ほど全館空調のニーズは高くないのが関西圏の現状」と話した。

 最近、埼玉県住まいづくり協議会が主催したシンポジウムで、星旦二・首都大名誉教授の「健康な住宅を創りましょう」と題する講演を聞いた。星氏は「冬期の風呂場気温が18度以上、壁が漆喰、床は無垢材」を強調された。医療・健康の視点から住宅のあり方を考える機運が高まっている。これは粘り強く訴えるしかない。

 次に、CLT。モデルハウスには厚さ210ミリのCLTパネル材が2階の約40坪の床全面に採用されている。

 残念なのは、予想されたことではあるが、CLTのよさが一番わかりやすい現わしにはなっておらず、外から見ても内から見てもコンクリや鉄との区別がほとんどつかないことだ。

 ただ、同社もそのあたりの事情は百も承知のはずで、現在工事中の沖縄・下地島空港ターミナル施設、宮城県・仙台市の賃貸住宅などでCLTの普及に積極的に取り組んでいることを内外にアピールするのが狙いなのだろう。

 コンクリや鉄と木を同じ土俵で戦わせるべきではないというのが記者の持論だが、〝悪法も法なり〟-建基法などの基準を満たすためにはこれらの問題をどうクリアするか。さらにまた、非住宅の大規模建築物はともかく、個人向け住宅の普及にはまだまだ課題は多い。

 パネル板は同じ容積のコンクリと比べはるかに軽いが、強度を確保するためには厚みが必要となり嵩張り、道路事情が悪いところでは搬入が難しく、狭小敷地ではパネル板の置き場や重機の作業スペースを確保するのは容易ではない。

 もう一つ、ボタニカルについて。積水ハウスの「5本の樹計画」もいいが、住宅内に緑をふんだんに取り込んだ企画は同社が突出している。「浜田山」や「ONE ORDER(ワンオーダー)」には驚愕した。今回も本物の観葉植物を各所に配置している。これはいいのだが、フェイクの地衣類を本物の植物に添え物のように置いてあるのにはびっくりした。これでは刺身のツマにもならない。

 本物にするか省くかは社内でも意見が交わされたようだが、記者は即刻取り払うべきだと思う。〝本物は管理が大変〟などと考えるのは当事者だけで、お客さんはそんなこと考えていないのでは。いやならやらなければいいことだ。

 木の住宅が人と環境にいいのと同様、ボタニカルの果たす役割が再認識されつつある。ハウスメーカーもデベロッパーもみんなフェイクの植物を平気で使うのが記者は信じられない。

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本物の観葉植物に寄り添うように配置されたフェイクの苔類(これでは完全にフェイクが勝っている)

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 発表会で司会役を務めた経営企画部広報戦略グループ・横須賀直人氏がまたまた「大きく書いて」と話されたので、以下はおまけ。

 モデルハウス見学会を終えて新大阪駅に帰ろうと万博記念公園駅に向かっていたら、加藤社長と同社スタッフに出会った。記者はゆっくり1~2泊して京都の紅葉でもと考えていたのだが、カネもないし他の仕事も重なり「せっかく金曜日に見学会をセットしていただいたのに…」などと加藤社長に話した。

 加藤社長はてっきりラグジュアリーホテルに泊まっているものとばかり思っていたが、全然そうではなかった。朝4時半に起きて、新幹線で京都に途中下車し、市内の自社の戸建て現場を2物件見て回り、午後の会見に臨んだのだという。

 それで仕事が終わりかと思いきや、これまた外れ。これから市内の取引先を回るのだという。

 さすが、地所ホームの社長だ。出張に行けば飲むことしか考えない記者などとはレベルが違う。

 だがしかし、加藤社長、働きすぎもいかがなものか。健康を害すれば会社の大きな損失になるし、スタッフも気苦労だ。リッツなどに宿泊し(当然自腹)、ホスピタリティを学ぶことは今後の事業展開に参考になると思いますが、いかがでしょうか。もうずいぶん昔ですが、ロイヤルパークホテルの社長さんは「わたしはリッツだけは正規の値段で泊まることにしている。ホスピタリティ・クレドは半端じゃない」と語されたのをよく覚えています。

 記者はといえば、風邪を引いており、のどが悲鳴を上げていたので千里中央の医者に駆け込んだ。薬を処方してもらったまではよかった。聞いたのがいけなかった。「酒は飲んでいいですよね。1合くらい大丈夫でしょ」「何を言っとるんだ。それじゃ治らんよ。絶対ダメ」と一喝された。お陰で新幹線の中では本がたくさん読めたが…。

 横須賀さん、これくらいでどうでしょうか。

ボタニカルが最高4つの商品・開発を発表 三菱地所ホーム(2018/5/30)

効果てきめん 三菱地所ホーム 全館空調「エアロテック」記者も宿泊体験(2017/10/30)

三菱地所ホーム 家の中に自然の中低木 最新モデルハウス「ONE ORDER」横浜に開設(2017/10/20)

三菱地所ホーム 富裕層向け注文・3階建て・戸建てリフォーム同時発売(2016/4/14)

わが国初CLT床材を利用した高層建築物 三菱地所 仙台「高森2丁目」現場見学会(2018/9/15)

美と機能性は離反していいか? CLTを採用したアキュラホーム 港北「キラクノイエ」(2018/5/20)

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「PARTAGE(パルタージュ)」

 積水ハウスは10月25日、同社グループの積和建設18社の木造軸組構法による戸建住宅「積和の木の家」の事業強化・拡大の一環として、11月1日(木)から初の全国統一新商品「PARTAGE(パルタージュ)」を発売すると発表した。調達や物流を一本化することで坪単価55万円~(消費税抜き)という価格を実現した。年間販売目標は300棟。

 「PARTAGE(パルタージュ) 」は、積和建設18社が各社独自に運用していた商品や調達、物流などを全国で一本化し、コストパフォーマンスを高めた商品にすることで、戸建住宅取得者のボ リュームゾーンである30~40代の共働き子育て世帯の暮らしのニーズに対応するもの。

 新たなブランドコンセプト「仕立てのいい家、ちょうどいい家」に基づき、家事を効率よくこなせる機能と家族の団らんや趣味を楽しめる空間をコンパクトに集約した「家事も、楽しみも、わかちあう」住まい。

 モダンで優れた耐久性を持つガルバリウム鋼板の屋根や外壁、樹脂サッシ+遮熱断熱複層ガラス、国産ヒノキ材の木製玄関ドアなどグレード感の高い仕様を厳選して20プランを中心に展開する。

カテゴリ: 2018年度

 三菱地所ホームは11月以降の全ての受注物件に国産材の壁枠組を採用する。これにより、国産材使用率は82%となり、ツーバイフォー工法による住宅メーカーとしてはトップレベルに引き上げる。

 同社の市川ホームギャラリーの施工事例によると、構造材の使用割合は、国産壁枠組が32%、国産合板が35%、国産床枠組が15%、輸入材が18%。

 同社は、2015年以降、JAS規格、構造計算指針の改定などで、輸入木材以外でも設計しやすい環境が整いつつあり、品質管理を十分行った材料を使用すること、輸入材の価格が上昇し、コスト的にも対応できるようになってきたことから標準採用したといっている。

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記者は木造ファンだから、とても嬉しい。ことの当否はともかく、消費増税に伴うエコポイント制が復活しそうだ。記者は、是非ともこのような国産材を採用した住宅建設のメーカーと消費者にこそ税の減免税措置を取るべきだと思っている。

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 わが国の森林・林業が危機的状況にあることは言うまでもないことだが、国土に占める森林の割合が66%に達しているのに、林業関係のGDPは2,016億円(平成28年)しかなく、もはや「林業」と呼べないような悲惨な状況にある。林業従事者も昭和55年の14.6万人から4.5万人に激減している。

 参考までに。林野庁の平成31年度予算概算要求は3,452億円(平成30年度当初予算額比15.2%増)なのに対し、防衛予算は5兆2,926億円(同7.2%増)。自衛隊員は約25万人(定員)。国を守る人と山を守る人の数字がこんなに違っていいのか。国破れて山河在りはどういう意味だ。

三菱地所ホーム 第一次取得層向け「エアロテックFit」発売開始(2018/10/16)

三菱地所ホーム 「エアロテックFit」記念キャンペーン 坪50万円台の定額制企画設計(2018/10/16)

 

 

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オーセンティック

 先に書いた「エアロテックFit」の発売を記念したキャンペーン商品「SMART ORDER Fit SELECTION」について。

 同社の企画設計注文住宅「WIZE-H(ワイズ エイチ)」の価格をさらに抑えたもので、大小20パターンかライフスタイル、家族構成などにわせてプランニングできる定額制企画設計住宅。

 「エアロテックFit」を搭載するほか、間取りが自由に選べ、長期50年保証「ロングサポート50」が受けられる。

 キャンペーンは10月18日(木)~2019年3月31日(日)。販売価格(税別)は1,430万円(24.04坪)~1,610万円(32.56坪)。販売目標は30棟。

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モダン

三菱地所ホーム 第一次取得層向け「エアロテックFit」発売開始(2018/10/16)

三菱地所ホーム 国産材使用率82%に 2×4住宅メーカーでトップクラス(2018/10/16)

 

 

 

 

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「IS ROY+E Family Suite (イズ・ロイエファミリースイート) 」

 積水ハウスは10月3日、新コンセプトモデル「IS ROY+E Family Suite (イズ・ロイエファミリースイート) 」を発売すると発表した。

 同モデルは、企業では日本初の「幸せ」を研究する住生活研究所の「住めば住むほど幸せ住まい」研究の成果と先進技術を具現化し、「わが家だけのファミリースイート」を提案するコンセプトモデル。

 従来の「LDK発想」から脱却し、家族が思い思いに過ごし、家族みんながワクワクできる「新しいリビングのあり方」を提案している。

 仕切りの少ない業界随一最大7mスパンの大空間リビングを、同社標準梁の約10倍の強度をもつ高強度梁により可能となった進技術と、設計士集団の「設計提案力」によって、30~40坪のコンパクトな住宅でも約30畳大のリビングを実現した。

 構造は軽量鉄骨造。販売地域は全国(沖縄県を除く)で、価格は3.3㎡当たり69.5万円から(本体のみ・税抜)。

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〝幸せ(人間愛)〟のさらなる追求に期待 積水ハウスがわが国初の「幸せ」研究所(2018/7/27)

積水ハウス 第三フェーズは「健康」「つながり」「学び」 仲井社長 夢を語る(2018/9/8)

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「xevoΣPREMIUM(ジーヴォシグマプレミアム)」完成予想図

 大和ハウス工業は10月1日、富裕層をターゲットとした住宅業界最高クラスの鉄骨住宅商品「xevoΣPREMIUM(ジーヴォシグマプレミアム)」の販売を開始する。販売に先立つ28日、モデルハウスを報道陣に公開した。

 新商品は、①業界最高水準の断熱・耐震性能及び長期保証②天井高2.72mまで達するサッシやドアの「グランフルデザイン」③業界最大級となる彫りの深さ12mm を実現した新外壁を開発・装備しているのが特徴。

 同社取締役常務執行役員 住宅事業全般担当・大友浩嗣氏は、「2014年に発売開始した『xevoΣ 』の天井高2.72mの採用率は80%を超え、累計13,500棟を販売するなど評価されているが、当社の(同業他社と比較して)若干弱い富裕層向けを強化するのが狙い。4月から始めたプレ販売では7月、8月は月間10棟を契約するなど手応えは十分。年間600棟の販売目標はクリアできる」と話した。

 同社住宅事業推進部商品開発部長・藤原陽介氏ら関係者は、「xevoΣ」と比較して1.6倍の開口部を設けることができたこと、軽くてデザイン性に優れる高さ2.72mの「グランフルサッシ」を開発し、2階も2.72m天井を提案していること、業界最大級となる柄の深さ12mmの新外壁「ベルサイクス」の良さなどを強調した。

 新商品の坪単価は90万円~120万円。販売目標は年間600棟(北海道・沖縄除く)。

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「グランフルデザイン」

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2階の天井高2.72m提案

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 高天井がいいのは言うまでもない。今回の新商品は2階も天井高2.72mを確保し、しかも掃き出し窓をフラットにしている。これはいい。富裕層向けの分譲戸建ても天井の高さ競争に拍車がかかっている。

 LIXIL製という「グランフルサッシ」は障子枠を従来の9cmから5cmに細くし、閉めたときの収まりもよく、しかも軽いのに驚いた。開口部を多くしてもZEH対応が可能というのも納得だ。

 しかし、「弱い富裕層向けを強化する」のが狙いであるとすれば、不満も残った。第一に、せっかくの2階も含めた天井高2.72m(一部3m)の圧倒的な大空間が十分演出できていない点だ。

 その理由は、今回公開された港北インター住宅公園展示場の敷地形状のためなのか別にあるのか分からないが、約71坪の建物の階段室を建物のほぼ中央に配したことで、廊下部分にもかなりのスペースが取られており、その分リビング、各居室などが窮屈に感じられた。主寝室は8畳大もなかったのではないか。

 もう一つ、設備仕様レベルは富裕層を納得させるものかどうかという疑問だ。

 1階の床は挽き板が、約5畳大の防音室にはヘリンボーンがそれぞれ採用されていたが、その他の建具・家具の多くはシート張りだった。キッチンカウンターは一見してすぐそのレベルが分かった。

 マンションの例だが、三井不動産の「パークマンション」「パークコート」が圧倒的な支持を受けているのは、質がけた違いだからだ。7年前だが、「パークコート六本木ヒルトップ」は階高を3,400~3,450ミリ確保したため廊下、キッチンの天井高も最低2,350ミリあった。

 近鉄不動産「グランド ミッドタワーズ大宮」は、ザ・ペニンシュラ東京を手がけたデザイナー橋本夕紀夫氏を起用し、天井高は3m、リビングの床全面を亀甲仕上げとし、建具・面材は全てクリ、トチなどの突き板、廊下幅は1~1.2m、ドアはイタリア製だった。

 橋本夕紀夫氏を起用した最近のマンションでは、坪単価750万円の東京建物「Brillia 一番町」が絶好調だ。

 ヘリンボーンでは、昨年見た「サンウッド青山」は「マダガスカル・ローズウッド、パリサンダー」と呼ばれる希少高級材が床全面に張られていた。

 同業のハウスメーカーの富裕層向けも、三井ホームはかつて坪単価250万円のモデルハウスを設けたことがあったし、積水ハウスや三菱地所ホームなども圧倒的な存在感がある。

 この日、配布されたパンフレットには、様々な敷地形状にも対応できる1~5までのプランが紹介されている。1や2、5はとてもいいプランだ。今度、どこかでは同業他社に負けない〝突き抜ける〟モデルハウスをつくってほしい。

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高断熱アルミ樹脂複合サッシ

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「ベルサイクス」

木の美しさを全面に 天井高3m実現 三井ホームが新商品「LANGLEY(ラングレー)」(2018/4/11)

大和ハウス 天井高2.8mの「xevoΣ」ロビーに公開 一般住宅との差が一目瞭然(2017/4/26)

効果てきめん 三菱地所ホーム 全館空調「エアロテック」記者も宿泊体験(2017/10/30)

積水ハウス 古河に2億円「イズ・ステージ」と1.2億円「グラヴィス・ヴィラ」(2016/7/17)

埼玉県の過去最高レベルマンション 近鉄不動産他「グランド ミッド タワーズ大宮」(2010/6/2)

 

 

 

 

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「ことしな北浦和」

 ああ、あそこ。いまはポラスさんが住宅を建てているところ? あそこはね、以前は雑木林だったところで、車を停め、窓から足を出して昼寝したもんです。タヌキなども生息していて、近所の人たちは「今日は出るかもね」などと楽しみにしてたもんです。今は世知辛い世の中で、全部位置情報で会社に分かるからね。成績のいい運転手は見て見ぬぬりをしてもらえるが、成績が上がらない者は呼び出しを食らっちゃう。それにしても、ポラスさんは偉いね。大きなことをする。あそこの社長が阿波踊りを初めて、いまでは埼玉で1、2位を争う祭りに育てた。(えっ。ポラスさんってそんなに大きいんですか)いゃ、大したもんですよ。

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 ポラスグループのポラスタウン開発が分譲中の分譲戸建て「ことしな北浦和」を見学した。冒頭は、同社広報マンと北浦和からタクシーに乗って、行き先を伝えたところ、運転手さんが〝勝って〟に話したことをそのまま紹介した。タクシーの運転手さんも〝雑木林〟と話したように、現地は以前、一軒の邸宅が建っていたところで、その環境を極力残そうと飛騨古川の町並みをモチーフにしたランドスケープデザインと、住戸プランが秀逸だ。

 物件は、JR京浜東北線 北浦和駅からバス10分バス停徒歩1~2分、さいたま市浦和区瀬ヶ崎3丁目、建ペイ率60%、容積率172%の第二種中高層住居専用地域・第一種住居地域に位置する全42棟。現在分譲中の住戸の土地面積は約100~108㎡、建物面積は約94~102㎡、価格は4,380万~5,380万円。構造は木造2階建(在来工法)。建物は一部完成済み。

 現地は、木崎中学に近接、浦和高校も徒歩圏の文教エリアの一角。地域住民からも親しまれていた住環境を少しでも残そうと企画。「相場崩しを嫌う」(伝統の街並みを壊すみっともないものは建てないという意味)飛騨古川の町並みを担当者が歩き商品化した。

 街並みを形作る大きなアイテムである犬矢来、戸格子、下見板、大和塀、隈寄席など古来の建築様式を現代風にアレンジしたのが特徴。大きな提供公園にはクスノキを植えている。舗装材には遮熱、透水性の高い素材を採用。

 住戸の配棟計画では、敷地境界に塀を設けず、洗い出しの色やタマリュウ、トクサなどの植物で見分けられるようにしたり、2~3戸で共有するコモンガーデンを設置したりして緑被率を上げるとともにオープンな街並みを演出している。

 各住戸には、銘木フローリングのほか、化粧梁、柱見せ(壁で隠さずに敢えて見せる)、タモ材の腰壁などの木を多用。壁は珪藻土塗り壁・左官壁を採用。

 今年2月から分譲が始まっており、半分以上が成約済みという。

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洗い出しの色によって敷地境界が分かるようにしている(中央の樹木はイロハモミジ)

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コモンガーデン

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 広報担当から企画をしたのは同社の百瀬修氏であることを知らされた。「ああ、あの百瀬さんか」とすぐ思い出した。

 百瀬氏の「作品」に最初に出会ったのは8年前だ。注文住宅モデルハウス「『ARZILL(アルジール)』~街のCOTTAGE ~」だった。「ダイニング・寝室・リビング」といった既成の概念を「食べる・寝る・遊ぶ」スペースに置き換えたプランに驚嘆した。

 その後、百瀬氏が主導したモデルハウスや販売現場を取材し、その都度、間接的に会話を交わしてきたような気がする。

 今回の「ことしな北浦和」は、百瀬氏の街や住まいに対する思想が全て盛り込まれていると思った。敷地境界に黒竹を配する都市型戸建てなど絶対にないはずだ。犬矢来、戸格子、下見板、大和塀などはわれわれの世代にとって日常的な風景だった。それが〝フェイク〟ではあったが、至るところに採用されていた。

 モデルハウスもよくできている。いかにも百瀬らしい土間の提案もさることながら、記者が感動したのは若手の建築士、内田里絵氏による敷地延長プランだった。コモンガーデン-玄関-坪庭--土間-和室-キッチンを緩やかにつなぐブランが抜群だ。建具・家具を古民家風にまとめているのもプランとマッチする。〝敷延は売りづらい〟という既成概念をこのプランは覆した。

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モデルハウス

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わずか2週間で14戸成約 徒歩19分のハンディ克服 ポラスグループ「朝霞」(2017/2/6)

ポラス 1棟1棟にこだわりのデザイン「グレースヴィラ越谷レイクタウン」(2014/5/1)

ポラス 新越谷に2棟のモデルハウス「音楽好き」と「くるま好き」を想定(2010/10/18)

ポラス 一挙に5棟のモデルハウスオープン(2010/6/18)

 

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「アドバンスドプレイス船橋・北習志野」

 ポラスグループの中央住宅とポラスガーデンヒルズは8月30日、同社初のIoTを装備した戸建て分譲「アドバンスドプレイス船橋・北習志野」の記者見学会を行った。「家電などの無駄な稼働時間を減らし、家本来が持つ省エネ性能も最大限に発揮し快適性さと同時に、経済性を高めた」(ニュース・リリース)「かゆいところに手が届く」住宅が売りだ。

 物件は、新京成・京葉高速鉄道北習志野駅から徒歩13分、船橋市習志野台2丁目に位置する全91棟。第1期(33棟)の土地面積は100.08~140.10㎡、建物面積は93.46~110.13㎡、価格は3,580万~5,380万円。

 すでに8月11日から分譲を開始しており、分譲開始前の3週間で60組の来場があり、16棟が申し込み済み。申込者の45%が船橋市、25%が近隣市、20%が都内居住者。年齢は30歳代後半が中心。

 現地は、高低差にして10m以上ある南傾斜の第一種中高層住居専用地域(建ぺい率60%、容積率200%)の官舎跡地。隣接地にはUR都市機構の「高根木戸団地」と幼稚園があり、小・中学校、保育所、病院、船橋アリーナ、日大薬学部キャンパスなどが近接。

 「一歩先を行く未来の快適性」がテーマで、パナソニックの「AiSEG2(アイセグ2)」を採用し、全棟に装備したタブレットにより給湯・照明・エアコンなどの操作や電子回覧板の閲覧が可能で、外出先からの戸締り確認、気象情報と連動させ自動シャッターを閉じたりポーチ灯や外壁灯を自動点灯させたりする同社独自の「灯かりのいえなみ協定」を締結している。

 街並みは3つの街区で構成。「フィンテック街区」(37棟)はHEMS×コンシューマーサービスを標準装備。光熱費の見える化と管理を一元化するHEMSと、三井住友銀行が提供するアプリを使用して、住宅ローンの事前審査や申し込みがタブレットで行えるサービスも用意している。

 「ヒーリング街区」(26棟)では、音と香り、音と灯りを商品企画に取り込み、スピーカ付きダウンライトを標準装備するほか、癒し効果があるとされるフィトンチッドの成分を最大限残したスギパネル、調湿建材の壁を採用。

 「サードプレイス街区」(28棟)は、第三の居場所×スタディスペースをコンセプトに各棟にスタディリビングをプランニングし、未来の働き方・暮らし方につながる「自宅のサードプレイス化」を提案する。

 中央住宅戸建分譲千葉事業部事業部長・田中弘樹氏は「当社の船橋事業所は平成25年に設立し、6年で50現場、600棟の実績があるが、今回は北習志野駅圏最大級。千葉で実績が豊富なグループのポラスガーデンヒルズと組んだことが相乗効果となり、販売も好調に進んでいる。9月には注文住宅の拠点も開設し、エリアの事業拡大を進めていく」と話し、同社戸建分譲千葉事業部船橋事業所営業課課長・高橋元毅氏は「例年8月の分譲は集客が厳しいが、順調に販売が進んでいる。共働き世帯の申し込みより、夫のみの収入の方のほうが多かったのは想定外で、IoTの(販促)効果は現段階で不明」と語った。

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アリーナ

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 IoTを標準装備した戸建ては一昨日、大阪吹田市の野村不動産「プラウドシーズン千里円山町」の記事を書いたのでそちらも参照していただきたい。

 「千里」は梅田から30分圏内、「北習志野」は大手町から30分圏内と都心からの距離はよく似ているが、価格は倍くらいの差がある。大阪の高級住宅地もすごいということか。官舎跡地で、機種がパナソニックなのは同じ。用途地域は「千里」が第一種低層住居専用地域、「北習志野」は第一種中高層住居専用地域。「北習志野」の隣接地には野村不動産「オハナ北習志野」があるのは単なる偶然か。

 スマホすら満足に扱えない記者だが、IoTは結構なことだと思う。ただ、機器に向かって「寒い、温かくして」「暑い!温度を下げよ」「開けゴマ」などと声を掛けるのはためらわれる。家族間の「上げよ」「下げよ」の声が飛び交ったら機器はどう反応するのか。権力を握る者にこびへつらうようになったら怖い。

 そんなことより、物件の基本性能、商品企画をじっくり観察した。1階の天井高が2.7mあるからこそキッチン・リビングにあえて段差(約20~40cm)を設けて空間を演出していたのはさすがポラスだ。窓サッシの位置を工夫し、遮熱性の高いものを採用しているためか、断熱性能もずいぶん向上したと実感した。

 酷暑の夏にこれほど売れているのにも正直驚いた。商品企画が優れているからだろう。これだけの広さのマンションなら最低でも4,500万円はする。デベロッパーが戸建てにシフトし、ユーザーも戸建てを志向する流れになるのもよく理解できる。

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キャンパス

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 〝商品企画がいい〟と褒めたら、同社の広報マンが「IoTもそうだが、うちはかゆいところに手が届く商品を供給している」と返事した。

 なるほどと思ったが、「痒くなる」ノミやシラミなどが一般家庭から姿を消してどれくらいたつのか。「かゆいところに手が届く」は死語と化し、麻姑掻痒(まこようそう)=孫の手も意味不明の時代になったということか。この前、ある量販店で巨大ネズミが徘徊しているのを見て心臓が飛び出しそうになった。害獣がはびこる時代の到来か。

 おまけ。今回のIoT商品で言えば、今回のモデルハウスにはなかったが、「ヒーリング街区」「サードプレイス街区」がいい。映像も含めた音や香りなど五感に訴える工夫が住まいを変えるかもしれない。

 例えば、ひばりのような夜鷹のよがり声、ヒキガエルに似た息が詰まる夫のいびき、絶滅危惧種トキ(鬨)の雄たけび、かわいい七つの子のカラスの勝手口のきしみ、寒さに震えるキリギリスの虫の息、遠き島より流れ寄る椰子の実を胸に聞く伊良子岬の波の音、マリアナ海溝の海底に棲む深海魚の寝息、マダタスカル(いつもの誤植ではない。念のため)で発見されるかもしれぬ不死鳥の羽音、催眠と催淫がごちゃ混ぜになった麝香の香り、えも言えぬ心鎮まる可憐なドクダミとヘクソカズラのブレンド香、荒城の月の月下美人の花の蜜…そんな音や香りが自由自在に体感できる時代がやってくると考えただけでワクワクするではないか。パナソニックのスピーカ付きダウンライトはとても音がいい。「千里」で体感した。

 さらに言えば、風呂のお湯張りも結構だが、だれが風呂掃除をするのか考えたほうがいい。部屋掃除もしかり。風呂を洗い、階段を上って部屋を掃除するロボットを開発したら拍手喝采してやってもいい。

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ビストロ

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プラザ

「過去に類を見ない反響」 野村不の戸建て「千里円山町」/大阪市は1低層がない!(2018/8/29)

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「プラウドシーズン千里円山町」

 野村不動産は8月28日、同社初のIoTを搭載した「プラウドシーズン千里円山町」の記者見学会を行った。梅田駅直結21分、阪急千里線関大前駅から徒歩4分の高台立地の全76戸の大規模で、府下で2000年以降、駅から5分以内で第一種低層住居専用地域に立地する50戸以上の住宅開発は初めてという希少性が評価され、6月からの問い合わせが約600件に達するなど関西圏の戸建て市場でも稀にみる注目物件のようだ。

 物件は、阪急電鉄阪急千里線関大前駅から徒歩4分、大阪府吹田市円山町な位置する第一種低層住居専用地域(建ぺい率40%、容積率100%)の全76戸。敷地面積は150.03~180.87㎡、建物面積101.84~126.38㎡、予定価格は6,000万円台の半ばから9,000万円台の後半。構造規模は木造(2×4) 地上2階建て。竣工時期は2018年8月下旬・10月下旬。設計・施工は昭和工務店・西武建設。分譲予定は10月中旬。

 現地は、高級住宅街として知られている標高50m、関大前駅との比高差約30mの「円山町」アドレスの高台で、財務省の官舎跡地。近接地では日本生命スタジアム跡地で大林新星和不動産が300区画前後の宅地造成を行っている。

 同社初のIoTを全戸に搭載しているのが特徴で、「宅配便の対応」「玄関ドア操作」「照明スイッチ遠隔操作」「室内カメラを通じての会話」などが住設機器とスマートフォンを繋げることで可能となる。

 また、パナソニックのスマートフォンで接続でき、ステレオやテレビの音声も再生できる新製品「スピーカー付きダウンライト」(定価39,500円)も標準装備。

 同社関西支社住宅営業部副部長兼住宅営業第二課長・今村恒一氏は、「6月末に広告を開始して以来600件近い反響がある。業界全体としても過去に類を見ない多さ。2000年以降、駅から徒歩5分以内で50区画以上の供給事例もなく、大阪市内にはない第一種低層住居専用地域というのも評価されている」と話した。

 開発二課長・小林和人氏は「関西圏で立地・街並み・品質を重視し、年間80~180戸をコンスタントに供給しているデベロッパーは当社くらい。この物件を旗艦物件として位置づけ、仕入れを強化していく」と語った。

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 関西圏の戸建ては京都、奈良、芦屋などを取材したことがある。首都圏の田園調布や成城に負けない住宅地だったが、大阪府は初めてだった。

 首都圏の同社の「プラウドシーズン」と比べると、外観デザイン・外構は若干異なるが、質的には高いレベルにあると思う。名古屋や東京からも問い合わせがあるというから、大阪に縁のある人は「円山町」がどのような住宅地であるかはご存じの方か多いのだろう。関大キャンパスもあり学園都市としても知られているのだろう。価格が高いのか安いのかはまったく分からない。

 モデルハウスでは、先に紹介した「スピーカー付きダウンライト」がなかなかのスグレモノだ。いい音が出ていた。

 パナソニックが今年2月に発売開始したもので、この種の機器を販売しているのは同社のみという。売れ行きも好調と聞いた。

 このほか、子ども部屋には籠れる下屋裏収納がついていた。これも首都圏にはあまりないアイデアだ。

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下屋裏収納

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 驚いたのは同社関係者から「大阪市内には第一種低層住居専用地域(1低層)がまったくない」ということを知らされたことだ。早速、大阪市にも問い合わせた。その通りで、平成4年に法律が改正される前の用途地域指定でも「第一種住居専用地域」はなく、現在もまた「第2種低層住居専用地域」も含めて「低層住居専用地域」はどこにもないとのことだった。市の担当者は「規制の手法はいろいろあるので、野放図ということではない」と話した。

 全国的に見ても大都市圏で1低層が1カ所もないのは大阪市だけのはずだ。

 大阪市には大変失礼だが、「低層住宅の良好な住環境を守るための地域」が一つもないことが、東京と比べポテンシャルが圧倒的に低い一因ではないか。それとも、これが大阪人の「負けたらあかんで東京に」(天童よしみさん「道頓堀人情」)の意地か。

 東京都23区はどうかというと、区域面積全体に占める1低層の割合は19.4%で、1低層が指定されていないのは千代田、中央、台東、墨田、江東、北、荒川の7区しかない。

 首都圏ではこのほか埼玉県の八潮市、戸田市、蕨市、杉戸町などが指定されていない。

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大林新星和不動産の開発地

カテゴリ: 2018年度

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 アキュラホームは2018年8月18日(土)~9月30 日(日)の期間限定で「井戸のある家」を発売する。

 同社のベース商品「住みごこちのいい家」 に、井戸をセットにして販売する。施工・設置までを組み入れたプランのほか、施主が自ら手掘りで施工することもできる2プランを用意。延床面積97.70㎡の場合、本体価格1,610万 円(税込)~。

 井戸水は外気温の影響を受けにくいため、夏は水道水と比べ冷たく感じることができ、打ち水に使用すると、周辺気温が2℃程度下がることも分かっている。水道水の節水による節約、 災害時の非常用水の確保としても有効。

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 井戸は文化だ。記者が小さい頃は「井戸端会議」は日常だった。飲用として井戸は各戸に掘られていたので、そこで「会議」が開かれることはなかったが、山から引かれた用水は水田用だけでなく、野菜を洗い、洗濯もする生活用水として利用され、主婦などのたまり場になっていた。子どもたちはそこで遊んだ。あらゆる文化・情報の集積場であり、発信基地でもあった。

 今はネットで検索しても「井戸」に関する情報は少ない。とくに飲用井戸に関するものは厚労省の調査くらいしかない。首都圏では水道水質基準に満たない恐れがあることから、飲用として井戸が掘られることはないようだ。

 しかし、散水、水遣り、打ち水だけでなく、最近は災害用井戸としても注目されている。

 同社の「井戸のある家」がどれくらい売れるか注目したい。

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 同社の宮沢俊哉社長は2012年、自宅を公開し、自宅に掘った井戸について延々と話したことがある。

 井戸は2本で、1本は深さが約5m、もう1本は約8m。浅いほうは洗車や散水、水遣りなどに使用し、もう1本の深いほうは、水温が15~16℃で一定している井戸に水道水を循環させて夏場は冷たく、冬場は温かくする実験も行っていると話した。その実験結果はどうなったのだろう。

アキュラホーム カンナ社長こと宮沢社長が自宅を公開(2012/4/4)

 

 

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