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 ジェンダーフリー、男性育休には関係ないことだが、記者は特殊詐欺の被害者は65歳以上の高齢者、とりわけ女性が飛びぬけて多いのが不思議でならない。「愛など必要ない」「すべてはお金」「男は愚か」と話した女性にも会った。男性よりはるかに合理的に物事を考えるはずの女性が、益々分からなくなってきた。皆さんも考えていただきたい。

 警察庁の「令和7年7月末における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)」によると、特殊詐欺の認知件数は15,583件(前年同期比+4,825件、+44.9%)、被害額は722.1億円(+437.7億円、+153.9%)となり、過去最悪だった前年の年間被害額(718.8億円)を超えた。

 主な特徴は、ニセ警察詐欺による被害が顕著になっており、SNS型投資詐欺の認知件数・被害額は極めて深刻な状況にあり、SNS型ロマンス詐欺も大幅に増加していることだ。「YouTube」から接触する被害が急増しており、「投資名目の広告」や「ダイレクトメッセージが危険」と同庁は警鐘を鳴らしている。

 深刻なのは65歳以上の被害状況で、特殊詐欺全体では52.9%(男性18.7%、女性35.2%)に達しており、手口別では、オレオレ詐欺44.7%(男性13.2%、女性31.5%)、預貯金詐欺99.0%(男性16.0%、女性83.0%)、架空料金請求詐欺35.8%(男性23.5%、女性12.2%)、還付金詐欺82.7%(男性34.9%、女性47.8%)、キャッシュカード詐欺98.7%(男性19.0%、女性79.7%)となっている。

 さらに、興味深いのはロマンス詐欺だ。これも警察庁のデータだが、〝あなたが好き。もっと交流したい〟〝1日中あなたのことを思っているよ〟などの甘言に引っかかる被害者は令和6年1〜6月だけで1,498人(男性62.3%、女性37.7%)もいる。年齢別では男性は50〜60歳代、女性は40〜50歳代が共に半数を超えている。接触ツールはマッチングアプリ、インスタグラム、フェイスブックなど。被害総額は153.9億円だ。単純計算すると1人当たり被害額は約1,027万円にものぼる。

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 記者はそもそもお金などないし、警察のお世話になるような犯罪行為などしたことはないし(学生のとき、違法だという認識はあったが、不動産広告を電柱に張るアルバイトをしたことがあり、夢中で張っていたら運悪く交番の前の電柱だったため、お巡りさんに呼び止められ過料を科されたことがあるが)、SNSは利用したことはないし、マッチングアプリ、インスタグラムも何のことかさっぱり分からない。株投資はリーマン・ショックで手ひどい打撃を受けから20年近くやっていないし、ロマンスとも無縁、キャッシュカードも持たせてもらっていない。

 小生と同じ人種であるはずの、高齢者がやすやすと詐欺に引っかかるのか。その理由は、多分、世の中が狂っていることの反映であり、善悪の判断が出来なくなっている高齢者の弱点を突いた狡猾な手口のなせる業だろう(加害者は圧倒的に男性が多い理由は分からないではないが)。それにしても、なぜ女性の被害が多いのかは、生物学的な性差によるものか、あるいは社会的文化的歴史的な道徳規範の呪縛・性差とも関係があるのか、みんなで考えないといけない。

 家父長制が色濃く残っていた昭和24年に生まれた記者の4つ上の長兄は〝学校嫌だ〟と駄々をこね、母におんぶされて学校まで通っていたのを3歳児の次男の記者はなぜか覚えている。母親におぶさったのは、風邪をひいて動けなくなったときだけだった。恥ずかしくはあったが、医院までの道のりはとても誇らしく思ったものだ。

 妻が死に、約10年間主夫を務めた(と思い込んでいた)、子育てに完全に失敗した小生の蹉跌は子どもとハグすることができなかったことだ。男と女、仕事と子育ては永遠のテーマだ。

Screenshot 2025-09-08 at 16-22-53 僕のはじめての育休 IKUKYU.PJT(男性の育児休業・育休取得推進) 積水ハウス.png

 9月19日を「育休を考える日」として2019年から記念日に制定し、さまざまな男性育休を考えるプロジェクト「IKUKYU. PJT」を毎年実施している積水ハウスは9月8日、同日から随時、賛同企業・団体と共に、各社の取り組みや男性育休取得推進に関するメッセージをプロジェクトサイトで発信していくと発表した。9月19日(金)には「男性育休白書2025」の発表会を開催する。

 プロジェクトは、2022からは男性育休取得推進に賛同する企業・団体とともに展開しており、今年は過去最多となる174の企業・団体((昨年は154の企業・団体が賛同)している。住宅・不動産業界では野村不動産ホールディングス、レオパレス21が賛同している。

 プロジェクトサイトでは、「#育休を考える日」を付けたSNS投稿やリリース配信、オウンドメディアでの記事掲載など、さまざまな形で男性育休に関する情報を発信していく。サイトは次の通り。https://www.sekisuihouse.co.jp/ikukyu/

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WEB 動画「僕のはじめての育休|#育休を考える日」

積水ハウス「男性育休白書2024」取得率は過去最高27%「とるだけ育休」課題も(2024/9/23)

積水ハウス「男性育休白書」男性の家事・育児力トップ沖縄県/ランク乱高下はなぜ(2024/9/23)

同床異夢夫も妻も相手の家事労働に不満6割深刻な実態浮き彫りリンナイ調査(2024/9/1)

男性の家事・育児力 1位は高知県ワーストは茨城県積水ハウス「男性育休白書」(2023/9/19)

男性の家事・育児力 1位高知 2位沖縄 3位鳥取ワーストは山口積水「男性育休白書(2022/9/14)

三重と福岡同じ育児時間で幸福度は47位と1位積水ハウス「男性育休白書」(2021/10/1)

多様な取り組みのトリガーに/三重県最下位に転落男性育休フォーラム2021(2021/9/17)

積水ハイクメン白書2020全国ランク九州男児が上位独占かかあ天下群馬は最下位(2020/9/19)


 

 

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等々力駅前の居酒屋「大吉」

〝閑中閑〟-今日96日は、わが西武ライオンズが2か月半ぶりに3連勝した翌日だ。何か意味があるのかないのか分からないが、前日の酒はすっかり抜け、とてもとてもゆったりした気分で、暇にあかせて書く、不動産には全く関係がない記事なので、忙しい皆さんはスルーしていただいて結構だ。

この2日前の94日、伊藤忠都市開発の素晴らしいマンション「クレヴィア等々力」の取材を終えたあと、同業の記者と駅前の居酒屋に寄った。暖簾は文句なしの「大吉」だ。提灯はというと女性の唇と一緒。注意を喚起はするが、抗いがたい誘惑に吸いつけられる「赤」だ。

店に入ってしばらくして、隣の記者が〝吉田類〟〝酒場放浪記〟を口にした。小生はチンプンカンプン。物知りの記者の解説によると、BSテレビの人気番組で、かつて「大吉」も舞台になったという。番組は店の紹介というよりは、吉田類の〝たかり〟がテーマなので、「大吉」の店主は会話を交わすことなどなかったそうだ。(ネットで確認した。小生もその番組を見たことがある)

小生はそんなことはどうでもよかったのだが、一見して同年代と思われる店主の隣の、愛嬌など全く振りまかず、かつてはとびっきりの美人だったはずの、多分奥さんと思われる女性に沸々と興味が湧いてきた。

物は試しだ。ビールだけで何もつまみを注文しないと話などできないと判断し、焼き鳥10本と小生が好きなトマトを頼み、口火を切った。何と主人は小生と同い年の昭和24年生まれの76歳で、誕生日は「終戦記念日」の815日。札幌出身だ。奥さんには「一回り下でしょ」と振ったら、何とまた、札幌出身の同い年だった。

どこで知り合ったかは話さなかったが、結婚したのは22歳の昭和46年の66日。翌年に東京に出て修行を積み、30歳のときに出店したのだそうだ。それから45年。当地に住んでいた五島慶太の話題や、等々力渓谷にある「メガネ橋」の由来、バブル期の繁盛ぶり、北海道料理は何といってもジンギスカンで、魚は揚げるとうまいこと、ニジマス、ニシン、ホッケ、サンマ、カレイ、ホヤ、牡蠣(これば厚岸など北海道の北のはずれで生産されるので札幌にはない)…に話題が弾んだ。

そして、何より感動し、意気投合したのは店主と小生はアンチ巨人なのも含め、ほとんど生き方、考え方が一緒だったことだ。奥さんも褒めたように〝仕事が凄い〟のだが、そのほかのことはちゃらんぽらん。夫婦げんかもするそうで、主人の〝うるさい!〟〝もういい〟で落着するという。そうなると主人は、しばらくは風呂に入るのとトイレに行くときくらいしか部屋を出ないそうだだ。これまた小生夫婦と同じ。

極めつけは、主人の「人生は永遠の修行」の一言であり、奥さんの意味深な言葉「永遠のテーマ? 愛なんて考えたくない。無言の事実」だ。これ以上の箴言はない。言葉は短く、意味は深く。(小生のテーマは「人生は愛」だ)

勘定はいくらか分からなかった。小生は有り金5,000円をはたいた(かみさんが「あなたは渡すとみんな使っちゃう」と15,000円しかくれないのだ)。思えばバブル期の一晩の飲み代はこの10倍もしばしばだった。それでも給料袋に手を付けたことはなかったし、そもそもいくら貰っているのかの関心もなかった。

これからのマンション市場は誰も経験したことがないバブル超えとなる。〝山高ければ谷深し〟に、夫婦関係が「6と9」から「9と6」にならないことを祈るばかりだ。待てよ、この「大吉」夫婦が結婚したのは「6と6」だ。これはどういう関係か。「9と9」もありか。

「クレヴィア等々力」を見学される方は、ぜひとも等々力渓谷をゆっくり散策し、その帰りには「大吉」に立ち寄っていただきたい。

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ご夫婦

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店内

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火あぶりにされるニシン

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見事なニシン(同僚記者は尻尾の部分ばかり食べた。小生ははらわた。魚ははらわただ) 

等々力渓谷が通勤・通学路 1低層の伊藤忠都市「等々力」 庭園が見事(2025/9/5

 

 

 マンション管理業協会は9月4日、会員344社を対象にした「マンション管理状況調査2025」結果の概要を発表した。マンション管理業の総合的な基礎資料とするもので、これまで「マンション管理トレンド調査」として実施してきたものを、今年度より改称したもの。調査は、全会員会社344社を対象にしたもので、回答社数は304社(回答率88.4%)だった。

 主な調査項目である長期修繕計画に対して修繕積立金の積立金額が不足しているマンションの割合が36.6%になっている「長期修繕計画における修繕積立金不足への対応」については、各社ともに「修繕積立金の値上げ」「修繕工事の見送り・仕様ダウン等」「長期修繕計画の見直し(修繕周期を長期化等)」を行っていると回答。

 「複合用途型・タワー型マンションへの対応」(高さ20m、20階建て以上)については、複合用途型は61%の会員社が管理受託しているが、タワー型は30%の会員社が受託するに留まっているとし、各社とも「高度な要求に対応できる営業担当(フロント)、管理員・コンシェルジュの配置」、「特殊な設備の点検・修理」に問題・課題を感じている。

 「災害等対策の実施状況」については、約半数の会員社で事業継続計画(BCP)を策定・作成中であるとし、従業員の安否確認体制の整備が約80%、72%の会員社で「防災備品の購入」を提案している。

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左から岡前氏、大和久氏、武藤氏、友松氏

 旭化成ホームズは9月5日、サステナビリティ説明会を開催し、同社代表取締役社長・大和久裕二氏、常務執行役員兼人事部長・岡前浩二氏、DE&I推進部長・友松登喜子氏、執行役員サステナビリティ推進・DE&I推進・武藤一巳氏がサステナビリティの取り組みについて説明した。配布資料はA4にして22ページにもわたるもので、全ては紹介しきれないが、記者が注目したものを中心に以下に紹介する。

 まず、「旭化成ホームズグループVision for 2030」で掲げる「With Customers」「With Environment」「With Employees」の3つのマテリアリティのうち「With Employees」から。同社のこの種の記者発表会は初めてと思われる友松氏は、管理職における女性の人数(2021年度末からの増加率)について2023年度の28.5%から2024年度は45.7%に激増したと報告した。記者はこの数字にびっくりした。ありえない数字だと。

 何のことはない、( )書きされた小文字の(2021年度末からの増加率)を記者は見落とし、女性管理職の比率が激増したと読み間違えたのだ。厚労省のデータによると、旭化成ホームズ単体の従業員に占める女性の割合は32.6%(正社員)で、管理職に占める女性の割合は2.8%(-人)だ。

 この数値は自慢できるものではない。増加率が激増しているのはそもそも分子が小さいからだ。タレントマネジメントシステム「CaMP(キャンプ)」「キャリアチャレンジ制度」「新規事業創出プログラム 『WAKUWAKU(ワクワク)チャレンジ』」などの成果が上がっているのだから、女性活躍にもっと力を入れてほしい。社長直下かつ独立組織とすることでDE&I推進を加速させるのは正解だと思う。

 同社は9月5日付で「旭化成ホームズグループDE&I方針」を発表。「Diversity(多様性)ダイバーシティとは、一人ひとりの違いを可能性と捉えること」「Equity (公平性)エクイティとは、一人ひとりに最適な支援が提供され、公平に機会をつかめること」「Inclusion (包摂性)インクルージョンとは、違いを尊重し・活かし合うこと」としている。

 「With Customers」「With Environment」では、ZEHを超える環境性能(GX志向型住宅)「earth-tect」、RE100の達成、ZEH・ZEH-Mの推進、まちもりの推進、ALC廃材を活用した世田谷区との「グリーンインフラ」実証実験などについて報告した。

 注文するとすれば、まちもりの推進の2025年度目標50%は低すぎると思う。「5本の樹計画」に追いつき、追い越す取り組みが必要だ。あとは、木造・木質化の取り組みを強化してほしい。

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 同社は9月5日、大手ハウスメーカー初の住宅の建設~解体までの生涯CO2収支ゼロを目指す戸建て新商品「earth-tect(アーステクト)」を同日から販売開始したと発表した。

建物の建設~運用~改修~解体(廃棄)までの累積CO2排出量を算出し、HEBEL HAUS由来の環境価値(非化石証書)を用いてエンボディドカーボンに充当する考えを採用している年間販売棟数は200棟。

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「earth-tect(アーステクト)」

「BORIKIえほん箱」は〝無印良本〟出版業界も学ぶべき旭化成不レジのイベント盛況(2025/7/26)

建て替えより改修のほうがライフサイクル脱炭素に有効住友不・東大・武蔵野大(2023/6/20)

 


 

 

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「クレヴィア等々力」

 伊藤忠都市開発が分譲中の「クレヴィア等々力」(25戸)を見学した。分譲開始から9か月で8割が成約し順調な売れ行きを見せている。環八・第三京浜に近接しているが、窓を占めるとほとんど音は聞こえず、リビング天井高250ミリ以上、徒歩数分の等々力渓谷が通勤・通学路にもなり、風致地区に指定されていることなどが来場者に評価されているという。

 物件は、東急大井町線等々力駅から徒歩8分、世田谷区中町一丁目の第一種低層住居専用地域、第二種住居地域に位置する3階建て25戸。専有面積は54.71〜86.10㎡、価格は8,690万~14,990万円。先着順で分譲中の住戸(5戸)の専有面積は71.40〜86.10㎡、価格は10,890万〜14,990万円。坪単価は530万円。建物は2025年6月に竣工済み。設計・監理はインター・プロデュース一級建築士事務所。施工は第一建設工業。販売代理は伊藤忠ハウジング。

 昨年9月からエントリーを開始し、これまでの問い合わせ件数は約1,800件、コンセプトルーム来場者は200件前後。販売開始は昨年11月からで、これまで20戸が成約。成約者の約3割が地元世田谷区民で、そのほかは近隣の目黒、品川、大田区など。

 現地は一種低、第二種風致地区の社宅跡地。歩こうと思えば駅まで等々力渓谷が利用できる希少立地。建物は西南西向き。設計・監理は、国内外のチャペルやブライダル施設、ホテルなどを手がけているインター・プロデュースを起用。ファサードは、水平方向のスラブラインと垂直方向のマリオンで統一感を演出。幅約3m、長さ約30mの庭園はグリーンアンドアーツが監修。

 主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2550~2600ミリ、サッシ高2200ミリ、フィオストーンレキッチン天板、良水工房、マイクロバブルバス、「MOTリネン」(18戸)など。

 販売担当者によると、環八・第三京浜に近接していることを懸念する人は多いが、窓を締めるとほとんど音はせず、高い天井高、1低層の住環境などが現地見学者から評価されているという。

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エントランス・庭園

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庭園(光は蛍をイメージして明滅する)

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「MOTリネン」

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 記者は、等々力のマンションなどを見学した際は等々力渓谷を散歩することにしている。今回も取材の目的の一つは、渓谷をゆっくり歩くことにあった。ところが、一昨年の台風の影響でがけ崩れや倒木が多くの個所で発生したことから、通行止めになっていた。来年3月に通行可能になるそうだ。

 つまり、物件の現地見学者の中には等々力渓谷のすばらしさを知らない人も少なくないことがうかがわれる。この日案内してもらった販売担当者も、関西勤務から東京勤務に異動になってから2年目で、等々力渓谷を歩いたことがないと話した。

 販売は順調に進捗しているようだが、等々力渓谷を知らない来場者が渓谷を歩いたら評価はどうなるかを考えた。まず、マンションの徒歩1分の価値は坪単価に換算するとどれくらいになるか。仮に等々力駅から徒歩1分で分譲されたら坪単価はまず700万円を下らないはずだ。徒歩1分のマンションの価値は坪単価にして1%に置き換えると考えられる(記者は駅距離で価値判断しないが)。今回の「等々力」は徒歩8分だからマイナス56万円として644万円となる。

 一方で、等々力渓谷を散策や通勤・通学路として利用できる価値を考えてみた。一人当たり月額3,000円(記者の日高屋飲食代3日分)の価値はあると思う。3人家族なら年間3,000×3×12=10.8万円だ。35年間住めば378万円だ。これを坪単価にすると18.9万円になる。つまり、644+18.9=662.9万円だ。530万円は信じられない安さだと思う。皆さんはいかがか。

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通行止めになっている等々力渓谷(ゴルフ橋から=この名称は米国の将校が、ゴルフ場に行くのにこの橋を渡ったことかに名付けられたとか)

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区の保存樹に指定されている「成城石井」に植わっているケヤキ

1低層・国分寺崖線・全館空調三菱地所レジ「等々力」第1期13戸/15戸に申し込み(2024/3/5)

全戸全居室に無垢材フローリング&ZEH認定三菱地所レジ「上野毛テラス」(2023/11/10)


 

 

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「湯島ハイタウン」リノベ住戸

 コスモスイニシアが8月、ヤマムラ建物再生室との共創によるリノベーションマンションとして分譲開始した築56年の「湯島ハイタウン」の1室を見学した。ごく普通の56㎡のプランをフルリノベーションし、玄関から居室-水回り-キッチン-LDKの空間の中央に通り土間を設け、人と人・空間、あるいは地域を自在にコントロールできるようにしているのが特徴。かなり個性的な間取りではあるが、〝さもありなん〟と納得もした。

 プロジェクトは2023年の代田橋のリノベーションマンションに次ぐ第2弾。ヤマムラは、建物が持つ歴史や素材の風合いを活かし、古材の再生や職人の手仕事によって“手の跡”を残す空間づくりを大切にしている会社。

 今回は、「都市部における孤独」に空間からアプローチする住まいを企画し、空間と人の関係性に焦点を当てる“間(ま)のある暮らし”がテーマ。「つながりを押しつけないが、つながる余白がある」住まいを提案している。

 通り土間は奥行約7000ミリ×幅約540mm(高さ約160ミリの框部分含む)で、その左右に4.3畳大の雪見障子付き居室、バス・トイレ、R型キッチンを配し、西側の旧岩崎邸庭園が眺められるLDKに繋いでいる。間取りは2LDK。建具・家具はヤマムラとの協業により再生された古材の雪見障子や可動建具の壁を採用。リビング天井高は2200ミリ、二重床・二重天井。床は突板フローリング。

 同社は、「湯島ハイタウン」での取り組みを皮切りに、今後も建物の個性と地域性を活かした“間(ま)のある暮らし”を複数展開していくという。

 物件は、千代田線湯島駅から徒歩3分、文京区湯島4丁目に位置する1969年竣工の16階建て借地権付き「湯島ハイタウン」(A・B棟計400戸)、の1室(専有面積56.43㎡)。当時の売主は藤和不動産(現三菱地所レジデンス)、施工は藤田組(現フジタ)。リノベ後の価格は5,480万円(坪単価321万円)。借地料は7,000円/月。

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「湯島ハイタウン」リノベ住戸

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「湯島ハイタウン」リノベ住戸

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「湯島ハイタウン」リノベ住戸

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間取り図

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「湯島ハイタウン」

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 同社とヤマムラの共創リノベは、第一弾の「ステーションプラザ代田橋」に次いで2度目の見学だった。「代田橋」もそうだったが、かなり個性的な提案なので、受け入れられる人は限られているだろうが、気に入った人ひとりに買ってもらえばいいのだから、とてもいいプランだと思う。

 「湯島ハイタウン」は、名前だけは駆け出し記者のころからよく聞いていた。藤和不動産の関係者から〝記念碑的物件〟だと刷り込まれたからだろう。商・住マンションとしては、1966年竣工の中野駅前の「ブロードウェイ」とともにパイオニアだというのは初めて知った。

 分譲開始時の価格は、20坪で800万円(坪単価40万円)くらいではないかと予想したのだが、同社広報担当に調べてもらったら、「X」では坪35万円とあるから当たらずとも遠からず。

 「湯島ハイタウン」に近接している駅前の新築マンションの坪単価が1,000万円を突破しているのに驚きはしたが、記者は2~3年後の文京区の一等地マンションは軒並み坪1,300~1,500万円になると予想している。緑などない都心3区に住むよりまだ緑が残る(多いとも言えないが)文京区のほうがいいと思う。

 取材後、B棟1階にある古色蒼然とした「レストラン湯島」を利用した。オーナーの女性は「最初は文化センターで開業し、ここに移転してから40年以上。便利なところで24時間管理してくれることから脚光を浴びました。入居者は医者や弁護士、大学教授の方が多かったですね。店舗もパン屋、スーパー、蕎麦屋、寿司屋、スナック、クリーニング、喫茶店、画廊、居酒屋、洋服屋…今は私のところとパン屋さんだけ。でも、高齢者向けのデイサービスやリハビリ用の車も玄関前に停まってくれますし、いいマンションですよ。ここのコーヒーは『文京喫茶』でも紹介されました」と話した。

 店内には、市場には流通していないと思われる銘柄の焼酎(合法酒のはず)のボトルが並べられていた。ラベルが凄い。古酒蒼然か古酒騒然か。人畜無害の記者などは全然関係ないが、脛に傷持つ人が飲んだらいっぺんに酔いが回り卒倒するか、あるいは瞬く間に飲み干し、外の中庭に投げ捨てるか、どっちかだろう。オーナーに確認したら「馴染みのお客さんからは宴会としてよく利用していただいており、これはお客さんからのプレゼント。売り物ではありません」とのことだった。

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「レストラン湯島」

テーマは昭和レトロ簀戸、サイザル麻、組子…コスモスイニシアのリノベ「代田橋」(2023/8/2)

東京建物「Brillia Tower 上野池之端」第1期1~3次248戸が即日完売(2016/7/16)

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富樫氏

 大和ハウス工業は9月3日、「マンション事業計画説明会」を開催し、同社上席執行役員ハウジング・ソリューション本部マンション事業本部長の富樫紀夫氏(62)が分譲マンション市場を取り巻く市場環境や同社が取り組む社会課題および事業方針、重点取り組み事項などを説明した。

 2025年度の売上高は2,900億円(前期比7.6%増)、営業利益は150億円(同37.5%増)、営業利益率は5.2%(同1.2ポイント増)を予定している。

 再開発・マンション再生・複合開発の取り組み中の開発案件は再開発が23件、マンション再生が7件、複合開発が10件の合計40件。富樫氏の出身地である北海道は現時点でゼロ。

 主な再開発案件として、同社のほか大京、三菱地所レジデンス、西日本鉄道が売主の「久留米ザ・タワーレジデンシャル」(458戸、うち販売対象は343戸)は2025年7月から販売を開始しており、8月末時点で200戸超の契約・申し込みがある。富樫氏は「戸数が多いので、大丈夫かと悩みに悩んだが、好調なスタートを切った」と話した。(坪単価230万円はあとから聞いた)

 マンション再生物件として、仙台市初の敷地売却案件「カルコスビル」(従前50戸⇒建て替え後83戸)と、旭化成不動産レジデンスがメインで、同社と長谷工不動産が売主の段階的施工方式を採用した堺市「新金岡C住宅」を紹介した。

 複合開発案件では、同社のほか東京建物、京成電鉄も売主になっている「プレミストタワー船橋」(677戸)について、富樫氏は「計画地の対面には当社の東関東支社があり、これを含めた開発を進めようと地区計画の高さ規制をクリアするため地域の地権者などから全員合意を得て、3年くらいかけて役所との協議を進めてきた。現段階で反響総数は4,500件を超えており、一部上層階については銀行を通じていくつか引き合いがある。ようやく着工が始まっており、施工は長谷工さん(コーポレーション)。当初の販売価格は320~330万円を予定していたが、建築費は倍くらいになったので、販売価格は倍とまではいかないが、かなりそれに近い金額になりそう」と話した。

 このほか、複合開発物件として西日本鉄道とのJV「(仮称)福岡市西区橋本2丁目計画」(133戸)、同社・野村不動産・三井不動産・総合地所・東方地所JVの総面積約7.5haの東大西千葉キャンパス跡地利用プロジェクト「西千葉レジデンスアベニュー」(マンションは512戸)を紹介した。

 また、民泊可能の「モンドミオ」については9案件(うち今後の予定物件は3物件)を紹介した。25年4月に分譲開始した「モンドミオ札幌大通南二条」(65戸、民泊対応55戸)の坪単価は411万円、2025年11月販売予定の「モンドミオ沖縄リゾート北谷アラハ」(41戸、民泊対応は未定)の坪単価は未定。

 環境対応マンションとして、坪単価527万円の長期優良住宅&ZEH-M Oriented認定の 「プレミスト天王寺 五条」(34戸)をアンダーで販売開始しており、既に28戸を成約済みであると話した。

 2022年から提供を開始した大和ハウスライフネクストの外部管理者サービス「TAKSTYE(タクスタイル)」は2025年8月末時点で138棟で導入されていることを明らかにした。

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「プレミストタワー船橋」

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 記者がもっとも注目したのは、船橋駅前の「プレミストタワー船橋」がいくらになるかだった。上段の記事では、富樫氏が話したことをほとんどそのまま紹介した。坪単価について記者は単刀直入に「坪単価500万円でどうか」と質問したら「それでは無理」の回答だったので「500万円をはるかに突破するんですか」と畳みかけたら「そうですね」と否定はしなかった。(富樫氏は「浦和」を意識しているはず)

 これ以上は書かない。価格は市場が決定する。ただ、当初販売予定の坪320~330万円というのはよくわかる。おそらく用地取得は5年くらい前だろう。当時、総武線沿線では2020年から野村不動産他「プラウドタワー亀戸クロス」(934戸)の販売が坪単価350万円くらいで始まり、その後現在まで再開発を中心に約5,000戸が供給されている大激戦エリアだ。売れ行きは総じて好調だ。

 現在の都内側の総武線沿線の坪単価は450万円くらいのはずだから、「船橋」はそれ以上になりそうだ。そればかりか、昨年4月から分譲が始まった千葉駅の一等地マンションの東京建物など4社JV「Brillia Tower 千葉」(491戸)の第1期90戸は坪単価421万円だったので、それも上回る千葉県最高峰になりそうだ。

 不動産経済研究所の首都圏マンション市場調査は、着工戸数の4割強しかカバーしておらず、市場を正確にとらえていないという質問について、富樫氏は無言だった。これはリリースを鵜呑みにするメディアにも責任がある。

 余談。富樫氏は62歳。主なデベロッパーの社長や役員とほぼ同年代だ。この年代の人の弱点はどん底しか知らないことだ。誰も経験したことがないバブル超えの今後の市場にどう対応するか。〝仲良しこよし〟はどことどこか、人脈の視点からマンション業界を眺めるのもまた楽しい。

収益・資金効率重視の事業に注力大和ハウス・富樫マンション事業本部長(2024/9/4)

令和6年度首都圏マンション着工に対する不動研の戸数カバー率41.5%(2025/4/1)

第1期90戸は坪421万円高額住戸中心に人気東京建物他「Brillia Tower 千葉」(2024/4/17)

総武線(亀戸~小岩)の開発に拍車再開発中心に5000戸超「亀戸」の上値圧力も(2021/9/1)

 

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「BLUE FRONT SHIBAURA」「TOWER S」オープンセレモニーのリボンタイド

左から世界貿易センタービルディング常務取締役・大志万延也氏、東急不動産取締役常務執行役員・宇杉真一郎氏、フェアモント東京 総支配人・カラン シン氏、東京都技監(都市整備局長兼)・谷崎馨一氏、野村不動産代表取締役社長・松尾大作氏、野村不動産ホールディングス代表取締役社長・新井聡氏、東日本旅客鉄道常務取締役・中川晴美氏、槇総合計画事務所代表取締役・亀本ゲイリー氏、芝浦一丁目町会会長&芝浦一丁目地区まちづくり協議会会長・岡田祥男氏、港区立芝浜小学校校長・宮﨑直人氏

 野村不動産と東日本旅客鉄道は9月1日、共同で開発を進めてきた国家戦略特別区域計画の特定事業「BLUE FRONT SHIBAURA」の1棟目「TOWER S」の商業エリアをグランドオープンした。

 午前9時30分に行われた開業を記念したセレモニーで野村不動産代表取締役社長・松尾大作氏は「BLUE FRONT SHIBAURAが目指すのは、その名に示す通り、東京都心部の空と海の最前列として都心と地域を繋ぎともに発展し、芝浦の水辺の新たなライフスタイルを創出すること。本プロジェクトはいまから7年前、2018年3月に国家戦略特別区域計画の特定事業としてスタートした。東京湾の玄関口にふさわしい空と海に溶け込んだ唯一無二の街をつくるため、槇総合計画事務所さんにデザイン統括をお願いした。清水建設さんにはコロナ禍の厳しい中、3年半かけてTOWER Sを完成させていただいた。改めて本プロジェクトにかかわっていただいた関係者の皆さまに深く感謝申し上げる。今年7月にはホテル、8月には当社グループも入居し、そして今日11時の商業施設の開業をもってグランドオープンする。今後は芝東京ベイ協議会の一員として地域の活性化にも継続して取り組んでいく。国際都市としての競争力を高め、魅力ある街づくりのために微力ながら寄与していく」と挨拶した。

 続いて登壇した東京都技監(都市整備局長兼務)・谷崎馨一氏は、「都は新たな長期計画である『2050東京戦略』で、東京のポテンシャルを磨き上げ、『世界が憧れる魅力あふれる都市』へと進化させることを目指しており、その実現に向けて本地区が大きな役割を担っていただけるものと、ご期待申し上げます」と祝意を述べた。

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松尾氏(左)と谷崎氏

◇        ◆     ◇

 11:00からオープンした商業施設の利用者に感想を聞いた。以下に紹介する。

 まず、記者が惚れ込んだ17:00までは飲食を含めて持ち込みが可能で仕事も自由にできる、テーブルチャージなど一切ない「RESORT」利用者の5人組(一人の男性の方は聞き忘れた)。

・「きれいで、緑がいっぱい。空間にゆとりがあるのがとてもいい。テラスも素敵」(24歳女性。食事はペペロンチーノだったか)

・「スープパスタがおいしい。緑がいっぱいでリラックスできる」(24歳女性)

・「ピザ。1400円。もちもちでおいしい。同じ席でみんな違うものが食べられるのがいい」(29歳女性。ピザが苦手の記者は、カロリーの取り過ぎではないかと心配した)

・「同じ部署で、私は再雇用。モバイルオーダーがいい」(66歳男性。ペペロンチーノだったか。値段は1,298円とか)

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「RESORT」利用者の5人組

 次に「RESORT」利用者の2人組

・「席が多くていい。刺身定食。値段は1200円。妥当かな」(34歳女性)

・「トマトスープバスタ。ピリ辛で値段が1000円なのがいい」「意外と落ち着いている。28階のラウンジは海側の景色がよく、一人考えていたいスペース」(年齢を聞くのを忘れたが、同い年だったはずだ)

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「RESORT」利用者の2人組

 さらに、沖縄料理 なんくるないさーと芝浦すしわさび出張所の利用客4人組。

・「注文してすぐ提供されるのがいい。5分くらいかな」「28階のラウンジは見晴らしがとてもいい」(年齢は20~30代。この店は現金での支払いも可能)

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沖縄料理 なんくるないさーと芝浦すしわさび出張所の利用客4人組

 2階のテラス席で食事していた男女4人組にも声を掛けた。

・「(暑くないですか? )全然平気。風がある」(年代は20~30代か)

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2階テラス席

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「RESORT」

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2階のモバイルオーダーのみの「CANAL DINING HALL」(利用者であふれかえっていた)

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記者はモバイルオーダーの仕方が分からないので、3階のコンビニでビールを買って「RESORT」で飲んだ。左は28日に試食した「すじ青のり」のポテトチップス1片が最高においしいと言ったら、特別に何片も頂いて食べた

◇        ◆     ◇

 この前8月28日に行われたメディア向け商業施設説明会で野村不動産ホールディングス取締役兼執行役員都市開発部門長・黒川洋氏は「定番だけどうまい」と、そしてこの日は松尾氏が「唯一無二」とそれぞれ話した。小生は、〝全て疑ってかかれ〟が記者の基本なので、確信が得られない限り、人の話を鵜呑みにはしないのを旨としている。そもそも〝唯一無二〟なるフレーズは年に何回も聞かされる(不動産は確かにそうだから大言壮語とはならないのだろうが)。

 だが、しかし、上段で紹介したように10人を超える利用者に感想を聞き、黒川氏と松尾氏の言葉に嘘はないような気がした。それぞれ「きれいで、緑がいっぱい」「テラスが素敵」「モバイルオーダーがいい」「おいしい」「値段もリーズナブル」「席が多くていい」「持ち込めるのがいい」「注文してから早く出る」「(28階ラウンジは)見晴らしがいい」などと絶賛した(野村不動産の〝さくら〟ではないはずだ)。

 浜松町圏では2020年に開業したエリア第一弾の「東京ポートシティ芝浦」(約20.1万㎡)、2021年開業の第二弾の「世界貿易センタービルディング南館」(約8.5万㎡)、そして今回の「BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S」(約56.3万㎡)の開業に続き、2027年には駅前の「世界貿易センタービルディング本館」(約20.6万㎡)が、2030年の「BLUE FRONT SHIBAURA TOWER N」(約28.3万㎡)がそれぞれ共用開始となり、エリア全体で約105.2万㎡の都内屈指のビッグタウンが完成する。

 沿線では、三井不動産や東京建物などの日本橋・八重洲・京橋再開発、三菱地所の「TOKYO TORCH」を中心とする〝大丸有〟再開発、三井不動産を中心とする「TOKYO CROSS PARK」、野村不動産などの新橋駅西口再開発、JR東日本の「TAKANAWA GATEWAY CITY」、リニア開業に向けた品川駅周辺の整備などビッグプロジェクトが続々誕生する。今回の「TOWER S」の街づくり、特に空や海の自然環境を取り込み、本物の観葉植物をふんだんに盛り込んだ環境整備は松尾氏が語ったように〝唯一無二〟の嚆矢の矢になるような気がしてならない。

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この2階ラーメン店「玉」も現金での支払いが可能

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施設内はこのような観葉植物であふれている

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終日自由に利用できる「PARK」エリアのカウンターも本物の観葉植物

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1階の「PARK」の外

定番だけどうまい「BLUE FRONT SHIBAURA」商業エリア圧倒的な緑も特徴(2025/8/31)

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 日本木造住宅産業協会(木住協)は8月28日、会員会社を対象にした「2024年度(令和6年度)木住協自主統計および着工統計の分析報告書」を公表した。調査対象は会員480社で、回収数は393社、回収率は81.9%だった。

 木住協会員会社の住宅着工戸数は79.472戸(前年比92.7%)で、木造戸建て住宅着工戸数に占める割合は18.5%(前年から▲2.0ポイント)となった。戸建て住宅は72,325戸(前年比91.0%)で、うち平屋住宅は12,853戸(構成比17.8%)、3階建て以上は6,921戸(同9.6%)、共同住宅は7,147戸(前年比114.2%)だった。

 長期優良住宅(戸建て)は35,491戸(前年比109.3%)で、住宅着工統計の長期優良住宅に占める割合は25.5%(前年から▲3.3ポイント)で、木住協戸建て住宅に占める割合は49.1%(前年から+8.2ポイント)だった。

 ZEH適合住宅(ニアリーZEHを含む)の着工戸数(戸建て)は23,179戸 (前年比110.7%)で、木住協戸建て住宅に占める割合は32.0%(前年から+5.6ポイント)。太陽光発電搭載住宅(戸建て)は26,286戸(前年度比97.0%)で、木住協戸建て住宅に占める割合は36.3%(前年から+2.2ポイント)となった。

◇        ◆     ◇

 木住協の自主統計に関する記者発表会が行われるたびに、木造ファンの記者が思うのは、調査対象会員が480社もあるのに、全国の木造戸建て住宅に占める木住協の割合は20%前後で推移したままで伸びないことだ。

 木住協は、木造軸組工法の普及と木造住宅産業の健全な発展に寄与することを目的に設立された業界団体だから、同じ木造でもツーバイフォー住宅の三井ホームや三菱地所ホームなどが会員でないのは分かるのだが、全国分譲戸建てシェア27.8%(2025年3月期)を誇る飯田グループホールディングスが加入していないのは分かるようで分からない。仮に、2025年3月期の飯田グループの戸建て販売棟数38,627戸と注文住宅引き渡し棟数2,341戸を木住協の数値に加えると、シェアは一挙に29.0%にアップする。

 ただ、飯田グループの数値を上乗せしたら、全ての数値が向上するかどうかは別問題だ。例えば「設計評価住宅戸数」と「建設評価住宅戸数」の数値だ。飯田グループは「住宅性能表示制度で最高等級の住宅」を前面に打ち出しているが、それは「設計」なのか「建設」なのかを明らかにしていない。仮に「設計」だとすると、全国の設計評価住宅に占める木住協シェア18.4%は49.4%へアップするが、「建設」ではないとすれば、木住協のシェアは23.5%のままだ。また、〝全棟ZEH水準〟を標榜する飯田グループが木住協に加わってもZEH適合住宅の着工戸数に占める木住協シェア32.0%には変化はない。

 住宅性能評価制度は任意だし、「ZEH」と「ZEH水準」は似て非なるもので、これらは住宅の質とは一部トレード・オフの関係にあるので何とも言えないが(記者は功罪があると思っている)、飯田グループも木住協に加入して、協会挙げて住宅の質向上に取り組んでほしい。木住協は門戸を開いているはずだが、会員であることが消費者から信頼を得られ、企業価値を向上させることにつながることをアピールすべきだ。

◇        ◆     ◇

 暇にあかせて自主統計データを読んだ。なかなか興味深い数値が見つかった。以下に紹介する。

【令和6年度木造戸建てにおける木住協シェアベスト3・ワースト3(全国平均18.5%)】

<ベスト3>    <ワースト3>

①愛知県26.1%  ①青森県5.1%

①徳島県26.1%  ②秋田県5.9%

③埼玉県25.6%  ③岩手県7.4%

【長期優良住宅における木住協シェアベスト3・ワースト3(全国平均25.5%)】

<ベスト3>    <ワースト3>

①富山県44.3%  ①沖縄県12.6%

②石川県39.8%  ②北海道15.3%

③宮崎県37.1%  ③青森県16.2%

【木住協戸建て住宅における長期優良住宅の割合ベスト3・ワースト3(全国平均49.1%)】

<ベスト3>    <ワースト3>

①奈良県80.7%  ①東京都31.1%

②岩手県78.4%  ②千葉県33.5%

③香川県77.1%  ③埼玉県36.2%

【令和6年度ツーバイフォー着工戸数ベスト3】

①愛知県  9,436戸

②東京都  7,307戸

③神奈川県6,992戸

【令和6年度ツーバイフォー着工戸数伸び率ベスト3(令和元年100、全国平均111】

①鳥取県 217

②香川県 204

③群馬県 175

消費者に分かりづらい長期優良住宅見直しへ住宅性能表示と一体化すべき(2021/7/5)

 

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