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「乾太くん」

 圧倒的な人気を呼んでいるガス衣類乾燥機「乾太くん」のリンナイは7月23日、洗浄科学の専門家の横浜国立大学・大矢勝教授の監修のもと、全国20~60代の男女1,000人を対象にした「選択に関する意識調査」の結果をまとめ発表。大矢教授の「洗濯マイスター」○×クイズに8問全問正解者は7.3%で、「洗濯迷子」が半数以上に上っていることが分かった。

 洗浄博士・大矢勝教授の洗濯○×クイズは以下の通り。正解は文末。

1. 洗濯後4 時間以内に乾燥させる

2. 衣服の間隔をあけて干す

3. シミ汚れに洗剤を直ぬりする

4. 汗で濡れたシャツは乾かしておく

5. 重曹はあらゆる種類の汚れに効く

6. 洗濯機の容量いっぱいに衣類を詰め込む

7. 熱湯は生乾き臭に効果的である

8. タオルの黒カビ・ピンク汚れに漂白剤を使う

 調査結果によると、梅雨時期に負担を感じる家事について聞いた結果、最も多い回答は「洗濯」(59.5%)で、梅雨時期の洗濯で感じる悩みは、「乾きづらい・乾かしづらい」(69.3%)が最も多く、次いで「生乾き臭」(58%)だった。

 乾きにくいと感じる洗濯物は、「デニム(生地)・ジーンズ」(49.2%)、生乾き臭が気になる洗濯物は「バスタオル」(44.6%)が最も多い回答だった。

 洗濯の仕上がりに悩むことを聞いた結果、最も多い回答は「臭いが気になる(生乾き臭)」(40.9%)、次いで「シワがつく」(33.4%)、「汚れが落ちない」(31.7%)だった。また、落ちにくいと感じる汚れは、「黄ばみ汚れ」(48.9%)が最も多かった。

 洗濯時の工夫について聞いたところ、「洗濯前に汚れが気になる部分を手洗いする」(41.4%)が最も多く、次いで「汚れがひどい場合、洗濯前につけ置きする(洗剤・漂白剤など)」(35.3%)だった。

 衣類の洗濯表示を確認しているかの問いでは、半数以上(51.3%)が確認していないことが分かった。年代別の洗濯表示を確認する割合は、30代が最も低く、60代が最も高い結果となった。

 洗濯の中で面倒に感じる作業では、「洗濯物を干す」(48.1%)が最も多く、次いで「洗濯物をたたむ」(46.4%)。男女別の最も多い回答は、男性が「洗濯物を干す」(48.4%)、女性が「洗濯物をたたむ」(52.4%)だった。

 洗濯物の乾燥方法について天候別に聞いたところ、晴れは「天日干し」(73.7%)、曇り・雨は「部屋干し」(曇り:45.0%、雨:66.9%)が最も多い回答だった。部屋干しの場所は、「リビング・ダイニング」(52.2%)が最多。

 洗濯物の乾燥時間について干し方別に聞いたところ、大矢教授が推奨している「4 時間以内で乾燥できている割合」は天日干しで37%に留まり、部屋干しは13.8%、衣類乾燥機は75.7%だった。

 「洗濯迷子」を卒業するためには、①自分に合った「洗濯スタイル」を見つける②汚れは「即対応」が基本③汚れやニオイが気になったら、調べて楽しむ「洗濯実験」が必要とまとめている。

 リリースの文末には、同社のガス衣類乾燥機「乾太くん」が紹介されている。「乾太くんなら、6kgの洗濯物を約60分、9kgの洗濯物を約90分で乾燥。電気式の約1/3の時間で、家事の時間を大幅に短縮できます」「ガスならではの強い温風で乾燥させることで、繊維が根元から立ち上がり、新品タオルのような仕上がりに」「80℃以上の温風によるパワフル乾燥で、生乾き臭の原因菌を除去。外干しや日光消毒でも除去できないニオイさえ、取り除きます」とある。

【洗濯○×クイズ正解】1× 2× 3× 4○ 5○  6○ 7× 8× 全問正解の洗濯マスターは全体の7.3%。正答率が最も低い項目は「熱湯は生乾き臭に効果的である…○」(54.9%)、次いで「汗で濡れたシャツは乾かしておく…×」(56.2%)だった。

◇        ◆     ◇

 「洗濯迷子」が適当かどうかは分からないが、リンナイの調査結果はよくわかる。〝主夫〟を10年間経験した記者にとって、家事労働の中でもっとも負担に感じたのは「洗濯」だった。夏も冬も関係ない。

 「乾太くん」が人気になっているのはよく知っている。分譲マンションや分譲戸建てでは、「乾太くん」を標準装備として差別化を図っているデベロッパーがいる。驚いたのは、パナソニックホームズの分譲戸建て「パークナードテラス南荻窪 景邸(けいてい)」(23区画)の設備仕様で、唯一「乾太くん」が標準装備されていたことだ。

 メーカーにお願いだ。ガスか電気かではなく、ガスと電気、さらに言えば究極の脱炭素の薪炭を含めたハイブリッド製品の開発に力を注いでほしい。

23区内・南荻窪で2013年以来の大規模分譲パナソニックホームズ(2025/5/27)

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 ケイアイスター不動産は7月24日、物価高や建築資材の高騰、空き家900万戸超の社会課題を解決するため、同社グループ・ケイアイエポックメイキングの中古買取再販事業を強化すると発表した。

 単なるリフォームにとどまらず、現代のライフスタイルや地域特性に合わせた再設計を行うことで、“使われていない家”を、“住みたい家”へと生まれ変わらせる。

 

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設置完了型応急仮設住宅 試作棟(江戸川区南葛西の富士公園)

 プレハブ建築協会は7月23日、工場で製品化し、現場での人員も最小限に抑えられ、工期も短く、省エネ性にも優れた設置完了型応急仮設住宅 試作棟をメディアに公開した。昨年1月1日に発生した能登半島地震では、地形的な特徴に加え道路、電気、ガス、水道などのインフラが切断され、自治体からの依頼を受けてから引き渡しまで時間がかかった経験を受け、1日でも早く供給できるよう研究・開発を進めてきたもの。

 試作棟は安定した工期・品質・コストで供給できるのが特徴。大きさは4.523×5.600mm=25.33㎡(7.7坪)で、重さ約7トン。居室・ダイニングの居室ユニットと、キッチン・トイレ・洗面・浴室の設備ユニットを組み合わせたもの。工場で製作したユニットをトラックで運搬し、現場での工事はH形鋼基礎工事、設備工事だけで済み、職人や熟練者も不要。ほとんど1日で施工できる。断熱性能にも優れ、木質内装も可能。

 令和6年1月1日に発生した能登半島地震では、プレ協は輪島市などからの要請を受け、1月12日に第1号の応急仮設住宅の建設に着手し、2月21日に引渡した。令和7年1月1日現在の引き渡し仮設住宅は4,467戸に上っている。

 自治体の依頼から引き渡しまで1か月以上かかったのは、半島という地形的な特徴により交通網や電気・ガス・水道などのインフラが遮断され、現地まで資材や人員を運ぶのに時間がかかり、宿泊施設もないことから1日当たりの作業時間は2~3時間に限られ、建設地の造成に時間がかかったことが影響したとされている。

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 担当者から説明を聞き、試作棟を見て、これはいいと思った。断熱性が確保されており、広さも7坪あるから2~3人でも住める。

 課題もありそうだ。外観は見るからにコンテナ、トランクルームだ。もう一つは窓面。断熱性を高めるためか、居室側の腰窓1か所しかない。逆に、メジャーホテルより立派な水回り部分は三点セットでいいと思った。

 そして何より大きい課題は、いつ、どこで起きるか分からない地震に備えるユニットの保管コストの問題だ。

 そこで、記者が考えたのは他用途との併用だ。公園、ホテルの宿泊施設や建築現場や物流施設などの仮眠・休憩施設として利用できるのではないかと。トレーラー型にすれば建築物ではないから建ぺい率、容積率は問われないし、固定資産税もかからない。1泊3,000円でも採算ラインに乗り、文字通り〝ドル箱〟になるのではないか。同じようなものはミサワホームも三井ホームも商品化している。

工期短く堅牢、高い断熱性能、脱炭素にも貢献三井ホーム「NLTコンテナ」販売開始(2025/2/13)

ミサワホーム「いつも」「もしも」ZEH対応トレーラーハウス「MOVE CORE」発売(2023/8/24)発売

 

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「アトラスシティ千歳烏山グランスイート杜ノ棟」

 旭化成不動産レジデンスは7月23日、全国初となるマンション建替え円滑化法第105条に基づく容積率緩和を受けた「アトラスシティ千歳烏山グランスイート」が完成したのに伴う記者内覧会を実施。同社開発第二事業本部マンション建替営業部長・島寛治氏、同社マンション建替え研究所所長・重水丈人氏、同社開発第二事業本部マンション建替営業部課長・酒井厚氏、同社開発第一事業本部・永谷摩鈴氏らが参加し、高経年マンションの建て替え問題に一石を投じるプロジェクトになることを強調した。この日は気温が35度を超える猛暑日となったが、20人超のメディアが駆けつけるなど、関心の高さがうかがえた。価格(坪単価450万円)は決して安くはないが、残りはわずかで好調な売れ行きを見せている。

 物件は、京王線千歳烏山駅から徒歩9分・仙川駅から徒歩14分、世田谷区給田三丁目の第一種低層住居専用地域※(建ぺい率50%前後、容積率140%前後)に位置する敷地面積約13,247㎡、4階建て「風ノ棟」121戸(非分譲住戸48戸含む)と4階建て「杜ノ棟」127戸(同56戸含む)の全248戸(同124戸含む)。専有面積は39.60~90.98㎡(従前は50.25~57.53㎡)。7月下旬に販売予定の「風ノ棟」最終期(2戸)の専有面積は70.83・71.18㎡、予定価格は8,600万円台・9,000万円台。先着順で分譲中の「杜ノ棟」の住戸(2戸)の専有面積は64.23・69.58㎡、価格は8,980万円・9,198万円。竣工予定は2025年7月末。売主は同社のほか丸紅都市開発。設計・監理はNEXT ARCHITECT &ASSOCIATES。施工は大末建設。

※このほか「杜ノ棟」の敷地の一部は第1種住居地域に位置するが、大半は1低層

 販売開始は2024年2月。これまで未分譲2戸を含み残戸数は4戸のみ。購入者は30代を中心とするファミリー層。従前マンション区分所有者の再取得予定は約61%の104戸。

 プロジェクトは、1971年竣工の東京都住宅公社の7階建て2棟「給田北住宅」(171戸)の建て替え事業。2011年の東日本震災によるひび割れなどの被害を受け、2012年に耐震診断を受けた結果、耐震基準を満たしておらず、設備インフラの老朽化、間取りの陳腐化などの課題があることから2016年に「再生推進決議」がなされ、2017年に事業協力者を募集し、2018年に応募があった3グループの中から同社と丸紅都市開発が選定され、2021年、団地の一括建て替えが決議され、2022年建て替え組合設立、2023年7月に工事着手された。工期は2年。

 建て替え決議は、所有者167人に対し賛成151人、非賛成16で可決。区分所有法第63条の催告により14人が建て替えに参加、2人は売渡請求権を行使した。

 内覧会に出席した島氏らは、建物が竣工してから高さ規制10mの第一種低層住居専用地域に用途指定され、既存不適格建築物になり、耐震不足、居住者の高齢化(多くは分譲開始時からの入居者)、コロナ禍、資材費・人件費高騰、アスベストの除去、不成形な敷地条件への対応、近隣住民への説明などに苦労したこと、敷地内貫通道路を設置することで建物の高さ規制が10mから12mに緩和され、2014年のマンション建替円滑化法改正による「容積率緩和」措置(全国で15件の申請のうち同社は5件)により指定容積率が100%から137~139%になったことが事業化につながったことを強調した。

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鳥瞰図

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「アトラスシティ千歳烏山グランスイート杜ノ棟」

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「給田北住宅」

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中庭

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中庭

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中庭(中庭と屋上にはハーブがたくさん植えられている)

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 このマンションについては昨年5月に取材しているので、その記事を参照していただきたい。基本性能・設備仕様については省略するが、今回の取材では、東京都の「マンション環境性能表示」で満点の★5つを取得しているのは15物件しかなく、とくに「みどり」とデザインの出来栄えを重視して見て回った。

 「みどり」は、想像していた通りだ。とてもよくできている。同制度でこれまで「みどり」で満点の★3つを獲得したマンションはわずか160件しかない。各デベロッパーはここにもっと力を入れてほしい。

 デザインも秀逸。「風ノ棟」と「杜ノ棟」の間に幅員2.4~3.8mの歩道状空地を設け、建物を雁行させているランドスケープは、10年前に同社が分譲した「アトラス調布」を彷彿させた。中庭に、樹齢はかなり違うはずだがシンボルツリーとしてサルスベリを植えているのも同じだ。

 欲を言えば、もう少しマンション全体の外構などを見たかったが、一部は工事中でほとんどが契約済みであることなどから見学不可だったのは残念だった(お陰で汗だくにはならなかったが)。

 こんなことは書きたくないのだが、取材する側のメディアの知識不足が目立った。内覧会に20人超が参加していたのはとても嬉しく、同社は質疑応答に約40分もかけ、一つひとつ丁寧に答えたのはいいのだが、メディアの質問の大半は建て替えに関するもので、基本的なことを理解していない人が多すぎる。例えば、塔屋は高さ規制の12mに入るのか、投資需要はあったか、中庭は容積緩和の要件か、特急停車は販売上のメリットがあるか、再取得率は上げたいのか、小規模の建て替えは可能か…などだ。

 塔屋が高さ規制12mの対象になったら、4階建てなど絶対建たないではないか(日影規制など建基法には制限もあるが)。駅から徒歩9分で、価格(坪単価)も安くないマンションに投資需要があるわけがない。中庭を設置して容積が緩和されたらほとんどのマンションがそうなる。最寄り駅が各駅停車と特急停車駅では価格が異なるのは当然だ。再取得率は市場が決めること。建て替え事業は慈善事業ではない。(配布された資料は30ページに上るもので、説明も分かりやすく、小生は聞きたいことなどほとんどなかった)

 関係者ですら経験したことがない高値圏に突入しているのでやむを得ない部分もあるが、価格(坪単価)は高いのか安いのか判断できない人もかなりいた。小生は坪450万円は高いような気がするが、他の沿線の物件や基本性能などを考慮すれば、こんなものかとも思う。残り4戸というのが何よりも消費者に理解されていることを物語っている。

 興味深い話も聞けた。重水氏が質疑応答で話したことだと思うが、居住者の中には従前マンションを購入して以降50年間一度も引越しをしたことがない方も多く、不用品の処分についての相談も多く受けたとか。リバースモーゲージを利用された方も若干あったようだ。また、酒井氏は建築費・工期について「仮にこれから着工した場合、肌感では工期はさらに1年くらい伸びたのではないか」と話した。建築費の高騰、工期の長期化は他のデベロッパーでもよく聞く。お手上げ状態のようだ。マンション購入検討者の方も覚悟した方がいいと思う。価格上昇は序ノ口の段階だと思ったほうがいい。

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エントランスホールの坪庭(石は栃木県那須産の芦野石

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屋上の緑化(ハーブ類がたくさん植えられていた)

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雁行デザイン

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植栽帯 

立地、仕様、離れ、デザインなど抜群単価は坪500万円弱小田急不「調布」(2024/10/30)

わが国初の全棟「ZEH-M」全戸「ZEH」駅徒歩3分の1低層大京「八幡山」(2024/10/4)

京王線初か1低層の大規模環境性能表示満点の★15個旭化成不レジ他「千歳烏山」(2024/5/24)

「道」を景観に取り込んだプラン秀逸 旭化成不動産レジ「アトラス調布」完成(2015/5/20)

 


 

 

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「豊洲セイルパークビル」

 IHI(旧・石川島播磨重工業)と三菱地所は7月22日、東京都江東区豊洲二・三丁目エリアの最後の再開発プロジェクトとなる「豊洲セイルパークビル」の商業施設を7月24日に開業すると発表した。開業に先駆けた22日、メディア向け説明会・内覧会を開催した。駅前の豊洲センタービルが1992年10月に竣工してから33年、「職・住・遊・学」の街づくりの最後にして最高のピースがカチッと納まったのではないか。

 物件は、豊洲駅から徒歩4分、江東区豊洲2丁目に位置し、18階建て延床面積約47,000㎡の「きんでん豊洲ビル(A棟)」と、15階建て延床面積約89,000㎡の「豊洲セイルパークビル(B棟)」から構成。設計はA棟が三菱地所設計、B棟が鹿島建設、施工は鹿島建設。2022年7月に着工し、竣工は2025年9月。

 現地は、戦前から東京石川島造船所の工場として利用されていたところで、「ららぽーと豊洲」に隣接。現地を含む豊洲二・三丁目地区は平成14年6月に地区計画決定がなされた、開発面積約50.5ha、就業人口約3.3万人、居住人口約2.2万人の再開発等促進区。「職・住・遊・学」の街づくりが進められてきた。再開発計画プロジェクトとしては今回が最後となる。

 施設は、オフィスとインキュベーショ ン施設「LIFESTYLE LAB “TOYONOMA”」、シェア企業寮「TRIAL HOUSE “TAMESU”」から構成。4~15階のオフィスは1フロア(標準階面積)約4,215㎡(1,275坪)、ZEH Oriented(事務所)を取得。標準階の天井高は2800ミリ(一部3000ミリ)。約50%が契約済み。

 「TOYONOMA」は、コクヨが運営する〝新しいライフスタイルを生み出す参加型〟がテーマで、総床面積約1,500㎡。1時間からの短期利用、4名~6名の個室月額利用、イベントや企業の研修での大会議など多様な利用が可能。本格的な厨房設備を備えた飲食店営業許可取得済のテストキッチンを利用したポップアップ営業や製品展示など多様なPoC(実証実験)や社外活動にも対応。シャワーブース(2室)も備えている。

 「TAMESU」は総床面積約1,500㎡。1R(約25㎡)36室と1LDK(約50㎡)3室の合計39室。運営はGOODTIME。100㎡のダイニングラウンジ、屋上菜園付き。TOYONOMA内のワークスペースも9:00~20:00まで利用可能。5年契約で家賃は1Rが12.5万円/月、1LDKが21.5万円/月。様々な企業やスタートアップとの異業種交流を促進し、企業やスタートアップ間での人的ネットワークの形成や学びの機会を提供する。

 1~2階の商業テナントエリアには21店舗が出店。一部にペット同伴可能の店舗のほか、テイクアウトステーションが設置されている。床には小波のデザインが施されている。

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エントランスホール(天井は本物の布)

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エントランス

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「TOYONOMA」

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「TOYONOMA」

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「TAMESU」

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 ビルに入った途端、1~3階のエントランス吹き抜け部分の天井全体に帆(SAIL)をイメージしたデザインが目に飛び込んできた。帆布ではないようだが本物の布だった。これほどふんだんに布を用いた大規模施設を初めて見た。そのデザイン意図も理解した。豊洲エリアには、建築家・坂茂氏が設計した素晴らしい芝浦工大キャンパスの〝紙のレストラン〟があるが、こちらは「豊洲」の文化・歴史を考えたものだろう。

 この「豊洲」は記者にとってどのような意味があるかを紹介しよう。この20年間、デベロッパーやハウスメーカーの取材を除けば、マンションやその他の開発事業の取材でもっとも多く訪れたのは、東の「豊洲」、西の「武蔵小杉」が双璧だろう。年間にならすと10回近いだろう。「20年間」に限定したのは、双方とも再開発マンションの分譲が本格化したからだ。

 その嚆矢は、「豊洲」は2007年分譲開始の三井不動産レジデンシャル他「パークシティ豊洲」(1,481戸)で、「武蔵小杉」は2006年分譲開始の伊藤忠都市開発他「THE KOSUGI TOWER」(689戸)だ。分譲単価もほとんど同じで、前者は230万円、後者は220万円だった。

 その後、どれくらいのマンションが供給されたか正確な数字は分からないが、おそらく双方とも6,000~7,000戸に上るはずだ。直近の分譲事例では、「豊洲」は2019年分譲開始の東急不動産他「ブランズタワー豊洲」(1,152戸)で坪単価416万円、「武蔵小杉」は2025年分譲の三菱地所他「ザ・パークハウス武蔵小杉タワーズ」(1,438戸)で坪単価は600万円超と思われる。

 そして本日(22日)、15階のオフィス基準階から外を眺めたら、真正面の眼下に「ららぽーと豊洲」、その先の運河とともに超高層マンション3棟が目に飛び込んできた。同社広報担当者に確認したら三菱地所レジデンス他「ザ・パークハウス晴海タワーズ」と、三井不動産レジデンシャル他「パークタワー晴海」だった。泳いで渡れそうな指呼の距離だ(遊泳禁止だろうが、多分200mくらい)。

 そこで算盤をはじいた。ここにマンションを建てたらいくらになるか。「坪700万円でどうですかね」と、同社広報担当者を挑発したら、笑いながら「ららぽーとの隣ですからね」と話した。すぐ上方修正した。高値追及したら坪1,000万円でも売れるのではないかと(この予想は的中しているはず)。

 次に、「TAMESU」について。説明会場で配布された資料から坪賃料をはじいた。5年契約で約25㎡が12.5万円/月、約50㎡が21.5万円だから、前者は1.65万円/月、後者は1.42万円/月だ。少し高いような気もしたが相場並みだろうと。しかし、施設を見学して修正した。全体のフロア面積は約1,500㎡あり、100㎡超のダイニングラウンジと、田植え・収穫もできる田んぼなど屋上菜園付き。単純に1,500㎡を39戸で割ったら、坪賃料は1万円強になった。豊洲エリアでの寮・社宅は少ないはずで、人気を呼ぶのではないか。

 「TOYONOMA」もよく企画されている。建具・家具などの仕上げは普通だと思ったが、全体的に環境負荷を低減するため紙管を多用していると聞いた。芝浦工大の〝紙のレストラン〟を参考にしたのではないだろうが…。

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商業施設 メニューの一部

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屋上菜園

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イネが植えられていた

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オフィスフロア15階(右端が三井のマンション、その隣2棟が三菱地所のマンション)

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記者が頂いた「海鮮居酒屋 やまでん丸 豊洲セイルパーク店」の寿司

三菱地所レジ他「武蔵小杉」反響1万件超うち7割は都内 26日からモデルルーム案内会(2025/4/23)

マンション4300戸 武蔵小杉エリアで分譲開始(2006/2/17)

まさに紙わざ ヒントは「6」 坂茂氏が設計した芝浦工大のレストラン&カフェ(2022/10/25)

文にするのもためらわれる「急所●」新報の見出し/東急不「豊洲」の記事の感想(2022/3/8)

「豊洲人気」牽引する三井不動産「パークシティ豊洲」(2006/3/29)

マンション6000戸 豊洲地区で〝湾岸戦争〟拡大(2006/3/10)

イヌイ倉庫「月島荘」の大いなる挑戦 秋まつりで夢を語る若者(2016/9/16)


 

 

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「パークタワー品川天王洲」

 三井不動産レジデンシャルと三菱地所レジデンスは7月18日、「パークタワー品川天王洲」(275戸)の第1期(79戸)の販売を7月19日(土)から開始すると発表した。これまで7,700組超の問い合わせがあり、モデルルーム来場者は670組超。

 建物は、総合設計制度の適用を受け、免震構造を採用し、ZEH-M Orientedを取得。外観デザインは、周辺の水辺との調和をテーマとした「航跡波(こうせきは) 」をイメージしたグラデーションを描くデザインとし、天王洲の街の新たなランドマークを目指す。

 エントランスホールは天井高約9mの吹き抜け空間とし、屋内でも自然を感じられるインナーグリーンを植栽。共用施設のフィットネスルームやランドリーラウンジ、スタディコーナー、パーティールーム、キッズルームは運河沿いに配置。

 設計では、住戸のプロポーションを横長にすることで全ての居室にバルコニーに面した窓を設置している。専有部の天井高は最大約2.6m(プレミアムフロアは約2.8m)を確保。

 物件は、東京臨海高速鉄道りんかい線・東京モノレール羽田空港線天王洲アイル駅から徒歩4分、品川区東品川2丁目の商業地域に位置する34階建て全275戸。第1期(79戸)の専有面積は65.49~107.01㎡、価格は1億4,110万~3億9,980万円。竣工予定は2027年8月下旬。施工は長谷工コーポレーション。建物デザインは日建設計。

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 天王洲アイルといえば、「シーフォートスクエア」を思い出す。三菱商事、第一ホテルエンタープライズ、第一ホテル、宇部興産によるホテル、マンション、オフィス、商業施設からなる複合開発だ。マンション(139戸)の分譲開始はバブルの頃で、価格(坪単価)は思い出せないのだが、一般分譲されたのは一部の住戸で、2~3億円、坪1,000万円を超えていたのではないか。飛ぶように売れた。ホテルも最高に素晴らしかった(現在は「ANAホリデイ・イン東京ベイ」)。

 その後、天王洲アイルのマンションは数物件取材したが、価格の上昇には唖然とするほかない。今回のマンションは〝便立地、好立地〟だと思う。坪単価は不明だが、1,000万円には届かないのではないか。

全254戸がキャナルビュー住友不動産「シティテラス品川イースト」(2015/2/9)

 


 

 

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左から大木氏、戎氏、鎌野氏、重水氏(神保町三井ビルディング4階ファミリーホール) 

旭化成ホームズ・マンション建替え研究所は718日、「11回 高経年マンション再生問題 メディア懇談会」を開催。同研究所特任研究員・大木祐悟氏がモデレーターとなり、早稲田大学名誉教授・鎌野邦樹氏、弁護士・戎正晴氏、同研究所長・重水丈人氏による「区分所有法改正で、マンション再生はどうなるのか? 」をテーマにしたパネルディスカッションを行った。

区分所有法の改正は、建物の老朽化と居住者の高齢化という「2つの老い」の社会課題を解決するためのもので、2025523日の国会で成立した。改正法では、区分所有法で定められている議決要因「全員の同意」「5分の4以上の賛成」などが緩和され、集会(総会)に出席しない・意思表示しない区分所有者や「所在等不明区分所有者」を分母から省いて決議してもいいことになり、再生メニューは、従来の建て替え決議とマンション敷地売却決議の2つに加え、建物の取り壊し敷地売却決議、取り壊し決議、再建決議、敷地売却決議、建物の更新決議の5つが加わるのがポイント。一部を除き202641日に施行される。3氏のコメントは以下の通り。

鎌野邦樹氏 今回の区分所有法改正に当たっては、法務委員会で16回、国土交通省の検討会でも同じくらいの回数にわたって論議され、大きな改正がなされた。従来は、法務省管轄の法制審議会、国会の法務委員会で論議がなされてきたが、今回は国交省所管の国土交通委員会でなされた。これは国民にとってマンションはもっとも重要な財産だという共通認識が背景にある。私は結果的によかったと思う。課題は、建て替えなど費用などお金の問題。法改正によって様々な再生メニューが示されたが、それに乗らない管理不全マンションがあちこちにできると、経済的にも地域にとっても非常な損失となる。それを未然に防ぐことが重要。

戎正晴氏 今回の法改正は、建て替えの意味が変わってきたということ。国の文章にもあるように、マンションは区分所有者の責任と費用で解体されなければならないのだが、マンションは解体責任を全然認識していない、解体までの費用が担保されていない現状がある。解体責任を果たすために、区分所有者にとってもっとも有利なのは建て替えで、今までの資産が新しい資産になり、終の棲家にもなる。これからは、解体積立金か解体保険になるか分からないが、解体費の確保を重視するマンション施策が中心に位置付けられるようになる。出口戦略を本気で考えなければならない時代になったということ。

重水丈人氏 この法改正の議論が始まったのは2022年の10月から。それ以降、当社のマンション建替え研究所ホームページへの問い合わせ件数は大幅に増加している(資料では、2022年度以前の3年間の問い合わせは240件前後だったのが、2023年度は324件、2024年度は335件に増加)。関心が高まっているということがはっきりしている。当研究所も、関心を持っていただいた方々へよりわかりやすくする情報を発信していくことに注力していく。マンションの合意形成で一番苦しいのは、反対されることではなくて、関心を持ってもらえないこと。たとえ違う意見でもちゃんと意見を戦え合わせれば前には進める。それが我々の役割。世に広めていきたい。

        ◆     ◇

 今回のパネルディスカッションは、マンションの建て替えを中心とする再生(戎氏は「終活」と語った)がテーマなので、全体的な改正法については、国土交通省が78日に行った「令和7年度 改正マンション関連法に関する説明会」の記事を参照していただきたい。 

改正マンション関連法にする説明会に約480 国土交通省&法務省(2025/7/8

 

 

 

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「レジーナリゾート由布院」

 東京建物と東京建物リゾートは7月17日、2013年に開業した愛犬同伴型ラグジュアリーリゾートホテル「レジーナリゾート」シリーズの10施設目、九州初となる「レジーナリゾート由布院」を2025年秋に開業すると発表した。

 「由布院」は、自然と調和した高台に位置し、くぬぎの杜の中に点在する、小さな村のような温泉リゾート。一軒家スタイルのヴィラスイート(約72~約82㎡)7棟と由布院の里山を見晴らす場所に立つメゾネットタイプのテラススイート(約69㎡)8室で構成。敷地内には由布岳を望む温泉露天風呂やドッグランを備えるほか、地元九州の旬の食材を吟味した創作日本料理を提供するレストランは愛犬同伴も可能。

 東京建物グループは2024年8月、「フォーシーズンズホテル」と分譲マンションとの超高層複合タワー開発として日本初となる「フォーシーズンズホテル大阪」を、2024年9にはヒルトンのフラッグシップブランドである「ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ」としては京都初進出となる「ヒルトン京都」をそれぞれ開業。2028年にはアコーホテルズの最高級ラグジュアリーブランド「ラッフルズ」の日本初進出となる「ラッフルズ東京」の開業を予定している。

 東京建物リゾートは、ホテル事業(愛犬同伴型ラグジュアリーリゾートホテル「レジーナリゾート」9施設、リゾートホテル1施設)、ゴルフ事業(河口湖カントリークラブなど計13施設)、温浴施設事業(「おふろの王様」10施設、都市型スパ「TOTOPA」1施設)の3事業を展開している。

 昨日(7月16日)、コスモスイニシアが今年度着工するリノベマンションの30%を「住宅省エネルギー性能証明書」付きにすると発表した記事を書いたのだが、記者はこの「30%」の意味が全然分からなかった。以下は、野球好きの記者が「30%」「3割」の意味を考えて書く記事だ。外れたら謝るほかないのだが、リノベーション業界全体が取り組むべきだと思うので書くことにした。

 まず、プロ野球の「3割バッター」について。3割バッターとは、打者が打席に立ち、そのうち四死球、犠打・犠飛を除く打数に対して3割以上の安打を放った選手に贈られる〝称号〟だ。91年の歴史を誇るNPBの中で通算打率.300以上の成績を残した選手は在籍者約1万人の中でわずか26人しかいない。長嶋茂雄さんの通算打率は3割ちょうど。3割を切りたくなかったから、〝永遠〟名セリフを残して引退したのだと思う。ちなみに、2024年の規定打席(試合数×3.1)以上打席に立った選手の個人打撃成績で、打率3割以上の成績を残した選手はセ・リーグが2人、パ・リーグが1人しかいない。

 例外はイチロー選手だ。NPB通算打率は.353、米国・MLBの通算打率は.311、日米通算打率は.322だ。これを抜く選手はまず現れない。

 これだけ書けば、「3割」がすごい数字だとわかっていただけるか。

 「3割」といえば、「3割自治」という言葉がある。地方公共団体の歳入に占める自主財源である地方税の割合が3割程度しかないことを表す言葉で、3割以上の自治体は3~4割程度と言われている。もっとも自主財源比率が高い都道府県は東京都の90.6%(令和5年10月東京都財務局)。

 「3割」は他にもある。医療費の自己負担比率だ。小生などの後期高齢者は原則「1割負担」だが、70最以下の人は原則「3割負担」だ。

 本題に戻す。「住宅省エネルギー性能証明書」に関する公的データはない。証明書を発行している各機関・企業も年間どれくらい証明書を作成しているか公表しているところはないはずだ。ZEH水準の工事を施した物件がどれだけあるか、杳として知れない。

 そうなると、限られた公表データから推測するほかない。国土交通省・総務省のデータによると、令和5年の住宅着工戸数は82.6万戸、既存住宅取引件数は15.9万戸、流通市場シェアは16.2%だ。住宅ストック約5,400万戸の断熱性能を満たす住宅(H11年基準)はストック全体の約18%(令和4年推計)。わが国のマンションストック総数は約704.3万戸(2023年末時点)。東日本レインズのデータによる2024年の首都圏中古マンション成約件数は37,222件、新規登録件数は190,880件。「2022年の中古住宅買取再販市場規模(中古戸建及び中古マンションの買取再販戸数の合計)は成約戸数ベースで前年比5.1%増の41,000戸と推計した」(矢野経済研究所)…などだ。

 これらの数値から、記者はZEH水準の既存マンション流通量は2~3千戸くらいではないかと考えるのだが…だとすれば、コスモスイニシアの「住宅省エネルギー性能証明書」取得率30%は極めて高い水準のような気がする。

 だが、しかし、分譲マンションも分譲戸建てもZEH水準が当たり前になりつつある。既存住宅もZEH水準が当たり前になるようすべきだと思う…リノベマンションの3割がZEH水準になり、それが当たり前になったら、3割バッターとの比較はどうなるのか…この記事は全然整合性が取れていないではないか。 

「住宅省エネルギー性能証明書」取得率30%へコスモスイニシアリノベマンション(2025/7/16)

14年も前から断熱窓の提案に驚愕インテリックス「青山リノベーションスタジオ」(2025/7/4)

日本政府観光局(JNTO)は716日、20256月の訪日外客数は前年同月比7.6%増の3,377,800人となり、6月として過去最高を記録したと発表。16月の上半期の累計でも21,518,100人となり、前年同期を370万人以上上回るとともに、過去最速となる6か月で2,000万人を突破した。

6月は5月と同様に夏休みシーズン前となり、訪日需要が比較的落ち着く時期であるものの、多くの市場でスクールホリデーに合わせた訪日需要の高まりがみられたことなどにより、東アジアでは中国、韓国、東南アジアではシンガポール、インド、欧米豪では米国、ドイツが伸びた。

米国で単月過去最高を更新したほか、韓国や台湾、シンガポールなど15市場で6月として過去最高を記録した。

 

 

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