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篠塚氏

 三井不動産は8月1日、ロジスティクス事業に関する記者説明会を開催し、同社常務執行役員ロジスティクス本部長・篠塚寛之氏は2025年度に6物件の着工を予定しており、国内外の開発施設は78件、総延床面積約610万㎡、累計投資額は約1兆3,000億円に達し、今後もコンスタントに事業を展開していくと語った。

 篠塚氏は、2024年度に竣工したのは「Mistui Fudosan Logistics Park(以下、MFLP)仙台名取Ⅰ」「MFLP名古屋岩倉」「MFLP東京板橋」「MFLP横浜新子安」の4物件で、2025年度竣工予定は「MFLPつくばみらい」「MFLP一宮」「MFLP尼崎Ⅰ」「MFLP仙台名取Ⅱ」「MFLP入間Ⅰ」の5物件、2025年度着工予定は「MFLP海老名&forest」「MFLP三郷」「(仮称)淀川区加島物流施設計画」「MFLP京都八幡Ⅰ」「(仮称)MFLP杉戸」「水戸ロジセンター」の6物件と説明。

 この結果、竣工済みは58物件約465万㎡、開発中は20物件約145万㎡、合計78物件約610万㎡で、2012年の累計投資額は約1兆3,000億円にのぼると語った。

 篠塚氏はまた、「&INNOVATION2030」の長期戦略に基づき、事業戦略は①街づくり型開発、課題解決型開発による付加価値創出②データセンターや冷凍・冷蔵倉庫の開発促進、工場・インフラ設備など事業領域の拡大③三井不動産グループの保有材の活用、グリーン電力の創出などESGへの取り組み強化-の3本柱を推進し、単なる物流施設にとどまらず、①データセンター②BTS 型(オーダーメイド型)物流施設③冷凍冷蔵倉庫④ラボ・研究開発施設⑤賃貸工場など、オフィス・研究開発・ラボといったマルチユース機能を備えた複合業務施設の開発を促進すると語った。

 地域社会との共生・連携では、「MFLP船橋」の「MFLPプレミアムフェスタ2024」には来場者約5,000人、「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」の「MIRAI FES」には来場者約3,000人が集まった。

 事業領域の拡大については、2014年に参入したデータセンター(DC)については、世界のモバイルデータ通信量が今後5年間で年平均23%の成長を遂げると予想されていることを受け、現在の累計投資額約3,000億円を2035年までに約6,000億円に拡大する。「MFIP海老名」では、「MFIP羽田」に続きオフィス・研究施設が入居することが決まっている。また、新規事業「mitaseru」の製造工場を「MFLP船橋」に新設する。

 ESGへの取り組みでは、「MFIP海老名&forest」には建物構造の一部に木材を採用し、三井不動産グループが所有する北海道の森林の木材を構造材や内装・仕上げ材に使用している。

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「MFLP船橋」

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「MFIP海老名&forest」

野村不動産 3年後の物流施設60棟・延床365万㎡・投資額8,000億円(2025/5/31)

都内最大級の物流施設 23区希少の工専立地三井不・日鉄興和不「東京板橋」竣工(2024/10/3)

「物流施設」=「嫌悪施設」=「倉庫」なのか三井不ロジスティクス記者説明会(2024/7/21)

並のマンションはるかにしのぐ三井不フラッグシップ「MFLP海老名Ⅰ」満床稼働(2022/9/21)


 

 

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「石神の丘美術館」所蔵石彫の完成を記念する除幕式(「TOKYO TORCH PARK」で)

 岩手県岩手町と三菱地所は8月3日、東京都千代田区の「TOKYO TORCH PARK」内に、岩手町の「石神の丘美術館」所蔵の石彫作品の設置・完成を記念する除幕式を開催した。両者のパートナーシップ協定に基づくもので、東京駅前から日本の文化・魅力を発信する地方創生の取り組みの一環。当日は、岩手町町長・佐々木光司氏、三菱地所TOKYO TORCH事業部長・上田寛氏、作品を制作した岩手町在住のケイト・トムソン氏ら関係者が参加して、地方創生・文化交流を促進することを誓いあった。

 除幕式の冒頭、佐々木町長は「当町は、岩手県北の北上川の水源地に位置する人口11,000人の農業の町。石神の丘美術館は32年前(1993年)に野外彫刻美術館として開館し、5年前にリニューアルした。作品を通じ〝花とアートの森〟の当町の魅力を東京から発信していく」と挨拶した。

 続いて登壇した上田氏は「TOKYO TORCHは“日本を明るく、元気にする街”をビジョンに掲げており、ここから地域の魅力を発信していく。広場空間(PARK)は広さ約7,000㎡。今回のアート作品展示はその第一弾。関係人口の創出にもつながることを願っている」と述べた。

 石彫作品を制作した作家のケイト氏は、次のように語った(ケイト氏が英語で書いた文章を、夫で浮島彫刻スタジオを主宰する彫刻家・片桐宏典氏が日本語に訳し、それをケイト氏がローマ字で認めたものなので、ご夫婦の合作でもある)。

 私は、豊かな自然に囲まれた岩手町に住んでいます。季節の移り変わりや、日が昇り月が出て星が夜空に光り、そんな素晴らしい風景にいつも大きなインスピレーション受けてきました。

 私の作品は、人間の姿や風景を抽象的な形で表現しています。身体的、文化的、そして社会的な空間における関係性を探求しています。光は命の形を表現しています。それは、私たち一人ひとりの特別な何か、そして本質的な何かです。

 私は大理石を作品によく使います。石は大地の長い時間を記憶にとどめています。石は時間を超越します。そして、触る感触を楽しめる作品になります。大理石の美しい透明性が周囲の光を捉えて彫刻の中に広がり、朝晩の変化や季節の移り変わりを表現しています。

 この作品の名前は「Selēnē(セーレン)」です。「Selēnē」名前は、ギリシャ語の「Σελήνη」に由来し、それは光輝き、煌めきを意味します。月の恵みは、農業において最も重要な神の一人です。月の恵み「Selēnē」は白馬のチャリオットが空を駆け巡り、太陽の反射光を夜の空いっぱいに与えるのです。

 私の大理石の彫刻は、この「Selēnē」のように、周囲の光を彫刻の中に取り込んで、命の輝きを表現します。岩手の美しい里と魅力がそこに反映されていることを願っています。

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「Selēnē(セーレン)」

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左から佐々木氏、上田氏、ケイト氏

◇      ◆     ◇

 作品は、岩手町在住の作家・ケイト・トムソン氏がイタリア産大理石を用いて制作した石彫りで、作品名は〝月の恵み〟を意味する「SELENE(セーレン)」。寸法はL100cm×W48cm×H178cm(台座含む)。

 作品についてケイト氏は、「数週間の休憩をはさみ、毎朝、石にあいさつし、会話を交わしながら約3か月で仕上げた。イタリア産の大理石はきめが細かく、微細なエッジなどを表現するのに適している」と語った。

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ケイト氏と作品

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「TOKYO TORCH PARK」(中央から右下の白っぽいものが作品)

全国1,741市町村を走破した写真家・仁科氏の仮囲いアート地所「TOKYO TORCH」(2022/11/2)

最高に素晴らしい!学生が経営する「アナザー・ジャパン」TOKYO TORCHIに開業(2022/7/27)

街路樹に溶け込むアート三菱地所&彫刻の森第43回「丸の内ストリートギャラリー」(2022/6/29)

三菱地所「TOKYO TORCH」第一弾「常盤橋タワー」完成緑の量と質に感動(2021/7/27)


 

 

Screenshot 2025-08-03 at 17-25-08 クレヴィア練馬レジデンス【公式】|新築分譲マンション.png
「クレヴィア練馬レジデンス」

 伊藤忠都市開発・フジ都市開発が9月に分譲する「クレヴィア練馬レジデンス」のコンセプトルームを見学した。期間72年の定期借地権付きで、坪単価は450万円くらいになる模様。高いか安いかよくわからないが、販売担当者によると、定借というのは販売のネックにはならず、21坪強(70㎡)でグロス8,000万円を超えてくるのがカギとなりそうだ。

 物件は、西武線練馬駅から徒歩10分(中村橋駅から徒歩9分)・都営大江戸線練馬駅から徒歩12分、練馬区中村北2丁目に位置する期間72年の定期借地権付き全83戸。9月分譲予定の第1期1次(戸数未定)の専有面積は44.88〜82.73㎡、予定価格は5,700万円台〜13,900万円台(最多価格帯9,000万円台)。竣工予定は2026年11月下旬。設計・監理は日企設計。施工は木内建設。売主は同社のほか販売代理は伊藤忠ハウジング。

 3月下旬からエントリーを開始しており、これまでの反響数は630件、コンセプトルーム来場者は70件。

 現地は、練馬駅から続く商店街と千川通りの桜並木を抜けた、スーパーマーケット「LIFE」の隣接地。従前は駐車場。練馬駅と中村橋駅、それと大江戸線練馬駅が利用できるのがセールスポイントの一つ。建物は南向き・東向きの2棟構成。

 主な基本性能・設備仕様は、ZEH-M Oriented、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、フィオレストーンキッチン天板、ディスポーザー、食洗器などのほか、全戸のリビング・ダイニング・キッチンの天井(一部)には、吸音・消臭・調湿性能を併せ持つ天井材「クリアトーン12SⅡ」を採用している。

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エントランス(左)と中庭

◇        ◆     ◇

 読者の皆さんは、坪単価を測るとき、どこを起点に考えられるか。おそらく交通利便性を重視して、(誰にとってかは不問にして)東京駅を考える人が大半を占め、あとはターミナル駅や浦和、横浜、千葉などの県都が続くのだろう。現在の単価地図を見ると、武蔵小杉が湾岸エリアと同等の評価を得ている例外はあるが、ほぼその通りになっているはずだ。

 さて、練馬駅はどうか。記者は京王線に住んでいるので、新宿を中心に考える。乗換案内で検索すると都営大江戸線で新宿駅から17分だ。坪単価が600万円を超える石神井公園は、新宿駅からだと池袋経由で30分前後だ。池袋駅を中心に考えると、練馬は8~12分、石神井公園は9~13分だ。

 生活利便施設の集積、街のポテンシャルなど総合的に判断すると、練馬駅より石神井公園駅を上位にあげる人が上回るかもしれないが(やはり公園の存在が大きい)、記者は互角の評価をする。練馬駅前に「ココネリ(Coconeri)」はあるし、区役所もある。

 だから、わが京王線の笹塚の坪900万円、調布の坪500万円からして、西武池袋線の単価は高いような気がしないわけではないが、こんなもんだろうと思った。

 ただ、価格が高いか安いかは、マンション購入検討者が考えることだからこれ以上は書かない。設備仕様レベルは水準以上だ。

 インブルームと共同で開発した新たな洗面空間「MOTリネン」もギャラリーに展示されている。洗濯物を乾燥機から取り出してその場で畳んで、その場で収納でき、リネン庫の収納力を大幅に向上させたことに加え、様々な使い方ができるカウンターを備えており、吊戸棚、縦型収納、引き出し、ハンガーパイプなど様々な形状の収納スペースを備えているスグレモノだ。(この物件には装備されていない)

 練馬駅圏では3年前に分譲されたモリモト「ピアース練馬レジデンス」(76戸)が坪440万円だったそうだ。

 伊藤忠都市開発の定借マンションとしては、平成17年竣工の第一号の「タンタタウン」(678戸)以来、今回が5物件目だ。「タンタタウン」は首都圏で初めて長期の期間70年を設定した物件で、来場者は実に8,000件に達した。

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「MOTリネン」

吸音効果がある天井材吹抜け(ボイド)ワイドスパン…伊藤忠都市開発「新川崎」(2024/12/5)

 国土交通省は7月31日、令和7年6月の住宅着工戸数をまとめ発表。新設住宅着工戸数は55,956戸となり、前年同月比15.6%減で3か月連続の減少。利用関係別では持家は16,030戸(前年同月比16.4%減)、貸家は24,289戸(同14.0%減)、分譲住宅は15,075戸(同17.9%減)で、いずれも3か月連続の減少となった。分譲住宅の内訳は、マンションは5,945戸(同27.9%減)、一戸建住宅は8,921戸(同10.9%減)でともに3か月連続の減少となった。大幅着工減は、3月の駆け込み着工の反動減と見られる。

 首都圏マンションは2,814 戸(前年同月比35.1%減)で、都県別は東京都1,253戸(同38.8%減)、神奈川県1,219戸(同13.5%増)、埼玉県295戸(同41.6%減)、千葉県47戸(同93.3%減)。

 首都圏分譲戸建ては3,967戸(同12.9%減)で、都県別は東京都1,253戸(同17.1%減)、神奈川県976戸(同18.9%減)、埼玉県981戸(同1.7%増)、千葉県は757戸(同13.4%減)。

 


 

 

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天井高2.7m、樹脂サッシ高2.4mのポラス「ひととき 流山市松ヶ丘・南柏」

 いつもマンションや戸建ての窓などの開口部の仕様はチェックするが、前日(7月30日)は、住友不動産を中心とする「断熱・省エネリフォーム推進タスクフォース」を取材していることもあり、この日(7月31日)のポラス「ひととき 流山市松ヶ丘・南柏」の開口部に注目した。ざっと数えたら数は20か所くらいあり、ワイド・ハイサッシもかなりあった。これでZEH水準にするのは容易なことではないはずだ。 

 これからの分譲戸建てやマンションはZEH水準が当たり前になるし、このことに疑義を呈するわけではないが、ZEH水準とは断熱等性能等級5と一次エネルギー消費量等級6を同時に満たした住宅のことで、この尺度だけでは住宅の質が高いか低いかは測れないことに注目すべきだと思う。

 むしろ、ZEH水準にして住宅ローン控除や各種の補助金交付の対象とするため、他の快適性にとって重要なことがないがしろにされていないかがとても気になっている。

 極論すれば、建物の出隅・入隅をなくして総2階にすればコスト・工期を圧縮でき、耐震性・断熱性・気密性も高めることが可能だ。また、天井高を下げれば、サッシ高も下げられるし、窓面積も建基法ぎりぎりまで小さくすることもできるし、吹抜け空間はなくし、床暖房もなしにすれば数値はさらに上げられる。心当たりがあるデベロッパーはいるはずだ。

 この考え方は、中央住宅不動産ソリューション事業部不動産開発部企画設計課課長・村田嵩胤氏村田氏とも一致した。村田氏は「様々な仕様を引き算すればZEH水準は可能。当社は居住性・快適性を犠牲にするようなことはしない。足し算で居住性を高めることが重要」と語った。

 そこで、同社を含めたすべてのデベロッパーに提案だ。窓など採光・開口部はその個所や面積、延床面積に対する窓面積の割合を公開してはどうか。差別化につながるはずだ。また、居住面積だけでなく、天井高を計算した体積も公開すれば〝売り〟になる(緑被率も公表すべきだと思う)。

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1階主寝室の天井高2.4mで、サッシ高もほぼ同じ「ひととき 流山市松ヶ丘・南柏」

ライフサイクルに対応した1.5階プランポラス「流山市松ヶ丘・南柏」好調(2025/8/2)

業界の垣根超えた「断熱・省エネリフォーム推進TF」発足住友不など7社・団体(2025/7/30)

 

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「ひととき 流山市松ヶ丘・南柏」完成予想図

 ポラスグループの中央住宅は7月31日、 流山市の分譲戸建て「ひととき 流山市松ヶ丘・南柏」(全67戸)のメディア向けモデルハウス見学会を行った。一部住戸を「1.5階プラン」として1階にキッズルームやベッドルーム、二階にセカンドリビングや大きめのバルコニーを設置することによって、それぞれの空間を家族のライフスタイル・サイクル・ステージに合わせて使用できるようにしているのが特徴。

 物件は、JR常磐線南柏駅から徒歩10~12分、流山市松ヶ丘1丁目の第一種低層住居専用地域(建ぺい率           60%、容積率150%)に位置する全67戸。土地面積は135.01~137.92㎡、建物面積は90.66~123.21㎡、価格は5,490万~6,790万円。建物は在来工法2階建て。

 第1期(14戸)は2023年7月7日から販売開始し、全戸引き渡し済み。2期(17戸)は2024年11月29日に販売開始し、これまで6戸を引渡済み。4期(18戸)は2025年3月28日から販売を開始し、これまで7戸が契約済み。3期(18戸)は2026年9月に販売予定。

 見学会で、同社不動産ソリューション事業部不動産開発部企画設計課課長・村田嵩胤氏は「戸建て住宅を検討されるDINKS、ファミリー層の方は〝今住む〟住宅を求めており、先々のことは考えていない方が多い。供給サイドも同様に、購入者のライフサイクルを考慮した分譲戸建てを供給しない。『1.5階プラン』は、将来、親の介護が必要になった場合のことなど、それぞれのステージに対応する、従来の建売住宅の概念を変えたもの。私は現在38歳。父親は体重100キロ超の62歳。その父親が脊椎手術によって一時期全く動けなくなり、介護を考えたのが、今回の企画につながったきっかけ」などと語った。

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村田氏

◇        ◆     ◇

 企画意図はすぐ理解した。将来のライフスタイルの変化に対応した分譲戸建てや、可変性に富んだ間取り提案を行っているマンションを取材はしているが、多くはない。その意味で、1.5階プランは現在の分譲戸建て市場に一石を投じるものだと思う(車椅子利用になった場合などに備え、トイレの位置やスペースを変えられるようにすべきだとは思うが)。

 販売が好調に推移している要因として、市の松ヶ丘地区地区計画により宅地開発では最低敷地面積を135㎡以上と定めていることもあるが、隣接する「豊四季みどりの広場」の存在も大きいと思う。

 「豊四季みどりの広場」は、都市計画によって「南柏特別緑地保全地区・松ケ谷特別緑地保全地区」に定められている約0.8haの樹林地で、歴史的財産である「野馬土手」がそのまま残っている。

 取材後にこの樹林地内を歩いた。気温は30℃をいくらか超えたほどだろう。蚊に襲われたのには閉口したが、動植物の宝庫だ。村田氏が「広場を嫌がる人は当社の戸建てを見向きもしない」と語ったように、この種の樹林帯を嫌がる市民は少なくないだろうが、この自然の借景は何物にも代えがたい。

 どのような樹木が植わっており、小動物が生息しているのかなどを調べようと、柏市と流山市のホームページを見たが、ヒットしなかった。将来にわたって守るべき貴重な資源について、きちんと調査すべきだ。

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現地(手前の影は「豊四季みどりの広場」によるもの)

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「豊四季みどりの広場」

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「豊四季みどりの広場」

 

 

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「KÚON 箱根強羅」エントランス

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左から横瀬氏、坂本氏、渡部氏、永井氏(オープンハウスGINZA Ⅺラウンジ)

 オープンハウスグループは8月1日、同社初の直営ホテル「KÚON 箱根強羅」を2025年11月に開業すると発表した。従前ホテルをリノベーションしたもので、客室数は14室。「KÚON」には、古語「久遠」の永遠・普遍の意味が込められている。〝きのうより少し、大人の自分になれる場所〟をテーマに、〝お茶と和菓子で五感をひらく、唯一無二のデザイナーズホテル〟を目指す。このほか、来年の冬、群馬県みどり市で第2弾を開業(受託運営)する。

 初のホテル開発・運営に至った経緯・背景について、同社サステナビリティ推進部副部長・横瀬寛隆氏は、2025年3月期決算で売上高12,958億円にまで成長した同社の新たな収益源の確立とブランド価値の向上を目指すためと説明。今年5月に開業したNOT A HOTELとのシェア別荘型ホテルの共同開発によりノウハウを蓄積したと語った。

 横瀬氏は1987年生まれ。慶大大学院理工学研究科修了。在学中は隈研吾研究室で建築と都市計画を学ぶ。卒業後は大手設計事務所、外資系デベロッパーなどを経て、2018年現職。同社は「地域共創」も重要なテーマとして位置づけており、同社創業者で会長の荒井正昭氏の出身地である群馬県のみなかみ町などで取り組んでいる。横瀬氏は群馬県を中心とする地域共創事業の責任者も務める。

 運営を担当するのは昨年10月に設立されたオープンハウス・ホテルズ&リゾーツ。同社代表取締役・渡部達也氏は、星野リゾートでキャリアをスタートさせ、約10年間、運営の最前線からマネジメントまで担当した経験を生かし、「変わり続ける時代に変わらない価値を届けるため、おもてなしと運営手法にイノベーションを起こし続ける組織として、旅を通じて普遍的なおもてなしを届ける。『KÚON 箱根強羅』は、既存ストックの活用と工期短縮、建築コストの削減を実現した持続可能な開発プランである」と語った。

 〝お茶と和菓子で五感をひらく、唯一無二のデザイナーズホテル〟がコンセプトであることから、会見では和菓子作家「紫をん」代表・坂本志穂氏が和菓子のデモンストレーションを行い、内装・インテリア監修パートナーとしてプロジェクトに参加しているnegu.incの永井健太氏がエントランス、客室、レストラン、カフェラウンジなどを画像で説明した。

 施設は、東京駅から電車で1時間30分、都内から車で1時間30分、神奈川県足柄下郡箱根町強羅に位置する敷地面積約2,286㎡、地下1階地上2階建て延床面積約906㎡(このほか駐車場約198㎡)。2009年竣工のホテルをリノベーションしたもので全14室。客室面積は32㎡と42㎡の2タイプ。源泉かけ流し温泉付き(42㎡は露天風呂)。チェックイン・チェックアウトは13:00・10:00。宿泊料金は42,000円~/人。運営はオープンハウス・ホテルズ&リゾーツ。開業は2025年11月8日。8月1日から予約を開始した。

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「hinenos-ひねもす-」(左)と「nocturne」 

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坂本氏(左)と渡部氏

◇        ◆     ◇

 会見場では、坂本氏による創作和菓子「hinenos-ひねもす-」と錦玉製※「nocturne」に新茶と水出し玉露茶が供された。また、スーツ姿の横瀬氏以外はいかにも和菓子作家、デザイナーらしいファッション・いでたちに、がさつを地で行く記者は面食らった。えもいわれぬ味の創作和菓子と、茶碗ではないグラスによる玉露茶のおもてなしは、荒井会長や〝便利地、好立地〟の同社の戸建てやマンション、同社野球部の面々のイメージとは全然一致せず、むしろ真逆だった。(リゾート地としての「強羅」は〝便利地、好立地〟かも知れないが)

 このことを横瀬氏に尋ねたら、「確かに当社が分譲する駅近マンションや戸建てとは異なるかもしれない。ブランドイメージの底上げも狙いの一つ」と語った。

 なるほど。主なターゲットになるはずの、訪日外国人にとって同社のマンションや戸建てを知る人は皆無のはずだし、いまわが国の抹茶は世界的ブームだそうだ。追い風になるかもしれない。

※錦玉製(キンギョクセイ) 寒天と砂糖を煮詰め、冷やし固めたもの。読み間違えないよう注意が必要

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会見場(オープンハウスGINZA Ⅺラウンジ)

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お茶と和菓子のデモンストレーション(観葉植物は左は茶の木、右はホウライショウ(蓬莱蕉・モンステラ)

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イメージ(以下、同じ)

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「有力新人が入った。来年は優勝だ」オープンハウス光永監督吠える(2021/7/23)

 

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「断熱・省エネリフォーム推進タスクフォース」発足式(新宿ベルサールグラント)

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キー・ビジュアルスローガン

 住友不動産を代表事業者とする三協立山、JBN・全国工務店協会、一般社団法人住宅開口部グリーン化推進協議会(AGW)、住友不動産ハウジング、LIXIL、YKK APの7社・団体は7月30日、既存住宅の断熱・省エネリフォームの認知・普及拡大を目指す「断熱・省エネリフォーム推進タスクフォース」(TF)を発足させたと発表。発足式には80人を超えるメディアが駆けつけた。

 TFを設立した背景には、2050年のカーボンニュートラル(CN)達成及び2030年度削減目標の実現に向け、家庭部門のCO2排出量削減には既存住宅の断熱・省エネリフォームの普及拡大が喫緊の課題だが、消費者への情報発信や普及が不足しており、認知度が高くない実情がある。

 この課題を解決するためには、既存の枠組みを超えた統合的なアプローチが必要との共通認識のもと設立された。環境省が推進する「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしをつくる国民運動)」の一環として、7社・団体がが結集し、連携強化と普及促進を目指す。

 今後の活動として、①認知拡大分科会、営業力強化分科会、技術力強化分科会の分科会立ち上げ②断熱・省エネリフォームの認知度の向上を目的に、省庁・地方自治体と連携し、普及啓発に関する発信やイベントを開催(初年度)する。キャッチフレーズは「家族の幸せ まずは断熱」、キャラクターは「あったかいねぇこ」と「すずしいにゃ~こ」。

 代表事業者の住友不動産常務執行役員・岡田時之氏は、「わが国の住宅ストック約5,400万戸のうち8割超は現行の省エネ基準を満たしていない。要因はメソッドが知られていないことにある。この課題を解決するため、業界の垣根を超え、断熱・省エネリフォームの認知度向上と普及を目指し、持続可能な社会の実現にも貢献していく」と述べた、

 来賓として登壇した環境省地球環境局地球温暖化対策課長・杉井威夫氏は、既存住宅の断熱化・省エネ化の必要性などについて説明し、熱の流入・流失の大半は窓などの開口部にあることから、「コストの問題もあるが、そのメリットを消費者に伝えようとする皆さんの取り組みを精いっぱい応援していく」と語った。以下、発足式に臨んだ各氏のコメント。

三協立山執行役員・奥谷和正氏 2100年には猛暑・酷暑は40℃台になり、激暑・極暑に変わってくるだろう。これほどまでに環境が変わってきているのに建物に関しては旧態依然の仕様が残っている。気候変動に生活空間は付いていけていないのが現状

住友不動産ハウジング常務執行役員・徳田修氏 当社は、「新築そっくりさん」事業と、注文住宅事業を統合し新会社として今年4月1日付で発足した。30年の実績があるが、個社で情報を発信するのには限界がある。今後は、業界横断で全国規模で普及拡大に努めていく

LIXIL執行役専務・吉田聡氏 熱中症の発生は室内で起きるケースも多い。窓・ドアなどの開口部のリフォームをされた方はやってよかったという声が多いが、残念ながら窓そのものがリフォームできることをご存じない方が多い。TFを通じて普及拡大していく

YKK AP専務執行役員・中村力氏 私どものパーパスは「Architectural Productsで社会を幸せにする会社。」です。断熱性能はお客様にとって見えないもので、この価値をいかにわかりやすく伝えていくのかが大きなテーマ

JBN・全国工務店協会副会長・久原英司氏 当協会は全国約3,000社の工務店から構成される業界団体。施工技術の向上を図っている。リフォームは大多数が地域の工務店が担っている。TFの活動を通じて信頼性を高めていく

住宅開口部グリーン推進協議会事務局長・山岸史成氏 当協議会は全国800社からなる、住宅の開口部、窓に特化した流通店主体の団体。各社が連携し窓のリフォーム、断熱・省エネは当たり前の世界になるよう取り組んでいく

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発足式会場

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岡田氏

◇        ◆     ◇

 7つもの企業・団体が結集したからだとは思うが、発足式に80人超のメディアが駆けつけたのにびっくりした。主導したと思われる住友不動産のイベント動員力が図抜けているのはわかっている。最近の例では、一昨年10月に「新宿住友ビル」で開催したスタートアップ企業と同社テナントや取引先の大企業をマッチングさせるイベント「住友不動産ベンチャーサミット」では約2,100人を集めた。おそらく、どこを掘れば泉が湧き出るか知っているのだろう。

 とはいえ、今回のテーマである「断熱・省エネリフォーム」は、〝喫緊の課題〟〝極めて重要〟であるにも関わらず、リリースにもあるよう「消費者ヘの情報発信や普及が不足しており、認知度が高くないのが実情」だ。発足会に参加するメディアはせいぜい30~40人くらいだろうと記者は踏んでいた。

 ところが、会場に着いたら、用意されていた椅子はほとんど満席で、ざっと見渡したところ100人くらいいた。

 この80人超がどれほどすごい数字か。昨年7月、三井不動産レジデンシャルのシニアサービスレジデンス「パークウェルステイト(PWS)」のCM発表会で、吉永小百合さんがトークイベントで話されたのだが、確か100人くらいのメディアが押しかけていた。今回はそれより若干少ないが、テーマを考えたら信じられない数字だ。

 ただ、一つだけ理解に苦しむことがあった。今回の発足会で主催者は、発足会前・後に断熱・省エネリフォーム効果を体験できるYKK APとLIXILのショールーム見学を用意したのだが、実際に体験したのはYKK APは小生を含めて2人のみ(午前)、LIXILは10数人(午後)に留まった。断熱性能は、いくらUa値や光熱費削減効果の額を示されても、実際に体験してみないとその〝価値〟はまず理解できないと思うが…。

 斯くいう記者はどうかといえば、断熱性=快適性については20年以上前から精力的に取材してきた。外断熱マンションや長期優良住宅、CASBEE(都のマンション環境性能表示制度)、ZEHなどだ。「シェルゼ」や三菱地所ホームの全館空調「エアロテック」は一泊もさせてもらった。零下30度のモンゴルのホテルの館内はシャツ1枚で過ごせる。壁厚は50cmくらいあったのではないか。

◇        ◆     ◇

 これまで単板ガラスと樹脂サッシとの差が分かる簡便な装置はたくさん体験してきたが、YKK APとLIXILのショールームは初めてだった。ここでは詳細を紹介する余裕はないが、双方とも素晴らしい。とても参考になった。

 品川インターシティ内にあるYKK APの体感ショールームはプロユーザー向けで、一般には公開されていないが(新宿には一般向けがあり)、この日は特別に見学させてもらった。単板ガラスと樹脂サッシ、断熱等級の違いによって室内温度がどれほど変わるか詳細な数値も表示される。リフォーム用の新商品も展示されている。

 新宿ベルサールグラント内にあるLIXILのショールームは予約制だが、一般にも公開されており、〝昔の家〟〝今の家〟〝これからの家〟の断熱性能の違いが分かる。家族連れにお勧めだ。子どもも大喜びするはずだ。伊香賀俊治・慶大教授の調査研究の一部も紹介されている。

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YKK APの体感ショールーム(断熱性能の違いがとてもよくわかる)

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YKK APの体感ショールーム(サッシなどの違いによる室内温度の差異が一目瞭然)

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YKK APの体感ショールーム(リフォーム用新商品)

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LIXILのショールーム(外気温0℃に設定した施設をコートを羽織って見学する記者団)

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「ブランズシティ品川ルネ キャナル」(左)と「ブランズシティ品川テラス」

 総合地所、東急不動産、よみうりランド、長谷工コーポレーションは7月29日、東京海洋大学の敷地内にある期間70年の定期借地権付き「ブランズシティ品川テラス」と、その対面に位置する報知新聞本社跡地の所有権付き「ブランズシティ品川ルネ キャナル」の共同マンションギャラリーを設け、販売面で連携すると発表した。双方で449戸の大規模ツインマンション。

 「ブランズシティ品川テラス」は、東京モノレール天王洲アイル駅から徒歩6分・JR品川駅から徒歩13分、港区港南四丁目に位置する敷地面積約4,000㎡の期間70年の定期借地権付き、14階建て全216 戸。専有面積は61.67~80.57㎡、価格は未定。竣工予定は2026年11月。設計・施工は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト、東急リバブル。販売開始は9月上旬の予定。

 外観デザインテーマは「VOYAGE」で、2層吹き抜けのエントランスホール、吹き抜け空間上部には「水の流れや海面のウェーブ」をイメージしたフリンジアートを吊り、間接照明によって柔らかく室内空間を包み込む演出を施している。屋上緑化やZEH Oriented・低炭素建築物認定取得、太陽光パネル、ラウンジ、ワークスペース、冷凍冷蔵宅配ボックス、長谷工グループの可動収納ユニット「ウゴクロ」や「家事ラク動線」を導入している。

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ラウンジ

 「ブランズシティ品川ルネキャナル」は、東京モノレール天王洲アイル駅から徒歩6分、JR品川駅から徒歩14分、港区港南四丁目に位置する敷地面積約4,103㎡の19階建て全233戸。現在先着順で分譲中の住戸(4戸)の専有面積は56.33~61.85㎡、価格は12,900万~13,390万円。竣工予定は2026年10月下旬。設計・施工は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト。

 ZEH-M Oriented、ABINC認証を取得。開放的な運河沿いに面した立地を活かし、1LDK+S〜4LDKまで多様な間取りを用意。多目的ラウンジ・ワークラウンジ・ランドリーカフェ、鳥の巣箱やバードバス、エコスタックを設置。「ウゴクロ」や無勾配排水工法「サイホン排水システム」、「フラットスラブ二重床」を採用。災害対策として雨水を貯水し、日常の植栽への水やりに利用しながら、非常時の飲料水を確保する「スマート・ウォーター・タンク」、非常用飲料水生成装置「WELLUP」を用意。災害による断水時には居住者の飲料水約6日間分(一人1日当たり約3L)を供給できる。

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イメージ図

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 現地は、マンションの取材で何度も通ったところだ。リリースには、「品川テラス」は東京海洋大学の敷地内にあるというので定期借地権付きで、「品川ルネ」は報知新聞の本社跡地にあるので「よみうりランド」が売主に入っているのに納得した。〝ルネ〟が前者には付いていないのは事業比率が異なるからか。

 定借と所有権付きのツインマンションはおそらく業界初で、検討者はどちらを選択するか、とても興味深い。敷地は別々だから管理組合も別々のはずで、それぞれの共用施設は双方がつかえるのかどうか。

 リリースを読んだ限りでは、設備仕様レベルが高く、価格は割安感がありそうだ。

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「175 Liverpool Street (リバープール ストリート)」(提供:Bates Smart)

 三菱地所は7月29日、オーストラリア・シドニーで住宅中心の複合開発2案件「One Darling Point (ワン ダーリン ポイント)」と「175 Liverpool Street (リバープール ストリート)」を始動すると発表した。いずれも豪州大手不動産デベロッパーであるLendleaseとの共同事業で、同社との第4 弾・第5弾案件。合計の総売上高は約3,000億円の見込み。

 「One Darling Point」(住戸数59戸、2028年竣工予定、総売上約5億豪ドル)は、アフォーダブル住宅を含む計画でSSDA許認可※(総合設計)を取得した複合開発で、古くからの高級住宅街で歴史的建造物を活用したシドニー東部でのプロジェクト、シドニー湾、ハーバーブリッジ、オペラハウスを臨む希少立地での開発なのが特徴。

 「175 Liverpool Street」(総戸数最大300戸、2031年竣工予定、総売上約25億豪ドル)は、既存のオフィスビルを高層住宅2棟へ建て替える再開発計画、オペラハウスに加え、豪州最古の公園「Hyde Park」を臨むシドニーCBDのプライム立地なのが特徴。

 同社は、2016年に大型タワーマンション「Melbourne Quarter East Tower」参画を皮切りにオーストラリアに進出、2021年に支店を設立。以降、住宅事業、オフィス、ホテル、物流施設など幅広く開発事業を推進している。累計投資額は約20億豪ドル(約1,860億円, 1AUD=93円換算)。今回のプロジェクトは、シドニーラグジュアリー住宅セクターでは「One Sydney Harbour Residences One」、「One Sydney Harbour Residences Two」、「One Circular Quay」に次ぐもの。

※SSDA(State Significant Development Approval)ニューサウスウェールズ州が定める不動産開発許認可制度。ニューサウスウェールズ州の住宅供給不足の解消を企図し、一定の給与所得の賃借人が入居可能なアフォーダブル住宅を一定の割合以上開発に含めることで、容積率や高さ制限等の緩和を認めるもの。

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「One Darling Point (ワン ダーリン ポイント)」(提供:Lendlease)

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 オーストラリアでの約3,000億円の開発規模がどのようなものかよくわからないのだが、今期(2026年3月期)の住宅事業の売上高予想が4,500億円だから、凄い数字だ。三井不動産の米国・マンハッタンでの「55ハドソンヤード」と「50ハドソンヤード」の総事業費は6,000億円なのでその半額。

 記者は、SSDAに注目している。欧米では年収が低い世帯向けの住宅を供給するのは義務付けられており、制度として当たり前になっているようだ。しかし、わが国ではそのような制度はない。

 似たものとして、住宅セーフティネット制度があるが、摂南大学現代社会学部 特任教授(神戸大学名誉教授)・平山洋介氏が指摘するように、ピースミール・アプローチ=対症療法的な手法では住宅困窮者は救われないような気がする。「付置住宅」制度は機能しているのか。

隈研吾氏+高田浩一氏「夢の匠の共演・結集」豪州社と地所レジシドニーで372戸分譲(2019/3/11)

セーフティネット登録住宅90万戸の96%は1社に集中氷解した疑念と深まった謎(2024/3/28)


 

 

 

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