京都好きには堪らない 自然素材ふんだんに コスモスイニシア50周年「京都御所南」

「イニシア京都御所南」
京都市中心部の田の字地区のマンション、コスモスイニシア「イニシア京都御所南」、大和ハウス工業「プレミスト京都 三条堀川」、タカラレーベン他「レーベン京都河原町五条ONESUITE」を見学取材し、三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス 京都聖護院」のモデルルームを見学した。大和ハウス工業ハウジング・ソリューション本部事業統括部(分譲マンション担当) 副統括部長の角田卓也氏が「デベロッパーの買い意欲が集中し、買収環境が激烈になっている」と語ったように、狭いエリアで常時10物件くらいが分譲されているだけに、それぞれ創意工夫を凝らいしてることがよくわかった。まずは「イニシア京都御所南」から。
物件は、京都東西線京都市役所前駅ZEST御池10番出口徒歩5分、烏丸線烏丸御池駅から徒歩12分、京都市中京区御幸町通二条上る達磨町の商業地域(建ぺい率90%、容積率390.60%)に位置する5階建て全29戸(うち一般販売対象外住戸6戸)。現在販売中の住戸(4戸)の専有面積は75.55~115.24㎡、価格は14,990万~24,990万円。平均坪単価は578万円。建物は2025年8月に竣工済。施工は藤井組。
同社の創業50周年記念物件として今年2月から一般分譲を開始したもので、従前は賃貸マンション。インナー販売を含め25戸が成約済み。成約者の約3割が京都市内居住者。
主な基本性能・設備仕様は、ZEH-M Oriented&低炭素建築物認定、直床、リビング天井高2400(最上階は2500ミリ)、シーザーストーン・フィオレストーンキッチン天板、ナグリ仕上げキッチン対面・サイド板、食洗機、突板フローリング仕上げ、ハンズグローエ水栓、ミストサウナ、南部鉄、真鍮金物、ローシルエットトイレ、ミストサウナ、浴室タオル掛け2か所など。
販売担当者は、創業50周年記念にふさわしく、100年後も安心して住める、経年による価値が継承され、日常の京都の侘び寂びを楽しんでいただけるものにしたなどと語った。

エントランスホール

リビング小上がり・障子
◇ ◆ ◇
完成したばかりの物件の共用部分と専有部分を見て、いかにも京都らしい自然素材をふんだんに採用し、職人技を惜しげもなく注ぎ込んでいるのに同社の意気込みがストレートに伝わってきた。
まず、1階の共用部分。外からもよく見えるエントランス・ホールには約1尺(30cm)角の長さ数mの5本の古材がベンチとして、また、長さ約2m、重さ数トンありそうな自然石がオブジェとして据えられており、壁や天井には金網、土壁、自然石、和紙が採用されていた。同社のアパートメントホテル「MIMARU」かと思ったほどだ。
同社広報に調べてもらったのだが、古材は滋賀県のある酒蔵の梁の部分で、現地の従前が酒蔵だったたる、その歴史を継承するいみで古材を採用したとのことだ。それにしても酒蔵の梁の太さが1尺もあるとは…。自然石は、地元の加藤造園から仕入れた赤系花崗岩だそうだ。
モデルルーム(104㎡)がまたすごい。玄関床は淡路瓦タイル、框はナグリ仕上げ、廊下はクリ材の突板、リビング小上がり窓は本物の障子、縁側(インナーバルコニー)、和紙仕上げリビング扉、家具風システムキッチン、多目的ルームには京都由来の工芸品…。

外観

エントランス「京都 金網つじ」

エントランス「土壁 久住左官」

エントランス

エントランスホール

手前から玄関「淡路瓦タイル 大栄窯業」、上がり框「名栗」、クリ材フローリング

モデルルームリビング(左が縁側バルコニー、奥が小上がり「吉村障子」)

キッチン

モデルルーム
◇ ◆ ◇
坪単価は都心3区のマンションの半値だ。京都で食事するため東京からヘリコプターをチャーターするお金持ちもいるそうだから、京都好きには堪らないマンションなのだろう。これほど自然素材にこだわったマンションは首都圏にはまずない。リビング窓に障子を採用しているのは初めて見た。コーディネートをどうするかだが、これは京都だけでなく全国の、外からの視線が気になる商業地域立地のマンションに採用できる。カーテンやブラインドより風情があっていいと記者は思う。
エントランスホールは、居住者が独占的に利用するのはもったいないような気もした。購入者は絶対同意しないだろうが、管理規約を変更し「MIMARU」別邸にしたら、大人気になるのでは。規約改正の必要がない、一時利用として地域に開放し、宴会利用も可能にしたら申し込みが殺到するはずだ。以下、同社の資料から写真を紹介する。一つひとつ手作りの技で仕上げられていることが分かるはずだ。

瓦タイル(左)と石積み

古材(左)と金網

左官(左)と和紙

建具(左)とフローリング

キッチン(左)と障子

エントランス
高評価に驚愕 コスモスイニシア 7件目「MIMARU京都 新町三条」に体験宿泊(2018/10/17)
コスモスイニシア 創業40周年の「武蔵新城」30年前の「シカク」蘇る(2014/10/9)
管理業者管理者方式 大和ライフネクスト137件 三井不レジサービス100件超

世古氏
「老朽化マンション等の管理及び再生の円滑化等を図るための建物の区分所有等に関する一部を改正する法律」、いわゆるマンション法の改正を受けてマンションの長寿命化の取り組みが本格化しているが、そのうちの大きなテーマの一つになっている「管理業者管理者方式」を積極的に採用しているのは大和ハウス工業グループの大和ライフネクストで、三井不動産グループの三井不動産レジデンシャルサービスが続いていることが分かった。
大和ハウス工業は9月3日に行った「マンション事業計画説明会」で、2022年から提供を開始した大和ライフネクストの外部管理者サービス「TAKSTYE(タクスタイル)」が2025年8月末時点で138棟に導入されていることを明らかにした。2025年度目標は200棟。
そして本日9月11日行われたマンション管理業協会の記者懇親会で、理事長を務める三井不動産レジデンシャルサービス社長・世古洋介氏は「協会として各社の取り組みを把握はしていないが、中古も新築もニーズがあるのは確か。当社も100件超。詳細は現時点で分からないが、おそらく過半は新築マンション」と語った。副理事長で大和ライフネクスト社長・齋藤栄司氏も「社会課題解決に向け今後も積極的に取り組んでいく」と話した。
このほか、マンション管理業協会の副理事長会社の東急コミュニティー、長谷工コミュニティなども新築マンションを対象に取り組んでいる模様だが、件数は数十件にとどまっていると見られ。大和ライフネクストと三井不動産レジデンシャルサービスが一歩も二歩もリードしている形だ。
管理業者管理者方式のガイドラインについては、近く国土交通省から発表される見込みで、既存マンションの建物と居住者の「二つの老い」の課題を解消する有効な手段として、また新築マンションでも複合マンションの増加による管理の難しさや共働き世帯の増加などを背景に、管理会社管理者方式が〝売り〟の一つになっている。
◇ ◆ ◇
管理業者管理者方式についてはこれまで書いた記事を参照していただきたい。懸念される利益相反の問題だが、記者は絶対ないとは言えないが、大手デベロッパー系の管理会社ではそのような不祥事はまずないと見ている。
この方式を採用することで、居住者の負担がどれほど軽減されるかについて紹介する。
まず、管理組合の理事を引き受けなくて済む時間について。一般的なマンション管理組合の理事会は月に1度くらい行われ、様々なイベント、総会準備などで月に2度、3度も開かれることがある。1回につき3時間は拘束されるので、年間15回として45時間だ。実際はもっと多いはず。
これを時間給に換算すると、〝毎日が日曜日〟の年金生活者もいるだろうが、居住者の年間所得を700万円として、1日約1.9万円、8時間労働として1時間約2,400円だ。これに45時間を掛けると年間約11万円だ。
単なる時間の消費ならいいが、理事は他人の大切な財産(お金)を預かっている。1銭たりとも無駄にできないし、公正・公平に運営する気苦労はやってみないと分からない。人にもよるだろうが、このコストは年間にすると相当額に達するはずだ。
理事は輪番制の組合が多いはずで、50戸くらいの規模なら10年に1度は回ってくるし、何より大事なのは、同じ居住者の負担の重さを理解することだ。年間1~2万円の負担は小生の1か月分のコーヒー代・タバコ代よりはるかに安い。
管理会社管理者方式に切り替えた場合は、規模などによるが、中古マンションで1世帯当たり月額1,000円くらい、新築で2,000円くらいと言われている。年間にしたら1.2万~2.4万円だ。紙代・印刷代などの経費も大幅に削減できる。爆発的に増えることに期待したい。
大和ハウス他「プレミストタワー船橋」(677戸)反響4500件超単価は500万円超(2025/9/3)
マンション再生メニュー 2つ⇒7つへ旭化成ホームズ区分所有法改正セミナー(2025/7/19)
改正マンション関連法に関する説明会に約480人国土交通省&法務省(2025/7/8)
2つの老いへの対応管理業者管理方式など具体策示す国交省マンション政策小委(2025/2/8)
「管理者と管理業者は構造的に利益相反の関係」香川弁護士旭化成不レジ基調講演(2024/8/23)
大和ライフネクスト第三者管理者方式既存中心に76組合受託 2026年に200組合へ(2023/7/31)
8月の集合住宅建築費は前年同月比5.1%増 建設物価調査会
建設物価調査会は9月10日、2025年8月の「建設物価 建築費指数」(2015年=100)をまとめ発表。東京の集合住宅(RC造)は139.2(暫定値)と前月比0.1%増、前年同月比5.1%増、事務所(S造)は137.8(同)と前月比0.0%増、前年同月比3.0%増、工場(S造)は136.4(同)と前月比0.0%減、前年同月比2.4%増、住宅(W造)は143.2(同)と前月比0.0%減、前年同月比3.4%となった。
物流デベと既存の倉庫業は手を組むことはないのか 大和ハウス 事業施設説明会

更科氏
大和ハウス工業は9月9日、「2025年度 事業施設事業計画説明会」を開催し、同社上席執行役員ビジネス・ソリューション本部建築事業本部長の更科雅俊氏が事業施設市場環境や同社の重点取り組みについて説明した。
事業施設市場を取り巻く環境(民間建設投資動向)について更科氏は、2025年度の民間非住宅建設投資額は18兆6,000億円(前年度比5.5%増)と予測(うち民間非住宅建築投資額11兆円)。資材価格、原油価格、労務コストの上昇はしばらく続くとして、国交省の建築着工統計から算出した2024年度の建築用途別の坪単価として病院180.5万円、ホテル160.6万円、事務所147.1万円、工場119.0万円、倉庫62.1万円を紹介し、「肌感覚では数値以上」と話した。
同社の2025年度の事業施設事業の通期業績は売上高13,330億円(前期13,697億円)、営業利益は1,460億円(同1,596億円)、営業利益率は11.0%(同11.7%)と予想。重点取り組みテーマとして、物流不動産デベロッパーとして不動の地位を確立することを挙げ、開発予定量(2024年~2029年)は約330万㎡(2位のB社は約316万㎡)、物流施設総開発延床面積は約1,431万㎡(2025年3月末現在 開発中含む)に拡大すると話した。
物流施設を通じてサステナブルな社会を実現するため気候変動の緩和と適応、自然環境との調和(生物多様性保全)、地域社会への貢献、働きやすい環境づくりを強化し、官民連携事業の「(仮称)掛川倉真第2パーキングエリア開発事業」(延床面積1,360坪)、次世代型物流施設の「DPL江東深川」「DPL千葉四街道Ⅱ」を紹介した。
生産施設・工場では、AI・生成AIの需要拡大、データセンター・5Gの普及による半導体関連企業への投資が加速していることを受け、2025年4月1日付でビジネス・ソリューション本部内にデータセンター事業本部準備室を開設、データセンターデベとしての地位が確立できるよう事業を推進していくと述べた。当面の売り上げ目標額は400~500億円。
このほか、富山市公設地方卸売市場再整備事業(敷地面積約123,127㎡)、川崎市中央卸売市場北部市場更新事業(敷地面積約168,500㎡)なども紹介した。
◇ ◆ ◇
記者の最大関心事である物流・倉庫施設は「嫌悪施設」かどうかについてストレートに質問した。「嫌悪施設は法律用語ではなく、不動産流通推進センターがそう呼んでいるだけだ。三井不動産は2018年に『物流施設は嫌悪施設ではない』と宣言した。野村不動産の担当者も『物流施設が嫌悪施設だとは考えたことがない』と話している。御社は如何か。嫌悪施設でないのであれば、具体的な行動を起こすべきではないか」と。
更科氏は「当社も物流施設が嫌悪施設だとは思っていない。昔の工業地帯などではそのような施設が建設されたことはあるが、今後は物流の価値を高めるよう、地域の理解を得られるような取り組みを強化し、業界全体として嫌悪施設と呼ばれないようにしないといけない。データセンターも同様」と語った。
同社をはじめデベロッパー各社は、日本倉庫協会、日本物流団体連合会、日本ロジスティクスシステム協会などの既存の業界団体に加入していないことについて、同社ビジネス・ソリューション本部ロジスティクス推進室室長・手塚公英氏は興味深いことを話した。「デベロッパーの物流事業は倉庫業じゃない」と。
-なるほど。文字通り狭義の意味では「倉庫業」は「物流業」の一部だろうが、物流業の中核事業をなすのは倉庫業であるのは間違いない。既存の業界団体と後発のデベロッパー各社が手を組むことはありえないのか。
野村不動産 3年後の物流施設60棟・延床365万㎡・投資額8,000億円(2025/5/31)
最高の立地で世界初のリニア式ロボット「CUEBUS」 「DPL江東深川」のビームス(2025/9/10)
8月の前年同月比 成約件数 中古マンションは55%増、戸建て69%増 東日本レインズ
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は9月10日、令和7年8月の首都圏不動産流通市場動向をまとめ発表。中古マンションの成約件数は3,553件(前年同月比54.5%増)で10か月連続の増加、坪単価は280万円(同13.5%増)で20年5月から64か月連続で上昇。成約価格は5,279万円(同13.5%増)で10か月連続で上昇。専有面積は62.21㎡(同増減なし)となった。在庫件数は44,578件で、前年同月比マイナス1.4%と2か月ぶりに減少した。
中古戸建の成約件数は1,611件(同69.4%増)で10か月連続の増加、成約価格は3,894万円(同2.9%増)で2か月連続の上昇、土地面積は146.40㎡(同1.6%減)、建物面積は建物面積は103.55㎡(同0.3%減)となった。在庫件数は23,567件となり、前年同月比プラス6.3%と22年9月から36か月連続で増加するも、増加率の縮小が続いている。
最高の立地で世界初のリニア式ロボット「CUEBUS」 「DPL江東深川」のビームス

「DPL江東深川」(ビームスのプレス・リリースから)
大和ハウス工業は9月9日、「2025年度 事業施設事業計画説明会」を開催し、同社上席執行役員ビジネス・ソリューション本部建築事業本部長の更科雅俊氏が事業施設市場環境や同社の重点取り組みについて説明した。説明会後は、豊洲駅から徒歩10分の「DPL江東深川」の施設見学会を行った。
〝後入れ先出し〟-稼働中の物流施設を見学したのは初めてで分からない部分も多かったのだが、物流業界の近未来が垣間見えた。こちらから先に紹介する。
「DPL江東深川」は、東京メトロ有楽町線豊洲駅から徒歩10分、JR京葉線越中島駅から徒歩10分、首都高速枝川IC・塩浜ICから0.7㎞、江東区塩浜1丁目の準工業地域他(建ぺい率60%、容積率315%)に位置する敷地面積約36,882㎡、免震PC造7階建て延床面積約138,464㎡。竣工は2022年1月。従前は備蓄米の倉庫だった国有地で、2017年に同社が入札により取得した。
1階は駐車場で、2階は第一貨物、3階はヤマト運輸、4~6階の西区画はBEAMS(ビームス)、7階はエスプールプラス、SNKRDUNKBASEが入居済み。4~6階の東街区(約10,000㎡)は募集中と申込書取得済み。
内装は入居企業のビームスが担当しており、大和ハウスのハートレッドにビームスのオレンジを組み合わせたカラーをコンセプトにしている。今年6月1日、近隣住民を対象とした、COCOLAN(ミニ胡蝶蘭)鉢植え体験やビームスの販売会、フードブースを楽しめる施設見学ツアーには約800人が参加した。
ビームスグループはアパレル、雑貨、家具、アートなどを扱う国内外約170店のセレクトショップを運営しており、業容を拡大している。
◇ ◆ ◇
施設見学会では、ビームスの世界初導入というリニアモーター式ロボット「CUEBUS(搬送タイプ)」と、自律型ケースハンドリングロボットシステム「HaiPick SYSTEM」が紹介された。
ロボットは、タイルと呼ばれるリニアモーター内臓のユニットを床面に置き、そのタイル上を移動するトレイが商品を載せて搬送する構造になっており、商品の検品、搬送に要する時間は半減されたという。秒速は最大3m。
「HaiPick SYSTEM」は、高さ約4.7mのラック、自律型ケースハンドリングロボット(ACR)、「HAI PORT Workstation」のモジュールで構成されており、エリア内には57台のACRが稼働しており、25~30人要する作業を4~6人でこなせるようになったという。

リニアモーター式ロボット「CUEBUS(搬送タイプ)」(ビームスのプレス・リリースから)

リニアモーター内臓のユニット・タイル(ビームスのプレス・リリースから)

「HaiPick SYSTEM」(ビームスのプレス・リリースから)
◇ ◆ ◇
ロボットのデモンストレーションは三井不動産の施設で見学したことがあるが、実際に稼働しているのを見たのは初めてだ。凄いの一言だ。
まず立地条件。ビームス担当者が「立地条件の良さが入居を決めた最大のポイント」と語ったように、〝嫌悪施設〟と呼ばれるのが気の毒なくらい立地条件はいい。坂茂氏の〝紙のレストラン〟が利用できる芝浦工大が近接している。入札条件には「住宅は不可」があった模様だが、マンションにしたら今なら坪単価450万円でも売れるはずだ。
次に、目を射たのはエントランス、各フロアの内装に採用されている案内板などのカラーリングについて。大和ハウスのハートレッドとビームスのオレンジ(LIXILやLIFULL HOME'Sのそれとはどう違うのか)とよく馴染んでいる。とっさにエルメスカラーが思い浮かんだので、同社広報担当者に尋ねたら「エルメスは意識していない」とのことだった。
ビームスを検索した。年齢、身長、体重などを入力すると、適する商品が紹介される。これに体型、好みの色(記者の好きな「赤」はかつての東海銀行のコーポレートカラーで、今は「Winstonレッド」)、予算などを加えられるようにしたら、デパートなど必要なくなるのではないか。
気になることもあった。ロボットは1日24時間365日、労基法も暑さ寒さも関係なく(施設内は冷房がよく効いていたが)、文句も言わず働き続けることが出来るのだろうが、人はそういうわけにはいかない。関係者や他の記者の方は「気にならない」と話したが、機械による騒音も気になった。
1階の駐車場の有効天井高が2.3mというのも物流施設としてはどうかと思った。免震装置の地下化は出来なかったのか。

大和ハウスのハートレッド(左)とハートレッドとBEAMSのオレンジを組み合わせた色

自律型ケースハンドリングロボット(ACR)

「CUEBUS(搬送タイプ)」

ビームス施設内
豊洲二・三丁目の最後にして最高の再開発PJ IHI・三菱地所「豊洲セイルパークビル」(2025/7/23)
まさに紙わざ ヒントは「6」坂茂氏が設計した芝浦工大のレストラン&カフェ(2022/10/25)
なぜ特殊詐欺の被害者は女性が多いのか 男と女、仕事と子育て…永遠のテーマ
ジェンダーフリー、男性育休には関係ないことだが、記者は特殊詐欺の被害者は65歳以上の高齢者、とりわけ女性が飛びぬけて多いのが不思議でならない。「愛など必要ない」「すべてはお金」「男は愚か」と話した女性にも会った。男性よりはるかに合理的に物事を考えるはずの女性が、益々分からなくなってきた。皆さんも考えていただきたい。
警察庁の「令和7年7月末における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)」によると、特殊詐欺の認知件数は15,583件(前年同期比+4,825件、+44.9%)、被害額は722.1億円(+437.7億円、+153.9%)となり、過去最悪だった前年の年間被害額(718.8億円)を超えた。
主な特徴は、ニセ警察詐欺による被害が顕著になっており、SNS型投資詐欺の認知件数・被害額は極めて深刻な状況にあり、SNS型ロマンス詐欺も大幅に増加していることだ。「YouTube」から接触する被害が急増しており、「投資名目の広告」や「ダイレクトメッセージが危険」と同庁は警鐘を鳴らしている。
深刻なのは65歳以上の被害状況で、特殊詐欺全体では52.9%(男性18.7%、女性35.2%)に達しており、手口別では、オレオレ詐欺44.7%(男性13.2%、女性31.5%)、預貯金詐欺99.0%(男性16.0%、女性83.0%)、架空料金請求詐欺35.8%(男性23.5%、女性12.2%)、還付金詐欺82.7%(男性34.9%、女性47.8%)、キャッシュカード詐欺98.7%(男性19.0%、女性79.7%)となっている。
さらに、興味深いのはロマンス詐欺だ。これも警察庁のデータだが、〝あなたが好き。もっと交流したい〟〝1日中あなたのことを思っているよ〟などの甘言に引っかかる被害者は令和6年1〜6月だけで1,498人(男性62.3%、女性37.7%)もいる。年齢別では男性は50〜60歳代、女性は40〜50歳代が共に半数を超えている。接触ツールはマッチングアプリ、インスタグラム、フェイスブックなど。被害総額は153.9億円だ。単純計算すると1人当たり被害額は約1,027万円にものぼる。
◇ ◆ ◇
記者はそもそもお金などないし、警察のお世話になるような犯罪行為などしたことはないし(学生のとき、違法だという認識はあったが、不動産広告を電柱に張るアルバイトをしたことがあり、夢中で張っていたら運悪く交番の前の電柱だったため、お巡りさんに呼び止められ過料を科されたことがあるが)、SNSは利用したことはないし、マッチングアプリ、インスタグラムも何のことかさっぱり分からない。株投資はリーマン・ショックで手ひどい打撃を受けから20年近くやっていないし、ロマンスとも無縁、キャッシュカードも持たせてもらっていない。
小生と同じ人種であるはずの、高齢者がやすやすと詐欺に引っかかるのか。その理由は、多分、世の中が狂っていることの反映であり、善悪の判断が出来なくなっている高齢者の弱点を突いた狡猾な手口のなせる業だろう(加害者は圧倒的に男性が多い理由は分からないではないが)。それにしても、なぜ女性の被害が多いのかは、生物学的な性差によるものか、あるいは社会的文化的歴史的な道徳規範の呪縛・性差とも関係があるのか、みんなで考えないといけない。
家父長制が色濃く残っていた昭和24年に生まれた記者の4つ上の長兄は〝学校嫌だ〟と駄々をこね、母におんぶされて学校まで通っていたのを3歳児の次男の記者はなぜか覚えている。母親におぶさったのは、風邪をひいて動けなくなったときだけだった。恥ずかしくはあったが、医院までの道のりはとても誇らしく思ったものだ。
妻が死に、約10年間主夫を務めた(と思い込んでいた)、子育てに完全に失敗した小生の蹉跌は子どもとハグすることができなかったことだ。男と女、仕事と子育ては永遠のテーマだ。
「育休を考える日」のPJサイト公開 積水ハ 賛同企業・団体は過去最多174
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9月19日を「育休を考える日」として2019年から記念日に制定し、さまざまな男性育休を考えるプロジェクト「IKUKYU. PJT」を毎年実施している積水ハウスは9月8日、同日から随時、賛同企業・団体と共に、各社の取り組みや男性育休取得推進に関するメッセージをプロジェクトサイトで発信していくと発表した。9月19日(金)には「男性育休白書2025」の発表会を開催する。
プロジェクトは、2022からは男性育休取得推進に賛同する企業・団体とともに展開しており、今年は過去最多となる174の企業・団体((昨年は154の企業・団体が賛同)している。住宅・不動産業界では野村不動産ホールディングス、レオパレス21が賛同している。
プロジェクトサイトでは、「#育休を考える日」を付けたSNS投稿やリリース配信、オウンドメディアでの記事掲載など、さまざまな形で男性育休に関する情報を発信していく。サイトは次の通り。https://www.sekisuihouse.co.jp/ikukyu/

WEB 動画「僕のはじめての育休|#育休を考える日」
積水ハウス「男性育休白書2024」取得率は過去最高27%「とるだけ育休」課題も(2024/9/23)
積水ハウス「男性育休白書」男性の家事・育児力トップ沖縄県/ランク乱高下はなぜ(2024/9/23)
同床異夢夫も妻も相手の家事労働に不満6割深刻な実態浮き彫りリンナイ調査(2024/9/1)
男性の家事・育児力 1位は高知県ワーストは茨城県積水ハウス「男性育休白書」(2023/9/19)
男性の家事・育児力 1位高知 2位沖縄 3位鳥取ワーストは山口積水「男性育休白書(2022/9/14)
三重と福岡同じ育児時間で幸福度は47位と1位積水ハウス「男性育休白書」(2021/10/1)
多様な取り組みのトリガーに/三重県最下位に転落男性育休フォーラム2021(2021/9/17)
積水ハイクメン白書2020全国ランク九州男児が上位独占かかあ天下群馬は最下位(2020/9/19)
夫婦は「6と9」「9と6」か「6と6」「9と9」もありか 等々力駅前「大吉」の箴言

等々力駅前の居酒屋「大吉」
〝閑中閑〟-今日9月6日は、わが西武ライオンズが2か月半ぶりに3連勝した翌日だ。何か意味があるのかないのか分からないが、前日の酒はすっかり抜け、とてもとてもゆったりした気分で、暇にあかせて書く、不動産には全く関係がない記事なので、忙しい皆さんはスルーしていただいて結構だ。
この2日前の9月4日、伊藤忠都市開発の素晴らしいマンション「クレヴィア等々力」の取材を終えたあと、同業の記者と駅前の居酒屋に寄った。暖簾は文句なしの「大吉」だ。提灯はというと女性の唇と一緒。注意を喚起はするが、抗いがたい誘惑に吸いつけられる「赤」だ。
店に入ってしばらくして、隣の記者が〝吉田類〟〝酒場放浪記〟を口にした。小生はチンプンカンプン。物知りの記者の解説によると、BSテレビの人気番組で、かつて「大吉」も舞台になったという。番組は店の紹介というよりは、吉田類の〝たかり〟がテーマなので、「大吉」の店主は会話を交わすことなどなかったそうだ。(ネットで確認した。小生もその番組を見たことがある)
小生はそんなことはどうでもよかったのだが、一見して同年代と思われる店主の隣の、愛嬌など全く振りまかず、かつてはとびっきりの美人だったはずの、多分奥さんと思われる女性に沸々と興味が湧いてきた。
物は試しだ。ビールだけで何もつまみを注文しないと話などできないと判断し、焼き鳥10本と小生が好きなトマトを頼み、口火を切った。何と主人は小生と同い年の昭和24年生まれの76歳で、誕生日は「終戦記念日」の8月15日。札幌出身だ。奥さんには「一回り下でしょ」と振ったら、何とまた、札幌出身の同い年だった。
どこで知り合ったかは話さなかったが、結婚したのは22歳の昭和46年の6月6日。翌年に東京に出て修行を積み、30歳のときに出店したのだそうだ。それから45年。当地に住んでいた五島慶太の話題や、等々力渓谷にある「メガネ橋」の由来、バブル期の繁盛ぶり、北海道料理は何といってもジンギスカンで、魚は揚げるとうまいこと、ニジマス、ニシン、ホッケ、サンマ、カレイ、ホヤ、牡蠣(これば厚岸など北海道の北のはずれで生産されるので札幌にはない)…に話題が弾んだ。
そして、何より感動し、意気投合したのは店主と小生はアンチ巨人なのも含め、ほとんど生き方、考え方が一緒だったことだ。奥さんも褒めたように〝仕事が凄い〟のだが、そのほかのことはちゃらんぽらん。夫婦げんかもするそうで、主人の〝うるさい!〟〝もういい〟で落着するという。そうなると主人は、しばらくは風呂に入るのとトイレに行くときくらいしか部屋を出ないそうだだ。これまた小生夫婦と同じ。
極めつけは、主人の「人生は永遠の修行」の一言であり、奥さんの意味深な言葉「永遠のテーマ? 愛なんて考えたくない。無言の事実」だ。これ以上の箴言はない。言葉は短く、意味は深く。(小生のテーマは「人生は愛」だ)
勘定はいくらか分からなかった。小生は有り金5,000円をはたいた(かみさんが「あなたは渡すとみんな使っちゃう」と1日5,000円しかくれないのだ)。思えばバブル期の一晩の飲み代はこの10倍もしばしばだった。それでも給料袋に手を付けたことはなかったし、そもそもいくら貰っているのかの関心もなかった。
これからのマンション市場は誰も経験したことがないバブル超えとなる。〝山高ければ谷深し〟に、夫婦関係が「6と9」から「9と6」にならないことを祈るばかりだ。待てよ、この「大吉」夫婦が結婚したのは「6と6」だ。これはどういう関係か。「9と9」もありか。
「クレヴィア等々力」を見学される方は、ぜひとも等々力渓谷をゆっくり散策し、その帰りには「大吉」に立ち寄っていただきたい。

ご夫婦

店内

火あぶりにされるニシン

見事なニシン(同僚記者は尻尾の部分ばかり食べた。小生ははらわた。魚ははらわただ)
等々力渓谷が通勤・通学路 1低層の伊藤忠都市「等々力」 庭園が見事(2025/9/5)
タワーマンションの高度な管理に課題 マンション管理協「管理状況調査2025」
マンション管理業協会は9月4日、会員344社を対象にした「マンション管理状況調査2025」結果の概要を発表した。マンション管理業の総合的な基礎資料とするもので、これまで「マンション管理トレンド調査」として実施してきたものを、今年度より改称したもの。調査は、全会員会社344社を対象にしたもので、回答社数は304社(回答率88.4%)だった。
主な調査項目である長期修繕計画に対して修繕積立金の積立金額が不足しているマンションの割合が36.6%になっている「長期修繕計画における修繕積立金不足への対応」については、各社ともに「修繕積立金の値上げ」「修繕工事の見送り・仕様ダウン等」「長期修繕計画の見直し(修繕周期を長期化等)」を行っていると回答。
「複合用途型・タワー型マンションへの対応」(高さ20m、20階建て以上)については、複合用途型は61%の会員社が管理受託しているが、タワー型は30%の会員社が受託するに留まっているとし、各社とも「高度な要求に対応できる営業担当(フロント)、管理員・コンシェルジュの配置」、「特殊な設備の点検・修理」に問題・課題を感じている。
「災害等対策の実施状況」については、約半数の会員社で事業継続計画(BCP)を策定・作成中であるとし、従業員の安否確認体制の整備が約80%、72%の会員社で「防災備品の購入」を提案している。

