東急電鉄「渋谷ストリーム」 グーグル本社機能など全入居テナント決定
「渋谷ストリーム」完成予想図
東急電鉄は11月17日、東横線隣接エリアの地権者などと開発を進めている「渋谷駅南街区プロジェクト」の大規模複合施設「渋谷ストリーム」のオフィス、ホテル、商業施設全て入居テナントが内定したと発表した。全てのオフィス区画にはグーグル合同会社の本社機能が移転入居する。
現地は東横線渋谷駅の跡地。線路跡地を遊歩道として整備し、隣接する渋谷川を官民連携により清流復活水を活用した“壁泉”によって再生、水辺空間を創出するほか、賑わいを代官山方面まで広げていく約600mの新たなストリートを創造する。施設は地下と地上で東京メトロ、東急線の渋谷駅と直結する。
1階から3階が商業施設、4階がサイクルカフェをサポートする育成・創造・文化施設、9~13階が約180室の東急ホテルズのホテル、14~35階が渋谷エリア最大級の約640坪(総賃貸可能面積約14,000坪)のオフィスとなる。収容人数約700人のホールも併設される。
物件は地上35階建て延べ床面積約116,700㎡。用途は事務所、店舗、ホテル、ホール、駐車場など。設計は東急設計コンサルタント(デザインアーキテクト:小嶋一浩+赤松佳珠子/シーラカンスアンドアソシエイツ)、施工は東急建設・大林組共同企業体。竣工予定は2018年夏。
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別表に渋谷駅周辺のプロジェクトをまとめてみた。トータルで延べ床面積は約1,075,000㎡。東京ドームの約23個分、丸ビルの約6.7棟分だ。どのような街になるのか想像もつかない。
当面の関心事は、旭化成不動産レジデンスのマンションがいったいいくらで分譲されるかだ。計画が明らかになった段階で坪単価800~850万円と予想したが、グーグルが入居することでSOHOの需要が高まることを考えると1,000万円台に乗っても驚かない。
ポラス 全40現場332区画の大規模戸建て「西大宮」第1弾15戸を即日完売
「ワンリンク332プロジェクト」(左が最高価格住戸1号棟)
ポラスグループの中央住宅は11月17日、さいたま市西区で開発が進められているUR都市機構による「さいたま都市計画事業大宮西部特定土地区画整理事業(愛称:Liv-Field西大宮)」(施行面積115.5㏊、計画戸数4,010戸)の分散型分譲戸建て「ワンリンク332プロジェクト」の第1弾15戸が即日完売したと発表した。
物件は、JR川越線西大宮駅から徒歩18分~、さいたま市西区高木他に位置する全15棟(計画現場40現場、計画棟数332棟)。土地面積は135.10~200.00㎡、建物面積93.57~119.02㎡、価格3,780万~6,280万円。構造・規模は在来工法2階建て。
11月11日から販売を開始し、5棟に2~3倍の申し込み倍率が付くなど即日完売。総来場者は73組、うち市内が46組。購入者は20代の半ばから30代の半ばが中心。
計画現場が40現場、計画棟数が332区画であるように、これまで同社が得意としてきた一定規模以上の〝街づくり〟型ではなく、建設現場が区画整理地内に分散しているのが特徴。(なぜ大ロットで入札しないのかについてURは「ケースバイケース」としている)
商品企画では、リビングとつながるウッドパネルで仕切った「木箱の空間」、屋内外を結ぶ「インナーテラス」、最高天井高3.7mの「三角勾配天井」、最高天井高4m超の「勾配天井」、リビングサイドの小上がりの空間を設置した「タタミコーナー」、キッチンとマッチした木の風合いを持つ「造作ダイニングテーブル」「バックカウンター付き収納」など、きめ細かな提案を行っている。
17日に行われた報道陣向け見学会で、同社取締役・石井克利氏は、「全体で332区画という数字は当社グループ過去最多。今後2021年度までに販売していく。第1期が即日完売できて幸先よいスタートが切れた。このエリアではハウスメーカーなどとも競合するが、これまで当社グループは約100区画を分譲している実績があり、ノウハウの蓄積もできている。幅広いニーズに応えるため平屋を含めた商品構成にするほか、居住者のコミュニティ活動を継続して行っていくなど差別化を図っていく」と話した。
1号棟 ウッドデッキ&ポタジェ
1号棟 最高4メートルの勾配天井(左)とタタミコーナー
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同社の分譲戸建てはたくさん見学しているが、今回は「三角勾配天井」「勾配天井」など空間演出が巧みで、無垢材・挽き板を多用して木のぬくもりを表現している。
最高価格6,280万円の住戸は敷地面積が200㎡あるため価格が高い大きな要因だが、最高4m超のスギ材を貼った勾配天井と多目的に利用できる「タタミコーナー」がいい。玄関から入ったリビングの造作ダイニングテーブル、その奥の黒のアルミ手すりのデザインも抜群だった(ダイニングテーブルにフェイクと〝遜色〟ないドライフラワーを飾ってあるのは理解不能だが)
パステルカラーの内外装が特徴のモデルハウス 2号棟
2号棟 木箱
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見学会では、若い男女の社員2人が紹介された。女性は同社分譲さいたま事業部営業課営業推進係主任・吉田玲渚氏。今年12月から2020年の5月まで、クリスマスリースつくりや芋ほり体験、サッカー教室など多彩なワークショップイベントを担当するという。
この種のワークショップはイベント屋などに任せるケースが多い。自前で行うのは結構なことだと納得した。
驚いたのは、男性の戸建分譲第一事業部営業課西大宮PJ係・相島良亮氏(24)だ。「15戸のうち一人で6戸を契約した入社2年目のトップ営業マン」と、同社広報から紹介された。
この区画整理事業地内でどれくらいの宅地・分譲住宅が供給されたかわからないが、今の市況からしてエリア全体で年間100数十棟売れたらいいほうだと思う。なのに一人で6棟を短期間に契約するなど信じられない。しかも入社2年目というではないか。
「埼玉を代表する分譲地にする意気込みで臨み、接客ではお客さまとのコミュニケーションを大事にした」相島氏はこう語った-この熱意がユーザーに通じたのではないか。石井氏は「彼のコミュニケーション能力は天性のもの」と相島氏を評した。
相島氏は埼玉県加須市出身。
吉田氏(左)と相島氏
もはや価格の問題ではない 東レ建設・総合地所 我孫子で9年ぶりマンション供給
「The FORESIS(ザ・フォレシス)」完成予想図
東レ建設と総合地所が共同で11月下旬に分譲する「The FORESIS(ザ・フォレシス)」を見学した。JR我孫子駅エリアで実に9年ぶりの供給という全263戸の大規模マンションで、3LDKで3,000万円台の前半という価格の安さもさることながら、シニア層からの反響も約3割と多いのが特徴だ。
物件は、JR常磐線我孫子駅から徒歩10分、千葉県我孫子市台田一丁目に位置する14階建て全263戸。専有面積は68.88~83.85㎡、予定価格は2,900万円台〜4,200万円台(最多価格帯3,300万円台)。設計・監理・施工は長谷工コーポレーション。竣工予定は平成31年2月下旬。販売代理は東レハウジング、長谷工アーベスト。
現地は、約20年前から10年間くらいの間に「エールの丘」(482戸)「シティア」(851戸)「グラン・レジデンス」(731戸)「アクア・レジデンス」(424戸)の4棟約2,500戸が次々分譲され、概ね好調に売れたマンション街区に近接。
建物は、全戸南東向きで、駐車場は全戸分確保。住戸プランはファミリー向けの3LDKが中心。ディスポーザー、食洗機、床暖房が標準装備。天井高は2550~2600ミリ。1階住戸は専用サイクルポート付き。
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我孫子エリアで9年ぶりのマンション供給ということは、リーマンショック後は皆無ということだ。
上野東京ラインを利用すれば北千住駅まで22分、上野駅まで34分、東京駅まで40分。東武伊勢崎線なら南越谷駅圏あたりか。にもかかわらず9年間に1件のマンションも分譲されていないとは信じられない。
記者は昭和50年代から60年代、我孫子はもちろん、マンションや建売住宅の取材でJR成田線の布佐、木下、小林、安食などを頻繁に訪れた。多い時では年間に数百戸から1,000戸は分譲され、人気にもなった。
バブル崩壊後でも、前出の我孫子駅から徒歩6分の「エールの丘」(482戸、2000年竣工)が瞬く間に売れたのをよく覚えている。「売れたら頭を剃ってやる」と施工・分譲会社の長谷工コーポの広報担当者と賭けをし、その通り3分刈りしたからだ。坪単価は128万円だった。
そして今回。価格もまた信じられないくらい安い。時代が変わったといえばそれまでだが、かつて「北の鎌倉」と称され、明治から大正にかけ白樺派の文人が多く住んだ「我孫子」のポテンシャルはどうなったのか。
反響の3割が60歳以上というのも考えさせられる材料だ。先に書いたように、我孫子以遠の成田線沿線では昭和50~60年代に1万戸を下らない建売住宅が分譲された。それらのエリア居住者の需要を吸収する可能性もあると見た。
ファミリーラウンジ
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一つ、驚いたことがある。パンフレットとシアターに星野順一郎市長が「市長インタビュー」として登場し、市の住宅地としての魅力、行政サービスの充実、住宅購入を検討しているユーザーへのメッセージなどを語っている。同市は人口減少を深刻に受け止めており、何とか歯止めをかけようと必死の取り組みを行っていることがうかがえる。
例えば行政サービス。同市は平成29年度まで31年間待機児童がゼロという。少子高齢化で要保育児童が減少しているからと思ったが、全然そうではない。1985年の保育園の定員は1,260人で、要保育児童は1,047人。その後、保育園の定員も要保育児童数も漸減しているが、定員は1998年の1,080人を、要保育児童は1992年の734人をそれぞれ底に増加傾向にあり、2017年度の保育園定員は2,217人、要保育児童は2,024人となっている。要保育児童はこの25年間で実に約2.8倍に増加している。厚労省の専業主婦世帯と共働き世帯の推移データとほぼ同じだ。
ここでまた考えた。仮に夫あるいは妻が東京に勤務すると考えると、ドアツードアまで約1時間だ。保育園に子どもを預ける時間を考慮すると1時間30分はかかりそうだ。いま保育料の無料化が検討されている。これはこれで結構だが、働き方改革を一層進め、保育士の確保なども同時に進めないと、子育てファミリー層の都心・駅近志向の動きは止まらない。
もはや価格が高い・安いの問題ではない。一方で都心のアッパーミドル・富裕層向けの価格上昇が著しく、物件によっては飛ぶように売れている-格差是正も喫緊の課題だと思う。
我孫子市の現在人口は約132,000人。同市の人口は平成23年の約136,000人をピークに減少に転じており、平成33年には約127,000人に減少すると推計されている。何もしなければ、それ以降は間違いなく加速度的に減少するはずだ。
坪単価390万円では計れない「ミクストユース」の価値あり三井レジ他「横浜北仲」
「ザ・タワー横浜北仲」完成予想図
三井不動産レジデンシャル(事業比率72%)と丸紅(同28%)は11月16日、駅直結・横浜市内最大規模・最高層の免震超高層マンション「ザ・タワー横浜北仲」の事業説明会・モデルルーム見学会を行い、第1期730戸を11月25日から販売開始すると発表した。第1期の販売戸数、階数、最高8億円の価格は横浜市・神奈川県の最多・最高記録。圧倒的な人気を呼んでいる。
物件は、横浜高速鉄道みなとみらい線馬車道駅から徒歩1分、横浜市中区北仲通五丁目に位置する敷地面積13,135㎡、延床面積168,285㎡の58階建て全1,176戸(事業協力者住戸50戸含む、他に宿泊施設・店舗・事務所等)。専有面積は44.03~212.30㎡、第1期(730戸)の価格は4,500万~8億円(最多価格帯6,600万円台、平均価格8,781万円)、坪単価390万円。竣工予定は2020年2月下旬。設計・監理は鹿島建設。施工は鹿島建設、パナソニックES建設エンジニアリング。
現地は、約7.5㏊の「北仲通北開発等促進地区地区計画」の中心部に位置し、みなとみらい21地区と、歴史を感じさせる街並みも残る関内地区の結節点。2020年6月に移転される横浜市新庁舎にも近接。
敷地内に現存する横浜市の指定有形文化財に指定されている旧横浜生糸検査所附属倉庫事務所を保存し、倉庫棟の復元を図るとともに、駅の出入口を新設、駅前広場を整備。「ミクストユース」の観点から住宅、商業・文化施設、宿泊施設などを整備する複合開発となる。
具体的には、1~3階が商業・文化施設、5~45階が分譲住宅、46階が一般にも開放する展望フロア、46~51階が「オークウッド」が入居するサービス付き長期・短期滞在型宿泊施設(150室)、52~58階がハイグレード分譲住宅となる。
事業説明会に臨んだ三井不動産レジデンシャル執行役員横浜支店長・小西英輔氏は「当社グループが最近力を入れている〝ミクストユース〟という住宅単体だけでなく多様な用途を一体として開発するプロジェクト。文化・歴史も残し、〝街区で暮らす〟という新たな価値を創造する」と話した。
これまで資料件数は約14,200件、来場者は3,600組以上。来場者は神奈川県65%(うち中区、西区、神奈川区が36)、東京都28%。年齢層は30~50歳代まで幅広く、職業は会社員が53%、家族数は2人が約半数。人気住戸は北西向きの約60㎡のSタイプ、南東向きの54㎡のSタイプ。
駅前広場
エントランスホール
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もうあれやこれやと書く必要もない。単価はひょっとしたら400万円を突破するかと思っていたが、390万円に落ち着いた。2期以降もそんなに上昇しないと読んだ。
間違いなく、現時点で横浜市の最高峰マンションだと思う。アッパーミドル・富裕層にもお勧めだが、一般の会社員でも手が届きそうな住戸が分譲される。40~60㎡台だ。もっとも安いのは44㎡で4,500万円だから坪単価は337万円だ。50~60㎡台も1~2スパンはある。価格帯にして5,000~6,000万円台、これがお勧めだ。
なぜ勧めるか。同社も力説したが、このマンションは坪単価では計れない「ミクストユース」の価値があるからだ。それらの付加価値を考慮すると、分譲単価は極めて安い。
ユーザーもそう考えているようだ。一つ面白いことを紹介する。同社は来場者の傾向を示したが、その中の職業で「会社員」53%、「会社役員」14%、「経営者」9%のほかに「その他」が24%もあった。「その他」には医者や弁護士などの富裕層も含まれるのだろうが、記者は「資産家」という職業はないから「無職」の人もかなりいるのではと読んだ。
モデルルームは4タイプ。8億円の住戸の坪単価は1,245万円だか、その価値は十分ある。床、壁などもすべて天然石、突板、本皮などが採用されている。天井高は2,550ミリ(階高3,500ミリ)。
通常階の住戸プランもいい。天井高は2,450ミリだが、階高は3,250ミリ確保されており、柱・梁型が少ない。この価値も大きい。75㎡のタイプでも浴室は1620が採用されていた。
所有・権利関係、議決権、管理・運営がどうなるのかよくわからないが、「1敷地で2建物。管理組合は9つの部会で構成される。これまでにない三井不動産レジデンシャルサービスの『管理者管理方式を採用した』高度な管理を行う」(同支店開発室主査・町田俊介氏)とのことだ。興味のある方は取材すると面白いと思う。
議決権は、面積割合でいえばもっとも広い住戸はもっとも狭い住戸の約4.8倍で、価値(価格)割合は17.8倍となるが…。
8億円のモデルルーム
近接する大正15年築の横浜市第2庁舎
阪急不動産「ジオ千代田大手町」 好調スタート 納得の坪単価約460万円
「ジオ千代田大手町」完成予想図
阪急不動産の「ジオ千代田大手町」が好調なスタートを切った。アドレスは「千代田区内神田」だが、丸ノ内線大手町駅からも徒歩5分の南西角地で、全57戸のうち第1期27戸が先週末に申し込み済み。実需と投資の割合はほぼ8:2という。設備仕様レベルが高く、坪単価約460万円は安いか。
物件は、東京メトロ丸ノ内線大手町駅から徒歩5分(JR神田駅から徒歩6分)、千代田区内神田1丁目に位置する13階建て全57戸(非分譲住戸1戸含む)。専有面積は36.04~112.61㎡、現在分譲中の価格は4,290万~20,800万円。坪単価は約460万円。竣工予定は2019年1月下旬。設計・監理は長谷建築設計事務所(意匠)、木内建設(構造・設備)。施工は木内建設。売主は同社のほか京急不動産。
現地は、商業ビル、店舗、マンションなどが混在する商業エリア。敷地は南西角地。建物は南面と西面がそれぞれ端正なシンメトリー。基壇部は石張りで、中層部はブラウン調タイルと同じマリオンを配し、象徴的な外観としている。
共用部には、和紙作家・堀木エリ子氏、照明はワークテクト、空間デザインは日建スペースデザインを起用。専有部は、キッチンカウンターにLIXILの最高レベルといわれるQストーン(シーザーストーン、フィオレストーンとよく似ている)を採用しているほか、水栓なども高級仕様。
販売担当の鷹野伸氏は「当社としてもかなり力を入れている物件。お住まいになる方が中心だが、資産性を重視されて購入される方も多い」と手応えを感じていた。
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物件名に「千代田大手町」を冠しているのがよく理解できる。東京・大手町から見ると確かに「大手町」の物件だし、一方、神田駅から歩くと、やはり神田かとも思える物件だ。神田と大手町の結節点のような物件だ。
神田エリアではこれまで何件か取材しているが、外観や設備仕様レベルは今回が一番高いのではないか。シンメトリーのファサードが美しいし、堀木氏の2層の和紙アートが飾られるエントランスがまたいい。
エントランスロビー
みずほ不動産販売が優勝 銀行系不動産会社 恒例の野球大会
優勝したみずほ不動産販売ナインと応援団
みずほ不動産販売、三井住友トラスト不動産、三菱UFJ不動産販売の銀行系不動産会社3社による恒例の野球大会が11月15日、神宮軟式野球場で総当たりの3試合が行われ、それぞれ1勝1敗となったが、得失点差でみずほ不販が優勝した。2位は得失点差で同じだった三井住友トラストと三菱UFJ不。
親子が敵味方 三菱UFJ片岡(中)の息子みずほ片岡捕手(右)と次男の11歳卓巳くん
あいさつする三菱UFJ不動産販売・竹内社長
左から三菱UFJ、みずほ、三井住友
選手宣誓 三菱UFJ 中山
三菱UFJ不動産販売 4-8 三井住友トラスト不動産
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三菱UFJ不動産販売 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | ||||
三井住友トラスト不動産 | 0 | 0 | 4 | 4 | X | 8 |
三井住友トラスト不動産が逆転勝ち。0-4と劣勢の3回、1死から2番吉川が四球で出塁、続く池田が両チーム通じて初安打を放ち好機をつくった2死後、5番佐藤紀が死球で満塁と攻め立て、ここで6番鈴木、7番大島、8番西井の3連打でこの回4点を奪い同点。
勢いに乗る三井住友は4回、つかれの見える相手小守投手から3連続四球で満塁とし、ここで登板した2番手山口から4番松浦が四球を選び逆転。佐藤紀は内野ゴロで3塁走者は本塁封殺されたが、次打者鈴木が走者一掃の中堅越え3塁打を放ち突き放した。鈴木は4打点、左翼手として美技も披露した。
PL-東洋大の松浦投手(23)は、立ち上がり制球が定まらず5連続四死球を与えるなど3失点し、3回にも自らの失策で1失点したが、徐々に調子を上げ7奪三振、ノーヒットに抑えた。
三菱UFJはまさかの逆転負け。初回、いきなり5連続四死球と6番川島の犠飛で3点先制。3回にも敵失で1点追加し試合を優位に進めたが、同点に追いつかれてからは完全に抑えられた。
帝京野球部出身の先発小守投手は初回、3四死球を与えるなど不安な立ち上がり。2回は三者凡退に切って取ったが、3回に痛打を浴びた。2番手の山口も守り切れなかった。
〇宮本監督 予定通り。(相手投手を)打てると思っていた。もちろん優勝を狙う。鈴木の美技? 昨年はあいつで負けた
〇鈴木 昨年は2つフライを落とした。今年は練習をしっかり積んできた
〇松浦 (野村不動産アーバンネットの中川さんはご存知か)知ってますよ、わたしより2歳上。守備がうまかった。(PLの)廃部はわたしが卒業して決まった
〇吉川 専修大学玉名高のとき、甲子園に出場しました。わたしは1塁コーチャー。試合は、準優勝校に負けて1回戦敗退しました
●竹内伸行社長 恒例の野球大会。快晴ではないが、皆さん練習の成果を発揮し、日々の仕事のストレスを発散していただきたい。ただし、労災は適用されませんのでケガには注意してください(試合前、幹事会社としてあいさつ)
●中山主将 難なく四死球で得点できたので、その後は早打ちになっちゃった。もっと厳しく攻めるべきだったか…
三井住友 松浦投手(左)と鈴木
みずほ不動産販売 1-4 三菱UFJ不動産販売
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
みずほ不動産販売 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ||||
三菱UFJ不動産販売 | 1 | 0 | 0 | 3 | X | 4 |
三菱UFJ不動産販売が快勝。初回、先頭の小守が先制弾を放ち、4回には敵失から決定的な3点を奪い逃げ切り。蒔井投手が好投。みずほ不動産販売は完敗したが、最終回敵失から1点を返したのが、終わってみれば値千金の得点となった。
三菱UFJは初回、いきなり小守が本塁打。3回には敵失と7番中山の2塁打で無死2、3塁のチャンスを作り、9番川島が右翼越え3塁打し、敵失も誘って3点を追加。
みずほは最終回、敵失で1点を返したが8残塁の拙攻。丸山投手の力投(自責は2点)も及ばず。
〇竹内社長 (相手片岡捕手の御社社員のお父さん片岡さんはどっちを応援しているんですかね)もちろんうち。給与の出どころですから
〇川島 スライダーは打てないから、ストレートだけを狙っていた
〇木下 …(この日、5打席1死球4三振)
△三井住友・宮本監督 みずほの木次谷はうちの部長の息子
2点3塁打を放ち、敵失で生還した三菱UFJ川島
この日4三振の木下
三井住友トラスト不動産 0-5 みずほ不動産販売
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井住友トラスト不動産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
みずほ不動産販売 | 2 | 0 | 3 | 0 | X | 5 |
みずほ不動産販売が完封勝ち。丸山投手が3安打に封じた。打線が少ないチャンスをものにした。三井住友は1点が遠かった。
みずほは初回、先頭の鈴木が四球を選び、2番木次谷が安打し、それぞれ暴投で進塁した1死満塁から死球と内野ゴロで2点先制。3回には2死から四球と6番頴川、7番宮里の連打などで貴重な3点を追加した。
丸山投手は、この日2試合目にもかかわらず最後まで球威が衰えず完封。
三井住友は2回の2死2、3塁、5回の2死1、2塁の好機生かせず。松浦投手は1試合目と同様、初回に制球を欠いた。
三井住友 宮本監督
〇田中信哉社長 それぞれ実力が拮抗したいい試合ばかり。一番いいところをもらってとても幸せ
〇高畠専務 バッテリーの勝利(「専務はゴルフがうまい。シングル」と田中社長)
〇中根監督 あれはいい狙い(3回、この回先頭の片岡が死球で出塁し、2盗を決め、さらに3盗は失敗した場面で)
〇片岡 こんなの経験ない(この日、キャッチャーファウルフライを2つ落とし)
〇小森 野球は中学まで(初回の2死満塁、3回の2死2塁でともに三振。チームのムードメーカーとか)
みずほ田中社長(右)と高畠専務
みずほ丸山(左)と片岡
みずほ 小森
三井住友ベンチ
野村不「プラウド浦和東仲町ガーデン」第1期70戸 坪300万円で即完
「プラウド浦和東仲町ガーデン」完成予想図
野村不動産は11月14日、JR浦和駅から徒歩2分の「プラウド浦和東仲町ガーデン」第1期70戸が即日完売したと発表した。総来場者は328件。
物件はJR浦和駅から徒歩2分、さいたま市浦和区東仲町に位置する全92戸(非分譲住戸8戸含む)。専有面積57.15~95.67㎡。第1期の価格は5,249万~12,699万円(最多価格帯6,300万円台)。坪単価は300万円。施工は東洋建設。
申込者の属性は、年齢平均48.3歳、家族数平均2.5人、職業は会社員63.4%、医師9.8%、公務員6.1%、会社役員4.9%など。
同社は、2002年のプラウド誕生以降、現在販売中の物件を含めて浦和エリアで累計40棟・3,745戸を供給している。
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ニュース・リリースを目にしたとき、坪単価は三菱地所レジデンス「浦和タワー」を超えたかと思ったが、そうではなかった。現地を見ていないので何とも言えないが、坪300万円はリーズナブルな価格ではないか。いま、大宮駅圏で大和地所レジデンスが駅近で分譲しているが、坪280万円くらいではないか。
埼玉県の最高単価マンション 地所レジ・大栄不「浦和タワー」好調スタート(2015/12/14)
トヨタホーム・ミサワ 築地駅直結の「アネシア築地」は坪500万円突破か
「アネシア築地ステーションレジデンス」(天井部分が光壁になっている)
トヨタホームとミサワホームが近く分譲開始する「アネシア築地ステーションレジデンス」を見学した。東京メトロ日比谷線築地駅に直結した全98戸。事前反響がよく、いったい価格はいくらになるか注目のマンションだ。
物件は、東京メトロ日比谷線築地駅に直結、中央区築地3丁目に位置する15階建て全98戸(事業協力者住戸19戸含む)。入居予定は平成31年3月下旬。専有面積は40.84~83.50㎡、価格は未定だが、記者は坪500~520万円と読んだ。施工は不二建設。販売代理は三井不動産レジデンシャル。
現地は、銀座マロニエ通りと聖ルカ通りが交差する2方道路角地で、築地駅直結。地下改札を出てすぐに直結エレベーターが2020年に共用が開始される予定。敷地は元トヨタ自動車のディーラー。
建物は、敷地東-南-西にかけて隣接地にビルなどの高い建物が建っており、メインの住戸は北東、北西向きが中心。プランは40㎡台~60㎡台のコンパクトが中心で、10階までは1フロア8戸、11階から15階は6戸。内廊下設計。
外観デザインは建築家・武田光史氏。基壇部に堅牢な御影石とグラスウォールを採用して水平ラインを強調。上層部にはベージュの磁器質ボーダータイルを用いている。
共用部分のデザインは笠原英里子氏。石造りと木調デザインを使い分けているのが特徴。エレベータホールにはヘキサゴンタイルを採用。エントランスアプローチには野口真里氏のグラスアートを設置する。インテリアデザイン担当は辻昌克氏。無垢の建具、突板や大理石の壁を多用。リビング天井高は2400・2500ミリ。
◇ ◆ ◇
さて、価格予想。同社は「反響がものすごくいい」としか話していないので、いったいいくらになるか、予想は極めて難しい。
難点がないわけではない。高層階でも南側の日照・採光・眺望は望めず、住戸の天井も柱・梁型が結構目立つ。天井も億ションにしては低い。
参考になるのは、近接する新富町駅から徒歩2分、築地駅から徒歩6分の野村不動産「プラウド銀座東レジデンス」。坪単価は420万円。来場者から〝思っていた以上に安い〟という評価を得ており、第1期は60戸超でその後も順調に売れているはずだ。広めのタイプが多いのも好評のようだ。
今回の物件は、何しろ駅直結。アドレスも今や全国区の「中央区築地」。当初坪450万円とはじいたが、現地・モデルルーム見学をして、将来の再開発の可能性も考慮に入れて、大幅に上方修正した。コンパクトも多いことから平均して500万円以上、ひょっとすると520万円くらいになる可能性もあると予想した。
モデルルームもよくできている。柱・梁型の問題を解消するため、あるいは逆手にとって梁の部分に光壁を設けたりして空間演出を行っているのがいい。
リビングドアは、オプションだが数百万円はするというトチノキの無垢材を採用しているのが目を引く。
予想を外したら申し訳ないと謝るほかないが、500万円を割ることはないような気がする。これから都心部はどんどん高値更新する。株価の上昇が富裕層の財布のひもを緩めている。
トチノキの無垢材で造られたリビングドア
積水ハウス・千葉大 健康増進につながる空気環境 研究第3段階へ 実験棟完成
「エアキス」 実験住宅見学説明会(千葉大学 柏の葉キャンパスで)
積水ハウスと千葉大学は11月9日、同社の空気環境配慮仕様「エアキス」のさらなる健康効果を医学的観点から検証を進める実証実験住宅群が完成したのに伴う発表・見学会を行った。
「エアキス」は、子ども基準で室内の化学物質を大幅に低減するため、ホルムアルデヒドなど5つの物質の濃度を厚労省指針値の2分の1以下に抑制し、設計・竣工・引き渡しの3つのステップで検証を重ねているもので、同社のほとんどの戸建ての標準仕様にしている。2017年4月、同大学と共同して寄附研究部門を設立、今回の発表会となった。
同大学は、2007年に環境改善型予防医学の実践の場づくりと成果を発信する目的で「ケミレスタウンプロジェクト」を立ち上げ、これまでフェーズ2まで様々な実験を行ってきた。
今回の実証実験棟はフェーズ3に位置付けられており、向こう5年間で健康を増進するモデルの構築を目指す。実験棟は一般的な在来木造平屋建て(64㎡)と同社のエアキス実験住宅(64㎡)の2棟からなり、成人、子ども、アレルギー既往歴のある人など多様な対象者による滞在評価実験を行う。
実験棟(エアキス仕様と一般住宅仕様)
様々な機器で実証実験を行う
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屋内の化学物質が人体へどのような影響を及ぼすか予備知識はないが、悪影響を与えることぐらい容易に想像できる。モデルルームやモデルハウスを見学する際には必ず床材、壁材などの素材をチェックする。ケミレスタウン構想は大賛成だ。
先日も、三菱地所ホームの全館空調「エアロテック」を装備したモデルハウス「ORDER GRAN AKASAKA」に宿泊体験し、その良さを実感した。
しかし、「素晴らしい」といくら叫んでも空気環境の価値を正確に伝えたことにはならない。そこで、同社と同大学関係者に次のような質問をした。
環境価値をわかりやすく伝える指標はないか、たばこの発がんリスクも含めしきい値(しきいち)、閾値(いきち)はあるのか、温度や湿度を測れるように屋内で空気環境も簡単に測れる機器は開発されないのか-という3点だ。
驚いたことに、この質問に対し同大学予防医学センター特任准教授・鈴木規道氏が「空気環境の〝見える化〟は重要課題で、今回の実験住宅棟でも研究を進めている。安価で測れるものを開発したい」と語った。これが実現したら空気環境への関心は飛躍的に高まるはずだ。
閾値については、「エビデンスはどんどん積みあがってきているが、新しい物質が使われるのでわからない部分もある」と同大学予防医学センター長・森千里教授は語り、同大学予防医学センター准教授・中岡宏子氏は「閾値にチャレンジしたい」と意欲を見せた。
予想はしていたが、森氏は「タバコはダメ」とにべもなかった。(後述する愛煙家だった森鴎外とはこの点は全然似ていない)
なるほどと思ったのは同社執行役員 総合住宅研究所所長・石井正義氏の回答だった。石井氏は「空気環境もそうだし、快眠できる空間づくり、おいしく食べられるキッチン、緑の環境、ユニバーサルデザイン(UD)など総合的に研究することが大事」と語った。同社がUDの取り組みでは最先端をいく企業であることは確信を持って言える。
森氏
左から鈴木氏、中岡氏、石井氏
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「キャンパスを歩いていたら、丸々としたキジが歩いていた。野生の野ウサギもいる…今日11月9日は〝いい空気の日〟。実験住宅のお披露目会にぴったり…100年前、日本家屋と健康に関する医学研究を私の曽祖父、森鴎外が…」登壇した森教授がいくらもしないうちに話した途端、思考が停止した。「…」森先生は少なくとも〝曽祖父〟というフレーズを4回は口にしたが、何を話したのかよく覚えていない。顔ばっかりを眺めていた。確かによく似ている。頭の禿げたところなど(失礼)そっくりではないか。
そこで、もう一人、同じように頭の禿げあがった(たびたび失礼)千葉大名誉教授・古在豊樹氏(元千葉大学長)を思い出した。2012年の記事で次のように書いている。
「古在氏は…われわれ団塊の世代で知らないものはいない哲学者『古在由重』(1901~1990)と顔がダブった。古在由重も頭の毛は薄かったし、丸顔で赤ら顔だった。豊樹氏はそっくりだった」(豊樹氏は息子さんであることが分かった)
効果てきめん 三菱地所ホーム 全館空調「エアロテック」記者も宿泊体験(2017/10/30)
内装木質化は熟睡長く、知的労働も向上 慶大・伊香賀教授が実証(2016/3/22)
みらい・三井不 国内最大級の植物工場「柏の葉スマートシティ」に完成(2014/6/6)
三井不動産・千葉大・パナソニック・みらい「ネットワーク型家庭用植物工場」の実証実験を開始(2012/5/28)
アパ 「THE CONOE〈三田 綱町〉」は分譲でなく賃貸マンションへ
アパが建設を進めているマンション「THE CONOE〈三田 綱町〉」は分譲ではなく、高級賃貸マンションにすることが分かった。
物件は、東京メトロ南北線・都営大江戸線麻布十番駅から徒歩7分、港区三田2丁目に位置する敷地面積約1,588㎡の9階建て全45戸。専用面積は74.09~217.29㎡。賃料は未定。駐車場は44台(機械式駐車場43台、ガレージ1台)。竣工予定は平成29年11月。設計監修は横堀建築設計事務所。設計・監理は四季建設設計事務所。施工は新日本建設。
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この物件は、同社が着工するという話を聞いたころから注目していた。綱町三井倶楽部の隣接地で、対面は旧社会保険庁。近くには三井不動産レジデンシャルが3年前、坪725万円で分譲し圧倒的な人気になった「パークマンション三田綱町」(92戸)がある。
アパのマンションは、何といっても綱町三井倶楽部の隣接地というのが魅力で、坪850万円くらいになると推測されていた。
ところが、その後、都心部の富裕層向け物件はどんどん高値を更新していった。現在分譲すると仮定したら、坪単価は1,000万円くらいになるのではないかと予想していた。
同社が分譲ではなく賃貸とした理由はわからない。資産として保有するということか。