感動の金児氏vs宮崎氏トーク 全196戸のポラス「柏」3カ月で100戸成約
「ルピアグランデ柏 ココロリゾート」
ポラスグループ中央住宅は10月9日、千葉県柏市の一戸建てとの複合マンション「ルピアグランデ柏 ココロリゾート」の記者見学会を行った。柏駅から徒歩15分の準工立地とコロナ禍のハンディをもろともせず、3カ月で全196戸のうち100戸を成約したと発表した。見学会はコロナ対策のため2班に分かれて行われた。
物件は、JR常磐線(千代田線乗入れ)・東武アーバンパークライン柏駅南口から徒歩15分、柏市富里三丁目の準工業・第一種住居地域に位置する13階建て全196戸。専有面積は70.06~86.79㎡、価格は2,498万~4,698万円。坪単価は153万円。竣工予定は2021年8月中旬。設計・施工は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト。
7月から販売を開始し、これまでに350件の来場があり100戸を成約。購入者の約3割が柏市内で、そのほかは常磐線沿線居住者が中心、半数以上が30歳代と40歳代。
現地は、戸建て街区と合わせ10,000㎡超の公務員住宅跡地で、敷地西側の敷地延長部分(幅約16.3m、奥行き約51.9m)が水戸街道に接道。不整形の敷地を有効利用するため準工地域にマンションを、第一種住居地域に戸建て街区(19戸)を配置した複合開発。
建物はL字型で、標準階の住戸は南西向きが12戸、南東向きが3~6戸構成。敷地延長部分を「西海岸リゾート」をテーマにヤシやソテツを配したランドプランとし、共用施設として約20坪の木造コミュニティホール(戸建て街区居住者は有料)を設置している。
住戸プランは全て70㎡以上で、スパンは6200・6500・6750ミリが標準。主な基本性能・設備仕様は、ピアキッチン(設置比率45%)、オリジナル食器棚、食洗機、ディスポーザー、リビング天井高2490~2590ミリなど。
見学会に臨んだ同社マインドスクェア事業部取締役事業部長・金児正治氏は、「土地を仕入れるとき戸建てとマンションの複合にすれば第一次取得層向けの3,400万円台で供給することができ、集会所を設けて交流の場を確保することを考えた。敷延部分はアメリカ西海岸にぴったりだと直感した。企画はどんぴしゃり、ベストチョイス。大人気の戸建ても含め用地仕入れは厳しくなっているが、このような戸建てや商業などの複合が可能な〝総合点〟の高い土地を積極的に仕入れていく。近く5物件を供給するが話題性に富んだものになるはず」と挨拶した。
同社マンションディビジョン課長・湯村元昭氏は、「戸建て19区画は敷地が120㎡、建物が100㎡で、価格は3,000万円台半ばから4,000万円台の半ば。昨年12月から3カ月で完売した。この種の不整形の敷地だからこそ当社の強みである戸建て事業部とマンションディビジョンの連携が生きる」と語った。湯村氏は大激戦の「稲毛」(74戸)も半分以上売れていることを明らかにした。
金児氏(左)と宮崎氏
ラウンジ
ピアキッチン
食器棚
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以下、販売代理の長谷工アーベスト東京支社販売部門販売五部部長・宮崎公昌氏が語った物件特性・販売状況をほとんどそのまま紹介する。
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3カ月で100戸進捗というのは、月に10戸販売という常磐線エリア特性からして群を抜いている。駅からの距離、国道、工場の難点を凌駕するストロングポイントが3つある。
一つはイオンモールが近いこと。これがお客様を腹落ちさせた。
二つ目は商品企画。ピアキッチンに加え食器棚を標準装備とするなど水回りの仕様レベルが高い。まるで魔法だ。駐車場も平置き型を備えている。
三つ目は、〝これなら買える〟という価格設定ができていること。あこがれの70㎡以上を実現した。
この三つの差別化が奏功し、〝家に帰りたくなる〟〝みんなに自慢できる〟-これがお客様に響いた。
販売現場としてはコロナ対策で不安もあったがどこ吹く風だった。来場制限を行いモデルルーム見学は1組限定としたところ、希望通り見学できないお客様にお叱りを受けるほどだった。
持ち家志向、在宅勤務の流れも背中を押した。物件特性とニーズが合致したのが好調の要因。
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以上書いてみると、わずか数分間で物件特性と販売状況を過不足なく語りきった宮崎氏の感動的なスピーチ-例えていえば4年前、あのオバマ大統領が広島で行った演説に匹敵するほど-を残念ながら伝えきれていない。小生の技量が劣り、ストレートに聴覚に訴える話し言葉の効果は書き言葉では期待できないからだ。
金児氏もこの日、「どんぴしゃり」「ベストチョイス」「大人気」などと威勢のいい言葉を連発したが、宮崎氏の口からも「群を抜く」「難点を凌駕する」「どこ吹く風」などと負けず劣らずのフレーズがほとばしり出た。甲乙つけがたいが、小生は宮崎氏に軍配を上げる。
他のデベロッパーの皆さん。どのような優れたニュース・リリースを配信しようと、この種の現場見学会を上回ることはできない。見学会自粛が長引けば長引くほどメディアの発信力は退化・退行する。皆さんはメディアを育てる役割も担っているはずだ。どんどん見学会をやってほしい。来週は1件の取材も小生は入っていない。
モデルルームの観葉植物もほとんどが本物
大人の背丈以上ありそうなヤシの木(鉢のそばにはフェイクの観葉植物が置かれていたが、一緒にカメラに収めようとしたら担当者は小脇に抱えてそれを隠した)
販売事務所
坪245万円に納得 コロナ禍で半分以上を成約 三井不動産レジ「柏タワー」(2020/9/7)
〝タカラの宝〟進化する高荒モデル 圧倒的な人気「レーベン検見川浜」
「レーベン検見川浜GRANVARDI」(写真は記者撮影の★印以外は同社提供)
タカラレーベンが分譲中の「レーベン検見川浜GRANVARDI」※を見学した。平成30年に千葉県有地を取得し、昨年11月から分譲している全288戸の規模で、すでに約80%を約。全体で7,000戸超のマンションが分譲中・計画中の大激戦の京葉線エリアで圧倒的な人気を誇っている。
物件は、JR京葉線検見川浜駅から徒歩2分、千葉市美浜区磯辺六丁目に位置する敷地面積約6,612㎡、10階建て全288戸。専有面積は41.41~104.40㎡、坪単価は190万円台。竣工予定は2021年2月中旬。設計・監理は千都建築設計事務所。施工は多田建設。売主は同社のほか三信住建。
※「GRANVARDI」はデンマーク語の素晴らしい・壮大を意味する「GRANDEUR」と価値を意味する「VARDI」を合わせた造語。
現地は千葉県企業局が所有していた土地で、平成30年に行われた競争入札の結果、応募があった6者の中から同社を代表する企業群が約34億円(1種当たり約42万円)で落札した。
敷地北側は京葉線の線路が走っているが、南側は5階建ての中層マンション群。建物は全戸南西・南東向き。主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、食洗機、二重サッシ(北側窓)、「たからの水」など。共用施設はライブラリー、パーィールーム、キッズルーム、ゲストルーム、ミニスポーツジム、ランドリールーム、スモールオフィス、プレイルームなど。
販売を担当する同社第二営業グループ第2営業部4課課長代理・西谷竜太氏は、「沿線では10物件くらい分譲されていますが、どこにも負けない。毎月100件超の来場があります。もう残りは20%。わたしは入社10年ですが、これほどやりがいのある物件は初めて。高荒取締役(記者が〝業界のレディ・ガガ〟と呼ぶ同社取締役兼執行役員・髙荒美香氏)モデルを踏襲した販売事務所の評判もいい」と話した。
モデルルーム
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京葉線沿線ではいま次の物件が分譲中、あるいはこれから分譲される。
ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ 528戸
パークホームズLaLa南船橋 231戸
幕張ベイパーククロスタワーアンドレジデンス 497戸※1
幕張ベイパーク スカイグランドタワー 826戸※1
ミハマシティ検見川浜1街区 397戸※2
ルネ稲毛海岸グランマークス 331戸
ヴェレーナシティ パレ・ド・マリナージュ 267戸
ルピアコート稲毛 74戸
※1は計画戸数4,500戸 ※2は計画戸数1,000戸
計画戸数を含めると7,000戸をはるかに超える。記者は今回の同社の物件のほか「幕張ベイパーク」「ルピアコート稲毛」「ヴェレーナシティ稲毛海岸」の3物件しか見学していないのでよく分からないが、売れ行きは断トツではないかと思う。
好調な要因は、言うまでもないことだが駅からの距離と価格の安さ、充実した共用施設だ。
それと、一つ強調したいのは高荒モデルが一段と進化を遂げているという点だ。高荒氏が手掛けたマンションを初めて見学したのは2011年の「巣鴨」だった。島田和一社長(当時副社長)から「巣鴨で坪単価300万円ぐらいの販売が女性ばかりの面白いのをやる」と聞き取材した。
その時の記事も添付したので読んで頂きたい。「高荒さんのスーツも黒で『それも意識して着ているのか』と聞いたら、『これは会社の制服ですから。普段は黒ばかり着ているわけではありません』とのことだった。爪にはネイルアートが施されていた」などと、いま読み返すと大変失礼な質問をしたものだと恥ずかしくなるが、その時の驚きをストレートに伝えられていると思う。
〝業界のレディ・ガガ〟と名付けたのはその後だが、今でもその形容はぴったりだと思う。高荒モデルを真似る他社物件をたくさん見学した。
その高荒モデルに明らかな変化が今回の物件に表れている。派手ではあるが、同社に限らずどこのモデルルームにも共通するこれ見よがし、こけおどしの嫌味が全くなく、すんなりと受け入れられるインテリアデザインだった。〝角が取れた〟〝洗練された〟〝円熟味を増した〟などと手垢にまみれたフレーズは使いたくはないのだが、分かりやすく形容すればそのようなモデルルーム・販売事務所だった。
パンフレットに記載されているモデルルームのインテリアデザイナーはコラージュ代表取締役・足立純子氏だった。
存じ上げないので、「コラージュ」と「足立純子」で検索したら、同社の今回のマンションのほか2物件がヒットし、何とその次に記者が2008年に書いた同社の〝デザイナーズマンション〟第一弾「レーベンリヴァーレ セレドーレ」がヒットした。
その記事には「インテリアを担当したコラージュの足立純子さんについては、これまでどのような物件を手がけてきたか記者は知らないが、随分思い切ったデザインをする方だと感じた。カラーデザインは白と黒が基調で、アクセントに赤を用いているほか、モザイクタイル、古代画の文様を思わせる装飾壁、紫のカーテンなどを採用していた」とある。
なるほど。知恵の輪がほどけた。このあたりから島田社長は足立氏を起用することでデザインを含めた商品企画に高荒氏を抜擢することを考えていたのではないか。
参考までに。縦横約26センチの正方形の70ページ建てパンフレットもよくできている。キャッチコピーは「Time to HYGGE(ヒュッゲ) それは、世界一シアワセな時間」で、視覚的にも読ませるレイアウトが美しい。
中身だけでなく、表紙にも工夫が凝らされている。表紙はカバー付きで、ヒュッゲをイメージした文様が浮かび上がるエンボス加工がなされている。しかも、そのカバーはレザー張りに近い手触り感がある仕上げになっている(何という仕上げ方法か)。「ブックカバーにいいかも」とかみさん。
これまで一部数万円もしそうな億ションの豪華パンフレットはたくさん見てきたが、坪単価200万円前後の物件にこのような手の込んだものは果たしてあったかどうか。
販売事務所(★ スロープ付きで開けはなられていた)
現地(★)
駅近くの公園(★)
桑の街路樹もある由緒ある地名に立地 タカラレーベン「八王子」順調スタート(2020/9/17)
「検見川浜には負けない」 価格的競争力は十分「ヴェレーナシティ稲毛海岸」(2017/3/9)
タカラレーベン〝デザイナーズマンション〟第一弾(2008/7/11)
タカラレーベン「巣鴨」で同社初の高単価マンション(2011/2/7)
大京 地方移住・セカンドハウス検討者向け販売拠点 本社内に開設
「ライオンズ東京インフォメーションセンター」
大京は10月9日、地方への移住やセカンドハウスを検討する首都圏顧客向けの自社新築マンションの販売活動拠点「ライオンズ東京インフォメーションセンター」を本社内に開設したと発表した。
第一弾は沖縄県那覇市で分譲する「ライオンズ那覇三原マスターズゲート」(https://lions-mansion.jp/ML181006/)。同社が近年沖縄県で分譲した「ラ
イオンズマンション」(4物件)の反響者の25%、契約者の15%が首都圏在住だった。
同センターは、JR代々木駅から徒歩6分(東京メトロ副都心線北参道駅出入口1から徒歩3分)、渋谷区千駄ヶ谷4-24-13(株式会社大京 本社2階)。営業時間は午前10時~午後6時30分(完全予約制)、定休日は火曜日・水曜日・第2木曜日(祝日を除く)。電話は0120-552-542。
東京建物 期間70年の定借マンション「西早稲田」第1期161戸は平均1.4倍
現場近くの神田川(3月写す)
東京建物は10月5日、期間70年の定期借地権付き「ブリリアシティ西早稲田」の第1期161戸(提携企業向け9戸含む)を抽選分譲した結果、233組の登録(平均1.4倍)があったと物件ホームページ上で公表した。
第1期161戸の販売戸数は、2020年の初回販売戸数ナンバーワン(SUUMO調べ)。
物件は、東京メトロ副都心線西早稲田駅から徒歩10分(JR高田馬場駅から徒歩14分)、豊島区高田一丁目の準工業地域に位置する15階建て全454戸。第1期152戸の専有面積は71.48~96.92㎡、価格は5,790万~12,090万円(最多価格帯6,400万円台)。月額地代は7,660円~10,386円、敷金は183,840円~249,264円。竣工予定は2022年3月下旬。設計・施工は長谷工コーポレーション。
大和ハウス工業 白金高輪駅から徒歩1分「プレミストタワー白金高輪」分譲開始
「プレミストタワー白金高輪」
大和ハウス工業は10月8日、東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線白金高輪駅から徒歩1分の「プレミストタワー白金高輪」の分譲を10月9日から開始すると発表した。
2棟の分譲マンションと隣接するビルなど「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」を活用した物件で、同社は2016年8月から参加組合員として参画している。
全280戸のうち販売対象住戸は153戸。うち開放感があり眺望もいい20階以上の住戸は123戸。第1期1次の60戸の専有面積は33.06~117.15㎡、価格は5,780万~2億6,650万円。
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このマンションについては先月取材し記事にもしているのでそちらを参照していただきたい。変更しなければならないのは、取材したとき販売事務所長・宮本章司氏が「第1期は40~50戸供給を目指しています」と話した部分くらいだ。実際はさらに上積みした60戸になった。坪単価は上方修正していないはずだ。
小田急不動産 「新宿区片町」の賃貸マンションに高速インターネットサービス導入
「(仮称)新宿区片町計画」
小田急不動産は10月8日、2022年2月竣工予定の賃貸マンション「(仮称)新宿区片町計画」につなぐネットコミュニケーションズのインターネット接続環境「UCOM 光 レジデンス マンション全戸一括10Gタイプ」を採用すると発表した。
「UCOM 光 レジデンス マンション全戸一括10Gタイプ」サービスの回線速度は上り下り共に10Gbps 高速通信、配線タイプはLAN配線タイプ、専用部仕様は据置型Wi-Fi ルーター(全室レンタル)、サポート体制は電話サポート 年中無休。
物件は、新宿区片町2-5ほかに位置する13階建て延べ床面積約2,994㎡の78戸。竣工予定は2022年2月。
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悲しいかな、ネット環境のことなど全く分からない小生は、このニュース・リリースの意味するところが理解できない。申し訳ないというほかない。
市内初の複合大規模 1年間で100戸超成約 残りは6戸 新昭和の免震「市原五井」
「ウィザースレジデンス市原五井」
新昭和が分譲中の「ウィザースレジデンス市原五井」を見学した。内房線五井駅から徒歩5分のクリニック・介護・保育施設との複合の免震構造全119戸で、同駅圏では2年ぶり、100戸超では22年ぶりの供給。複合開発は市内初。昨年9月に第1期を分譲開始して以来残りは6戸。竣工予定の来年4月までに完売する可能性は高い。
物件は、JR内房線・小湊鐡道線五井駅から徒歩5分、市原市五井中央西2丁目の商業地域に位置する敷地面積約2,906㎡、15階建て119戸。専有面積は64.45~78.25㎡、先着順の価格は2,598万~3,798万円。坪単価は161万円。竣工予定は2021年4月下旬。施工は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト。
現地の従前はイトーヨーカ堂の店舗で、その前は市原市役所。マンションのほかドラッグストア・駐車場、クリニック・カフェとクリニック・介護施設・病児保育・保育施設が併設され、交流広場も整備される。
建物は南東向きで、住戸プランは約64㎡の2LDKが2スパン30戸、他は70・73・75・78㎡がそれぞれ1スパン15戸。
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五井駅圏のマンションを見学するのは初めてだが、戸建ては、約380haという組合施行としては全国屈指の土地区画整理事業「国分寺台」を昭和50年代後半から平成にかけて何度も取材している。デベロッパーは日本新都市開発で、年間400~500戸もの建売住宅が分譲され、コンスタントに売れていた。その国分寺台の居住者からの購入もあるという。
同社は姉ヶ崎駅近くでも全110戸のマンションを分譲している。戸建てとの価格的競争力があればコンスタントに売れるということのようだ。
緑道
現地
「アベニュー」より安い「ガーデン」の理由 三菱地所レジ「四谷」即完
「アベニュー」(左)と「ガーデン」
三菱地所レジデンスと西松建設は10月2日、JR・東京メトロ四ツ谷駅から徒歩3分の駅前再開発「コモレ四谷」内の2棟のマンション「ザ・レジデンス四谷」24戸(「アベニュー」15戸、「ガーデン」9戸)が9月28日抽選分譲した結果、最高35倍、平均8.9倍で即日完売したと発表した。
専有面積は34.19~136.93㎡、価格は6,500万~2億8,800万円(最多価格帯12,200万円台、16,700万円台。坪単価は「アベニュー」が674万円、「ガーデン」が657万円。建物は2020年1月に完成済み。施工は大成建設。
資料請求は5,092件(2020年3月17日~9月27日)、来場者は712件(6月13日~9月27日)、登録期間は対面が9月19日~9月27日、オンラインが9月19日~9月22日、登録件数は215件。
登録者の属性は、居住地は新宿区19%、千代田区10%、港区6%、年齢層は30歳代~70歳代で、60歳代が最多、職業は会社役員、経営者で40%、次いで医師16.1%、会社員14%、購入目的は自己居住が50%、投資用16%、セカンドハウス12%、親族居住11%。
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このマンションについては何度も記事にした。そちらも参照していただきたい。2月21・24日付記事では「読者の皆さんからは『高い!たわけたことを抜かすな』と罵声を浴びせられそうだが…桜並木が美しい外濠公園が目の前のマンションなら坪750万円というのはむしろ安い-これが記者の結論だ」と書いた。
結果的には大外れ。読者の皆さんには申し訳ないというほかない。同社は「『ガーデン』の坪単価が低く見えますが、当物件は地権者さんも多く、今回販売対象となっている部屋は北向き中心であること、また南向きについてもオフィスがあるため眺望が良くないことなどがあり、このような単価になっています」(広報)としている-これが慰めか。
これほど大幅に狂ったのは2014年の東京建物「Brillia Towers目黒」以来だ。そのときは「記者がはじき出した坪単価は最低でも500万円だ。550万円と聞いても驚かない。さすがに600万円はないと判断した」と書いたが、実際は坪単価600万円だった。
三菱地所レジ「ザ・レジデンス四谷」24戸 最高35倍 平均9.0倍で即日完売(2020/9/29)
三菱地所レジ「ザ・レジデンス四谷」24戸 最高35倍 平均9.0倍で即日完売
三菱地所レジデンスが9月28日抽選分譲した「ザ・レジデンス四谷」(販売戸数24戸)が最高35倍、平均9.0倍(登録件数215件)で即日完売した。同社は10月2日付でプレス・リリースを発表するとしている。
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凄い数字だ。戸数は少ないが、これほどの倍率に達したマンションは最近ではまずないはずだ。記者は予想坪単価を外したが、申込者もみんな〝超割安〟と判断したのではないか。
木造マンションの試金石目指す 三井ホーム5階建て延べ床3,700㎡の賃貸着工へ
「(仮称)稲城プロジェクト」
三井ホームは9月29日、木造大規模中層マンション「(仮称)稲城プロジェクト」に着手すると発表した。国土交通省の「令和2年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択されたプロジェクトで、木造による中層マンションをわが国に普及させる試金石となる先導事業として位置づけられている。
主な特徴は、①劣化対策等級3(最高ランク)を取得予定。適切な維持管理により75年~90年の耐久性を確保、省エネルギー等級4(最高ランク)を取得予定②木造枠組壁工法における国内最高レベル(壁倍率30倍)の高強度耐力壁を開発、導入することで、壁厚を従来の約半分に減らし、室内の有効面積を拡大。プランの自由度を高めることが可能に③構造躯体のパネル化により工期を短縮④木造による建物の軽量化で、建物基礎や地盤改良等のコストを低減⑤国産材の活用を通じ国内の森林資源循環への貢献に寄与-など。
物件は、京王相模原線稲城駅から徒歩4分、稲城市百村に位置する5階建て(1階RC、2~5階木造)延べ床面積約3,738㎡。総戸数51戸の賃貸住宅。専用面積は50.82~96.14㎡。着工予定は2020年11月、竣工予定は2021年11月。竣工後は当分の間、同社が所有する。
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三井不動産と竹中工務店のわが国最高層となる高さ約70メートルの木造ハイブリッドオフィス計画の記事をアップした矢先に、この木造ハイブリッドマンションのリリースが飛び込んできた。
場所はよく知っている。良好な環境にある住宅地だ。来年5月には上棟し、見学会を行うということなので楽しみにしている。〝木造の時代〟というのは数年前から聞いてはきたが、いよいよ本物になってきた。