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 一都三県に新型コロナ緊急事態宣言が再発出された1月7日、東京都の感染者は2,447人となり、前日記録した過去最多の1,591人を856人も上回る最多記録を更新した。

 年代別では、20代、30代、40代、50代が前日より100人以上増加するなど、90代を除く各年代で最多記録を大幅に更新した。

 年代・性別では、20代男性が10,267人となり10,000人を突破した。経路不明者は1,645人(不明率67.2%)となり16日連続して60%を超えた。累計感染者は68,809人となった。

前日との比較

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宣言前夜 コロナ爆発的に増加 都は1,591人 不明率は70%超(2021/1/7)

カテゴリ: 2020年度

 酒もたばこも嗜なまず粗食に徹し、ギャンブルや女男・風俗とも無縁で、権力や反権力、文壇、神仏などの類との関りも絶って長野の田舎町に引っ込み、ひたすら人類と純文学の永遠のテーマである生と死のあり方を問い続ける作家-丸山健二氏(76)を皆さんはご存じか。※

 酒とたばこを断ち切れず、ギャンブルや風俗にも人並み以上に足を突っ込み、神様仏様(それと稲尾様)にすがったことも数えきれないほどある、丸山氏と真逆の人生を歩む小生だが、なぜか丸山小説にはまり込んで30年以上が経過する。

 酒を嫌悪される丸山先生に失礼だが、例えていえばビンテージのワインかウィスキー、あるいは日本酒の古酒だ。

 並みの小説とは比べものにならないが、敢えていうなら、並みの小説などは1時間に50~100ページくらいは読めるが、丸山小説はせいぜい20ページくらいではないか。これくらいの差がある。丸山小説は、数行読んだだけで行き詰まり、ぱたりと本を閉じることもしばしばある。見たことも聞いたこともない難しい語句・語彙が登場するからでもあるが、ぐさりと肺腑をえぐられ、呻吟せざるを得ないからだ。

 尋常では考えられない暗喩、隠喩(メタファー)が文中の至るところにさりげなく散りばめられており、それを探すのは、あたかも砂漠の中でダイヤモンドを探り当てるような楽しみも丸山小説にはある。

 丸山氏ほど日本語を自在に操る作家を小生は寡聞にして知らない。わが国の作家でノーベル文学賞を受賞したのは川端康成と大江健三郎氏の2人(カズオ・イシグロ氏は日本語では書かれていないはずだ)だが、小生は丸山氏こそが世界に誇れる日本人作家だと信じて疑わない。(同じように考えている人はほかにたくさんいるはず)

 しかし、丸山氏の最近の小説は「詩小説」とも呼ばれるように韻を踏む言葉も多発するので外国語に訳すのはとても無理-つまりノーベル文学賞の選考対象にならない-のが残念でならない。(ノミネートされたら丸山氏は拒否するかもしれないが)

※丸山氏より1歳下の同じ芥川賞作家の辺見庸氏は昨年10月、毎日新聞のインタビューで菅義偉首相について「特高顔が怖い」と答え、そのまま大きな見出し付きの記事になった。

 この記事を読んで小生は驚愕した。辺見氏は特高を知らないはずなのでよくぞそんなことをしゃべったものだと。そしてまた、毎日もそのままそんな見出しを付けたものだと。

 これには続きがある。菅総理はこの記事に激怒したと週刊誌が報じた。菅首相は「辺見って何者だ」と関係者に聞いたそうだ。同じ団塊世代の菅氏が辺見氏をご存じなかったというのに小生はまた驚いた。辺見氏をご存じないのなら、あの学術会議の任命を拒否した6氏のこともご存じなかったのだろうと確信した。

 菅首相は辺見氏と同等かそれ以上に〝過激〟な丸山氏をご存じだろうか。

◇       ◆     ◇

 記者はこれまで、わが業界紙について何度も批判的な記事を書いてきた。他意は全くなく、ひとえにジャーナリズムとして業界に役立つ記事を書いてほしいと願うからだ。

 もう一度、ここで業界紙の記者としてどうあるべきかの見本を紹介する。小生のことではない。前段で紹介した丸山氏の著作とその姿勢だ。

 丸山氏は1994年、「まだ見ぬ書き手へ」(朝日新聞社)を著した。プロの小説家を目指す人向けではあるが、われわれ記者にも、そしてあらゆる職業の人に対しても示唆するものが多いはずだ。少し紹介する。

 「(本物の小説家を目指す人は)できれば交際を絶ってください。これまでだらだらと付き合ってきた友人を遠ざけ、職場の同僚とも一線を画してください」

 「見て気付いたこと、思いついたことを片っ端から書きとめるノートをたくさん用意してください。外出用のノート、枕元用のノート、居間用のノート、トイレ用のノート、職場用のノートとあれこれ使い分けてください」

 「他人を見る、世間を見る、外界を見る、それも必要以上に見るということは、自己の内面を覗き込む以上に、小説書きにとっては大切なことなのです」

 「小説に限らす、どんな仕事でもきちんとやってのけようと思い、少しでもいい仕事を考えるなら、時間がかかって当然なのです」「(書き直しは)最低でも七回くらいはやる必要があります」

 「時の首相と食事をしたり、勲章の類を喜んでもらったり、芸術院の会員になりたがったり、政府が呼びかける協力に応じたりするときは、もはや自分が芸術家でも何でもない、ただの俗人になりさがってしまったことを自覚すべきなのです」

 「これからの書き手は孤独と戦うことから始めなくてはならないのです。口先だけではなく、ポーズだけではなく、真に救済の文学を目指すのでしたら、孤独に立ち向かい、孤独を捩じ伏せ、孤独を超越する道を歩かなくてはならないのです。その道を歩む書き手だけが、より高い未踏峰に登ることができ、新しい鉱脈を掘ることができるのです」

◇       ◆     ◇

 皆さん、どうですか。仲間との交際を絶てとか、ノートは何冊も用意しろとか、書き直しは最低でも七回行うべきだとか、これを実践できる人はそういないはずだが、その姿勢だけは吸収したい。最近話題になっている会食や学術会議についても、丸山氏は26年も前に厳しい指摘を行っている。耳が痛い評論家や芸能人、文化人はたくさんいるはずだ。

 いま丸山氏は、自ら立ち上げた「いぬわし書房」を通じ、これまで語ってこなかった自著の背景を語り、さらに参加者の悩みや質問に回答する「人生相談」コーナーも設けた「丸山健二の〈文学〉オンラインサロン」を昨年から開催している。

 オンラインサロンは1時間30分で、これまで12回行われており、丸山氏は何度も〝冷徹な観察眼〟〝嫌らしいほどの観察〟を強調した。記者は「先生のおっしゃる嫌らしいほどの観察とは、見えないところを観る心眼ではないか」と質問したら、次のような回答があった。

 もちろん心眼も大事だが、核心に迫るには肉眼での観察が大事になってくる。肉眼での観察は昆虫学者、動物学者、植物学者と同じ。冷徹な観察眼でじっくり見るということです。

 皆さんは、目を開けてちゃんと生きているが、本当は見ているようで見ていない。細かいとこまで見ていない。それをやってしまうと時間がだんだん無駄になって、生きていくのが大変ですからね。生活できなくなるから。

 われわれ小説家はそれが生きる証みたいなもの。じっくり見るというのは、対象が誰でもいいということではない。自分の感性に引っかかった人、あれっこの人何? これはなんだろうと。どうでもいいやと思わないで2歩も3歩も前に出て見てしまう。

 カメラでいえば、ズームではなくて普通の50ミリレンズで肉薄する。普通に撮れる正確に撮れる画面がゆがまない普通のレンズを付けて撮るには、一歩も二歩も踏み込まなければならない。

 踏み込まれたほうはたまったもんじゃないですよね。カメラはともかくとして、近くから肉眼で(わたしのような)サングラスをかけた反り込みのおっさんにじっと見られたら迷惑ですよね。それでも見ちゃう。なるべく近づいて、その人の話を立ち聞きし、身なりから髪型、服装までじっくり見る。そういうところから核心に迫れるんです。

 これはスパイがよくやる方法なんです。普通のスパイは観察だけでいろんなことを組み立てていくわけです。そこからとんでもないことが分かる。性格からから趣味、弱点まで分かる。そのような観察はその気にならないとそこまで到達できない。それと修練。修練を積むうちにだんだんわかってくる。

 ただし、われわれは探偵やスパイではない。捉え方が間違っていても構わない。単なる妄想でも構わない。それでも小説としては成り立つ。かなり生々しい現実をバックボーンにして物語を組み立てられる。これが大事なこと。

 絵空事の物語ではあるが、リアリティをもって読者に伝える。読み手の皆さんを読んでいる間がっちり捕まえて、読んだ後、これはもしかしたら自分のことではないか、ひょっとしたら現実そのものを描いているのではないかという、重い感動を与えられたらと思っては書いています。それが純文学の所以ではないかと。

◇      ◆     ◇

 皆さん、どうですか。記者の質問に丸山氏は上記のように丁寧に答えてくださった。わが国の現代作家の最高峰から直接声を聞き、質問にも答えてもらえる-こんな僥倖はない。

 コロナ禍で苦労されている皆さんにもオンラインサロンへの参加をお勧めしたい。1時間30分も丸山節が視聴できて2,500円(+消費税)というのは、わが多摩市の名酒・原峰の泉とほとんど同じだ。先生、またまた酒と比較してごめんなさい。

「丸山健二の〈文学〉オンラインサロン」のURLを紹介する。

欠けるのは「愛」 記者生活40年 業界紙に期待するもの 新聞は絵画と同じ⑤(2018/4/6)

カテゴリ: 2020年度

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 1月6日の東京都の新型コロナ感染者は1,591人となり、1日の感染者としては12月31日の1,337を大きく上回る過去最多を記録した。年代別では10代、80代、90代を除く各世代で過去最多を更新した。全国でも6,001人となり、初めて6,000人を突破した。

 経路不明者も1,140人で、経路不明率は71.7%と70%台に乗せた。不明率が60%を超えるのは15日連続。1週間の感染者は7,503人で、経路不明者は5,124人で、平均不明率は68.3%と7割近くに迫っている。保健所の追跡調査も危機的状況にあることをうかがわせている。

 以下、最多記録を更新した各年代の感染者数。( )内は過去最多。

・10代未満 41人(12/24 30人)
・20代   441人(12/31 385人)
・30代   330人(1/5  256人)
・40代     287人(1/5  205人)
・50代   192人(12/31 178人)
・60代   105人(1/5   88人)
・70代       81人(1/5   73人)

 

 


 

カテゴリ: 2020年度

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 1月5日の東京都の新型コロナ感染者は1,278人となり、1日当たりの感染者は12月31日の1,337人に次ぐ多さとなった。年代別では30代、40代、70代が過去最多を記録した。経路不明者は881人(不明率68.9%)で、14日連続して60%を超えた。過去最多となった年代・性別は次の通り。( )内は過去最多。

・30代男女 256人(12/31 248人)
・30代男性 155人(12/31 149人)
・30代女性 101人(12/31  99人)
・40代男女 205人(12/31   195人)
・40代男性 132人(12/31   122人)
・40代女性  73人(12/31  73人)
・70代男女  73人(12/31  62人)
・70代男性  47人(12/31  33人)
・80代男性  27人(12/31  19人)

新型コロナ 緊急事態宣言へ 飲食店の時短だけで効果あるか/どうなる特措法の罰則(2021/1/5)

 


 

カテゴリ: 2020年度

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 三井不動産レジデンシャルは1月5日、住宅事業のブランド「パーク」シリーズ誕生50周年を迎えたことを機に、2021年1月から分譲マンション・分譲戸建て・賃貸マンション・シニアレジデンスの全住宅事業のブランドコンセプトを「Life-styling × 経年優化 ~お客様の多様なライフステージに応え続け、時の深まりとともに潤うすまいとくらしづくり~」と定義し、ブランドステートメントを制定、ブランドロゴのデザインを全ブランドで統一すると発表した。

 「Life-styling」には、ライフスタイル・ライフステージの多様な変化に応える最適なソリューションを提供し、「経年優化」には、くらしまわりサービスやコミュニティ醸成など、くらしの潤いをサポートする意がそれぞれ込められている。

 新ブランドロゴの色は大らかさと上質さを併せ持った温かみのあるウォームグレーを基調とし、多様性に応え続ける「Life-styling」を表現。フォントはどんな時代の変化にもブレずに今でもモダンな書体として使用されている「DIN」を採用し、時とともに価値を高める「経年優化」を表している。

 リブランディングの背景として、1970年竣工の第一弾パークマンション以降、「パークホームズ」「パークコート」「パークマンション」「パークタワー」「パークシティ」「ファインコート」「パークアクシス」「パークウェルステイト」などマンションや分譲戸建てで多彩なブランドを展開してきたが、住まいに対する価値観が多様化する中で、「三井のすまい」として提供する価値を明確化し、わかりやすく伝える必要があると考えたためとしている。

◇       ◆     ◇

 同社のブランド「パーク(PARK)」は「公園」の意味が込められているはずだ。

 では、三菱地所レジデンスの「パークハウス」の「パーク(PARK)」はどうか。同社も公式には「公園」としているが、1969年の第一号マンション「赤坂パークハウス」は当時の渡辺武次郎会長か中田乙一社長が「パーク? そう、マンションには駐車場が必要だ」と語ったことから、「パーク(PARK)」は「公園」ではなく「駐車場」の意味が込められていると関係者から聞いたことがある。

 もう一つ。三井不動産レジデンシャルのリリースに漏れているマンションブランドが少なくとも2つある。一つは郊外などで分譲された「パークファミリア」で、もう一つは、投資用・コンパクトの走りの「パークノヴァ」だ。藤林清隆社長が入社したころは「パークファミリア」と「パークホームズ」が半々くらいではなかったか。

 「DIN」は東京オリンピック・パラリンピックと同じフォントのはずだ。

カテゴリ: 2020年度

 東京都の1月4日の新型コロナ感染者は884人となり、月曜日としては12月28日の481人を大きく上回る過去最多を記録した。経路不明者は616人(不明率69.7%)にのぼり、不明率は13日連続で60%を超えた。この1週間の経路不明の増加比は133.2 %となっている。

◇       ◆     ◇

 既報の通り菅義偉首相は昨日、首都圏での新型コロナ感染拡大が深刻な状況にあることから、東京都と神奈川、埼玉、千葉の一都三県を対象に緊急事態宣言を再発出する検討に入ると表明したが、その一方で「飲食でのリスクを抑えることが重要」とし、緊急事態宣言は「限定的・集中的」なものになると語った。

 現段階で宣言の内容は分からないが、伝えられているように、飲食店の営業時間を20時までに短縮しただけで、感染リスクが抑制できるかどうか。

 第一波を振り返る。7都県で緊急事態宣言が発令されたのは4月7日だった。この日の東京都の感染者は87人(不明率64.4%)だった。その後、宣言が解除された5月25日までの1日当たりの感染者がもっとも多かったのは206人(4月17日)で、解除された当日を含む10日間の1日当たり感染者数は7.7人だった。

 そして今回。感染者の数はけた違いだ。この1週間の都の感染者は6,434人で、1日当たりの感染者は919人にのぼっている。

 気がかりなのは経路不明率が13日連続して60%を上回っていることだ。令和2年12月30日(水曜日)に開催された東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議では「今週の年代別の接触歴等不明者の割合は、30代で70%を超え、20代、40代及び50代は60%を超え、60代は50%を超える高い値となった」との専門家のコメントもある。

 菅総理は4日夜、BSフジLIVEプライムニュースに出演し、「経路不明6割の大半は飲食」と語った。仮にこの1週間の経路不明者4,357人のうち半数が飲食店での感染としても、残りの人はどこで感染したのか。職場なのかイベントなのか。それとも〝全く身に覚えがない〟何かなのか。

 もう一つは、経路不明者の増加と関連する無症状者の存在だ。当初は1割くらいと言われていたのが、最近の都の報告では2割近くにのぼっている。こうした無症状の人をどうして見つけ出すのか。

 前回と比較して大きく変わったのはPCR検査体制が改善され、在宅勤務、テレワークなどの導入への抵抗感がなくなったことだ。

◇       ◆     ◇

 菅首相は会見で「給付金と罰則をセットにしてより実効的な対策を取るために特措法を通常国会に提出する」とも語った。

 現段階で罰則がどのようなものになるか不明だが、カギは事業者・法人だけでなく、保健所などの経路調査に協力しない感染者に対しても及ぶのかどうかだ。

 難しい問題だ。現行の特措法(新型インフルエンザ等対策特別措置法)では、「新型インフルエンザ等の発生時において国民の生命及び健康を保護し、並びに国民生活及び国民経済に及ぼす影響が最小となるようにすることを目的」(第一条)としており、事業者及び国民の責務として「事業者及び国民は、新型インフルエンザ等の予防に努めるとともに、新型インフルエンザ等対策に協力するよう努めなければならない」(第四条)としている。

 また、特措法は基本的人権の尊重についても言及しており、「国民の自由と権利が尊重されるべきことに鑑み、新型インフルエンザ等対策を実施する場合において、国民の自由と権利に制限が加えられるときであっても、その制限は当該新型インフルエンザ等対策を実施するため必要最小限のものでなければならない」(第五条)と規定している。

 この法律をどう解釈するか記者は分からないが、個人情報の保護に関する法律では、「人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合や、公衆衛生の向上のために特に必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるときも、個人情報取扱事業者は、本人の同意なく、個人データを目的外に利用し、又は国の機関を含む第三者に提供することができる」(同法第23条第1項第2号及び第3号)としている。

 まさにコロナは人の生命、財産の保護に関わる問題だ。医療関係者や感染者に対する差別は許されないが、〝心当たりがない〟〝プライバシーだ〟などと属性の公表にも協力しない感染者はなくすべきだと思う。みんなが考えないといけない。

 この問題については、福岡県はコロナ感染者に情報提供を義務付け、正当な理由なしに拒否した場合は5万円以下の過料を科す罰則付きの条例案を予定していたが、パブリックコメントで「私権の制限につながる」などの反対の声が寄せられたことから罰則事項は削除することが伝えられた。.

16日の都のコロナ感染者 過去最多の678人/感染経路調査に強制力持たすべき(2020/12/17)

新型コロナ 一都三県で「限定的・集中的」な緊急事態宣言再発出へ 菅首相が会見(2021/1/4)

新型コロナ感染者 職業の最多は「不明」35% 退院後の心のケア必要 都のデータ(2020/11/16)

 

 

カテゴリ: 2020年度

 菅義偉首相は1月4日、首都圏での新型コロナ感染拡大が深刻な状況にあることから、「より強いメッセージが必要」であると判断し、東京都と神奈川、埼玉、千葉の一都三県を対象に緊急事態宣言を再発出する検討に入ると表明した。

 内容については、飲食による感染リスクを軽減するため「限定的・集中的」な対策を講じることが効果的としており、第一波のような網羅的な規制にはならない模様だ。再発出の時期については明言を避けたが、各メディアは9日からと報じた。

 菅総理の感染対策についての発言は以下の通り。

 「新型コロナウイルスは、引き続き1日当たりの感染者は3000人を超え、重症者数も高い水準で推移しており、非常に厳しい状況だと認識している。まずは年末年始も最前線で戦っておられる医療、介護をはじめとする関係の方々、そして外出や帰省を控えていただいている国民の皆様に心から感謝申し上げる。

 政府としてはこうした厳しい状況を踏まえ、改めてコロナ対策の強化を図っていきたい。

 まずは感染対策、さらに水際対策、医療体制、ワクチンの早期接種、この4点で強力な対策を講じることにした。

 第一に感染対策について。12月の人手は多くの場所で減少したが、特に東京都と近県の繁華街の夜の人手はあまり減っていなかった。

 昨年以来、対策に取り組む中で判明したことは、経路不明の感染原因の多くは飲食によるものと専門家が指摘している。したがって飲食でのリスクを抑えることが重要。そのため、夜の会合を控え、飲食店の時間短縮にご協力いただくことがもっとも有効である。

 一都三県について改めて先般時間短縮の20時までの前倒しを要請いたしました。そして、国として緊急事態宣言の検討に入ります。飲食の感染リスクの軽減を実効的なものにするために、内容を早急に詰めます。さらに給付金と罰則をセットにしてより実効的な対策を取るために特措法を通常国会に提出する」

◇       ◆     ◇

 東京都の1月3日の新型コロナ感染者は816人となり、日曜日の感染者数としては12月27日の708人を超え、過去最多を記録した。経路不明者は519人(不明率62.5%)となり、不明率は12日連続して60%を超えた。

◇       ◆     ◇

 令和2年12月30日(水曜日)に開催された東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議での専門家のコメントは次の通り。

・新規陽性者数の7日間平均は3週連続で急速に増加している。感染拡大

防止策の効果が出始めるには、これまでの経験から2、3週間を必要とするため、より強い対策をただちに実行する必要がある。

・接触歴等不明者数は7 日間平均で、前回の約363人から12月29日 時点の約476人に増加し、これまでの最大値を更新した。

・今週の新規陽性者5,007人のうち、無症状の陽性者が958人、割合は19.1%であった。

・新規陽性者数の発生を抑制し、濃厚接触者等の積極的疫学調査を充実することにより、潜在するクラスターの発生を早期に探知し、感染拡大を防止することが可能と考える。

・新規陽性者数の増加に伴い、積極的疫学調査による接触歴の把握が難しくなると、クラスター対策による感染拡大防止は困難になり、爆発的増加に繋がる。

・新規陽性者数の接触歴等不明者の増加比約134%が2週間継続すると、1月13日には約1.8倍(約857人/日)の接触歴等不明者が発生することになる。年末年始を越えても増加し続けたときは、4週間後の1月27日には約3.2倍(1,537 人/日)の接触歴等不明者が発生することになる。今が瀬戸際である。ただちにより強力な感染拡大防止策を実行する必要がある。

・今週の年代別の接触歴等不明者の割合は、30代で70%を超え、20代、40代及び50代は60%を超え、60代は50%を超える高い値となった。男性では30 代から60 代で40%を超える値となった。

カテゴリ: 2020年度

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 東京都の12月31日の新型コロナ感染者は1,337人となり、これまで最多だった12月26日の949人を大幅に上回る最多記録を更新した。年代別では、10歳未満と90歳以上を除く各年代が過去最多を記録した。感染経路不明者は929人(不明率69.5%)で、9日連続して6割を超えた。累計感染者は6万人を突破した。

 過去最多を更新したのは次の通り。( )内はこれまでの最多。

・10代男女82人(12月30日73人)

・20代男女385人(12月26日277人)

・20代男性200人(12月25日131人)

・20代女性185人(12月26日153人)

・30代男女248人(12月26日202人)

・40代男女195人(12月30日150人)

・50代男女178人(12月30日136人)

・60代男女88人(12月29日64人)

・70代男女62人(12月29日48人)

・80代男女51人(12月29日41人)

 

カテゴリ: 2020年度

 国土交通省は12月25日、令和2年11月の住宅着工戸数をまとめ発表。総戸数は70,798 戸で、前年同月比3.7%、17か月連続の減少となった。1~11月では749,697戸で、前年同期比10.0%の減少となっている。

 内訳は、持家が24,010戸(前年同月比1.5%増、16か月ぶりの増加)、貸家が26,451戸(同8.1%減、27か月連続の減少)、分譲住宅が19,548戸(同6.1%減、13か月連続の減少)。

 分譲住宅の内訳は、マンションが8,049戸(同0.7%増、6か月ぶりの増加)、一戸建住宅が11,372戸(同10.5%減、12か月連続の減少)。

 首都圏マンションは3,389戸(前年同月比7.8%減)で2カ月連続の減少。都県別では埼玉県572戸(同175.0%増)、千葉県41戸(同2.4%減)、東京都2,111戸(同11.2%減)、神奈川県665戸(同36.5%減)。

 1~11月では、全国マンションは101,735 戸(前年同期比6.5%減)、戸建ては119,438戸(同11.6%減)。

 首都圏マンションは50,892戸(同8.0%減)で、都県別は埼玉県5,747戸(同54.1%増)、千葉県5,138戸(同7.3%増)、東京都30,613戸(同11.4%減)、神奈川県9,394戸(同23.3減)となっている。


 

カテゴリ: 2020年度

 東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイトで12月26日19時45分から22時20分の間、実際の感染者949人より299人多い1,248人と「誤表示」された問題で、その理由について対策サイト関係者は「担当者の単純な入力ミス。間違って表示されたのはホームページトップの感染者数と『その他参考指標』の中にある感染者属性のみ。299人の数字に意味はない。全体の数値に影響は及ぼさなかった」と話した。

◇       ◆     ◇

 この「誤表示」について、記者は12月26日午後9時過ぎに記事を発信した。おかしいと思い、その後、翌日の午前2時45分に「誤表示」であることを確認した。

 ミスは誰でも起こすもの。記者の記事は誤字・脱字だらけで、赤面どころか蒼白になったことも数えきれないくらいある。

 しかし、今回のような担当者の単純なミスはまず本人は防げない。そのような単純ミスなど起こさないと信じ切っているからだ。ミスとはそのようなものだ。誰も起きないと思うところに落とし穴がある。

 どうして防ぐか。それは第三者がチェックするような仕組みにするほかない。2時間半もミスに気が付かなかった対策サイト関係者は考えるべきだ。

26日の都の新型コロナ感染者1,248人⇒夜中には949人に訂正 理由は不明(2020/12/26)

 


 

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