集合住宅(RC造)は前年同月比5.0%増 7月の建設物価 建築費指数
建設物価調査会は8月8日、2025年7月の東京都の「建設物価 建築費指数」(2015年=100)をまとめ発表。集合住宅(RC造)の指数は139.0と前月比0.1%増、前年同月比5.0%、事務所(S造)は137.7と前月比0.0%減で前年同月比3.0%増、工場(S造)は136.4と前月比0.1%減、前年同月比2.3%増、住宅(W造)は143.1と前月比0.3%増、前年同月比3.4%増となった。
プラス寄与は、大手メーカーによる金属製建具の値上げや国際的な銅相場の上昇を要因とする電線類の価格の引き上げなど。マイナス寄与は、長引く建築需要の低迷から、価格競争が激化しているH型銅や異形棒鋼などの続落のほか、上水道用鋼管の下落など
自然と人と街をつなぐ「BLUE FRONT SHIBAURA アートツアー」 野村不動産
フランシス真悟「Ring of Light」
野村不動産は8月6日、「BLUE FRONT SHIBAURA アートツアー」を開催。アート&カルチャープロデューサー・小林裕幸氏がガイド役を務め、3階エントランスの絵画を描いた作家のフランシス真悟氏がゲスト役となって4か所のアート作品について詳細な説明を行った。午前中の「BLUE FRONT SHIBAURA メディアセミナー」と合わせ1日がかりの取材だったが、とても楽しい1日だった。
「アートツアー」では、3階エントランス正面のフランシス氏の「Ring of Light」、この作品と向き合う形で設置されているベ・セファ氏(Bae Se Hwa)の「Meditative Garden」、3階吹き抜け部分の鈴木康弘氏の「無限大をひらく」、28階エントランスのWOW ink.の「Flowing Presence」が紹介され、15の音で多層的な世界観を表現するサウンドスケープについても説明された。
小林氏は、「設計デザインを担当した槇文彦さんと野村不動産さんから話を聞いたのは2022年。〝これは面白いぞ〟と思った。海や空の自然と人々をつなげるコンセプトに共感した。槇さんの最後の作品になったのではないか(槇氏は昨年6月死去。享年95歳)」と語り、それぞれの作品について説明した。
フランシス氏の「Ring of Light」は、1枚2.6m×2.6mの全5枚の油絵。空の青や海の青を基調に見る角度、時間帯によって刻々と変化する自然を表現している。フランシス氏は「仙厓(1750年~1837年の臨済宗の禅僧で画家)に着想を得た。四角いモノ・建物と丸い自然・人が共生する世界を描いた」と語った。
色は光源・物体・視覚の三要素からなる。記者も油絵を描くが、見る角度で油絵の色が変わることなどありえない。なぜか、フランシス氏に聞いたら雲母を絵具の中に練りこんでいるとのことだった。これで謎が解けた。雲母は見る角度によって色が異なる。フランシス氏は下地に塗ったブルーも含め約1年で仕上げたそうだ。
「Meditative Garden」について小林氏は、「ベ・セファ氏は韓国人アーティストで、芝離宮のランドスケープに着想を得て、オーク材を蒸して流線形に仕上げた唯一無二の作品」と讃えた。細長いオーク材3本をつなぎ合わせたものだが、どうしてこのようなことができるのか、記者は絶句した。
ベ・セファ「Meditative Garden」
鈴木康弘氏の「無限大をひらく」はについて小林氏は、「作品はアルミ製。槇文彦氏が鈴木春信の『雪中相合傘』をモチーフにしたように、この作品も1本の傘に寄り添う2人になぞらえて設計されたエピソードにインスピレーション得ている。ファスナーのGipは同じように見えるが、人も建物も全て異なるのと同じ、鈴木氏の世界観がここに表現されている」と語った。
鈴木康弘「無限大をひらく」
28階の「Flowing Presence」についてプロデューサーの萩原豪氏は、「ここで働く約2万人のワーカーの過ごし方の変化をセンサーが感知し、様々なデータも装置に入れて、海や空も同じように二度と同じ形にはならず、その意味ではワーカーがつくっていくインタラクティブアート」と説明した。この28階は一般の人の入室は不可だが、小林氏は「土曜、日曜を利用してアートツアーも企画したい」と話した。
WOW ink「Flowing Presence」
小林氏(左)とフランシス氏
◇ ◆ ◇
先日(8月3日)、三菱地所が行った「石神の丘美術館」所蔵石彫の完成を記念する除幕式を取材し、石彫を制作した作家のケイト・トムソン氏から直接話をうかがったばかりだ。この日もまた、作家・フランシス氏から直接話を聞くことができた。
ケイト氏はイギリス生まれ、フランシス氏はアメリカ生まれの違いはあるが、移り変わる自然と人のかかわりを描いているのは共通する。「アートがそれぞれ主張するのでなく、周囲と共存しているのがここのアートの特徴。海も空も国境を越えてどこかでつながっている」と締めくくった小林氏の言葉が印象に残った。
槇文彦「恵比寿東公園」トイレ
柔軟オフィスは生産性・WB・仕事の先延ばしに好影響永山晋・一橋大大学院准教授(2025/8/7)
「TOKYO TORCH PARK」から石彫アート〝月の恵み〟発信三菱地所×岩手県岩手町(2025/9/4)
〝表と裏をひっくり返し世界一の街に〟野村不「CULTURE FRONT」トークイベント(2024/11/26)
野村不&JR東日本芝浦PJ「BLUE FRONT SHIBAURA」イメージは寄り添う夫婦(2024/5/31)
柔軟オフィスは生産性・WB・仕事の先延ばしに好影響 永山晋・一橋大大学院准教授
多田氏(左)と永山氏(BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S 28階ラウンジで)
野村不動産は8月6日、「BLUE FRONT SHIBAURAメディアセミナー」を開催し、同社と共同研究を行っている一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科准教授の永山晋氏(43)が、学術誌Scientific Reportsで審査中の「オフィス環境は職場のパフォーマンスに影響を与えるのか? 」をテーマにした論文内容を報告。多様な場所が選択できるオフィス環境(柔軟オフィス)は生産性、ウェルビーイング(WB)、仕事の先延ばしにポジティブな影響をもたらすと語った。
セミナーの冒頭、同社芝浦プロシェクト事業部・多田剛孝氏は「BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S」の概要などについて説明し、「専有部の約10%の3,300坪(10,890㎡)の共用空間を用意しており、これほどまでの共有空間を有するオフィスは国内にそうない」とし、約1,500坪(4,950㎡)の28階のラウンジなどを含め、「世界最高水準の圧倒的な共用空間」を強調した。
永山氏との共同研究については、「多様な場所、チョイスがあることで何がよくなるか、具体的に明らかにできればさらに説得力が増すという仮説のもとに、先生にお声掛けした」と説明した。
これを受け、永山氏は学術的な背景として、多様な場所が選択できるオフィス環境(柔軟オフィス)はワーカーのパフォーマンスを高めるのか、ポジティブ、ネガティブのどちらの結果も併存し、実験的手法が限られており、因果の理解も限定的であるとしたうえで、柔軟オフィスがもたらす矛盾を説明しうる3つの要因(①オフィス環境から「資源」をうまく得られるか②個人的特性③ワークスタイル)に焦点を当てフィールド実験を行ったと話した。
実験は、野村不動産の新宿本社勤務社員195名を対象に、新宿本社の固定オフィス勤務要請50名と、浜松町のトライアル柔軟オフィス勤務要請145名に分け、柔軟オフィス勤務と固定オフィス勤務とでは生産性・ウェルビーイング・仕事の先延ばしがどうなるかをBefore&Afterの2度にわたるアンケートにより検証した。
柔軟オフィス勤務要請を行った145名のうち柔軟オフィス勤務を選択したのは94名で、残りの51名は固定オフィス勤務選択した(要請にもかかわらず固定オフィス勤務を選んだ人の気持ちはよくわかる)。
アンケートの結果、柔軟オフィスを積極的に活用した場合のパフォーマンス・スコアは、固定オフィスと比較し、生産性は18.8%、ウェルビーイングは22.3%、仕事の先延ばしは19.8%低い水準となった。
柔軟オフィスでリラックスして仕事をする場所の多様性は生産性と仕事の先延ばしに対してポジティブな影響を及ぼし、集中して作業する場所の多様性も、生産性に対して有意にポジティブな影響を持つことを示唆した。一方で、同僚とのコミュニケーションをする場所の多様性、フォーマルな会議を行う場所の多様性、カジュアルな雰囲気で行う場所の多様性の影響については有意な影響は検出されなかったという。
この結果について、永山氏は、誠実性が高い人、リラックスしながら多様な場所を活用する人にとって柔軟オフィスは有効であると話した。
また、先延ばしは、現在と将来の報酬と労力の評価のバランスによって決定され、資源の低下は、近視眼的思考を引き起こし、とりわけ、将来生じる労力を過小評価し、「計画の誤謬」をもたらすと語った。
BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S 28階ラウンジ
◇ ◆ ◇
とても興味深いセミナーだった。「世界最高水準の圧倒的な共用空間」を備える「BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S」の入居企業の生産性、ウェルビーイング、仕事の先延ばしの数値は劇的に変わるのか。そのBefore&Afterを報告してほしい。
ただ、実験についていくつか分からないことがある。永山氏は「資源」とは認知、社会、構造、物理(ストレス・集中力、人間関係、仕事の自由度、機材の質など)と定義づけており、記者が重要な資源だと考えている価値の可視化が難しい「デザイン」「みどり」「音」「色」「アート」などはどうなっているのだろうか。
もう一つ「誠実性」について。永山氏は、誠実性は心理学のビッグファイブモデルの一つ(他は外向性、神経症傾向、開放性、協調性)で、「柔軟オフィスでは、誠実性が低い人に対してマネジメントの工夫が必要」と話した。
外向性や協調性に欠け、不真面目の権化のような記者はぐうの音も出ないが、28階ラウンジはビッグファイブのいずれも低いレベルにある多種多様なワーカーを受容するような気がするし、環境が全てを決定するものでもないと思う。職住近接の宿舎が与えられ、喫煙室完備の会館も利用できる究極の柔軟オフィス環境を享受できている国会議員の先生方は誠実性に欠ける人ばっかりだ(記者が選挙に行かないのは、そのような人と関わりたくないからでもある)。
〝空と海と緑と〟最高にいいスカイラウンジ「BLUE FRONT SHIBAURA」南棟開業へ(2025/6/13)
三井不動産 ロジスティクス事業 国内外78施設 約610万㎡ 累計投資額1兆3,000億円
篠塚氏
三井不動産は8月1日、ロジスティクス事業に関する記者説明会を開催し、同社常務執行役員ロジスティクス本部長・篠塚寛之氏は2025年度に6物件の着工を予定しており、国内外の開発施設は78件、総延床面積約610万㎡、累計投資額は約1兆3,000億円に達し、今後もコンスタントに事業を展開していくと語った。
篠塚氏は、2024年度に竣工したのは「Mistui Fudosan Logistics Park(以下、MFLP)仙台名取Ⅰ」「MFLP名古屋岩倉」「MFLP東京板橋」「MFLP横浜新子安」の4物件で、2025年度竣工予定は「MFLPつくばみらい」「MFLP一宮」「MFLP尼崎Ⅰ」「MFLP仙台名取Ⅱ」「MFLP入間Ⅰ」の5物件、2025年度着工予定は「MFLP海老名&forest」「MFLP三郷」「(仮称)淀川区加島物流施設計画」「MFLP京都八幡Ⅰ」「(仮称)MFLP杉戸」「水戸ロジセンター」の6物件と説明。
この結果、竣工済みは58物件約465万㎡、開発中は20物件約145万㎡、合計78物件約610万㎡で、2012年の累計投資額は約1兆3,000億円にのぼると語った。
篠塚氏はまた、「&INNOVATION2030」の長期戦略に基づき、事業戦略は①街づくり型開発、課題解決型開発による付加価値創出②データセンターや冷凍・冷蔵倉庫の開発促進、工場・インフラ設備など事業領域の拡大③三井不動産グループの保有材の活用、グリーン電力の創出などESGへの取り組み強化-の3本柱を推進し、単なる物流施設にとどまらず、①データセンター②BTS 型(オーダーメイド型)物流施設③冷凍冷蔵倉庫④ラボ・研究開発施設⑤賃貸工場など、オフィス・研究開発・ラボといったマルチユース機能を備えた複合業務施設の開発を促進すると語った。
地域社会との共生・連携では、「MFLP船橋」の「MFLPプレミアムフェスタ2024」には来場者約5,000人、「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」の「MIRAI FES」には来場者約3,000人が集まった。
事業領域の拡大については、2014年に参入したデータセンター(DC)については、世界のモバイルデータ通信量が今後5年間で年平均23%の成長を遂げると予想されていることを受け、現在の累計投資額約3,000億円を2035年までに約6,000億円に拡大する。「MFIP海老名」では、「MFIP羽田」に続きオフィス・研究施設が入居することが決まっている。また、新規事業「mitaseru」の製造工場を「MFLP船橋」に新設する。
ESGへの取り組みでは、「MFIP海老名&forest」には建物構造の一部に木材を採用し、三井不動産グループが所有する北海道の森林の木材を構造材や内装・仕上げ材に使用している。
「MFLP船橋」
「MFIP海老名&forest」
野村不動産 3年後の物流施設60棟・延床365万㎡・投資額8,000億円(2025/5/31)
都内最大級の物流施設 23区希少の工専立地三井不・日鉄興和不「東京板橋」竣工(2024/10/3)
「物流施設」=「嫌悪施設」=「倉庫」なのか三井不ロジスティクス記者説明会(2024/7/21)
並のマンションはるかにしのぐ三井不フラッグシップ「MFLP海老名Ⅰ」満床稼働(2022/9/21)
「TOKYO TORCH PARK」から石彫アート〝月の恵み〟発信 三菱地所×岩手県岩手町
「石神の丘美術館」所蔵石彫の完成を記念する除幕式(「TOKYO TORCH PARK」で)
岩手県岩手町と三菱地所は8月3日、東京都千代田区の「TOKYO TORCH PARK」内に、岩手町の「石神の丘美術館」所蔵の石彫作品の設置・完成を記念する除幕式を開催した。両者のパートナーシップ協定に基づくもので、東京駅前から日本の文化・魅力を発信する地方創生の取り組みの一環。当日は、岩手町町長・佐々木光司氏、三菱地所TOKYO TORCH事業部長・上田寛氏、作品を制作した岩手町在住のケイト・トムソン氏ら関係者が参加して、地方創生・文化交流を促進することを誓いあった。
除幕式の冒頭、佐々木町長は「当町は、岩手県北の北上川の水源地に位置する人口11,000人の農業の町。石神の丘美術館は32年前(1993年)に野外彫刻美術館として開館し、5年前にリニューアルした。作品を通じ〝花とアートの森〟の当町の魅力を東京から発信していく」と挨拶した。
続いて登壇した上田氏は「TOKYO TORCHは“日本を明るく、元気にする街”をビジョンに掲げており、ここから地域の魅力を発信していく。広場空間(PARK)は広さ約7,000㎡。今回のアート作品展示はその第一弾。関係人口の創出にもつながることを願っている」と述べた。
石彫作品を制作した作家のケイト氏は、次のように語った(ケイト氏が英語で書いた文章を、夫で浮島彫刻スタジオを主宰する彫刻家・片桐宏典氏が日本語に訳し、それをケイト氏がローマ字で認めたものなので、ご夫婦の合作でもある)。
私は、豊かな自然に囲まれた岩手町に住んでいます。季節の移り変わりや、日が昇り月が出て星が夜空に光り、そんな素晴らしい風景にいつも大きなインスピレーション受けてきました。
私の作品は、人間の姿や風景を抽象的な形で表現しています。身体的、文化的、そして社会的な空間における関係性を探求しています。光は命の形を表現しています。それは、私たち一人ひとりの特別な何か、そして本質的な何かです。
私は大理石を作品によく使います。石は大地の長い時間を記憶にとどめています。石は時間を超越します。そして、触る感触を楽しめる作品になります。大理石の美しい透明性が周囲の光を捉えて彫刻の中に広がり、朝晩の変化や季節の移り変わりを表現しています。
この作品の名前は「Selēnē(セーレン)」です。「Selēnē」名前は、ギリシャ語の「Σελήνη」に由来し、それは光輝き、煌めきを意味します。月の恵みは、農業において最も重要な神の一人です。月の恵み「Selēnē」は白馬のチャリオットが空を駆け巡り、太陽の反射光を夜の空いっぱいに与えるのです。
私の大理石の彫刻は、この「Selēnē」のように、周囲の光を彫刻の中に取り込んで、命の輝きを表現します。岩手の美しい里と魅力がそこに反映されていることを願っています。
「Selēnē(セーレン)」
左から佐々木氏、上田氏、ケイト氏
◇ ◆ ◇
作品は、岩手町在住の作家・ケイト・トムソン氏がイタリア産大理石を用いて制作した石彫りで、作品名は〝月の恵み〟を意味する「SELENE(セーレン)」。寸法はL100cm×W48cm×H178cm(台座含む)。
作品についてケイト氏は、「数週間の休憩をはさみ、毎朝、石にあいさつし、会話を交わしながら約3か月で仕上げた。イタリア産の大理石はきめが細かく、微細なエッジなどを表現するのに適している」と語った。
ケイト氏と作品
「TOKYO TORCH PARK」(中央から右下の白っぽいものが作品)
全国1,741市町村を走破した写真家・仁科氏の仮囲いアート地所「TOKYO TORCH」(2022/11/2)
最高に素晴らしい!学生が経営する「アナザー・ジャパン」TOKYO TORCHIに開業(2022/7/27)
街路樹に溶け込むアート三菱地所&彫刻の森第43回「丸の内ストリートギャラリー」(2022/6/29)
三菱地所「TOKYO TORCH」第一弾「常盤橋タワー」完成緑の量と質に感動(2021/7/27)
6月の住宅着工 前年同月比15.6%減の約5.6万戸 持家、貸家、分譲とも減少
国土交通省は7月31日、令和7年6月の住宅着工戸数をまとめ発表。新設住宅着工戸数は55,956戸となり、前年同月比15.6%減で3か月連続の減少。利用関係別では持家は16,030戸(前年同月比16.4%減)、貸家は24,289戸(同14.0%減)、分譲住宅は15,075戸(同17.9%減)で、いずれも3か月連続の減少となった。分譲住宅の内訳は、マンションは5,945戸(同27.9%減)、一戸建住宅は8,921戸(同10.9%減)でともに3か月連続の減少となった。大幅着工減は、3月の駆け込み着工の反動減と見られる。
首都圏マンションは2,814 戸(前年同月比35.1%減)で、都県別は東京都1,253戸(同38.8%減)、神奈川県1,219戸(同13.5%増)、埼玉県295戸(同41.6%減)、千葉県47戸(同93.3%減)。
首都圏分譲戸建ては3,967戸(同12.9%減)で、都県別は東京都1,253戸(同17.1%減)、神奈川県976戸(同18.9%減)、埼玉県981戸(同1.7%増)、千葉県は757戸(同13.4%減)。
オープンハウス 初のリノベ直営ホテル「強羅」開業 〝お茶と和菓子〟コンセプト
「KÚON 箱根強羅」エントランス
左から横瀬氏、坂本氏、渡部氏、永井氏(オープンハウスGINZA Ⅺラウンジ)
オープンハウスグループは8月1日、同社初の直営ホテル「KÚON 箱根強羅」を2025年11月に開業すると発表した。従前ホテルをリノベーションしたもので、客室数は14室。「KÚON」には、古語「久遠」の永遠・普遍の意味が込められている。〝きのうより少し、大人の自分になれる場所〟をテーマに、〝お茶と和菓子で五感をひらく、唯一無二のデザイナーズホテル〟を目指す。このほか、来年の冬、群馬県みどり市で第2弾を開業(受託運営)する。
初のホテル開発・運営に至った経緯・背景について、同社サステナビリティ推進部副部長・横瀬寛隆氏は、2025年3月期決算で売上高12,958億円にまで成長した同社の新たな収益源の確立とブランド価値の向上を目指すためと説明。今年5月に開業したNOT A HOTELとのシェア別荘型ホテルの共同開発によりノウハウを蓄積したと語った。
横瀬氏は1987年生まれ。慶大大学院理工学研究科修了。在学中は隈研吾研究室で建築と都市計画を学ぶ。卒業後は大手設計事務所、外資系デベロッパーなどを経て、2018年現職。同社は「地域共創」も重要なテーマとして位置づけており、同社創業者で会長の荒井正昭氏の出身地である群馬県のみなかみ町などで取り組んでいる。横瀬氏は群馬県を中心とする地域共創事業の責任者も務める。
運営を担当するのは昨年10月に設立されたオープンハウス・ホテルズ&リゾーツ。同社代表取締役・渡部達也氏は、星野リゾートでキャリアをスタートさせ、約10年間、運営の最前線からマネジメントまで担当した経験を生かし、「変わり続ける時代に変わらない価値を届けるため、おもてなしと運営手法にイノベーションを起こし続ける組織として、旅を通じて普遍的なおもてなしを届ける。『KÚON 箱根強羅』は、既存ストックの活用と工期短縮、建築コストの削減を実現した持続可能な開発プランである」と語った。
〝お茶と和菓子で五感をひらく、唯一無二のデザイナーズホテル〟がコンセプトであることから、会見では和菓子作家「紫をん」代表・坂本志穂氏が和菓子のデモンストレーションを行い、内装・インテリア監修パートナーとしてプロジェクトに参加しているnegu.incの永井健太氏がエントランス、客室、レストラン、カフェラウンジなどを画像で説明した。
施設は、東京駅から電車で1時間30分、都内から車で1時間30分、神奈川県足柄下郡箱根町強羅に位置する敷地面積約2,286㎡、地下1階地上2階建て延床面積約906㎡(このほか駐車場約198㎡)。2009年竣工のホテルをリノベーションしたもので全14室。客室面積は32㎡と42㎡の2タイプ。源泉かけ流し温泉付き(42㎡は露天風呂)。チェックイン・チェックアウトは13:00・10:00。宿泊料金は42,000円~/人。運営はオープンハウス・ホテルズ&リゾーツ。開業は2025年11月8日。8月1日から予約を開始した。
「hinenos-ひねもす-」(左)と「nocturne」
坂本氏(左)と渡部氏
◇ ◆ ◇
会見場では、坂本氏による創作和菓子「hinenos-ひねもす-」と錦玉製※「nocturne」に新茶と水出し玉露茶が供された。また、スーツ姿の横瀬氏以外はいかにも和菓子作家、デザイナーらしいファッション・いでたちに、がさつを地で行く記者は面食らった。えもいわれぬ味の創作和菓子と、茶碗ではないグラスによる玉露茶のおもてなしは、荒井会長や〝便利地、好立地〟の同社の戸建てやマンション、同社野球部の面々のイメージとは全然一致せず、むしろ真逆だった。(リゾート地としての「強羅」は〝便利地、好立地〟かも知れないが)
このことを横瀬氏に尋ねたら、「確かに当社が分譲する駅近マンションや戸建てとは異なるかもしれない。ブランドイメージの底上げも狙いの一つ」と語った。
なるほど。主なターゲットになるはずの、訪日外国人にとって同社のマンションや戸建てを知る人は皆無のはずだし、いまわが国の抹茶は世界的ブームだそうだ。追い風になるかもしれない。
※錦玉製(キンギョクセイ) 寒天と砂糖を煮詰め、冷やし固めたもの。読み間違えないよう注意が必要
会見場(オープンハウスGINZA Ⅺラウンジ)
お茶と和菓子のデモンストレーション(観葉植物は左は茶の木、右はホウライショウ(蓬莱蕉・モンステラ)
イメージ(以下、同じ)
「有力新人が入った。来年は優勝だ」オープンハウス光永監督吠える(2021/7/23)
業界の垣根超えた「断熱・省エネリフォーム推進TF」発足 住友不など7社・団体
「断熱・省エネリフォーム推進タスクフォース」発足式(新宿ベルサールグラント)
キー・ビジュアルスローガン
住友不動産を代表事業者とする三協立山、JBN・全国工務店協会、一般社団法人住宅開口部グリーン化推進協議会(AGW)、住友不動産ハウジング、LIXIL、YKK APの7社・団体は7月30日、既存住宅の断熱・省エネリフォームの認知・普及拡大を目指す「断熱・省エネリフォーム推進タスクフォース」(TF)を発足させたと発表。発足式には80人を超えるメディアが駆けつけた。
TFを設立した背景には、2050年のカーボンニュートラル(CN)達成及び2030年度削減目標の実現に向け、家庭部門のCO2排出量削減には既存住宅の断熱・省エネリフォームの普及拡大が喫緊の課題だが、消費者への情報発信や普及が不足しており、認知度が高くない実情がある。
この課題を解決するためには、既存の枠組みを超えた統合的なアプローチが必要との共通認識のもと設立された。環境省が推進する「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしをつくる国民運動)」の一環として、7社・団体がが結集し、連携強化と普及促進を目指す。
今後の活動として、①認知拡大分科会、営業力強化分科会、技術力強化分科会の分科会立ち上げ②断熱・省エネリフォームの認知度の向上を目的に、省庁・地方自治体と連携し、普及啓発に関する発信やイベントを開催(初年度)する。キャッチフレーズは「家族の幸せ まずは断熱」、キャラクターは「あったかいねぇこ」と「すずしいにゃ~こ」。
代表事業者の住友不動産常務執行役員・岡田時之氏は、「わが国の住宅ストック約5,400万戸のうち8割超は現行の省エネ基準を満たしていない。要因はメソッドが知られていないことにある。この課題を解決するため、業界の垣根を超え、断熱・省エネリフォームの認知度向上と普及を目指し、持続可能な社会の実現にも貢献していく」と述べた、
来賓として登壇した環境省地球環境局地球温暖化対策課長・杉井威夫氏は、既存住宅の断熱化・省エネ化の必要性などについて説明し、熱の流入・流失の大半は窓などの開口部にあることから、「コストの問題もあるが、そのメリットを消費者に伝えようとする皆さんの取り組みを精いっぱい応援していく」と語った。以下、発足式に臨んだ各氏のコメント。
三協立山執行役員・奥谷和正氏 2100年には猛暑・酷暑は40℃台になり、激暑・極暑に変わってくるだろう。これほどまでに環境が変わってきているのに建物に関しては旧態依然の仕様が残っている。気候変動に生活空間は付いていけていないのが現状
住友不動産ハウジング常務執行役員・徳田修氏 当社は、「新築そっくりさん」事業と、注文住宅事業を統合し新会社として今年4月1日付で発足した。30年の実績があるが、個社で情報を発信するのには限界がある。今後は、業界横断で全国規模で普及拡大に努めていく
LIXIL執行役専務・吉田聡氏 熱中症の発生は室内で起きるケースも多い。窓・ドアなどの開口部のリフォームをされた方はやってよかったという声が多いが、残念ながら窓そのものがリフォームできることをご存じない方が多い。TFを通じて普及拡大していく
YKK AP専務執行役員・中村力氏 私どものパーパスは「Architectural Productsで社会を幸せにする会社。」です。断熱性能はお客様にとって見えないもので、この価値をいかにわかりやすく伝えていくのかが大きなテーマ
JBN・全国工務店協会副会長・久原英司氏 当協会は全国約3,000社の工務店から構成される業界団体。施工技術の向上を図っている。リフォームは大多数が地域の工務店が担っている。TFの活動を通じて信頼性を高めていく
住宅開口部グリーン推進協議会事務局長・山岸史成氏 当協議会は全国800社からなる、住宅の開口部、窓に特化した流通店主体の団体。各社が連携し窓のリフォーム、断熱・省エネは当たり前の世界になるよう取り組んでいく
発足式会場
岡田氏
◇ ◆ ◇
7つもの企業・団体が結集したからだとは思うが、発足式に80人超のメディアが駆けつけたのにびっくりした。主導したと思われる住友不動産のイベント動員力が図抜けているのはわかっている。最近の例では、一昨年10月に「新宿住友ビル」で開催したスタートアップ企業と同社テナントや取引先の大企業をマッチングさせるイベント「住友不動産ベンチャーサミット」では約2,100人を集めた。おそらく、どこを掘れば泉が湧き出るか知っているのだろう。
とはいえ、今回のテーマである「断熱・省エネリフォーム」は、〝喫緊の課題〟〝極めて重要〟であるにも関わらず、リリースにもあるよう「消費者ヘの情報発信や普及が不足しており、認知度が高くないのが実情」だ。発足会に参加するメディアはせいぜい30~40人くらいだろうと記者は踏んでいた。
ところが、会場に着いたら、用意されていた椅子はほとんど満席で、ざっと見渡したところ100人くらいいた。
この80人超がどれほどすごい数字か。昨年7月、三井不動産レジデンシャルのシニアサービスレジデンス「パークウェルステイト(PWS)」のCM発表会で、吉永小百合さんがトークイベントで話されたのだが、確か100人くらいのメディアが押しかけていた。今回はそれより若干少ないが、テーマを考えたら信じられない数字だ。
ただ、一つだけ理解に苦しむことがあった。今回の発足会で主催者は、発足会前・後に断熱・省エネリフォーム効果を体験できるYKK APとLIXILのショールーム見学を用意したのだが、実際に体験したのはYKK APは小生を含めて2人のみ(午前)、LIXILは10数人(午後)に留まった。断熱性能は、いくらUa値や光熱費削減効果の額を示されても、実際に体験してみないとその〝価値〟はまず理解できないと思うが…。
斯くいう記者はどうかといえば、断熱性=快適性については20年以上前から精力的に取材してきた。外断熱マンションや長期優良住宅、CASBEE(都のマンション環境性能表示制度)、ZEHなどだ。「シェルゼ」や三菱地所ホームの全館空調「エアロテック」は一泊もさせてもらった。零下30度のモンゴルのホテルの館内はシャツ1枚で過ごせる。壁厚は50cmくらいあったのではないか。
◇ ◆ ◇
これまで単板ガラスと樹脂サッシとの差が分かる簡便な装置はたくさん体験してきたが、YKK APとLIXILのショールームは初めてだった。ここでは詳細を紹介する余裕はないが、双方とも素晴らしい。とても参考になった。
品川インターシティ内にあるYKK APの体感ショールームはプロユーザー向けで、一般には公開されていないが(新宿には一般向けがあり)、この日は特別に見学させてもらった。単板ガラスと樹脂サッシ、断熱等級の違いによって室内温度がどれほど変わるか詳細な数値も表示される。リフォーム用の新商品も展示されている。
新宿ベルサールグラント内にあるLIXILのショールームは予約制だが、一般にも公開されており、〝昔の家〟〝今の家〟〝これからの家〟の断熱性能の違いが分かる。家族連れにお勧めだ。子どもも大喜びするはずだ。伊香賀俊治・慶大教授の調査研究の一部も紹介されている。
YKK APの体感ショールーム(断熱性能の違いがとてもよくわかる)
YKK APの体感ショールーム(サッシなどの違いによる室内温度の差異が一目瞭然)
YKK APの体感ショールーム(リフォーム用新商品)
LIXILのショールーム(外気温0℃に設定した施設をコートを羽織って見学する記者団)
「私もいつか住みたい」吉永小百合さん三井不レジシニア向け「PWS」CM発表会(2024/7/31)
吉永小百合さん「あなたはいつだって、今がいちばん好き」に胸キュン(2024/7/29)
建て替えより改修のほうがライフサイクル脱炭素に有効 住友不・東大・武蔵野大(2023/6/20)
スタートアップと大企業を結ぶイベントに2,100名 「住友不動産ベンチャーサミット」(2023/10/25)
効果てきめん 三菱地所ホーム 全館空調「エアロテック」記者も宿泊体験(2017/10/30)
ジェンダーフリーを考える「さゆりキャリアカレッジ」 コスモスイニシア実施
「さゆりキャリアカレッジ」(コスモスイニシアらしいジェンダーフリーを考えるプロジェクト)
コスモスイニシアは7月28日、昨年度から実施している、女性の積極的なキャリア形成支援を目的とした社内講座「さゆりキャリアカレッジ」(コスモスイニシアらしいジェンダーフリーを考えるプロジェクト)を2025年度も始動したと発表した。
プロジェクトは、約60名のマネージャー職およびリーダー職の女性従業員を対象に2024年10月に開講。同社取締役専務執行役員・岡村さゆり氏によるキックオフスピーチに始まり、全6回のプログラムを実施。取引先企業にも声掛けして実施した三井住友信託銀行とのイベントには7社89名が参加。「コスモスイニシアの管理職と非管理職を選択できる制度があることに驚きました」「ざっくばらんな雰囲気で率先して拍手をしたり反応したりして、皆さんで一体となって盛り上げているのが印象的でした」「企業の壁を超えて一人の働く女性として、ディスカッションすることができ、元気と刺激をもらいました」「社外の方と初対面でここまで親密にできる機会はない」「当社のキャリアが選択できる制度は世の中の当たり前ではないことを知った」などの声が集まった。
今年度は、Season2と位置づけ、7月から2026年2月の間に特別企画1回を含む全6回のプログラムを実施する予定。より若年従業員を対象とし、職群に関わらず希望に応じて参加可能とした。
「さゆりキャリアカレッジ」の名前の由来は、同社取締役専務執行役員・岡村さゆり氏の名前を冠したもの。創業時から役職関係なく、名前で呼び合う文化を象徴するような講座名にしたいというスタッフの願いが込められている。
岡村氏は、1987年4月、リクルートコスモス(当社)入社。新宿支社・東京支社の営業部業務課で契約業務、顧客対応などを担当。1994年東京支社営業部業務課課長、2002年東京支社業務統括部次長、2008年事業統括グループ統括部部長、2014年執行役員経営企画室長、2019年4月取締役専務執行役員(現任)、2021年経営管理本部本部長(現任)に就任。
岡村氏
◇ ◆ ◇
もう70年近くも昔の話だ。時期になると、里山に咲き乱れる「ヤマユリ」を何本も摘んでは長い道のりを小脇に抱え、家に持ち帰り花瓶に生けていた。誰からも頼まれたのではない。最高に美しいと思ったからだ。
ちょうどそのころ、唯一の愛読書「少年画報」(このほか、家には書籍は「家の光」しかなかった)で「赤胴鈴之助」の連載が始まり、ラジオでも放送が始まった。吉永小百合さんが子役で出演されていたのはずっと後に知ったのだが、「さゆり」と聞けば、ヤマユリ(今はカサブランカ)であり、吉永小百合さんしかない。
リリースを読んだこの日の夕方も、三井不動産レジデンシャル「パークウェルステイト」テレビCMで流されている吉永さんの「あなたはいつだって、今がいちばん好き」の意味を喫茶店で考えていた。
この台詞(コピー)は吉永さんだからこそ好意的に受け取られる。奥さんからこの台詞を聞かされたら、小生も含め世の男性の7~8割は心臓が凍りつき、そのままあの世行きになる人もいるのではないかと結論づけた。
なので、岡村さん、申し訳ない。最初に名刺交換させていただいたのは10年も昔だと思う。その後、何度もお会いしているが、岡村さん=「さゆり」さんを結びつけることはできなかった。
しかし、これまで取材してきた数えきれないデベロッパー・ハウスメーカーの中で、ジェンダーフリーを実践している最右翼の会社はコスモスイニシアだと思う。岡村さんだけではない。二言三言、言葉を交わすと、男であろうと女であろうと関係ないことが理解できる。稀有なデベロッパーだ。環境開発時代から同社のマンションを見学しているので、これは断言できる。
同社にお願いだ。プログラムの一部でいいから取材をお願いしたい。ジェンダーフリーを標榜するのだから、男性の小生(誰も男だと思わないかも)の取材を拒否する理由はないはずだ。
明日は、一部の〝選民〟を対象にしたマンション見学会が行われる。もちろん小生は対象外だ。
「私もいつか住みたい」吉永小百合さん三井不レジシニア向け「PWS」CM発表会(2024/7/31)
有楽町駅前にアート・商業・ホスピタリティ複合空間開設 三菱地所
「YURAKUCHO PARK」完成予想図(パースは景観協議中につき変更になる場合あり)
三菱地所は7月28日、東京・有楽「YURAKUCHO PARK」町駅前の解体工事中の「有楽町ビル」「新有楽町ビル」跡地(約1万㎡)に「YURAKUCHO PARK」を2026年度後半に開設すると発表した。
「JAPA VALLEY TOKYO」を共同で開催するもので、世界的クリエイターであるファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)とNIGO®が手掛ける初のアート・商業・ホスピタリティ複合空間で、シンボルアートに現代アートの第一人者であるKAWSの作品を採用するなど、有楽町の都市空間を国際的な日本カルチャー発信の舞台へ変えていく。
同社は、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)の開発・再開発を継続的に手掛けており、1998年に丸の内エリアの価値創造に向けた取り組み「丸の内再構築」を公表してから、おおよそ10年毎に「第1ステージ」「第2ステージ」「NEXTステージ」と区切ってまちづくりを推進しており、現在は「NEXT ステージ」として主に常盤橋・有楽町において、地域連携やアーティストとの共創など、多彩な人が集う多様性あふれるまちづくりを推進している。
「YURAKUCHO PARK」は、建物解体後すぐに新たな建物を建てるのではなく、次のまちづくりへとつながる準備期間に「まちの進化を体験できる空間」として開設するもの。同社は同様の期間限定の施設「CLT PARK HARUMI」を2019年に開設したことがある。
「YURAKUCHO PARK」完成予想図(パースは景観協議中につき変更になる場合あり)
「YURAKUCHO PARK」完成予想図(パースは景観協議中につき変更になる場合あり)
「YURAKUCHO PARK」完成予想図(パースは景観協議中につき変更になる場合あり)
容姿端麗・眉目秀麗 三菱地所×隈研吾 「CLT PARK HARUMI」14日運用開始(2019/12/5)