“シブシブ ノ シブヤ”展4/17まで 三井不のホテル「sequence MIYASHITA PARK」
〝“シブシブ ノ シブヤ〟(プレス・リリースから)
三井不動産ホテルマネジメントが運営する「sequence MIYASHITA PARK」は4月17日まで、渋谷教育学園渋谷高等学校(通称:渋渋)の2年生有志学生チームの企画展“シブシブ ノ シブヤ”を開催している。
企画展は、「渋渋」の2年生4人組54名が学校のカリキュラムの一環として行うもので、ホテルロビー内には1人ひとりの「自分の好きな渋谷の写真と好きな理由」と「渋谷の未来に向けての想い」を描いたA4サイズのパネルが展示されている。
展示
◇ ◆ ◇
どのような企画展かを確認するために「MIYASHITA PARK」に出かけた。同公園を訪ねるのは開業して間もない2020年の9月以来4度目だった。
この日はウイークデイの昼前ということもあってか、これまでと比べて人出は少ないように感じた。それでも若い人を中心にホテルで仕事をする人や公園でくつろぐ人、レストランで食事をする人の姿がたくさん見られた。
「渋渋」は初めて聞く言葉で、企画意図もよく分からなかったが、一つコメントを紹介する。「ココに女の子を連れていけばイチコロっていうデートスポットをあれば教えてほしい!」-小生は学生時代、この宮下公園の星空を見上げながら彼女との永遠の愛を誓った。当時は渋谷の夜は星が見えた。
帰りに3階にある「渋谷ワイナリー東京」に立ち寄った。白の渋谷ワイナリー「甲州」と深川ワイナリー「甲州」を飲み比べた。「渋谷」は渋みが刺激的で、「深川」はこれぞブドウという味が口内に広がった。ソムリエの方は「『渋谷』は縦に『深川』は横に広がる」と説明してくれた。「甲州」は90mlで700円。
「渋谷ワイナリー東京」
若い人で溢れかえる 「立体都市公園制度」を活用した三井不「MIYASHITA PARK」(2020/9/6)
日・韓・台・泰・越南…多国籍飲食街 黒白迫り京王カラーもかすむ「ミカン下北」
「ミカン下北」
京王井の頭線下北沢駅の高架下に3月30日に開業した京王電鉄の商業施設「ミカン下北」を見学した。駅の構内外は電車ラッピング、中吊りポスター、ホームドア、表示看板、改札、駅事務室まで「ミカン下北」のブランドカラーであるモノクロに染まり、何だか多国籍・無国籍の飲食街に迷い込んだかの錯覚を覚える。プロジェクトコンセプトの「ようこそ。遊ぶと働くの未完地帯へ。」が具現化されている。
駅のホーム
施設の敷地面積は約2,420㎡、2~5階建て延べ床面積約5,310㎡。A・B・C・D・E5街区から構成されており、下北沢カルチャーを感じさせる個性的な19の店舗が整備された。E街区は「本多劇場」に隣接。
開業を記念して同社はキャンペーン「未完祭」を展開しており、使い古しのビデオテープか白黒フィルムのような黒い線が駅構内の床や壁、天井など至るところに縦横無尽に走り、その線に沿い、あるいは交差するように「ミカン下北」のロゴマーカーや白抜き・黒抜きのデザイン化されたコピーが駆け抜けている。
もう40年以上も京王線に住み、すっかり心に沁み込んでいる京王電鉄のコーポレートカラーの京王ブルー、京王レッドはすっかりかすみ、添え物か引き立て役に回っているのに衝撃を受けた。右か左か、生か死か、小田急に負けていいのかと黒白を迫られているような気分に陥り、モノトーンの異様な世界に引きずり込まれたような錯覚を覚えた。
店舗も同様だ。わが国の居酒屋「下北六角」をはじめ韓国料理「ハヌリ」、台湾屋台料理「ダパイダン105」、ベトナム(越南)屋台料理「チョップスティックス」、タイ(泰)屋台料理「タイ屋台999(カオカオカオ)」などまるで多国籍・無国籍の飲食街のような佇まいで、記者に馴染みがあるのは本・雑貨・カフェラウンジの「TSUTAYA BOOKSTORE」くらいだ。
このほか、古着・雑貨の「東洋百貨店 別館」、グルメバーガー「Island Burgers」、ワインショップ・バー「下北沢ワインショップ・Bar FAIRGROUND」、ラーメン専門店「楽観」、ベーカリー&カフェ「THE STANDARD BAKERS」、大衆ビストロ「大衆ビストロハルタ」などが軒を連ね、コワーキングスペース、シェアオフィス、スモールオフィスからなる「SYCL by KEIO」や図書館窓口サービス「図書館カウンター」も整備されている。
訪れたのは開業したばかりの4月上旬ということもあるのだろうが、来街者でごった返していた。小生は「TSUTAYA」の60分飲み放題のアルコールプラン1,540円(税込み)を利用し、大好きな丸山健二氏の小説を読みながら、生ビールと林農林の「五一わいん カップワイン 白120ml」を3本飲み、つまみのチーズも食べた。
席は自由だったが、ほぼ満席でみんな仕事なのだろうノートパソコンに夢中になり、中にはパソコンに向かってしゃべっている人もいた。(TSUTAYAさん、利用者の目的はみんな異なる。小生は黙って飲んだが、杯を重ねるのは気が引けたし、パソコンに向かってしゃべる人の声はよく聞こえる。用途によって区切りをつけるべき)
この他、施設は一通り見て回った。「ミカン」は柑橘類ではなく「未完」の意味で、「下北沢カルチャーを感じさせる物販店と、商業施設への出店自体が稀有な人気飲食店を中心とした商業エリアに、『遊ぶように働く』を体現するワークプレイスが同居した、遊ぶと働くが混ざる新しい下北沢の形を提案する施設」「出店するテナントの、試行錯誤をしながら新たなものを生み出そうとする後ろ姿=『企む背中』をキーヴィジュアルとし、『実験』というキーワードをモノトーンのストイックな世界感で表現」(京王電鉄リリース)したという狙いもよく分かった。デザインを担当したDRAFT・山下泰樹氏もしてやったりと思っているはずだ。
世田谷区は現在、秩序ある街並みの形成を図るため約25haにわたるエリアを「下北沢駅周辺 地区計画」に定め整備方針を示し、小田急電鉄も線路の地下化に伴う約2.7haの「下北線路街」などの街づくりを進めている。
今回の挑発的な「ミカン下北」が小田急電鉄への挑戦状ではなく、共栄共存を目指すものであることを願いたい。タイ屋台料理店スタッフは「うちが一番たい」と話したが、小田急線の「シモキタ エキウエ」にはタイ料理店もある。大丈夫か。
エスカレーター
駅のホーム
小田急線との連絡口
「TSUTAYA BOOKSTORE」
ラーメン専門店「楽観」
施設内
小田急電鉄〝下北沢の新たな名所〟SOHO&店舗「BONUS TRACK」4月1日開業(2020/3/30)
アースカラーの空間演出が見事 積水ハウス「SUMUFUMU TERRACE 池袋」
「SUMUFUMU TERRACE(スムフム テラス) 池袋」(全体的にくすんでいるのは記者の腕ではなく屋外の野球撮影用のカメラのせい。以下同じ)
積水ハウスの「SUMUFUMU TERRACE(スムフム テラス) 池袋」を見学した。「暮らしのLibrary」がコンセプトになっており、早春のいまにピッタリのアースカラーで統一した空間デザインが最高だ。
「SUMUFUMU TERRACE」は、「皆が気軽に集える場所」をコンセプトとした新拠点で、同社は昨年末から今年初めにかけて「池袋」のほか「新宿」「立川」「錦糸町「青山」をオーブンしている。
「池袋」は、池袋駅からすぐで、東武と西武のデパート、ルミネ池袋に隣接・近接し、対面はホテルメトロポリタン。コンセプトは「暮らしのLibrary」で、全体がアースカラーで統一されており、書棚をデザインに取り込み、書籍のほか焼き物、緑、アートなどを巧みに配しているのが特徴。床は挽き板仕上げ。接客室は6~10畳くらいあり、対面は線路を挟んで西武デパートや西武HDの「ダイヤゲート池袋」が眺望できる。
見学したこの日は、東京北支店が担当するエリアの不動産流通会社との連携を強化するためのセミナーの準備が行われていた。土地なし顧客対応が狙いと思われる。
これまで「青山」と「新宿」を見学したが、記者は今回の「池袋」が一番好きだ。「青山」「新宿」も最高に素晴らしいのだが、貧乏人の記者などはその空間演出に一瞬たじろぐ。「池袋」にはそれがない。(デザイン・レイアウト担当者はエリア・顧客特性などを全て計算尽くのはずだ)
ここで働けば仕事の能率があがり、お客さんとの相談もスムーズに進むに違いない。
場所は、JR・東武・西武・東京メトロ池袋駅から徒歩2分、豊島区西池袋一丁目のメトロポリタンプラザビル11階。同社東京北支店の一角。昨年12月25日にオープン。毎週火曜日・水曜日・祝日は定休日。
受け付け
セミナーの準備中
「SUMUFUMU TERRACE」内
壁面
最高の〝働く場・接遇スペース〟 積水ハウス「SUMUFUMU TERRACE 新宿」(2022/2/17)
興味津々「週刊住宅」の記事 アンビシャス安倍社長・RIA土屋社長・田舎暮らし
4月4日付「週刊住宅」電子版のアンビシャス・安倍徹夫社長による「不動産市場と資金の行方 過去大不況との相違点、海外の動向」と題した寄稿文を興味深く読んだ。3日遅れの便りどころか、毎号、コピペ記事のオンパレードで〝一週間に十日来い〟と恋願う読者の期待をことごとく裏切っている同紙が放つ、記憶にないくらいの久々のクリーンヒットだ。
文冒頭の安倍氏の顔写真は10年くらい前のものだろうが、齢80に近いいまもそれほど変わらない。回春剤を飲んでいるのではと思わせるほど元気だ。小生も昨年末にお会いし、歓談したばかりだから保証する。
そんな安倍氏は次のようにいう。
「今の金融緩和政策は、お金が国内の実需に回りにくく、投資・投機の資金になったり、海外の事業に回ったりしている。投資・投機のお金が高値買いを呼び込み、実需の前に立ちはだかっている。一億円以上の住宅が買える人たちと、値上がりで住まいの購入に手が届かなくなった多くの人たち。その差が著しく広がってきている。地価の高い大都市で、生涯、賃貸住まいでも良いという人たちが多くいるが、老後の年金暮らしの人達は値上がりした家賃を払い続けられるだろうか。大都市では、70歳を過ぎて保証人無しで賃借することは非常に難しい。中国、韓国のように家を持てる人と持てない人の格差が広がり、社会の構造が歪んでいかなければ良いのだがと思う」
そして、「【山高ければ谷深し】 何がきっかけで崩れるかわからない。ただ、マーケットの状況が厳しくなっていき、追い風が強烈な向かい風になった時、それに立ち向かっていく人材が育つ」と締めくくっている。
寄稿文に記者もほぼ同感だ。「ほぼ」というのは、安倍社長と若干考え方が異なるからだ。記者は億ションを買える人が増えているのは結構なことだと思う。お金持ちが得をしようと損をしようと自己責任だ。デベロッパーが富裕層の財布の紐を解き、心をくすぐるマンションを供給するのは大歓迎だ。
だが、しかし、安倍氏がいうように、23区内で20坪のマンションを平均的なファミリー層が取得できなくなっている現実は異常だ。記者が理想とする100㎡で4,000万円というのは山の奥の調整区域でも無理ではないか。社会が「歪んでいる」としか言いようがない。年金生活者が安価で良質な賃貸住宅に住み続けられる保証など全くない。いったい全体、格差社会はどこまで進むのか。
安倍社長は、この一寸先は闇の歪んだ社会経済情勢を「何がきっかけで崩れるかわからない」と警告する。ロシアのウクライナ侵攻を念頭に置いているのは明らかだ。
少し脱線するが、この問題について少し触れたい。わが国も含め欧米社会は、最大級の言葉でもってロシアを批判しているが、プーチン大統領は「ネオナチからの解放」と言い放ち、そのプロパガンダが圧倒的な国民的支持を得ているというではないか。
どうしてこのような白と黒を、善と悪を、正と邪をひっくり返すことができるのか信じがたいが、よくよく考えると、かつてのわが国もそうだった。国民の目と口と耳を封じる徹底した言論弾圧・統制を行い、訳の分からない「八紘一宇」のスローガンでもって侵略戦争を合理化した。
歴史は繰り返すとはよく言ったものだ。中世の時代に立ち戻ったかのような、血を血で洗う、死には死をという、どれだけ多く〝合法的に〟人を殺すかが「戦争」であることをいま、われわれに突き付けている。
記者は若いころ、「国家が死滅する」ことを夢想した。「国家」は自死しない限りなくならないのか、そしてまた、「国家」が存在する限り「戦争」はなくならないのか。
話を元に戻す。わが国の憲法第二十二条には「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。②何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない」とある。いったいどれだけの人が「居住、移転及び職業選択の自由」を享受できているか、本当にわれわれは「国籍を離脱する自由」を持っているのか。「戦争」状態になったら、国籍を離脱するのは「国賊」になるのと等しい。
◇ ◆ ◇
同紙には腑に落ちない記事もある。RIAコア・ブレインズの土屋克己社長による12回にわたる「《祝!新入社員》不動産業界へ初めの1歩」という〝連載〟がそれだ。
連載は3月22日号からスタートした。不動産業界の社員教育のプロが新入社員に何を語るかとても興味があり、楽しみにしていたのだが、翌週号にも今週号にも載っていない。電話で問い合わせたら〝連載〟は月に1回というではないか。二の句が継げなかった。ならばどうして最初にそれを断らないか。
そもそも〝新入社員〟と呼ばれるのはせいぜい3か月だ。その間にみんな各現場に配属される。同紙と土屋氏は向こう1年間にわたってどのようにして新入社員を惹きつけるのか。それとも連載は来年の新入社員をターゲットにしているのか。
◇ ◆ ◇
コピペ記事のオンパレードの中にあって、出色の記事も同紙にはあった。鈴木秀雄記者の署名入り「ぶっつけ本番 愛媛移住、体験記 空き家で夢をかなえる 還暦過ぎての冒険へ」というタイトルの記事で、3月22日号と3月28日号にわたって掲載された。電子版なら今でも読める。
愛媛県山間部の築90年の廃屋同然の空き家を30万円で購入し、移り住んでから1か月の生活をレポートしたものだ。
鈴木氏はいう。「虚心坦懐、一年生の心に戻る暮らしの何と新鮮なことか。面白いことに、一緒に連れてきた猫たち(5匹とか)もそれぞれ個性が伸びて、自立しだした。土、緑、虫、鳥たちの声に本能が刺激されたに違いない」と。
蓼食う虫も好き好き。何もいうことはないが、都会育ちの鈴木さん、鳥獣被害にはくれぐれも注意したほうがいいですよ。愛媛にクマはいないだろうが、脇の下とか陰部など湿潤部分に食らいつく、イノシシ、シカ、サルなどが運んでくる、猫だって媒介するはずの尺取り虫に似たヤマヒルは怖いですぞ。
大きさはほんの数センチ、音もなく忍び寄り、食らいつくと血をいっぱい吸って丸々と太り、転げ落ちるまで離れない。痛さを感じないので始末が悪い。無理にはがそうとすると肉まで食いちぎられる。夜もおちおち眠ってなどいられなくなる。不眠症が心配だ。
ところで、鈴木さん、貴殿はそんな田舎からコピペ記事を垂れ流すのか。いい加減にしてほしい。それより毎号、田舎暮らしをレポートしたほうがいい。間違いなく読まれる。前段の土屋氏のコラムと同じだ。1年後の読者の反応はどうなるか。興味津々。
ナイス 住宅事業本部にリフォーム事業部を新設 5事業部体制に
ナイスは4月1日、住宅事業本部に新たにリフォーム事業部を設置し、情報館(不動産仲介)、マンション、分譲住宅、注文住宅の4事業部に加え5事業部体制とし、同日付でリフォーム事業の新店舗「ナイスのリフォーム」を横浜市鶴見区の「ナイス住まいの情報館 鶴見西」に隣接してオープンしたと発表した。
同社グループはこれまでナイスコミュニティーサービスを通じて10,000件に及ぶ実績を有しており、リフォーム事業部の新設を機に、これまで培ったノウハウを生かし、住宅事業の五つ目の柱として注力していくとしている。
爛漫の春満喫 「hocco(ホッコ)」イベントに1000名超 小田急バス×ブルースタジオ
「桜堤おてせいなりわい市」
小田急バスとブルースタジオは4月2日、昨年10月開業した施設「hocco(ホッコ)」で「桜堤おてせいなりわい市」を開催。桜が満開で、地名に「桜堤」が付いているように、明治期から都内随一のサクラの名所として親しまれた玉川上水の「小金井桜」に近いことも手伝ってか、家族連れやお年寄りなど主催者予想の約600人をはるかに上回る1,000人超が集まった。記者も爛漫の春を満喫した。
この日は、施設内のテナントであるパンとお菓子店「ラトリエ・ド・ナチュール」、植物・鉢植え販売・外構プランニング店「玉草屋」、エッセイ・絵本販売店「RIDHT NOW BOOKSTAND」、惣菜・弁当テイクアウト店「オーブン屋」のほか、三鷹エリアで「なりわい」を営む出店者によるコーヒー焙煎店の試飲・販売、市内で採れた野菜販売、小田急バス運営ブース、施工会社による木工ワークショップ、交通安全ブースなどのイベント・物販も賑わった。
イベントについて小田急バス不動産ソリューション部長・下村友明氏は、「今しかないと考えこの時期に実施した。プロジェクトは利益よりも地域の皆さんに愛されることを優先した。種を蒔き芽は出た。これからしっかり育て大きな木にしたい」と語った。
ブルースタジオ専務取締役クリエイティブディレクター・大島芳彦氏は、「地域コミュニティのハブとして毎日市が立つような取り組みや、他のエリアでの展開も考えている」と話した。
施設は、JR中央線武蔵境駅からバス12分、武蔵野市桜堤2丁目の第一種低層住居専用地域に位置する敷地面積約1,525㎡に、木造2階建て13戸(店舗併用住宅5戸、賃貸住宅8戸)のほかシェアカー1台、シェアサイクルラック5台、宅配ロッカーなどを整備。事業主は小田急バス、企画・設計監理・運営はブルースタジオ。昨年10月1日に開業した。
はなもも公園
木工ワークショップ
「RIDHT NOW BOOKSTAND」
「hocco(ホッコ)」ホームページから
◇ ◆ ◇
「hocco(ホッコ)」については、昨年10月に行われた関係者向け見学会を取材し、記事にもしているのでそちらを参照していただきたい。
もう何も言うことはないが、強いてあげれば隣接する「はなもも公園」(220㎡)との垣根を取り払ったことだ。これは快挙だ。行政組織に蔓延するコロナよりも根が深く手ごわい悪しき陋習、事なかれ前例主義の壁をぶち破るために、両社は真正面からあるいは搦め手から攻め立てたのだろうが、否、両社に限って姑息な手段など使わず、何よりも地域住民のためという正攻法でもって粘り強く交渉して、苔むした頑迷牢固な市の担当者の心を開いたのだろう。公園はわずか220㎡ではあるがその意義は大きく、行政や学者先生の石頭の頭頂部に楔を打ち込んだのは間違いない。
両社にはこれを突破口に都市公園を住民に開放する取り組みをさらに強化していただきたい。同じように公園と民有地の垣根をぶち破った事例記事を添付する。
隣接の住宅街
群生する道端のハナニラ
出来すぎだ!焼杉! 見どころ多い小田急バス×ブルースタジオ「hocco(ホッコ)」(2021/10/7)
坪240万円で5000万円台の3LDK(70㎡台) 城東とも競合 コスモスイニシア「和光」(2022/3/30)
「街のシンボルになる」来場者 公園との垣根なくしたフージャース「つくば」に感動(2021/4/28)
「建築は愛。母の家と一緒」青木茂氏 りそな銀行「リファイニング」セミナー
お猪口に活けた春爛漫のハナニラ
りそな銀行は3月17日、Zoomによるオンラインセミナー「『リファイニング建築』による環境への貢献と物件価値の向上~SDGs意識向上に伴う不動産の在り方の変化~」を開催した。
セミナーは2部制で、1部では大和不動産鑑定・竹内一雅氏が「不動産マーケット~コロナ期の不動産市況とSDGs意識の高まり~」と題する講演を行い、わが国の不動産投資マーケットのほか、新築マンション市場、中古住宅市場、オフィス市場、消費動向などについて話した。
2部では、「リファイニング建築」の発案者である建築家の青木茂建築工房 代表取締役・青木茂氏が「リファイニング建築が社会を変える」をテーマに、1時間近くにわたって具体的な事例を画像を示しながら熱弁を揮った。
りそな銀行 不動産コンサルティング部部長・浦井英文氏は「りそなホールディングスは2030年SDGs達成に向けたコミットメントを決定し、環境不動産への関心の高まりを受け、当行も企業価値の向上に貢献すべくCASBEE、ZEB、ZEHの普及促進のコンサルティングに力を入れている。一級建築士も複数在職しており、ファンドの組成も検討している」と挨拶した。
◇ ◆ ◇
セミナーは「視聴」以外の利用は許可されておらず、同行と青木先生にお願いして、記事化することの了承を得た。同行と青木先生に感謝申し上げる。
さて、今回のセミナーで青木先生が事例として紹介した建築物は数十物件にも上る。どれも素晴らしいプロジェクトばかりだ。一つひとつ紹介しきれない。敢えて一つ選ぶとすれば、青木先生が「地域リファイン構想」と名付けた地域の6つの建築物を3期に分けてリファイニングした「光第六ビル」(福岡県大野城市)だ。このプロジェクトは、今日的課題である地域全体の活性化、ポテンシャル向上に寄与する。関係者が連携してこの種のプロジェクトに取り組んでほしい。
この「光第六ビル」を含め、セミナーの模様を同行は3月末にもネットで公開するそうだから、詳細は同行に聞いていただきたい。記者の記事は「RBA 青木茂」で検索したら33件ヒットした。こちらも文末に添付する。以下、記者と「リファイニング建築」とのかかわりについて参考までに紹介する。
青木先生の「リファイニング建築」は2013年の「緑苑ハウス」の建築現場見学会が最初だった。見学者はデベロッパーが実施するマンション見学会の10倍以上に達したのにびっくりしたのだが、リフォームとかリノベーションとは似て非なる手法に唖然茫然、驚愕した。明治の伝説的画家「青木繁」と重ね合わせた。(その後分かったのだが、青木繁は福岡県、青木先生は大分県出身)
これがきっかけに病みつきになり、首都圏で実施された見学会、講演などはほとんど取材し、記事化してきた。
いま調べてみたら、最初の「千駄ヶ谷のリファイニング建築に見学者300人」の記事には約3,500件、翌年の「リファイニング建築のすごさを見た 『千駄ヶ谷 緑苑ハウス』完成」の記事には約7,900件のアクセスがあった。双方で約11,000件だ。これほどのアクセス数があるのは年に1,2本しないはずだ。
このアクセス数だけで「リファイニング建築」の凄さが読者の皆さんにも分かっていただけるはずだ。言うまでもなく、多少は私見を交えたが、記者は見学会などの模様を客観的に伝えてきた。
今回の講演で初めて知ったことを1つ2つ紹介する。青木先生の自宅は「YSビル」(既知)だが、「Y」は奥さんの「YOKO」で、「S」はご自身の「SHIGERU」だと話し、「力関係を示す」と明かした。「Y」と「S」を前後することでどれほどの差があるのか。天と地ほどか、ただのつがいの鴉ほどか、聞きたかった(セミナーは質疑応答はなし)。
もう一つ。ウェビナー用の説明資料全320ページの最後の1ページには「母の家」とだけ記されていた。先生曰く。「建築は、愛する人のためにつくる。これが長寿命化につながる」と。簡にして要を得るとはこのことをいう。
「母」といえば、記者はゴーゴリ―の「母」を思い出す。「戦艦ポチョムキン」と並び称されるソビエトの反戦映画にもなった。ラストシーンの絶望の中にも平和な明日を希求する母の毅然とした顔が蘇ってくる。プーチンさんも読み、観ているはずだが…。
世界へ 建築業界に新風 青木茂リファイニング×服部夏子アート 「信濃町」見学会(2021/10/8)
デザイン一新 藤沢翔陵高/不可解 防衛省補助金 青木茂建築工房リファイニングPJ(2021/4/3)
I'm fine 桜もハナニラも満開 青木茂建築工房「目黒」リファイニング完成(2021/3/22)
築84年 都内に現存する唯一の木造見番建築物見学会 青木茂建築工房が設計監理(2020/12/15)
築51年の礼拝堂⇒診療所 青木茂氏「リファイニング」解体見学会に満席120人超(2020/10/26)
安藤忠雄氏を超えた? 青木茂氏×三井不 「氷川台」リファイニング見学会に200人超(2020/9/16)
美しい公衆トイレ 発信できた 安藤忠雄氏/世界からオファー 日本財団プロジェクト(2020/9/15)
大和ハウス工業「平和台」 同社初の「ZEH-M Ready」 申し込み殺到 早期完売へ(2020/9/15)
三井不動産×青木茂建築工房 リファイニング「初台」で見学会 過去記事も紹介(2019//12/8)
駅4分の1低層 息をのむほど美しいサペリの建具 三菱地所レジ「代々木上原」(2018/12/14)
省エネ対策に感服 三井不動産+青木茂建築工房 「林マンション」リファイニング完成(2018/3/30)
青木茂建築工房×ミサワホーム 「千代田富士見」のリファイニング見学会に450名(2018/3/1)
リファイニング建築の考案者 首都大学東京特任教授・青木茂氏が退官へ 記念講演会(2018/2/13)
ミサワホーム&青木茂建築工房 千代田区富士見のリファイニング建築見学会に250名(2017/11/9)
三井不&青木茂建築工房 築52年の市場性ない共同住宅をリファイニングで再生(2017/10/16)
三井不動産&青木茂建築工房 練馬区のリファイニング見学会に200名(2017/3/27)
築44年の寄宿舎をリファイニング手法で賃貸に一新 見学者100名超 青木茂建築工房(2016/12/21)
建築の魔術師・青木リファイニングの真髄を見た 「竹本邸」完成見学会(2015/11/17)
「リファイニング」に熱い視線60坪の建物見学に250人殺到 青木茂建築工房(2015/3/11)
リファイニング建築のすごさを見た 「千駄ヶ谷 緑苑ハウス」完成(2014/3/24)
全てが腑に落ちる 首都大学東京「リーディングプロジェクト最終成果報告会」(20143/19)
再生建築学の設置を 青木茂氏が三井不動産のセミナーで語る(2013/12/10)
千駄ヶ谷のリファイニング建築に見学者300人(2013/11/12)
コロナ禍 メセナ活動を直撃 回答2割減 開催延期・中止など72件 企業メセナ協調査
企業メセナ協議会は3月30日、全国の企業・企業財団を対象に毎年実施している「メセナ活動実態調査」2021年度の結果をまとめ発表した。回答企業・財団は約2割減り、コロナの影響で活動に変更があったと回答したのは6割に達した。
調査の結果、コロナ禍前後でのメセナ活動の変更について60%以上の企業が「変わった点がある」と回答。変わったのは、「運営面」が107件のほか、「オンライン」が82件、「施設の休館・閉鎖」が6件、「開催延期・中止」が56件、「支援先の開催延期・中止」が16件だった。オンライン化の限界について言及する記述もみられたとしている。
メセナの取り組み目的については、「芸術文化支援のため」と「社業との関連、企業価値創造のため」に7割近くの企業が回答。
調査対象は国内企業2,085社、国内企業財団300団体で、回答があったのは企業503社、企業財団186団体で、メセナ活動総件数は企業が1,266件、財団が596件(前年度比:企業は383件減、財団は96件減)。メセナ活動費総額は企業が214億円(回答社数240社、1社平均8,930万円)、財団が448億円(回答団体数150団体、1団体平均2億9,929万円)。
◇ ◆ ◇
今回の調査結果は、コロナがメセナ活動も直撃したことがよく分かる。それでも多くの企業・財団が継続して活動しているのに敬意を表したい。
気になったのは、活動で重視している点について「SDGs」は28.4%(2016年は5.8%)へ大幅に伸びているのは当然として、「育児支援」「人権」「雇用創出・就労支援」「平和」などは7%台以下にとどまっていることだ。これらはSDGsの大きな柱の一つではないか。「人権」や「平和」に関与するのを嫌うわが国の国民性のためなのか。どれだけたくさんの人を合法的に殺すかが勝敗の分かれ目となる戦争を前にして、文化や芸術は何と無力なことか。いうべき言葉もない。
住宅満足度は95% プレハブ建築協会/非回答・選ばなかった人の声も聞きたい
プレハブ建築協会は3月29日、調査開始から28回目となる2021年度「信頼される住まいづくり」アンケート調査結果をまとめ発表した。同協会に加盟する住宅メーカー9社でマイホームを新築し、2020年に入居した1,200名が対象で、有効回答は636名(回答率53.0%)だった。
結果によると、メーカー選定の理由は、「安心できる会社だった」「品質・性能が優れていた」「営業担当者の説明に納得できた」など。
住宅に対しての満足度は前回(98%)より、やや低下しているものの、「とても満足」+「満足」+「まあ満足」の合計は95%と高い評価を維持している。
営業担当者に対する総合評価は、「とても満足」+「満足」+「まあ満足」の合計は95%と高い評価を維持している。
営業担当者への期待では、「迅速な対応」「報告・連絡・相談を密にしてくれる」「分かりやすく説明してくれる」といった回答が多かった。
役に立ったアドバイスとしては「商品の特徴」が68%と最も多く、次いで「間取り等のプラン内容」が54%、「資金やローン」が53%と多くなっている。
営業担当者に期待することは、「迅速に対応してくれる」が59%ともっとも多い。
◇ ◆ ◇
調査結果から、住宅メーカーや営業担当への評価がたかいことが分かる。記者は、この種のアンケートで重視するのは回答率だ。今回は53%に上っているので極めて高い回収率だと思う。
しかし、考えてみれば、顧客としては「信頼できる」「安心できる」住宅ローカーであり、営業担当も「期待に応えてくれる」と考え発注するのだから、結果が「満足できる」となるのは当然だ。
それよりも、回答しなかった残りの47%の顧客はどうして回答しなかったのか、その理由が気になる。質問に答えるのが面倒だったというのが大半を占めるのだろうが、回答することのメリットを感じていない人も相当数にのぼることが予想できる。
質問項目に「不満だった点」「改善すべき点」などを加えたら、また違った結果になるのではないか。
さらにまた、ハウスメーカー9社を選ばなかった(潜在的な)顧客の声も聞きたいものだ。むしろこちらが大事か。
「多様な100万人」の街へ 「Torch」へのブリッジ役「TOKIWA BRIDGE」三菱地所
岩本氏(左)と井上氏(「常盤橋タワー」3階「MY shokudo」で)
三菱地所は3月25日、新しいワークスタイルを実現するフレキシブルオフィス発表会・内覧会を開催。「丸の内NEXTステージ」を加速させるため、エリアでのフレキシブルな働き方や多様な企業・人の交流を促し、「多様な100万人」の街づくりを推進すると発表。同時に、その具体的な取り組みの一つとして同日にオープンしたスタートアップ向け新施設「TOKIWA BRIDGE」をメディアに公開した。
新しいフレキシブルオフィス提案の背景について、同社執行役員・井上俊幸氏は、「当社は2020年1月に『丸の内NEXTステージ』を、2020年7月には『ポスト・コロナ時代の街づくり』発表したが、その後2年間のコロナで環境は一変した。『就業者28万人×8時間』から『多様な就業者100万人×最適な時間、交流する』街への取り組みを加速させる必要性があることから、今回の再定義となった」と語った。
同社は2020年7月、「ポスト・コロナ時代のまちづくり」を公表したが、その後2年近くの間に環境が激変したことを踏まえ、同社が積み重ねてきた130年以上のまちのインフラを基盤に、具体化戦略として①多様な場の提供②多様なテーマ・コミュニティ③面でのつながり・発信④クリエイティブな活動⑤デジタルビジョン・スマートシティの実現-の5つを前面に掲げた。
「一人ひとりに即した1億通りの刺激・学びがある」「最適な仲間・コミュニティに参加できる」「協創・アウトプットが最大化する」まちの実現を目指す。
「TOKIWA BRIDGE」は、「TOKYO TORCH」の一角にあるオフィスビル「TOKIWAブリッジ」(旧・JFE商事ビル)の13階と地下2階に設けた約1,100㎡。創業間もないスタートアップや大企業からのカーブアウト企業を対象としているのが特徴で、いつでも共用施設を利用できる「ホットデスクプラン」と、共用施設も利用できる「個室プラン」を用意。個室プランでは月単位のほか曜日のみ利用できる「曜日貸し」を設け、様々な働き方に対応する。
入居企業は、「常盤橋タワー」3階「MY shokudo」のほか新東京ビル4階、大手町ビル7階などを利用でき、同社が手掛ける他の「EGG JAPAN」「Global Business Hub Tokyo」「FINOLAL Inspired Lab」のスタートアップ向け施設やビジネスクラブ「東京21cクラブ」が主催するイベント・セミナーの参加が可能。
また、入居企業の製品やサービスなどプロダクトを積極的に施設に導入し、製品・サービスの社会実装を進め、入居企業を支援していく。
4人4名で利用する場合、利用料金は月単位だと会員ID(2万円×4万円)+個室料金(20万円)=28万円となるが、曜日指定だと会員ID(2万円×4万円)+個室料金(6万円)=14万円となる。施設開設時現在、入居企業は23社。うち月単位企業は8社、12社が曜日特定入居。
新しい施設運営について、同社xTECH運営部ユニットリーダー・岩本祐介氏は、「これまで様々な国内外の成長企業やスタートアップ企業の成長ステージに合わせた施設を運営してきた。5拠点目となる今回の施設は、創業7年以内を対象としているのが特徴で、施設は常盤橋公園に生まれ変わるが、入居企業が『Torch Tower』(2027年竣工予定)に入居できるよう成長していただきたいし、当社もブリッジの役割を果たしたい」と話した。
記者発表会場(「常盤橋タワー」3階「MY shokudo」)
◇ ◆ ◇
記者は、コロナが発生して間もない2020年5月まで同社の「丸の内北口ビル」に通勤していた。その後、完全テレワークに移行したので、取材以外は東京駅に行くことはなくなったが、街の様子が一変したのを実感している。
コロナ禍では「常盤橋タワー」のレストランも〝閑古鳥〟が鳴いていたが、緊急事態・まん防解除後は、どこからこのような人が湧いてくるのだろうと不思議に思うほど、若いカップルや小さい子どもをベビーカーに乗せた女性の姿で溢れかえるレストランなどを目撃している。あり得ない光景だ。この前も「三菱一号館」に隣接するカフェ・バーを利用としたらテラス席は満席だった。丸の内だけでなく、渋谷などもそうだ。人の流れは完全に変わった。
同社が今回、「就業者28万人×8時間」から「多様な就業者100万人」の取り組みを強化すると発表したのは大正解だろう。
◇ ◆ ◇
「TOKIWA BRIDGE」もいい取り組みだ。発表会場で岩本氏から声を掛けられて記者はもうその段階で舞い上がり、いつもは最後列に座るのだが、この日は最前列(最前線)に座って必死でメモを取った。
岩本氏はどうして真黒に日焼けしているのか聞き忘れたが、説明はとても分かりやすかった。
だが、岩本氏は会見の真打・取りではなかった。それより感動を覚えたのは、施設をただ見学するだけでなく(そんなのは他にもたくさん見ている)、入居企業5社の代表者の声が聞け、質問もできる機会を設けたことだ。海のものとも山のものともつかない代物ではあるが、決して海千山千のしたたか者でなく、どこかダイヤモンドの原石のようにきらりと光る起業家に会え、その声を聞けたのが何よりの収穫だった。
例えばSoftRoid。この会社は独自に開発したデバイスを用いて建設現場のデータ収集し、施工状況を可視化・分析するソフトウェアを提供する社員4名の会社だ。2020年7月が創業だから、生まれたてほやほやだ。社員は4名。
職人にカメラを装着するそうで、仕事以外はカメラをオフにすることもできる。海外ではかなり普及しているそうだ。
話を聞いて、現場監督が必要でなくなる時代が到来するのではないかと考え質問したら、同社代表取締役CEO・野﨑大幹氏はその可能性を否定しなかった。用途は他にもありそうで、この会社は世の中をひっくり返す可能性があるのではないか。
マルチスクリーン、サラウンド音響システム、自然のアロマなどを駆使して没入自然空間を開発・提供しているフォレストデジタルも無限の可能性を秘めている。
スクリーンをどうするかだが、初期費用はそれほど掛からないとか。医療・介護施設、ホテル、商業・観光施設だけでなく、一般家庭へ普及するはずだ。居ながらにして世界の秘境を訪ねることも可能だろうし、小説や詩の朗読などと組み合わせればその利用範囲は拡大する。
顔認証による入館管理サービスを提供しているTRIBAWL(トライバル)のロボティクス事業には驚愕した。搬送ロボットは最速30キロメーター/1時間まで6段階に設定でき、重量は150㎏まで運べるのだそうだ。
これは平たんな道路などでしか利用できないのだろうが、そのうちに太陽光で自家発電し動力とし、ときには巨岩や倒木に擬態し、道なき道を匍匐前進して救援物資を確実に届けるロボットも開発されるのだろう。
TRIBAWL(トライバル)の顔認証による入館管理サービスを実装した「TOKIWA BRIDGE」エントランス
TRIBAWL(トライバル)の搬送ロボット
没入自然空間(フォレストデジタルのリリースから)