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「リーフィア世田谷喜多見」

 小田急不動産は1月20日、昨年10月31日から販売を開始していた分譲戸建て「リーフィア世田谷喜多見」(総戸数10戸)が11月22日に完売したと発表した。

 2020年7月に公式ホームページを公開してから、資料請求は441件、9月からの来場者は155組に達した。

 人気の要因として、同社は①新しい生活様式に対応したプランニング②街並み・外観のデザイン性③生活利便性と緑あふれる住環境など、コロナ禍で定着した「在宅勤務」やステイホームによる「おうち時間」に対応した商品展開がニーズとマッチしたとしている。

 物件は、小田急線喜多見駅から徒歩12分、世田谷区喜多見七丁目に位置する全10棟。敷地面積は106.66~116.34㎡、建物面積87.79~98.01㎡。構造・規模は木造2階建(2×4工法)。施工は細田工務店。

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モデルホーム

◇       ◆     ◇

 この物件は昨年11月上旬に見学している。その時も残り1戸だったので、早期に完売となるのは間違いないと読んでいた。

 ランドスケープデザインが抜群で、平均6,000万円台後半の価格もものすごく安いと思った。

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ダイニングスタディカウンター

残り1戸 すこぶる好調 小田急不動産の戸建て「世田谷喜多見」全10棟(2020/11/9)
 

 野村不動産ホールディングスは1月19日、環境・社会双方の課題解決に貢献する施策・プロジェクトに充当する資金の調達手段として、同社初の「サステナビリティボンド」を発行することを決定したと発表した。

 発行予定は2021 年2 月以降で、発行額は100億円。資金使途はPMO(ピーエムオー)、H¹T (エイチワンティー)、OUKAS(オウカス)に要した資金のリファイナンスを目的とした子会社への投融資資金。

 不動産業界では、東京建物が昨年7月、200億円(発行年限5年)と200億円(発行年限10年)の、東急不動産ホールディングスが昨年12月、300億円(発行年限40年)のサステナビリティボンドをそれぞれ発行している。

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「THE WAVES AKIHABARA」

 サンフロンティア不動産は1月18日、リプランニング®(不動産再生事業)の「THE WAVES AKIHABARA」が1月20日に竣工するのに伴う報道陣向け内覧会を行った。「暮らしに近いワークスタイル」をテーマに、社員の「快適性」と「健康」を追求している意欲的な商品企画だ。

 物件は、東京メトロ日比谷線秋葉原駅から徒歩8分、都営新宿線岩本町駅から徒歩6分、JR総武線馬喰町駅から徒歩4分、千代田区東神田2丁目に位置する1985年3月竣工の敷地面積約422㎡、9階建て延べ床面積約2,304㎡。2年前に1棟ごと取得し、従前テナントが入居している4フロアを除きリノベーションしたもの。改修費は約2億8,000万円。

 最大の特徴は、従前は閉ざされた駐車場だった最大天井高4300ミリの1階のスペース約73坪を「心地よい自然風が通り抜ける社員の快適性と健康を追求」したオフィスにしたこと。

 幅員約20mの前面道路とその裏側の道路に面した外壁に開口部を設けることで風通しのいい空間に変えた。エントランスには約30㎡の「土間」とそれに続く「縁側」を設置。ドアはスライド式にして小型車を入れたり展示スペースにしたりできる多目的空間を演出。オフィス裏側には専用テラス・車庫を設置している。オフィス部分にはキッチンも設置し、靴を脱いで働くことやペット持ち込みも可能としている。

 2階ほかの4フロアは、「日本らしさを感じられるdesing」をテーマにグレー、アイボリーを基調としたカラーリングとし、縁側ゾーンや堀こたつ式ブースを設け、コーヒー豆を再利用した消臭効果のある壁材、壁にそのままメモなどを書き込めるボードなども配置している。

 「快適性」「健康」の取り組みとしては、アルコール什器、空気循環式紫外線清浄機、抗菌塗装、高性能フィルター付き換気設備、テレカンブース、音響設備、バイクシェア、カーシェア、屋上ガーデン(交流の場)を整備している。

 同社リプランニング事業部2課第1グループ次長・寺田健氏は、「生産性向上と快適性を掛け合わせた新しいワークスタイルを提案した。従前の賃料は1.5~1.6万円/坪だったのをセットアップし1階は2.8万円/坪、そのほかは2.1万円/坪に設定した。1階は水曜日から募集を開始する。他の4フロアのうち2フロアはテナントが決まっている」などと話した。

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エントランス

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アルコール什器(手をかざすと「thank you」の文字が手のひらに浮かび上がる)

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土間

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 同社のリプランニング物件は、「A YOTSUYA(エー ヨツヤ)」に続き2度目だが、「利他」を社是・経営理念に掲げるだけあって痒いところに手が届く商品企画だと思う。全体的にグレーを基調にしたカラーリング・デザインがいい。

 驚いたのはペットの持ち込みを可能にしたことだ。記者はオフィス事情には疎いが、この種の規模でペット可のオフィスはまずないのではないか。このような自宅と働く場をシームレスにつなぐ取り組み・企画は支持されるはずだ。(ペット同士が恋に陥り、子どもを胎ませ胎ませられたらどうするのかという質問をぐっとこらえたが)

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風の通り道

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アクティブコミュニティファニチャー

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1階オフィス内観

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2階オフィス内観

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屋上ガーデン

〝日本初 全てがアート〟 サンフロンティア不 シェアオフィス「A YOTSUYA」(2021/11/28)

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 東京都の新型コロナ感染者は爆発的に増加しているが、気になるのは高齢者の感染増加だ。別表とグラフで最近の60歳以上の高齢者の感染者数と全体に占める割合を示した。

 60歳以上の高齢者の感染比率は病院などでクラスターが発生した以外は第一波から概ね毎日10%前後で推移していた。

 ところが9月15日に23区の時間短縮営業が解除され、その後、10月に入ってGo Toキャンペーンが始まったころから常時10%を超え、10月26日の9.8%(102人)を最後に10%以下はなくなり、1月15日にはそれまで最多だった1月7日の337人を大幅に上回る415人(20.7%)を記録、その翌日の16日は404人(22.3%)と2日連続して400人を超えた。

 この2日間の年代別感染者でも、60代は15日、16日とも152人で過去最多となったほか、70代の15日の131人、80代の16日の123人、90代の34人はいずれも過去最多を記録した。90代は累計で1,000人を突破する1,007人となっている。

 また、10歳未満の15日と16日の感染者は65人で、2日連続して過去最多タイとなっている。

◇       ◆     ◇

 記者は7月23日付記事で、「コロナから逃げて逃げて逃げまくろうではないか.。」と書いた。当時は高齢者の1日当たり感染者は20人台だった。今はけた違いどころか20倍に増加している。

 新型コロナの先はまだ読めず〝一寸先は闇〟が待ち構えているかもしれないが、三菱地所・吉田淳一社長は昨年の入社式で「明けない夜はない」と呼びかけた。高齢者の皆さん、この言葉を信じようではないか。地の果てまで逃げおおせたら何が待っているか…そんなことは神のみぞ知る。われわれの知ったことではない。

新型コロナ 高齢者もじわり増加 〝逃げるが勝ち〟逃げて逃げて逃げまくろう(2020/7/23)

 

 


 

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「世田谷喜多見ザ・テラス」

 積水ハウス(事業比率80%)と清水総合開発(同20%)の「世田谷喜多見ザ・テラス」を見学した。小田急線喜多見駅から徒歩3分の全134戸で、積水ハウスの〝5本の樹〟計画を採用し、光と風を取り込んだプランが優れている。昨年末から第1期58戸が販売開始されており、現在約40戸が成約済み。50歳以上の購入比率が4割を超えているのが特徴だ。

 物件は、小田急電鉄小田原線喜多見駅から徒歩3分、世田谷区喜多見9丁目の第一種低層住居専用地域に位置する敷地面積約6,300㎡、地上5階地下1階建て全134戸。専有面積は59.10~88.89㎡、現在分譲中の住戸(9戸)の価格は6,498万~8,798万円(61.90~84.64㎡)、坪単価は375万円。竣工予定は2022年1月中旬。設計・監理はINA新建築研究所。施工は東急建設。

 現地は社宅跡地で、三方に接道。用途地域は西側道路に面した敷地の一部は第一種中高層住居専用地域だが、ほとんどが第一種低層住居専用地域。

 建物は中庭を中央に配したロの字型で、三方に〝5本の樹〟計画による植栽を施し、住戸内に光と風を取り込むため吹き抜け(ボイド)を26か所に設置している。

 4階部分の住戸プランは、南向きが10戸、西向きが7戸、東向きが5戸、中庭に面した南向きが9戸。29戸が1・2階のメゾネットプラン。

 主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高は2450~2500ミリ、食洗器、ディスポーザー、御影石キッチン天板、メーターモジュール廊下幅など。共用施設としてコモン&ワークスペースを設置している。

 積水ハウス東京マンション事業部部長・伊藤啓一氏は、「駅近の1低層でこれほどの規模の用地は、世田谷区内では今後まず取得できないはずです。地元の人はよくご存じの土地で、いよいよ始まったかと待たれていた方がかなりいらっしゃる。50歳以上の購入比率が4割強というのも特徴です。プランにはワークスペースやこどもの遊びスペースを設けたメゾネットやユニバーサルデザイン、キッズデザインなども採用しています」などと語った。

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メゾネットタイプのテラス(奥行きは最大6m)

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 住戸内に光と風を取り込む吹き抜け(ボイド)をこれほどたくさん設けたマンションを久々に見た。昭和50年代後半から60年代にかけて各社が競って採用したが、最近はめったにお目にかかれなくなった。建築コストを抑えるためだ。

 メゾネットタイプが多いのも特徴の一つだ。コロナ禍で在宅勤務用の個室を求めるユーザーが激増しており、このプランはぴったりか。

 価格について。ここが成城学園アドレスだったら坪単価は600万円でも安いと思うが、喜多見のこの場所でこの計画であれば決して高くない。トータルとしての質は間違いなく高い。これを訴えきれるかどうか。

 記者は同社のマンションを結構見学しているので驚きはしないのだが、メーターモジュールの廊下幅、プッシュプル・壁面セットバックドア、指詰めストッパードアなどユニバーサルデザイン、キッズデザインをふんだんに盛り込んでいることを強調しておきたい。竣工したら〝5本の樹〟計画や出隅入隅を多用した外観は存在感を示すはずだ。

 参考までに、積水ハウス「グランドメゾン狛江」と「グランドメゾン江古田の杜」の記事を添付する。これも伊藤氏から説明を受けた物件だ。

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中庭

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現地

緑の質量に圧倒 エントランスに樹齢100年巨木「江古田の杜」街びらきに千数百人(2018/9/23)

里山を見るような見事な植栽 積水ハウス「グランドメゾン狛江」竣工(2013?9/12)

 フージャースホールディングスは1月14日、2020年12月末日時点の分譲住宅の今期(2021年3月期)契約進捗状況を発表した。株主、投資家などに開示するのが目的。

 分譲マンションは引き渡し予定戸数1,205戸に対して契約進捗は1,199戸(進捗率99.5%)、シニア向け分譲マンションは引き渡し予定304戸に対して契約進捗は237戸(同78.0%)、分譲戸建ては引き渡し予定123戸に対して124戸(同100.8%)となっており、分譲事業全体では引き渡し予定1,632戸に対して契約進捗は1,560戸(同95.6%)と好調に推移している。

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「ザ・パークハウス朝霞台レジデンス」

 三菱地所レジデンスは1月14日、モデルルームを1月23日にオープンする「ザ・パークハウス朝霞台レジデンス」に在宅ワーク用スペースなど新しい需要を取り入れた「こだわりプラン」を導入すると発表した。

 1階住戸に用意した専用テラスでは、水栓と作業台(カウンター)、防水コンセントを備えたアウトドアシンクを同社としては初めて設置。

 1階住戸の一部タイプでは、リビングの床を一段下げたスペースを設け、段差をベンチ代わりにしたり、子どもたちのプレイスペースとして使えるようにしたりすることができ、さらに床を下げた分、天井が高くなるようにしている。ピットリビングの導入は初の試み。

 また、必要な時だけワークスペースとして活用できる多用途に使用可能な「カスタムクローゼット」を導入する。ワークスペースの作業台となる棚板の仕様基準をロイヤルと共同開発したオリジナル商品。

 物件は、東武東上線朝霞台駅から徒歩5分、JR武蔵野線北朝霞駅から徒歩5分、朝霞市浜崎2丁目に位置する8階建て64戸。専有面積は69.00~91.50㎡、竣工予定は2022年1月上旬。売主は同社のほか三信住建。設計・施工は川口土木建築工業。

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「アウトドアシンク」

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「ピットリビング」

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 1階のアウトドアシンクは常識ではないかと思うが、同社が採用するのはかなり立派なものに見える。いかにも同社らしい。2階以上にはスロップシンクは付けないのか。ここ数年、デベロッパーはほとんど付けなくなった。あれば便利だと思うが…。

 「ピットリビング」も戸建てでは常識だ。マンションでは皆無ではないが、珍しいはずだ。これを設置することで1階の天井高は最大でどれくらいになるのか。画像データからは20センチくらいか。とすれば、最大天井高は2700ミリくらいになるか。

 気になる坪単価だが、周辺相場からすると255万円と読んだが、もっと高くなるかもしれない。

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「カスタムクローゼット」

 住宅新報は1月12日号社説で「国内で新型コロナが確認されて約1年が経った。ほぼ出尽くした感がある公助に過大な期待は禁物だ。一人ひとりが危機感の薄れを改めて、自分や家族の安全は自力で守る覚悟でこの危機を乗り越えたい」と書いた。公助は期待せず、自助でコロナを乗り切れと。

 なるほど。そうかもしれない。しかし、それを言ったら身も蓋もない。菅義偉総理と一緒だ。菅総理は昨年9月16日の総理大臣就任あいさつで次のように語った。

 「私が目指す社会像、それは、自助・共助・公助、そして絆であります。まずは自分でやってみる。そして家族、地域でお互いに助け合う。その上で政府がセーフティーネットでお守りをする。こうした国民から信頼される政府を目指していきたいと思います」

 記者は、菅総理が真っ先に「自助」をあげ、「公助」を3番目にしたことに愕然とした。率直と言えば率直だが、国のリーダーが言うべき言葉ではない。嘘でもいいから「公助」で皆さんを救うと宣言してほしかった。

 記者は選挙に行かないので資格もないし、批判などしたくないのだが、菅総理は就任直後、学術会議の6人の任命を拒否しつまずいた。藪蛇と言うか火中の栗の典型だ。

 8人会食も批判を浴びた。国の総理たるもの、情報収集も大事だ。何人と会食しようとかまわないと思うが、相手が悪かった。総理にすり寄る人も問題だ。

 さて、菅総理や新報がいうようにわれわれは自助でコロナを乗り切るしかないのか。そうなったら結局は強者だけが生き残る。ついにわが国は無政府状態かそれとも統制国家に突入するのか。

 ところで、最近の業界紙誌では不動産流通研究所のWeb「R.E.port」が緊急事態宣言の発出を受けて、デベロッパー・ハウスメーカーなどの対応策を8日、12日、13日の3度にわたって報じた記事がいい。全部で40社くらいか。

 各社とも政府の呼びかけに応じ、テレワークに切り替え、出社率を3割に抑え、不要不急の外出や会合などを避けていることがよく分かる。

 記者はマンションのモデルルーム見学くらいしか取材しなくなったが、各社の担当者は自宅と販売事務所の移動のみで、昼食や夕食はコンビニなどで弁当を買い、事務所内で食べていると聞いている。

 立派なのは、ケイアイスター不動産の取締役第二分譲事業部長・浅見匡紀氏(41)だ。取材したのは昨年7月だったが、何と毎日、奥さんの手作りの弁当を持参して会社内で食べていると話した。中身は見せてくれなかったが、材料費だけなら1日500円でどうか。奥さんの弁当づくりに費やす時間をお金に換算したら…これは1,000円でどうか…〝そんなに安くないわよ〟と奥さんに怒られるか。

 手弁当といえば、もう20年以上も昔だが、前夜の残りのカレーライスとかコンビニで買ったままのナポリタンなどの弁当を奥さんに持たされても文句ひとつ言わなかったRBA野球の選手がいた。それでも体は立派で、選手としてはトップクラスの働きをした。通算本塁打はこの人がトップで、まず破られないだろう。

 言い忘れた。RBA3冠王の東急リバブル・岡住さんは実家が食堂店を営んでおり、毎日5食とか6食くらい食べたという。それでも先の通算本塁打王と対照的に全然太っておらず、それこそキン肉マンだった。

 時効だろうからもう一つ書く。タカラレーベン村山義男会長の社長時代の昼食は凄かった。取材に行った時だ。取り寄せてもらった弁当を記者と一緒に食べたのだが、丑年の記者は20分くらいかかったのに、食糧難の時代を生き抜いてきたからだろう、4歳年上の村山氏はものの数分で平らげた。ご飯もおかずも全然残さなかった。在庫を抱えるのを極端に嫌った村山氏らしい。

 業界紙誌も、プレス・リリースのコピペ記事ばかりでなく、ユニークな各社のコロナ対策とか自衛策を伝えてほしい。各社のトップの昼食を紹介したら面白いだろう。

〝不惑超え〟エース 本業も率先垂範 好調ケイアイスター・浅見匡紀氏(41)に聞く(2020/7/7)

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「ポレスター昭和記念公園」

 マリモが分譲中の「ポレスター昭和記念公園」を見学した。青梅線東中神駅から徒歩10分の全168戸で、昨年9月の販売開始からこれまで90戸以上が成約済み。極めて好調に推移している。

 物件は、JR青梅線東中神駅から徒歩10分、昭島市もくせいの杜2丁目に位置する10階建て全168戸。現在販売中の第3期4次(14戸)の専有面積は64.87~82.95㎡、価格は3,668万~4,638万円(最多価格帯3,800万円台)、坪単価は185~190万円。(3戸)竣工予定は2021年3月末日。設計・監理は三輪設計。施工は松村組。売主は同社のほか三信住建。販売代理はグローバル住販。

 現地は、開発面積約66haの立川基地跡地昭島地区区画整理事業地内の一角に位置。国営昭和記念公園までは徒歩8分。建物は、コの字型で、標準階1フロア21戸のうち南向きが13戸。共用施設は全戸駐車場、ゲストルーム、ラウンジライブラリー、スタディブース、コミュニティルームなど。

 主な基本性能・設備仕様は、平均専有面積75㎡、リビング天井高2.65m、直床、床暖房、Low-Eガラス、食洗器、スロップシンク、プッシュプルドア、ハンズフリーキーなど。

◇       ◆     ◇

 見学したこの日(12日)、同社のマンション見学は予定に入っていなかった。「パークホームズ昭島中神」のモデルルーム見学を終え、現地とその近くのスーパーに寄る目的で歩いていたら、この「ポレスター」の販売事務所が目に入ったので、見学を申し込んだ。

 コロナ禍で完全予約制をとっているはずなので断られると思ったが、事情を話したら同社営業本部おもてなし課・目崎真美氏は快く応じてくれた。

 特徴は上記に書いた通り。レベルが高いマンションだ。改めて強調したいのはワイドスパンだ。面積が最小の64㎡でも6300ミリ確保し、70㎡台で6800ミリ以上、80㎡台以上だと8000ミリ以上ある。6000ミリくらいのショートスパン幅を利かせている最近の市場からすると突出している。このほか化粧鏡付きの玄関収納扉を標準装備している物件は他ではそうないはずだ。細かいところにも配慮しているのは今も昔も同じだ。

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ワイドスパンだから提案できるモデルルーム(奥に収納スペースを提案)

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 モデルルームを見学してうれしいことがあった。販売代理のグローバル住販営業部主任の小田部奨氏と会えたことだ。同社はRBA野球大会に参加しており、記者は小田部氏のユニークな名前にふさわしいプレー・言動にほれ込んだ。興味のある方は「グローバル住販」「小田部」「RBA」で検索していただきたい。5つや6つはヒットするはずだ。

甲府駅北口で駅から最も近いマンション1カ月半で約7割を販売 マリモ「甲府駅前」(2017/12/19)

わが国初の太陽熱給湯システム「ポレソーラー」搭載マリモ「ポレスター玉川上水」(2012/2/10)

造り手の心を伝えるマリモのマンション(2007/3/26)

 


 

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「パークホームズ昭島中神」

 三井不動産レジデンシャル(事業比率60%)・西日本鉄道(同20%)・総合地所(同20%)3社JVの「パークホームズ昭島中神」を見学した。マンション見学はほぼ1か月ぶりで、この日(12日)は小雪舞う中、鼻水が出るはメガネが曇るはでマスクに悪態をつきっぱなしだったが、終わってみれば収穫の多い1日だった。今年も極力現地に足を運びレポートしていきたい。コロナはもちろん怖いが、記者が現場を見なくなったらそれは死も同然だ。デベロッパーの広報担当の皆さん、そして現場の販売担当の皆さん、今年も馬鹿な記者に付きあっていただきたい。

 物件は、JR青梅線中神駅から徒歩9分(昭島駅から徒歩16分)、東京都昭島市宮沢町の準工地域に位置する10階建て全313戸。1月下旬に販売予定の第1期3次(戸数未定)の専有面積は58.80~81.72㎡、予定価格は3,200万円台~5,100万円台(最多価格帯3700万円台)。坪単価は180~190万円。竣工予定は2022年1月下旬。設計・監理・施工は長谷工コーポレーション。

 昨年12月から販売を開始し、これまで第1期1・2次58戸を供給し、50戸強が成約済み。

 現地は、圧倒的人気を呼んだ2002年竣工の「プレイシア」(527戸)に隣接。用途地域からも分かるように工場跡地。周辺はマンション化も進んでおり、嫌悪施設は確認できなかった。〝安さ〟が売りのイオン「ザ・ビッグ昭島店」が徒歩2分、昭島駅前の大型ショッピングモール「モリタウン」が徒歩11分。

 建物はF字型で、標準階1フロアの南西向きが14戸、南東向きが13戸、コミュニティガーデン・駐輪場に面した南西向きが8戸。住戸プランは各住棟の角住戸を除きほとんどが66㎡台。

 主な基本性能・設備仕様は、直床、リビング天井高2500ミリ、食洗器、エコガラスなど。

 販売事務所所長で三井不動産レジデンシャル都市開発三部事業室主査・太刀川慶氏は「来場制限していることを考え合わせば、販売はまずは順調なスタート。わたしも担当するまで中神も昭島もよく知らなかったのですが、現地近くのスーパー『ザ・ビッグ』はとにかく安い。店がオープンする9時半にはレジに行列ができるほど。大規模『モリタウン』も徒歩圏というのが特徴。来場者の50~60%は市内です。青梅線での当社のマンション? 立川昭和記念公園と河辺の事例があります。昭島市では初です」と話した。

◇       ◆     ◇

 販売事務所を訪れてすぐ太刀川氏から「北千住の取材でもお会いしている」と言われたとたん、その時の光景がよみがえった。「北千住」は太刀川氏も驚くほどの人気になったが、今回は果たしてどうか。

 ほとんどの住戸が60㎡台で、床暖房がついておらず、引き戸もソフトクローズ機能付きでなかったのには驚いたが、生活利便施設が整っている立地第一次取得層にターゲットを絞り込み、価格4,000万円以下にして売る戦略が成功するかどうか。

 三井不動産レジデンシャルが青梅線でマンションを分譲するのは今回が初めてではないかと思っていたが、事例はあるようだ。

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モデルルーム

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 太刀川氏の「安い」と強調したスーパー「ザ・ビッグ昭島店」がいかほど安いか確認することにした。

 店内の至る所に「買えば買うほどに安さが分かります!」と大書きされた赤い垂れ幕(看板)が掛かっていた。

 取り敢えずタバコを買った。値段は安くなかった。女性のレジ担当者に「タバコは安くならないんですか」と聞いてみた。「タバコは法律で安く売ってはいけないことになっています」と返ってきたので、「他の商品は他社と比べて安いんですか」と畳みかけたら、「当店は安さが売りですが、他店も安くしていますので…飲み物などは安いと思います」とのことだった。

 そこで、1缶190円(+消費税10%)のサントリーのプレミアムモルツと東京クラフトビール(この生ビールはとてもおいしい)、特売品の1パック450円(+消費税10%)のイチゴ1パックを買った。ビールはコンビニなどで買ったら230~240円はするので間違いなく安いし、イチゴはこの前、友人にあげるためにスーパーで買ったのは2パック1,500円だったので、これも破格値でないか。太刀川氏の言葉に嘘はなかった。太刀川さんも飲んだことがなかったらぜひ東京クラフトを飲んでみてください。

 このマンションを検討される方に一言。昭島市の新型コロナ感染者は1月7日現在315人(わが多摩市は285人)で、人口10万人当たりの感染者(率)は278人(多摩市は192人)なので、10万人当たり1,000人を超える新宿区や港区、渋谷区などの都心の物件を担当するよりはるかに感染リスクは低い。油断は禁物だが、郊外マンションのいいところだ。

 もう一つ、途中で大変な僥倖に恵まれた。マリモ「ポレスター昭和記念公園」のモデルルームを見学できたことだ。この記事は後ほど紹介する。

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「ザ・ビッグ昭島店」

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ほぼ電柱の高さでぶった切られていたトチノキの街路樹

三井不レジ「パークホームズ立川」 「半ソト空間」だけでない魅力あり(2015//9/28)

2カ月弱で100戸契約 名鉄不動産「メイツ西武立川」(2013/4/23)

〝4方良し〟足立区最高値 三井不レジ「パークホームズ北千住」1期78戸が即日完売(2017/11/24)

 

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