新型コロナ 感染経路不明率 東京都など6割超 マンパワー・IT能力不足露呈
新型コロナの感染動向を示す重要な指標とされる「感染経路不明率50%」がなかなかクリアできていない。厚生労働省が発表した8月27日現在の累計感染者は64,652人で、うち過去1週間の経路不明率は前週より2.0ポイント増の54.2%となった。62.5%の東京都をはじめ大阪府(65.1%)、愛知県(62.5%)、沖縄県(68.3%)、群馬県(69.6%)、高知県(66.7%)などが60%を超えている。
不明率が下がらないことについては、これまで何度も書いてきたので繰り返しは避けるが、5月11日に発信した「新型コロナ 感染経路不明者が減らない理由 〝闇社会〟〝二重就業〟も一因」の記事はこれまで44,041件のアクセスがある。「#」の使い方など知らないので、読者の方に〝拡散〟するようお願いしたわけでもないのに、他の不動産の記事より数倍どころか数十倍の多さだ。
その記事の当否はともかく、見えない敵に立ち向かい、感染拡大を防止するには徹底して感染経路を辿ることだと、最初のクラスターとなった屋形船で学んでいるはずだ。
劇的に感染者が減少した人口約1,945万人の米国ニューヨーク州には感染経路をたどる「トレース部隊」があり、「トレーサー」は3,000人もいると報道された。わが国でも、トレース(Trace:追跡)とアビリティ(Ability:能力)を組み合わせた造語「トレーサビリティ(Traceability)」はあらゆる分野で最低限守るべきものとされている。
では、東京都にはニューヨーク州のトレーサーに該当するスタッフはどれくらいいるか聞いたが、都が所管するのは多摩地区と島しょのみで、各区の保健所に聞いてほしいとのことだった。つまり、都は感染経路を辿るスタッフがどれくらいいるか把握していないということだ。
ならば、現場を取材するほかないと、いくつかの区の保健所に取材を申し込んだ。案の定「多忙」を理由に断られた。感染の第一波のときはNHKなどのメディアがひっ迫する現場の模様を報道したが、いまは全くない。
報道されないのは、現場の感染防止体制が改善されたからでないことは容易に想像できる。マンパワーが圧倒的に足りないのは明らかだ。データがそれを示している。
社会保障統計年報によると、平成7年の保健所数・職員総数は845か所・約34,000人だったのが、平成27年のそれは495か所・約28,000人となっている。20年間で保健所数は4割以上、職員数は16.8%減少している。職員の中には医師はもちろん薬剤師、保健師、管理栄養士などが多数を占めているので、感染経路を辿る専門職は1か所に10人か20人くらいではないか。だとすれば、都の体制はニューヨーク州の10分の1程度ということになる。
ITなど情報処理能力不足も露呈した。都は5月11日と21日、それぞれ感染者公表数字を訂正した。11日は保健所からの未報告分111人を追加し、重複分35人を削除し、21日は58人を追加し、重複など11人を削除した。その理由として患者数の急増により業務が増大したため、①患者の入院や退院等の情報を入力するデータベースがない②患者の退院等に関する情報を病院から保健所に連絡する仕組みが整備されていない③発生届についての紙ベースでの管理など、情報管理のしくみにも不備があった-などと報告された。
その後、数字の訂正は行われていないが、経路不明率は一向に改善されていない。専門家の声は政府に届いているのか。せっかくのオープンデータ・リソースも生かされていない。
東京都 新型コロナ 公表データ訂正 起こるべくして起きたミス 疲弊する現場(2020/5/12)
東京都 新型コロナ 経路不明率1週間50%超 〝プライバシー〟は盾でも壁でもない(2020/7/25)
三菱地所 有楽町にイノベーション拠点「Shin Tokyo 4TH」オープン
「Shin Tokyo 4TH」センタースクエア
三菱地所は8月27日、大手町・丸の内・有楽町エリアにおける2020年以降のまちづくりを「丸の内 NEXT ステージ」と位置付け、イノベーション創発とデジタル基盤強化を通じ、個人のクオリティオブライフ向上と社会的課題の発見・解決を生み出す仕掛けづくりを推進しているが、その重点エリアの一つである「有楽町」にイノベーション拠点「Shin Tokyo 4TH」をオープンしたと発表した。
「Shin Tokyo 4TH」は、JR・東京メトロ丸ノ内線東京駅直結、JR有楽町駅徒歩3分の「新東京ビル」(東京都千代田区丸の内3-3-1)4階のフロアリニューアルにより誕生。同拠点を出会いや活気があふれる「Market(市場)」と位置づけ、カフェラウンジやシェアキッチン、スタジオといった機能をワーカーが長い廊下を回遊して利用することで行動範囲を広げ、場所・時間・情報の共有や交流を自然発生的に生み出す空間を目指す。
入居企業は、 “丸の内産ITエンジニア”を育てるプログラミングスクール「TECH CAMP」を運営するdivや、自動運転社会を見据えたMaaS事業を展開するMONET Technologies、新規事業の代理出産モデルを手掛けるボーンレックスなど9社。
また、同社は、有楽町再構築の大きな柱の一つに文化・芸術を掲げ、様々なアートプロジェクトを進行中で、同拠点にも現代アートを導入することで、「アート×オフィス」が融合した新たなオフィスショーケースを目指していく。
カフェラウンジ
辻に見立てた廊下
従来の総花的提案から脱却 積水ハウス ライフスタイル型モデル「7stories」開設
「関東 住まいの夢工場」
「小林さんち。」
積水ハウスは8月26日、茨城県古河市にある住まいづくりのテーマパーク「関東 住まいの夢工場」内の7棟のライフスタイル型モデルハウス「みんなの暮らし 7stories」のメディア向け見学会を行った。参加した報道陣は約30人。モデルハウスは予約制で9月1日にオープンする。
「みんなの暮らし 7stories」は「共感」が最大のコンセプトで、従来型の説明的総花的モデルハウスから脱却し、リアルな暮らしを体感できるように名前、家族構成、年齢、職業、趣味、価値観、ライフスタイルなどを具体的に設定し、各家族の暮らしのシーンを表現する空間づくりを行っているのが特徴。
例えば「子育てファミリーの家 小林さんち。」。夫:小林誠(35歳)会社員、妻:恵(35歳)会社員、長女:凛(7歳)、長男:樹(1歳)の家族構成で、共働き夫婦が建てた東京都・若葉台の新築を想定。家族みんなで「衣家事(イエゴト)」を楽しむ空間や子どもがのびのびと遊べる大空間リビング、多様な働き方をサポートする在宅ワークスペースまで居心地よく暮らせる工夫を提案している。
同社住生活研究所長・河崎由美子氏は、「新型コロナの影響で営業スタイルは個別対応型になりつつあるが、今回のモデルハウスはこれまで積み重ねてきた研究所の成果をもとに、向こう10年間楽しめる幸せになれる価値ある住宅をリアルに提案しようというのが本来の狙い」などと開発背景やコンセプトについて語った。
「7stories」の開設により、「関東 住まいの夢工場」は耐震性や断熱性など同社の技術的な強みを展示している技術・構造館と、同研究所が研究を続けている「幸せ住まい」に関する提案をワンストップで体験することができる新しい施設に生まれ変わる。
見学会を実施するにあたって同社は、東京駅と茨城県古河市の関東住まいの夢工場を大型バス2台で送迎したのだが、正席49席に対して二人掛けに一人利用の最大24名という制限を設けるなど万全のコロナ感染予防策を取った。
「ガブリエルさんち。」
「外山さんち。」
「山本さんち。」
「紫門さんち。」
「内藤さんち。」
「森さんち。」
河崎氏
◇ ◆ ◇
「7stories」のモデルハウスを一つひとつ紹介する余裕はないが、コンセプトである「共感」を呼ぶものであるのは間違いない。全体的には、同社の1棟単価は4,000万円近いことからも分かるようにアッパーミドル・富裕層がメインターゲットになりそうだが、〝小道具〟がまたなかなかいい。
「紫門さんち。」には新車なら1,000万円はするポルシェの1998年996型の中古車がガレージに展示されている。担当者が「びっくりするほど安く買えた」と話したので、「成約者におまけで付けたらどうか」と聞いたら「車は売りません」とのことだった。
同社のヒット外壁材「ダインコンクリート」をリビングダイニング内に取り込んだ「外山さんち。」の提案にははっとさせられた。これは文句なしにいい。他社も真似るのは必至とみた。
「内藤さんち。」「ガブリエルさんち。」「山本さんち。」に設えてある楽器、書籍、日本酒、ウイスキーなどもコンセプトにぴったりだ。「ガブリエルさんち。」には「獺祭」などの名酒がずらり並べられており、食卓には記者の大好きなアユの塩焼きが7匹(もちろんフェイク)も盛られていた。記者が食べるのは1匹300円くらいの養殖ものだが、天然ものだったら1匹2,000円以上する。うらやましい。お客さんと話し出したら止まらなくなるかもしれない。
ネーミングもいい。カレンダーは1週間(7日)が基本だし、カラスの子は七つ(羽)、ウルトラマンもセブンだ。北斗七星、七賢人、春も秋も七草、七味唐辛子、七人の侍…みんな七だ。
絵画が趣味で酒をこよなく愛す71歳の小生も自分の好みと、記者としての冷静な視点から「7stories」を評価した。
どれもこれもコンセプトが明確で甲乙つけがたいが、好みからいえば「アートと暮らす家 紫門さんち。」、「音楽を愉しむ家 内藤さんち。」、「和の感性を大切にする家 ガブリエルさんち。」を高く評価した。
平屋住宅の「アクティブシニアの家 山本さんち。」もいいが、過剰な造作家具などが気になり、せっかくの庭・緑を生かしていない間取りもマイナス材料だ。3階建ての「グリーンと暮らす家 森さんち。」は敷地面積が狭い都心居住の人には評価されるはずだ。「三世代家族の家 外山さんち。」は、子どもとの同居を望まない小生は対象外とした。孫に話して聞かせる自分の歴史などない。
記者としての視点でいえば、「子育てファミリーの家 小林さんち。」がもっとも優れていると思った。家事動線を考慮してキッチンの裏側にも作業スペースを設けたプランがよく、坪単価は70~80万円くらいの坪単価も共感を呼ぶはずだ。
そして、何よりもよかったのは、住生活研究所課長・木野村昭彦氏(41)の堂に入る説明だった。開口一番「リアルを表現した」の短い言葉で特徴を言い切った。子どもとの接し方を話したのを聞いて学校の先生経験者かと思ったほどだし、洗濯物を取り込み、アイロン掛けする〝主夫〟を演じて見せたのには絶句した。
小生も〝主夫〟を約10年やったので、家事労働の大変さは分かっている。なぜそんな芸当ができるのか本人に聞いたら、「うちは完全フルタイムの共働きなので、家事は妻と出来る限り平等に分担していて、私も妻と同様に料理や洗濯も普通にこなします。アイロンに関しては妻はあまりせず、主に私が担当しています」と話した。
なるほど。実践の裏付けがあるから説得力がある。木野村氏はこれまで商品開発部門を担当されてきたようだ。営業を担当したら他人の2倍は売れるのではないか。
〝話術〟では、「和の感性を大切にする家 ガブリエルさんち。」を担当した沢辺泰代氏がとびぬけていた。日本文学を研究する大学教授の〝ガブリエルさん〟は実在する人ではないかと思えるほど、具体的でさもありそうな話をすらすらと語った。沢辺さんもまたどんな顧客に対しても適切な対応できる能力の持ち主だ。(経歴を聞けばよかった)
ハウスメーカーの住宅展示場やデベロッパーのマンションモデルルームは、いったい誰が住むのだろうと首をかしげざるをえない現実離れした提案も多い(とくにフェイクの造花・観葉植物)。顧客が見えていないのだ。「7stories」がモデルハウスのあり方を変えるかもしれない。シズル(sizzle)は住宅にも当てはまる。大変勉強になった見学会だった。
「ガブリエルさんち。」の書棚
「ガブリエルさんち。」の食卓
「外山さんち。」のリビングダイニング
積水ハウス 古河に2億円「イズ・ステージ」と1.2億円「グラヴィス・ヴィラ」(2016/7/17)
4LDKは最高15倍 コロナ禍で驚異的売れ行き 東武鉄道他「流山おおたかの森」
「ソライエグラン流山おおたかの森」
東武鉄道など4社の電鉄(系)会社が分譲中の大規模マンション「ソライエグラン流山おおたかの森」を見学した。駅から徒歩2分の流山市最大級の全794戸の規模で、コロナ禍にあるにも関わらず3月の分譲開始からすでに280戸を成約。「これほど売れるとは」と販売担当者も驚くほどの人気で、急きょ50戸を近く追加販売する。上げ潮〝母になるなら、父になるなら流山市。〟を象徴するマンションだ。
物件は、東武アーバンパークライン・つくばエクスプレス流山おおたかの森駅から徒歩2分、千葉県流山市おおたかの森北一丁目に位置する15階建て全794戸。建物はアリーナコート・ブライトコート・カームコート・ディライトコート・エレガンスコートの5棟構成。専有面積は60.03~90.19㎡。9月1日に抽選分譲する第2期50戸の価格は3,498万円~4,468万円(最多価格帯4,200万円台)、専有面積は70.14~75.39㎡、坪単価は195万円。竣工予定はアリーナコート・ブライトコートが2021年8月下旬、カームコート・ディライトコート・エレガンスコートが2023年8月下旬。設計・施工は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト、東武不動産。売主は東武鉄道、東急、JR西日本不動産開発、相鉄不動産。
第1期として180戸を3月18日に販売したが、購入希望が多かったため100戸を追加。それでも足りずに第2期として50戸を9月1日に追加販売することになった。反響数は3,800件を突破している。
現地は、先に竣工したスターツが開発した集合住宅棟、ホテル・商業棟、公共施設棟の3棟からなる開発面積約11,000㎡の複合開発の隣接地。今回分譲住棟は東南東向き。主な基本性能・設備仕様はリビング天井高2500~2600mm、直床、ディスポーザー、食洗器など。共用施設としてゲストルーム、スタディラウンジ、パーティルーム、キッズルームなどが設置される。また、併設される複合施設には保育園、学童保育、カフェ、クリニックなどが整備される。
販売を担当する長谷工アーベスト東京支社受託販売部門販売五部エリアマネージャー・廣林登紀子氏は、「ここまで売れるとは思っていませんでした。想定外、久々に抽選会を行いました。今回販売対象の第一工区406戸の竣工が来年の8月で、翌年の3月までに完売する予定でした。金額が高い住戸から売れているのが特徴で、もっとも広い1スパン14戸の91㎡の4LDKは最高15倍の倍率が付き、他も10倍くらいの倍率が付きました。3スパン33戸の75㎡の3LDKも残り10戸。コロナ対策のため4月、5月はモデルルームをクローズし、現在も1日マックス二十数組に来場を制限していますが、土曜・日曜は9月12日まで全て満席。有給休暇をとって平日に来場されるお客さんも多い。来場者の特性としては年配の方が2割弱あり、都内の荒川区、墨田区など中域からの集客もできています。このままのペースだと年内までに完売しそうです」などと話した。
モデルルーム(この4LDKのプランは完売)
販売事務所
売れ行きを示す赤いバラ
◇ ◆ ◇
人気の要因はもちろん駅近、大規模、価格の安さなどだ。価格を決めるのは市場だが、坪単価195万円は街の熟成度からして超割安だと思う。4,000万円台後半から5,000万円台後半の4LDK13戸にほとんど10倍以上の倍率が付いたのも、お客さんは〝安い〟と感じているからだろう。
なぜ、これほど安いか。一つ考えられるのは供給量だ。同駅圏ではオリックス不動産他「ザ・フォレストレジデンス」(524戸)が坪単価165万円で早期完売してから現在までの十余年間で15物件約3,600戸(記者の推計)のマンションが供給されている。首都圏郊外部でこれほど供給量が多いのは他にないはずだ。にもかかわらず概ね好調に推移しているのは、それを吸収する需要があるということだが、やはり〝価格下げ〟圧力が耐えずかかることは否定できない。
もう一つは、2017年にスターツが分譲した「クオン流山おおたかの森」(162戸)が210万円だったのが壁になっているのではないかということだ。最高立地の物件を抜くのは容易ではない。今回の物件も、戸数の多さや隣接する柏市の物件との競合などを考慮して低めに設定したと思われる。
それにしても、コロナ禍でのこの販売スピードだ。直近の郊外型ではポラス中央住宅「ルピアグランデ浦和美園」340戸が1年9か月で完売したが、これをはるかに上回ることは間違いない。
これほどまでユーザーを引き付けるのは、やはり〝母になるなら 流山市。〟(〝父になるなら、流山市。〟バージョンもある)のスローガン通り、魅力ある街として定着しているからだろう。データの裏付けもある。
流山市の人口は約19万人で、平成23年と比較して約3万人増加している。伸び率は千葉県内ナンバーワンだ。生産年齢人口が多く、一人の女性が生涯に産む子どもの数を表す合計特殊出生率は1.67で、千葉県の1.34や全国平均の1.42を上回っている。市民の定住志向率は首都圏トップクラスの80%に達している。
この数値がどれだけ高いか、隣接する埼玉県三郷市とポテンシャルは流山市に負けないと思うわが多摩市と比較してみる。
三郷市の平成23年の人口は約13.3万人で、現在は約14.2万人。永住志向率は75.1%(平成30年)、合計特殊出生率は1.37(平成29年)。参考までに示すと、市内でもっとも「住みよい」とされる三郷中央地区は69.6%だ。同地区は駅周辺の商業施設が貧弱で、マンションの売れ行きも芳しくないのは業界関係者ならよくご存じのはずだ。流山おおたかの森とは雲泥の差だ。
多摩市の平成23年の人口は約14.4万人で、現在は約14.9万人。合計特殊出生率は1.22。永住志向率は77.8%。全て流山市に負けている。勝っているのはマンションの価格水準くらいで、多摩センター駅の駅近なら坪250万円はする。
これら数値が高いのは、井崎義治市長の手腕に負うところが多い。井崎氏は2003年、市長選に当選し長老政治を打破すると、市民自治を掲げ次々と行財政改革の手を打った。都市間競争が激化すると読み、マーケティング戦略にも熱心で、〝母になるなら 流山市。〟のキャッチフレーズで知られるように、メディアへの露出でも突出しているはずだ。今回のマンションもテレビで取り上げられた。宣伝広告費に換算したら億単位だろう。
もう一つ。最近では珍しいタレント起用について。このマンションには元AKB48の主要メンバーで女優・前田敦子さんがプロジェクトサポーターとして物件ホームページやその他の宣伝に頻繁に登場している。
記者は興味がないので全然分からないのだが、芸能人の動向とデパートに詳しいかみさんは「前田敦子? 評判悪いわよ。離婚の噂があったり…。どこのマンション? 東武? 東急? だから一流になれないのよ」と手厳しい(記者が言っているのではない。念のため)
現地(「クオン流山おおたかの森」から写す)
流山おおたかの森駅で
全国5,000人の女性の声反映 東武鉄道「ソライエ流山おおたかの森」大健闘(2018/8/9)
スターツ「クオン流山おおたかの森」 わずか半年で完売 歩留まりは驚異の30%(2018/7/14)
超割安 免震、日建、横入り玄関…質も高い スターツ「クオン流山おおたかの森」(2017/11/9)
続「街路樹が泣いている~街路樹と街を考える」流山と越谷、三郷の差(2014/10/17)
三菱地所レジ 賃貸マンション「The Parkhabio SOHO」第一弾「大手町」着工
「The Parkhabio SOHO 大手町」
三菱地所レジデンスは8月24日、1階にコワーキングスペースを併設した賃貸マンション「The Parkhabio SOHO(ザ・パークハビオ ソーホー)」を立上げ、第1弾の「The Parkhabio SOHO 大手町」を9月1日に着工すると発表した。
都市再生駐車施設配置計画制度の活用により、駐車場の附置義務が緩和され別用途も可能になったため、24時間無料で利用できるコワーキングスペース(約60㎡)にした。
また、三菱地所が開発する「(仮称)配筋付型枠」を採用することで、環境負荷低減を実現するとともに、天然木ならではの質感と温かみのある空間を提供する。
物件は、東京メトロ丸ノ内線・東西線・千代田線・半蔵門線、都営三田線大手町駅から徒歩7分、千代田区内神田1丁目に位置する13階建て49戸。設計・監理・施工は大豊建設。竣工予定は2022年6月15日。賃料は未定だが、2.5万円/坪以下となる模様。
コワーキングスペース
積水ハウス 第14回キッズデザイン賞 2部門で6点受賞
「コドモイドコロ」
積水ハウスは8月21日、キッズデザイン協議会の「第14回キッズデザイン賞」に、「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」で2点、「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」で4点、計6点が受賞したと発表した。同賞の受賞は創設以来14年連続、計93点となった。
「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」で受賞したのは「積水ハウスのキッズデザイン コドモイドコロ」と「大網白里市子育て交流センター」。
前者は、成長過程で身につける感性・知性・身体・社会性の4つの力を、発達に適した時期に伸ばす「コドモイドコロ」を2020年4月にリニューアルしたもので、「ベビー期」「キッズ期」の子どもを育てる親の疑問・悩みを解決する住まい提案を、共感しやすいQ&A構成で紹介している。
後者は、隣接する大網小学校の学童保育室不足の解消とともに、放課後子ども教室、児童館、子育て支援、母子交流機能を集約。子育てをワンストップで支援出来る環境を整えた。
「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」で受賞した「関東住まいの夢工場 小林さんち。」は、10年後の子育てファミリーにもフィットする提案や、見て伝わるリアルな暮らし演出など「共感する暮らし」を発見しやすい仕掛けとなっている。
「子育て世帯の住環境提案」は、子育て世代のための在宅ワーク対応型賃貸住宅「シャーメゾン」で提案したもので、ON・OFFの切り替えがしやすい住まいの環境を整えている。
「Open Village ノキシタ」は、「つながり」と「役割」で健康になる街づくりをコンセプトとした仙台市東部の共生型複合施設。中庭を囲むように「保育園」「交流施設」「カフェ」「障がい者サポートセンター」の4つの施設を配置している。
「それ、こどもOSです」は、子どもの遊び行動に見られる特有の思考や行為を表した22の行動言語「こどもOS」について、性別・年代別の出現傾向を分かりやすく冊子にまとめたもの。
4カ月連続して訪日客ほぼゼロに 日本政府観光局
日本政府観光局(JNTO)は8月21日、2020年7月の訪日外客数は3,800人となり、10カ月連続で前年同月を下回り、4カ月連続でほぼゼロに近い数字になったと発表した。
新型コロナの拡大により、ほぼ全世界で海外渡航制限などの措置が取られているためとしている。
旭化成ホームズ 第14回キッズデザイン賞に「my DESSIN」が受賞
バーチャルモデルハウス
旭化成ホームズは8月21日、キッズデザイン協議会主催の今年の「第14 回キッズデザイン賞」にミレニアム世代を主なターゲットとした「my DESSIN(マイデッサン)」が受賞したと発表した。
「効率的に住まいづくりをしたい」と思うと同時に「自分たちのこだわりを形にするためプロのアドバイスも欲しい」というニーズに応えるもので、場所や時間を問わず好きなタイミングで打ち合わせ出来る「スマートミーティング」手法を採用したほか、プロが選び抜いたプラン・仕様を盛り込んだ「プロライン・プロセレクト」を用意。
スマホやPCで設備仕様の確認および外壁デザイン・色のシミュレーションが出来るシステム「EST(エスト)」、間取りをVRで体感できるバーチャルモデルハウスサイトも採用している。
ポラス 第14回キッズデザイン賞に「AKUNDANA」と「育実の丘 東大宮」2作品が受賞
「AKUNDANA(アクンダナ)」
ポラスグループは8月21日、今年の「第14回キッズデザイン賞」に「AKUNDANA(アクンダナ)」と「育実(はぐくみ)の丘 東大宮」が受賞したと発表した。同賞の受賞は2年連続、通算受賞点数5点となった。
「AKUNDANA(アクンダナ)」は、「廊下=通路」「居室扉=開閉機能」という常識を再構築し、新しい廊下空間を提案。廊下に造作棚を設置し収納力をアップするとともに、その一部を隠し扉のような居室扉にすることで、子どもの自発性を養う「家族でシェアする『ひとつの空間』」を実現した。
全75戸の「ルピアコート大宮フィオーレ」の30戸に導入しており、体験者からは「子どもが自分で選べる絵本置き場にできて嬉しい」(30代女性)「子どものお片付けの習慣が身につきそう」(40代女性)「廊下の壁に見せる収納なんて素敵」(40代女性)などの声が寄せられている。今後、他の物件にも採用していく予定。
「育実(はぐくみ)の丘 東大宮」は、共働き子育て世帯に向けた、時間を生み出す家事スタイルを提案する戸建て分譲住宅。家事代行サービスを導入した。
◇ ◆ ◇
「ルピアコート大宮フィオーレ」に採用した「AKUNDANA(アクンダナ)」も「育実(はぐくみ)の丘 東大宮」も見学取材しているので、記事を参照していただきたい。
「AKUNDANA(アクンダナ)」を企画したポラスグループ中央住宅マンションディビジョン部の西牟田奈津子氏は、「2年連続で受賞させていただき、大変うれしく思います。子どもの目線、親からの目線、両方の側面から考え、誰もが通る使用頻度の高い廊下に、子どもも含めて、みんなが喜ぶ空間の実現に向けて、建具から見直し、AKUNDANAを開発いたしました。今後も、様々な角度から検証、工夫を行い、子どもにやさしく、親子で嬉しい住宅づくりを行ってまいりたいと存じます」とコメントした。
大手と互角に戦える商品企画 進化したピアキッチン ポラス「大宮」(2020/3/19)
男性諸君!必読!ポラス 家事代行サービス付き分譲戸建て「育実の丘」好調(2019/12/17)
キッズデザイン協議会 第14回キッズデザイン受賞作237点発表
キッズデザイン協議会は8月21日、子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ優れた製品・空間・サービス・研究活動などを顕彰する「第14回キッズデザイン賞」の受賞作品237点を発表した。
今回は、新しい生活様式に対応して、家で過ごす時間に関わる玩具や遊具をはじめ、屋内空間、住宅関連設備などの応募に増加傾向がみられ、持続可能な開発目標(SDGs)の実現を目指すサービスや取り組みもみられたとしている。
各大臣賞などの優秀作品は9月30日に発表される。