野村不動産HD 2021年3月期3Q 大幅増収増益 分譲住宅の事業進捗率は99.3%
野村不動産ホールディングスは1月28日、2021年3月期第3四半期決算を発表。売上高は3,733億円(前年同四半期比12.6%増)、営業利益は475億円(同68.6%増)、事業利益は478億円(同65.3%増)、経常利益は400億円(同82.6%増)、四半期純利益は259億円(同77.1%増)となった。
住宅部門では、マンションと戸建てを合わせた住宅分譲事業の計上戸数は1,585 戸(同206戸増)となり、通期の計上予定に対する当第3 四半期末時点での契約進捗率は99.3%となっている。
都市開発部門は、売上高1,532億円(同5.9%増)、事業利益325億円(同31.7%増)となった。
2021年3月期業績予想については2020年7月に発表した予想を変更し、売上高5,800億円、営業利益710億円、事業利益700億円、経常利益590億円、当期純利益370億円とした。
積水ハウス 「2021年ブルームバーグ男女平等指数」に選定
積水ハウスは1月28日、ジェンダーに関する情報開示と男女平等への取り組みに優れた企業が選出される「2021年ブルームバーグ男女平等指数(Bloomberg Gender-Equality Index)」に選定されたと発表した。
「ブルームバーグ男女平等指数」は、ブルームバーグ社が開発した男女格差を示す指数で、企業のジェンダー平等に関連した行動指針や統計、人事制度、商品開発、情報開示などで優れた企業を選定するもの。今回は世界44の国と地域から380社(日本企業14社)が選定された。
同社は、あらゆる分野で女性が活躍できるよう具体的な方針・推進体制を定め、実行しており、女性営業職・技術職の積極的な採用とともに、キャリア形成や人的ネットワークの構築にも注力。女性管理職も229人(2020年4月時点)と着実に増加している。
同社執行役員ダイバーシティ推進担当・伊藤みどり氏は「今回、世界的な指標に選定され、大変喜ばしく思います。不透明な時代の持続的成長には『多様なチカラ』が不可欠です。女性をはじめ、多様な人材がイキイキと能力を発揮できるよう、今後も積水ハウスグループが一体となってインクルーシブな環境づくりに邁進していきます」とコメントしている。
隈研吾氏設計 鉄と木とガラスの「融通無碍」ハイブリッド「田園調布せせらぎ館」

「大田区 田園調布せせらぎ館」
市民の地域活動や文化活動の拠点として1月16日開園した田園調布せせらぎ公園内の「大田区 田園調布せせらぎ館」を見学した。施設は建築家・隈研吾氏が設計を担当しており、鉄骨造でありながら内外装に自然素材の木をふんだんに用い、雑木林のような公園に面した側は大開口のガラスによって建物の中と外を緩やかにつなぐハイブリッド建築物だ。
施設は、東急多摩川線・東横線・目黒線多摩川駅からすぐ、大田区田園調布一丁目の「田園調布せせらぎ公園」の一角に位置。建物は鉄骨造2階建て延べ床面積約2,433㎡。総工費は約20億7,000万円とメディア(朝日新聞)が伝えた。
大田区立図書館にある資料の予約・受取・返却、レファレンスができる図書サービスコーナーや多目的室、集会室、和室のほか、田園調布せせらぎ公園の自然を感じながらくつろぐことができる休憩スペース、カフェを併設している。
隈氏は施設紹介映像の中でインタビューに答え、「場所は、わたしが子どものころ遊んだところで、国分寺崖線の南端に位置しているのが特徴。建物は、丘陵の地形を感じられる縁側のような気持のいい空間をデザインした。縁側の気持ちのいい日陰の中で本を読んだりおしゃべりしたり、いろんな活動をしたりできるようになればいいなと設計した。カフェは離れ感を出し、より自然と一体化した隠された場所みたいなニュアンスを与えてみた。日本の空間の特徴は、中と外の空間が一体になっているということであり、今回も床、壁から小物にいたるまで景色にあった色合いとかテクスチャーなど自然素材をふんだんに使用した。施設全体は融通無碍に使える、利用者の様々なアイデアに柔軟に対応できるデザインとした。市民と一緒に伸びていってくれることを期待している」などと語っている。

道路側の外壁

公園側の外観

図書サービスコーナー

壁面書棚(上部のフェイクの植物はいかがなものか)

2階から1階を見降ろす
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施設をみてすぐ隈氏が設計した建物であることが分かった。建物は、総延長100m近くありそうな南北軸が長い切妻か差しかね屋根形状で、過剰な装飾を一切排した凛とした気品を漂わせていた。
道路に面した外壁にはアセチル化木材(※)が縦ルーバー状に張られていた。板材は大中小の3種のみだが、板を繋ぎ合わせたり、間隔を変えたり、側を表面に配置したりなどして見る方向によって表情が異なるように工夫されている。隈氏がよく使う手法だ。
※木材のアセチル化とは,木材成分(セルロースやリグニンなど)に含まれている水酸基に,酢酸を化学的に反応させた木材で、耐腐朽性能、寸法安定性、安全性が高いとされている。外壁などの原材料にはパイン材が用いられることが多いようだ。
一方で、公園側の外観は総ガラス張りで、外からは周囲の緑がガラスに映しこまれ、建物の中と外を緩やかにつなぐデザインコンセプトが手に取るように理解される。
内装も床、壁、天井、階段などにオークの突板がふんだんに採用されている。
建物も素晴らしいが、敷地面積約34,664㎡の比高差にして10m以上ありそうなせせらぎ公園もまた手つかずの雑木林のようで、人工的な公園とは一線を画している。
園内には大きな湧水池が2か所あり、サクラ、モミジ、ツバキなどのほか樹齢数百年、幹周り2m以上ありそうなケヤキ、コナラ、シラカシ、ズダジイ、イチョウなどの巨木もたくさん植わっている。
隈氏が設計した「角川武蔵野ミュージアム」がいま話題となっているが、「田園調布せせらぎ館」と「せせらぎ公園」もまた大田区の新しい名所になるのではないか。

湧水池

スダジイの巨木

公園側から写す
三菱地所ホーム ウイルスなど除去効果大きい賃貸住宅発売/日機装 生産体制2.5倍

外観パース
三菱地所ホームは1月18日、ニューノーマル時代の安心快適キャンペーンとして、全館空調「エアロテックFit」に「新・UVクリーンユニット」を搭載した戸建賃貸住宅「The Park Maison STYLE+Fit・UV」を発売したと発表した。
総2階で同面積の場合、一雁行までは同一価格で提供するメリットがあるほか、敷地形状に合わせて計画することが可能。搭載する「エアロテックFit」は部屋ごとに室温設定が可能で、昨年10月に製品化した「新・UVクリーンユニット」を全館空調室内機に取り付けることで、ウイルスやアレル物質などの除去効果が期待できる。
キャンペーンは、2棟以上の同時施工で2022年2月末までの完工引き渡しが条件となる。参考価格は、2階建て延べ床面積24.98坪の場合、1,500万円から(坪単価60万円・税別)。長屋タイプも個別対応する。

参考プラン

リビング
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「新・UVクリーンユニット」については、同社と日機装が昨年10月共同記者発表会を行ったときの記事を参照していただきたい。
日機装は今年1月8日付のプレス・リリースで、空間除菌消臭装置「Aeropure®(エアロピュア)」の生産体制をこれまでの約2.5倍となる年産25万台まで増強し、供給体制を強化したと発表した。
同製品は、2020年1月28日から販売開始しているが、その直後から医療機関、介護施設、保育園、公共交通機関、飲食店を中心に多くの施設などで採用され、生産が追い付かず、商品供給の納期が長期化していたが、今回、納期短縮を図るとともに、中国や欧米などの海外展開を見据えた生産体制を構築したという。
成約報告怠る・売り建て・モラトリアムなど 「レインズ情報の謎」を解くカギ
1月24日付「レインズ情報の謎」の記事に対して、同業の記者の方から謎を解くカギをいただいた。ここに紹介する。
まず、中古マンションなどの成約件数と新規登録件数の差が大きいことについて。
宅地建物取引業法第三十四条の二第7項とレインズ利用規程第九条では、宅建業者(レインズ会員)は、登録物件の成約があった場合は速やかにレインズに届け出ることが義務付けられているが、この報告を怠る、失念する業者が「信じられないほど多い」とのことだ。きちんと報告したら数値はどのように変わるのか興味深い指摘だ。
新規戸建ての新規登録件数が住宅着工戸数を大幅に上回っていることについて。これは、新規登録件数の中には「建売住宅」のほかに「売り建て」が含まれているのではないかということだ。
「建売住宅」とは読んで字の通り住宅を建てて(着工)から分譲するもので、一方で「売り建て」は、土地を売ってから住宅を建てる販売方法の一つだ。停止条件付売買契約と呼ばれているもので、買主は土地の売買契約を売主と結んだ後に、建物の建築請負契約を売主と結ぶことを条件づけられている。
バブル崩壊までは〝建てれば売れる〟時代が続いたので、「売り建て」方式はそれほど多くなかったが、崩壊後は売主の業者は建物が竣工しても売れ残る(在庫)を抱えるリスクを避けるため、「売り建て」に比重をおく業者が増えた。
レインズの新規登録件数にどれくらいの「売り建て」が含まれるのかは不明だが、この指摘は正しいのではないか。
もう一つ、鋭い指摘があった。「レインズのモラトリアム」というものだ。
不動産業者に売買を依頼する媒介契約を結ぶ場合、複数の不動産業者に仲介を依頼できる一般媒介契約、不動産業者1社に依頼する専任媒介契約と専属専任媒介契約がある。不動産業者は、一般媒介契約の場合はレインズへの登録は任意で義務はなく、専任媒介契約は7日以内、専属専任媒介は5日以内に登録する義務が生じる。
専任媒介は他の不動産会社が売主、買主を見つけた場合は仲介手数料を受領できることになっている(専属専任は仲介を依頼した業者を通じてしか売買契約は結べない)。つまり、専任媒介契約を結んだ不動産業者はこの7日間の猶予期間内に売買を成立させれば売主、買主双方から仲介手数賞を受領でき、レインズへの報告義務は生じないので、これがレインズ情報に大きな影響を与えているというのだ。
以上、これらのアドバイスで全て謎が解けたわけではないので、機会があったらレインズに取材しようと考えている。
都宅協 5名の宅地建物取引士の個人情報が記載された書類紛失
東京都住宅政策本部住宅企画部不動産業課は1月18日、東京都の宅地建物取引士証交付に係る業務を委託している東京都宅地建物取引業協会(都宅協)において宅地建物取引士(宅建士)の個人情報が記載された書類が所在不明となる事象が発生したと発表した。
1月8日(金曜日)午後5時40分頃、都宅協の開業支援センター(西新宿三丁目)の職員が本部研修センター宛ての5名の宅建士の個人情報が記載されたレターパック1通を郵便ポスト(西新宿二丁目)に投函したが、1月14日(木曜日)時点で本部研修センターに到達しておらず、新宿郵便局に確認したところ、新宿郵便局内では当該レターパックの受付記録がないとの回答があり、1月15日(金曜日)、都宅協から新宿郵便局に原因の調査を依頼、1月15日(金曜日)、都宅協は対象者5名に対し、経緯の報告及び謝罪を行ったというもの。
書類には宅地建物取引士の住所、氏名、登録番号、電話番号、生年月日、従事先の宅地建物取引業者の商号及び免許証番号、試験合格後1年を経過しているか否かの別、現に有する宅地建物取引士証の有効期限、顔写真が記載されている。
今後の対応として、住宅局は都宅協対し今後、個人情報の記載された書類の送付に当たっては、簡易書留等を利用し、直接郵便局の窓口において発送手続を行うなどの対応を求めていくとしている。
都の新型コロナ 100歳以上の感染者も激増 1月だけで21人 昨年末の累計16人突破


一都三県に新型コロナ緊急事態宣言が再発出されてから2週間以上が経過したが、東京都の100歳以上の感染者は1月に入ってから21人に達しており、昨年末までの16人を超えている。
別表のグラフは都内の100歳以上の感染者をまとめたものだ。昨年末までの感染者は男性が5人、女性が11人の合計16人だったのが、1月4日に女性2人の感染が明らかになると、その後は連日のように感染し、22日と23日はそれぞれ4人が感染。1月だけで男性は3人、女性は18人、合計21人に達し、累計では37人となった。
男女別では圧倒的に女性が多いが、人口10万人当たりの感染者(率)で見ると、男性(昨年9月15日現在人口9,475人)は84.4人、女性(同70,975人)は40.9人となり、感染率は女性のほうが圧倒的に低いことが分かる。データは〝女性は強し〟を裏付けている。
着工の倍の新築戸建て登録 在庫はどうなる 情報の非対称性など レインズ情報の謎
昨日(1月23日)の中古マンションの成約件数などの記事は、東日本レインズの発表資料をそのままコピペしたものだ。新築マンションや新築戸建てなら多少のことは分かるのだが、それと連動するはずの中古マンションや中古戸建ては、実のところ何も分かっていない。
分からないことを書かないのが記者の鉄則だ。知ったかぶりは間違いなく墓穴を掘る。致命傷にもなりかねない。以下は、何も分からない記者がどうしても腑に落ちない疑問点を書き連ねたものだ。
まず、新規登録件数と成約件数の隔たりについて。中古マンションも中古戸建て、新築戸建て、土地ともその差は大きい。
2020年の中古マンションでは、新規登録件数は181,750件で成約件数は35,825件なので、登録件数に占める成約件数の割合は19.7%だ。同じように中古戸建ては20.7%、新築戸建ては8.4%、土地(100~200㎡)は11.2%だ。
新築マンションや分譲戸建てではまずありえないことだ。100戸分譲し、売れるのは年間20戸だとしたら、完売まで5年かかる計算になる。普通のデベロッパーは持ち堪えられない。
不動産は腐らないからいいようなものの、店頭に並べたトマト100パックのうち20パックしか売れなかったら店主は真っ青になる。売れない不動産は根雪のようにずっと残り続けることになるのか。それとも在庫を処分する奥の手でもあるのか。
次に、新築戸建ての新規登録件数の多さについて。レインズのデータによると、2010年は約35,000戸だったのが、年々増加しており、昨年は前年比で16.5%減少したものの登録件数は約75,000件もある。倍増だ。これが分からない。
国交省のデータによると、首都圏の建売住宅の着工戸数はここ10年来ほぼ5~6万戸台で推移している。このうち、レインズに登録しない自社分譲と販売委託する戸数比率を50%と仮定すると、レインズの登録件数はその倍だ。信じられないほど多い。これはなぜか。畢竟するに、着工時には持家、あるいは貸家として申請したのち何かの都合で分譲に切り替えたということなのか。
それにしても、新築戸建ての新規登録件数に占める成約件数割合は8.4%にしか過ぎない。これも不自然だ。「新築」の定義は完成してから1年間だれも住んでいない住宅のことだから、売れなかった数万戸の「新築」はそのまま「中古戸建て」に移行するのか、それとも売主の都合などで登録が解除されるのか。これも謎だ。
もう一つ、レインズ情報の非対称性だ。ビッグデータは全て公的機関や不動産会社に握られている。一般の人はレインズ情報にたどり着くことはできない。
なので、記者はレインズ情報にはどのような項目が盛り込まれているのか知る由もないが、レインズが公表しているデータから推測すれば、物件の基本的な概要は全て入力されているはずだ。
新築戸建てであれば、駅からの距離、用途地域(建ぺい率・容積率)、土地面積、建物面積、価格、間取り、売主、施工会社、完成年月などだ。
レインズ会員の不動産業者がこれらを並び替えれば、ほとんど瞬時に全体のマーケットを把握することができる。記者が先日書いた土地面積が「60~80㎡」のミニ戸建てだって、どれくらい供給され、契約率はどうなっているかなど手に取るように分かるはずだ。
レインズは、利用規定で「会員(不動産業者)は機構から取得した物件情報・成約情報を、原則として、会員自らが機構を通して不動産取引を成立させるために適正に利用すること」(利用の目的)とし、「機構から取得した物件情報・成約情報を外部に開示することはできません」(目的外利用の禁止)としているが、実際は「機構から取得した物件情報・成約情報を集計・加工・分析したもの」(同)としか思えない情報がWEBサイトに飛び交っている。
2020年首都圏中古マンション成約は約3.6万戸 中古戸建ては過去最多 東日本レインズ
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は1月22日、首都圏の2020年(2020年1~12月)の不動産流通市場の動向をまとめ発表した。
中古マンションの成約件数は35,825件(前年比6.0%減)で2年ぶりに前年を下回った。
成約物件の1㎡当たり単価は首都圏平均で55.17万円(前年比3.2%上昇)で、8年連続の上昇。この8年で44.5%上昇している。
成約物件価格は3,599万円(前年比4.6%上昇)で、1㎡当たり単価と同様に8年連続で上昇。5,000万円超の各価格帯が成約件数、比率とも拡大している。
成約物件の平均専有面積は65.24㎡(前年比1.3%拡大)と2年ぶりに拡大、平均築年数は21.99年(前年21.64年)で、経年化が進んでいる。
中古戸建住宅の成約件数は13,348件(前年比2.4%増)と2年連続で前年を上回り、2016年(13,195件)以来4年ぶりに過去最高を更新している。
成約物件価格は首都圏平均で3,110万円(前年比0.2%下落)と2年連続で前年を下回った。
成約物件の平均土地面積は147.99㎡(前年比0.8%拡大)、建物面積は105.24㎡(同0.3%拡大)となっている。平均築年数は21.62年(前年21.38年)で、経年化が進んでいる。
新築戸建住宅の成約件数は6,334件(前年比7.9%増)と、2年連続で前年を上回った。
成約物件価格は首都圏平均で3,486万円(前年比0.7%下落)と、2年ぶりに前年を下回った。
成約物件の土地面積は122.95㎡(前年比0.3%縮小)、建物面積は98.40㎡(同0.5%縮小)となっている。
土地(100~200㎡)の成約件数は5,828件(前年比0.02%増)で、ほぼ横ばいながら前年を上回った。
成約物件の1㎡当たり単価は首都圏平均で19.41万円(前年比2.8%下落)と、2年連続で前年を下回っている。
成約物件価格は2,810万円(前年比3.0%下落)で、2年連続で前年を下回っている。
大和ハウス 湘南最大級全914戸の「プレミスト湘南辻堂」が完成

「プレミスト湘南辻堂」
大和ハウス工業は1月22日、神奈川中央交通と長谷工コーポレーションと共同で開発を進めている神奈川県藤沢市の大型分譲マンション「プレミスト湘南辻堂」全街区が同日完成したと発表した。
「プレミスト湘南辻堂」は、35 000㎡超の敷地に建設した総戸数914戸で、全16か所の多彩な共用施設を設けた湘南エリア最大級のマンション。2017年から分譲開始されている。

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この物件については、分譲開始時と第1街区が完成したときの記者見学会の模様を記事にしているので、こちらも参照していただきたい。
一つだけ、プレス・リリースにもあるのだが、辻堂エリアがARUHI presentsの「本当に住みやすい街大賞2021」で3位にランクされたことについて触れておきたい。
どこが「本当に住みやすい街大賞」として祭り上げるのは勝手だが、小生はどうして川口が2年連続でトップとなり、2位の大泉学園に次いで辻堂が3位になっているのか全然理解できない。どう読んでも根拠が希薄だ。
川口は商住混在の雑多な街だ。マンション価格も駅近は坪300万円をはるかに突破する。大泉学園も、同じレベルの街なら100か所くらいあるのではないか。
辻堂はどうか。〝海好き〟の記者は辻堂に限らず湘南の藤沢、茅ヶ崎、平塚、大磯…もいいと思うが、「住みやすいか」と問われても答えようがない。何をもって住みやすいか、それは人それぞれ〝住めば都〟だからだ。辻堂に住む人は、どうして川口や大泉学園に〝負ける〟のか理解できないのではないか。
その一方で、「本当に住みやすい街大賞2021」のシニアランキングは1位が武蔵小山で、2位は南大沢、3位は平塚だ。これも根拠はまったく不明。少なくとも南大沢よりわが街・多摩センターのほうがはるかに住みやすいと思うし、平塚と辻堂はどちらのほうがシニア向けで上位か知りたいものだ。
まあ、こんなことを書いてもARUHIの宣伝に加担するだけなのでこれくらいでやめる。
辻堂のマンションについては、大京の「湘南 C-X」と関電不動産他の「シエリア湘南辻堂」の記事などを添付するので参照していただきたい。
大和ハウス工業の大規模マンションでは「プレミスト船橋塚田」が素晴らしいので、こちらも記事を添付する。
実質10か月で300戸超の驚異的売れ行き 大和ハウス「プレミスト船橋塚田」(2020/10/20)
川口元郷-現地-川口 徒歩30分 街路樹は1本もなし 「本当に住みやすい街大賞」? (2020/2/25)
植栽計画がいい シニア層はもっと増やせるはず 大和ハウス「湘南辻堂」A敷地竣工(2019/3/20)
業界初の体力測定装置に狂喜 大和ハウス「プレミスト湘南辻堂」 同社は販売に自信(2017/9/11)
首都圏第1弾「シエリア湘南辻堂」第1~3期1次199戸が登録完売 関電不動産開発(2016/11/8)

