圧倒的人気呼ぶか モリモト「たまプラーザ」と「用賀」

「ディアナコートたまプラーザ」
モリモトが3月下旬に分譲する「ディアナコートたまプラーザ」(44戸)と「ピアース用賀」(35戸)に注目しており、モデルルーム見学をお願いしたのだが、コロナ禍でもあり、お客さん対応に限定しており、同業などからの見学申し込みを全て断っているとのことだった。物件概要、現地地図だけで判断して、人気化は必至だ。見学が可能になるころには完売している可能性が高い。
「たまプラーザ」は、東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩5分、横浜市青葉区美しが丘1丁目の第2種中高層住居専用地域に位置する6階建て44戸。専有面積は33.57~105.39㎡。設計・監理はスペーステック一級建築士事務所。外観共用部デザイン監修はアーキサイト メビウス。施工は風越建設。
現地もモデルルームも見学していないので、いい加減なことは言えないが、間違いなくたまプラーザの一等地だ。坪単価は最低で430万円、平均すると400万円台の半ばか。同駅圏の最高値を更新するはずだ。端正な外観デザインが美しい。
「用賀」は、東急田園都市線用賀駅から徒歩2分、世田谷区玉川台一丁目の第1種住居地域、第2種低層住居専用地域に位置する6階建て34戸。専有面積は36.64~78.78㎡。設計・監理はケプラー都市建築設計。デザイン監修は南條設計室。施工は新日本建設。
こちらも立地はおおよその察しが付く。記者は2014年分譲の「ディアナコート用賀翠景」と2018年分譲の「ディアナコート用賀」を見学している。今回は「ピアース」なのでコンパクトが中心のようだ。坪単価は500万円を超えないとは思うが、超えても驚かない。

「ピアース用賀」
プラン・デザイン秀逸 地所レジ、住友に勝てるか モリモト「ディアナコート用賀」(2018/3/6)
自然素材が見事に調和 モリモト「ディアナコート用賀翠景」(2014/10/24)
レンタブル比67% わが国初の社会人・学生・賃貸の複合 長谷工「コムレジ赤羽」

「コムレジ赤羽」
長谷工コーポレーションは3月2日、わが国で初と思われる「社会人棟」「学生棟」「賃貸棟」からなる複合共創型レジデンス「コムレジ赤羽」が竣工したのに伴う記者内覧会を行った。赤羽駅から徒歩8分の全340戸で、レンタブル比率(有効率)は実に67%で、ICTを積極的に活用し、それぞれの棟が緩やかにつながる仕掛けが随所に施されている。建物の一部をRC造と木造のハイブリッド構造とするなど木質化の取り組みも行っている。付加価値の高いレジデンスだ。
物件は、JR赤羽駅から徒歩8分、北区赤羽南二丁目の準工業地域に位置する敷地面積約5,197㎡、RC造8階建て(一部木造、鉄骨造)全340戸。竣工は2022年2月下旬。事業主・設計は長谷工コーポレーション。施工は長谷工・不二建設共同企業体。敷地は大日本印刷の施設跡地。
「社会人棟」は全168戸で、専用面積は16.41~16.50㎡、賃料は107,000円/月、共益費は13,000円/月。シャワー室か浴室付き。
「学生棟」は全112戸で、専用面積は13.50~17.85㎡、現在募集中の住戸(56戸)の賃料は80,000円/月~95,000円/月。シャワー室か浴室付き。
「賃貸棟」は全60戸で、専用面積は29.20~58.54㎡、現在募集中(18戸)の賃料は128,000円/月~260,000円/月、共益費は24,000円/月~30,000円/月。食洗機を標準装備。
貸主はいずれも長谷工ライブネットで、敷金・礼金・更新料は1か月(学生棟の礼金は150,000円)。家具・家電はベッド・チェア・エアコン・照明・冷蔵庫・電子レンジなど。インターネットは無料。契約は普通借家契約で、契約期間は2年間。
地域や大学・企業とも連携したコミュニティ形成の取り組みを進めていくのが大きな特徴で、それぞれが緩やかにつながる共用部分に工夫を凝らしているほか、学習プログラム「GAKU家」を通じて様々なイベントを開催していく。
また、顔認証、ランドリーの稼働状況、フィットネススタジオの混雑状況、CO2濃度確認、カフェテリア決済などICT(Information and Communication Technology=情報通信技術)を積極的に採用しているのも特徴の一つ。
内覧会で、同社都市開発部門不動産投資事業部事業部長・浅野武彦氏は、「2017年に当社の若手が取り組み始めたのに端を発している。『コムレジ』には、コミュニティとコンプレックス(複合)の意味が込められており、これまでにない『賃貸』のコミュニティをどのようにして育てるかをハード・ソフト両面で実現しようというプロジェクト。新しい試みとして一部木造化も図った。共用部の設備などはすべてコミュニティに欠かせないもの。当社が保有する施設でもあり、今後もどんどんアップデートしていく」と語った。

ツドイラウンジ・パーティルーム

エントランス

中庭

フィットネススタジオ
◇ ◆ ◇
数えたわけではないが、浅野氏は数分間のあいさつの中で〝コミュニティ〟の言葉を5回は使った。いうまでもなく、わが国の格差社会はどんどん進行し、家族間のコミュニティすら希薄になっていることを考えると、浅野氏がコミュニティを強調するのは分からないではないが、言うは易く行うは難し。社員、普通の賃借人、学生が交じりあうことなど不可能ではないかと思った。これまで見学した集合住宅のうち、サ高住と賃貸マンションなど2つの組み合わせはあったが、今回のように3つが同じ敷地内に収まっているのは初めてだった。
なので、同社に聞いたら、同社も「当社の調べでは他にはない」とのことだった。入居後1年経ってから、この共創プログラムがどのように評価されているか知りたい。
内覧会では、入居者すべてが出入りできるエントランス、社会人・賃貸棟のみ利用可のエントランス、フィットネススタジオ(115㎡)、サウンドルーム(38㎡)、学生は立ち入れない飲酒可能のツドイラウンジ・パーティルーム(220㎡)、ワーキングルーム(10室)、ゲストルーム(23㎡、2室)、カフェテリア、共用ランドリー、シェアリビングなどの共用施設を見学した。
その多彩さと広さに驚いたのでレンタブル比率(有効率)を聞いた。何と67%だった。このレンタブル比率が全てを物語っている。一言でいえば、極めて付加価値が高いということだ。分譲マンションだったら、坪単価370万円の価値があると思う。この高さをどうアピールできるか。
◇ ◆ ◇
前段ですべてを言い尽くしたはずだが、木質化とリーシングについても触れたい。
木質化は、学生棟の北東側の一部で行われており、1階はRC造、2階から5階までが木造のハイブリッド構造だ。構造柱(管柱)はスギ集成材、垂木はスギ製材、梁、大引、母屋はカラマツ集成材を採用している。
もう一つ、カフェ棟の天井部分にはカラマツの不燃化を施した木ルーバーが使用されていたが、ルーバーの総延長は1,073.1mもある。カフェ内は木の香りが心地よかった。このカフェ棟と中庭を包み込むようなコの字型の住棟配置もいい。設計を担当したのは同社エンジニアリング事業部第一設計室だ。波を打つデザインもいい。
社会人棟のリーシングでは、1フロア24戸に対して同じ業種は1つに限定しているとのことだ。なるほど。1フロアに競合会社の社員が入居したら企業も入居者も問題が起きたら困る。それを避けようということか。

一部木造の学生棟(1階と2階以上では外観も異なるのが分かる)

学生棟 シェアリビング

カフェ棟(天井はカラマツ材のルーバー)

カフェ棟
北区初のZEH 近鉄不「赤羽」/涙が出るほど嬉しかった「お父さん、頑張ってね」(2020/6/25)
二重・樹脂サッシ&タオル掛け2か所に感動 大成有楽不「習志野大久保」 1期1次即完

「オーベル習志野大久保」
大成有楽不動産が分譲開始した「オーベル習志野大久保」を見学した。駅から徒歩9分のマンションや戸建てが建ち並ぶ住宅街の一角で、坪単価(170万円台半ば)から判断してコストパフォーマンスが高いマンションだ。線路に近いことから二重サッシ(一部除く)を採用し、居室側は樹脂サッシにすることで省エネ性にも配慮している。
物件は、京成本線京成大久保駅から徒歩9分、習志野市大久保2丁目の第一種中高層住居専用地域、第一種住居地域に位置する6階建て全82戸。先着順で分譲中の第1期2次(15戸)の専有面積は57.83~77.46㎡、価格は3,288万~4,388万円(最多価格帯3,700万円台)、坪単価は170万円台の半ば。竣工予定は2023年1月下旬。設計・施工・監理は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト。
2月14日に抽選分譲し、即日完売した第1期(14戸)の専有面積は57.83〜77.98㎡、価格は2,998万〜4,298万円。問い合せ件数は304件 来場者数は63組(2月16日現在)。
現地は、幅員約4~7mの緑道が整備され、立派なケヤキやサクラの街路樹(一部除く)が植えられているハミングロードから一歩入った中層マンションや戸建てが建ち並ぶ住宅街の一角。市立中学校が隣接(徒歩2分)し、市立小学校へも徒歩6分。
建物は全82戸のうち69戸が南向きで、敷地南側には駐車場を挟んで京成線の線路が走っていることから、線路側に面した住戸は二重サッシを採用し、居室側は樹脂サッシとして遮音性と断熱性を高めている。
主な基本性能・設備仕様は、直床、床暖房、リビング天井高2450ミリ、食洗機、浴室タオル掛け2か所、同社オリジナルの「オレンジラボ」、物干し金物のほか、LDKに隣接するスペースにホームライブラリ―(38戸)、マルチスペース(5戸)、こもルーム(6戸)を提案。共用部には「キッズスペース・ラウンジ(集会室)」のほか、Wi-Fi環境が整った900誌以上の雑誌が手持ちのスマホを利用して無料で楽しめる「J:COM ブックス スポット」や「スタディルーム」2室、コープみらいの「宅配サービス」の配達物を一時置きできる鍵付きの「食配ステーション」を採用している。

タオル掛け2か所

現地近くのハミングロード
◇ ◆ ◇
同社のマンションは、数年間ほとんど全てといっていいくらい見学している。特別な理由はない。プレス・リリースをそのまま記事にするのはためらわれるからで、さらにいえば同社を含めて芙蓉グループのデベロッパーが好きだからだ。東京建物、安田不動産、中央日本土地建物、ヒューリックなどだ。それぞれ旧グループが異なり社風も微妙に異なるが、共通するのは何事も〝真面目〟〝一生懸命〟に取り組んでいることだ。
RBA野球にそれはよく表れている。生き馬の目を抜くような戦略を取ることはなく(これは欠点でもあるが)、現有勢力で精いっぱい戦っている。大成有楽は〝出ると負け〟を繰り返しているが、応援したいチームだ。
マンション事業も同様だ。同社は「オレンジラボ」に象徴されるように、生活者目線の商品企画に力を入れている。それがマンション購入検討者に評価されているはずだ。
しかし、今回の見学では危惧することが一つあった。坪単価は相場からしてこんなものだろうと思うが、利益率を高めるために基本性能・設備仕様レベルを落としているのではないかということだった。
モデルルームを見学して危惧は杞憂であることが分かった。その一つは前段で書いた二重・樹脂サッシを採用していることだった。敷地から線路まで20m以上あったので、それほど騒音は気にならないはずだが、同社はきちんと対応している。樹脂サッシのよさは住んでみればよく分かるはずだ。
もう一つ、安堵したのは浴室のタオル掛けを2か所に設けていたことだ。これまで何回か書いたが、建築費の上昇などを吸収し、グロス価格を抑制するためにタオル掛けを2つから一つに減らすどころか、1つもつけないマンションが増えている。特に千葉方面は多いような気がする。
なので、恐る恐る浴室を覗いたらちゃんと2つ付いていた。嬉しくなってそのことを、物件の説明を受けた同社マンション事業部・平井氏に伝えたら、平井氏は「最初の仕様では1つしかなかったのですが、2つないとファミリーは不便だよねと話し合って2つ付けることにしました。」と話した。この言葉に記者は感動した。
読者の皆さんは〝たかが、そんなこと〟というかもしれないが、記者は逆のことを考える。タオル掛けは1本せいぜい2万円くらいのはずだ。それを削ってでもコストを下げ、利益を上げようとする姑息な手段を取るデベロッパーやゼネコンが許せないのだ。顧客主義とは真逆だ。
一事が万事という言葉もある。タオル掛け1本をけちるようなデベロッパーは他でも消費者が見逃してしまうステルス値上げをしているのは間違いない。
この記事を読む購入検討者の方には、ついていなければ文句の一つや二つぶつけてみることを勧める。十中八九は〝無料〟で付けてくれるはずだ。タオル掛けが付いているかついていないか、1つか2つか、デベロッパーの良心を計る簡単なモノサシだ。

建設現場
最終8戸は今後の展開見据えた個性的プラン ポラス 販売好調の「柏」

「ルピアグランデ柏 ココロリゾート」
ポラスグループ中央住宅は2月21日、販売好調の「ルピアグランデ柏 ココロリゾート」(全196戸)の最終販売8戸を社内外のスタッフやデザイナーが提案した空間として新たなコーディネートを施した「住まいコレクション」として1月27日から販売開始すると発表した。
「住まいコレクション」は、顧客ニーズを探るとともに、1棟リノベーションマンション事業などへのデザインの経験値を積むため。販売するのは以下の8戸。
①変化を楽しむ暮らし:スライドテーブルと収納BOXの組み合わせで変化を楽しむ部屋

「変化を楽しむ暮らし」
②ホームグランピング:ハンモックやテント、アウトドアチェアで、おうちでグランピングの部屋

「ホームグランピング」
③西海岸リゾート:リゾート感に満ちたインテリアを採用した非日常を味わう部屋
④TSU・NA・GUリビング:回遊性の高い家具配置、親子で楽しめる黒板クロスなど家族がつながる部屋

「TSU・NA・GU リビング」
⑤ぬくもりのヴィラ:軽井沢をイメージしたリゾートスタイルの部屋。電気暖炉で炎も演出
⑥快眠ウェルネス:エアウィーブのマットレス、森林浴アロマなど快適な睡眠環境を提供の部屋
⑦ソファラウ ンジ:床から壁まで、赤が際立つ3色のスタイリッシュな空間の部屋

「ソファラウンジ」
⑧夢見るクローゼット:洋室を一部屋まるごとクローゼットにした住まいの部屋
価格は3,998万~4,498万円、専有面積は70.06~73.45㎡。一般分譲(坪単価160万円)と比べて1戸当たり坪20~40万円くらい、グロスにして500~800万円くらい高い。
「ルピアグランデ柏 ココロリゾート」は2021年9月の竣工前完売が可能なほど人気を集めている。
◇ ◆ ◇
同社はコロナの感染拡大がなければメディア向け見学会を開く予定だったが、自重したようだ。実物を見学できないのが残念だ。この種のチャレンジは聞いたことがない。もともと商品企画が優れていたからできめる芸当ではあるが、コンセプトを明確に打ち出し、ターゲットを絞り込む販売手法は大賛成だ。一般分譲よりグロスにして500~800万円高いのもうなづける。
大和ハウス 販売好調の「プレミスト王子神谷」 2期分譲開始

「プレミスト王子神谷」
大和ハウス工業は2月18日、販売好調の「プレミスト王子神谷」の第2期35戸の販売を2月19日から開始すると発表した。第2期の専有面積は66.91~82.58㎡、価格は5,698万~7,098万円。
第1期135戸の販売開始は昨年12月4日からで、2月13日時点で、総戸数227戸のうち57%にあたる131戸を成約。
契約者の属性は、東京23区在住が約90%を占め、北区以外は約半数。年齢層は20代~30代が約50%、40代~50代が約40%、職業は会社員が約70%、公務員が約15%。
同社は、契約者からは最寄り駅から徒歩2分の立地にありながら、遊具も設置されている広大な公園に隣接しているなど、自然を身近に感じられる住環境や、多くの商業施設、医療施設、教育施設が徒歩10分圏内にあり、日常の生活利便性が高い点が評価されているとしている。
これまでの資料請求数は2,300件超、2021年10月にオープンしたモデルルームへの来場も600件を超えている。
◇ ◆ ◇
添付した記事を参照していただきたい。昨年10月に見学した時点で、「人気は必至」とみて、そのように記事にも書いた。
単価設定は強気だと思ったが、駅近ながら表通りから一歩入った、隣接地を含め4つの公園が近接している住環境のよさ、商品企画による差別化をアピールできているのが評価されているようだ。
第1期は全227戸の約6割の135戸 大和ハウス他「王子神谷」圧倒的な人気(2021/12/3)
中高層マンション群の最前列 駅近の公園隣接 大和ハウス「王子神谷」(2021/10/27)
埼玉県産材の杉材を多用 SDGsの取り組み強化 三菱地所レジ「大宮吉敷町翠邸」

「ザ・パークハウス大宮吉敷町翠邸」
三地所レジデンスは2月18日、大宮駅圏の「ザ・パークハウス」第4弾となる「ザ・パークハウス大宮吉敷町翠邸」のメディア向けモデルルーム内覧会を行い、オンラインプロジェクト説明会を2月23日に開始すると発表した。
物件は、JR京浜東北線さいたま新都心駅から徒歩9分、JR大宮駅から徒歩13分、さいたま市大宮区吉敷町2丁目の商業地域に位置する19階建て全106戸(分譲対象外住戸12戸含む)。専有面積は57.74~73.20㎡、価格は未定だが、坪単価は305~310万円になる模様。竣工予定は2023年12月上旬。施工は川口土木建築工業。分譲開始は4月下旬の予定。これまで950件超のエントリーがあるという。
現地は、大宮駅とさいたま新都心駅の2駅が利用可能の旧中山道に面したマンションなどが建ち並ぶ商業地域の一角。敷地東側には、道路を挟んで2020年4月分譲済みの同社の「ザ・パークハウス大宮吉敷町」が立地する。
主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、ディスポーザー、食洗機、ミストサウナ、浴室タオル掛け2か所など。住戸は全戸南西向き。
「SDGs先進度」で全国1 位のさいたま市にふさわしいマンションを目指しているのが特徴。同社で初めてエントランス庇裏、ラウンジ天井・格子壁などに埼玉県産の準不燃加工を施した杉材を採用するほか、型枠コンクリートパネルには持続可能性に配慮した調達基準に合致した木材の使用、戸別宅配ロッカーの設置、地元産の食材を利用した地産地消の食配ステーションサービスなどの取り組みを行う。また、さいたま市職員による出張出前講座を開催し、販売員を対象としたSDGsに関するさいたま市の取り組みに関する出張出前研修会も実施した。パンフレットをなくすなど、ペーパーレス化にも取り組んでいる。
内覧会で同社第一計画部長・浦崎康弘氏は、「これまでの大宮周辺の開発で得られた実績や知見などを活かし、大宮のランドマークとなるような象徴的な建物を目指す」と語った。

エントランス

ラウンジ

モデルルーム
◇ ◆ ◇
三菱地所グループは長期経営計画「Sustainable Development Goals 2030」でESG経営をさらに強化することを打ち出しているが、このマンションもその具体的な取り組みの一つであることをアピールする内覧会だと理解した。SDGsをこれほど強調したマンション内覧会は同社も含めて記者の記憶はない。
価格と商品企画について。坪単価は隣接する「ザ・パークハウス大宮吉敷町」の260万円を突破するのは間違いないと思っていた。坪300万円以下もありうるとみていたが、前立ての影響をそれほど受けない立地条件を考えると300万円突破も頷ける。設備仕様レベルも低くないと思う。
71㎡のモデルルームは、キッチンと一体化したカウンター・テーブルの提案がいい。値段は数十万円(もっと高いか)だろうか。サッシ高は2100ミリか(確認するのを忘れた)。複層ガラスだが、一般的なサッシより値段は高いのは間違いない。浴室のタオル掛けもちゃんと2か所ついていた(マンション検討者に一言。最近、これを1つに減らしたり、全然付けなかったりする物件が増えている。細かいことだが、こんなところに〝ステルス値上げ〟が潜んでいる。しっかりチェックすることだ。三菱地所レジデンスの立派なのは、そんな姑息なことをしないことだ)

現地(右後方のマンションが「ザ・パークハウス大宮吉敷町」)

現地近くの氷川参道

JRさいたま新都心の男子トイレ入り口の観葉植物(説明書きには「JR東日本グリーンパートナーズで働く障がいを持つスタッフが手入れをしています」とあった)
“仕掛学”でポイ捨て削減&街の美化実現 コスモスイニシア 大阪のマンション

「コスモスイニシア南森町ギャラリー<Good enough Gallery>」
コスモスイニシアは2月15日、大阪大学大学院経済学研究科・松村真宏教授の監修のもと、大阪市の分譲マンション「イニシア大手前」(84戸)のモデルルーム「コスモスイニシア南森町ギャラリー<Good enough Gallery>」に近隣住民も気軽に立ち寄れるカフェを併設し、ごみのポイ捨て行動をなくす取り組み「Good enough Garden」を開始したと発表した。
マンションギャラリーは、Osaka Metro 谷町線南森町駅から徒歩1分にあり、周辺に商業施設が多く、ゴミのポイ捨てが目立っていることから、「無理やり行動を変えさせようとするのではなく、つい行動を変えたくなるように仕向ける」“仕掛学”を提唱している松村教授の監修のもと、マンションギャラリー前に花や木を植えたプランターを置き、“水やりをしてもらう仕掛け”を施している。また、カフェ内にはパネルと投票札を設置し、マンションギャラリー前に植える植物の種類について投票してもらい、もっとも票数が多かった「ハーブ」を採用した。
1月18日からプランターを設置したことで、設置前に見られたたばこの吸い殻や空き缶などのポイ捨てが、設置以降はほとんど見られなくなったとしている。
同社は新築分譲マンションの建設エリアで、すごしかたを街から考える活動「マチカツ」に取り組んでおり、今回の活動もその一環。

◇ ◆ ◇
面白い取り組みだ。この種の取り組みでは、〝立ちション〟をなくすため地蔵さんを置いたらそのような行動を取る人がなくなったという話を聞いている。
不動産業界ではサンフロンティア不動産やケン・コーポレーション、山万、日新ハウジングなどの社員による地域清掃活動が知られており、ナイスは仲介店舗に「住まいるCafe」を併設している。マンションギャラリーにそのような仕掛けを施した事例などないのではないか。首都圏でもやってほしい。
成約件数は大幅減ながら価格・単価上昇続く 首都圏の1月の中古住宅市場 レインズ
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は2月10日、首都圏の2022年1月度の流通市場動向をまとめ発表した。
中古マンションの成約件数は2,760件(前年同月比20.7%減)、成約坪単価211.8万円(同11.5%上昇)、成約価格は4,149万円(同10.0%上昇)、専有面積は64.65㎡(同1.3%縮小)。
地域別では、成約件数はすべての地域で減少。東京都区部と横浜・川崎市、神奈川県他は前年比で2割を超える大幅減となった。成約単価はすべての地域が前年比で上昇が続き、東京都区部は21か月連続、横浜・川崎市と埼玉県は20 か月連続、千葉県は18か月連続で前年同月を上回った。
中古戸建住宅は、成約件数は前年比17.9%減の2ケタ減となり、成約価格は前年比で7.0%上昇し、20年11月から15か月連続で前年同月を上回った。土地面積は前年比で3.8%縮小、建物面積は同マイナス 0.2%となった。
北海道最高峰は坪415万円 大和ハウス他「ONE 札幌ステーションタワー」始動

「ONE 札幌ステーションタワー」
大和ハウス工業は2月8日、参加組合員として事業参画している「札幌駅北口8・1地区市街地再開発組合」の中心をなす札幌市最大・最高層の分譲マンション「ONE 札幌ステーションタワー」(48階建て624戸)の記者発表会を行った。記者はオンラインで参加した。
物件は、地下鉄東豊線・南北線さっぽろ駅から徒歩2分、札幌市北区北8条西1丁目に位置する48階建て全624戸(一般分譲対象外住戸82戸含む)。専有面積は44.81~227.99㎡、売主は同社(事業比率35%)のほか住友不動産(同25%)、東急不動産(同25%)、NIPPO(同15%)。設計・監理は大成建設・ドーコン。施工は大成建設・伊藤組土建・スターツCAM共同企業体。着工は2020年7月。竣工予定は2023年12月。
物件の1階~3階は商業施設、2階・3階は芸術・文化施設、5階にはテレワークもできる個室ブースを備えた「オーナーズラウンジ」や「コミュニティラウンジ」「オーナーズサロン」、23階・24階の「ゲストルーム」は 6戸用意。29階には「スカイラウンジ」と「パーティールーム」を設ける。一般分譲住戸は1LDK~4LDKまで60以上のプランを用意し、高層階には天井高2.7mのプレミアム住戸を設けている。
30階以上の第1期244戸の登録申し込みを2021年11月27日~12月4日に受け付け、これまでに226戸を成約している。専有面積は49.69~227.99㎡、価格は5,160万~5億円(最多価格帯9,300万円台)、平均坪単価415万円。78戸が億ション。
契約者は、年齢は30代が約8%、40代が約22%、50代以上が約 70%、家族数は1~2人が約70%、・居住地は北海道内が約70%(うち市内が約55%)、北海道外(主に首都圏)が約30%。用途は実需が45%、セカンドハウスが40%、投資が15%。
再開発事業は、JR札幌駅北口から約200mに位置する開発面積約2.1haの大規模複合再開発プロジェクトで、マンションのほかオフィス・商業施設・多目的ホール(劇場)などからなるA棟と、ホテルからなるB棟の2棟で構成。札幌駅北口の活性化と札幌の玄関口に相応しい都市空間の形成を目指す。
発表会で再開発組合理事長・田中重明氏は、「スタートは30年以上前の1988年。その後、経済状況の変化などに左右され、紆余曲折があった。2014年に都市計画の決定があり、2019年の組合設立に至った。北口は北大のキャンパスにも近い住宅地。街づくりに貢献したい」と語った。
大和ハウス工業執行役員マンション事業本部長・富樫紀夫氏は、「4社の力を結集したプロジェクト。市では今後再開発ラッシュが続くが、その皮切りとして、新しい札幌の顔としていいスタートを切りたい。再開発組合の30年の想いをつなげたい」と述べた。

オーナーズラウンジ

ゲストルーム デラックスツイン
◇ ◆ ◇
仙台と米沢市、蔵王より北には一度も行ったことがなく、札幌のマンション市場はさっぱり分からないが、坪単価はいくらになるかはとても興味があった。
横浜駅直結マンションの第1期が坪単価700万円を突破し、大阪・堂島は坪560万円、名古屋駅圏も坪400万円なので、札幌駅ともつながる最高峰ならこの単価もありかなと思う。
契約者の30%が首都圏居住者を中心とする道外というのもよく理解できる。断熱性能が気になったが、醜悪な顔を晒したくはなかったので、質問は控えた。
目の前が中大市ヶ谷キャンパス 小田急不の賃貸「リージア曙橋」竣工

「リージア曙橋」
小田急不動産は2月4日、賃貸マンション〝リージア〟シリーズ「リージア曙橋」が竣工したのに伴うメディア向け内覧会を行い、2月8日から募集を開始すると発表した。
物件は、都営新宿線曙橋駅から徒歩2分、新宿区片町2丁目に位置する13階建て全78戸。間取り(戸数)・専用面積・賃料は1K(65戸)・25.90~26.62㎡・11.5万~12.9万円、1LDK(11戸)・47.06㎡・22.2万~26.0万円、2LDK(2戸)・51.81㎡・31.0万~32.0万円。竣工は2022年2月。
現地は、靖国通りに面しており、道路を挟んだ対面には中央大学市ヶ谷キャンパスと、その先には防衛省庁舎があり、曙橋駅のほか丸の内線四谷三丁目、JR市ヶ谷駅が徒歩圏。
単身者やDINKSの居住者の利便性を高めるため、全戸キーレスのスマートロックを採用し、建物引き込み最大10Gbpsのインターネット環境を整えた。1階には新宿の付置義務により63台分の駐輪場を整備したほか、2階には1LDK1戸分の有料駐輪場を設置し、最上階には屋上テラスを設けている。
同社は2029年度までに「賃貸業の資産規模1,000億円」を目指しており、小田急線以外の東京都心部での賃貸事業を強化する。

屋上テラス

エントランスホール

有料駐輪場(奥に見える1畳大の個室タイプの月額賃料は6,000円とか)
◇ ◆ ◇
賃貸マンションのことはよく分からないが、現地の交通利便性、開放感などから判断して分譲マンションなら坪単価は最低で500万円、高値追求するなら580万円でも売れると判断した。同社も分譲事業と〝はかり〟にかけたようだが、資産として保有するほうを選択したようだ。
内覧会では、賃貸マンションの1Kなどの狭いタイプのリーシングが芳しくないことが話題に上った。コロナ影響だという。
なるほど。昨日も記事に書いたのだが、都のデータによると、令和4年1月1日現在の東京都の人口は推計で13,988,129人となり、前年より9,872人(-0.07%)減少した。23区は9,671,141人で、前年より8,508人(-0.09%)の減少となっている。物件が所在する新宿区の2月1日現在の人口は約34.1万人で、前年同月比4,570人(1.3%)も減少している。区の外国人の流失はすさまじく、2月1日現在の人口は33,611人で、令和2年2月の42,466人から実に8,855人(20.9%)も減少している。
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屋上テラスに上がった途端、同業のY記者が「バブルの塔だ」と叫んだ。屋上から南西方向にそびえたっているタワーマンションのことだった。記者もすぐ思い出した。物件は見学しており、記事にも書いたことがある。坪単価は1,000万円だったか2,000万円だったか思い出せないのだが、施工は竹中工務店だった。分譲時期は運悪くバブル崩壊のときで、売主が破綻したために、しばらく野ざらしになっていたために、マスコミが「バブルの塔」とはしゃぎたてたマンションだ。(このようなマンションは他にもたくさんあったので別に珍しいことではなかった)。
記者もそうだが、Yさんも歳をとったものだ。よくぞ30年以上も前のマンションを覚えていたものだ。二人以外はだれも何のことやらさっぱり理解できなかったのではないか。
参考までに紹介する。皆さんは豊田商事事件をご存じか。ご存じないだろう。被害総額が2,000億円とも言われた詐欺事件だった。その詐欺集団の会長がマスコミが取材している最中に刺殺されるという事件も発生した。
その後、豊田商事は破産するのだが、何と会長が刺殺された後、本人名義のこの「バブルの塔」と同じくらいの値段の四谷のマンションの所有権が移転されたのを記者は登記簿で確認した。背筋が寒くなったのを思い出す。
関係のないことを徒然なるままに書き連ねたが、本日、3度目のワクチン接種を受けました。デベロッパー広報の皆さん、現地取材をお願いいたします。現場取材ができないのは堪えます。

屋上テラスから(右端に見えるのが「バブルの塔」と呼ばれたマンション)

