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「クリオ江ノ島 計画」(奥のマンションは大京のマンションか)

 コスモスイニシアのリノベーションマンション「シーサイド片瀬江ノ島」の取材に向かう途中、小田急線片瀬江ノ島駅からは徒歩4~5分か、境川とすばな通りに面し、「ライオンズタワー片瀬江ノ島」に隣接する一等地に明和地所の「クリオ江ノ島 計画」の看板がかかっていた。

 早速メモをした。所在地は藤沢市片瀬海岸一丁目、敷地面積は約1,581㎡、建ぺい率44.5%、容積率360%で、建物は13階建て延べ床面積約6,679㎡の69戸。竣工予定は2023年4月。

 いくらで分譲するかもはじいた。坪単価は条件の悪い住戸でも最低250万円、最高は坪300万円を突破する特殊住戸もあるかもしれないが、平均では坪300万円はしないと読んだ。実需が中心だろうが、リゾートとしての購入も想定されるので自信はない。

 同社にも連絡した。「坪単価につきましては、まだ何も決まっていない状況でございまして、お答えすることはできません。現在、オープンに向けての準備を進めており、恐らく来月下旬くらいになるかと思われます」(広報)とのことだった。

バブル時 坪450万円⇒リノベ 坪211万円 コスモスイニシア「湘南タワーズ」分譲(2021/6/10)

 

 


 

カテゴリ: 2021年度

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「湘南タワーズ」

 コスモスイニシアが5月末から分譲開始した郊外型リノベーションマンションの第1弾「湘南タワーズ」と「シーサイド片瀬江ノ島」を見学した。郊外型リノベマンションは、リモートワークの増加により、都心のオフィスに毎日通勤する必要がなくなり、郊外・近郊エリアへの近距離移住に関心が高まりつつあるニーズをとらえたもの。

 「湘南タワーズ」は、江ノ島電鉄江ノ島駅から徒歩3分、小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅から徒歩7分、藤沢市片瀬海岸1丁目に位置する1991年竣工(築31年)の14階建て全40戸。分譲当初の売主はミサワホーム、施工は間組。分譲住戸は6階の角住戸で専有面積93.56㎡、価格5,980万円。リビング天井高は2500ミリ。

 住戸からは境川を眼下に、片瀬江ノ島海岸-江ノ島が眺望できるのが特徴。玄関に3.3畳の土間スペースを設けているほか、ワークスペースを1部屋設置。内装は白色やブルージュ、床に突板を採用するなど木目を基調にまとめている。

 「シーサイド片瀬江ノ島」は、江ノ島電鉄江ノ島駅から徒歩3分、小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅から徒歩7分、藤沢市片瀬海岸1丁目に位置する1987年竣工(築34年)の11階建て全78戸。分譲当初の売主はハイネス恒産・力建。施工は西松・古久根・建設共同企業体。分譲住戸は3階の角住戸で専有面積75.33㎡、価格4,280万円。リビング天井高は2400ミリ。

 住戸からは片瀬山が眺望でき、玄関には4.4畳のガラスの引き戸を採用した土間スペースを設置。靴を脱がずにそのまま入れるようにしている。リビングダイニングキッチンは青色やブルージュが基調。床は突板。すでに購入希望者がいるという。

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「湘南タワーズ」室内

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「湘南タワーズ」土間スペース

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「湘南タワーズ」リモートワークスペース

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「シーサイド片瀬江ノ島」室内
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「シーサイド片瀬江ノ島」土間スペース

◇       ◆     ◇

 同社の「INITIA &リノベーション」はこれまで結構見学している。今回は片瀬江ノ島の立地特性に合わせ、土間スペースを設置しているのが特徴で、床を突板仕様にしているのがいい。

 「シーサイド片瀬江ノ島」の分譲当初の売主がハイネス恒産・力建と聞き、なつかしさが込み上げた。ハイネス恒産の創業社長には何度も取材した。力建は明大野球部出身者をたくさん採用し、RBA野球で大京と覇権を争った。

 「湘南タワーズ」の売主がミサワホームで、バブル期の物件なのを全然知らなかった。見学で説明を受けたのは同社流通事業部の商品企画部建築課・藤澤駿氏、同部流通一部一課・荒金愛美氏、同部アクイジション二課・藤田未来氏で、みんな若く、素晴らしい名前に舞い上がった記者は、バブル期のマンション市場はどのようなものだったかを知らせようとサービス精神を発揮して、「このマンションの分譲当初の坪単価は450万円くらいではないか」と当てずっぽうで話した。

 すると、記者に大恥をかかせようと考えたのか、藤澤氏が分譲時のパンフレット・価格表を目の前に広げた。何と100㎡で価格は1億3,900万円とあるではないか。坪単価は459万円だ。最高価格は1億4,267万円(33坪)で、億ションでないのは16戸しかなかった。

 記者の予想はズバリ的中した。読者のみなさんは、事前に調べたのだろうと疑うかもしれないが、記者はそのようなことはしない。若いときなら事前にチェックしたかもしれないが、横着になったいまは出たとこ勝負だ。なぜ的中したかだが、40年もマンションを見続けていると、相場というものが見えてくるのだ。

 同社が分譲する「湘南タワーズ」の坪単価は211万円、「シーサイド片瀬江ノ島」は187万円。高いか安いかを判断するのは記者ではない。同社はこの2物件のほか「クリオ片瀬江の島壱番館」も分譲する。

 片瀬江ノ島は、海好きの記者にはたまらない街だ。取材より1時間早く着き、ビールを飲みながら海岸を散歩した。波と戯れる小さな子どもや肌もあらわな若い女性が目を楽しませてくれ、コロナをしばし忘れさせてくれた。

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「湘南タワーズ」バルコニーからの眺望

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片瀬江ノ島海岸

「パーカーズ」とのコラボ リノベマンション コスモスイニシア「大森山王」(2019/5/27)

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「パークタワー勝どきミッド/サウス」

 三井不動産レジデンシャル、鹿島建設、清水建設は6月2日、都営大江戸線勝どき駅直結の全2,786戸の大規模再開発マンション「パークタワー勝どきミッド/サウス」のうち「ミッド」(1,665戸)第1期1次~2期1次507戸の販売結果を発表するとともに、「サウス」の販売を9月上旬に開始すると発表した。

 「ミッド」のエントリー総数は約15,000件で、来場総数は約3,000組(2020年9月4日~2021年5月2日)。販売戸数は507戸(総戸数1,121戸)。登録申込総数は約1,500件で、最高27倍、平均2.9倍。価格は3,690万~3億3,980万円(専有面積:25.05~153.05㎡)2020年11月から販売していた。

 「サウス」(全1,665戸、販売戸数1,115戸)の予定価格は4,700万(31.29㎡)~3億7,800万円(156.66㎡)。モデルルームオープンは7月上旬。

三井不レジ・鹿島・清水「パークタワー勝どき」第1期1次は237戸坪単価425万円(2020/11/18)

 


 

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「ルピアコート津田沼」

 ポラスグループの中央住宅は5月28日、「ルピアコート津田沼」の報道陣向けモデルルーム見学会を行った。コロナ感染対策につながる設備を随所に設け、様々な工夫を凝らしているのが特徴だ。申し込みは5月29日から始まるが、28日の段階で100組以上の来場者を集め、全53戸のうち20戸超の申し込みを予定しているなど、好調なスタートを切りそうだ。

 物件は、JR津田沼駅から徒歩12分、船橋市前原西4丁目の第一種中高層住居専用地域に位置する7階建て全53戸。先着順の第1期20戸の専有面積は68.02~71.75㎡、価格は3,998万~5,288万円(最多価格帯4,500万円台)、坪単価は215万円。竣工予定は2022年5月中旬。施工はイチケン。販売代理は東京中央建物。

 現地は、戸建てや中層のマンションなどが建ち並ぶ住宅街の一角で、敷地は熊谷組の社宅(寮)跡地。徒歩2分に公園。建物は西向きで、南西方向に公園が眺望できる。保育園は徒歩4分、

 建物は西向きで、住戸プランは全53戸のうち40戸が68㎡、13戸が71㎡の3LDK。主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、食洗機、ピアキッチン(32戸)、食器棚、バルコニー水栓など。

 コロナ対策として〝さわらない・もちこまない〟をテーマに、ノンタッチの①エントランス②共用部手洗い③宅配ロッカー④エレベーター⑤キッチン水栓⑥ごみ置き場などを設置し、収納にもテレワークにも利用できる約1m四方の「変身クローク」(実用新案取得済み)を提案しているのが特徴。

 見学会に臨んだ同社取締役事業部長・金児正治氏は、「先日、suumoの『品質と価格のバランス部門』と『品質向上への取り組み部門』の2部門で表彰を受けたのがとても嬉しい。また、マンション供給ランキングでも2年連続ベスト10入りしたのもメンバーの自信につながっており、とても嬉しい。さらに、戸建てとマンション双方がフィードバックさせて企画に反映できているのを嬉しく思っている」などと「嬉しい」を連発し、「今回のマンションでは、コロナ対策として考えられるアイテムをふんだんに盛り込んだ。これらは今後総武線で続々供給していく物件のスタンダードにする」と語った。

 同社マンションディビジョン部長・中島教介氏は、「〝さわらない・もちこまない〟をデザインコンセプトに専有部だけでなく、共用部にも新しい発想の設備を6か所に設けた。来場者も100組を超えており、評価されている」と販売に自信を見せた。

 販売代理の東京中央建物プロジェクトマネージャー・髙橋雅史氏は、「競合物件は少なくないが、他社物件は画一的なプランが多い。設備仕様はどこにも負けない」などと話した。

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モデルルーム

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金児氏(左)と中島氏

◇       ◆     ◇

 販売担当者があげた競合物件を見ていないのでよくわからないが、〝さわらない・もちこまない〟コンセプトはとても分かりやすい。それぞれのアイテムはなるほどと思わせるものだ。共用部にタッチレスの手洗い場や子ども専用の自転車置き場を設置し、ごみ置き場に自動ドアを採用している例などないのではないか。

 「変身クローク」は、それほどコストはかかっておらず、よくぞ考え付いたものだ。住宅情報誌の品質と価格のバランス部門で表彰されるのも、こうしたかゆいところに手が届くアイデアを同社は繰り出すからだ。

 同社は、近く西船橋駅からバス便の154戸のマンションも分譲するそうだ。同じようなアイテムを盛り込み、多分、坪単価を170万円くらいに抑え、第一次取得層のニーズを取り込む戦略と見た。

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収納にもテレワークスペースにもなる「変身クローク」

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モデルルームには生花が飾られていた

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浴室のシャンプー類は掛けられるようになっている(シャワーヘッドは「ReFa」)

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現地

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 三井不動産レジデンシャル、東急不動産、東京建物、野村不動産、三菱地所レジデンス、清水建設の6社は5月27日、中央区豊海地区の「豊海地区第一種市街地再開発事業」(施行者:豊海地区市街地再開発組合)の権利変換計画が5月24日に東京都知事の認可を受けたと発表した。

 プロジェクトは、都営大江戸線勝どき駅から徒歩9分に位置し、清澄通りに面した約2.0ha の区域で、53階建て全2,077戸の分譲ツインタワーマンションのほか、店舗、区民館、診療所、保育所に加え、 防潮堤の新設や約4,200㎡の広場を整備する。

 これまでの開発経緯は、2013年7月に豊海地区再開発準備組合設立、2017年8月、都市計画決定、2020年6月、再開発組合設立認可。2023年1月に着工予定で、2027年に竣工する予定。

◇       ◆     ◇

 現地は、オリックス不動産他「ザ・東京タワーズ(THE TOKYO TOWERS)」2,801戸と鹿島建設他「勝どきザ・タワー」1,420戸に近接。3物件合わせて約6,300戸の規模となる。


 

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 以下の記事は、漸減傾向にあるとはいえ毎年全国で10万戸以上(2020年は107,884戸)が着工され、市場規模は数兆円に上る分譲マンション事業に携わり、商品企画の向上に奮闘されている関係者への記者なりのエールであり、マンション購入を検討する消費者の利益を最優先して考えるからこそであって、まったく他意はないことを最初に断っておく。〝ほっとけば〟というもう一人の自分がいるが、これは看過できない。

 5月24日付「週刊住宅」は、住宅評論家・櫻井幸雄氏の寄稿として「顧客嗜好に機敏な対応 購入マインドに異変? 収入安定層の買い一巡か」の見出し記事を紹介している。全体で約3,200字だから、紙面にして1ページの長さだ。

 消費者の購入マインドに異変が起きているのか、収入安定層の買いが一巡したかどうか、記者は分からない。マンション現場の方はよくご存じだろう。

 看過できないのは、櫻井氏が「低価格を魅力とする好例に、三井不動産レジデンシャルの『パークホームズ千葉』がある」とし、次のように書いている部分だ。

 「価格を抑えるため、床暖房など設備の一部が省かれ、またオプション設定になっているものがある。といっても、床暖房は人によって使わないことがある。使う場合も、エアコンと併用するのが普通。だったらエアコンだけでもよい、という割り切りである。
 一方で、『パークホームズ千葉』の室内は天井高が2メートル50センチ(以下2500ミリ)もあり、バルコニーの奥行が2メートル(同2000ミリ)で居住性能は高い。遮音対策にも力が入れられ、線路側を中心に多くの窓を二重サッシとなっている」

 読者の皆さんは、この記事をどう読まれたか。記者は、床暖房が付いていないことについてはコメントを差し控える。千葉県はもともと価格(単価)相場が低く、グロス指向の強いエリアだ。総武線や京葉線沿線では大量のマンションが供給されている激戦地の一つだ。床暖房を設置しないことで価格を抑制する戦略は理解できないわけではない。

 しかし、「室内は天井高が…」の記述は我慢がならない。「室内」というのはリビングや居室のことを指すのだろうが、数値が高いことを示す数助詞の「も」を付けたのは事実に反する。

 記者が最近見学した他の〝パークホームズ〟と比較してみよう。「昭島中神」は2500ミリ、「調布 ザ レジデンス」は2500~2550ミリ、「柏タワーレジデンス」は2450ミリ、「LaLa南船橋ステーションプレミア」は2500~2550ミリだった。

 同業他社のマンションはどうか。大和地所レジデンスの〝ヴェレーナ〟の「赤羽北フロント」は2400~3050ミリ、「西新井」は2450~2600ミリ、フージャースコーポレーション「デュオヒルズつくばセンチュリー」は2500~2600ミリ、ポラス「ルピアグランデ浦和美園」は2500ミリ、大和ハウス工業「プレミスト船橋塚田」は2450ミリだった。

 きりがないのでこの辺りでやめるが、以上紹介したように2500ミリは低くはないが、高くもない。櫻井氏ともあろうものが「並」でしかないものを「上」か「松」扱いするのはいかがなものか。

 バルコニーの奥行きも同様だ。一般的には1800ミリだが、2000ミリ以上も結構ある。床暖房が付いておらず、基本的な広さ、他の設備仕様、間口などについて言及せず、バルコニーの奥行きだけをもって居住性が「高い」などとどうしていえるのか。

 櫻井氏はさらに「遮音対策にも力を入れている」と線路側に「二重サッシ」を採用しているのを評価するが、線路・道路端のマンションに二重サッシを採用するのは業界の常識だ。同社だけが「力を入れている」わけではない。

 記者が当事者だったら、これらは最大の皮肉と受け取る。〝贔屓の引き倒し〟とはこのような記事のことを言うのではないか。

 このような不実をそのまま掲載する週刊住宅の編集チェック体制に問題がありそうだし、櫻井氏を〝住宅評論の第一人者〟として崇めるメディアや、この種の論評を広告塔として利用するマンション業界にも問題はないとは言えない。消費者が賢明な選択をしてくれることを願うほかない。

 参考までに。リビング天井高も二重サッシもその他設備仕様もすべては相対的なもので、その時々の市場動向にも左右されるし、販売戦略によっても異なってくる。絶対的な数値などというものは存在しない。

 階高でいえば、記者が「特上」評価したのは、三井不動産レジデンシャルが10年前に分譲した「パークコート六本木ヒルトップ」だ。標準階の階高は3400~3450ミリ、最上階は4150ミリだったのにびっくりした。天井高は廊下やキッチンでも最低2340ミリあり、最上階は3000ミリだった。

 櫻井氏は、高仕様・高規格の事例として日本エスコン「レ・ジェイド浦和」を取り上げているが、この前見学した同社の「レ・ジェイドつくばStation Front」は確かにレベルが高かった。

坪235万円でも7割近い144戸成約100㎡超58戸も人気 日本エスコン「つくば」(2021/4/24)

現段階で最高品質のマンション 三井不レジ「パークコート六本木ヒルトップ」(2011/11/16)

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 住友不動産と長谷工コーポレーションは5月25日、事業協力者として参画している調布市染地三丁目の「多摩川住宅ホ号棟マンション建替事業」のマンション建替組合が設立されたと発表した。建替え円滑化法に基づく許可を受け、建設するもので、容積率の上限が引き上げられたことにより、従前は380戸だったのが建て替え後は910戸となる予定。

 「多摩川住宅」は、1968年竣工の東京都住宅供給公社による開発面積約50haの賃貸住宅(約1,800戸)と分譲住宅(約2,100戸)の約3,900戸の中層マンションのほか商業施設、公園、野球場・テニスコート、幼稚園・小中学校などからなる大規模団地。

 「ホ号棟」は2007年4月、多摩川住宅街づくり協議会が発足、2015年11月、事業協力者として住友不動産と長谷工コーポレーションが選定され、コンサルタントのシティコンサルタンツと共に行政協議や全権利者との合意形成活動を行ってきた結果、2020年8月、団地一括建替え決議が成立した。

 現地は京王線調布駅からバス9分、敷地面積約37,638㎡。従前建物は5階建て全11棟380戸。竣工は1968年3月。建て替え後は12階建て全7棟910戸。竣工予定は2025年。

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「多摩川住宅」は、1992年竣工の東京都住宅供給公社の6階建て「ソシア多摩川」40戸を取材したとき訪ねている。マンション商品企画が最高に素晴らしく、多摩川もすぐ近くで、環境に恵まれていたのを思い出す。

 あれから30年も経過しているので現況はどうなっているのかわからないが、調布駅や狛江駅までのバス便も豊富で、価格やプランにもよるだろうが、バス便のネックを克服するかもしれない。


 

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イメージ図

 三菱地所レジデンスは5月24日、国際的な認証組織FSCが認証したコンクリート型枠スキームを世界で初めて「ザ・パークハウス高輪松ヶ丘」に採用すると発表した。

 同社は2016年、分譲マンションでは初めて二重床下地合板にFSC部分プロジェクト認証を取得するなど木材のトレーサビリティの向上に寄与する国産材やFSC認証材を採用してきたが、今回、新たに地球環境を守り、未来につながる木材利用の推進を目指す「木の守 PROJECT」を立ち上げ、施工会社の木内建設の協力を得て採用するもの。

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「ザ・パークハウス高輪松ヶ丘」

◇       ◆     ◇

 このプレス・リリースを読んで、記者は4年前に同社が分譲した「ザ・パークハウス 白金二丁目タワー」を思い出した。このマンションには、国内初のドイツ製の型枠(ゴム製)を採用し、本物の岩肌のような表情があるコンクリート躯体を外装として演出していた。

緑が面でつながる一等地 地所レジ・野村不「ザ・パークハウス 白金二丁目タワー」(2017/2/23)

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「クリオ西日暮里ブライトマークス」

 明和地所が分譲中の「クリオ西日暮里ブライトマークス」を見学した。物件名にあるように、西日暮里駅から徒歩12分の全43戸だが、最寄駅は京成本線新三河島駅で徒歩1分の立地。23区のJR・私鉄駅圏でマンション空白区がどれだけあるか知らないが、新三河島は〝初体験〟だった。売れ行きはすこぶる好調だ。

 物件は、JR山手線・京浜東北線西日暮里駅から徒歩12分、京成本線新三河島駅から徒歩1分、荒川区荒川五丁目の商業地域・準工業地域に位置する15階建て全45戸(分譲戸数は38戸)。5月下旬に分譲予定の第2期1次(5戸)の予定価格は3,100万円台~6,800万円台、専有面積は33.00~70.13㎡、坪単価は320万円とみた。竣工予定は2022年11月下旬。設計は企画設計事務所オルト。施工は岩田地崎建設。

 4月28日から販売を開始しており、これまで29戸が販売済み。

 現地は、新三河島駅を降り、明治通りの横断歩道を渡ってすぐ。二方道路の角地で、標準階の住戸プランは1フロア3戸構成で、南東向き70㎡、南西向き65㎡、北東向き35㎡。

 主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、二重サッシ(一部除く)、フィオレストーンキッチンカウンター、食洗機など。このほか、インテリアを好みに合わせて自由に設定できるセレクトシステム「conomi(コノミ)」を採用。専有部のベースクロスやキッチン・洗面化粧台扉面材、トイレは便座だけでなくカバーやスイッチも抗菌仕様としている。

 同社クリオライフスタイルサロン銀座主任・寺澤潤氏は「広域からも集客できており、営業スタッフが足りなくなるくらい。70㎡のタイプが人気で、11戸のうち残りは1戸」と話している。

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エントランス

◇       ◆     ◇

 2013年だから8年前だ。東急不動産と旭化成不動産レジデンスがJR常磐線三河島駅前の再開発マンション「アトラスブランズタワー三河島」327戸を分譲したときだ。所在地は「東日暮里6丁目」だったので、記者はどうして「西日暮里」の名称を付けなかったのか質問したことがある。「三河島」はわれわれの世代は「三河島事件」で名前だけはよく知っていたが、それまで降り立ったことは一度もなかった。マンション分譲などもなかったはずだ。

 今回、取材を申し込んだのは、これまた一度も降り立ったことがない、マンション分譲事例などそうないはずの京成線の「新三河島駅」前だったからだ。

 ネットで調べた。京成電鉄のデータによると、案の定、新三河島駅の1日平均の乗降客は4,710人しかなく、都内の同線各駅では圧倒的に少ない最下位だった。全69駅の中でも47番目だった。

 しかし、この新三河島駅を利用したら東京駅まで20分強だ。

 この価値をどう見るか。高いか安いか、判断するのは記者ではない。西日暮里駅に近接した物件は坪単価400万円近いのもある。

◇       ◆     ◇

 寺澤氏(26)は、「RBAって野球大会を主催しているところ? わたしは高校球児でして」と切り出した。以下、二人のやり取り。

 「えっ、どこですか」「安田学園です」「名門じゃないですか」「春夏通じて初めて甲子園に出場したとき、3番センターで試合にも出ました」「どうだったんですか? 」「試合は盛岡大学付属に3-4でサヨナラ負け。私は4打数1安打、3三振でした」「サヨナラ負けはあなたのエラー? 」「いえ。9回の1死2塁のピンチで、センターフライを捕って本塁までノーバウンドで投げました。ランナーは走っていませんでしたが…」「…大学での成績は? 」「プロには通用しないと途中でやめました。中学の先輩には鈴木誠也さんがいます」「コロナに罹った? 」「そうです。昨年、RBA野球大会にチームとしてエントリーすることを考えていたのですが、コロナで中止になって…」「そうでしたか。今年もどうですかね。来年、どこかの球場でお会いしましょう。御社のチームは〝出ると負け〟でしたから、あなたが活躍すれば勝てるかもしれません」

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建設現地


 

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「ヴェレーナシティ千葉ニュータウン中央アリーナ」

 大和地所レジデンスは5月20日、専有面積100㎡中心の「ヴェレーナシティ千葉ニュータウン中央アリーナ」176戸のモデルルームをオープンしたと発表した。

 物件は、北総線・成田スカイアクセス線千葉ニュータウン中央駅北口から徒歩5分、千葉県印西市中央北一丁目に位置する15階建て全176戸。入居予定は2022年12月中旬。施工は長谷工コーポレーション。

 2000年以降に「千葉ニュータウン中央」駅最寄りで分譲されたマンション(同物件を除く)は17物件あり、そのうち駅北口徒歩5分以内の新築分譲マンションの供給は10年ぶり。事前反響は800件という。

◇       ◆     ◇

 記者は3年前、駅南口徒歩3分の同社の「ヴェレーナシティ千葉ニュータウン中央 ザ・フロント」234戸を取材し、記事にしている。坪単価は土地代がただでも建てられない140万円に驚愕した。そちらを参照していただきたい。

 なぜそのような超割安単価で分譲できたかは、「書かない(書かないで)」という約束なので書かないが、今回はどのような〝奥の手〟を使うのか。見学取材の約束を取り付けたのでレポートする。前回の234戸と今回の176戸を合わせ3年半で410戸だ。正気の沙汰ではない。ただ、コロナ禍で千葉ニュータウン方面の戸建てが好調とも聞いている。

 同社のマンションでは、この前見学した「西新井」の記事も参考になるはずだ。

価格と駅距離の壁跳ね返す 大和地所レジ「西新井」5カ月で半数成約(2021/5/10)

駅近100㎡ 商業隣接 驚愕の坪140万円 大和地所レジ「千葉NT中央ザ・フロント」(2018/10/30)

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