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「ノブレス新横浜エスアリーナ」完成予想図

 ナイスの好調免震マンション「ノブレス新横浜エスアリーナ」を見学した。全83戸のうち第一期として35戸を10月26日に分譲した結果、32戸に申し込みが入り、今週末までに全戸に申し込みが入るメドがついたようだ。

 物件は、JR横浜線・東海道新幹線新横浜駅から徒歩8分、横浜市港北区新横浜1丁目の商業地域に位置する15階建て全83戸。第一期(35戸)の専有面積は42.29~72.00㎡、価格は3,360万~6,400万円。坪単価は270万円。入居予定は2021年3月下旬。施工は合田工務店。10月26日抽選分譲の結果、32戸に申し込みが入った。

 現地は、2方道路の角地。商業地域立地だが、嫌悪施設などはほとんどないビルやマンション化が進んでいるエリアの一角。

 「新横浜北部地区街づくり協議指針」と「横浜市市街地環境設計制度」に基づき①歩道状公開空地の連続性②にぎわいの創出③地域防災への協力を開発コンセプトにしているのが特徴。

 建物は免震構造を採用。住戸は南東向きが4戸、北西向きが2戸の1フロア6戸構成。北西向きの1スパン42㎡以外はファミリータイプ。同社物件の特徴の一つでもある70㎡台の4LDKタイプ2スパン用意している。

 販売担当の同社マンション事業部・山本貴之氏は「極めて好調。免震と立地が評価されている」と話している。

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モデルルーム

◇       ◆     ◇

 坪単価はほぼ予想通り。免震の価値を考慮すれば割安か。マンション適地の上昇、建築費の高騰で最近は免震マンションがどんどん減っている。にもかかわらず、同社は愚直に免震を貫いている。歩道状公開空地の確保や地域の防災施設も整備しているのもいい。

 欲を言えばもう少し設備仕様レベルを上げてほしかったが、単価からして第一次取得層の限界だ。

 

 

カテゴリ: 2019年度

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「イニシア築地レジデンス」建築現場

 見方によっては「晴海」でも「豊洲」でもないラグビーワールドカップ2019日本大会クラスの熱いマンション販売合戦が晩秋から初冬にかけて「築地」で繰り広げられる。坪単価はほとんど450万円以上というハイレベルで、トータルで6物件463戸(分譲戸数)もある。みんなよく売れハッピーなノーサイドの結果にはなりそうもなく、ノーガードの肉弾戦に発展する可能性もある。そのうちの一つ、コスモスイニシア(事業比率60%)と大和ハウス工業(同40%)のJVマンション「イニシア築地レジデンス」82戸を見学した。

 物件は、東京メトロ日比谷線築地駅から徒歩6分、中央区築地7丁目に位置する12階建て全82戸(事業協力者住戸18戸含む)。専有面積は40.37~75.80㎡、価格は未定だが、坪単価は450万円くらいになる模様。竣工予定は2021年1月下旬。施工は大豊建設。販売開始は2019年12月上旬。

 現地は、古い木造建築物もかなり残っている商住混在エリアの二方道路の角地。建物は1フロア南向き、東向きがほぼ4戸ずつ。南向きは40、54、74㎡(上層階の4戸)、東向きは53、54、74・75㎡(上層階の4戸)。コンパクトタイプが中心。

 主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、逆梁アウトフレーム、連窓サッシ、シーザーストーン天板(玄関収納・キッチン・洗面)、突板フローリング、ディスポーザー、ミストサウナ、全居室・床暖房、Low-E複層・耐熱強化ガラスなど。

 販売担当者は、他社物件についてはあまり語らなかったが、先行販売した「中央湊」も残りわずかで、今回の設備仕様レベル、モデルルームの〝魅せ方〟などから〝うちはどこにも負けませんよ〟という自信が顔に書いてあった。

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〝一脚三役〟の多目的利用が可能なテーブル

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逆方向から写す

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 売主に大和ハウス工業が名を連ねているが、商品企画はコスモスイニシアだ。モデルルームは54㎡で、玄関を入ってすぐの洋室(5.8畳大)はドアを壁面に収納できるトールスライドドアを採用、リビング・キッチン(15.1畳大)とSOHOなど多目的に利用可能な空間を提案しているのが特徴。

 オプションで100万円はしそうな長さ4.1m×幅75㎝のバーカウンター-作業台-ダイニングテーブルとして一体的に利用できそうな提案が際立ったほか、突板フローリング、全居室床暖房、Low-E複層・耐熱強化ガラスなどで差別化を図っている。

接客ブースやモデルルームには本物の観葉植物を置くなど、細かい点でも他社との違いをアピールしている。

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接客ブース(左)とモデルルームに置かれていた本物の観葉植物

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 冒頭に書いたとおり、築地駅圏ではそれぞれが徒歩数分圏に集中するという以下の物件が供給される。事業協力者住戸を省くと合計で6物件463戸だ。

・コスモスイニシア・大和ハウス工業「イニシア築地レジデンス」82戸(事業協力者住戸18戸含む)

・ワールドレジデンシャル「レジデンシャル築地」40戸

・大成有楽不動産「オーベルアーバンツ銀座築地」55戸

・大和ハウス工業「プレミスト東銀座築地Arc Court」117戸

・大和ハウス工業「プレミスト東銀座築地Edge Court」63戸

・旭化成ホームズ「アトラス築地」161戸(事業協力者取得住戸37戸含む)

 モデルルームを見学したのは今回の物件だけなので何とも言えないが、もっとも駅に近く、上層階からは築地本願寺の境内が見下ろすことができるかもしれない旭化成ホームズを除けば、立地条件は似たり寄ったり。上層階でないと眺望が開けない物件も少なくない。坪単価は450万~470万円くらいになりそうで、各社はコンパクトタイプにしてグロス価格を抑制する戦法のようだ。

 それにしても、価格は5,000万円以上となり、これほど一挙に同じタイプが供給されればみんなが早期に売れるとは考えづらい。

 現段階では、お互いが欠点をあげつらう乱売戦には至っておらず、表向きは〝おててつないで〟〝仲良しこよし〟の相乗効果を狙っているようだ。

 だが、しかし、売主の各社はみんな行儀のいい会社だとは思うが、がっぷり四つのスクラムが崩れればあとは蹴ったり殴ったり頭突きをくらわせたりの肉弾戦、血を血で洗う壮絶な戦いに発展しないか。記者のように外野席で観戦するのは楽しいのだが、当事者はキリキリ胃が痛いのではないか。

 カギはやはり旭化成ホームズが握る。いくらの値を付けるか。他社は坪500万円を突破する高値挑戦(つまり、その分だけ自社物件が割安に映る)してくれるのを期待しているようだが…。

 そういえば、大和ハウス工業の芳井社長は正真正銘の元神戸製鋼ラガーマンだが、体格は旭化成ホームズの川畑社長のほうがはるかに勝る。こんなことを書くと、みんな取材拒否にならないか心配だが、悪意ではなく〝みんな頑張れ〟という記者なりのエールですからご了承ください。

パーカーズとコラボの第三弾 コスモスイニシア「中央湊」の緑の質と量に感動(2019/6/3)

トヨタホーム・ミサワ 築地駅直結の「アネシア築地」は坪500万円突破か(2017/11/3)

カテゴリ: 2019年度

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「(仮称)高田馬場計画」完成予想図

 野村不動産は10月29日、経済産業省「超高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)実証事業」に「(仮称)大阪市北区豊崎4丁目計画」が、環境省「高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)支援事業」に「(仮称)高田馬場計画」がそれぞれ採択されたと発表した。

 経産省の事業は、平成31年度省エネルギー投資促進に向けた支援補助金ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業のうち「超高層(住宅用途部分が21層以上)ZEH-M(ゼッチ・マンション)実証事業」。

 環境省の事業は、平成31年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)化による低炭素化促進事業のうち「高層(住宅用途部分が6層~20層)ZEH-M(ゼッチ・マンション)支援事業」。

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 この経産省と環境省のそれぞれの事業は、国土交通省との連携によるものだろうが、どこがどう違うのかよく分からない。

 一本化すべきだと思うが、「(仮称)高田馬場計画」は外観が素晴らしい。同社の記念碑的マンション「プラウド新宿御苑エンパイア」にそっくりではないか。

 ニュースリリースには、高田馬場駅から徒歩4分、新宿区下落合1丁目の敷地面積約2,650㎡、9階建て延べ床面積約9,500㎡の135戸で、2019年6月着工、2021年8月竣工としか発表されていないが、場所によっては高値追求ができるマンションだと思う。もちろん高田馬場駅圏最高値になるのは間違いない。

 (注)本日(30日)、同社から場所は下落合一丁目69番1(地番)で、従前は共同住宅、用途地域は準工業地域との回答があった。地番なのでやはり場所は特定できないが、準工なので当初想定した坪単価はないと見た。それでも高田馬場駅最高値となると書いたのに変更はない。

 

カテゴリ: 2019年度

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「クレヴィア日暮里THE RESIDENCE」

 伊藤忠都市開発が11月に分譲開始する「クレヴィア日暮里THE RESIDENCE」を見学した。駅から徒歩10分の二方角地に位置する全65戸。坪単価は320万円の予定。

 物件は、JR日暮里駅から徒歩10分、荒川区東日暮里5丁目の商業地域・準工地域に位置する12階建て全65戸。専有面積は31.63~65.95㎡、第1期(5戸)の予定価格は4,400万円台~6,900万円台(44.58~65.95㎡)、坪単価は320万円の予定。竣工予定は2020年9月下旬。設計・監理はIAO竹田設計。施工は南海辰村建設。販売代理は伊藤忠ハウジング。

 現地は、駅東口の日暮里繊維街をまっすぐ進み、尾竹橋通りと交差するところで右に曲がり、少し歩いた幅員19mの尾竹橋通りに面した商業地域(一部準工)。建物は1フロア東向きが3戸、西向きが2~3戸構成。東向きは54~65㎡、西向きは31~44㎡のコンパクトタイプ中心。

 主な基本性能・設備仕様は。二重床・二重天井、食洗機、リビング天井高2450ミリ、リビング床暖房、良水工房など。

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エントランス

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 日暮里・西日暮里駅圏もマンション大激戦地だ。〝坪300万円くらいに抑えられたら売れるだろう〟と考えたが、甘くはなかった。近隣物件は軒並み坪300万円を超えている。城東・城北エリアも坪300万円以下はありえないのが相場となりつつある。

 販売担当者によると、来場者は他のエリアもどんどん価格が上昇しているのでこの価格に納得されるそうだが、この街を知る地元の人たちは高くなったと感じるそうだ。記者も同じだ。65㎡のモデルルームはよくできている。70㎡以下に面積を抑えているのは正解だと思う。

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建設現場

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日暮里繊維街

カテゴリ: 2019年度

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「リビオレゾン西日暮里」

 旅好きの女性が考案したオリジナルのインテリアを棟内モデルルームに採用したコンパクトマンションのトップランナー日鉄興和不動産の「リビオレゾン西日暮里」を見学した。SNSでの人気投票で1位になった「モロッコブルーの部屋」が約30㎡のモデルルームいっぱいに展開されていた。

 物件は、東京メトロ千代田線西日暮里駅から徒歩10分、JR西日暮里駅から徒歩11分・田端駅から徒歩11分、北区田端新町2丁目の商業地域に位置する14階建て49戸。建物は2019年9月19日に竣工済み。第2期(戸数未定)の専有面積は30.14~55.70㎡、予定価格は2,800万円台~5,300万円台(最多価格帯3,400万円台)、坪単価は300万円弱。施工はリンク・トラスト。デザイン監修は南條洋雄氏。設計・監理はDi-Frame。販売代理は伊藤忠ハウジング。

 現地は、高層マンションやビルなどが建ち並ぶ明治通りと国道58号線が交差する五差路から少し外れた商業地域。建物は1フロア3~4戸構成で、住戸は北向き(1フロア3戸)と南向き(1戸)。

 「モロッコブルーの部屋」は、同社が運営する「+ONE LIFE LAB」(プラスワンライフラボ)とJTBパブリッシングが運営する「るるぶ&more.」が共同で立ち上げた「女性のための旅と暮らしの研究プロジェクト」の一つで、「旅先の素敵なインテリア」をテーマにしたワークショップで考案されたインテリアデザイン。上位2チームによるSNS上での人気投票の結果、1位に選ばれたもの。

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ワークショップの模様(同社ニュース・リリースより)

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インテリア

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 田端駅が最寄のマンションを見学するのは3年ぶり。地理が好きな記者はモロッコといえばすぐ首都のラバトが口をついて出るし、ショーン・コネリー主演の「風とライオン」、ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンが共演した「カサブランカ」を思い出すほどだから、旅好きの女性にもポピュラーな旅先であるのはよく分かる。

 ただ、モロッコは文化的にはアフリカでありヨーロッパであるはずなのに、モデルルームに採用されていたカラーリングは無国籍でありアジアンテーストだった。銅製のポットやゾウの蝋人形、ただの木片、青い光を発するナイトランプ…記者のような年寄りには趣向がよく分からないが、もちろんターゲットは20~40歳代の若い単身女性だろうからこれはこれでいいのか。

 約30㎡の正方形に近いモデルルームプランはよくできていた。間口は5900ミリあり、洗面・トイレはソフトクローズ機能付き引き戸が採用されている。リビング天井高は2500ミリ、二重床・二重天井。

 「西日暮里」や「田端」の物件でなく、単身女性が住みたくなるようなエリアの物件に採用したらいいと思ったら、同社は他の物件にもインテリアオプションとして販売するという。坪250万円くらいのエリアなら申し込みが殺到するのではないか。そんなエリアはないか。

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モデルルーム

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モデルルーム

〝いま一つのリビオ〟巻き返しの狼煙 新日鉄興和不 銀座にギャラリー開設(2018/4/25)

革命的な開発か 調理削減 伊藤忠都市の新「モット・キッチン」 「田端」に採用(2016/5/31)

東京建物 「Bloomoi(ブルーモワ)」が「理想のリビング空間」公開(2016/2/18)

カテゴリ: 2019年度

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「ルピアシェリール森下」

 ポラスグループ中央住宅は10月17日、同社初のコンパクトマンション「ルピアシェリール森下」のメディア向け現地見学会を行った。都営新宿線菊川駅から徒歩2分の全39戸で、坪単価は369万円。今夏から完成販売を開始しており、これまでに16戸が成約済み。

 物件は、都営新宿線菊川駅から徒歩2分、江東区森下4丁目に位置する14階建て全39戸(分譲38戸・店舗1戸)。現在分譲中の住戸(8戸)の価格は3,820万~4,160万円、専有面積は34.65~36.21㎡、坪単価は369万円。入居開始は2019年9月下旬。売主は同社のほかアートランド。施工は川村工営。

 現地は、新大橋通り(敷地北側)に面した商業地域に立地。住戸は1フロア3戸構成で全戸南向き。

 主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、防音サッシ、食器棚、ちょい置きスペース・レール、かくれんBOX、ランドリーレール、アール巾木など。

 発表会に臨んだ同社取締役事業部長・金児正治氏は、「7年前に事業の柱の一つに育てようと(事業部長に)就任した当時のマンション事業の売上高は30億円だったが、前期は100億円、今期は150億円超になる見込み。コンパクトは初だが、第2弾の『南浦和』36戸も予定に入っている。今後年間2棟くらいは供給したい。スマートシニア、複合も手掛け、近い将来には売上200億円を目指す」と語った。

 商品企画を担当した同社マインドスクェア事業部マンションディビジョンの小田夏帆氏は、「〝自分らしく暮らしたい〟働く女性に寄り添った女性目線の女性チームによる商品を実現した」と話した。

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キッチン(左)とバックカウンター・吊戸棚

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 坪単価は、ファミリータイプも含めて恐らく菊川駅圏の最高値だろうが、こんなものだろうと思う。

 小田氏が話したように、女性目線の商品企画であることは3タイプのモデルルームを見て分かった。キッチンカウンターは幅1800ミリ確保しており、一人暮らしなら十分の広さだろうし、寝室にランドリーレールを設置し、ちょい置きスペース・レール、かくれんBOX、玄関ドア、シューズインクロークなどのドア把手はプッシュプルで、引き戸は開閉ともソフトクローズ機能付きなどは同社のファミリー向けの〝おはこ〟でもある。

 金児氏は今後の展開について「戸建て分譲の商圏内」とも話したのも正解だと思う。都心部でのコンパクトマンションの相場は400万円どころか500万円台に突入している。10坪(33㎡)で5,000万円だ。一般的な単身者の取得能力をはるかに超えている。そんなエリアで供給するのはリスクが大きすぎる。

 同社の戸建て分譲の商圏はコンパクトマンションなら3,000万円台で供給できる。背伸びはしないほうがいいと思うが、伸びしろはあるとみた。

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リビング

カテゴリ: 2019年度

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「グランツオーベル中野」完成予想図

 大成有楽不動産が12月に分譲する「グランツオーベル中野」を見学した。「中野駅圏徒歩5分では6年ぶり、駅北口徒歩5分圏内では18年振り」(同社)ということから1,000件を超える問い合わせがある。モデルルームの出来も出色だ。

 物件は、JR中央・総武線、東京メトロ東西線中野駅から徒歩5分、中野区中野5丁目の第一種中高層住居専用地域(建ぺい率60%、容積率160%)に位置する敷地面積約2,227㎡、地下1階地上5階建て全62戸。専有面積は53.83~79.87㎡、価格は未定だが現在坪単価465万円程度で価格検証中。竣工予定は2020年9月下旬。設計・監理はアーバンライフ建築事務所、施工は鍜治田工務店。デザイン総合監修はウイ・アンド・エフ ヴィジョン(石倉雅俊氏)。販売は三井不動産レジデンシャルと大成有楽不動産販売。

 現地は、駅北口の低・中層住宅、ビルなどが建ち並ぶ一角。高さ規制15mエリア。従前敷地は銀行の寮跡地。3カ所に接道。住戸は南向きと東向き・西向きがほぼ半々。

 共用部には、テレビ会議などにも利用できるデスク付の個室も備えた「ワークラウンジ」を設置。キャッシュレス決済できる最新の無人コンビニや複合機などを導入する予定。

 主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、ディスポーザー、食洗機、カップボード、フィオレストーン天板、ハンズグローエ水栓、室内物干し金物、ミストサウナ、オリジナル収納など。

 同社マンション事業本部マンション事業部事業室主任・堀内文普氏は、「中野駅圏徒歩5分圏では6年ぶり、駅北口徒歩5分圏内では18年振りということでも分かるように、マンションが建つような土地はほとんどなくなっている。一方で、東西線の始発駅なので大手町にも近く〝中野ファン〟も多い。坪単価は中野駅圏最高値となる可能性があるが手応えは感じている」と話している。

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エントランスアプローチ

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ワークラウンジ

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 デザイン監修は多くの人気マンションを手掛けている石倉氏。高さ規制15mの第一種中高層住居専用地域の三方接道という敷地形状を生かし、幅7m、奥行き20m以上もあるエントランスを設置しているのが大きな特徴だ。

 インテリアデザインにコスモスモアを起用した約79㎡のモデルルームが出色だ。家具・調度品、カラーリングなどは富裕層の心を捉えるのは間違いない。

 記者は、石張りの玄関を入ってすぐに約5畳大の多目的に利用できる〝SOHOルーム〟の提案に惚れこんだ。この種の提案は3年前、コスモスイニシア「渋谷笹塚」でも見ているが、会社だけでなく自宅でも仕事する人はこれからどんどん増えるはずだ。

 リビングには瘤付き無垢材のテーブルが置かれていた。一流料亭でもあるかないか。このようなテーブルで食事をし、酒を飲みたい。

 デザイナーの方は女性のようだが、今後が楽しみだ。どこかでまたモデルルームを見ることができるかもしれない。

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LDK

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洋室

Wリビングの提案がいい コスモスイニシア「イニシアクラウド渋谷笹塚」(2016/10/24)

カテゴリ: 2019年度
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左からCHAMPAGNE CARBON副社長ジャン・パティスト氏、中村氏、ポルシェジャパン コーポレートビジネスディベロップメント担当部長 アンドレ・ブランド氏

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中村社長

 シングル向けコンパクトマンションに特化しているフィードは10月10日、日本初のポルシェカーシェアリングサービスを近く分譲する「ミルナーヒルズ舎人C’s COLLECTION」に採用すると発表した。モータースポーツF1公式ジャパン「CARBON(カーボン)」の日本代理店マーカムインターナショナルとコラボして実現したもので、記者発表後のレセプションには国会議員の下地幹郎氏、馬淵澄夫氏、前国会議員の松野頼久氏、タレントのヒロミ氏など数百人の関係者が出席、会を盛り上げた。メディア関係者は普通のマンション発表会の2~4倍の約90人が駆け付けた。

 「ミルナーヒルズ舎人C’s COLLECTION」は、日暮里・舎人ライナー舎人駅から徒歩12分の足立区入谷2丁目に位置する9階建て全55戸。専有面積は37.72~49.09㎡、価格は未定だが、坪単価は260~270万円になる模様、竣工予定は2019年12月末。施工はリンク・トラスト。年明けから竣工販売する予定。

 マンションのザイナーには虎ノ門ヒルズのアトリウムなど世界的な建築物のデザインを数多く手掛け、フィードの社外取締役も務める谷山直義氏が担当する。

 若年層を中心に車離れが進んではいるが、レンタカーやシェアサービスを利用する人はそれほど減っておらず、車は「所有から共有」の時代に変化していることに着目、マンション敷地内に新車の「ポルシェ」を含む2台を居住者限定の定額制でレンタルする。月額1~2万円を想定している。

 「CARBON(カーボン)」は150年の歴史があるシャンパンブランドで、F1の技術を象徴する「カーボン・ファイバー」をボトルに使用しており、2017以降はF1グランプリに輝いた勝者を称えるセレモニーに使用されている。

 記者発表会でフィード・中村建治社長は、「当社は2012年からシングル層に特化したコンパクトマンション事業に参入し、これまで1,300戸を販売。業績向上に寄与している。ターゲットとする年収500~700万円の25~39歳のシングル層向けの同じようなマンションを分譲しているのは他に1社くらい。今回のプロジェクトは、2015年にコンセプトブランディングプロジェクト第一弾としてヘネシーとコラボしたのに続く第二弾。〝憧れ〟のポルシェをリーズナブルな料金で乗れることを実現した」と話した。

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記者発表会場(ポルシェセンター青山で)

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その後はレセプション会場に

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 記者は約40年間、年間平均で150件くらいのマンションを取材している。物件概要を見ただけで坪単価を言い当てる自信がある。外れても1~2割くらいだ。

 発表会で説明を聞きながらいつものように単価を予想した。〝土地がただでも坪150万円いかは難しいから坪190万円くらい〟とはじいた。

 質疑応答でも①マンションの坪単価とポルシェ、(入居者に入居祝いとして同社がプレゼントする2本の)CARBONはそれぞれいくらか-を質問した。中村社長は「価格は未定だが3,000万円台から」と答えた。他の関係者は、ポルシェはおおよそ800万円、CARBONは4.8万円と8.8万円と話した。

 車とシャンパンの値段は分からないが、この予定単価には心臓が飛び出すほど驚いた。よく売れ記事にもした舎人ライナー・高野(こうや)駅前の物件の坪単価は153万円だった。同社のマンションはそれより100万円は高くなりそうだ。

 〝市場を超越〟した価格かと思ったら、そうではないことも分かった。同社はこれまでつくばEX六町駅から徒歩12分で坪単価280万円の物件を早期完売したというではないか。記者の観る目が狂ってきたか、世の中が狂っているのかどちらかだが、同社がシングルの心を捉えたのかもしれない。

 ある30代の独身男性は「ポルシェに1カ月1~2万円で乗れるのは魅力。そのマンション買うんじゃない」と話した。

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ポルシェ

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「ミルナーヒルズ舎人C’s COLLECTION」

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 驚いたのは単価だけではない。レセプション会場には目が点になり、息が止まる…ではなく息を吞み、詰まらせそうな美しい女性集団が大挙参加し、会場を華やかなムードに一変させた。こんな不動産関係のレセプションは初めて体験した。

 会場には中村社長の友人という国会議員の下地幹郎氏、馬淵澄夫氏、前国会議員の松野頼久氏、タレントのヒロミ氏が顔を見せ、下地氏、馬淵氏、ヒロミ氏は登壇して祝意を述べたのだが、記者は美しい女性しか興味がなく、肌を露出しすぎの人を避け何人かに声を掛けて写真を撮り、WEBに載せることの了解を得たので以下に紹介する。

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「地元の沖縄でもこんなマンション作って」下地氏(左)と「フィードの顧問をしていました」馬淵氏

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ヒロミ氏(何を話したのかよく分からなかった)

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銀座のクラブのママ(マンションの購入の相談だったらいつでも乗ります。記者はうそをつかないのが取りえ)

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このような美しい体形の女性がたくさん参加していた

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中央の方は新極真会代表理事の緑健児氏

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「CARBON(カーボン)」を提供している「夜想曲」の代表取締役社長・高橋力矢氏(左)と同伴の方たち

駅1分(15m)で坪単価153万円 新日鉄興和不動産「ハミングテラス」(2014/2/20)

開発余地少なく、魅力に欠ける舎人ライナー沿線(20018/4/1)

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「エガオガオカ プロジェクト(リーフィアレジデンス橋本)」完成予想図

 小田急不動産は10月7日、多摩ニュータウンの西端に位置する町田市の大規模マンション「エガオガオカ プロジェクト(リーフィアレジデンス橋本)」の記者内覧会を行った。橋本駅からバス3分徒歩3分の全425戸で、坪単価は都内ではまずない150万円くらいに落ち着きそうだ。

 物件は、JR横浜線・京王相模原線橋本駅 徒歩19分(バス3分、徒歩3分)、町田市小山ヶ丘六丁目に位置する敷地面積約21,850㎡の12階建て全425戸。従前は小田急電鉄の所有地。専有面積は68.44~95.37㎡、第一期(戸数未定)の予定価格は2,500万円台~4,800万円台(最多価格帯3,300万円台)。竣工予定は2021年4月 。設計・施工は長谷工コーポレーション。売主は同社(事業比率50%)のほか積水ハウス(同40%)、神鋼不動産(同10%)。

 現地は、同じ並びには数物件のマンションが建っており、道路を挟んだ対面は大型商業施設MrMax。徒歩圏には27の大小の公園・緑地があり、多摩美術大学にも近接。

 建物はL字型で、南向きと東向きの2棟構成。住戸プランは80㎡台が中心で、主な基本性能・設備仕様は直床、リビング天井高2400~2600ミリ、バルコニーの奥行き1800~2500ミリ。敷地の約3分の1を占めるABINC認証を受けた「さとやまの森」を通じて様々なコミュニティ支援の取り組みを行う。

 販売開始は12月。問い合わせは約700件。

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敷地内の里山(模型)

◇      ◆     ◇

 坪150万円くらいなら売れるかもしれないが、そんなに安くできないだろう〟というのが事前の記者の予想だ。結果は微妙。坪150万円を超えるのか超えないのか。記者も分からない。

 ただ、従前の土地所有者は小田急電鉄であることも分かるように、坪150万円という〝破格〟の値段でも同社は利益を確保できるということであり、消費者がその価格をどう評価するかだ。

 売れるかどうかは価格もさることながら、カギは「さとやまの森」の魅力をアピールできるかどうかだろうと思う。様々な取り組みの価値を訴え切れるかどうか。

 似たような事例は「フォートンヒルズ」がある。ここは信じられないような売れ行きを示した。

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現地(背後は敷地内の里山)

藤和不動産の記念碑的マンション「フォートンヒルズ」が完成(2006/6/19)

 

カテゴリ: 2019年度

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「フュージョナル上十条」

伊藤忠ハウジングの買い取り再販マンション「フュージョナル上十条」を見学した。同社がアセットソリューション部を昨年4月立ち上げてから初めて手掛ける大型案件で、デベロッパーから2LDK17戸を買い取り、自社で分譲するもの。50㎡台の南向き2LDKで8mスパンが特徴。

物件は、JR埼京線十条駅から徒歩9分、北区上十条四丁目に位置する11階建て全64戸で、同社が分譲するのはうち17戸。専有面積は56.2056.43㎡(他の住戸はワンルーム)、予定価格は3,900万円台~5,000万円台、坪単価は270万円になる模様。建物は20199月完成済。施工は合田工務店。事業主は日本ワークス。販売開始は1012日から。

建物は、十条仲通りを抜けた幹線道路に面しており、同社が分譲する全住戸は南南西向きで、スパンは約8m。前方には中低層の住宅街が広がっている。

販売担当の塚本泰世氏は、「眺望がよく、手応えは十分」と自信を見せていた。

同社アセットソリューション部は昨年4月立ち上げられた新設部署で、マンション営業部長だった杉山準氏(49)が部長に就任した。

杉山氏は同社野球部の監督も務めており、今年の第31RBA野球大会でもチームを6年ぶりにベスト8に導いた。102日の試合でも貴重な追加点を奪う見事なライト前安打を放った。通算打撃成績は9-4、打率.444

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現地

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最寄り十条駅の銀座通り

カテゴリ: 2019年度
 

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