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BONUS TRACK(ボーナス トラック)」(SOHO)

 小田急電鉄は41日、開発を進めている「下北線路街」内の施設「BONUS TRACK(ボーナス トラック)」を開業する。開業に先立つ330日、報道陣に公開された。隣接地には保育園が同時に開業する。

「下北線路街」は、小田急線東北沢駅-下北沢駅-世田谷代田駅間の地下化に伴う全長約1.7km、約27,500㎡の線路跡地を開発するもので、全体で13プロジェクトある。

BONUS  TRACK」は、下北沢駅と世田谷代田駅間にほほ中央にあり、敷地面積約1,300㎡、延床面積約900㎡のSOHO4棟と商業施設1棟。「支援型開発=サーバント・デベロップメント」がコンセプト。この事業のプロデュースをきっかけに設立された散歩社に賃貸し、散歩社がテナントに転貸する。14のテナントはすべて決まっている。

SOHO15坪、25坪の合計10坪の店舗兼住宅4棟で、カレー&バー、有名コレクターのレコード店、日記本の専門店、秋田の食材・酒などに特化した店、酒やコーヒーも飲める本を読むための店など、個人事業主中心の個性的な店で構成されている。

店舗は、毎月約40本のトークショーなどを行う新刊書店、24時間営業の会員制コワーキングスペース&フリーキッチンの店、世界各地の発酵食品の販売店、コロッケ定食店の4店舗が入居する。

SOHO部分は第一種低層住居専用地域で、非住宅部分の床面積が50㎡以下で建築物の延べ面積の1/2未満の規制をクリアしている。店舗部分は第一種中高層住居専用地域。敷地を縦断する幅員4メートル歩道は、世田谷区の避難緊急道路として提供する。

同社生活創造事業本部 開発推進部課長・橋本崇氏は、「今回開業する6番ブロックは、賃料がここ10年間で約3倍に上昇し、地元の個性的な淘汰されつつある下北沢のテナントを支援する『支援型開発』がコンセプト。働きながら住めるSOHOと個性的な商業施設を整備した」と話した。

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BONUS TRACK(ボーナス トラック)」(店舗)

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店舗

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SOHO

       ◆     ◇

「支援型開発」というコンセプトがいい。さすが小田急というべきか。「下北線路街」はゆっくり歩いて30分くらいだ。間違いなく下北の新たな名所になる。賃料は聞かなかったが、自社の線路上のSOHO&店舗だから相当安いはずだ。

記者は新刊書店、日記本屋をじっくり見て回った。いずれもこの日は販売していなかったが、お金があったら買いたくなるような知らない本がたくさん置かれていた。その一方で、記者が大好きな福永武彦、島尾敏雄などの小説もあった。

本を読むための店は初台が1号店で、最長11時間(45,000円)利用した人がいるとか。

秋田の酒と野菜などを使ったおかゆを販売する「ANDON」では秋田県の日本酒度+15の超辛口「ど辛」を2杯頂いた。内閣府地域活性化伝道師の肩書もある事業主の武田昌大氏とフキノトウやコシアブラなどについてしばし歓談した。酒代は少しまけてもらった。

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新刊書店

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本を読むための店

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武田氏

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左からスズメ、ハト、シジュウカラ?

 新型コロナ対策という受け身の消極策ではなく、攻撃的な姿勢で臨もうとテレワークに突入して1カ月が経過した。取材に出かけたのは11日(15件)だ。取材件数は月に30件くらいあるので半減したことになる。これは新型コロナに対する怯えではない。デベロッパー、ハウスメーカーの発表会がなくなり、マンション取材などもことごとく断られたためだ。断っておくが、小生は齢70を超えるれっきとした高齢者で糖尿病を患っており、酒もよく飲み喫煙者だ。自分が感染しても誰にも文句は言わない。

 この間、各社から送られてくるニュース・リリースをコピペして記事にはしているが、自らが情報の発信源でないので忸怩たる思いは募るばかりだ。

 もう現場取材による記事ネタが尽きた。かといって、どこかの評論家みたいに、マクロデータをこねくり回し、競馬予想紙(これはこれで立派)と同じような無責任な記事など書きたくない。

 -ならば、どうするか。以下は、つれづれなるままに、日暮らし、パソコンに向かって思いのままを綴る。まあ忘備録のようなものだ。

◇       ◆     ◇

 作家の島田雅彦氏は気になる作家の一人ではあるが、一世代以上の年齢差があるのでこれまで島田氏の小説を読んだことはない。ところが、世紀末を描いた「カタストロフ・マニア」が3年前に発売されたことを思い出し、読み始めた。

 「カタストロフ・マニア」は、「なぜか自分以外には誰の姿も見当たらない…。治験バイトのため入っていた病院で、長い眠りから覚めたシマダミロクは驚愕する。事態を解明すべく都心に向かった彼が他の生存者たちの力を得て知ったのは、『太陽のしゃっくり』を引き金に原発危機、感染症の蔓延、ライフライン停止が同時発生し、人類が滅亡へとまっしぐらに突き進んでいること。そんな絶体絶命の状況下で、看護師の国枝すずに囁かれた言葉がミロクの頭をよぎる。『最後の一人になっても、頑張ってくださいね』。驚異の想像力で我々の未来を予見する、純文学×SFの到達点!」(「BOOK」データベース)という触れ込みだ。

 丁度半分くらいまで読み進めた。近未来どころか、まさに今現実に起きていることが綴られている。以下に引用する。

 「…感染者その家族の方は外出禁止です。市内各所のバリケードで封鎖された地域は立ち入り禁止です。監視員は隔離地区の外に出ようとする者、また隔離地区に侵入しようとする者を阻止してください。医師は随時、各地域を巡回しており、順番に診察を行っています。診察の結果、感染の疑いのない方は保健所の健康証明書を発行しますので、それを持参し、速やかに安全地帯に避難してください。健康証明書を持っていない方は移動が禁じられています。安全地帯への移動は専用バスでお願いします。自家用車や自転車、徒歩での移動は許可がなければできません。

 監視員に届け出のあった死者は感染、非感染を問わず、指定の場所で仮埋葬を行います。火葬場は現在、電気の供給と燃料供給が途絶えているため稼働できず、全員が仮埋葬となることをご了承ください。また死亡者の出た家屋への弔問はお控えください。

 水や食料品は配給制になっています。巡回車が各地域に届けますので、スーパーやコンビニ等の商店での略奪行為は慎んでください」(45ページ)

 「噂によれば、すでにワクチンはできていて、ヒトへの投薬実験も行われており、大量生産体制に入っているそうです。けれども、皆さんに投与されるまでにはまだ時間がかかるでしょう。ワクチン投与は公平に行われるのが理想ではありますが、裏では優先権を巡る熾烈な駆け引きが行なわれているのです。この非常事態にあっても、資本の原理は生きていて、貧困層は後回しということになるでしょう。製薬会社にとっては、大きなビジネスとなるわけですが、そのきっかけをテロリストが与えたということは、両社が裏でつながっていることを勘繰りたくもなります。また、貧困層や高齢者の人口が減れば、福祉や医療にかかるコストも軽減されることになり、政府はウイルス蔓延を政治利用して、恣意的に人口調節を図ろうと考えているかもしれません」(50ページ)

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◇     ◆     ◇

 〝事実は小説より奇なり〟-使い古されたフレーズではあるが、島田氏の小説と同じことが現実社会で行われていることを今朝(3月28日)の朝日新聞デジタル版は伝えている。北京市郊外の村を取材した記者のレポート記事だ。

 「一度外出した住民が村内へ戻るには、煩雑な手続きが必要になる。まず、体温測定と消毒をその場で済ませる。次に、過去14日間に汚染が深刻な地域に入っていないことを証明する。これは、中国の携帯電話会社が無料で提供を始めたGPS履歴サービスを利用する。それもクリアすると、健康状況などの問診を受け、顔認識機能付きのカメラでデータを記録した後に、ようやく門が開く仕組みだ。

 副郷長の田赫氏は『約4500人の住民すべてをこのシステムで厳しく管理している。この地区から感染者は出ていない』と胸を張った」

 一方で、ジェトロ(JETRO)海外調査企画課の3月28日付レポートは次のように報じている。

 「フィリピンのセブ州は3月21日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、翌22日午後3時から65歳以上および学生の外出を終日禁止すると発表した。医療機関に受診する場合は除くが、外出の際は身分証の携行が求められる。

 セブ州はさらに州内の企業に対して、3月24日以降は一部の業種を除いて従業員の50%以上の在宅勤務などのテレワークを義務付けるとした。…。

 同州はさらに、3月24日からバー、カジノ、理髪店、運動施設など全ての娯楽施設の閉鎖、スポーツ大会などのイベント開催の禁止を決定。また、自宅周辺で10人以上集まって行う野外劇、ダンス、ビンゴといった催し物も禁止するとした」

 ジェトロはまた、3月26日付でドイツの新型コロナ対策について次のように報告している。

 「追加された1,225億ユーロの補正予算では、ウイルス拡散防止策(個人保護具の調達、ワクチン開発と治療法の開発促進、連邦軍による支援サービス、および住民への情報提供)に35億ユーロ、パンデミックへの緊急対策用として550億ユーロ、保証および保証の分野で考えられる請求について約59億ユーロの引当金増額、中小企業への給付金500億ユーロなどが盛り込まれた。特に注目されていた中小企業ならびに零細企業(従業員10人未満)に対する支援は、融資ではなく給付金(課税対象)に決定され、2020年3月11日以降に発生した損害を対象として、従業員5人以下(フルタイム相当)の事業者に対しては3カ月分の資金繰り支援として、最大9.000ユーロの一括支払い、10名従業員以下(フルタイム相当)の事業者には同じく最大15,000ユーロの一括支払いとなっている」

◇       ◆     ◇

 記者は先日の小池都知事と昨日の安倍首相の〝演説〟を注意深く聞いた。「感染拡大・重大局面」「オーバーシュート」(オーバーヘッドシュートなら記者もよく知っている)「ロックダウン」(ロックアウトは経験している)「3つの密」(小生は女性の蜜には抗えない)などおどろおどろしい言葉の割には具体性に乏しく、これでは危機感をあおるだけで危機に瀕している人々は救われないだろうと感じた。

 安倍首相が「間髪をいれず」(小生は〝かんぱつ〟と聞こえた)と発表してから2週間経つではないか。ドイツやフィリピンとはえらい違いだ。

◇       ◆     ◇

 絶望感に打ちひしがれている記者だが、救いはある。一昨日(3月27日)、住友不動産の「シティタワーズ東京ベイ」の取材の帰りだ。

 この日は、テレワークではなく有休休暇を取っていた。午前早くから別の取材があり、昼食を食べていなかったので有明駅前の大和ハウス「ダイワロイネットホテル 東京有明」に立ち寄った。喫煙室が備わっていることも確認した。

 メニューをみてびっくり。何と「東京ホワイト」のクラフトビールがあるではないか。このビールは野村不動産「ノーガホテル上野東京」で飲んだことがあり、とても美味しかった。早速注文した。値段は700円で、野村のホテルより200円も安かった。午後2時30分頃だ。

  すると、スタッブの方が「3時からですと、500円でお酒が飲み放題で、食事も2品で1000円の特別コースがあります」と宣うではないか。〝えっ、あと30分待てば…〟という言葉をビールと一緒に飲み込み、「それじゃ、3時になるまで散歩してきますので、それを注文します」と外に出た。

 その時撮った写真だ。スズメ、ハト、シジュウカラ? は親子か夫婦か恋人同士かは分からないが、濃厚(濃密か)接触などものともせず相寄り添い、閑散とする駅前の広場に〝チュウチュウ〟〝クッククック〟〝スキッスキッ〟とはしたないラブコールを送っていた。

 彼ら彼女らの愛に満ちた交歓場面を写真に収め、ホテルに戻りビールを立て続けに3杯飲み、食事をした。〆て2,200円。都心ならこの倍はする。〝住めば有明、飲むなら有明〟だ。

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「ダイワロイネットホテル 東京有明」

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この2品で1000円。飲み物は500円で飲み放題

 最初に戻って島田雅彦氏。島田氏が最近発信しているエッセイ「空想居酒屋」の一節には次のようにある。

 「しばらく出社を控え、形式的な会議や顔つなぎの営業や仕事してるふりをせずにいると、今までのオフィスワークがいかに無駄だったかをつくづく思い知ってしまうのではないか、と。たまたま、自宅待機中の気晴らしにドライブに出かけ、風光明媚な田舎の風景や温泉、素朴な食事に接したりしたら、会社に戻るのがバカらしくなってしまうに違いない。
 疫病の蔓延は大きなライフスタイルの転換をもたらすことになりそうだ」

 新型コロナがいつ収束するか分からないが、テレワークはごく当たり前になり、〝駅近〟より、郊外住宅地がもてはやされる時代がやってくるのを期待したい。

 本日まで熱も倦怠感もない。ビールもハナニラも匂いと味は大丈夫。マンション市場の変化を嗅ぎ取る嗅覚も健在だと思う。

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道端に咲いていたハナニラ(左)とヒメオドリコソウ

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住宅品質保証 本社ビル

 ポラスグループの住宅の引渡し前の品質検査、定期巡回サービスによるアフターメンテナンス業務、地盤調査などの事業を手掛ける住宅品質保証は3月27日、木質構造による3階建て本社屋が完成したのに伴う見学会を行った。

 本社屋は、越谷市越谷一丁目、敷地面積約895㎡、3階建て延べ床面積約1,729㎡。準耐火構造木質構造建築物(ポラスオリジナル合わせ柱・重ね梁・CLT耐力壁)。設計はポラテック。施工期間は2019年8月20日~2020年3月7日。総工事費は約6億円(土地代除く)。階高は約4m。

 組み立て部材を一般流通材とプレカット加工機で加工した部材を使用することで工期や手間、コストを抑え、合わせ柱は住宅用の柱(105角)を9本束ねることで燃え代設計による現しも可能とした。

 また、6m以下の部材を組み合わせて構成される重ね梁は、住宅用の梁部材を重ねて繋ぎ合わせることで、H=480~1200ミリの最大16mまで実現した。

 CLTは3層4プライを利用し、置くだけで施工完了とするなど施工の省力化を図り、同時にW1~4mの4種類のCLTと接合金物を効率的に配置することでコストの削減を図っている。

 見学会に臨んだ同社代表取締役・高橋一郎氏は、「わたしは平成元年から当社の責任者を務めているが、当社グループの創業者中内俊三は当社を設立(昭和58年)したとき、本社はポラテックの隣に建設しようと語った。その夢が実現して感無量。新社屋は木のよさを建物内外に現わしで表現できた。個性的で他にない画期的な建物が完成した。社員の評価も高い。必ず生産性を上げる」と語った。

 30歳代の女性パート社員は「引っ越しして3週間。自由で伸び伸びして仕事ができる。間違いなく効率は上がる。木の香りがするのもいい」と話した。

 今後は255名の社員のうち159名が勤務する。フリーアドレス、ペーパーレス化、データのデジタル化、AI活用などを進める。

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高橋氏(背景の壁の一部はCLT)

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1階ラウンジ(緑はフェイクの観葉植物)

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 新社屋については昨年12月に行われた構造見学会の記事を参照していただきたい。木造建築物が美しいのは言うまでもない。もうコスト云々をシャットアウトすべきだと思う。そもそも特徴・利点がそれぞれ異なる鉄やコンクリの俎上に木を置くことが間違っている。

 一つだけ言わせていただければ、やはりフェイクの観葉植物だ。これはポラスだけのことではない。三菱地所の「大手町パークビル」その他でも感じたのだが、せっかく立派なビルをつくり、本物の木をふんだんに用いているのに、どうして全体の価値を著しく減じるフェイクの観葉植物を飾るのか。小生はまったく理解できない。

 これは小生だけが言っているのではない。三井デザインテックは2017年の研究発表文書で、「グリーンを効果的に取り入れたオフィス空間を提供することは、ワーカーの知的生産性の向上につながることが分かりました」とする一方で、「人工植物や過剰な植物量、あるいは不具合な配置にすると、心理面以外に作業効率にも好ましくない影響を及ぼすことが確認されました」としている。

 記者が「フェイクを止めろ」というと、みんな「管理が大変。本物はお金がかかる」と反論する。いちいちこれに再反論を加える気にもならないが、絶対にそんなことはない。

 160人も社員がいるのだから、家庭で趣味で観葉植物を育てている人はたくさんいるはず。自由に持ち込んでそれぞれが管理するようにすれば費用は掛からないはずだ。

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1階オフィスゾーン

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3階ラウンジ

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3階ラウンジのフェイク

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記者のデスクに置いているポトス(業者さんにもらったものでタダ。3年間、水遣りは月に2回くらい)

ポラスグループ住宅品質保証 オリジナル構造部材とCLT耐力壁使用した木造新社屋(2020/12/20)

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「シティタワーズ東京ベイ」

先月末から入居が始まった都内最大級トリプル免震タワーマンション住友不動産「シティタワーズ東京ベイ」を見学した。全1,539戸のうちこれまで1,230戸が分譲され、契約済みは837戸。販売担当の吉野秀邦氏は「これほどの大規模で9割がワイドスパンのマンションなど他にない。最強の間取り」と自信たっぷりだった。

物件は、東京臨海高速鉄道りんかい線国際展示場駅から徒歩4分、ゆりかもめ有明駅から徒歩3分、江東区有明二丁目に位置する敷地面積約32,628㎡の32階建てウエストタワー、33階建てセントラルタワー、33階建てイーストタワー3棟からなる全1,539戸。現在販売中の住戸(402戸)の専有面積は38.02100.62㎡、価格は5,000万~16,000万円(最多価格帯6,100万円台)、坪単価は380万円。建物は完成済みで、入居開始は2020227日。設計・施工は前田建設工業。

敷地は、201012月、都市再生機構と東京都港湾局及び都市整備局から取得した全110,188㎡のうちのマンション部分。敷地北側には、200店超の店舗が揃う商業施設、大規模ホール、劇場(劇団四季)、ハイグレードホテル、温浴施設などで構成する「有明ガーデン」が整備される。豊洲駅までのシャトルバスも運行する。

建物の特徴は、免震構造、白と黒のコントラストが印象的な3棟シンメトリー、内廊下方式、東西400m以上にわたる緑の回廊、マンションと商業棟をつなぐペデストリアンデッキ、ダイナミックパノラマウインドウ、ワイドスパンなど。プランは3LDKが約50%12LDK50%。

その他基本性能・設備仕様は、リビング天井高2600mm、ワイドスパン、二重サッシ、LowEガラス、御影石キッチンカウンター、ディスポーザー、食洗機、ミュージックリモコントイレ(LIXIL)など。

契約者の属性は、①3040代の働き盛りの会社員世帯(ファミリー、プレファミリー)が約7割②江東区、中央区居住者が46%と多く、湾岸エリアからの買い替え層も多い③都心3区を中心とした都心勤務者が多数、全体の半分超-など。

吉野氏は、「社内での評価も高い。オリンピックの延期の影響はむしろプラスに働く。売り急ぐことなく、丁寧に販売していく」と語った。

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パノラマウインドウからの眺望

             ◆     ◇

 同社が201012月に用地を取得したときは、容積率1種当たり42万円だったのでずいぶん〝安値〟で取得したと思った。しかし、その直後、3.11に見舞われ、湾岸マンションも大きな液状化風評被害で打撃を受けた。

記者は震災直後、液状化の被害状況を見るため、豊洲-有明―東雲-辰巳を数時間かけて歩いた。都営辰巳団地は大きな被害を受けたが、その他は地盤改良がしっかり施されているためか〝軽微〟だったことを確認している。ただ、「有明」は何もなく、分譲は苦労するだろうと思った。

 同社が2017年に販売開始したときの坪単価は320330万円だったはずで、〝リーズナブル〟な価格だとおもった。ところが、「晴海市場」の開業間近になって移転問題が持ち上がった。同社のマンション販売も少なからず影響を受けたはずだ。

 こうした紆余曲折を経て入居が始まった。販売開始から2年余りで800戸超の成約は、順調に販売が進んでいるとみていいのではないか。

取材して何よりも嬉しかったのは吉野氏の〝元気〟だった。ワイドスパンを端的に表現した「最強の間取り」をはじめ「千代田区のスーパーサラリーマンが買っている」「都心と比べたら価格は半値」「駅近で商業との複合は他の湾岸にはない」「北側は都心方面、南向きは海が一望できるリゾート」「社内でも記念碑的物件として評価されている」-など景気のいい言葉がポンポンと飛び出した。

現場取材が激減し、新型コロナの感染拡大に打ちのめされている記者を元気づけてくれた。

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       ◆     ◇

同社のマンション販売状況、商業施設の開業、駅前の大和ハウス工業のホテルの開業などによって恩恵を受けそうなのが、東京建物「Brillia Tower 有明 MID CROSS300戸だ。こちらも取材して紹介したい。

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彼らに濃厚接触は関係ないのか(有明駅前で)

好スタート 第1期は330戸 住友不「シティタワーズ東京ベイ」 プラン秀(2017/8/1

都営辰巳団地は軒並み2030㎝地盤沈下 液状化被害 ~現地ルポ~(2011/4/7

「晴海」「豊洲」「有明」 液状化は全く問題なし~現地ルポ~(2011/4/6

住友不動産 「有明北3-1」容積率1種当たり42万円の安値で取得(2010/12/22

 韓国観光公社は3月27日、2020年2月の同国への入国者数をまとめ発表。新型コロナウイルスの影響を受け、全体では前年同月比43.0%減の約68.5万人と激減した。

 地域・国別では、中国からは前年同月比77.0%減の10.4万人に激減したほか、東南アジア、アメリカ、ヨーロッパからも軒並み2ケタ減なのに対し、日本からは前年同月比0.9%減の21.1万人にとどまっている。入国者の約30%が日本人。

◇      ◆     ◇

面白い数字だ。反韓嫌韓、反日嫌日になると挙国一致、感情をむき出しにしてお互い罵り合うのに、どうしてわが日本人の韓国訪問が減らないのか。

やっぱり韓国が好きなのか、それとも〝ガラパゴス〟などと賞賛されているのか馬鹿にされているのかよく分からないのだが、おおらかな国民性の反映なのか。

「韓国ドラマって面白いのよね」-文在寅大統領が大嫌いのかみさんは相変わらず韓国テレビドラマを夢中で見ている。身と心の問題は永遠のテーマか。

新型コロナ直撃 訪日外国人 2月は前年同月比58%減 中国88%、韓国80%減(2020/3/19)

 

三菱地所は326日、新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした東京都などによる在宅勤務及び不要不急の外出自粛要請を踏まえ、327日から412日まで、本社及び横浜支店の従業員を対象に原則在宅勤務に移行すると発表した。

従前より時差出勤やリモートワークの活用のほか、社内外の会議や面談についてはウェブ会議や電話会議を推奨していたが、対応を強化するものとしている。

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樋口氏

 大和ハウス工業は3月26日、取締役会長・樋口武男氏が今年6月の株主総会で同職を退任し、最高顧問に就任すると発表した。樋口氏は同日付で次のようにコメントした。

◇             ◆     ◇

 私は、6月の株主総会をもって取締役を退任し、最高顧問に就任することを決意しました。大変長い間、会長職を務めさせていただきましたが、年齢的なことも含め、また、経営層の若返り等も鑑みて、これからは客観的に大和ハウスグループを眺めながら、気が付いたことを若い社員に伝えていきたいと考えております。

 私は何よりも会社が繁栄し続けることを一番願っております。長い間、ありがとうございました。

 2001年より社長、2004年より会長職として「創業者精神の継承」と「凡事徹底」を掲げ、経営の第一線において様々な経営改革を断行してきました。また、創業者 石橋信夫相談役の薫陶を受けた私が、次代の大和ハウスグループの人材を育成するべく邁進し、役職員が「多くの人々の役に立ち、喜んでいただけるサービスや商品の提供」に務められるよう、新たな価値創造にも挑戦してきました。

 2017年11月より芳井敬一社長の新経営体制のもと、経営基盤やガバナンスなどを再構築し、軌道に乗ってきたところで、昨年、最高経営責任者(CEO)を芳井氏に引き継ぎました。

 来年には82歳になりますので、私なりに一定の区切りをつけ、経営の第一線から退くことを社長の芳井氏に報告させていただき、本日の取締役会で決議されました。株主総会以降は、最高顧問として体力の許す範囲内で大和ハウスグループをサポートするつもりです。

 これまで私が経営者として邁進できたのも、ひとえに、お客さまをはじめ、取引先様、協力会社の皆様、従業員の皆様等多くのステークホルダーに支えられたお陰であります。

 これからも大和ハウスグループが、世の中に必要とされる企業となるよう、また創業者の夢である「創業100周年時に売上高10兆円の企業グループ」となるよう、切望します。

 引き続き、大和ハウスグループをご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

◇       ◆     ◇

 記者は、樋口氏と積水ハウス元代表取締役会長兼CEO・和田勇氏、住友林業前代表取締役会長・矢野龍氏を〝大阪弁御三家〟経営者と呼んできたが、いよいよ三氏の小気味いい絶滅危惧種の大阪弁を聞く機会がなくなりそうだ。残念。

〝大阪弁御三家〟第一線から退く 大和ハウス 樋口会長・CEOが代表権のない会長へ(2019/5/13)

「財界賞」は榊原・経団連会長 「経営者賞」に矢野・住林会長 後藤・西武HD社長など(2018/1/21)

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「にじいろ保育園梅が丘」ホール

 三井ホームは3月26日、枠組壁工法(ツーバイフォー工法)とCLTのハイブリッドによる名古屋市の文教施設「にじいろ保育園梅が丘」が3月16日に完成したと発表した。

 施設は、木造(壁:枠組壁工法、屋根:CLT)平屋建て延床面積約385㎡。事業主はライクアカデミー。設計は三井ホームデザイン研究所・三井ホーム。施工は三井ホーム。

 約480㎡の屋根全面に5層5プライ(幅1.5m、長さ3~4m、厚さ150mm)のCLTを採用。外部の軒裏や室内ホールを現あらわしで仕上げた。CLTにはJAS認定の国産材(高知県産)を採用。

 愛知県内の文教施設としては初めてCLTを採用した建築物で、施設は林野庁「JAS構造材利用拡大事業」に採択されている。

 

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 三井不動産は3月26日、新事業分野への展開を目指す新会社「株式会社GREENCOLLAR(グリーンカラー)」を設立し、日本とニュージーランド(NZ)での生食用ぶどう生産・販売事業を推進していくと発表した。

 GREENCOLLARは、同社グループの新規事業提案制度により生まれた社内ベンチャー企業。ホワイトカラーでもなくブルーカラーでもない「より人間らしく、自然と生きる=“グリーンカラー”」というライフスタイルを提案する。

 事業は、4月から9月に北半球の日本(生産地:山梨県)で生産を行い、10月から3月に南半球のニュージーランド(生産地:ホークスベイ地方)で生産を行うことにより、日本で生産ができない時期でも旬の生食用ぶどうを供給することが可能となる。

 当初は日本(山梨県)5ha/ニュージーランド(ホークスベイ地方)10haで事業を開始し、順次事業を拡大していく予定。

 また、ハイレベルな生産技術の承継・革新を通じて、後継者不足など農業分野における社会課題の解決に取り組むことで、SDGsにも貢献する。

 GREENCOLLAR代表取締役・大場修氏(生産担当)は「日本式の生食用ぶどうの生産は繊細な技術が必要で、手間がかかります。青空の下、手間をかけ、丁寧に育てた『本物』の生食用ぶどうを世界中の人々に食べてもらいたいという思いから本事業を開始いたしました」とコメントしている。

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 なるほど、いいね。GREENCOLLARにお願いだ。旬と言えば、いまは記者の大好きなフキノトウ。これが通年で食べられたらどんなに幸せか。この前、天ぷら屋で食べたら1個500円(消費税込み)近くもした。〝山菜の女王〟と呼ばれるコシアプラも食べたいし、シカの生肉は日本酒にもワインにもあう。

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「(仮称)⼤通⻄1丁⽬プロジェクト」

 三菱地所は3月26日、北海道産⽊材を積極的に活⽤した国内初の⾼層ハイブリット⽊造ホテル「(仮称)⼤通⻄1丁⽬プロジェクト」を先に着工したと発表した。

 同社初の北海道でのホテルアセット開発事業で、設計監理は三菱地所設計が担当し、竣⼯後は同社グループのロイヤルパークホテルズアンドリゾーツが運営する同社グループの総合⼒を結集したプロジェクト。

 低中層部の天井を⽊質化した鉄筋コンクリート造、中層部の1層を鉄筋コンクリート・⽊造のハイブリット造、⾼層部を純⽊造とするハイブリット⽊造建築。構造材に使用する⽊材約1,050㎥のうち約80%が北海道産。

 プロジェクトは国⼟交通省の「令和元年度 第2回募集 サステナブル建築物等先導事業(⽊造先導型)」に採択されている。

 1〜7階は鉄筋コンクリート造で、同社が開発、特許出願済みの通常廃材となる型枠材をそのまま内装(天井)の仕上げ材として利⽤することで、ローコスト化と客室内の⽊質化を実現するとともに、⼯事⼯程の簡略化・短期化を可能にした。

 8階はハイブリット造(鉄筋コンクリート造・⽊造)とし、床材は北海道産トドマツを活⽤したCLTを使⽤。

 9〜11階は、同社が開発した⾼耐⼒枠組壁⼯法を採用した純⽊造。床は北海道産トドマツを活用したCLTとする。

 建物デザインは、北海道産タモを活⽤した⽊製ルーバー、新素材の外装⽤炭化コルクパネルを採⽤するほか、敷地前の⼤通公園及び沿道空間の街路樹の⾵景を建物内へ取り込んでいる。

 物件は、地下鉄⼤通駅から徒歩1分、札幌市中央区⼤通⻄1丁⽬に位置する敷地面積約695㎡、11階建て延床⾯積約6,160㎡。構造・規模はRC造・⽊造(壁:枠組壁⼯法・床:CLT)。客室数は約130室。設計・監理は三菱地所設計。施⼯は清⽔建設。⽊材使⽤量(構造材)は約1,050㎡。2021年秋開業予定。

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エントランス

◇       ◆     ◇

 同社の最近の木材利用・建築物の木質化の取り組みは他の大手デベロッパーを圧倒している。「みやこ下地島空港ターミナル」、「PARK WOOD ⾼森」、「PARK WOOD 岩本町」、「CLT PARK HARUMI」などだ。

 ホテルの木質化では、昨年、三井不動産の「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」を見学し感動した。施工は、今回の三菱地所と同じ清水建設だった。

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ロビー

さすが三井不動産 わが国初の本物の木造〝杉乃木〟ホテル「神宮外苑」に誕生(2019/11/13)

 

 

 

 


 

 

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