RBA OFFICIAL
 

すてきナイスグループは1223日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の嫌疑があるとして証券取引監視委員会の強制調査と横浜地方検察庁の強制調査を受けた今年516日以降、初めてメディア向け説明会を開き、同社グループ経営推進本部副本部長兼広報部長・ 森隆士氏が約1時間にわたって「1220日時点における当社グループの置かれた状況について」説明した。

森氏は「来年の今頃には特定注意市場銘柄の指定解除がなされるようガバナンス、内部管理体制を強化していく」とし、〝新生〟ナイスグループの経営方針を来年124日に杉田理之社長が発表すると語った。

       ◆     ◇

 森氏の説明を細大漏らさずメモした。説明は①金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の嫌疑、刑事事件②金融商品取引法(有価証券報告書提出等)対応、上場廃止基準への対応③会社法対応④再発防止策の骨子の策定と実行⑤今後について-の5項目。

 そのほとんどはこれまで開示されたもので、真新しい「事実」の報告はなかったと思うが、「スマートウェルネス体感パビリオン」を今年12月いっぱいで閉館すると聞いたときは少なからず衝撃を受けた。

 パビリオンについて森氏は、開設してから4年以上経過し、来館者は約18,000人、学校関係者は約1,300人、海外からの視察は約250人に達し、「スマートウェルネスに関するデータの収集、知見を得ることができ、情報を発信してきた効果は果たせた。残念だが、当社の置かれた状況などを踏まえ閉館することを決めた。スマートウェルネスの取り組み自体は事業で継続して行っていく」と語った。

 添付した記事を読んで頂きたい。パビリオンの果たした役割はものすごく大きい。伊香賀俊治・慶大教授や学生さんたちは100本以上の論文が書けたのではないか。ナイスはほとんど独自の報告・情報発信を行ってこなかった。ここに〝儲けること〟が下手という問題はあるような気がするが。

       ◆     ◇

 説明会で最も関心があったのは、消費者の反応だった。同社グループの「BtoB」:「BtoC」の事業比率は7:3くらいだろうが、マンションや分譲戸建ての顧客が今回の事件で離れたら同社は持たないと思っていた。

 それを確認するためにも「新横浜」のマンションや「辻堂」の戸建てを見学した。これも記事を参照していただきたい。営業担当者は「お客さんへの影響はあまりない」と話したし、森氏も「影響は最小限にとどまっている。信頼回復へ向け健全な体制を再構築することに全力を注いでいく」と強調した。

 第2四半期決算数値からも消費者離れは最小限にとどまっていると読める。

       ◆     ◇

 もう一つの関心事は、平田恒一郎元会長と日暮清元副会長の去就と同社の対応だった。これまでの開示情報からして同社が平田家と「決別」するのは分からないわけではないが、〝どぶに落ちた犬を叩く〟ようなことはしてほしくないと思っている。

 いま平田氏と日暮氏がどこに収監されているか分からないが、だれか記者の以下の想いを伝えてはくれないか。

 平田さん、貴殿が幹部に「ワイシャツは白」「役員は喫煙禁止」「ゴルフ禁止」などと指示するのはやりすぎだと思うが、嫌疑理由はただただ株主や社員や取引先のことをおもんばかり〝赤字〟を出すことに恐怖を抱いた結果の〝嘘〟であり、私利私欲に走ったわけではなく、反社と関わったわけでもなく、あるいはまた酔っ払った女性をホテルに連れ込み、人倫にもとる「不倫」を棚上げにし「犯罪行為をしていない」とうそぶく元ジャーナリストの類ではもちろんないはずだ。

すっぱりと罪を認めれば執行猶予付きになるのではないか。保有株をどこかの恵まれない団体にでも寄付すれば、「前科者」のレッテルを木っ端みじんに吹き飛ばし、「木造ゼネコン」の生みの親として圧倒的支持を得るのではないか。日暮氏も同様だ。悪人には全く見えない。

 それにしても、経営者はどうしてそんなに〝赤〟が怖いのか。この日(23日)あとで取材したさいたま市役所に飾ってあった浦和レッズのユニフォームは真っ赤だし、「赤ヘル」広島は女性の支持をじわじわと拡大している。デベロッパーは〝丘に住まう〟などと〝手垢〟にまみれた宣伝文句でもってユーザーを誘惑しているではないか。記者は赤いトマトが大好きだし、吸うのは赤キャビンだ。思想的にもどちらかといえば〝アカ〟だ。赤がどうした。

ナイス 免震「新横浜」 好調スタート 第一期35戸完売へ(2019/10/31)

※その後10戸を追加供給し、これも売れたようだ。

ナイス 分譲戸建て・建築条件付土地分譲「湘南辻堂」 好調な売れ行き(2019/10/21)

平田元会長の独断専行が粉飾決算招く 住宅事業伸ばせ すてきナイス再生に期待(2019/7/27

すてきナイス 三井、野村と肩を並べた分譲戸建て これからが正念場(2017/6/3

内装木質化は熟睡長く、知的労働も向上 慶大・伊香賀教授が実証(2016/3/22

ナイス 環境・健康が学べるパビリオン 「木造のよさ医学的に証明する」平田社長(2015/10/29

 

 

 国土交通省は12月20日、来年度の組織・定員決定概要を発表。大規模自然災害に対応するため地方整備局・北海道開発局の人員を前年度の415人から679人に増員するほか、防災・減殺対策や社会資本の老朽化対策、海上保安体制の強化、持続可能な地域社会の形成や基盤強化など1,545人を新規増員する。一方で、定員合理化などで1,358人を減らす。

 また、土地問題への対応強化、不動産流通の適正化のための体制を整備し、「土地・建設産業局」の局名を「不動産・建設産業局(仮称)」に変更する。

◇       ◆     ◇

 「土地・建設産業局」の名称に違和感を抱いていた記者は変更には大賛成。そもそも「・(ナカグロ)」は同じ概念を持つ言葉を並列して表現するときに用いる「ヤクもの」で、「土地」と「建設産業」を並列するのもしっくりこないし、「土地」は「土地業」なのか「土地局」なのか紛らわしい。業界関係者が呼ぶ「ドケンキョク」は「土建(屋)」を連想させるのでいやだった。

 「不動産・建設産業局(仮称)」は「不動産業」と「建設産業」を並列した言葉であることがすぐわかるのでいい。しかし、略称はどうするのか。「フケンキョク」と呼ぶわけにはいかないだろう。局名は現段階で仮称なので、公募でもしたらいいのではないか。

住品ピル④.jpg
住宅品質保証 本社屋ビル 完成予想図

 ポラスグループの住宅の引渡し前の品質検査、定期巡回サービスによるアフターメンテナンス業務、地盤調査などの事業を手掛ける住宅品質保証は12月20日、木造住宅などに使われる一般流通材と住宅用プレカット加工機の利用によるオリジナル構造部材「合せ柱」、「重ね梁」とCLT耐力壁を使用した木質構造による3階建て本社屋構造見学会を行った。

 本社屋は、越谷市越谷一丁目、敷地面積約895㎡、3階建て延べ床面積約1,729㎡。準耐火構造木質構造建築物(ポラスオリジナル合わせ柱・重ね梁・CLT耐力壁)。設計はポラテック。施工期間は2019年8月20日~2020年3月7日。総工事費は約6億円(土地代除く)。階高は約4m。

 組み立て部材は、一般流通材を住宅用プレカット加工機により加工した部材を使用するため工期や手間を省き、部材の長さを6m以下に抑えたため搬入路の狭い土地での建築を可能にしたほか、合わせ柱は住宅用の柱(105角)を9本束ねることでコストを抑え、もえしろ設計による現しも合わせ柱1本で可能とした。

 6m以下の部材を組み合わせて構成される重ね梁は、住宅用の梁部材を重ねて繋ぎ合わせることで、H=480~1200ミリの最大16mまで実現した。

 CLTは3層4プライを利用し、置くだけで施工完了とするなど施工の省力化を図り、同時にW1~4mの4種類のCLTと接合金物を効率的に配置することでコストの削減を図っている。

 完成後は約200名が勤務し、フリーアドレス、ペーパーレス化、データのデジタル化、AI活用などを進め、無駄を省くなどして生産性を上げる。床は木製フローリング仕上げとなる。

IMG_5380.jpg

IMG_5390.jpg

IMG_5396.jpg
工事中の現場

◇       ◆     ◇

 せっかく構造見学会をしてもらったのに、構造や施工のことはさっぱりわからないので、上段のようなコピー&ペーストの記事になってしまった。

 CLTの部材はこれまで見てきたものと違い薄いものが使用されていたが、これは床材としては利用せず、耐力壁のみに採用し、合わせ柱や重ね梁との効率的な配置、効果的な金物と組み合わせることで省力化、コスト削減を図ったためのようだ。

 もっとも関心がある素人でも木でできた建築物であることが分かる現しについては、カーテンウォール越しに合わせ柱やCLT耐力壁が見えるように設計され、道路に面した建物の角を中心にシンメトリーとすることで美しい外観にしたという。

 コストについては、事務所ビルの建築費が分からないので総工事費6億円(単純計算で坪115万円)が高いのか安いのか分からない。ただ、同社関係者も話したように木造建築物のよさは他にもたくさんある。そのよさを数値化できるようにならないか。

IMG_5398.jpg
ポラテック本社ビル「ウッドスクェア」

さすが三井不動産 わが国初の本物の木造〝杉乃木〟ホテル「神宮外苑」に誕生(2019/11/13)

〝オールポラス〟の木造建築物先導モデル「ポラス建築技術訓練校」が竣工(2016/4/15)

ポラスグループ 国内最大 木質ハイブリッド構造の本社ビル完成(2012/2/22)

4.png 5.png
イメージ図

 三井ホームは12月19日、ミレニアル世代を中心とする共働き家族を意識した新商品「SCALA(スカーラ)」を開発、2020 年1月3日(金)から販売開始すると発表した。

 2階建てながらスキップフロアを採用することで、変化に富んだ4層のフロア構成としているのが特徴。天井高約6mのリビング「スキップリビング」を1.5 階に配置。1階のダイニング・キッチンや2階ホールの 「パノラマカウンター」ともゆるやかにつながることで、家族がそれぞれの場所で思い思いの生活を愉しみながら、常に家族の気配を感じることができる空間構成としている。“テレワーク”に対応したワークスペース、家事ラク空間「ファミリーランドリー」「ファミリークローク」も盛り込んでいる。

 家中の温度をコントロールする全館空調システムも装備し、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準をクリアしている。

 参考価格(消費税抜き)は、プロトプラン本体工事価格(延床面積35.45坪)で26,852,000 円(坪単価75.7万円)。販売目標棟数は100 棟/月。沖縄を除く全国で販売する。

◇       ◆     ◇

 この種の商品は他のハウスメーカーもデベロッパーも販売しているが、天井高6mのリビングは見たことがない。9月に見たアキュラホームの「モラージュ菖蒲ハウジングステージ」のリビング天井高は約5660ミリだった。

 多層住宅では、今年見た三菱地所ホーム「オークラランドホームギャラリー」は7層もあり、三井不動産レジデンシャルの「調布」の都市型戸建ては5層に見えたのを記憶している。ポラスの分譲でも分譲でもあったような気がする。

 韓国市場の減速響く-日本政府観光局が発表した2019年11月の訪日外客数は、前年同月比0.4%減の244万人で、2か月連続で前年同月を下回った。韓国からの訪日客が前年同月比65.1%減の20.5万人と激減したのが響いた。韓国市場を除く19市場では11月としては過去最高を記録。特に中国を中心とする東南アジア市場は前年同月比2ケタの伸びを見せている。

 1~11月のトータルでは約2,936万人で、前年同期比2.8%の増加。

10月の訪日客は前年同月比5.5%減の250万人 韓国が激減/韓国への出国も減少へ(2019/11/21)

 昨日(12月18日)、令和のマンションは昭和の時代に逆戻りしたと書いた。今日はその続き。日進月歩、時代は変わったのに、マンションの法律・規制は旧態依然のまま、もう野垂れ死にを待つしかない状況に追い込まれている。そうならないための私見を開陳する。

◇       ◆     ◇

 建築基準法の用途規制を見直すべきだ。記者は、訳が分からない何でもありの準工業地域は、規制を強化するか緩和するか、それとも住工混在を促進するか明確化すべきというのが持論だが、もう一つ、第一種低層住居専用地域(1低層)の用途規制を見直すべきだと思っている。

 ご承知のように、1低層では、50㎡以下で延べ床面積の2分の1未満の一部の非住宅は許可されるが、低層住宅以外の建築は不可だ。この厳しい用途規制は、今後爆発的に増えると思われる「空き家」などを多様な用途に変更する際の大きな壁になるのは必至だ。第二種低層住居専用地域(2低層)では日用品を販売する店舗は許可されるが、指定エリアは圧倒的に少ない。1低層の1%もない。

 このように、低層住宅と非住宅を遮断することが良好な住宅街を形成することなのか。ほとんどの人は「NO」というはずだ。

 その意味で、東京都が今年10月改正した「用途地域等に関する指定方針及び指定基準」で、地区計画により低層住居専用地域の用途規制を緩和し、生活利便施設やサテライトオフィスなどの立地を推進すると示したのに注目したい。

◇       ◆     ◇

 前段の用途規制とも関連することだが、国土交通省が例示している「分譲マンション標準管理規約」の専有部分の「専ら住宅」も見直すべきだ。

 同規約では、第12条第1項で専有部の用途として「区分所有者は、その専有部分を専ら住宅として使用するものとし、他の用途に供してはならない」とし、第2項では「区分所有者は、その専有部分を住宅宿泊事業法第3条第1項の届出を行って営む同法第2条第3項の住宅宿泊事業に使用することができる」と、手続きを踏めばいわゆる民泊利用も認めている。

 この条項ほど理解に苦しむものはない。「専ら」に例外はない。「住宅」としての使用以外を認めないとする一方で、およそ「住宅」とは思えない、不特定多数の人の出入りを例外的に認めることは合理的説得力を欠く。

 だがしかし、この条項は区分所有法で定める「区分所有者は、建物の保存に有害な行為その他建物の管理又は使用に関し区分所有者の共同の利益に反する行為をしてはならない」(第6条)、つまり「共同の利益に反する行為」以外はすべて許容されることに道を開いたとも理解できる。

 「共同の利益」とは、明らかにそこに共同して住む居住者の利益のことで、「利益に反する行為」もまた居住者が決めることだ。これに国やデベロッパーが関与すべきでないと記者は考えている。

 「専ら住宅」がいかに時代遅れであるかをもう一つ示そう。かつて三井不動産は、第一種低層住居専用地域(以前の住専)でのマンション分譲を強化し、準工業地域では街づくりが可能な大規模以外はほとんど供給しなかった。この戦略が奏功し、消費者から圧倒的な支持を得た。

 しかし、時代は変わった。同社もそうだし、ほとんどのデベロッパーは〝駅近〟〝資産性〟を金科玉条のように謳い、いかがわしい施設も含めて許可される商業(系)立地にシフトし、大規模が可能な準工業立地の〝大きさ〟をもてはやす。バブル崩壊までの億ションと言えば、十中八九は住居系エリア立地だった。今はその是非すら問うものはいない。

 商業(系)と準工立地に共通するのは、「良好な住環境」とは逆に容積率や日影条項が緩く、用途に縛られないことだ。

 にもかかわらず、これらのエリアに建てられたマンションの区分所有者のみが「専ら住宅」にどうして縛られるのか。考えたらおかしなことだ。

 記者は、野放図にしろと言っているのではない。何を認め何を排除するかは区分所有者が決めることだと言いたいのだ。

 「専ら住宅」の規制を緩和したらSOHO、カフェ、学習塾、ママさん保育、家事代行、タクシー代行、貸本屋、子ども食堂…地域内の居住者の日常生活に欠かせない小規模店舗が可能となる。分譲単価も引き上げることができる。これこそ三方よしではないか。

 先に行われたマンション管理業協会の「マンション・バリューアップ・アワード2019」で、岡本潮理事長は「区分所有法は制度疲労を起こしている」と語ったし、マンション管理会社の若手社員(U29)による「未来のマンション管理像」のプレゼンテーションでも「専ら住宅」の壁は取り払うべきと主張した女性がいた。勇気ある発言だ。

〝広めの3LDK〟66㎡ 昭和の時代へ逆戻り 令和のマンション(2019/12/18)

グランプリは西京極大門ハイツ・佐藤氏 管理協 バリューアップ アワード2019(2019/12/14)

image002.png
イメージ

東急不動産は1212日、スマートフォンを通じて外出先からでも浴槽の自動洗浄・お湯はりができる機能付き「おそうじ浴槽」を「ブランズ北千住」に首都圏で初めて導入し、20201月から第2期の販売を開始すると発表した。

あらかじめ決まった料理の材料が届く「ヨシケイ」の宅配サービス、書留郵便も預かれる「メールボックス一体型宅配ロッカー」も採用する。

物件は、東京メトロ千代田線、日比谷線、JR常磐線、東武スカイツリーライン、 つくばエクスプレス北千住駅から徒歩7分、足立区日ノ出町に位置する11階建て全91戸。専有面積は59.2675.53㎡。竣工予定は202012月。設計・施工・監理は木内建設。

       ◆     ◇

 このマンションは以前から気になっていた。三菱地所レジデンスの〝駅近〟「千住ザ・タワー」が驚嘆の坪単価380万円でも売れたので、後発の「ブランズ北千住」も〝柳の下〟を当て込むのは必至だと思ったからだ。

 単価は予想した通り320万円くらいか。(昨日、小生の数少ないつきあいがある同業と飲んだ。そのうちの一人がものすごい安値を言ったが、やっぱりそんなに安くない=高いか安いか決めるのは消費者だが)

 価格はともかく、家事労働の「時短」を図る種々の機能搭載には大賛成。どこの製品かは分からないが、同じような機能付きのものは20年くらい前からあった。採用してこなかったデベロッパーの怠慢だ。

 昨日も書いた。浴室の家事労働は大変だ。記者などは手抜きをし、夏場はシャワーだけだったが、普通の家庭の浴室の掃除・お湯張りは15~10分、年間300回とすると合計25~50時間にはなる。人にもよるが最低10万円の労働価値はある。

 欲を言えば、やはり浴室全体を掃除してほしいし、トイレも自動洗浄・掃除機能を付けるべきだ。年明けにはTOTOに取材することが決まっているので、最新商品動向などをレポートする。

男性諸君!必読!ポラス 家事代行サービス付き分譲戸建て「育実の丘」好調(2019/12/17

地所レジ「千住ザ・タワー」 坪300万円台後半 〝住むなら北千住〟あわび千円!(2019/1/23

※その後の取材で、坪単価は380万円になった

 

 191218_pokemonroom_01.jpg
ポケモンルーム

コスモスイニシアは1218日、ポケモンとコラボレーションし、東京・京都の「APARTMENT HOTEL MIMARU5施設に用意した「ポケモンルーム」の1224() からのチェックイン予約受付を開始したと発表した。

ポケモンルームでは、ダイニングスペース、ベッドスペースにモンスターボールをデザインモチーフとした壁紙を設え、巨大なカビゴンのぬいぐるみを用意。客室内のキッチンにはオリジナルデザインのカトラリー(お皿・マグカップ)も備え、ポケモンルームでの滞在が楽しめる。

予約サイトはhttps://pokemon.mimaruhotels.com/ja-jp

       ◆     ◇

 記者は「ポケモン」なるものをよく知らない。子どもが夢中になったのだろうが、家事労働に追われた〝主夫〟には観る余裕など全くなかったからだ。

 なので、いったいこの「ポケモンルーム」を紹介する価値があるのかどうかも分からないのだが、「MIMARU」を応援したいし、ポケモンの石原恒和社長は同窓の三重・伊勢高校の出身者であることを知っていたので紹介する。

 そういえば、あの、増田セバスチャン氏がコーディネートした「MIMARU東京赤坂」の豪華絢爛の部屋はどうなったのか。

ハレルヤ! 増田セバスチャン監修〝ハレ〟を演出したホテル一泊2020円 本日受付(2019/11/14

 最近ずっと気にかかっていることの一つに分譲マンションの専有面積圧縮と一戸建ての敷地の狭小化がある。一戸建てについては取材不足なのでさて置くとして、マンションについて書く。

 ご存じのように、分譲マンションの専有面積は用地・建築費の上昇に反比例してどんどん縮小している。今年上半期の東京都23区新築マンションの平均面積は70㎡を大きく割り込み、64㎡(長谷工総研のデータ)に落ち込んでいる。66㎡が〝広めの3LDK〟と言われた昭和50年代に逆戻りした。

 その最大の理由は用地・建築費の上昇だが、もう一つ見逃せないのは市場の変化だ。

 バブル崩壊までは単身者をターゲットとした市場はなかった。今はどうかというと、2015年の東京都の単身世帯割合は47.3%に上っており、夫婦のみの世帯と合わせると64.6%にもなっている。

 その意味ではデベロッパーが単身者やDINKSなどにターゲットに絞り、かつ専有面積圧縮により価格を抑えるのは当然ともいえる。敢えて面積を60㎡台に抑え、子どもが生まれても何とかもう一つ居室を設けることができるように工夫された2LDKが売れているのも理解できる。

 だが、しかし、どう考えても70㎡以下の3LDKがその機能を果たせるとは思えない。これまで何度も書いてきたことだが、夫婦の部屋と子ども部屋の広さが同じとはどういうことか。かつて流行った〝2戸1エレベーター〟〝両面バルコニー〟〝センターイン〟はもはや死語となり、戸建てでは常識のロフトに似た上部収納・下部収納プランも姿を消した。世の中は田の字型プランのオンパレードだ。商品企画も明らかに昭和の時代に逆戻りしている。

 とまあ、ここまで書いてきたのだか、デベロッパーの〝いくらかかると思っているのだ、買える人はいるのか〟といった反論も聞こえてきそうだ。

 なるほど。この30年間、可処分所得はほぼ一貫して減少している。消費者もない袖は振れない。坪単価300万円、20坪で6,000万円のエリアは23区から郊外へと勢力を拡大しつつある。居住格差、通勤格差は就労・賃金格差も加速させる。

 かくてわが労働者階級はやうやう貧しくなりにけり。

IMG_5277.jpg
「育実(はぐくみ)の丘 サウスブロック」モデルハウス

 ポラスグループのポラスマイホームプラザは12月16日、家事代行サービス(全6回)付きの共働き世帯を対象にした分譲戸建て「育実(はぐくみ)の丘 サウスブロック」(全13棟)の見学会を行った。JR東大宮駅からバス7分徒歩7分の全13棟で、分譲開始1カ月半で7棟に申し込みが入るなど、順調なスタートを切った。

 物件は、JR東大宮駅からバス7分徒歩7分、さいたま市見沼区春岡2丁目に位置する全13棟。土地面積は107.25~132.72㎡、建物面積92.74~103.21㎡、価格3,180万~4,280万円。建物は木造2階建て。モデルハウス2棟が完成済み。埼玉県子育て応援住宅認定を取得している。10月26日から販売を開始し、これまでに7棟が成約済み。

 東京ガス都市生活研究所の「共働き世帯の生活者の意識と暮らし 家事行為の実態調査」をベースに、①家事動線などの設計②設備の採用基準の工夫③カジタクによる家事代行サービスの利用を組み合わせたもの。

 2棟のモデルハウスのうちの1棟は、洗濯ものを干して乾かしてそのまま収納できるよう、2階の洗濯機を中心にバルコニー-室内物干しスカイクリーンスペース-ウォークスルークローゼットを配置している。

 もう一つは、家族で料理を楽しめるよう大きめのU字型キッチンを中心に据え、その周りにダイニング-スタディコーナー-リビングを設置している。最先端のガスコンロ(リンナイ DELICIA)やスマホ連動の自動調理機能付き。

 イオングループの家事代行サービス会社「カジタク」からは、「掃除代行」「料理代行」のどちらかを月1回2時間を6回利用できる。7回目以降利用の場合も特別割引が受けられる。代行サービスは、1日2時間で交通費、税込みで約9,000円。

image_plan_01.jpg
洗濯-室内干し-収納イメージ図

image_plan_02.jpg
収納イメージ図

IMG_5280.jpg
料理が楽しくなるキッチン提案(モデルハウス)

◇       ◆     ◇

 外観デザイン、外構がやや貧弱に見えたが、住戸内商品企画はよく工夫されていた。竣工完売できるのではないか。ポラスマイホームプラザは年間180棟の販売を目標に掲げていると聞いたが、確かな商品企画を提供しているからできることなのだろう。

 最初の説明会で、「カジタク」の料理代行サービスの動画に10品目の料理が映し出されたときは、いくら大食い家族でも食べきれないし、毎日頼んだら間違いなく肥満児になり、家計が破綻するのは必至だと思った。

 同社営業担当に確認したら、3~4日くらい日持ちする料理が中心とのことだった。1日に換算すれば3,000円程度だから、まあそんなものかと得心した。

 今後、代行サービスを利用しようと考えている人に、妻が死亡したあとの1年くらい家事代行サービスを利用したことがある先輩の記者から一言。

 得意なのはカレーライスとラーメンくらいしかなかった記者は、小1と小6の息子に夕食くらいは美味しいものを食べさせたいという理由から家事代行サービスを頼んだ。お試し期間は市からいくらか補助金もでた。

 家政婦さんが若い人だったら〝俺の世話もしてもらおうか〟という邪心もなかったわけではないが、こちらに選択権はなかった。写真付きのリストなどない。やり取りは電話のみ。相手が提示する条件を全て飲むしかなかった。

 最初にお願いした人は全く色気のない一回りくらい年上のおばさんだった。淡い期待は一瞬にして雲散霧消した。

 落胆の気配を読み取られないようにこらえ、「多少出費がかさんでもいいですから、とにかく美味しい家庭料理を作ってください」とお願いし、財布には大枚を何枚も入れた。

 この虚勢がいけなかったか。家政婦さんは貧乏サラリーマンの懐を忖度したのか、あるいはまた彼女自身の日常の反映なのか、肉は安い鶏か豚の特売小間切ればかりで、スーパーの店頭に並んでいる唐揚、おでんなどをそのまま温めたようなものも少なくなかった。ほとんど食べた形跡がない冷え切った料理ともいえぬ料理を呆然と眺め、そのまま何度ゴミ箱に捨てたことか。

 以心伝心。小生から〝首〟を宣告はしなかったが、毎日やり取りするノートから察したのか、その人はいくらも経過しないうちにやめた。3人くらい交代したか。結局、みんな長続きがしなかった。言っとくが、記者は潔癖、手すら触ったことはないのに、記者の下着をきちんと3つ折りにしてくれたのは決して〝愛〟の発露ではないことを弁えておくべきだった。

 そうなったらもう自分がやるしかない。覚悟を決めて調理を学んだ。カレーライスとラーメンは専門店よりうまいと自画自賛できるほど上達し、和食はもちろん中華、イタリアンもこなせるようになった。できなかったのはてんぷら・フライ、とんかつ、ギョーザ、酢豚などの手間のかかる類の料理くらいだった。リンゴの季節になると、毎週のようにアップルパイをつくった。罪滅ぼしにたまには100グラム2,000円のステーキを買い、マスクメロンをデザートにした。子どもは作文に「好きな食べ物はサーロインステーキ」と書いた。小生は小躍りした。

 もちろん、家事労働は料理だけではない。洗濯、子どもの世話などに10時ころまでは忙殺される。掃除などはどうでもいいというより、手が回らなかった。

 翌日の子どもの学校へ持っていくもののチェックも大変だ。小さな息子にナプキン(小生はどんなものか見たことがない)とかトイレを持たせよと言われるとパニックになる。皆さんは信じられないだろうが、慌てるとナフキンを〝ナプキン〟と、トレイを〝トイレ〟と読み間違える。

 子どもを寝かしつけ、飲めるのはそれからだ。つまみはめざしやチーズかチョコ。だれも止める者がいないのを幸いにウィスキーを煽るように飲んだ。タバコを肺いっぱいに吸い込んでは吐き出し、カランコロンと氷をグラスの中で転がしながら飲むスコッチは格別だ(赤丸=マールボロにバーボンが最高にうまいと聞いたが、小生はショートホープだった)。いっぺんに糖尿病に罹った。

 もういい加減やめる。男性の読者の皆さん、とにかく早く家に帰り、家事労働を手伝っていただきたい。あっ、間違った。家事労働は手伝うのではなく、夫と妻はそれぞれ半分受け持つ義務があるはず。企業も労働時間短縮に必死で取り組まないと家庭は破綻する。「1家族=1住宅」も危機に瀕している。もう手遅れか。

 後悔先に立たず。小生はすべてにおいて〝愛〟が欠如していたと自覚している。だから〝記事はラブレター〟なのだが…。

image_plan_b.jpg
料理代行イメージ図

富士山に登らなくて済む!? 忙しいママ・パパ向け ナイス「DIWKS PARFAIT」(2019/1/13)

 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン