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 東急リバブルは3月31日、AI技術を活用して投資用マンションと顧客を繋ぐ「投資用区分マンションAIマッチングシステム」を開発したと発表した。東京23区及び武蔵野市・三鷹市のマンションへの投資を考えている顧客を対象に4月1日から本格稼働する。

 日本電気の精度の高い最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つである「異種混合学習」を採用。東急リバブルが保有する約6年間分の過去取引に関するデータ(物件特性・希望条件・資金計画など)や営業担当者の経験値などに基づき、AI技術を用いて投資用マンションのおすすめ度を顧客ごとに分析し、スコア化する予測モデルを搭載している。

 同社の事前検証により、営業経験5年以上の担当者が行う物件選定と遜色ないレベルを実現したという。

 投資用マンションの顧客のニーズは、老後資金の確保だけでなく20・30代のミレニアル世代による新たな収入源確保や資産形成を目的とするなど多様化しており、そうしたニーズに応えるもの。

◇       ◆     ◇

 ファミリーマンションの顧客ニーズは複雑で、沈殿・潜在しているものを引き出すのはAIでも難しいが、投資用は確かにデータ化を可能にするはずだ。リバブルの営業経験5年以上のベテランと遜色ないというから、これはいい。

 しかし、この種のAIソフトがどんどん開発されたら、営業職の仕事が脅かされないか心配だ。AIシステムは宅建士の資格は必要ないのか。ミスをしたら営業マンが責任を問われるはずだ。これは不公平だ。
 

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片山正通氏「恵比寿公園トイレ」(日本財団提供)

 国土交通省が平成28年に行った「日常でよく利用するトイレに関するアンケート調査」(女性414名、男性470名)は、わが国のトイレを考えるうえで参考になる。記事にもしたので、再録する。

 外出先でトイレを利用する場合に重視することについては女性も男性も「清潔であること」がそれぞれ76.6%、68.1%を占めたが、洋式便器と和式便器のどちらを好んで使用するかの問いには、「和式」「どちらかといえば和式」が女性は19.3%なのに対し男性は7.3%。かなり差がでた。

 利用場所も微妙に異なる。利用場所について女性が「よく利用する」「時々利用する」場所ごとの比率を紹介する。( )内は男性。

 ①駅61.4%(76.9%)②交通施設77.6%(77.5%)③コンビニ53.2%(75.1%)④大規模商業施設93.3%(90.2%)⑤公園など9.7%(32.1%)⑥職場68.4%(86.2%)。

 この逆、女性が「ほとんど利用しない」「利用しない」場所ごとの比率を見てみよう。( )内は男性。

 ①駅38.4%(23.2%)②交通施設22.0%(12.2%)③コンビニ45.1%(24.3%)④大規模商業施設6.0%(8.7%)⑤公園89.9%(66.8%)⑥職場30.5%(12.4%)になっている。

 この差異から読み取れるのは、トイレに求める清潔度合いや使用目的が男女間で異なることだ。男性はどの場所でも比率が一定しているが、「用足し以外はしない」つまり用足しの目的が達せられれば場所を選ばないことがうかがわれる。

 一方、女性は目的を達するために場所を選び、我慢をし、耐え忍ぶ意志の強さがあることが見て取れる。駅のトイレは、「清潔感がない」(64.3%)「清掃が行き届いていない」(40.1%)「行列に並ばなければならない」(44.0%)などの「不便・不満・不安」が寄せられた。

 男女とも総じて満足度が高い大規模商業施設だが、女性の「不便・不満・不安」の第1位は「並ばなければならない」で47.6%(男性15.5%)もあった。公園では「並ばなければならない」は2.4%だが、「安心して利用できない」女性は51.4%(男性31.9%)にのぼった。

 用足し以外にトイレを利用する人が多いことも分かった。男女とも駅や交通施設、大規模商業施設では「身だしなみを整える」目的が多く、女性はさらに「化粧」が加わる。

 このほか着替え、おむつ替え、ゴミ捨て、携帯やタブレットの操作、荷物の整理などが一定数あり、少数だが睡眠、休憩・休息、読書、食事もある。職場トイレでの睡眠は女性2.0%、男性1.2%、休憩・休息は女性4.8%、男性3.4%の回答があった。

 記者は、アンケートで女性の「ほとんど利用しない」「利用しない」が89.9%に達した公園トイレの問題を解消するものとして、日本財団の「渋谷公園トイレプロジェクト」に期待している。こちらも記事にしたので参照していただきたい。

 もう一つ、これが一番言いたいことなのだが、分譲マンションも一戸建ても、車椅子利用になったときトイレに困らないようリフォームしやすい広さと位置をデベロッパーやハウスメーカーは考えてほしい。一時期、ドアを回転式にしたり、介助者が入れるスペースを確保したりして工夫を凝らしたものがあったが、最近はみんなどこも同じだ。残念でならない。

 最後に、非常時の用便・トイレについて。長々と書いてきたのは蘊蓄を披歴するためではない。記者は10年前、新浦安の液状化被害を取材したとき、簡易トイレが使えず、歩いて10分の駅やホテルのトイレを利用する若い女性がたくさんいたのを目の当たりにした。この前の三菱地所レジデンス・三菱地所コミュニティがエリアマネジメント組織の奏の杜パートナーズと共同で実施した6回目の津田沼「奏の杜」防災訓練で、たくさんの参加者から非常時のトイレを心配している人が多いことも知った。

 確かに、非常時の公設トイレは使いづらい。汚くて入ることをためらうのもよく理解できる。マンホールトイレはいいと思うが、国土交通省によると、平成26年度末で全国のマンホールトイレの設置基数は約20,000基で、人口比では7,000人に1基に過ぎない。

 家庭用として一番いいのは生ごみとしても捨てられる凝固剤入り簡易トイレだと思うが、備えている家庭は少ないのではないか。

 記者は、非常時に便意・尿意を催したら、恥ずかしがらずにどこでもいいから用を足すべきだと思う。インドでは、ヒンズー教が人糞を「不浄」なものとして忌み嫌うかだろうが、人口13億人のうち5~6億人は今でも野外トイレというではないか。その点、記者の姉はすごかった。東京に来たとき、女性用の駅トイレが混んでいたようで、男性用に「ごめんな、女性用がいっぱいでなあ…」と堂々と入った。恥ずかしいやらうれしいやら。

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東京駅「グランスタ東京」の女性用(左)と男性用トイレ

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女性輝けないトイレ 「利用しない」公園90%、駅38%、職場30% 国交省アンケート(2017/1/21)

労働環境改善活動にエール 全国低住協「じゅうたく小町部会」に参加して(2016/11/26)

 東京都は3月30日、空き家所有者や空き家活用希望者からの相談に無料で応じるワンストップ相談業務「東京都空き家利活用等普及啓発・相談事業」の事業者を、応募があった9事業者の中から5事業者を決定したと発表した。事業は4月から開始する予定。

 事業者は特定非営利活動法人空家・空地管理センター、ジェクトワン、東急、ネクスト・アイズ、ミサワホーム。
 

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「東京アメリカンクラブ日本橋」エントランス ロビー

 獲れたてのサバやイワシ、ヤマモモやタケノコと同様、記事は鮮度が命だ。中身に多少の瑕疵があっても早いもの勝ちだ。この記事は取材したその日に書き、解禁の3月31日15:00にセットして配信した。質はともかくどこよりも早いはずで、拙い記事は、安物のカメラで撮った質より量の写真で補ってくれるはずだ。

 素晴らしい!一般社団法人東京アメリカンクラブは3月29日、一般には公開されない会員制「東京アメリカンクラブ日本橋」をメディアに公開した。

 「東京アメリカンクラブ」(東京都港区麻布台)のサテライトクラブとして「日本橋室町三井タワー」6Fに2021年3月31日(水)にグランドオープンするもので、広さは約500坪。内装は、床から壁、天井、家具調度品に至るまで全て本物。フィットネスマシンやBarの設えは見たこともない豪華なものだった。

 この前は、南三陸町の杉材がふんだんに使用されていた「日本橋三井タワー」2階の三井不動産「わたす日本橋」に感動したが、今回も仕様レベルの高さに驚き、高価そうなワインやウイスキーにはため息が出た。例えていえば、三井不動産レジデンシャルの最高級ブランド「パーク・マンション」クラスだ。

 「東京アメリカンクラブ日本橋」のマネージングディレクター・山崎雅秋氏は、「デザインコンセプトは〝大きな家〟。コミュニティを育み、快適空間を創造した。橋や水をモチーフにしたデザインを多用して日本の中心地・日本橋にふさわしいものにした」と語った。

 東京アメリカンクラブは1928年設立。1975年に港区麻布台に新しいクラブハウスが完成。建て替え・再開発のため2007年12月から3年間は一時閉鎖された。再開発の結果、三菱地所レジデンスの定期借地権付き「麻布台パークハウス」が併設された。会員は60か国に及び会員数は約4,000名。英語を話せることが入会条件の一つで、事前の審査がある。

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以上、フィットネスルーム

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イタリア産玄武岩の壁(平らに見えるがアールがかかっている)

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布クロス

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 見学する前、豪華なものだろうという予感はあった。建て替える前の麻布台のアメリカンクラブを一度見ているからだ。その予感は的中した。デザインを担当したYOSHIMOTO ASSOCIATES代表・吉本大史氏が「目に見えるものはすべて本物を採用した」と胸を張ったように、何から何まで内装はすべて本物だった。

 驚いたのは、最高4~5メートルありそうな天井はアメリカ産のウォルナット材が張られており、壁は職人技のイタリア産玄武岩や布クロス、American Roomの床は江戸小紋をモチーフにしたウォルナット突板や亀甲をデザインしたカーペット仕上げだった。

 Lobbyに用いられている椅子は1脚100万円はしそうなレザー張りで、サイドテーブルは持ち上げようとしてもピクリとも動かない大理石製。Private Dining Roomのテーブルトップも約2×1メートルの大理石を2つつなぎ合わせたものだった。蒸し風呂(サウナ)は本物か、ヒノキの香りがした。

 フィットネスルームのマシン・道具は、その価値を記者はさっぱり分からなかったが、詳しそうな見学者は「みんな輸入品。日本製にはまずない。車に例えればベンツ」と形容した。確かに鉄アレイはすごかった。記者はコロナ禍で2キロの鉄アレイを2つ一緒にして30回上下させているが、ここには1つ32キロというものもあった。

 Barがまた凄い。ワインセラーは600本備えており、うちアメリカ製が8割とか。値段は「時価」だそうだ。(対面の三井不動産のガーデンホテルの一番安いグラスワインは1,200円だが、とてもおいしい。1本13万円の接待ワインを飲んだら小生は区別できるのか)。

 クラブ内の使用料金は全てカード払い。現金は扱わないそうだ。

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Bar

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ワインセラー(左)とウイスキー

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レストラン

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VIPルーム(入口に三井高利が「三井越後屋呉服店」(越後屋)を開業した1673年の銘板が掲げられている)

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VIPルーム

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 情けないかな。見学会では、裏表紙の奥付だけが日本語で書かれている毎月1回1日発行されているトウキョウアメリカンクラブ「インタッチマガジン」(定価800円)をもらったのだが、読めたのは表紙の「Nihonbashi Welcome」と、表2のNIPPON STEEL KOWA REAL ESTATE(日鉄興和不動産)の「A pioneer in Prestigious realsatate」、表3の小池都知事の顔が大きく載っているinjapantvの「Covid-19 Updates from Governor Koike」、裏表紙のMIRI LIVING(森ビルグループ)の「Time for an upgrade Time for MORI LIVING」の広告くらいで、あとはさっぱりわからない。

◇       ◆     ◇

 取材を終え、前段で紹介した三井ガーデンホテルでワインを飲もうとしたら、「室町テラス」の1階の店舗に手書きの〝クラフト…〟看板が掛かっていた。周りは中低木で埋め尽くされており、客は少なく、コロナの心配もなさそうなので利用した。値段はホテルの半値。これからの取材の後はここに決めた。「わたす日本橋」はコロナが落ち着いてからにしよう。

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クラフトビールが飲める「室町テラス」の店

億ションの歴史に新たなページ刻む 三菱地所「麻布台パークハウス」(2009/11/6)

南三陸町産の杉材のえも言われぬ香りに感動 三井不動産「わたす日本橋」(2021/3/11)

 マンション管理業協会は3月30日、会員各社が受託するマンションを対象にした管理状態の仮評価調査結果をまとめ発表。建設年代が古いほうが管理に問題があることを調査結果は示している。

 調査は、令和2年4月~12月にかけてアンケート形式で実施されたもので、回答会員社数は142社(会員社数358社)、回答総数は70,107棟(受託棟数118,386棟)。集計対象数は63,969棟(三大都市圏50,765棟、その他地域13,204 棟)。

 仮評価ランクはS:特に秀でた管理状態、A:適切な管理状態である、B:管理状態の一部に問題あり、C:管理状態に問題あり、D:管理不全の恐れがある-の5段階で、調査の結果、全体評価ではS:10.5%(6,714棟)、A:54.6%(34,921棟)、B:27.3%(17,482棟)、C:7.1%(4,549棟)、 D:0.5%(303棟)となった。三大都市圏とその他の地域との差異はそれほど見られなかったという。

 Sランクの年代別分布は、1979年以前:2.2%、1980年~1990年:10.9%、1991年~2000年:24.5%、2001年~2010年:31.8%、2011年以降:30.7%。Dランクの年代別分布は、1979年以前:30.4%、1980年~1990年:57.8%、1991年~2000年:7.9%、2001年~2010年:3.6%、2011年以降:0.3%。

 1979年以前の6,790棟のS~Dの分布では、S:2.2%、A:39.4%、B:39.3%、C:17.3%、D:1.4%。

 仮評価結果は、今後のマンションの管理の適切性が市場で評価される仕組みづくりのための基礎的データとなる。


 

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安藤忠雄氏の「神宮通公園トイレ あまやどり」(写真提供:日本財団)

 前回は虚構の世界を中心に紹介したが、今回はトイレ専門家やジャーナリストが著した書籍をもとにトイレのあれこれを記す。

 英「エコノミスト」誌の2008年ベストブックス選定図書に選ばれたローズ・ジョージ著・大沢章子訳「トイレの話をしよう 世界65億人が抱える大問題」(NHK出版)は世界のトイレ事情を知るのに参考になる。

 建築家・芦原義信の秘書を10年間務めたという坂本菜子氏の「世界のトイレ快道を行く―コンフォートステーション1200件の実例から」(TOTO BooKs)は、外国30例、日本10例のトイレをカラー写真入りで紹介している。

 平田純一氏著「トイレットのなぜ? 」(講談社)は、TOTOの専務を務められたいかにもトイレ専門家による説得力のある著作だ。えっ、そうなのと驚かされる事象が満載されている。

 例えば尻ふき。紙が尻ふきとして使用されるようになったのは最近のことで、これまでは①指と水②指と砂③小石④土板⑤葉っぱ⑥茎⑦トウモロコシの毛⑧ロープ⑨木片⑩樹皮⑪布切れ⑫海草⑬雪などとある。
 日本人男女1人当たりのトイレ紙の一日・年間消費量も紹介されている。平成6年度のデータでは男性は1日3.5m、年間で1,278m、21.3ロール、女性は1日12.5m、年間で4,563m、76ロール。消費するトイレットペーパーの長さは一日地球の22周分、年間で8,050周だそうだ。

 五明紀春女子栄養大学教授が試算した人の一生(80歳)の総摂取量と総排泄量の数値も紹介されており、摂取量は水60トン、米6トン、小麦2.6トン、野菜7.5トン、卵3万7,000個などで、糞便は15トンとある。

 中世の「シビン」では、「柄を持って前方から股の間に差し込み、大腿部で挟めば手を離しても落ちることはなく、立ったまま排尿できる。ベルサイユ宮殿の舞踏会やパーティなどに出席するときは、レディが一人で出掛けることなどはありえず…レディがもよおすと、召使いがそっと木製ケースからシビンを取り出し、レディは廊下の端などあまり人目につかないところで密かに済ませていたのではないか。もし立ったまま庭で排尿すれば、地面の状態にもよるが、尿は1メートル四方に飛散する。当時のスカートが大きく広がっていたとはいえ、裾が汚れることはまぬがれない…しかし、おまるやシビンの中身は、召使いがその場で庭に撒き散らしたのではないだろうか」と、面白おかしく論じている。

 日本財団の「THE TOKYO TOILET(ザトウキョウトイレット)」プロジェクトの一つ「笹塚緑道公衆トイレ」を担当することになっている日本トイレ協会会長・小林純子氏編著の「心に響く空間―深呼吸するトイレ」(弘文堂、設計事務所ゴンドラとの共著)も面白い。

 中でも、第Ⅱ部「トイレをめぐる対話」で、湘南ステーションビル平塚ラスカについて交通道徳協会会長・室賀實氏(元湘南ステーションビル社長)と同社元専務・佐竹明雄氏の対談は、あらゆる仕事にも共通する内容を含んでいる。書き出すとやめられなくなるので、最後の部分だけ紹介する。

 室賀氏は、「コンセプトっていうのはデベロッパーが決めるもんじゃないんですよ。コンセプトっていうものは、結局土地のお客さまが決めるものだから、お客様にとって何が一番いいかというところに沿ってやっていくのが、駅ビルなりショッピングセンターなりのコンセプトにならないといけない。私たちは執事なんです」と語っている。

 これに対し、佐竹氏は「トイレはその商業施設の経営哲学が結集した表現の場」とし、「メンテナンスはひとつの戦い。戦いは勝つか負けるかですが、トイレのメンテは果てしなき戦い。常に勝ち続けなくちゃいけない戦いなのです。負けたらアウト。これは経営の問題であり、社長ご自身の経営哲学の問題です」と返している。トイレを経営の問題と考えるのが凄いではないか。

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TOTO「ウォシュレット 一体形ネオレストNX」(TOTO提供)

櫂 糞尿譚 陰翳礼讃 水琴窟 シカの糞…虚々実々 記者畢生のトイレ考(第1回)(2021/3/29)

安否確認イベントに過去最多65%参加 三菱地所レジ・コミュニティ 津田沼「奏の杜」(2021/3/14)

「美しい公衆トイレ発信できた」安藤忠雄氏/世界からオファー 日本財団PJ(2020/9/15)

素晴らしい槇文彦氏、田村奈穂氏、片山正通氏 日本財団 渋谷公園トイレPJ(2020/9/21)

〝駅なのか街なのか〟JR東日本最大規模の「グランスタ東京」8/3開業 トイレに注目!(2020/7/30)

マンション・戸建て トイレはTOTO、LIXIL、パナソニックがデッドヒート(2020/3/24)

デベロッパーも取り組んでほしい 「TOTO商品はすべてがユニバーサルデザイン」(2020/2/3)

女性輝けないトイレ 「利用しない」公園90%、駅38%、職場30% 国交省アンケート(2017/1/21)

労働環境改善活動にエール 全国低住協「じゅうたく小町部会」に参加して(2016/11/26)

 東急リバブルは3月29日、新たな売買仲介店舗株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:太田陽一)は、4月1日(木)に売買 仲介店舗「日本橋センター」(東京都中央区)、「松戸センター」(千葉県松戸市)、「上本町センター」(大阪府大阪市)、「藤が丘センター」(愛知県名古屋市)、「博多センター」(福岡県福岡市)の5店舗を4月1日付で開設すると発表した。

 5店舗はいずれも駅前ロータリーや大通り沿いに面するなど視認性の高い立地に位置する。今回の出店により、同社の売買仲介と賃貸仲介をあわせた全国のリバブルネットワークは202か所となる。


 

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記者が一番好きな槇文彦氏「恵比寿東公園」トイレ(2020年9月撮影)

 記者がもっとも好きな作家のひとり、宮尾登美子さんが亡くなってから7年が経過する(享年88歳)。1973年の第9回太宰治賞を受賞したデビュー作「櫂」には次のような衝撃的なシーンが描かれている。新潮文庫から引用する。

 喜和が息を詰めている目の前で、そのとき、一軒の門口から病み呆けているらしい老婆がよろよろしながら出て来たが、そこに立っている喜和に目をくれる気力もないのか、真直ぐ便壺の前に進んで行って、足を踏ん張り用便の構えになった。便壺の傍の竈には真黒な鋳物鍋が掛かっており、その下には枯れた小枝が白く枝なりに灰を残して通路にまで燃え退っている。

 老婆は、年寄りらしい力ない小水の音をたてると、大儀そうに竈の下の火を繕ってからまた家の中へ蹌踉ながら入っていった。

 喜和は、裏の姐さんには思わず目を伏せたけれど、今度はその場に釘付けになったまま、きっかり目を瞠いていた。

 蟇痣のいっぱい浮いた、痩せた老婆の足のあいだから滴のように断続して落ちる小水、滴はその下に溢れた便壷から四方に飛び散り、煮物の鍋にも細かいしぶきになって降りかかった。用の終わり、たらたらと老婆の腿から脛を伝わった小水は、便壷から溢れ出た溜りの汚水に流れ込み、狭い通路を大雨の後のように濡らしている。老婆が紙の代わりに尻を振って着物を下したとき、垂れた股の肉が縮緬の袖を振るように小刻みに震えたことや、老婆がそのままの手で小枝を竈の奥へ突っ込み、さらには小水の散りかかった鍋の木蓋を摘んで、その丸い縁で鍋の中の煮物を均したことや、通路を引摺って入る老婆の、べっとりと濡れた着物の裾が和布のように裂け千切れていたことなど、それらのひとつひとつが退引ならぬしたたかさでもって、喜和は自分の目の中に打ち込まれる思いがした。

 このように微に入り細を穿つ女性の放尿シーンを描いた小説を記者は知らない。「4K」と呼ばれた「臭い」「汚い」「暗い」「怖い」不浄な「便所」を見事に活写している。

 糞尿汲取業を描いた小説もある。昭和12年、芥川賞を受賞した火野葦平「糞尿譚」だ。笑えるようで笑えない悲喜劇小説だ。

 主人公・彦太郎は30歳で糞尿汲取業を始めるが、やることなすことことごとく裏目に出て、政治家などの利権争いに翻弄される。ラストシーンは彦太郎の絶望的な悲しみが糞尿と共にぶちまけられる。青空文庫から引用する。

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 リヤカアの横にさしてあった長い糞尿柄杓を抜くと、彦太郎は唖然として見ている男達の中に、貴様たち、貴様たち、と連呼しながら、それを振りまわして躍りこんだ…貴様たち、貴様たち、と彦太郎はなおも連呼し、狂気のごとく、柄杓を壺につけては糞尿を撒き散らした。半纏男達はばらばらとわれ先に逃げ出した。柄杓から飛び出す糞尿は敵を追い払うとともに、彦太郎の頭上からも雨のごとく散乱した。自分の身体を塗りながら、ものともせず、彦太郎は次第に湧き上って来る勝利の気魄に打たれ、憑かれたるもののごとく、糞尿に濡れた唇を動かして絶叫し出した。貴様たち、貴様たち、負けはしないぞ、もう負けはしないぞ、誰でも彼でも恐ろしいことはないぞ、俺は今までどうしてあんなに弱虫で卑屈だったのか、誰でも来い、誰でも来い、彦太郎は初めて知った自分の力に対する信頼のため、次第に胸のふくれ上って来るのを感じた。誰でも来い、もう負けはしないぞ、寄ってたかって俺を馬鹿扱いにした奴ども、もう俺は弱虫ではないぞ、馬鹿ではないぞ、ああ、俺は馬鹿であるものか、…憤怒の形相ものすごく、彦太郎がさんさんと降り来る糞尿の中にすっくと立ちはだかり、昴然と絶叫するさまは、ここに彦太郎は恰も一匹の黄金の鬼と化したごとくであった。折から、佐原山の松林の蔭に没しはじめた夕陽が、赤い光をま横からさしかけ、つっ立っている彦太郎の姿は、燦然と光り輝いた。

 のっけから尾籠な話で申し訳ないが、紹介した「櫂」も「糞尿譚」も虚構の世界ではあるが、まったくの架空の話ではない。小生が小さいころは日常の世界だった。

 「櫂」と同じようなシーンを目撃している。いわゆる女性の〝立ちション〟だ。5~6歳のころだったか。山の端から太陽が昇りかける朝まだき、田んぼの畔に腰を屈めたばあさんが何のためらいもなく着物の裾をからげ、用を足すと、小水は湯気を立てながらキラキラと黄金色に輝き、小さな弧を描いて田んぼに注ぎ込まれた。衝撃を受けたが、男は平気で立ちションしたから、それもありかと。

 若い読者の方はご存じないだろうから、糞尿の肥料化についても触れてみたい。

 江戸時代には「馬糞掻き」という職業があったように、牛馬の糞は肥料として人糞以上に重宝されていた。小生の実家でも牛を飼っており、牛舎から牛糞を集める作業を手伝ったことがある。人糞のような嫌な臭いはしなかった。それどころか、胸いっぱい吸い込みたくなるような芳醇な香りを放った。草や藁ばかり食べているからだろう。糞は敷き藁と混ざり合うことで発酵された。

 発酵といえば、モンゴルの一般の家庭で作っている馬乳酒をもらったことがある。これが実においしい。牛乳や牛乳石鹸とも違う爽やかな香りがする。記者は〝処女の酒〟と名付けた。

 匂いといえば、メジロもツバメも糞はあまり匂わないし、兵庫県相生市の小学生兄弟のカニ研究家によると、カニの糞は全然匂わないそうだ。記者はサザエの糞(内臓の部分)も馬糞ウニも大好きだ。

 牛の話に戻す。ふすまや飼い葉など安上がりの餌(食事)に文句ひとつ言わず、田んぼを耕したわが家の牛は、年頃になると馬喰がやってきて売られていく。牛は屠殺場の匂いをかぎ取るのか、カッと目を見開き、四肢を踏ん張り、梃でも動かないぞと言わんばかりの姿勢を取るのだが、隣で肩を震わせる親父の意図を察したのか観念したのか、やがて尻尾を垂れてトラックに乗り込む姿を丑年の小生は何度も見ている。

 人糞もまた貴重な田畑の肥料となった。便壷・甕から糞尿を桶に入れ、天秤棒を使って田畑に運ぶのはほとんど女性の仕事だった。

 田の畔のあちこちにはその糞尿を一時保管する肥溜めが設けられていた。雑草が生い茂るとその所在は分からなくなり、小生は何度も肥溜めにはまったことがある。2018年に白水社から出版されたリチャード・フラナガン「奥のほそ道」(渡辺佐智江訳)には、虐待を受けたオーストラリア人捕虜が日本軍の強制労働収容所の「ベンジョ」で溺死する場面が描かれている。

 何て人間は罪深い動物か。

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 トイレを美しく描いた作品もある。今でも建築関係者のバイブルになっている谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」がその一つだろう。

 谷崎は「日本の厠は実に精神が安まるやうに出来てゐる。それらは必ず母屋から離れて、青葉の匂や苔の匂のしてくるやうな植ゑ込みの陰に設けてあり、廊下を伝はつて行くのであるが、そのうすぐらい光線の中にうづくまつて、ほんのり明るい障子の反射を受けながら瞑想に耽り、又は窓外の庭のけしきを眺める気持ちは、何とも云へない」と記している。

 谷崎が書いた昭和8年当時の「厠」(トイレは和製英語)は、高級旅館や豪邸にしかなかったはずで、庶民のトイレはみんな汲み取り式の4Kそのものだったに違いない。

 とはいえ、谷崎が言うように「精神が安まるやう」な仕掛けは庶民の便所でも施されていた。

 記者の田舎では、母屋と別棟の「便所」は「手水」(ちょうず)と呼ばれ、外には手水鉢が設けられることもあった。その上部に吊り下げられたタンクのひもを引っ張ると水が流れ落ち、手が洗える仕掛けだ。使用済みの水は、手水鉢から小石を敷き詰めた地面に流れ込み、ほどなくして得も言われぬ音を立てた。水琴窟だ。不浄な便所を浄化する装置だったのだろうか。

 美しいといえば、皆さんは吉永小百合さんのレコード「奈良の春日野」をご存じか。〝鹿のフンフンフンフーン 黒豆やフンフンフーン 黒豆やフンフンフンフン〟というもので、確かB面だった。フンフンを連発しても美しく聞こえるのは吉永さんしかいない。

安否確認イベントに過去最多65%参加 三菱地所レジ・コミュニティ 津田沼「奏の杜」(2021/3/14)

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 NTT都市開発、公共建物、第一生命保険、帝国ホテル、東京センチュリー、東京電力パワーグリッド、日本電信電話、日本土地建物、東日本電信電話、三井不動産の10社は3月25日、令和元年に国家戦略特別区域会議で都市再生プロジェクトに位置付けられている「内幸町一丁目街区」のまちづくりの方針に合意したと発表した。

 駅・まち・公園一体の都市基盤整備による開かれた街区の形成を図るほか、最先端技術を活用した国際ビジネス交流拠点の整備、高度防災・環境都市づくりを目指す。

 該当するエリアは、それぞれ三井不動産、NTT都市開発、第一生命保険が主導する「北地区」(2.4ha)、「中地区」(2.2ha)、「南地区」(1.9ha)の合計6.5ha。北地区に位置する帝国ホテルは2030年度までにオフィス棟、2036年度まで新本館を整備する。中地区は2029年度までにオフィス、商業、ホテル、産業支援施設等などを、南地区は2028年度までにオフィス、商業、ホテル、ウェルネス促進施設などをそれぞれ整備する。

 開発規模は、「六本木ヒルズ」(11ha)や「ミッドタウン六本木」(7.8ha)などには及ばないが、都心部では屈指の規模となる。

 

 

 


 

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「バスあいのり3丁目テラス」

 昨日(3月26日)、三菱地所が昨年9月に開設した都市と地方と生産者と消費者をダイレクトにつなげる屋外空間「バスあいのり3丁目テラス」を初めて自前で利用した。

 場所は、新宿伊勢丹のすぐ裏。約70坪の敷地はオープンで、東邦レオが植栽を担当しているので緑にあふれ、新型コロナ禍で外食をやめた記者にとって願ってもない店だ。

 これまでは、わざわざそこまで出かけるのもためらわれ利用していなかったのだが、昨日は年に1回の健康診断の日。「バスあいのり3丁目テラス」まで徒歩圏だったので行くことを前日から決めていた。

 健診では頭だけでなく、血の巡りが悪くなる一方なので2度も採血され、聴覚調査では音はほとんど聞こえなかった。嫌なバリウムを飲まされる胃の検査では「ゲップしないで、ハイ、息を吸って、ハイ、止めて、そのままずっと」などと言われたので、ずっと息を止めたらこのまま楽に死ねるのか、そうなったら自死になるのか、検査する人は自殺教唆に問われるのかなどと馬鹿なことばかり考えた。

 結果は昨年とほぼ同じ。糖尿はそのまま治療を続け、視力と難聴は直しようがないことを確認した。

 健診から解放され、バブルのころまでは朝までよく飲んだ「新宿ゴールデン街」を通り「バスあいのり3丁目テラス」に着いた。

 すぐ人気とかいう石巻のクラフトビール「巻風エール」と高知わら焼きカツオのスーパーフードサラダサラダを注文した。とてもおいしい。何しろ前日は一滴の酒も飲んでいない。五臓六腑に染みわたるとはこのことをいう。ビールを飲んでSDGs(いったい17項目の何番に該当するのか)に貢献できるのがいいではないか。

 2杯目のビールを注文したら「SOBA DRY」(天童市)とあるではないか。とっさに「私は蕎麦が嫌い。あなたの傍ならいいが」とスタッフに告げたら、「いえ、蕎麦ではありません」(意味が通じなかったか)とやんわりといなされた。〆て3,000円くらいか。

 課題も見つかった。タバコが吸えないのと、とにかくうるさいのだ。近くを走る新宿通りや花園通りの騒音は気にならないが、すぐ裏手のビルがのべつ幕なし〝ブーンブーンブーン〟とスズメバチのような音を立て、対面のビル工事現場(わがパソコンはビールとビルの区別がつかないのか、その都度スペルチェックを問う。〝ビルを飲む〟〝ビール工事〟などあるわけないではないか)ではキーン、ドドドッ、ガガガッ、バババッ…とこれまた休みなく耳障りな音をがなり立てる。店の中といえば、周囲の騒音を鎮めるのではなく、むしろ煽り立てる増幅するアップテンポの音楽が記者をいらいらさせる。

 音楽など誰も聞いていない。「三菱地所と次にいこう」をエンドレスで流したほうがよっぽどいいと思うがどうだろう。それとも、敷地外の音をシャットダウンし、ウイルスも排除するテクノロジーは開発されないのか。

◇       ◆     ◇

 オーライオーライ、ハイストップ ギギー レディガガー ブキューン ガー ブーン ンギャー ガリガリ…。

 生まれて初めてオフィス建設工事中のコンクリ打設工事を見物した。「バスあいのり3丁目テラス」の隣だ。コンクリートミキサー車から吐き出される生コンはてっきりロボットがホースかなんかで注ぎ込むのかと思っていたがそうではなかった。総勢十数人の人が手作業で生コンをへらやスコップ、とんぼのようなものでかき出し、均していた。

 ミキサー車からベルトコンベアーに移す際にこぼれだす生コンも相当量にのぼり、トレイに受けてそれを型枠にこれまた手作業で流し込む場面もあった。

 この間30分。休む人など一人もいなかった。よくぞ休みなくへらやスコップ、とんぽを動かせるものだ(記者は4キロの鉄アレイを左右それぞれ30回上下させるのが限界)。みんな難聴にならないか心配になった。

 ネットで調べたら、打設工事には清掃・型枠湿し(打設前・打設中)、打継部処理(ケレン・清掃)、打込み、敷き均し、叩き締め、バイブレータ掛け、荒均し、残コンクリート処理(こぼれ程度)、あと片付け・清掃(打設後)、生コン車場内誘導整理、打設工具設置手間(生コン車を除く)、打設後の散水養生…などの作業がある。コンクリート建築物の工事費が下がらないは当然だと思った。

 人の声などほとんど聞こえないくらいうるさいのに、カラスの「バーカー」という鳴き声だけは難聴の記者に届いた。

◇       ◆     ◇

 健診のために1日を棒に振ったが、ただでは起きないのが記者だ。都心の施設は音をどうして制御するか、工事現場の労働環境、労務費、機械化を考えるヒントを得た。

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ヒメツルソバ

三菱地所 生産者-産地-消費者つなげる屋外空間「バスあいのり3丁目テラス」開業(2020/9/5)

 

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