「都市滞在での日本体験」提案問うコンペ コスモスイニシア
コスモスイニシアとコスモスホテルマネジメントは9月4日、日本の新しい滞在体験を考えるコンペティション「MIMARUツーリズムコンペティション2019」を実施すると発表した。
増え続ける外国人旅行者にとって、現在の日本の都市は本当に価値ある滞在体験を提供できているのか、日本が真の観光立国として成長するために、都市でどのような滞在体験を提供できる可能性があるかなどを問うもの。
募集するのはビジュアル部門とアイデア部門。ビジュアル部門は、ホテル内に展示する絵画・イラスト・書道・生け花・テキスタイルなどのアート作品及びインスタレーション、客室や共用部の家具及び空間デザインについて、アイデア部門は、IoTや新たなテクノロジーを活用した観光・ホテルサービス、ビジネスモデルなどの提案をそれぞれ求める。
最優秀賞(各部門1点)に20万円、MIMARU賞(ビジュアル部門1点)に10万円、優秀賞(各部門5点)に5万円が贈られる。応募締め切りは2019年12月20日まで。審査発表は2020年1月中。コンペティションサイトはhttps://mtc.mimaruhotels.com/ 問い合わせはコスモスホテルマネジメントMIMARU TOURISM COMPETITION 2019事務局(mail : このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。)へ。
小田急不動産 共働き子育て向けの新発想空間「IDEA20」盛り込んだ住宅供給
小田急不動産は9月3日、分譲住宅「LEAFIA(リーフィア)」の新商品・サービス開発の取り組みとして、お客さまの住まいへの想い(期待)をカタチ(商品化)にするプロジェクト「想いカタチ.ファクトリー」を発足し、第一弾として東京ガス都市生活研究所と協働し、共働き子育てファミリーのための20項目の新発想空間「IDEA(アイデア)20」を盛り込んだ住宅を今冬に供給すると発表した。
駅2分で坪195万円 東北最大の全468戸 三井不レジ「長町」竣工 販売「極めて順調」
「パークタワーあすと長町」
三井不動産レジデンシャルは9月4日、仙台市の大規模マンション「パークタワーあすと長町」の竣工プレス見学会を行った。仙台駅まで6分のJR長町駅から徒歩2分の戸数東北ナンバーワンの全468戸で、立地などが評価され、販売は「極めて順調」のようだ。坪単価は195万円。首都圏では考えられない安さだ。
物件は、JR東北本線長町駅から徒歩2分・仙台市地下鉄南北線長町駅から徒歩3分、仙台市太白区あすと長町1丁目の商業地域(建ぺい率80%、容積率600%)に位置する中間免震構造の28階建て全468戸。現在分譲中の住戸(23戸)の専有面積は67.93~92.14㎡、価格は約3,341万~6,899万円(最多価格帯4400万円台)。坪単価195万円。竣工は2019年9月下旬。施工は大林組。売主は同社のほか伊藤忠都市開発。
2017年のゴールデンウィークにモデルルームをオープンして以来、来場者は約1,300件で、供給した362戸のうち約330戸が成約済み。
見学会では、最高天井高約5.8m、広さ約390㎡の「エントランスホール」や「パーティールーム」「スタディルーム」「キッズルーム」「ゲストルーム」「コモンスペース」と3戸のモデルルーム(76㎡~92㎡)が公開された。建物はタワー型でなく、南向き中心の板状コの字型で外階段方式。
エントランス
一泊4,000円の組子デザインのゲストルーム(約50㎡)がよかった
首都圏ではおなじみだが、仙台では初のボーネルンド監修の「キッズルーム」
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「長町」は10年前、三井不動産が「ララガーデン長町」をオープンした際取材しており、仙台市内のマンションは2~3件見学はしているが、市場は全く知らない。今回、改めて知らないことを知った。
もちろん、首都圏のマンションはたくさん見学しているので、共用施設やモデルルームを見てもとくに驚くようなことはなかったが、関係者によると、「キッズルーム」「ゲストルーム」などの施設を備えたマンションは少ないようなので、購入者の選好要因の一つだろうということは想像できる。
驚いたのは価格(坪単価)の安さだ。中間免震構造、二重床・二重天井、食洗機、リビング天井高2500mm,二重サッシ(一部)の水準以上の基本性能・設備仕様であるのに、坪単価は195万円。首都圏なら都内多摩エリアや神奈川県、埼玉県、千葉県の郊外部でもあるかどうかだ。
「長町」駅周辺ではここ数年間で約1,500戸が供給されているそうで、競合もありそうだが、売れ行きは「極めて順調」(関係者)という。
エントランスホール(左の椅子と机はこの日のために設置されたもので、実際はソファ)
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取材の帰り、素晴らしい飲み屋を発見した。宮城県内25酒蔵の26種の純米酒が飲める駅ビル1階にある「ぷらっと」だ。広さは10坪あるかないかだが、100分飲み放題は3,000円で、小生が飲んだ〝昼得〟(17時までOK)は純米酒3種と小鉢付きで1,200円(消費増税10%でもこの値段)。別に注文した「萩の鶴 Mグリーン」もお勧め。古酒もある。天然ほや刺が700円。
これまで仙台には10回以上は行っているが、こんなに安くて美味しい飲み屋は初めて。国分町に行く必要は全くない。
住宅新報Hさん、飲み屋を紹介するならこんな店だ。あっ、忘れた。結構飲んだので新幹線の中で爆睡し読み忘れたが、工藤正廣「春の夕べ アリョーシャ年代記」(未知谷)もお勧め。極上の小説だ。
記者が飲んだ「昼得」(左のほや刺は一切れ食べたあと)
三井不動産 「ララガーデン長町」29日オープン(2009/10/28)
食品ロス減・ユーグレナ・SDGs貢献 一石三鳥の「みどりの救缶鳥+(プラス)」販売
秋元氏(左)出雲氏
〝食品ロス減を実現する〟〝多様な栄養素を持つユーグレナ配合〟〝SDGsに貢献〟-この〝一石三鳥〟の特徴を持つ長期保存が可能な「みどりの救缶鳥+(プラス)」が本格販売される。
商品を開発したパン・アキモト代表取締役 秋元義彦氏とユーグレナ 代表取締役社長 出雲充氏が8月30日、東京建物が応援するサスティナビリティ特化型ベンチャーコミュニティ「City Lab Ventures(シティラボ ベンチャーズ)」主催のオープンイベントに出席し、世界規模での事業展開が可能であることをアピールした。
「みどりの救缶鳥+(プラス)」は24缶/ケース。1缶100グラム、295キロカロリー。賞味期限は5年。
オープンイベントではこのほか、ARUN,LLC.代表 功能聡子氏、自然電力海外事業部長 古賀大幹氏、アラムポート取締役 西森聡一郎氏、ボーダレス・ジャパン代表取締役副社長 鈴木雅剛氏がそれぞれ「ベンチャー×グローバルによるSDGsの世界展望」について報告・ディスカッションした。
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秋元氏は、栃木県那須塩原市に本拠を置くパン・アキモトの二代目社長。1995年1月の阪神・淡路大震災時に2千個のパンをトラックに積んで被災現場に運んだところ、時間がかかったため、約6割を廃棄せざるを得なかったことに心を痛め、被災から1年後、3年間保存できる世界初の「パンの缶詰」を開発した。
そして2004年、新潟中越地震のとき秋元氏が「パンの缶詰」を被災地に持ち込んだのが報道され、注文が殺到した。しかし、納入先の自治体から「賞味期限が切れた缶詰を処分してほしい」という新たな難問が発生した。
ピンチはチャンスだ。そこで思いついたのは、賞味期限が切れる半年前に回収し、飢えなどに苦しむ海外へ義援物資として送るアイデアだった。「救缶鳥プロジェクト」はそうして2009年9月スタートした。
その後、2016年9月、ニッポン新事業創出大賞グローバル賞、2017年12月、第5回グッドライフアワード環境大臣最優秀賞、2019年7月、社会貢献者表彰などを受賞している。
秋元氏は「阪神淡路大震災が起きた1月17日はわたしの誕生日でして、誕生日のお祝いを中止し、現地にパンを運んだが日持ちのしないパンを廃棄せざるを得なかったのが救缶鳥プロジェクトのきっかけ」と切り出し、「小さなパン職人と大きなユーグレナの研究者が一緒になってビジネスモデルとして世界に広げたい」と語った。
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ユーグレナは、2005年8月、東大発のベンチャー上場企業として出雲氏らが設立。「人と地球を健康にする」という想いが創業の原点にある。
創業の翌年、世界で初めて微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)の食用大量培養に成功。2012年12月、マサーズ上場、2014年12月、東証一部上場。2018年9月期の売上高は151億円。
太陽光と水と二酸化炭素だけで大量培養・供給できるユーグレナを核に食品利用のほか肥料・飼料への応用、バイオ燃料化、医薬品への応用など多角的な事業展開に取り組んでいる。
出雲氏は、「子どもたちはビタミンAと鉄分が致命的に不足していた。結果、失明や慢性的な貧血症に陥っていた。その時の体験が創業の原点」と、21年前にバングラディッシュを訪問した際の食糧事情の悪さについて触れ、現在では「一袋230キロカロリーのユーグレナクッキーを1日一万食届けることができるようになり、85万人といわれるロヒンギャ難民の子どもたち2万人に食と仕事と栄養を届ける事業をスタートさせた」と語った。
また、大学ベンチャーについても、「2005年以降、2778社の大学発ベンチャーが設立されたが、うまくいっていない。約2,000社ある上場企業のうち大学発ベンチャーは一社もない。2023年までに20社のユニコーンを創出するという政府目標に向かって、当社も2匹目、3匹目が生まれるよう協力していく」と述べた。
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「City Lab Ventures(シティラボ ベンチャーズ)」主催のオープンイベントは先月も取材し記事にもしているので合わせて読んで頂きたい。約2時間ぶっ通しで行われるので疲れるが、話はものすごく面白い。登壇者や参加者がみんな若いのもいい。
今回は、会場に入ったとたん「みどりの救缶鳥+(プラス)」(写真参照)が目に飛び込んできた。ネーミングがいい。いつもは、九官鳥そっくりの〝休肝日、休肝日〟の声にをだんまりを決め込むのだが、これには敏感に反応した。ネーミングを含めデザインを担当したのはクオーターバック代表取締役・中島セイジ氏だ。
もう一つ、記者の目をくぎ付けにしたのは、アマガエルや公衆電話機より鮮やかなやや黄みを帯びた緑のネクタイだった。すぐ誰かは分かった。記者も同系統のものを何本か持っているが、スーツにあうよう濃緑のものばかりだ。
その、目も彩というより目を疑う緑色のネクタイを締める勇気にあっけにとられたので聞いた。「社長、そのネクタイは社員もつけるんですか」「いえ、わたしだけ」「特注品ですか」「いえ、楽天で買える。980円」…社長、テレビCMに「ユーグレナ」の社名、商品はたくさん出てきますが、あの通販の名物会長の向こうを張って社長直々に出演されたほうが効果的ではないですか。堀江貴文氏よりはるかに話は面白い。「人と地球を健康にする」理念が最高に素晴らしい。
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参加者にプレゼントされた「みどりの救缶鳥+(プラス)」を持って帰った。「あら、これ栃木のアキモトさんという有名なパン屋さんの非常食。何度も買って、賞味期限切れのパンを食べさせたじゃない。〝美味しい〟って食べたじゃない」「? …」
缶詰に、日常的に出来立てが食べられることを強調したコピーを追加したら売れ方は全然違うのではないか。〝非常〟を連想させる〝常備〟は適当でない。
イベント後、参加者に振舞われた「みどりの救缶鳥+(プラス)」
〝世界に発信〟 企業×自治体 先進的SDGs取り組み事例紹介「City Lab Ventures」(2019/7/25)
「HARUMI FLAG」 土地と建物の価格比率は調整区域並みの7:93 算定は妥当
「HARUMI FLAG」の土地価格と建物価格の割合は「7:93」であることが分かった。購入者からもたらされた情報で「契約書には土地と建物の売買代金がそれぞれ記載されており、売買代金に対する消費税相当額は約8.53%でした」とあった。
ご承知のように、分譲マンションの土地価格に対する消費税は非課税なので、売買代金の8.53%が消費税額(建物価格の10%)ということは、仮に代金を100円とすると、建物価格は85.3円で、土地価格は100-85.3-8.53(消費税額)=6.17円ということになる。だから、住戸によって若干の変動はあるかもしれないが、「HARUMI FLAG」全体の土地と建物価格比率はこの「6.17:85.3」≒「7:93」(百分比)であることはほぼ間違いなさそうだ。比率的には都心部では土地:建物は7:3(郊外部は逆で3:7)が一般的だろうから、「HARUMI FLAG」は調整区域並みか林地の比率ではないか。
消費税額の算定についてはいくつかの手法があるが、記者は前回の記事で「東京オリンピック・パラリンピックの選手村に利用されるという特殊要件を考慮し、『開発法』を採用することで地価公示の10分の1以下の値段で都は事業者に『HARUMI FLAG』の土地を売却したのであるから、消費税もまたこの土地と建物の原価を基に算定すべきと考える」と書いた。この「7:93」の比率は記者の主張する通りで、適正な算定だと思うし、購入者もまた適正な額の消費税を納めることになると考える。
記者は評論家でないので、〝買い得〟かどうかの判断はしない。お客さまが判断することだ。新橋まで10分と想定されている「Bus Rapid Transit(バス高速輸送システム)」が機能するかどうかだけは心配だ。近く、どこかの路線で体験乗車しようと考えている。
ナイス 会員の工務店向けリフォーム提案に新メニュー「パッケージサービス」
ナイスは8月20日、工務店のエンドユーザーに対するリフォーム提案をサポートする「リフォームパッケージサービス」を、「ナイスサポートシステム」の新メニ ューとしてラインアップに加え、会員である木材・建材販売店や工務店へ9月1日から提供を開始すると発表した。
「リフォームパッケージサービス」は、住まいながら工事が可能な断熱リフォーム商材をパッケージした「断熱リフォームパッケージ」のほか、消費増税に伴う住宅需要喚起策として、2020年3月末まで一定の性能を持つ住宅の新築やリフォームを支援する「次世代住宅ポイント制度」に対応した「次世代住宅ポイント対象リフォームパッケー ジ」も提供する。
エンドユーザーに対するリフォーム提案は、リフォーム箇所を検討・提案し、それに応じた商材を各建材・設備メーカーのカタログを使用して提案するというのが一般的で、リフォームの全体像をイメージしづらいとの声が工務店から聞かれていたため、端的に分かりやすく、総合的なリフォーム提案ができるサービスとしているのが特徴。
「ナイスサポートシステム」は、1998年の開始以来、20年以上の歴史を持ち、加盟社数は約2,000社に上っている。
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同社の最近のニュース・リリースは有価証券報告書の虚偽記載に関するものばかりだったので、心配していた。この種の一般のお客さん向けのニュースをどんどん発信してほしい。取材もしたい。
ラグビーワールドカップ2019 公式スポンサー三菱地所のホテルに泊まるのはどこか
三菱地所は8月28日、恒例の三菱地所グループ「記者懇親会」を、今年竣工した東京會舘・三菱地所・東京商工会議所による3者共同プロジェクト「丸の内二重橋ビルディング」内の「東京會舘」で行った。
今期決算も増収増益が予定され、主要事業のほかCLTを採用したみやこ下地島空港ターミナルの竣工、ベンチャー出資、ロボット活用、ラグビー協賛などホットな話題も多く、笑いが止まらないのだろう。配布された資料には吉田淳一社長、杉山博孝会長をはじめ28名の各社社長・役員の顔写真はほとんど笑顔で、広報担当の9名の集合写真もみんな笑っている。
些細なことだが、これは大事なことだ。「記者懇親会」用の配布資料にも笑顔を届ける姿勢は見習いたい。
小生の出席・取材の目的は、ただでワインを戴くこともあるが、同社が住宅・不動産業界で唯一ラグビーワールドカップ2019の「オフィシャルスポンサー」になっているので、果たして強豪チームは同社のどこの「ロイヤルパークホテル」に泊まるのかを探るただ一点にあった。
それというのも、三井不動産が世界最強の二―ジーランド・オールブラックスの宿泊施設として「三井ガーデンホテル柏の葉」を提供するからだ。三菱地所だって威信にかけて強豪チームを誘致すると読んだ。
そこで、吉田社長、杉山会長、ラグビーに関する広報活動などを取り仕切っているY氏に質問をぶつけた。「三井さんの『柏の葉』にニュージーランドチームが泊まるなら、『ロイヤルパーク』だってどこかが泊まるのでしょう」と。以下、3氏の返答。
吉田社長 関心持っていない。(ホテルを誘致する)そこがメインじゃない
杉山会長 知らない。うちはオールブラックスを応援しているんじゃなかったか
Y氏 ヒント? 決まっていません、決まっていないというのがヒント(チケット代20万円を払って娘さんと決勝戦を観に行くのだそうだ)
◇ ◆ ◇
3氏ともに見事にはぐらかされた。しかし、全20カ国・チームの宿泊先を同社が把握していないはずはない。トップシークレットなのだろう。
仕方がないので、勝手に予想を立てた。しかし、マンションの坪単価予想というわけにはいかない。何を基準にホテルを選ぶかが全く分からないからだ。豪華さだけでなく、セキュリティや食事は大事だろうし、練習場に近いこと、競技場へのアクセス、一般客を遮断できること…を考えると、以下の予想は全て外れかもしれない。が、しかし、どこかの強豪チームが「ロイヤルパーク」か同社の関連ホテルに宿泊するような気がする。それは次の通りだ。東京會舘はないと見た。
◎ロイヤルパークホテル(水天宮)
〇横浜ロイヤルパークホテル
▲パレスホテル東京(パレスビル)
△仙台ロイヤルパークホテル
◎水天宮の「ロイヤルパーク」は記者がもっとも好きなホテルの一つで、5層吹き抜けの空間が素晴らしい。空港にも高速にも近い。確か四方道路なのでセキュリティ面でも問題ない。
〇「横浜」は決勝戦が横浜国際総合競技場で行われるので、アクセスがいい。これ以上のホテルはない。問題は複合ビルなのでセキュリティがどうかという点と、身をかがめるのが習性になっているはずの選手にとって高層ホテルは平衡感覚をなくさないかという点だ。
▲「パレスホテル」は、外国人に人気上位のホテルなのも納得できる。素晴らしいホテルに生まれ変わった。記者は建て替え前しか泊ったことがないが、ナシゴレンがとても美味しかったのを思い出す。
△「仙台」は泊ったことはないが、2度ほどワインを飲んだ。いいホテルなのは間違いない。ゆったりした敷地の環境は水天宮、横浜以上かもしれない。日本で開催されたサッカーワールドカップでイタリアチームが借り切って宿泊したという実績もある。セキュリティが極めてよかったらしい。難点は東京、横浜に遠いことだ。
全20チームの宿泊ホテルをどこか書かないか。
日本橋再生第3ステージは〝共感・共創・共発〟水辺の再生に意欲 三井不・菰田社長
将来の日本橋のイメージ図
日本橋再生の第3ステージは〝共感・共創・共発〟-三井不動産は8月29日、菰田正信社長が記者会見し、今春の「日本橋室町三井タワー」の竣工をもって日本橋再生計画は第3ステージに進んだとし、新たなステージでは〝共感・共創・共発〟をスローガンに掲げ、「豊かな水辺の再生」「新たな産業の創造」「世界とつながる国際イベントの開催」の3つの街づくりを、旧日本橋区に相当する「GREATER日本橋」を舞台に展開すると発表した。100名超の報道陣が集まった。
菰田社長は、「残しながら、蘇らせながら、創っていく」を開発コンセプトに、バブル崩壊を受けて取り組んできた「日本橋再生計画」は大きな成果を上げたと総括し、その結果、老若男女を問わず集う賑わいを創出し、街のグローバル化が図れたと振り返った。
第3ステージは、「日本橋再生計画第2ステージ」で掲げた「産業創造」「界隈創生」「地域共生」「水都再生」の4つのキーワードを踏襲しながら、「未来に続く街道の起点、日本橋」にすると語り、「(水辺の再生などは)ハードルが高く、時間もかかるかもしれないが、世界から人・もの・ことが集まる街づくりを必ずやり遂げる決意」と力を込めた。
同社日本橋街づくり推進部長・ 七尾克久氏は「場所と機会の提供だけではなく、共に同じ輪に入っていくようにする」と、地域との〝共感・共創・共発〟の街づくりを進めると強調した。
会見後は、一般社団法人SPACETIDE共同設立者・理事・COOの佐藤将史氏をモデレータに、ANAホールディングスデジタル・デザイン・ラボ チーフ・ディレクター兼グループ経営戦略室アバター準備室室長・津田佳明氏、宇宙航空研究開発機構(JAXA) 新事業促進部事業開発グループJ-SPARCプロデューサー/Space Food X副代表・菊池優太氏、七尾氏による「宇宙ビジネスと日本橋の街づくり」をテーマとしたトークセッションを行った。
フォトセッション(左から佐藤氏、七尾氏、菰田氏、菊池氏、津田氏)
川沿いパース
川沿いパース
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第3ステージでもっとも注目したいのは「豊かな水辺の再生」だ。2008年だった。記者は三井不動産のイベントで初めて日本橋川下りを体験した。あまりにもひどい光景に怒りを込めて「これでいいのか 川に背を向ける日本橋の街」の見出しを付けて記事にした。
当時、岩沙弘道社長は「わたしが生きている間に高速道路を取っ払い、日本橋にきれいな水が流れるようにしたい」と語ったのも印象に残っている。
あれから10年が経過した。この日、菰田社長は「ハードルは高く、時間がかかりそうだが必ず(豊かな水辺の再生)を実現する」と力を込めた。
竹橋~江戸橋(日本橋区間)の2.9kmの高速道路については2028年までに1,412億円をかけて改修することになっているが、あと10年だ。高速の地下化は本当に実現するのか。記者は生きているだろうか。
「宇宙ビジネス」はちんぷんかんぷん。世界に負けないよう頑張ってほしいとしかいいようがない。
日本橋と東京駅をつなぐウォーカブルネットワーク(長さ約1.200m、川幅約100mの親水空間となる)
異なるのは「現場探訪!」と「ひと」の違いだけ 中身一緒 住宅新報と週刊住宅
他人のことは笑えないのだが、わが業界も8月は端境期なのか、最近の業界紙の記事はどうもさえない。普通なら埋め草(ベタ記事)にしかならないような記事が大見出しのトップ記事になったりしている。1面からそうだと、中身も読む気がしなくなってしまう。
今週の「住宅新報」と「週刊住宅」は〝手抜き〟といっては怒られるかもしれないが、いかにも独自取材したかのようで、実は一緒に同時取材したことが分かる、パブリシティではないかと疑いたくなる記事が掲載されていた。同じ人が住宅新報では「現場探訪!」と感嘆符付きで、一方の週刊住宅では「ひと」のコーナーで紹介されていた。内容も似たり寄ったりだから、それぞれの記者が同時に取材したのに違いない。(別の日でも同じことだ)
なのに、新報はさも現場に飛んで書いたように、週刊住宅は〝時の人〟ように取り上げる。これはいかがなものか。人から話を聞くのも「現場」のうちか。住設メーカーのことは分からないが、売上が2億円ともなると〝時の人〟になるのか。
自らが情報の発信者にならないと、そのうち見捨てられる。
ダウンサイジング流行りにぴったり 三菱地所〝部屋の中の小屋〟「箱の間」発売
「箱の間」
三菱地所、三菱地所レジデンス、三菱地所ホームは8月27日、居室内に設置することで〝部屋の中の小屋〟をつくることができる「箱の間」を9月1日から発売すると発表した。
「箱の間」は都市と農山村を繋げる三菱地所グループの取り組み「空と土プロジェクト」(https://soratsuchi.com/)から誕生したもので、三菱地所と三菱地所レジデンスが企画し、三菱地所ホームが販売する。
寸法はW1.777mm×D0.755mm×1.620mm。販売価格はPLAN‐αが670,000円(税抜)、PLAN‐βが620,000円(税抜)。申込み後、約2か月で納品する。販売エリアは三菱地所ホームの施工エリア(首都圏、関西圏)。
リノベーション
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この商品は2016年に発表したときから注目していた。その後3年が経過したが、この間、リノベーションマンションやオフィス、地域の交流拠点などに設置し、様々なニーズを確認。材の厚みなどを見直したという。
同じように、リビングに小屋のような空間を提案しているモデルルームをいくつか見ている。阿部公房の「箱男」のように、押し入れや段ボールに入りたがるのを利用したものだと思う。
マンションの専有面積がどんどん圧縮され、生活や思考もダウンサイジング流行りの今だからこそ受け入れられるのかもしれない。
本社オフィス