令和6年度住宅着工81.6万戸 持家3年ぶり増加 首都圏マンション11%増の5.3万戸
国土交通省は4月30日、令和6年度の住宅着工統計をまとめ発表。総戸数は前年度比2.0%増の816,018戸となり、3年ぶりに増加した。内訳では持家は223,079戸(前年度比1.6%増、3年ぶりの増加)、貸家は356,893戸(同4.8%増、昨年度の減少から再びの増加)、分譲住宅は229,440戸(同2.4%減、2年連続の減少)。分譲住宅の内訳はマンションが105,227戸(同5.0%増、昨年度の減少から再びの増加)、一戸建住宅が122,319戸(同8.5%減、2年連続の減少)となった。
首都圏マンションは53,599 戸(同11.2%増)で、都県別は東京都29,630戸(同22.0%増)、神奈川県13,524戸(同5.5%増)、埼玉県4,902戸(同25.1%減)、千葉県5,543戸(同21.8%増)。
富山農業-大阪杉材-埼玉桐材-信州志賀石つなぐ ポラス ワークショップ第2弾
「リーズン新鎌ヶ谷 きときと未来PROJECT」ワークショップ
ポラスグループは4月26日、昨年分譲し2カ月で完売した「リーズン新鎌ヶ谷 きときと未来PROJECT」(全14棟)の外構・内装に採用した大阪杉材(モリアン)、埼玉桐材(厚川産業)、信州志賀石(メイク)と、富山野菜(too・シテン)の協力を得て、入居者を対象としたワークショップを開催。ゴールデンウィークに入ったことからか、参加者は5組だけだったが、〝石のソムリエ〟が制作した希少な志賀石の作品はジャンケンによる争奪戦となり、2歳児くらいの子どもが落札するなど盛り上がった。
「リーズン新鎌ヶ谷」は、東武アーバンパークライン・新京成電鉄・北総鉄道・京成成田スカイアクセス線新鎌ヶ谷駅から徒歩17~18分(京成電鉄初富駅から徒歩9~10分)の全14区画。価格は3,490万~4,890万円。建物全体竣工は2025年2月末。昨年8月に分譲開始し10月までわずか2カ月で完売。歩留まり率は36%だった。
イベントを企画した中央住宅戸建分譲設計本部設計一部営業企画設計課主任・小瀧愛美氏は「人・モノ・地域をつなぐこの種のイベントは昨年の『浦和』に続く第2弾。協力してくださった皆さんに感謝します。今後も継続して行っていきます」と締めくくった。
「KIRINOKA」モデルハウス
「SUGINOKA(杉の香)」モデルハウス
信州志賀石が多用されている「石の教会 内村鑑三記念堂」
小瀧氏
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「トーニョー、トーニョー」と連呼する二人組の男性がいた。もう二十数年前から糖尿病治療のため病院に通っている記者にとって、共倒れ共食いを暗示されているようで心中穏やかならざる響きがあった。
こん畜生、負けてなるものかとにらみつけた。二人組とは、tooの社員・大石和氏(32)と瘧師(ぎゃくし)光一郎氏(30)だ。二人の前のテーブにはわが家では食べたことがない「豆苗(トウミョウ)」が置かれていた。二人の語りといえば、もう絶えて久しい講釈師の〝ガマの油売り〟〝バナナのたたき売り〟そのものだ。
豆苗はエンドウ豆の若葉で、再生栽培が簡単にできる特徴がある。葉っぱを食べ、根っこの部分を水に浸けておけば1週間から10日後にはまた食べられるようになるという。グリコと同じ2度おいしい。キッチンに置いておくだけで目の保養にもなる。
大石氏については記者の過去記事を読んでいただきたい。瘧師氏は、持続可能な農業のために様々な事業を行っている富山県射水市のシテン営業担当で、地元の小中学校などに食育教育の講師として食や農業などについて話しているという。講釈師そのものと書いたのは、難しい問題をわかりやすく話す話法を習得したのだろう。
その一幕を紹介する。瘧師氏は「農家は野菜のほか何をつくっているでしょうか。小中学生に戻ったつもりで答えてください」と呼び掛けた。「幸せ」「世界平和」「夢」などと答えた大人もいた。
瘧師氏はまた、農業従事者の推移について質問した。誰も正解しなかった。2005年から今日まで富山県の人口約100万人をはるかに上回る約120万人が減少している。(農水省のデータによると農業従事者は2005年2,241万人から2020年には1,363万人へと約4割減少している。「幸せ」「世界平和」「夢」をもたらす農業がここまで衰退している理由をみんな考えないといけない)
記者の取材の目的の一つはトマトを買うことだったが、2粒試食させてはもらったが、いざ買おうと思ったら1つも残っていなかった。富山のミニトマトは抜群においしい。
大石氏(左)と瘧師氏(息もぴったり、まるでお笑いコンビ)
「SNSをとても大事にしています」瘧師氏
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〝石のソムリエ〟のグローバルストーンマテリアル代表取締役・井出寛氏によるワークショップも最高に面白かった。仕事柄、御影石、トラバーチン、大理石、フィオレストーンなどのほか、たまに庵治石、鉄平石、大谷石なども目にするが、岩石の生成、特徴、用途などについて講義を受けるのは中学以来か。安山岩の一種の信州志賀石(玄武岩と花崗岩の中間の性質を持つという)の原石を墓石のようにつるつるに研磨する作業・技術を観るのは初めてだった。
研磨方法は、水を流しながら研磨する湿式が一般的だそうだが、この日は水を使わない乾式で、ダイヤモンドの粒子をちりばめた工具を使って、原石の石目にくさびを打ち込んで割る場面から磨き上げまでの工程を井出氏は披露した。
驚いたのは、石を磨く丸い研磨パットは50番から200番、400番、800番、1,500番、3,000番まで6枚使ったことだ(番号が増えるごとに光沢が増し色味も濃くなる。6,000番もあるそうだ)。これほど手間暇かけて仕上げるのはミクロンの世界のカンナと同じだ。人間も同じかもしれない。
井出氏の話は含蓄に満ちていた。「木と異なり、扱いは難しい」「美しい自然形状に値打ちがある」「柔らかいのは光沢が出ない」-人間界そのものだ。
「私は墓石はやらない」というのも合点がした。この前、久しぶりに田舎に帰り、墓参りもした。昔からの墓石は実家くらいで、みんな新しいものに変わっていた。これはもう完全に死者のためというより、生者の見栄っ張り、虚勢だ。生者のために生きる井出氏の矜持をみた。
「私が石のソムリエ・井出です」
「扱いは、木よりは難しい」(記者のかみさんと一緒。一つ間違えると修復が難しい)
末広がりの富士山をイメージした作品をジャンケンの結果、ゲットしたお子さん(相当の額になるはず)
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埼玉県吉川市に本社がある厚川産業の「KIRINOKA」はポラスの戸建てにたくさん採用されている。代表取締役・厚川雅信氏と同社取締役兼Kiri-Life事業部・三村裕加氏からもいろいろ話を聞いた。
葉っぱが大きく、日射を遮るのに大きな効果ある桐はかつて日光街道の街路樹として多用されていたそうだ。生育が早い樹種もあり、10年もすれば製品になるという。
10年で成木になるのなら用途は限りない。同社は4月29日、「GX推進プロジェクト~早成桐植樹祭~」を春日部夢の森公園で開催する。桐が街路樹として採用されているところはほとんどないはずだ。
「KIRINOKA」ワークショップ
厚川氏
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ポラスの戸建てのデザインウォールに用いられている「SUGINOKA(杉の香)」は、大阪・岸和田市に本社を構えるモリアンの製品だ。スギの香り成分は癒し・リラックス、熟睡効果があることが実証されており、東京大学の香りの研究チームによる共同研究でグッドデザイン賞を2020年に受賞している。
岸和田から車で駆け付けた同社代表取締役社長・森庵充久氏の説明を受け、参加者はくぎなどを使わずに組み立てられるプランター(お盆にもなりそう)をその場で組み立てた。周囲にはスギ独特の香りが漂った。
「SUGINOKA(杉の香)」ワークショップ(右が森庵氏)
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これほど面白くてためになるイベントはない。そこで、ポラスに提案だ。居住者限定にするのはもったいない。地域の人や自治体に声を掛けて自由に参加できるようにしてはどうか。
森林・林業・農業の再生・活性化は国土強靭化の肝であり、食料自給率の向上は喫緊の課題の一つだ。趣旨をきちんと説明すれば、町内会や自治体の賛同は得られるはずだ。
「きときと未来PJ」第2弾 歩留まり率36% 2か月で完売 ポラス「新鎌ヶ谷」(2024/11/8)
抜群においしいミニトマト ポラス「浦和」街びらき+富山マルシェワークショップ(2024/7/6)
ポタジェ(家庭菜園)活用したワークショップ ポラス「北浦和みのりプロジェクト」(2024/4/23)
抜群に美味しい「ザファーム」のミニトマト 「ららテラスHARUMI FLAG」(2024/3/1)
「桐の街・春日部」匠の技を未来に繋ぐ ポラス+地元企業連携 建材・インテリア開発(2022/10/25)
野村不動産HD 2025年3月期 売上高、各利益とも過去最高
野村不動産ホールディングスは4月24日、2025年3月期決算を発表。売上高7,576億円(前年同期比3.1%増)、営業利益1,189億円(同6.1%増)、経常利益1,067億円(同8.6%増)、純利益748億円(同9.8%増)で、売上高・各利益とも過去最高となった。
セグメント別では、デベロップメント部門の住宅部門は売上高3,684億円(前期比92億円増)で、分譲住宅の平均価格・粗利益率の上昇や、25/3期から連結対象となったUDS社の寄与を含むホテル事業の伸長等により増収増益。このうち分譲事業は売上高2,842億円(前期2,829億円)、粗利益率26.9%(同24.6%)。計上戸数は3,760 戸(同538戸減)、内訳はマンション3,396戸(同517戸減)、戸建ては363戸(同22戸減)。エリア別では首都圏が74%。平均価格は7,558万円(同976万円増)、期末完成在庫は237戸(同290戸減)。2026年3月期の計上予定売上高3,280億円(予定戸数3,700戸)に対する期初時点の契約進捗率は63.7%。
都市開発部門は売上高2,133億円(同30億円減)で、収収益不動産売却の計画を一部変更し、売却額が減少したこと等により減収減益。海外部門は売上高94億円(同47億円増)で、ベベトナムにおける住宅分譲プロジェクトの計上が順調に進み増収増益。
サービス・マネジメント分野の資産運用部門は売上高155億円(同12億円増)で、国内の機関投資家向けファンドの運用資産残高が着実に増加し増収増益。仲介・CRE部門は売上高571億円(同75億円増)で、リテール、ミドル、ホールセールにおける、売買仲介取扱高や取扱件数の増加などにより増収増益。運営管理部門の売上高は1,138億円(同56億円増)で、管理戸数増などで増収増益となった。
2026年3月期の業績予想は売上高9,400億円(前期比24.1%増)、営業利益1.220億円(同2.6%増)、経常利益1,080億円(同1.2%増)、純利益750億円(同0.2%増)。
〝稀有なハイスペック〟〝注文仕様の分譲〟東京ゼロエミ認証のポラス「花小金井」
「花小金井35邸プロジェクト(仮称)」(手前は提供公園)
ポラスグループ中央住宅は4月24日、「花小金井35邸プロジェクト(仮称)」のメディア向け見学会を行った。エリアでは数十棟の戸建てが分譲されている激戦地で、同社物件は「東京ゼロエミ住宅」と「認定低炭素住宅」の認証を受けており、提供公園、ホワイエ、クルドサックによる街づくり、天井高2.7m、天然木のデザインウォール、挽き板フローリング、ソフトクローズ機能付き開き戸などで差別化を図っている。分譲開始は5月下旬。
物件は、西武新宿線花小金井駅から徒歩15分(バス8分徒歩5分)、西東京市芝久保町5丁目の第二種中高層住居専用地域(建ぺい率70%、容積率200%)に位置する全35戸。第1期(13戸)の土地面積は110.02~123.31㎡、建物面積は88.07~104.66㎡。価格は6,000万円台~。モデルハウス2戸は完成済み。構造・規模は木造2階建(2×4工法)。
敷地の従前は畑。東京ゼロエミ住宅(水準B)、認定低炭素住宅認定を取得しており、「太陽光発電システム」「蓄電池」「HEMS」、ハイブリッド給湯器、樹脂+Low-E複層ガラスなどを採用。このほかリビング天井高2.7m、無垢材のアクセント壁パネル、挽板フローリング、マルチラウンジ、DENなどを装備している。
同社マインドスクェア事業部東京西営業所営業課課長・井上鋭氏は「このエリアで供給を開始してから7件目の案件。これまで年間100棟くらいを供給している。当社初の『東京ゼロエミ』認証を受けた『東久留米』(6戸)は半年で完売した。今回の物件の反響は2カ月で約40組。地元居住者は24%で、広域からの反響が多い。これだけのスペックを搭載しているのは〝稀有〟だと思う」と自賛した。
用地担当の同営業所用地開発課係長・斉藤繁樹氏は「従前は畑。地主さんから2年前に取得した。周辺で宅地化が進み、管理するのが難しいということだったが、これだけの広さの土地は希少価値が高く、再用船して取得を決断した。競合も多いが、当社の認知度を上げ、供給シェアを上げる戦略的な意味も大きい」と語った。
また、ポラス暮し科学研究所住環境G課長・野田将樹氏は「今回の物件を供給する事業部は当社グループの中でも圧倒的に省エネ開発に熱心な部署。全棟を『東京ゼロエミ』にしたのは凄い。施工したのは注文住宅のグローバルホームなので〝注文仕様の分譲住宅〟でもある。ハイブリッド給湯器も搭載しており、当社の光熱費シミュレーションでは新省エネ基準の約55万円より半分以下の約17万円に抑えられる」とアピールした。
モデルハウス
モデルハウス
井上氏(左)と野田氏
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各氏が自画自賛したように、基本性能・設備仕様レベルは高いと思う。問題は、周辺にはエリアでの実績豊富な兼六ホームの「パークタウン花小金井第33期」(42戸)など数社数十戸の戸建てが分譲中で、価格も4,000万円台から7,000万円台まであり大激戦の様相を呈しており、今回の同社の物件レベルがよくわからないことだ。
天井高2.7m(階段ステップ15段)、ソフトクローズ機能付き引き戸、天然木を多用した仕上げなどはないはずだが、他社物件を見ていないので何とも言えない(小生を含めたメディアもまたデベロッパーの物件を取材しない。物件を観ないとレベルが高いのか低いのか判断できない)
「東京ゼロエミ」について。「水準B」(UA値0.46以下)の威力は凄いと思うが、〝見える化〟ができていないのは課題だ。光熱費が半分以下と説明は出来ても、快適性を体験できるようににし、その価値をお金に換算する仕組みを構築すべきだ。
「花小金井35邸プロジェクト(仮称)」完成予想図
2か所に花粉対策施したポラス「花小金井」涙が出るほどうれしくなり、鼻水も止まる(2025/2/20)
自由学園卒の造園学博士・神藤氏監修緑地率30%確保ポラス「東久留米・学園町」(2025/2/6)
UA値0.46 ポラス初「東京ゼロエミ住宅」最上位認証(旧基準)の「東久留米」(2024/12/26)
都心外周部で増える予感ボラスのコンパクト「東久留米」は坪420万円(2024/12/14)
2台駐車可能のガレージ付き163㎡ 大成有楽不 富裕層向け賃貸「白金長者丸」
「UNUS.白金長者丸」
大成有楽不動産は4月23日、富裕層向け高級賃貸マンションの新ブランド「UNUS.」(ウヌス)の第一弾「UNUS.白金長者丸」のメディア向け見学会を行った。目黒駅から徒歩5分の邸宅街として知られる1低層に位置する、2台駐車可能な専用ガレージ付き163㎡など全16戸。車を運転しない記者は唖然、茫然するほかなかったが、価格25億円の「グラングリーン大阪」の事例もあるので、お金持ちには支持されるのだろうと思った。
物件は、JR・東急目黒線・東京メトロ南北線目黒駅から徒歩5分、品川区上大崎二丁目の第一種低層住居専用地域(建ぺい率60%、容積率150)に位置する敷地面積約1,053㎡、地下1階地上3階建て全16戸。専用面積は58.68~166.66㎡。坪賃料は2万円台~。竣工は2025年5月。設計・監理は陣設計。施工は北野建設。
「UNUS」はラテン語で、「ひとつの」「唯一の」意味。「UNUS.」には「日常(USUAL)」と「非日常(UNUSUAL)」の狭間にある唯一無二の特別な空間を提供する想いが込められている。
現地は、閑静な邸宅街の一角。道路を挟んだ敷地南側は大田区の「みどり大賞」受賞している賃貸マンション、北側は大建ドムスとともに高額マンション〝ペアシティ〟として知られた東高ハウスが売主で、施工が竹中工務店の1993年竣工の「ミュゼ白金長者丸」23戸。
専用面積163㎡の住戸のプライベートガレージは広さ約47㎡。床は石張り、電動シャッター、空調機、スロップシンク、電気自動車充電器付き。居室の中から車がみえるようにしている。このほか120㎡台のメゾネット4戸など100㎡超は10戸。
主な基本性能・設備仕様は、リビング天井高2620ミリ、ZEH-M Oriented、フィオレストーンキッチン天板、食洗機、食器棚、親子ドア、ナグリ調ドア仕上げ、タンクレストイレ、幅800ミリトイレドア、天カセなど。
同社投資開発本部投資開発事業部 事業室(第一)係長・野澤徹氏は「2014年に賃貸マンション事業を開始してからこれまで約30棟の実績を積み上げてきましたが、新シリーズはピン立地の唯一無二の立地にふさわしい富裕層向けとしました。大型ガレージ付きの賃貸は希少性が高く、内覧の予約が約10件入っています」と話した。
プライベートガレージ(完成予想図)
プライベートガレージ付き住戸のエントランス
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現地に着いたとき、40年近く昔のバブル発生の頃の出来事が蘇った。現地の少し先に1987年竣工の5階建て「ヴェラハイツ目黒ガーデン」79戸があるが、公庫融資対象外だったため、ほとんどの住戸を不動産業者が買い占めたのを取材したことがある。坪単価は1,000万円を超えていたはずだ。
今回の物件は、目黒駅から徒歩5分の1低層だ。分譲マンションが取材フィールドの記者は土地を見るとマンション価格に置き換えるのが習い性になっている。すぐ単価を予想した。最低で坪1,500万円と評価したのだが、ガレージ付きは希少価値を考慮して坪1,800万円、グロスで8.9億円とはじいた(もっと高いか。坪2,500万円もありうる)。不動産鑑定士(後で知ったのだが)の野澤氏は笑うだけで何も話さなかったが、瞬時に頭の中でそろばんをはじいていたはずだ…〝狂乱地価〟は始まったばかりだ。少なくともこれからの数年間、不動産鑑定士のそろばんは役に立たない時代がやってくると記者は考えている。アッ、肝心のガレージ付きの賃料を聞き忘れた。〝8.9億円で購入したい〟人が現れたらどうするのだろう。破格の値で売るのか、低い賃料で貸すのか、難しい選択だ。
エントランス(正面は世界最高級のスウェーデン産の黒御影石のモニュメント)
女子大近接する高台一等地大成有楽不学生賃貸「文京護国寺」満室稼働へ(2025/2/27)
〝ぶっ飛んだみどり〟だけでない「グラングリーン大阪」タワマンに絶句(2023/10/23)
今後の市場動向を測る試金石&ベンチマーク 1低層の大型 阪急阪神不「荻窪」99戸
「ジオ荻窪」
阪急阪神不動産が5月上旬に分譲する「ジオ荻窪」99戸の現地を見学した。駅からの商業エリアを抜けた1低層に位置する大規模物件で、善福寺川に隣接。意匠設計に著名な会社を起用するなど、首都圏初の常設総合マンションギャラリー開設の第一弾にふさわしい意欲的な物件だ。価格次第で圧倒的な人気を呼ぶ可能性があると見た。
物件は、JR荻窪駅から徒歩12分、杉並区荻窪二丁目の第一種低層住居専用地域(建ぺい率41.69%、容積率99.98%)に位置する敷地面積約7,013㎡、4階建て全99戸。5月上旬に分譲する第1期(戸数未定)の専有面積は54.93~84.61㎡、価格は未定。竣工予定は2026年3月下旬。売主は同社のほか相鉄不動産。販売代理は阪急阪神不動産。施工はファーストコーポレーション。設計・監理・デザイン監修は長谷建築設計事務所。
現地の従前は企業社宅。敷地北側は善福寺川、南側は区立中学。三方に接道。建物はコの字型の3棟構成で、ZEH-M Orientedのほか「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)」を取得済み。
住戸棟から独立した木造のエントランス棟を設計した三井ホーム、地元産材のブナの木工家具などで知られる飛騨産業、業界に先駆け照明器具のLED化を実現した遠藤照明、わが国を代表するランドスケープ企業の石勝エクステリアなどとコラボしているのも特徴の一つ。
完成予想図
完成予想図
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この記事は、先日書いた同社の常設総合マンションギャラリー「ジオ ゲストサロン 新宿」の記事と一緒に読んでいただきたい。その記事では「ジオ荻窪」の分譲単価予想は坪700万円としたが、現地をみて同社はそこまで高値追及しないと読んだ。
駅からの大半は1低層の住宅街というのはいいのだが、一休みしてタバコを吸い、酒を飲んだりする飲食店やカフェなどがないのは難点だ。(都市計画法34条1号店舗と同様、1低層での用途規制は緩和すべき)
しかし、商品企画には相当力が入っており、同社の首都圏での記念碑的物件になると確信した。設計・監理・デザイン監修は長谷建築設計事務所のほか、それぞれの分野のプロを起用していることにそれが読み取れる。
長谷建築設計事務所のホームページに紹介されているマンションの作品の中で記者が見学取材したのはモリモト「ディアナコート浜田山」のみだが、素晴らしいマンションだ。記事を添付したので読んでいただきたい。
基本性能、設備仕様レベルも、サロンで見学した通りだろうから間違いなく水準以上だ。細かいことだが、トイレドアノブは壁面まで後退させており、浴室タオル掛けも2か所ある。住戸プランは平凡な田の字型でなく、横入り玄関タイプが多い。これも強調材料だ。
価格がいくらになるか、売れるか売れないか、今後の市場動向を測る試金石でもありベンチマークになる可能性を秘めたマンションだと思う。
現地
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同社は4月22日、これからの100年間も「お客様から真っ先に選ばれるサービスや体験」を提供し続けるデベロッパーとなることを目指す「DXビジョン」の具現化の一つとして、新たなプロジェクトチーム「FUTR LABO」を同日設立したと発表した。
今年度の主な取り組みは①ウェルビーイング×オフィスワーカーアプリの実装検討②ビッグデータ×不動産で未来を創る商業施設とオフィスのバリューアップへの挑戦③インバウンド×長期滞在 滞在価値を革新する次世代住環境プロジェクトの3つ。
あふれる本物の緑デジタル技術駆使した仕掛けも阪急阪神不新宿に常設モデル(2025/4/17)
自社社宅跡地公園借景取り込むプラン秀逸旭化成不レジ「荻窪大田黒公園」(2018/1/19)
三菱地所レジ他「武蔵小杉」反響1万件超 うち7割は都内 26日からモデルルーム案内会
「ザ・パークハウス武蔵小杉タワーズ」
三菱地所レジデンスは4月22日、東京建物、東急、東急不動産(事業比率は非公表)とともに開発を進めている武蔵小杉最大級の50階建て2棟1,438戸の免震タワーマンション「ザ・パークハウス武蔵小杉タワーズ」のメディア向け内覧会を行い、モデルルーム事前案内会を4月26日(土)から、販売は8月から開始すると発表した。建築家・隈研吾氏がデザイン監修を務め、「大地から生える二本の大樹」をコンセプトにした「まち一体型複合開発」として整備するのが特徴。物件エントリー数は10,000件を突破しており、人気を呼ぶのは必至だ。
物件は、JR・東急東横線武蔵小杉駅から徒歩3分~4分、川崎市中原区小杉町一丁目の第一種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)に位置する敷地面積約20,172㎡、50階建て〈サウス〉719戸と〈ノース〉719戸の合計2棟全1,438戸。〈サウス〉の専有面積は44.07~136.04㎡、価格は未定。販売開始は2025年8月下旬。竣工予定は2027年9月下旬。〈ノース〉の専有面積は44.07~133.64㎡、価格は未定。販売開始は2026年2月。竣工予定は2028年5月中旬。施工はフジタ。デザイン監修は隈研吾建築都市設計事務所。フューチャリティ、内原智史デザイン事務所なども参画している。
現地の従前は、日本医科歯科大学武蔵小杉キャンパスで、「小杉駅周辺まちづくり推進地域構想」に基づき再整備されるもの。全体をA・B・Cの3つの地区に分け、今回のマンションはC地区に該当する。
主な基本性能は免震構造、ZEH-M Oriented、BIO NET INITIATIVE(ビオネット イニシアチブ)、ABINC認証など。スーペリアタイプの主な設備仕様は、リビング天井高2650ミリ(50階のエグゼクティブは3000ミリ、44~49階のデラックスは2750ミリ)、ディスポーザー、食器棚、食洗機、シーザーストーンキッチン天板、タンクレストイレ、浴室タオル掛け2か所、ミストサウナ、戸別宅配ボックスなど。共用施設はスカイビューラウンジ、ゲストルーム、コワーキングスペースなど。
緑をふんだんにあしらったランドスケープデザイン、本物の木を多用しているのも特徴の一つで、エントランスの(サウス)には石川県能登産(予定)の杉集成材、(ノース)には茨城県産(予定)の杉無垢板を、共用部のデザインウォールに天然木をそれぞれ採用。スーペリアタイプのLDは突板フローリング。
昨年9月からのエントリー数は10,000件を突破しており、うち7割は都内居住者。
グランドエントランス(サウス)デザインウォールは天然木
完成予想図(公開空地)
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このマンションについては、同社が昨年9月に行った記者会見の記事を参照していただきたい。
武蔵小杉エリアには今回の2棟を含め14~15棟のタワーマンションが林立している(うち10棟は南口か)。ほとんどが商業地域立地なので日影は考慮されないし、お互い〝お見合い〟状態で、眺望が確保されているわけでもない。
今回の物件は、マンションのほか高齢者向け住宅、医療施設、保育所、スポーツジム、スーパー、ドラッグストアなど「まち一体型複合開発」として開発されており、他のタワーマンションとはやや異なる。まちに開かれた共用空間・コスギコミュニティパークやコスギプロムナードなどランドスケープデザインが素晴らしい。
さて、価格はいくらになるか。この日、取材前に周辺の街並み見て回り、2つのシアターを見終わった段階では、平均単価はひょっとすると坪700万円の大台に乗るかと思った。
しかし、物件説明、3つのモデルルームを見学し終わって、冷静に判断してそこまではいかないという結論に達した。第一の理由は自己日影だ。建物は一団地認定を受けているので、〈サウス〉の真北に位置する〈ノース〉の日照は考慮されず、日影の影響を受ける。さらに〈サウス〉もまた、駅北口で予定されている三井不動産レジデンシャルのタワーマンションの日影の影響を「少なからず受ける」(同社)のは評価を下げざるを得ない。〈サウス〉1棟なら坪700万円もあるかもしれないが、全体として均すと650万円くらいではないか。(記者は昨年9月、同社が記者発表会を行った時点で「坪単価はボトムで550万円とみた」と書いたが、ほぼその通りになるはずだ)
3つのモデルルームでは、ドアはカチッと閉まらなかったが白を基調にした73㎡のスーペリアタイプがとてもいいと思った(ターゲットにぴったり)。全体としてオプションはともかく、突出した仕様にはなっていない。これも坪650万円とはじいた理由だ。
マンションと関係ないが、取材の帰り、関係者から「下丸子が近い。三ちゃん食堂がある」と聞いたので立ち寄った。昭和の居酒屋だ。30坪くらいしかないのに、60人くらいの客で満席。昼間からみんな飲んでいた。席でタバコも吸えた。
73㎡のモデルルーム
103㎡のデラックスモデルルーム(このテーブルは100数十万円か)
シアタールーム
販売センターエントランス(〈サウス〉のエントランスもこのようなデザインウォールが採用される)
現地(敷地北側から)
コンセプトは大地に生える二本の大樹監修は隈研吾氏三菱地所レジ「武蔵小杉」(2024/9/28)
タカラレーベンなど6社 中央区の桜川公園 Park-PFI事業に選定
「つむぐ桜の森パートナーズ」完成予想図
MIRARTHホールディングス(ミラースHD)は4月21日、グループ会社のタカラレーベンを代表とする企業グループ6社による「つむぐ桜の森パートナーズ」が東京都中央区の「中央区立桜川公園官民連携事業(Park-PFI事業)」に選定されたと発表した。
中央区は2022年度に「公園の魅力向上に向けた官民連携方針」を策定し、桜川公園を対象に官民連携事業について検討してきており、都市公園法に基づく公募設置管理制度(Park-PFI)を活用し、桜川公園全体の再整備を行うこととなった。桜川公園の面積は約5,113㎡。主な公園施設として多目的広場、遊具、花壇などがある。
事業の実施に当たって「つむぐ桜の森パートナーズ」は、「安全で快適な遊びと憩いの場の形成」「桜川公園周辺エリアをつなぐ緑の魅力向上」「地域コミュニティの場の創出」を実現するとしている。
地方自治体・企業会員100人超が参加 第5回健康街づくりフォーラム
「健康街づくりフォーラム総会2025」(ホテルニューオータニ)
金指氏
健康街づくりフォーラム(主催:生涯健康社会推進機構・構想日本)は4月21日、「健康街づくりフォーラム総会2025」を開催。フォーラムでは国会議員の小泉進次郎氏、鈴木憲和氏、深澤陽一氏3氏による地方創生をテーマにしたトークセッションのほか、北海道ニセコ町・片山健也町長と茨城県行方市・鈴木周也市長による事例紹介が行われた。100人を超える地方自治体・企業関係者が参加した。
フォーラムの冒頭、生涯健康社会推進機構理事長・金指潔氏(東急不動産ホールディングス取締役会長)は副理事長の新井一氏(順天堂大学前学長)、史上最年少市長誕生として話題になった元三重県松阪市長で顧問の山中光茂氏(しろひげ在宅診療所院長)を紹介したあと、「少子高齢化をはじめ様々な社会課題は待ったなしの状況。今ほど官民学が一体となって課題解決に向かうことが求められているときはない」とあいさつした。
「健康街づくりフォーラム」は、自治体だけでは解決が難しい地域の健康・医療・介護の課題を複合的に考え、政策立案段階から自治体と企業が同じテーブルで協議し、企業のノウハウや強みを活かした官民連携による解決策を目指す政策プラットフォーム。2025年3月末の会員は全国44自治体と29企業。今回の総会は5回目。
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この種のフォーラムの取材は難しい。誰が何を話したかを簡潔に記事にするのは相当の技術が必要になる。ましてや今回は国会議員3氏のトークセッションが目玉だ。ミスは許されない。3氏や片山氏と鈴木氏が何を話したかは必死でメモしたし、テープにも収めた。資料は配布されなかったので、スクリーンに映し出された画像もカメラに収めた。国会議員と首長、直接民主主義と間接民主主義、自治体と政治家の関係、地域コミュニティへの政治家の関わり方など興味深い話が出た。
しかし、政策よりも党派性を前面に出す職業政治家は好きではないし、距離を置いている。ほとんど記事にしたことはないので、今回も書かないことにする。
それぞれの選挙区である横須賀市・三浦市、山形県米沢市・西山町、静岡市市清水区・富士宮市、ニセコ町、行方市などの魅力、課題など興味のある方は調べていただきたい。
ごく少数の参加メディアには資料は配布されなかったことに対して、いつも取材で一緒になるC記者は抗議をしたが、メディア対応は主催者の勝手だし、取材しない選択肢は記者の側にもある。小生は誘いがあった取材にはNOと言わないことにしている。今回取材したのは、金指氏が好きだからだ。Cさん、メデイアは一部を除き、主催者にも読者にも歓迎されない、信用されないことを考えた方がいい。
プラントハンター×国境なき医師団×三菱地所「熱帯植物から覗く世界」イベント
左から西畠氏、石山氏、牧野氏
三菱地所は4月20日、「熱帯植物から覗く世界」トークイベントを行った。同社が主催し、国境なき医師団(MSF)が企画・協力し、そら植物園が特別協力して2025年4月10日(木)~30日(水)まで「Marunouchi Bloomway(丸の内ブルームウェイ)」で開催している写真展「熱帯植物から覗く世界」の一つとして実施したもので、同社丸の内運営事業部・牧野圭氏(35)、プラントハンター・西畠清順氏(45)、国境なき医師団メンバーとしてコンゴ民主共和国で約1年間活動した石山友莉佳氏(28)が語り合った。会場には定員いっぱいの約120人が集まった。
「Marunouchi Bloomway」は2024年、三菱ビルと丸の内二丁目ビルの各1階の通路や外構部に花壇やベンチを設置し、東京駅と丸の内仲通りをつなぐ公園のような空間を整備したリニューアルプロジェクト。
写真展は、写真家集団マグナム・フォトの写真家らによるコンゴ民主共和国(旧ザイール)の写真33点の展示と、西畠氏が代表を務めるそら植物園によるアフリカ熱帯植物の花壇を組み合わせたもの。
写真展「熱帯植物から覗く世界」© Newsha Tavakolian /Magnum Photos
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西畠氏の作品を観るのは、三井不動産「パークシティ大崎」、東急不動産「日々やパークフロント」、三井不動産「三井ガーデンホテル五反田」に次いで4度目だ。今回は、過酷な条件の中で生き抜いている植物の強さに圧倒された。
トークイベントでは西畠氏は魅惑的なフレーズを連発した。「牧野くんは熱い。熱量がすごい」「世界中の植物を愛している。愛がソーシャルビジネスにつながる」「(参加者からの在来種と外来種の問題についての質問に)本質的な問題です。植物は子孫を残すため〝遠くへ行きたい〟が基本。自然の摂理です」などだ。
石山氏は〝闘士〟を想像していたのだが、普通の女性だった。大学卒業後、IT企業に就職。2024年にボランティア休暇を取得して、国境なき医師団に初参加し、サプライ・アクティビティ・マネジャーとしてコンゴ民主共和国で活動したという。
フランス語が話せるからコンゴ(公用語)に派遣されたのだろうが、多くの反対を押し切って参加したという。「(コンゴに)ないのは平和だけ」「このような仕事(MSF)がなくなればいいと思う」と話したのがぐさりと肺腑をえぐった。
牧野氏は、今回の企画を実施した背景について「ビジネスは本質的には、気づきとか変化、他社のレンズを取り込むことだと思う。植物はその気づきや変化などを教えてくれる」とし、「私たちの世代を集めた研修がありまして、エリアマネジメントをどうするか、これからの日本をどうするか、資本主義とは何かなどのおこがましいテーマでめちゃくちゃ缶詰にされたのですが、最後に国境なき医師団の事務局長の講演がありまして、大きなものを見過ごしていたことを気づかされました」と語った。
写真展「熱帯植物から覗く世界」(以下同じ)
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コンゴについて。記者の中学生のときの好きな教科は地理で、当時の世界約100か国の国名と首都名を丸暗記した。中国は中華人民共和国、ロシアはソビエト社会主義共和国連邦、南朝鮮は大韓民国、北朝鮮は朝鮮民主主義共和国だった。コンゴは複雑で、地図ではコンゴ共和国(首都:プラザビル)に隣接するコンゴ民主主義共和国(首都:キンシャサ)との国境線は明確ではなく、色もはっきり図示されていなかったはずだ。
あれから約60年。今回配布された資料には「アフリカ大陸で2番目の面積を持つコンゴ。歴史的な民族対立や、天然資源を巡る対立、周辺国の介入などにより、特に東部で数十年にわたり不安定な情勢が続いています。複数の武装勢力とコンゴ軍との戦闘が激化し、2024年11月時点で国内避難民の数は670万人に上りました。戦闘による負傷や子どもの栄養失調、性暴力の被害など、医療援助へのニーズは高く、国境なき医師団は全活動国・地域の中で最大規模の援助をコンゴ民主共和国で行っています」とある。
国境などない植物、薬にも毒にもなる植物に愛を込めるプラントハンター、国をめぐる人間界の争い、国境を越える医師団の活動…一切の差別がなくなり、国家が死滅するのを記者は夢見たことがあるのだが…。
「Marunouchi Bloomway」外構
丸の内・仲通り
丸の内・仲通り
記者か好きな三菱一号館(3階の喫煙所から。右下のカフェ&バーでワインを飲むのが楽しみの一つ)
業界初?都心の眺望風呂付き西畠氏監修のガーデン付き三井不「五反田」ホテル開業(2018/6/16)
日比谷公園の緑取り込む東急不「日比谷パークフロント」竣工同社の勢いまざまざ(2017/5/26)