日本ワインを学び、飲み、楽しむ 三菱地所「丸の内 日本ワインWeeks2025」
「丸の内 日本ワインWeeks2025」オープニング・イベント(丸ビルで)
三菱地所は5月29日(木)~6月18日(水)の3週間、丸の内エリアで日本ワインを学び、楽しむイベント「丸の内 日本ワインWeeks2025」を開催する。日本ワインは海外で高く評価されている一方で、国内の流通量は約5%に留まっていることから、一大消費地である丸の内でイベントを開催することにより、日本ワインの認知及び消費の拡大を目指すもの。初日の29日には、丸ビル1階THE FRONT ROOM テラスでメディア向けオープニング・イベントが行われ、日本ワイナリーアワードで五つ星を6年連続して獲得している「YAMAZAKI」が参加者・メディアに大盤振る舞いされた。記者はボトル1本くらいあけた。
第一部では、主催者を代表して三菱地所執行役員・榑林康治氏が「今回のイベントは2回目。日本ワインは海外で高く評価されているが、日本では飲む機会が少ない。丸の内には海外からもたくさんお客さんがいらっしゃる。日本ワインを広めるプラットフォームになれる。今回の日本ワインを学び、飲み、応援するイベントでは20店舗で展開するほか様々な催しも用意している。何度も足を運んでいただきたい」と挨拶。
続いて登壇した、主催者でもある日本ワイナリーアワード協議会の代表理事代表・遠藤利三郎氏は「日本ワインはクラシック音楽と一緒。どんな人がどういう場所で作っているのか、なにをもってワインをつくっているのかなどの思いを知ると、いくら飲んでも楽しくなる、感動を覚えるようになる。ぜひ日本ワインを学び、飲み、楽しんでいただき、輪を広げていただきたい」と語った。
ゲストとして登壇した北海道三笠市のYAMAZAKI WINERYの醸造家・山﨑太地氏は、「いま日本中のブドウ畑が丸の内に集まっている。全国の文化、歴史、景色を体感していただきたい」と、ミスワイン運営本部代表・下田悠氏は、「本日は皆様とご一緒に時間を過ごせること、とても楽しみにしてまいりました。ミスワインの役割は、ワインを通じて人と人をつなげること、私自身も、全国のワイナリーを訪れ、生産者から直接お話をうかがい、自分の言葉でその魅力を伝えています。進化が止まらない日本ワインは欠かせない存在。今回のイベントが日本ワインのムーブメントになることを期待しています」とそれぞれ語った。
ゲストの一人、元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗氏は、「ラグビーとワインは親和性がある。ひたすら飲んでいる。誰と飲むのかも楽しいが、時間とともに変わっていく、それが感じられる、ユーモアなどを分かち合えるのがとても素敵だと思う」と語った。廣瀬氏は全国のコメ作りを応援する活動を行っている。
第2部では、日本ワイナリーアワードで五つ星を6年連続して取得しているYamazaki Wineryの山﨑太地氏と(一社)北海道三笠観光協会の下村圭氏による「日本ワインの生産地を学ぶ ~北海道三笠1億年のモノ語り 唯一無二、三笠の大地とワインのマリアージュ~」と題したオープニング・トーク(19:00~20:30)が行われた。
この日ふるまわれた「YAMAZAKI」ワイン
左から榑林氏、遠藤氏、山﨑氏
左から下田氏、廣瀬氏
◇ ◆ ◇
記者は、酒ならなんでも飲む。以前は、ビール、日本酒のほか、みんな寝静まってから、角氷の音を聞きながらバランタインウイスキーを飲むのが日課で、4日に1本ボトルを開けていた。つまみなどいらない、ブルーチーズだけでいい。糖尿病の烙印を押されたのも酒のお陰だ。
最 近は家で専ら飲むのは〝体にいい〟らしい芋焼酎(鬼火)だが、外ではその日の気分次第でビール、日本酒、ワイン(白のみ)を飲む。ワインはコーヒー代わりに飲むことも多い。先日は、グラスワインを頼んだはずなのに、ちゃんと伝わらなかったためかボトル1本が出されてびっくりした。持って帰ろうとも思ったが、事情を話してグラスワインにしてもらった。
この日(29日)は、一部で登壇された方のコメントはしっかりメモに取ったつもりだが(声はよく聞こえなかった)、乾杯の後の第2部は全然聞かず、トマトとチーズの盛り合わせのみでボトルにして1本くらい飲んだ。
なにが素晴らしかったかといえば、隣り合わせた参加者(後で配布資料をみたら参加費は3,000円)と意気投合し、しばし酒について歓談できたことだ。
その参加者のお二人の女性のお薦めは、それぞれ「森の風(奈良県)」と「百合仕込み(大分県)」だった。記者は高知県の「司牡丹」「船中八策」と、わが多摩市限定の「原峰の泉」、それとモンゴルの馬乳酒だが(北杜市の「丸の内」もおいしいし)、辛口なら銘柄を選ばない。ワインは「シャルドネ」が好きだ。丸の内では三菱一号館にある店を利用する。ビールを飲むのなら、東京駅八重洲地下中央口に最近オープンした「TOKYO Craft BEER STAND」がお薦めだ。喫煙室もある。
神奈川県開成町で摘んだ記事が大好きなドクダミを1時間半も掛けて会場に運び、参加者にプレゼントしようと思ったが、誰も受け取ってくれなかった。家に持ち帰っても怒られるので、通行人に勧められるままに新宿駅のトイレに置いてきた(憎まれっ子世にはびこる)
旭化成ホームズ 新中計 売上高1.2兆円 地方都市でマンション開発強化
左から高橋氏、大和久氏、常務執行役員兼海外事業本部長・新知徳氏(旭化成ホームズ本社で)
旭化成ホームズは5月29日、「中期経営計画2027」を発表。前中計(2022年~2024年)で目標に掲げた売上高9,000億円、営業利益900億円は、2024年度決算では売上高9,935億円、営業利益913億円となるなど目標を達成したことを受け、今中計(2025年~2027年)では売上高1.2兆円、営業利益1,200億円を目指す。位置づけとしては、前中計を第一ステップ、今中計を第二ステップ、次期中計(2028年~2030年)を第三ステップとしている。
基本方針としては、住宅事業一体となった成長戦略、成長に向けた資源投下、経営基盤の高度化の3つで、住宅事業一体となった成長戦略では建築請負部門、不動産部門、リフォーム部門が連携を強化し、顧客・建物データの蓄積、AIの利活用などにより新たな価値の創出を目指す。
成長に向けた資源投下では、海外事業の拡大・集積力の向上、不開発事業の長期的成長に向けた仕込み、住宅事業の収益基盤の維持・拡大を目指す。
経営基盤の高度化では、個の成長、強いチーム力を備えた人財戦略、事業創出を加速する制度の整備、循環型社会への貢献を軸とした環境戦略、DXを通じたデジタル戦略などを推進する。
新中計発表会に臨んだ同社代表取締役社長・大和久裕二氏は、売上高1.6兆円、営業利益1,600億円を目標とする「旭化成ホームズグループVision for 2030」実現に向け、グループ全体がワンチームとして機能するようにすることを強調。強化する事業としては海外事業、不動産開発のほか、ホテル、オフィス、商業施設などの施設開発、中古住宅の買取再販、アパートメントホテルなどを挙げた。
◇ ◆ ◇
記者は、守備範囲である不動産開発、主にマンション事業について聞いた。同社の事業ポートフォリオを見ると、2018年度は売上高6,047億円のうち建築請負部門は66.8%に当たる4,037億円で、不動産部門は22.4%に当たる1,354億円、海外部門はゼロだった。2024年度は売上高9,935億円のうち建築請負部門は42.2%の4,195億円、不動産部門は22.2%の2,208億円、海外部門は29.5%の2,930億円となっている。海外部門と不動産部門の伸長が事業ポートフォリオを転換していることが分かる。
2027年度目標は、建築請負事業は4,590億円(2024年度比9.4%増)、不動産開発事業は610億円(同15.7%増)、海外事業は4,000億円(同36.5%増)。この段階では、不動産開発事業の伸びはそれほどでもない。610億円は確定値ともいえる。その先がどうなるかだ。
記者は近い将来、マンション市場は10社くらいがリードする構造になると予想している。このうち野村不動産、三井不動産、住友不動産、三菱地所、東京建物、東急不動産、日鉄興和不動産あたりがほぼ確定しており、残りの3社は旭化成ホームズを含めた数社が大激戦を展開すると見ている。ブランド力が勝負だ。
そこで、「御社の〝へーベル〟〝アトラス〟を知らなくても、サランラップを知らない人はいない。テレビではマラソンがいつもトップを走っているし、オリンピックでは柔道選手が活躍している。認知度、知名度ではどこにも負けない。しかし、610億円ではトップ10には届かない。その先を見据えた地方中核都市への進出とはどこか、具体的都市名をお聞きしたい」と質問した。
これに対して、専務執行役員兼旭化成不動産レジデンス代表取締役社長・高橋謙治氏は「当社の強みである建て替え、再開発を武器に質の高い商品で勝負する。地方は、先に発表したように金沢、長野、(宇都宮)など10都市に留まらない。(20都市くらいか)それくらい」と答えた。
仮に地方都市のマンション売上高を1物件50億円として20都市で1,000億円だ。これに首都圏など大都市圏のマンションが積みあがる。年間にして2,000~3,000億円で推移すればベスト10入りする可能性があると見た。不動産部門全体では現在の倍増の4,000億円が視野に入ってくる。
築160年の古民家の梁再利用 内装もオール杉材 小田急不のモデルハウス「開成」
「KATARITSUGI」プロジェクトモデルハウス
小田急不動産は5月31日(古材の日)、新潟県阿賀町の築約160年の古民家の構造材を再利用した、エシカル消費を提案する「KATARITSUGI」プロジェクトの平屋モデルハウスを神奈川県開成町にオープンする。オープンに先駆けた29日、メディア向け内覧会を行った。
モデルハウスは、小田急線開成駅から徒歩12分、神奈川県足柄上郡開成町みなみ3丁目に位置する土地面積約246㎡、建物面積約130㎡。木造平屋建て(建基法では木造2階建て)・在来工法。建築はロックフィールズ、外構はランドフローラ。坪単価は140万円の予定。
外構には中高木や芝生など緑をふんだんに施し、外壁は国産の杉板と一部屋根には新潟の安田瓦を採用。玄関とLDKの間には天井高4m超の土間を設置。24.5帖のLDKの天井高は5m超で、天井には井桁状の古材の梁を配置。床は厚さ30ミリの浮造り仕上げのスギ材を用いているほか、内装材はすべてスギ材。ZEH水準(太陽光パネル設置も可)。
事業スキームは、同社が顧客に土地を仲介・販売し、古民家所有者は全国古民家再生協会の加盟事業者に古材を提供し、再生協会事業者と顧客が建築請負契約を結ぶのというもの。年間5棟の販売を予定している。
同社仲介事業本部仲介営業部企画推進グループリーダー・山尾正尭氏は、「わが国には現在、約900万戸の空き家があり、古民家は102万戸と推定されている。オーナーの方は何とかしたいという切実な思いがある。当社はその思いを受け継ぎ、良質な古民家の古材活用を小田急沿線で提案していく。鎌倉、箱根など小田急線にはエシカル志向の方も多く、相性がいい」と経緯と展開について説明した。
全国古民家再生協会室長(瑕疵保険推進室)・井上幸一氏は「この種の移築・再生の取り組みは当協会として初めて。古民家を次世代へ継承していくため協会としても市場をつくり上げていく」と、同協会理事・大沼勝志氏は「モデルハウスに活用された古民家は築160年の60坪。構造材はすべてオーナーが所有する裏山の樹齢100年超のスギで、オーナーは解体費用の問題と、先祖代々から受け継がれてきた本家を壊すことに対する親族の反対もあり、悩んでいた。モデルハウスには梁材26本が使用されている。解体・再生事業はモノづくりの面白さを若手の職人にも伝えることにもなり、5年後には当たり前になるようサポートしていく」とそれぞれ語った。
阿賀まちづくり代表取締役・高橋眞也氏は、「阿賀町は新潟県で最も高齢化が進んでいる自治体。このところ人口は年間300人が減少しており、現在は9,000人弱。1,200棟が空き家になっていると推定される。古材が新しい家に活用されるのはとてもうれしい。全国に広がることを期待している」と話した。
左から山尾氏、井上氏
左から大沼氏、高橋氏
◇ ◆ ◇
外観に一部瓦が使用されているデザインはどうかと思ったが(人それぞれ好みがある)、LDKの天井に配された樹齢100年超、築後160年の黒光りする井桁状の梁(塗装仕上げ)は悠久の時を刻んだ存在感がある。白と黒のコントラストがまた美しい。
そして何よりいいのが、床から建具・家具に至るまですべてが学名Cryptomeria japonica(隠された日本の宝)のスギ材であることだ。このようなすべてがスギの住宅は初めて見た。新潟県は梁も柱もスギを利用していたようだ。
同業の記者の方からは「エシカル志向を考えればもっと古材を活用してもよかったのではないか」という質問が飛んだ。同社は、顧客の要望に応じ、レトロ建具を提案することも考えていると答えた。
記者もそうしたほうがいいと思う。昭和レトロをテーマにしたコスモスイニシアのリノベマンション「ステーションプラザ代田橋」は素晴らしかった。世の中はサーキュラーエコノミーが広がり、古材・古家具は流通しているとも聞く。SDGsは小学生だって知っている。
テーマは昭和レトロ 簀戸、サイザル麻、組子…コスモスイニシアのリノベ「代田橋」(2023/8/2)
三井不動産レジデンシャル 次世代苗木「エリートツリー」の里親プロジェクト開始
三井不動産レジデンシャルは5月27日、日本製紙と三井住友銀行のサポートを受け、誰でも気軽に都心マンションから植林に参加できる「エリートツリー」苗木の里親プロジェクトのトライアルを開始したと発表した。
プロジェクトでは、「エリートツリー」を同社分譲の都心マンション入居者などの自宅で約1年間育苗してもらい、育苗期間を終えた苗は日本製紙が回収し、社有林へ植林を行い、将来的には日本製紙グループの製品へと生まれ変わる。
プロジェクトの第一弾として、2025年5月24日(土)に同社の分譲マンション入居者などを対象としたワークショップを実施。入居者など96名が参加し、432本の苗が配布された。
エリートツリーは、従来品種に比べ成長性・CO2吸収量が約1.5倍、花粉量が一般的なスギ・ヒノキの半分以下で、通直性に優れた特徴を持つ。農林水産省はエリートツリーなどを2030年までに林業用苗木の3割、2050年までに9割以上へ拡大させる目標を設定しており、今後の普及拡大が期待されている。
野村不 「BLUE FRONT SHIBAURA」PJ一環 「GREEN WALK」店舗公開
「GREEN WALK」
野村不動産は5月27日、「BLUE FRONT SHIBAURA」プロジェクトの一環として、JR浜松町駅から芝浦エリアをつなぐ歩行者専用道路と一体となった緑のアプローチ「GREEN WALK」内エリアに設けた3店舗の「GREEN WALK内飲食店メディア内覧会」を行った。店舗は5月30日(金)に開業する。
公開したのはJaho Coffee & Tea(カフェ)、PALM SPRINGS CLUB(アメリカンダイニング)、Ortu(イタリアン酒場)の3店舗。Jahoは、Boston,Salemから来た、田町店に次ぐ2店舗目。フルーツタルト、チキンサラダサンドが〝一番人気〟とか。コーヒーは自家焙煎。PALMは、天然酵母バンズ使用の“本格グルメバーガー”と“自家燻製フィッシュの''オープンサンド''をメインにした南カリフォルニアを彷彿とさせるアメリカンダイナー。フルボトルワインを2,000円で販売するという。Ortuは、「農園」を意味する店名で、野菜たっぷりのイタリア惣菜と擦りたて生ハムが売りのトラットリア。いずれも地元に縁のある新業態などで、地元を盛り上げる狙いがある。
aho Coffee & Tea(カフェ)
PALM SPRINGS CLUB(アメリカンダイニング)
Ortu(イタリアン酒場)
「GREEN WALK」
◇ ◆ ◇
3店舗のなかで記者のお薦めはPALMだ。この日は飲酒不可だったので飲ませてもらえなかったが、酒屋で1,200~1,300円で販売しているワインだそうだ。ワインの値付けは〝仕入れ価格の3倍〟と言われているから、これは安い。2人で飲めば一人1,000円だ。
もう一つ。今回は試食が取材の主旨だったので関係者からの説明はなかったが、記者は「BLUE FRONT SHIBAURA」の「GREEN WALK」(壁面緑化)が素晴らしいと思っている。
先に国土交通省は都市緑地法に基づく優良緑地確保計画認定制度(TSUNAG:ツナグ)の「TSUNAG 認定」で、BLUE FRONTを★2つ(満点は★3)にしたのは審査員に見る目がないと思っている。店舗内外の天井に国産材が使用されているのもいい。
PALM SPRINGS CLUB(アメリカンダイニング)
PALM SPRINGS CLUB(アメリカンダイニング)ワイン
「BLUE FRONT SHIBAURA」エントランス部分
南口自由通路
国交省「TSUNAG 認定」トリプル・スター 東京建物/三菱地所など/積水ハウス(2025/3/18)
23区内・南荻窪で2013年以来の大規模分譲 パナソニック ホームズ 更新
「パークナードテラス南荻窪 景邸(けいてい)」
パナソニック ホームズが近く分譲する戸建て「パークナードテラス南荻窪 景邸(けいてい)」(23区画)を見学した。従前地は日銀社宅で、23区内の中央線沿線で20区画以上の戸建て住宅は2013年以来となる大規模開発。パナソニックの水まわり住宅設備の最上位シリーズ「L-CLASS」が随所に採用されているのが特徴。
物件は、中央線西荻窪駅から徒歩13分~14分(荻窪駅から徒歩16~17分)、杉並区南荻窪2丁目の第1種低層住居専用地域/第1種中高層住居専用地域(建ぺい率50%/60%、容積率100%/200%)に位置する開発面積約2,870㎡の全23区画。第1期販売予定7区画の土地面積は105.00~105.05㎡、建物面積95.56~104.24㎡、価格は未定。建築構造は軽量鉄骨2階建て(軸組工法)。建物は2025年4月・5月完成済み。
現地は、閑静な住宅街の一角で、同社は2年前にも南荻窪1丁目の日銀社宅跡地で12区画を分譲している。
主な基本性能・設備仕様は、Nearly ZEHにしたほか、同社オリジナルの60年長期保証延長システム、家まるごと断熱・エコナビ搭載換気システムHEPA+(へパプラス)を採用。ほかには、太陽光発電システム、リビング天井高2700ミリ、ウルトラファインバブル、パナソニックのL-CLASSキッチン・洗面室、アラウーノ、スピーカー付きダウンライト、パナソニックドア、ガス衣類乾燥機・乾太くん、スマートHEMS&IOTなど。
◇ ◆ ◇
荻窪駅圏では先月、コスモスイニシアの3階建て分譲戸建て「イニシアフォーラム南荻窪」5戸を見学取材した。コモンスぺースを囲むように住棟配置し、リビング天井高を4m確保するなどの商品企画が優れていた。
今回のパナソニック ホームズの物件は、戸数が23戸の大規模開発というのが特徴だ。現段階で完成建物は7棟。各棟の外壁には、汚れが落ちやすく耐久性に優れた光触媒タイルや親水性のある焼きものタイルを採用。外構にも自然石やオリジナルタイルを多用している。
「HEPAフィルター」搭載の住宅用換気システムは、花粉対策製品認証を取得しており、0.3μmの微粒子に対して99.97%の捕集率を有する「HEPAフィルター」を通して、外気よりきれいな空気を取り込むことができるスグレモノだ。
見学したモデルハウスの内装は白が基調で、間接照明が多用されており、とても美しい。設備仕様では、パナソニック製の機器がたくさん採用されているのは当然だが、L-CLASSのキッチンと洗面室を見たのは今回が初めてだった。クォーツストーン天板のキッチンは、大容量のフルオープン食洗機を採用、横1列の3つ口ガスコンロは調理スペースも広く使いやすい。洗面室の三面鏡は時計付きで、用途に応じて化粧できる調光調色LED照明「美ルック」は女性に人気とか。浴室の浴槽、カウンターは水や汚れをはじく素材が使用されており、床もカビが生えにくい仕上げになっている。一つだけ驚いたのは、リンナイの人気商品・乾太くんが標準装備されていたことだ。
肝心の価格だが、平均価格は1億数千万円台になると思われるが、ひょっとしたら2億円超の住戸も分譲されるかもしれない。事前の反響も上々とのことだ。
RBAタイムズWEB版 アクセスランキング100(2013年~2025年)
以下は、2013年以降の「RBAタイムズ」WEB版の記事に対する2025年5月現在のアクセスの多い順に100件を紹介したものだ。RBA野球大会の参加チーム紹介などは300万件を突破しているので、それらは除外した。100件の総アクセス数は1,317,983件で、1件当たり平均は約1.3万件。2013年以降としたのは、RBAタイムズWEB版は2004年から発信しているのだが、2013年以前のアクセス数はカウントできないからだ。記事見出し(URL)、発信年月日、アクセス数の順。
もっとも多いのは、2014年のカンナ削り全国大会の模様を紹介したもので約3.1万件。大会参加者の方からのアクセスが多いからだろうが、これには記者も驚いている。2番目は禁煙キャンペーンに対する批判記事だが、同じような疑問を感じている喫煙者がたくさんいるということだろう。3番目は飯田グループホールディングス誕生の記事。同社グループ会社を取材してきたからこそかけた記事だ。
この100件の記事に対するそのアクセス数は多いのか少ないのか、アクセス数に値する質が保たれているのかどうかも記者は分からないのだが、100件のうち、いわゆるコピペ記事は1件もない。読者の方は、様々な出来事を記者がどのような視点で見て記事にしているかを知りたいことがよく分かる。業界紙の宿命である商業主義におもねない姿勢も評価されているのだろうと思う。また、記者のポジションであるマンションだけでなく、分野は多岐にわたっていることからも、読者の皆さんの関心もそれだけ広いことがうかがわれる。RBA野球大会の記事も少なくないが、さすがプロだ。G.G佐藤さんや長崎慶一さんの〝集客力〟には脱帽するほかない。
拙い記事を辛抱強くよんでくださっている読者の皆さんに感謝申し上げる。
2013年以前の「牧田記者のこだわり記事」はアーカイブで、RBA野球大会の記事も第17回大会以降について読んでいただけるはずだ。
1 数ミクロンのカンナ削りの技を競う 「第30回全国削ろう会 小田原大会」 (10/11/2014 ) 31,013
2 タバコ消費税は税金の三重、四重取りではないか (04/10/2019)27,303
3 建売住宅のガリバー企業誕生 飯田グループホールディングス(02/11/2013) 25,515
4 大手デベロッパー6社全て「(倒産の)危険水域」!?「週刊ダイヤモンド」(28/06/2019 )21,035
5 住友林業が三井物産を抜き3位に上昇 わが国の社有林面積(16/01/2015)19,942
6 コロナ禍で驚異的売れ行き 東武鉄道他「流山おおたかの森」(25/08/2020)19,732
7 ケン・コーポレーション田中健介会長が死去(07/01/2014)18,970
8 東京建物「Brillia Tower池袋」はなぜ売れたか(09/09/2013)18,605
9 約6000戸の松原団地 建て替え本格化 戸数(面積)制限なぜ(12/01/2015)18,161
10 三井不リアル 副社長に 学生野球日本一に導いた慶大卒の遠藤靖氏(02/03/2019)17,943
11 猛烈な風と雪 図らずも実感 「Fujisawa SST」のガーデンパスの効果(14/02/2014)17,660
12 G.G.佐藤ら元プロ7人擁すトラバース参戦 第30回RBA大会 最多69チーム(12/05/2018)17,501
13 倒壊した5階建て(7階建てか)ビル含む約3割の建築物が旧耐震(02/01/2024 )17,461
14 あれから17年 国立マンション訴訟終結 支援者の「会」が上原氏への寄付募る( 08/01/2017)17,138
15 どうなるマンション管理士 平成30年度 過去最少の受験者 (14/01/2019)17,117
16 表も裏も美しい 東大「ダイワユビキタス学術研究館」(14/05/2014)16,945
17 マンションの玄関ドアに引き戸は採用できないか (08/09/2014)16,880
18 三井不レジ「檜町公園」 わが国の最高価格マンション1戸55億円 成約済み(15/07/2016)16,365
19 〝RBAの星〟三井不・志村亮氏(51)が12年ぶり登板 抜群の制球力健在 (20/11/2017) 16,351
20 業界最高級 駒沢モデル87坪・3億円 大和ハウス 富裕層向け「MARE-希-」( 28/04/2021)15,695
21 野村不 戸建て「プラウドシーズン稲城南山」全87戸が早期完売へ (15/07/2018)15,653
22 平田元会長の独断専行が粉飾決算招く 住宅事業伸ばせ すてきナイス(27/07/2019)15,157
23 東京2020オリ・パラ選手村 敷地売却価格は地価公示の10分の1以下の〝怪〟(04/08/2016)15,147
24 東京オリンピック選手村 事業協力者は三井不レジなど13社グループ(28/03/2015 )15,002
25 積水ハウス 「ザ・リッツ・カールトン京都」完成 2月7日開業(25/01/2014)14,939
26 朝日新聞が創業以来の大赤字に 人員削減不可避 (07/12/2020)14,768
27 市街化区域編入から44年 稲城・南山の区画整理で分譲開始 (25/09/2014) 14,555
28 坪1300万円でどうか 旧逓信省庁舎跡地の三井&三菱「三田ガーデンヒルズ」(30/04/2022) 14,312
29 G.G.佐藤さんの実父 トラバース社長・佐藤克彦氏がポラス分譲地で絵画展(06/02/2019)14,260
30 圧巻の1・2階の天井・サッシ2.72mだからこそ不満も 大和ハ「xevoΣ PREMIUM」(29/09/2018)14,245
31 積水ハウス 2ブランド体制へ ミドル価格帯の木造新ブランド・新会社(10/03/2018)14,212
32 大和ハウス 熊本地震に対する対応を発表 現時点で建物の倒壊なし(18/04/2016) 13,883
33 制球を乱す各投手 マウンドの高さ25.4センチのはずがまっ平 (28/09/2014) 13,832
34 大和ハウス芳井社長「これほど心がこもった祝詞聞いたことがない」(02/11/2019)13,693
35 積水ハウス もっとも一級建築士の多い会社 スーパーゼネコンしのぐ(11/03/2017)13,411
36 東京建物 目黒駅前の再開発マンション 坪単価は500万円超か(22/08/2014)13,294
37 マジックでない マジックが消えた 積水ハウス新「イズ・シリーズ」(19/05/2014)13,147
38 多摩ニュータウンの課題を解決し、魅力をどう発信するか(13/02/2014)13,135
39 マンション有効率 じわじわと上昇 間口も狭まる一方 建築費上昇(15/10/2015)13,081
40 代ゼミの廃校問題 法律の壁厚く不動産事業への展開は難しい (03/09/2014)12,979
41 皇居に隣接 三菱地所 最高級Sクラスの「大手町パークビル」(14/02/2017)12,913
42 またまた「街路樹が泣いている」 千代田区 街路樹伐採で賛否両論(08/09/2016) 12,832
43 「驚きの次元が異なる」鹿島建設他「勝どきザ・タワー」(18/04/2014)12,775
44 つくばの一等地 タカラレーベン「レーベン ザ TSUKUBA」人気(14/04/2014)12,428
45 「過去に類を見ない反響」 野村不の戸建て「千里円山町」/大阪市は1低層がない ( 29/08/2018)12,378
46 国交省に喫煙所があった 屋上の吹きっさらし 常時10人は利用? (29/11/2019)12,275
47 積水ハウス 4階建て複合型多目的マンション「BEREO PLUS」(22/01/2014) 12,259
48 質疑応答で40回 鼻につく菅総理の「そうした」「思います」(05/02/2021)12,133
49 後を絶たないマンション施工不良「設計監理」機能は働いているか(17/10/2015)12,118
50 元プロ野球首位打者・長崎慶一氏(元大京コーチ)RBA25周年懇親会(16/11/2013)12,063
51 前途多難 佐倉市・千成に見る郊外団地の現状と課題 (20/01/2016)11,922
52 近鉄不・京阪電鉄不・長谷工コーポ 実利を取る戦法か「王子飛鳥山」(23/04/2014) 11,856
53 東京都 新型コロナ感染者・率 区市町村別は新宿が断トツ(24/07/2020)11,813
54 強まるバルコニーでの禁煙 「共同の利益」に反しないのか(27/09/2014)11,805
55 東京建物「Brillia Towers目黒」の坪600万円が意味するもの(02/04/2015)11,670
56 RBA 25周年懇親会に458人 盛大に祝う コメント集(22/11/2013)11,659
57 東京ドーム決勝は三井リアルティ-東急リバブル 第4回Club-D cup(07/11/2013) 11,639
58 分譲企画⇒バブル崩壊⇒ホテル⇒分譲コンバージョン リスト「三浦海岸」(28/05/2022)11,603
59 野村不 稲城の3つの区画整理事業地で千数百戸の戸建て・マンション ( 02/08/2014)11,538
60 名球会・谷繁氏の息子デビュー グローバル住販 圧勝 東建不販 17与四死球(15/06/2018)11,344
61 進化するシニア向け所有権付き「デュオセーヌ」 フージャース( 04/09/2018)11,314
62 全ての中堅デベに贈る メジャー7に勝つマンションプロジェクト(09/03/2020)11,054
63 越谷レイクタウンで見た雑草すら生えない建売住宅の一群(29/04/2014)10,909
64 長谷工コーポ 建売住宅の老舗・細田工務店をTOB 子会社化(25/12/2019)10,881
65 本物の億ション 森トラスト「フォレセーヌ赤坂檜坂」(22/10/2014)10,812
66 東急不 会員制リゾート「熱海伊豆山&VIALA」開業(08/08/2013) 10,792
67 〝大手と互角に戦える〟フージャースアベニュー「国立」(15/10/2013)10,780
68 筑波研究学園と多摩ニュータウン 似ているのか似ていないのか(12/04/2014)10,721
69 三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス晴海タワーズ」( 03/03/2014)10,707
70 過去最多の64チーム参加 大混戦必至 第29回RBA野球大会 抽選会(16/06/2017)10,699
71 伊藤忠 積水ハウスを圧倒 元西武・立花氏の息子デビュー( 03/07/2014) 10,679
72 大和ハウス×ユニクロ 共同物流事業を展開 第1弾は「有明」(14/10/2014)10,666
73 「エネマネハウス2014」 記者の評価№1は東大 早大は?(30/01/2014) 10,571
74 豊島区新庁舎 盲導犬トイレがあるのにどうして食堂や喫煙室は(08/05/2015)10,442
75 人で溢れかえる 「立体都市公園制度」活用した「MIYASHITA PARK」(06/09/2020)10,403
76 三井不 日本橋再生の第二弾「コレド室町2」「コレド室町3」(18/03/2014)10,358
77 三井不レジ キッチンを動かせる画期的商品「Imagie(イマジエ)」(08/09/2015)10,329
78 三井不 ビルも賃貸も億ション並み「和」盛り込んだ「日本橋再生」(29/01/2014)10,315
79 三井ホーム 平屋建ての新商品「WEST WOOD(ウエストウッド)」(15/12/2015)10,201
80 なぜだ! 都心9区にないのに中央区と港区には市街化調整区域(14/02/2020)10,144
81 こだわり記者が選んだ2013年 話題のマンション(28/12/2013)10,097
82 桜上水団地の建て替え 野村不動産・三井不レジ「桜上水ガーデンズ」(10/09/2013) 9,933
83 野村アーバン 初V 中川、復活の満塁弾 茂木好投 リバブル及ばず(23/05/2018) 9,885
84 オリンピック選手村 都が事業協力者募集 どこが選ばれるか(26/01/2015) 9,868
85 元ロッテドラフト1位の積水京葉・木村投手 ナイスを手玉 5回2安打完封(05/07/2017) 9,863
86 三井・野村の二強に待った 住友不動産が分譲戸建てに参戦 (22/01/2015) 9,851
87 日本建築学会「もうひとつの居場所(サードプレイス)をどこに持つ」(18/03/2014)9,819
88 新型コロナの影響は不透明だが…2020年着工戸数は分譲が持家を逆転(10/04/2020) 9,810
89 アキュラホーム〝カンナ社長〟宮沢氏、入社式で手本示す(03/04/2014) 9,807
90 三井不レジ〝二世帯マンション〟「TSU-GU-IE〈ツグイエ〉」( 01/02/2014) 9,793
91 リファイニング建築のすごさを見た 「千駄ヶ谷 緑苑ハウス」(24/03/2014) 9,776
92 勝負に出た 三菱地所ホーム エアロテック+フルリフォーム(20/10/2017) 9,704
93 みずほ、住友不販、野村アーバン、積水が8強 第4回Club-D cup(21/09/2013)9,665
94 「麻布霞町」を超えるか 三井不レジ「パークマンション三田綱町」(04/07/2014)9,660
95 タカラレーベン新ブランド「THE LEBEN」第一弾(28/03/2014) 9,591
96 大和ハウス 建て替え・請負強化の新商品「xevo Σ」(17/01/2014) 9,521
97 中身は最高…応募半減 木住協 第21回「木のあるくらし」作文コンクール(27/10/2018) 9,458
98 ミレニアル世代向け 2階リビング 三井ホーム新商品 「Lucas(ルーカス)」( 29/05/2019) 9,398
99 ハウスメーカー2強 〝住〟を深掘りする積水、多角化進める大和ハ(26/11/2014) 9,332
100 これでいいのか 被災地復興土地区画整理事業(13/02/2014)9,315
「50ハドソンヤード」へグリーンボンド1,000億円発行 三井不動産
「50ハドソンヤード」(左)とハドソンヤード全景
三井不動産は5月23日、米国・ニューヨークの「50ハドソンヤード」へグリーンボンド1,000億円を発行することを決定したと発表した。「50ハドソンヤード」へのグリーンボンド発行は2022年1月の3億米ドルに続き2回目。
同社は、2024年4月に公表した新グループ長期経営方針「& INNOVATION 2030」で、持続可能な社会への貢献を積極的に進める「サステナビリティ経営」を推進することを明示しており、今回の決定もその一環。
素晴らしい200坪のラウンジ 大和ライフ 新ホステルブランド「LDK」の「西葛西」
「GRAND HOSTEL LDK 東京西葛西」の「ビーチラウンジ」
大和ライフネクストは5月21日、“一つの大きな家(LDK)”をコンセプトにした新たなホステルブランド「GRAND HOSTEL LDK」の「GRAND HOSTEL LDK 東京西葛西」が完成したのに伴うメディア向け内覧会を行った。
施設は、元スポーツクラブの建物を一棟丸ごとリノベーションしたもので、東京メトロ東西線西葛西駅から徒歩4分、RC造5階建て延床面積約3,258㎡。ベッド数289室。開業は5月28日。
既に「THE STAY シリーズ」として展開中の「THE STAY OSAKA 心斎橋」を 2025年2月に、「THE STAY SAPPORO」と「THE STAY SAPPORO ANNEX」を同年4月に「GRAND HOSTEL LDK」としてリブランドオープン済み。「LDK」ブランドとしては今回が4施設目となる。今後、大阪、広島、名古屋で出店を予定している。主なターゲットはインバウンド。
同規模の一般的なホステルと比べてラウンジなどの共用スペースの面積を広く確保し、ゲストはラウンジでゆっくりとくつろぐことができ、シェアキッチンで他ゲストとのコミュニケーションを楽しむなど、様々な過ごし方ができるのが特徴。
部屋タイプはドミトリールーム(154ベッド・全9室)、グループ個室(3~6名・全9室)、ホテル個室(2~8名・全22室)の3種類。ドミトリールームは通常タイプのほかに「女性専用ドミトリー」、プライベートスペースを確保した「シングルドミトリー」を用意。ホテル個室は室内に専用のシャワールーム・洗面台・トイレ付き。2世帯での利用も可能な8名部屋にはアイランドキッチンを配置し、長期滞在にも対応している。
ラウンジ
プロジェクションマッピングが上映されたラウンジ
ラウンジ
バナナの繊維を編んだソファと白砂
◇ ◆ ◇
従前がプールだった4階を「ビーチラウンジ」とした企画が素晴らしい。コンセプトの〝LDK〟が見事に演出されている。ラグジュアリーを含めたホテルはたくさん見学、宿泊してきたが、何の気兼ねもなく自由にふるまうことができるラウンジは初めて経験した。
空間全体をビーチに見立て、床にはオーストラリア産の真っ白な砂を敷き、バナナの繊維で編んだソファベンチを配置。ビーチを取り囲む5段(全体で1mくらいか)の木調デッキは波型とし、劇場かあるいは競技場のような雰囲気を醸し出している。
上段のフロア「デッキサイドラウンジ」には、ビリヤードやボードゲームが楽しめる仕掛けを施し、シェアキッチンは24時間利用が可能で、では上がった料理はペンダントライト(竹製か)と天蓋付きの席で楽しめるようにしている。
広さは全体で約200坪(660㎡)。これほど広いラウンジは、リゾートホテルにはあるかもしれないが、普通のホテルにはまずないはずだ。
素晴らしいからこそ欲も出た。海辺の朝や夕方などを映し出すプロジェクションマッピングもいいのだが、足りないのは没入感だ。えも言われぬ海辺や森林の香りを漂わせてほしい。
客室は、他のホテルとそれほど違わない。「ドミトリールーム」などは、終電に乗り遅れ、多額のタクシー代を払うのも馬鹿馬鹿しく、飲み仲間と一緒にカプセルホテルに泊まり、囚人服のようなパジャマを着せられ、手首には鍵をはめさせられた、若かりし頃の〝蹉跌〟が蘇り、いい気分がしなかった。一人当たり料金(4,000~1万円)を考えると〝格安〟だと思う。
「デッキサイドラウンジ」
デッキサイドラウンジ
「ドミトリールーム」
エントランス
めっちゃ楽しい 三菱地所など「仲通り綱引き大会2025」 ソニー生命 2年ぶり4度目V
優勝したソニー生命チーム
めっちゃ楽しい-大手町・丸の内・有楽町 仲通り綱引き大会実行委員会(構成:三菱地所、大丸有地区まちづくり協議会、大丸有エリアマネジメント協会)が主催して5月22日行った「大手町・丸の内・有楽町 仲通り綱引き大会2025」を取材した。〝めちゃくちゃかっこいい〟〝めっちゃ強い〟〝めっちゃうれしい〟などの声があちこちから発せられ、昨日まで腹痛で七転八倒していた記者も〝めっちゃ楽しかった〟。優勝したのは2年ぶり4度目のソニー生命で、圧倒的な強さで他チームを寄せ付けなかった。
大会は、就業者の健康づくりや交流を目的に2017年から行っているもので、今回が9回目。会場は東京・丸ビルと丸の内二丁目ビルの間を通る都道・丸の内仲通りなど。平日の昼休み時に借り切り5月16日、19日、20日、21日に予選、準々決勝戦が、この日は準決勝戦、決勝戦が行われた(参加40チームが8ブロックに分かれ総当たりで戦い、各ブロック1位がベスト8に進出)。
優勝は2年ぶり4回目のソニー生命。2位は日本郵船、3位はリファインバースグループとテンスターズダイニング、ベスト8は三菱商事、アラコム・アジア・ジャパン、CBRE、ペニンシュラ東京。ソニー生命チームは、元ラグビー日本代表選手からなる「ラグビーレジェンドチーム」とのエキシビジョンマッチでも完勝した。
大会後の表彰式で、4月1日付で新設された三菱地所エリアマネジメント事業部の部長に就任した長谷川真氏(前広報部ユニットリーダー)は「熱い戦いに私も胸が熱くなった。この大会は、イベント・活動・体験を丸ごとバックアップする取り組みの一つ。こんな使い方ができることに気づいていただければ嬉しい」と語り、この日からの新TVCM「丸の内は、次を問う。」を紹介し、「世界から選ばれる丸の内にしたい」と話した。
優勝したソニー生命の高橋薫社長も登壇し「気は優しく力持ちの選手に拍手を送りたい」と称えた。(ご褒美はの問いには)「気持ちだけ」と笑わせた。
ラグビーレジェンドチームの田中史明氏(元ラグビーワールドカップ日本代表)は「女性の方も参加でき、笑顔で行えるのが素晴らしい。日本全国を活性化できる。来年はリベンジしたい」と講評した。
3位のリファインバースグループチーム(左)とテンスターズダイニングチーム
準優勝の日本郵船チーム
左から長谷川氏、高橋氏、田中氏
◇ ◆ ◇
ここ2~3日、おなかが痛く、抱腹絶倒ならぬ七転八倒。21日の東京建物「FIAN(フィアン)」の記事では、校正する元気もなかったため、何と8か所の誤字脱字があった。東建の副社長・和泉氏の「氏」は「市」になっており、「席」は単語登録している「積水ハウス」になっていた。広告代理店の方から指摘されるまでわからなかった。昨日は、取材を終え、家に帰ったのは夜9時。1合の焼酎も飲めず、10時には倒れこむように寝た。
そして今日22日。取材はキャンセルしようと思っていたが、腹の具合はなんともなかったので出かけた。結果は上段で書いた通りだ。
綱引きはとても単純な競技だ。テクニックは必要なのだろうが、力が強いほうが勝つ。男性も女性も一度は小さい頃に経験しているはずだ。勝てばもちろんうれしいが、負けても自分だけが責任を問われることはない。笑って済まされる。とても楽しい競技だ。
そして、何が素晴らしいかといえば、東京のど真ん中、実勢地価にしたら日本一の坪2~3億円はするはずの丸の内仲通りの都道の占用許可を得て実施していることだ。都の道路占用許可基準は気が遠くなるほどの規制がある。それをクリアしている三菱地所をはじめとする大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会の地道な活動のおかげだろう。
そこで、東京都に提案だ。丸の内仲通りは廃道にしてはどうか。都の公共広場にし、三菱地所も施設の一部を無償で貸与し、ルールを定めてみんなが利用できるようにしたらどうか。仲通りは間違いなくわが国のウォーカブルな街づくりのモデルケースだ。
三菱商事チーム(ネクタイ姿のリーダーに拍手喝采)
テンスターズダイニング(今度利用しよう。安くしてくれないか)
〝勝ち負けなんか関係ない〟(女性には1mのアドバンテージを与えてはどうか)