都の新型コロナ感染者 HPでの誤表示は単純な入力ミス 全体の数値への影響はなし
東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイトで12月26日19時45分から22時20分の間、実際の感染者949人より299人多い1,248人と「誤表示」された問題で、その理由について対策サイト関係者は「担当者の単純な入力ミス。間違って表示されたのはホームページトップの感染者数と『その他参考指標』の中にある感染者属性のみ。299人の数字に意味はない。全体の数値に影響は及ぼさなかった」と話した。
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この「誤表示」について、記者は12月26日午後9時過ぎに記事を発信した。おかしいと思い、その後、翌日の午前2時45分に「誤表示」であることを確認した。
ミスは誰でも起こすもの。記者の記事は誤字・脱字だらけで、赤面どころか蒼白になったことも数えきれないくらいある。
しかし、今回のような担当者の単純なミスはまず本人は防げない。そのような単純ミスなど起こさないと信じ切っているからだ。ミスとはそのようなものだ。誰も起きないと思うところに落とし穴がある。
どうして防ぐか。それは第三者がチェックするような仕組みにするほかない。2時間半もミスに気が付かなかった対策サイト関係者は考えるべきだ。
26日の都の新型コロナ感染者1,248人⇒夜中には949人に訂正 理由は不明(2020/12/26)
東京都 コロナ感染拡大とまらず 26日は949人 各年代で過去最多更新
東京都の新型コロナ感染拡大が止まらない。12月26日の感染者は949人となり、土曜日の感染者としてはこれまでもっとも多かった12月19日の736人を大幅に上回るとともに、1日の感染者としては12月24日の888人を上回り過去最多を記録した。感染経路不明者は611人で、不明率は64.4%と4日連続して60%を超えた。
年代別では20代の277人(過去最多は12月25日の246人)、30代の202人(同12月24日の184人)、50代の134人(同12月24日の121人)、70代の45人(同12月17日の43人)が過去最多となった。
性別では20代女性の153人(同12月24日の119人)、30代女性の88人(同12月24日の67人)、40代女性の50人(同12月24日の50人)、50代男性の79人(同12月24日の79人)、60代女性の22人(同12月24日の20人ほか)が過去最多となった。
20代の男性と女性、30代の男性の感染者はそれぞれ3日連続して100人を突破した。
取材は激減したが 話題に事欠かないマンション続々 関係者に感謝
候補はなかったわけではない記者が選ぶ「ベスト3」「話題のマンション」
コロナに突き落とされ翻弄された1年ベスト3・話題のマンション今年は断念
じわり浸透 ZEHマンション10物件 売れ行き総じて好調
「レ・ジェイド大倉山」
三菱地所レジ・近鉄不「ザ・パークハウス新浦安マリンヴィラ」
高層ZEH-M プラン秀逸 日本エスコン「レ・ジェイド大倉山」(2020/2/1)
隣接のサカタのタネのメタセコイア圧巻 大京のZEH-M「仲町台」 販売好調(2020/2/21)
蛍が湧き立つ川に隣接 基本性能・仕様レベル高い 大京のZEHマンション「長津田」(2020/2/28)
北区初のZEH 近鉄不「赤羽」/涙が出るほど嬉しかった「お父さん、頑張ってね」(2020/6/25)
三菱地所レジ・近鉄不 浦安市最大級ZEH-M装備の「新浦安」528戸始動(2020/4/14)
大和ハウス工業「平和台」 同社初の「ZEH-M Ready」 申し込み殺到 早期完売へ(2020/9/15)
約8.7haの〝緑〟に近接 明和地所 同社初のZEH「横濱綱島」分譲開始(2020/12/1)
総合地所 「高層ZEH-M」の「ルネ南柏駅前」第1期・第2期1次41戸を完売(2020/9/23)
大京「長津田」アルミサッシと樹脂サッシの比較体験コーナー(左の普通の窓ガラスは9.5度、右の樹脂サッシガラスは16.2度と表示されている)
認定制度が経済産業省と環境省それぞれに分かれているのは解せないが、ZEHマンションが10物件分譲された。このうち7物件を見学したのだが、野村不・三菱地所レジ「亀戸」934戸、大京「長津田」64戸、日本エスコン「大倉山」25戸、大和ハウス「平和台」60戸は樹脂サッシが採用されていた。アルミサッシと比較してはるかに断熱性能は高いはずで、ZEHでなくとも樹脂サッシを採用してほしい。
提供公園のあり方考えさせてくれた
トーセイ「相模原」
「THEパームス相模原パークブライティア」
地域との親和性重視したランドプラン優れる トーセイ「相模原」竣工完売(2020/8/1)
提供公園のあり方を考えさせてくれたのはトーセイ「THEパームス相模原パークブライティア」243戸だった。
車道・歩道合わせ幅員25メートルのさがみ夢大通りに面したスーパーの跡地。建物は1~2階にスーパー・店舗を配置し、スーパーの利用者の利便性と、地域との親和性を高めるためメインストリート・スーパーに面したもっとも条件のいいエリアに約270㎡の提供公園を設置している。
隣地のソメイヨシノの大木などの借景と調和するよう敷地四囲に緑地帯(歩道状空地)を巡らせ、提供公園(公開空地)と合わせ〝グリーンチェイン〟を実現したプランがいい。このようなマンションには容積率を割り増しにして誘導すべきだ。
感動的だった見学会 ポラス「ルピアグランデ柏 ココロリゾート」
「ルピアグランデ柏 ココロリゾート」
感動の金児氏vs宮崎氏トーク 全196戸のポラス「柏」3カ月で100戸成約(2020/10/10)
コロナ禍でも感染防止策を取りメディア向け見学会を行い、きちんと物件特性を伝えたのがポラス「ルピアグランデ柏 ココロリゾート」196戸だ。柏駅から徒歩15分の準工立地という難点を克服した商品企画が光った。
記事には「どのような優れたニュース・リリースを配信しようと、この種の現場見学会を上回ることはできない。見学会自粛が長引けば長引くほどメディアの発信力は退化・退行する。皆さんはメディアを育てる役割も担っているはずだ。どんどん見学会をやってほしい」と書いた。他のデベロッパーも考えていただきたい。
伊藤忠都市開発 プラン秀逸「小杉御殿町」
5つ星の「有楽町イトシア」総合ギャラリー
「クレヴィア小杉御殿町」.
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「ギャラリークレヴィア有楽町イトシア」
6か所に「ボイド」専有・共用に9室の「離れ」付き伊藤忠都市「小杉御殿町」(2020/10/28)
伊藤忠都市開発マンション総合ギャラリー第2弾「有楽町イトシア」開設(2020/9/2)
これは凄いホテルなら5つ星伊藤忠都市「ギャラリークレヴィア有楽町イトシア」(2020/9/10)
伊藤忠都市開発はいつもいいマンションを供給する。「クレヴィア小杉御殿町」47戸は、武蔵小杉駅、武蔵中原駅ともにやや距離はあるが、等々力緑地に隣接する住環境と「ヴォイドガーデン」や「+HANARE」を設置した商品企画が抜群だった。坪単価はやや高いような気がしたが、このプランにほれ込む人はいるはずだ。
同社はまた10月、「CREVIA(クレヴィア)」ブランドの情報発信拠点となる総合ギャラリーの第2弾として「ギャラリークレヴィア有楽町イトシア」を開設したが、これがまた素晴らしい。
記者は「ホテルなら5つ星」と書いたのだが、一般にも開放してはどうか。時間貸しにしたら1時間1,000円でも安い。ここでビールやワインを飲んでゆっくり過ごしたい。頼んでみようか。それとも客のふりをするか。
進化するタカラレーベン〝高荒モデル〟売れ行き好調
「レーベン検見川浜GRANVARDI」モデルルーム
「レーベン戸田公園GRANVARIO」モデルルーム
〝タカラの宝〟進化する高荒モデル圧倒的な人気「レーベン検見川浜」(2020/10/9)
決め手は3LDK70㎡超中心の企画タカラレーベン「戸田公園」第1期40戸販売好調(2020/11/18)
タカラレーベンのモデルルームを見学したことがない業界記者は〝モグリ〟だ。その非日常の極みともいうべき演出に一瞬声を詰まらせたときから10年以上が経過した。
今年見学した同社のマンション4物件のなかで「レーベン検見川浜GRANVARDI」288戸と「レーベン戸田公園GRANVARIO」58戸のモデルルームでは一段と進化した〝高荒モデル〟を発見した。派手ではあるが、すんなり受け入れられそうな洗練されたデザインになっていた。決して年のせいではないと思う。
四囲を緑で囲いごみ置き場・受水槽を壁面緑化 アンビシャス「上尾」
「アンビシャス上尾」
郊外復権の一つになるか外構・壁面緑化が見事アンビシャス「上尾」(2020/7/18)
アンビシャスの久々の大規模「アンビシャス上尾」102戸が地域との親和性を重視した好物件だった。
建物をセットバックさせ、四方を緑で囲い、なおかつ長さ約40m、高さ約3mのごみ置き場・受水槽を壁面緑化。分譲開始時にコロナの直撃を受けたが順調なスタートを切った。.
穴中の穴の街は「南船橋」
三井不レジ「PHLaLa南船橋ステーションプレミア」
「パークホームズLaLa南船橋ステーションプレミア」
駅前4.5haの再開発も三井不グループに決定三井不レジ「南船橋」人気加速か(2020/10/23)
あの胸がキュンとなる吉永小百合さんと浜田光夫さんの「キューポラ」の街並みなどかけらもなくなった、雑多な無国籍のような「川口」が「本当に住みやすい街大賞」で2年連続トップにランクされたことに記者はあきれ果てたのだが、ならば価格が安く将来性もある穴中の穴の街として「南船橋」をあげる。
駅前再開発が決まった市有地に隣接する三井不動産レジデンシャル「パークホームズLaLa南船橋ステーションプレミア」231戸の坪単価は204万円。
高いか安いか、住みやすいか住みにくいか、判断するのは消費者だが、東京駅までは約20分。これほど安いところは皆無ではないか。オートレース場の跡地には三井不動産の物流施設のほか公園、スケートリンクが整備された。ららぽーとTOKYO-BAY、船橋競馬場に近く、谷津干潟も徒歩圏だ。
「Doma(土間)」とLDKを一体利用 コスモスイニシア「日暮里テラス」
「イニシア日暮里テラス」56㎡のプラン
「Doma(土間)」とLDK一体化コスモスイニシア「日暮里テラス」企画秀逸(2020/6/26)
三井不レジキッチンを動かせる画期的商品「Imagie(イマジエ)」開発(2015/9/8)
いつもきらりと光る商品企画提案を行うコスモスイニシアは、「イニシア日暮里テラス」54戸の2LDKモデルルーム(56㎡)で「Doma(土間)」とLDKを一体利用できるプランを提案した。
採用したのは角住戸だったが、これは中住戸にも採用できる。居室内が丸見えになるので嫌がる人もいるだろうが、エントランス入口にもう一つ玄関口部を設けてはどうか。かつて三井不動産レジデンシャルは玄関前の共用部分に「ウェルカムポーチ」を設けたことがある。
「イニシア板橋桜レジデンス」
1カ月未満で全戸の半分以上62戸販売コスモスイニシア「板橋桜」好調スタート(2020/2/24)
同社の他のマンションでは、「イニシア板橋桜レジデンス」152戸(分譲対象116戸)が一挙に62戸販売されたのも印象に残った。桜並木が美しい石神井川に面していた。
際立つ設備仕様レベル 大和ハウス「「プレミストタワー白金高輪」
「プレミストタワー白金高輪」エントランスホール
先行逃げ切りかまくり一発かレベル高い大和ハウス「プレミストタワー白金高輪」(2020/9/19)
高額マンションの見学が激減したが、大和ハウス工業「プレミストタワー白金高輪」280戸(非分譲住戸127戸含む)は設備仕様レベルの高い物件だ。第1期分譲で60戸を供給したように販売は順調に進むと見た。
共用・専有部だけでなく、販売事務所(サロン)にも力を入れている。白い色調のアールを多用したデザインがとても美しかった。
単価予想は大外れだが…同社広報が救いの手 三菱地所レジ「ザ・レジデンス四谷」
「ザ・レジデンス四谷 ガーデン」
「アベニュー」より安い「ガーデン」の理由三菱地所レジ「四谷」即完(2020/10/2)
モデルルームは見学していないが、購入した人はとても安い買い物をしたと思われるのが、四ツ谷駅前の再開発「コモレ四谷」内の三菱地所レジデンス「ザ・レジデンス四谷」24戸(「アベニュー」15戸、「ガーデン」9戸)だ、坪単価は「アベニュー」が674万円、「ガーデン」が657万円。
9月28日抽選分譲の結果、最高35倍、平均8.9倍で即日完売したのも当然か。
記者は分譲前の2月の段階で、「ガーデン」について「読者の皆さんからは『高い!たわけたことを抜かすな』と罵声を浴びせられそうだが…桜並木が美しい外濠公園が目の前のマンションなら坪750万円というのはむしろ安い」と書いた。
結果は大外れで大恥をかかされたが、同社からは「『ガーデン』の坪単価が低く見えますが、当物件は地権者さんも多く、今回販売対象となっている部屋は北向き中心であること、また南向きについてもオフィスがあるため眺望が良くないことなどがあり、このような単価になっています」(広報)と慰めてもらったのは救いか。
記者は白内障がややあるようだが、マンションの目利き力は衰えていない。白か黒か善か悪か美か醜かの選別だってできる。
記者の単価予想的中!旭化成不レジ「築地」 野村アーバンにも拍手喝さい
「アトラス築地」の共用部アート
〝敵に塩〟も必要旭化成不レジ「築地」の坪単価は505.5万円記者予想が的中(^2020/3/10)
〝目利き力〟が健全なのを証明したのが旭化成ホームズ「アトラス築地」161戸(事業協力者住戸37戸含む)だ。
1月に取材したとき、「競合物件担当者は一様に『アトラスさんは坪500万円を切る』と見ているようだが、記者(小生)は坪500万円を割ることはないとみた」と記事に書いた。
結果はどうかというと、3月に分譲開始した第1期50戸の坪単価は505.5万円だった。これは嬉しかった。旭化成不動産レジデンスにも販売代理の野村不動産アーバンネットに拍手喝さい。
巧みな用地仕入れ 立地難吹き飛ばすプラン 大和地所レジ「赤羽北」
「ヴェレーナグラン赤羽北フロント」
天晴れ!大和地所レジ仕入れの妙商品企画にも生かす「赤羽北フロント」(2020/9/9)
昨年は大和地所レジデンスの「ヴェレーナシティ上大岡」132戸を「ベスト3」マンションの一つに選んだが、今年の「ヴェレーナグラン赤羽北フロント」89戸は巧みな用地仕入れ力に舌を巻き、優れた商品企画力に圧倒された。
用途地域が工業地域で、しかも環八・埼京線路沿いなので、「本当に住みやすい街」の第2位にランクされるほどの街かどうか小生はコメントしないが、立地難を克服するのは間違いない。
地域に開放「シェアキッチン&シェアスペース」 大成有楽不「八王子」
「シェアキッチン&シェアスペース」イメージ図
ホームライブラリー
「シェアキッチン・シェアスペース」を地域にも開放大成有楽不動産「八王子」(2020/7/23)
安すぎないか中心市街地の一角で坪単価160万円大成有楽不「八王子」(2020/7/14)
大成有楽不動産「オーベルグランディオ八王子エアーズ」168戸は、八王子駅から徒歩16分とはいえ、中心市街地に立地しており、坪単価160万円というのはいかにも安い。
また、市の要綱「中心拠点の魅力向上を推進する」という趣旨に沿ってマンション1階に店舗スペースを設置、「シェアキッチン&シェアスペース」として居住者だけでなく地域にも開放するという取り組みがいい。あるようでそうないのではないか。
「9割がワイドスパン 最強の間取り」住友不動産「シティタワーズ東京ベイ」
「シティタワーズ東京ベイ」
「9割がワイドスパン、最強の間取り」全1,539戸の住友不「東京ベイ」入居開始(2020/3/28)
2017年の「話題のマンション」に取り上げた都内最大級のトリプル免震タワーマンション住友不動産「シティタワーズ東京ベイ」1,539戸が3月竣工し見学した。その時点で1,230戸が分譲され、契約済みは837戸だった。売れ行きも好調だった。
販売担当の吉野秀邦氏は『これほどの大規模で9割がワイドスパンのマンションなど他にない。最強の間取り』と自信たっぷりだった」と書いた。
その直後、記者はテレワークに突入したのだが、吉野さんに〝元気〟をもらったおかげで、その後も踏ん張って現場取材できた。
◇ ◆ ◇
いま1年を振り返り、それぞれの記事を読み返してみると、そんなに的外れの消費者の物件選好を誤らせる、デベロッパーにおもねる内容にはなっていないような気がする。
来年以降もあるので、デベロッパー各社にお願いしたいことが一つある。物件見学会などはブロガーも含めメディアに幅広く呼び掛けて実施してほしい。ブロガーもお客さんのふりをして情報を引き出すような失礼なことはしないで、営利を目的に不特定多数の人に情報を発信するのであれば、匿名ではなく名を名乗るべきではないか。
究極の隈研吾マンション豊島区庁舎と一体の東京建物「Brillia Tower 池袋」(2013/3/19)
なぜブロガーのことを書くかというと、記者は今年、嫌な経験をしたからだ。
〝パクリ〟は今に始まったことではないが、隈研吾氏がデザイン監修した東京建物「Brillia Tower池袋」の2013年3月19日付の記者の記事が、ほとんど一字一句異なることなくブロガーの記事として掲載されているのを発見した。小生になりすました人がいることに驚き、恐怖も感じたので、そのブログ記事を掲載していた情報サイトに抗議した。
記事はすぐ削除されたが、その情報サイトの回答は「掲載された内容は全て投稿者の方が権利を所有、あるいは所有権者から既に許諾を受けているものと認識しており、万一不正使用によりトラブルが発生した場合には、弊社は一切責任を負いかねます」とあるのみ。(その後もこのブロガーの方は何もなかったように記事を発信されていた)
参考までにもう一つ。記者は15年くらい前、山万の協力を得て1週間かけて取材し「ユーカリが丘」を「奇跡の街」として紹介した。同社のホテル「ウィシュトンホテル」のスイートに無料で泊めてもらった。(言っとくが山万の宣伝をするためでは断じてなかった)
その後、大作家もそう絶賛したのをはじめユーカリが丘=奇跡の街が独り歩きしている。奇跡かそうでないかは40年も取材してきたからこそ分かることだ。言葉を軽々しく扱ってほしくない。
以上、取り留めもなく書いてきたが、このあたりでやめておく。ここまで付きあっていただいた読者の皆さまにお礼申し上げます。
そして、コロナ禍にも関わらず取材をセットしていただいた各社の広報担当者と、そして何よりも現場の販売担当者の皆さまに感謝いたします。
記者は幸いコロナに感染せず、この1年間を締めくくることができそうです。皆さま、どうぞ来年はいい年をお迎えください。
26日の都の新型コロナ感染者1,248人⇒夜中には949人に訂正 理由は不明
東京都は12月26日、新型コロナ感染者が1,248人に達したと発表した。感染経路不明者は611人、不明率は65.6%だった。感染者は、これまでの最多だった12月24日の888人を大きく上回った。
※都が15:00時点で発表した感染者数は949人となっている。1,248人は20:00時点。その差299人分はオープンデータに性別も年代も記載なし。
◇ ◆ ◇
26日23:00時点で都は1,248人の数値を変更していない。メディアも沈黙を守っている。
どうして15:00時点の949人より299人も増加したのか。これまでの積み残しが15:00以降に発覚した数値なのか、それとも一挙に感染者が増加したことに対する都民のショックを和らげるために299人分は明日以降の発表に先送りしたのか。あるいはまた、爆発的に増える感染者のデータを処理できなくなったどこかの保健所のクラスター班がダウンしたためなのか、さらにまた、処理能力を超えたコンピュータが反乱を起こしサボタージュしたためなのか、その理由は不明。
これまで都は2度、大幅な数値の変更を行っている。現在もなお数は多くないが予告なしに数値の変更を行っている。
◇ ◆ ◇
記事の真否が気になったので、いま27日午前2時45分に再確認したら、感染者数は949人となっていた。テータの更新は22:20とあった。この時点でオープンテータからは299人は消えていた。しかし、記者が23:00に確認した段階では前段で書いた通り感染者は1,248人だった。この謎は残る。よって前段の記事の取り消しは行わない。
◇ ◆ ◇
本日(12月27日)10:00段階、東京都は「2020年12月26日12月26日19時45分から22時20分の間、新規陽性者数の表示に誤りがございました。現在は正しい数値を表示しております。お詫びして訂正させていただくとともに再発防止に努めます」と新型コロナウイルス感染症対策サイトに表示している。
なぜ誤ったのか理由を聞きたく問い合わせたが、今日は日曜日であるためか電話はつながらなかった。どうして誤ったか、理由を明らかにすべきだ。
記者は最初に記事を発信したのは26日21:09。23:00段階でも感染者は1,248人になっていたのはなぜか。記者がサイトを更新しなかったためか。
候補はなかったわけではない 記者が選ぶ「ベスト3」「話題のマンション」
「プラウド亀戸クロス」(写真は商業施設含む「KAMEIDO PROJEKT」全体)
今年の「ベスト3マンション」「話題のマンション」は発表しないことは昨日書いたが、検討しなかったわけではない。その候補として考えていた物件を2回に分けて紹介する。本日は第1回目。
№1選ぶなら全館空調と二重サッシ・樹脂サッシ採用した
野村不・三菱地所レジ「プラウド亀戸クロス」
今年2月に取材した段階で「マンションの基本性能は間違いなく現時点で最高クラスだ。今年のマンションベスト3候補に早速入れた」と書いた野村不動産・三菱地所レジデンス「プラウド亀戸クロス」(934戸)は、記者だけでなく業界関係者は今年のナンバーワンマンションに選ぶはずだ。
免震工法で、プラウド初の全館空調システム「床快full」、二重サッシ・樹脂サッシのほか、間取りの自由度と可変性を高める「Mi-liful(ミライフル)」、大規模修繕の周期を長くして全体的なコストを削減する「アトラクティブ30」を採用した。その後、同物件は経済産業省の「超高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)実証事業」に認定された。
同社は、この「床快full」と二重サッシ・樹脂サッシを採用したマンションをいくつも分譲・計画している。全館空調システムは三菱地所レジデンスも採用を増やすようで、二重サッシ・樹脂サッシは他社もZEHマンションに採用する傾向にある。
「ソライエグラン流山おおたかの森」
10カ月で400戸超成約
圧倒的な売れ行きの東武鉄道など4社JV「流山おおたかの森」
このほかベスト3候補にはいくつかを想定した。圧倒的な売れ行きを示した物件を選べば、東武鉄道・東急・JR西日本不動産開発・相鉄不動産「ソライエグラン流山おおたかの森」(794戸)だろう。
3月から販売が開始されており、すでに半分以上の400戸が成約済みというからすごい売れ行きだ。取材した8月の段階で坪単価は196万円ということだったが、まさか来年以降に分譲する第Ⅱ工区の「シーズンスクエア」は値を上げるようなことはしないだろう(条件的には分譲済みの第Ⅰ工区のマークスクエアよりいいか)。
「プレミスト船橋塚田」
ランドスケープデザイン秀逸
大和ハウス・東武鉄道「プレミスト船橋塚田」
同じ千葉県の郊外マンションでは、東武アーバンパークライン塚田駅から徒歩3分の商業、小学校、保育所、戸建て、賃貸との複合大規模マンションである「プレミスト船橋塚田」(571戸)のランドスケープデザインが出色で、販売開始1年で300戸を成約するなど好調。
坪単価は190万円で、「流山おおたかの森」に近いが、沿線が異なるのでお客さんの層は異なるようだ。
「パークコート渋谷 ザ タワー」
定借の三井不レジ「渋谷」 地所レジ「市谷加賀町」東建「西早稲田」 野村「駿河台」
分譲開始は一昨年の10月だが、今秋に竣工し、メディア向け内覧会が行われた三井不動産レジデンシャル「パークコート渋谷 ザ タワー」(503戸)は共用施設が充実しており、アートをふんだんに配置したデザインもいい。
渋谷区役所建て替え事業の一環として建設された期間70年の定期借地権付きて、前払い地代を含む坪単価は780万円。現段階の分譲予定戸数は353戸で、300戸が成約済み。未供給の50戸は年明けに分時用される。残り150戸は分譲せずに賃貸化することを同社は検討している。
「ブリリアシティ西早稲田」近くの神田川(3月写す)
定借マンションでは、三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス市谷加賀町」(228戸)と東京建物「ブリリアシティ西早稲田」(454戸)の立地環境が素晴らしい。双方とも現段階でモデルルームは見学しておらず、どちらを選ぶか悩ましい。ユーザーも同じではないか(アドレスは前者が新宿区、後者が豊島区で、単価が異なるが…)。
前者は、都営大江戸線牛込柳町駅から徒歩6分(JR市ヶ谷駅から徒歩11分)の高台に位置するNTT社宅跡地で、前面が開けており眺望がいい。後者は、東京メトロ副都心線西早稲田駅から徒歩10分(JR高田馬場駅から徒歩14分)、の準工地域だが、桜並木が美しい神田川沿い。隣接地には鹿島建設のやはり定借「桜プレイス」(149戸)が建っている。
東京建物は、2020年の初回販売戸数ナンバーワン(SUUMO調べ)の第1期161戸を抽選分譲した結果、平均1.4倍の競争倍率に達したと発表した。
「プラウド神田駿河台」
このほか、構造部に木質系構造部材を使用した日本初の木造ハイブリッドマンション野村不動産「プラウド神田駿河台」(36戸)も定借だ。専有部に木製のフローリング、壁パネル、天井材などを、共用部のエントランスの壁や床の一部に無垢の杉材を採用している。完成したら見学したいマンションだ。
以下は次回。
コロナに突き落とされ翻弄された1年 ベスト3・話題のマンション 今年は断念(2020/12/24)
凄い!全館空調、二重&樹脂サッシ採用 野村不「亀戸」934戸 単価300万円台半ば(2020/2/19)
LDKは最高15倍 コロナ禍で驚異的売れ行き 東武鉄道他「流山おおたかの森」(2020/8/25)
実質10か月で300戸超の驚異的売れ行き 大和ハウス「プレミスト船橋塚田」(2020/10/20)
渋谷区庁舎・公会堂 建替え事業 定借の三井不レジ「渋谷」竣工 一部は賃貸化も(2020/12/15)
悩ましい選択 東建「西早稲田」454戸と三菱地所レジ「市谷加賀町」228戸の定借(2020/3/12)
コロナに突き落とされ翻弄された1年 ベスト3・話題のマンション 今年は断念
今年も残り1週間。カウントダウンが始まった。
読者の皆さんもそうだろうが、記者のこの1年間はコロナがすべてだった。3月からテレワークに突入し、その直後、RBA野球大会は中止になった。マンションやオフィス、ホテル、商業施設などの見学が激減した。コロナに突き落とされ、翻弄された1年だった。
三密を徹底して避けたおかげか、コロナには感染しなかったのは幸いだったが、ものを観ない記者などに一片の存在価値もない-そんな無力感にさいなまれた1年でもあった。
記者は毎年このころ、見学取材したマンションの中から商品企画、売れ行きなどがもっとも優れたと思われるマンションを3物件選び「ベスト3マンション」とし、注目すべき「話題のマンション」を30物件前後紹介してきた。30数年間継続しているので、その数は1,000件を突破するはずだ。その時代時代を活写してきた自負はある。
しかし、今年は「ベスト3マンション」も「話題のマンション」も発表は中止・断念することにした。今年見学取材したマンションは58物件だ。前年の2019年は72物件、2018年は86物件、2017年は105物件だった。この4年間でほぼ半減した。
これほど激減したのは、第一に供給量が減少したためであり、同時に記者の取材力が衰えたためなのは明白だ。そして今年は新型コロナだ。見学すべき物件はあと20物件くらいあったが、取材を断られ、断られるのが目に見えていたから申し込まなかったのが響いた。
中止するのは、高々60件弱の物件を見ただけで市場を把握したような記事など書きたくないし、各社に失礼だと思うからだ。
それともう一つ、記事を書くことをためらわせる理由がある。口コミ掲示板の存在だ。成否はともかく、微に入り細を穿つその情報量は小生などの記事を圧倒する。お客さんに成りすまさないことには分からないはずの価格(坪単価)が堂々と公表されている。正攻法のわれわれメディアの出る幕はなくなった観がする。ひょっとすると、マンション市場を左右するのはこの種のブロガーと呼ばれる人たちかもしれない。
だから、デベロッパーが取材に応じたくない気持ちも理解できる。口コミ掲示板であることないことが暴露されているのに、記者などの何の役にも立たない〝辛口〟記事などでそれ以上物件が〝荒らされたくない〟と予防線を張るのは当然と言えば当然だ。(以前は各社とも鷹揚なもので、取材を断られるのは10のうち一つあるかどうかだった。時代は変わった)
だがしかし、この1年間を振り返って印象に残ったマンションなどについて書き記すことにする。少しでも今後の商品企画に生かしてほしいと思うからだし、〝コロナなんぞに負けてなるものか〟という反発心がもたげてくるからだ。
◇ ◆ ◇
本題のマンションに触れる前に俎上に上げたいのは、わが業界紙恒例の「重大ニュース」だ。
「住宅新報」12月22日号の「重大ニュース」は次の通りだ。
・国や自治体が家賃補助、地価下落局面に
・営業現場の非対面化が進む
・五輪延期で「HARUMI FLAG」の販売一時休止に
・宅建試験が2回実施に
・東京都心5区、オフィス空室率が上昇
・賃貸住宅管理適正化法が成立
・水害ハザードマップ、重説時に説明義務化
・改正民法施行、老朽マンション対策の法改正成立
・物流施設が活況、需給ひっ迫
・新築マンション需要底堅く、テレワーク対応も
・緊急事態宣言で、住宅営業拠点が休止
「週刊住宅」12月21日号の「重大ニュース」は以下の通り。
・経済低迷、企業業績も急ブレーキ
・インバウンドが消え、五輪も延期に
・在宅ワーク対応の企画商品活発化
・IT重説への注目度高まる
・東京の人口が初めて減少
・経営統合など住宅業界の再編進む
・木造高層ビルの開発が本格化
・業務適正化へ賃貸管理業法が成立
・老朽化マンション対策で改正マンション建替え円滑化法が成立
・ハザードマップの説明が義務化
何が重大でそうでないかは百人百様、十人十色だ。双方で異なるのは当然だ。記者などはむしろIT重説、ハザードマップ説明、宅建試験の2度実施、マンション建替え円滑法改正、賃貸管理業法成立などが双方の重大ニュースに入っているのに違和を覚える。
これは、業界の意向を忖度しているようにも受け取れるのだが、和洋中華、何でもありの雑魚煮かどこを切っても同じ金太郎あめと一緒のようでつまらないし、〝総合的俯瞰的〟な視点が欠落しているような気がしてならない。
皮相的な事象を追うだけでなく深く掘り下げる努力が必要だ。時間軸を横糸に業種・事業を縦軸に整理し解きほぐし、そしてまたその糸を紡げば、後世に残る記事になるのではないかと思う。
例えば、東京都の人口減少。これは明らかに新型コロナの影響だ。とくに小生は中国人を中心とする外国人の都内23区からの脱出に注目している。令和2年10月現在、東京都の外国人居住者は約54万人で、前年同月比約3万人減少している。新宿区の中国人居住者は12月現在、12,754人で、前年同月より16.6%、2.542人も減少している。この人たちはどこに移動したのか、追えばまた面白い結果が得られるのではないか。
「住宅業界再編」も興味深いが、どうしてデベロッパーの再編に触れないのか。三井不動産のTOBによる東京ドームの子会社化はビッグニュースだし、オープンハウスのプレザンスコーポレーションの連結子会社化も見逃せない。来年以降も業界再編は加速するはずだ。
また、新築マンションは「ホテルや商業施設と比べて堅調な市場だった」とする一方で、「『この先、景気悪化で個人が所得に不安を感じるようになれば、住宅取得意欲への影響は大きい』と懸念する声も聞かれる」としている。当たり前だが、その答えをあなたが出してはどうか。ヒントは現場にある。
さらに一言。住宅・不動産業界も変わった。多様化は著しい。悪しき前例主義は捨てるべきだ。金科玉条のように墨守するお仕着せの「重大ニュース」も変化に対応すべきだと思う。「私の重大ニュース」とでもして紹介したほうがはるかにおもしろい記事になるのではないか。
続きは明日以降で。
リスト コロナ禍で仲介件数は前年を上回る 分譲戸建てもニーズの変化に対応
「リストガーデン」ワークスペース提案の一例
リストは12月22日、仲介事業を手掛けるリストインターナショナルリアルティ(LIR)の緊急事態宣言解除後の成約件数は、8月は昨年対比1.8倍となるなど前年を上回る数値で推移していると発表した。
また、戸建ての開発・分譲を担当するリストホームズ(LH)も、「リストガーデン」の個室・非個室のワークスペースの割合は2019年の8%から2020年には15%と2倍近くに増やし、コロナ禍のテレワーク環境需要の高まりなどニーズの変化に対応しているという。
トラバース 自社設計施工の少年野球グラウンド整備 地域貢献の一環として無償提供
工事中のグラウンド
RBA野球にも参加している測量調査、地盤改良会社のトラバース(本社:千葉県市川市、佐藤克彦社長)が自社設計・施工の少年野球グラウンドを整備し、地域貢献の一環として少年野球チームに無償で提供する。元プロ野球選手のアカデミーも行う予定。
場所は、同社本社から車で約5分の江戸川沿いの市川市高谷の借地。ホームベース付近は天井にネットを張り、ホームベースから左翼・中堅は60メートル(右翼は50メートルくらいか)、ベンチ、人工芝のバッティング練習場、用具置き場付き。ナイター設備も整備し、同社の野球部メンバーも練習する。工事は来年3月に竣工する。
◇ ◆ ◇
この情報は同社取締役管理本部長で野球部スポークスマンの酒見達也氏からもたらされた。立派な球場のようだ。
元プロ野球選手のアカデミーも実施する予定というから、きっと佐藤社長の息子で元西武、北京オリンピック代表選手のG.G.佐藤氏、プロ初安打が満塁本塁打となった元西武の梅田氏、甲子園で田中マー君から本塁打を放った元西武の林崎氏らの指導が受けられるのではないか。
同社野球部にはプロ野球独立リーグBCや社会人野球で活躍した選手など約30人が在籍している。新戦力として、近鉄、西武などで活躍し、各チームのコーチを歴任した小野和義氏の息子で前新潟アルビレックスBCの小野竜世氏(25)ら4人のBC経験者ら9人が加入した。
こけら落としのイベントが行われたら取材することに決めた。
都の新型コロナ感染者 月曜日としては過去最多の392人 「医療の緊急事態」宣言
12月21日の東京都の新型コロナ感染者は392人となり、月曜日の感染者としてはこれまで最多だった11月23日の314人を上回り過去最多を更新した。感染経路不明者は256人(不明率65.3%)だった。
感染拡大が続く中、日本医師会など9つの医療関係団体は合同記者会見を開き「医療の緊急事態」を宣言し、感染防止対策に協力を呼びかけた。
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どうして感染者が激増しているのか全く分からない。今回の第3波は、第2波で多数を占めた20代、30代だけでなく年少者、中高年の感染者が増加しているのが特徴で、都などは家庭内感染の増加をその理由の一つにしている。
なるほどと思う。第1波では院内感染などで高齢者の感染者が多かったが、その後は年少者、高齢者の感染者は若年層ほど多くはなかった。つまり、家庭内にウイルス菌が持ち込まれなかったとも理解できる。家庭内でウイルスが自然発生するわけがないからだ。(感染経路不明率が50%を超えているのだから、ここを解明すればまた違った傾向が現れるかもしれない)
それにしても増え方が異常だ。イギリスを中心に増えている感染力が強い変異種がわが国でも発生したのか、猛暑に耐えたコロナが冬を迎えて本来の力を発揮しだしたのか。Go Toの停止を決めたのが遅すぎたことだけは確かなような気がする。
増え方からすると、今週末の感染者数は過去最多を更新する可能性が高い。
三菱地所などJV9社 「(仮称)うめきた2期地区開発事業」の工事着手
鳥瞰完成予想図
三菱地所を代表とするうめきた2期開発事業者JV9社は12月21日、「(仮称)うめきた2期地区開発事業」工事に着手したと発表した。大阪駅北口に広がる都市公園約45,000㎡を含む地区面積約91,150㎡の業務・商業・居住・宿泊・中核機能を備えたプロジェクトで、先行まちびらきは2024年夏ごろ。
JV9社は、2017年12月に都市再生機構が行った事業者募集で選定され、その後大阪府、大阪市などと協働して計画が進められてきた。
プロジェクトは、「南地区民間宅地」「都市公園」「北地区民間宅地」の3つのゾーンに分かれており、駅に直結する「南地区」には、51階建て延べ床面積約93,000㎡の分譲棟(約600戸)と28階建て東棟と39階建て西棟の延べ床面積約314,250㎡の賃貸棟、駅前の「都市公園」は約45,000㎡、グランフロント大阪と直結する「北地区」には47階建て延べ床面積約85,000㎡の分譲棟(約600戸)と26階建て延べ床面積約64,200㎡の賃貸棟が建設される。ホテルは南街区のスーパーラグジュアリー約250室を含め、南街区と北街区合わせて約1,030室。
全体デザインは世界的に活躍するGGN。設計全体統括は日建設計と三菱地所設計。南街区の賃貸棟の設計は三菱地所設計、日建設計、大林組、竹中工務店。北街区の設計は日建設計、竹中工務店。双方の施工は大林組・竹中工務店。南街区と北街区の分譲棟の設計、施工は未定。全体開業は2027年度の予定。
現況写真(撮影:UR都市機構)
狭域図
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来年のことですら鬼に笑われるというのに、プランも設計も施工も未定の分譲棟の価格を予想するのは至難の業だが、三菱地所の「TOKYO TORCH(東京駅前常盤橋プロジェクト)」が完成するのも2027年だ。ここには分譲棟はないが、記者は仮に建設したら坪単価は3,000万円でも安いと考えている。
大阪はその半値というのはちょっと無理で、3分の1の坪1,000万円でとうか。外れたら大恥をかくことになるが、その責任の半分は大阪府と大阪市にあると思う。ポテンシャルを劇的に変える起爆剤に間違いなくなる。天童よしみさんが〝負けたらあかん東京に〟と熱唱しているではないか。2018年に分譲された大和ハウス工業「プレミスト梅田」が大阪市最高値でも坪400万円に届かなかったのが不思議でならない。
都市公園南エリア
南街区賃貸棟