三井ホーム&東京建物 木造マンション「(仮称)洗足池」構造現場内覧会に800人
「(仮称)洗足池プロジェクト」
三井ホームは8月29日、主要構造部や共用部に木材を使用した東京建物の5階建て賃貸マンション「(仮称)洗足池プロジェクト」のメディア・関係者向け構造現場内覧会を実施。「木造マンション」が注目を浴びていることから、酷暑の開催であるにもかかわらず、前日の28日とこの日の2日間で約800人(メディアは16人)が参加した。
物件は、東急池上線洗足池駅から徒歩8分、大田区東雪谷一丁目に位置する敷地面積約1,117㎡、木造枠組壁工法3・5階建て(一部RC造)延床面積約2,075㎡の全42戸。基準階の階高は2985ミリ、天井高は2400ミリ(居室)。事業主は東京建物。設計・監理・施工は三井ホーム。着工は2024年10月、竣工は2026年3月(予定)。
プロジェクトは令和6年度優良木造建築物等整備推進事業に採択されている。高性能屋根断熱パネルや高効率給湯器を採用し、屋上に太陽光パネルを設置するなど、省エネ・創エネの各種取り組みによりZEH-M Orientedを取得している。
三井ホームは「脱炭素社会に向けたサステナブル木造マンション」として「MOCXION(モクシオン)」を手掛け、その開発などで培ってきた技術を木造技術ブランド「MOCX(モクス)」と称し、低層賃貸住宅を「MOCXSTYLE(モクスタイル)」、医療・施設・木材建材等非住宅用途の事業を「MOCX Green Buildings(モクス グリーン ビルディングス)」とするなど幅広い事業領域を体系化している。
東京建物は、グループのマテリアリティ(事業との関連性が高い重要課題)である「脱炭素社会の推進」と「循環型社会の推進」の両方に寄与するため、新築する長期保有ビルや分譲・賃貸マンションの共用部の内装・家具などへの国産材・認証材などの使用を進めている。
現地
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同社の「MOCXION(モクシオン)」はたくさん見学してきた。技術的なことはよくわからないので省略する。これまでの記事を参照していただきたい。
何より驚いたのは、内覧会への関係者の参加者数だ。2021年12月に竣工した「MOCXION INAGI(モクシオン稲城)」の見学には2,000人超が見学したそうだから、それには及ばないが、最近のハウスメーカー・デベロッパーの現場見学会の参加者の数としては群を抜いているはずだ。
例えば、吉永小百合さんが主役だった三井不動産レジデンシャルのシニアサービスレジデンス「パークウェルステイト(PWS)」のCM発表会でのメディア参加者は100人くらいだった。リファイニング建築で知られる青木茂氏の2014年竣工の「千駄ヶ谷緑苑ハウス」は約300人、2018年の「(仮称)富士見2丁目ビルリファイニング」の完成見学会は約450人だった。(記憶が定かでないのだが、最高記録は2003年竣工の森ピル「六本木ヒルズ」で、1,000人のメディアが参加したはずだ)。
見学者用に用意されていた軍手
高額注文住宅と規格住宅を車の両輪へ野島秀敏・三井ホーム社長(2025/4/17)
相鉄グループ初の木造賃貸三井ホーム最大級の「モクシオン」「ゆめが丘」に完成(2024/5/23)
RCと木造の住み心地比較を東急不&三井ホーム混構造学生マンション「生田」(2024/3/24)
関西初の木造マンション「MOCXION(モクシオン)」完成三井ホーム(2024/2/16)
居住者の8割が高い評価三井ホーム木造マンション「四谷三丁目」アンケート結果(2024/2/13)
三井不動産グループ初木造4階建てカーボンゼロの賃貸「北千束MOCXION」完成(2023/9/23)
23区内初の木造マンション「MOCXION四谷三丁目」完成三井ホーム(2023/5/24)
木造賃貸&ZEH-M 満足度は98%三井ホーム「稲城」入居者アンケート(2022/12/3)
成績優秀者(現場)の声を吸収・共有できるか スムストック捕捉率25%へのカギ
優良ストック住宅推進協議会(スムストック)表彰式・懇親会(九段会館テラス)
優良ストック住宅推進協議会(スムストック)は8月29日、総会後に記者会見を開き、2024年度のスムストックの活動状況について報告し、その後スムストック住宅販売士の成績優秀者表彰と懇親会を行った。
2024年度(2024年7月~2025年6月)のスムストック成約件数は2,262件(前年度比8.2%増)となり、過去最高を達成。市場流通量に対する協議会会員10社による成約捕捉率は19.7%だった。2008年からの累計成約件数は21,989件となった。スムストック住宅販売士の累計登録者は8,726名で、仲介実務者は1,509名。買取再販成約件数は406件(前年度は374件)で堅調に増加している。
安心R住宅のスムストック比率(2024年4月~2025年3月)は「リフォーム済(買取再販)」は61.3%(前年度52.4%)、「リフォーム提案」は99.5%(同98.6%)となり、各団体提出数合計のうち一戸建て747件に対し71.4%をスムストックが占めた。
2025年度の主な取り組みは、買取再販を含む既存住宅流通の推進を強化し、捕捉率25%を目指すほか、スムストックの「安全・安心」をさらにレベルアップし、認知度向上を図る。
2025年6月に行った協議会会員10社の戸建てオーナーと住宅購入検討者を対象(各621サンプル)にしたスムストック認知度ブランド調査結果によると、「10社戸建てオーナー売却検討者の認知度は「よく知っている」が25.0%(2024年10月は25.6%)「一部の内容は知っている」が32.1%(同26.3%)、「ブランド名、その内容も知らない」が42.9%(同48.1%)だった。
記者会見に臨んだ芳井敬一会長(大和ハウス工業代表取締役会長)は、「スムストックの認知度はまだまだ低いので、向上を図っていきたい。また、土地と建物の価格を流通市場で別々に表示しているのはスムストックだけ。既存住宅を適正に評価して、流通する世の中にするには、この土地・建物の価格の分離表示を推進していくことがカギこれを当たり前にし、価格に反映できるかどうかがカギ」と語った。
来賓として登壇した国土交通省住宅局長・宿本尚吾氏は「国交省では来年3月に改訂を予定している住生活基本計画では、循環型の住宅市場の形成を目指し議論を進めているが、何よりも既存住宅流通・リフォーム市場を活性化させるためには、適切に維持・管理された住宅が適切に評価される仕組みを作ること、その環境整備が大変重要だと考えている。スムストックにはその先導的な役割を担っていただいているのは大変意義深い。また、国交省は既存住宅の安心・安全の取引き環境を整備するため安心R住宅の普及促進に取り組んでおり、貴協議会にはスタート時から協力していただいていることに改めて感謝申し上げる」と挨拶した。
芳井会長
宿本住宅局長
竹下氏(左)と織田氏
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2024年度スムストック住宅販売士表彰制度で、813人のエントリーから総合ランキング1位と特別表彰(買取再販ランキング2位)も獲得した、中四国セキスイハイム不動産流通営業部山口営業所シニアアドバイザー・竹下満士氏(61)の懇親会でのスピーチ全文を以下に紹介する。竹下氏は、「住宅販売士」だけでなく「一級建築士」「宅地建物取引士」の資格を持っている。「士」の数ならたくさん持っている業界人は少なくないが、名前に「士」が付く人に会ったのは初めてのような気がする。
「この度はスムストックランキング1位ということで、このような場にお招きいただき、ありがとうございます。私は今年、中四国のセキスイハイムに入社して40年目を迎え、昨年3月に役職定年になりましたが、有難いことに引き続き不動産事業にて雇用いただけることとなりました。残り少ないセキスイハイム人生で何が出来るか考え、これまでお世話になったグループ会社である、新築のハイムやリフォームのファミエス、更にはお家をお建て頂いたオーナー様に対して、何らかの形で恩返しができないかと思っています。
その一つとしては、不動産としての立場を超えてグループ社員皆様とコミュニケーションを取り、これまでの40年間で培った知識を伝えることを心掛けており、積極的にお客様のところへの社員同行することに努めています。その甲斐あって、今では気軽に社員の皆様から声を掛けていただき、相談や同行依頼をしてくれる状況を作ることが出来ました。
このような日々の積み重ねが、ハイム・ファミエスの社員の皆様からの紹介に大きく役立っていると思います。また、成果の秘訣として、お客様のお家を拝見して査定を行う際、それぞれの年代や背景や商品特性を理解しているため、お家を建てて頂いた当時のお話や、お家に対しての思い入れなどを察することができ、よりお客様に寄り添ったご提案やアドバイスが出来ているのではないかと思います。
実際に、お陰さまでこれまで携わらせて頂いたお客様からは、売却価格等に関わらず『任せてよかった』とのお声を頂いています。今後は会社とスムストックの成長を見据えて、社内での若手育成を第一目標に活動をして行きたいと思っています」
竹下氏は「ハイムの家のことは熟知している。成約件数は均すと月に2~3件、とても忙しいが苦にならない。山口県は広いですから(中四国セキスイハイム不動産の事務所は周南市)、車で移動する距離は月に4千キロです(地球1周は4万キロ)」とも語った。
竹下氏
総合ランキング2位で、特別表彰(買取再販ランキング1位)のパナソニックホームズ不動産関東住宅流通センター所長・織田星児氏(41)は、2年前に総合1位に輝いており、昨年は3位。今年(2024年度)は1位返り咲きを狙ったが、惜しくも2位。しかし、特別表彰の買取再販部門では1位を獲得した。懇親会のスピーチでは「水周り部分の設備を一新するのは当然として、新しいチャレンジとして建具・家具、フローリングなどは補修で対応することでコストを抑制し、お客さまにも経年による変化を楽しんでいただけるようにした。また、そのようなニーズがあることが確認できた。これからは住宅全体の付加価値を向上させることを目指す」などと語った。成約件数は約15件で、安心R住宅の取り組みが高く評価されたようだ。
織田氏
総合4位のセキスイハイム不動産の東京流通支店流通営業所千葉流通営業店店長・小林辰徳氏(43)は、「父が原辰徳ファンで付けた名前。千葉はロッテファンも多いが、名前はお客様にすぐ覚えていただけるので、成績がいいのはほぼ父のお陰。私自身は埼玉県出身で、野球に興味はない。営業店舗は総勢4人で少数精鋭」と話し、同社関係者らと「ハイムはどこにも負けない」と豪語・爆笑した。
「ハイムはどこにも負けないぞ」(右端が小林氏)
最年少受賞者で総合9位に入賞した旭化成不動産レジデンス不動産流通本部首都圏営業部神奈川営業課・近藤千尋氏(25)は「入社3年目。神奈川県のヘーベルハウスは、東京と違ってお客様に手が届く価格帯の物件が多いのが特徴。昨年の成約件数は波があるのですが月平均4件。(仲介は平準化が課題だが)いえ、私は波があるほうが好き。働くときは働き、休むときは目いっぱい休む」と語った。(若いからそのような芸当ができる)
近藤氏
前回総合1位で、今回は総合3位だった積水ハウス不動産・山城屋博規氏からは話を聞くことができなかったが、今年度は1位を狙うそうだ。
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記者はこれまで年間100~200件の分譲マンションや分譲戸建てを見学してきたので、それらが流通市場に出ればどのようなレベルか分かるし、分譲開始時の売主・ブランドによってもおおよその基本性能は推測できるのだが、個人住宅は全く分からないし、捕捉率約20%が高いのか低いのかも判断がつかない。ただ着実に捕捉率を向上させていることは評価できる。課題としては、表彰者の顔ぶれを見ても、会員会社によるばらつきが多いことだ。会見後の懇親会で芳井会長は「自分が頑張らないとあきまへん」とはっぱをかけた。
しかし、捕捉率を劇的に向上させることは可能だと思う。前段で紹介した竹下氏など受賞者(現場)の成功事例を経営者やスムストック住宅販売士が徹底して学ぶことだ。成約件数だけなら、デベロッパー系の不動産流通会社にはもっと多く成約する社員はたくさんいるだろうが、建築技術に精通している人はそういないはずだ。これは大きな武器になる。(芳井会長が壇の近くに寄り、しっかり受賞者のスピーチを聞いていたのが印象的だった)
〝国の住宅ストック政策のトップランナーを目指し乾杯!〟(音頭を取るのは市川晃・住友林業代表取締役会長)
スムストック建物価格築20年以上で602万円 7年間で15%上昇/捕捉率は17%(2023/9/2)
スムストック仲介捕捉率は16%伸びないのはなぜか/顧客対応の改善も必要(2022/9/2)
旧九段会館を保存・復原最新鋭のオフィスとの融合東急不・鹿島「九段会館テラス」(2022/9/9)
〝ないものはない〟金町の商業施設「MARK IS 葛飾かなまち」オープン 三菱地所他
「MARK IS 葛飾かなまち」(南西)提供:東金町一丁目西地区市街地再開発組合
「東金町一丁目西地区市街地再開発事業」の参加組合員である三菱地所は8月27日、先に竣工した「CROSS KANAMACHI」の第1期の商業施設「MARK IS 葛飾かなまち」のメディア向け事前案内会を実施した。入居するのは食品に特化した「ヨークフーズ」をはじめ日常生活に欠かせない店舗やエンタメ&スクール、ファション&ライフスタイル、サービス&ケア、フードフロアなど50店舗。従前も敷地内にあった「金町自動車教習所」も4階に開業済み。〝ないものはない〟充実ぶりに記者は唖然とした。施設は9月3日にグランドオープンする。
内覧会の冒頭、同社再開発事業部統括・山口義弘氏は再開発地域の概要や再開発に至った経緯などを説明。地域は三菱製紙中川工場が大正6年に建設され、平成15年に工場が閉鎖されてから工場跡地を中心に街づくりの検討が始まり、平成25年には東京理科大学が誘致され、マンションなどの大規模開発が進められてきた。
再開発の都市計画決定は令和元年。組合設立は令和3年。再開発面積は約24,755㎡、延床面積は約159,310㎡(建ぺい率約76%、容積率約452%)。参加組合員は同社のほか三菱地所レジデンス、三井不動産レジデンシャル。
街区名称「CROSS KANAMACHI」は、「金町駅周辺エリア」と「東京理科大学」、「葛飾にいじゅくみらい公園」の結節点として複数エリアが「クロス」する立地として、まちを活性化させる街区となることを目指し決定された。三菱地所の基幹商業施設ブランド「MARK IS」は静岡、みなとみらい、福岡ももちに続く4施設目。
第1期の「MARK IS 葛飾かなまち」は鉄骨造5階建て延床面積約25,587㎡。用途は50店舗、自動車教習所、施設駐車場など。入館者は年間約500万人、年間売上想定は約100億円。
今後、第2期工事として40階建てマンション約900戸、4階建て商業棟、公共施設などが令和12年(2030年)の完成目指し工事中。
山口氏
「PETEMO/Pet Plus」
「だがし家かかし」
3階フードコートイメージ_提供:㈱スペース
赤ちゃん専用スペース付きフードエリア
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記者はこの種の商業施設は取材以外ほとんど利用しない。50店舗のうち名前だけは知っているのはイトーヨーカ堂、ミスタードーナツ、マツモトキヨシ、Zoff、auショップ。島村楽器、ABC-MART、マクドナルド、丸亀製麺くらいで、家電販売のJoshinが阪神タイガースのスポンサーであるのを初めて知った。
内覧会でもっとも驚いたのは総合ペットショップ/犬猫生体販売の「PETEMO/Pet Plus」だ。おもちゃのような子犬が30~50万円、子猫が20万円前後もしていた。同社広報担当に飼育費も調べてもらったら、犬は年間30万円、ネコは年間16万円とか。30万円といえば、この前買ったジャケットの4着分だ。いつも利用する日高屋や酒・タバコ代に匹敵する。信じられない!
訳の分からないガチャコーナーのスペースが大きく、少しは分かる「だがし家かかし」の品揃えの豊富さにびっくりした。
自動車教習所は、教習者が逆走し、フェンスを突き破って地上に落下しないか心配だったので聞いたら「大丈夫。金町自動車教習所は過去49年間無事故」(担当者)だそうだ(今後無事故の保証はあるのか)。
フードエリアの客席数は450席もあった。埋まるのかどうかを聞いたら「理科大の学食は大盛況。いつも人であふれているので、その流れも期待できる。学生割引は現段階では考えていない」(担当者)とのことだった。自由内覧では丸亀製麺のうどんを試食させてもらった。この前、長野の取材のとき食べた信州蕎麦より安く、おいしかった。同社は三重県・伊賀に店舗を開設するそうだが、伊勢うどんとは競合しないのか。
分譲マンションは来年に着工するそうだ。気になる坪単価だが、北千住は500万円をはるかに突破しており、綾瀬も400万円超だから、ここも400万円超となるのは間違いない。
鳥瞰パース_提供:佐藤総合計画㈱
金町駅前に40階建て約900戸のタワマン三菱地所・地所レジ・三井不レジ再開発認可(2022/8/4)
竹中施工で公園・大学に隣接 住友不動産「シティタワー金町」(2014/9/1)
大成有楽不動産 「金町」エリアで2物件224戸単価は割安感あり(2014/6/24)
入居者の声を商品企画に生かした野村不動産「プラウドシティ金町」(2008/11/25)
〝ルネ〟最高峰で初の〝ルネタワー〟総合地所・JR東日本都市開発「八王子」
「ルネタワー八王子」
総合地所は8月27日、同社初の「ルネタワー」を冠した超高層マンション「ルネタワー八王子」のメデイア向け見学会を実施し、8月30日から一般向け事前内覧会を開始すると発表した。免震・長期優良住宅認定を取得する予定で、全住戸の3割以上が80㎡以上となりそうで、商品企画が秀逸。来場者がどのような反応を示すか興味津々。販売開始は11月の予定。
物件は、JR八王子駅から徒歩5分、京王線京王八王子駅から徒歩11分、八王子市寺町の商業地域に位置する32階建て全499戸(販売対象479戸)。専有面積は30.68~127.15㎡、予定価格は1LDK(30㎡台)が3,000万円台~、2LDK(50㎡台)が5,000万円円台~、3LDK(70㎡以上)が7,000万円台~。着工は2024年11月、竣工予定は2028年2月上旬。売主は同社のほかジェイアール東日本都市開発(事業比率は非公表)。設計・施工は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト。
現地は、ジェイアール東日本八王子支社跡地。敷地南側は中央線の線路。建物は免震構造・内廊下方式を採用。外観は桑都(そうと)と呼ばれていた八王子の歴史を表現するため、頭頂部にはティアラを配し、絹の縦糸と横糸をイメージしたデザインとしている。首都圏の長期優良住宅認定+階高30階以上としては0.3%(16物件)。13階以上の標準階住戸16戸のうち12戸は70㎡以上のワイドスパンで、妻住戸の114戸は9050mm×8900mmのスクエアプラン。
主な基本性能・設備仕様は免震構造、長期優良住宅認定、ZEH-M Oriented認定、二重床・二重天井、二重サッシ(線路に面した南側のみで内側は樹脂サッシ)、リビング天井高2600ミリ(31・32階のプレミアム住戸は2750ミリ)、ディスポーザー、食洗機(1LDK除く)、バックカウンター(一部除く)、浴室タオル掛け2か所などのほか、共用施設はパーティルーム、ワーキングラウンジ、防音室、スカイラウンジ、ゲストルーム、喫煙スペースなど。管理組合は理事会を設けない外部管理者方式を採用する。管理費の支払いなどはビューカードが利用できる。
6月下旬から物件ホームページを立ち上げ、これまでの反響数は約800件、モデルルーム見学予約数は約150件。うち約50%が市内居住者。
エントランスアプローチ
エントランスラウンジ
パーティールーム
ワーキングラウンジ
スカイラウンジ
防音室
リビングダイニング
120㎡モデルルーム
120㎡モデルルーム
120㎡モデルルーム
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物件概要や特徴などについて〝ルネタワー〟は同社初と担当者は説明したが、耳が遠くなった記者は〝夢タワー〟と聞こえた。伝統ある〝ルネ〟を〝夢〟に変更するのもありではないかと受け取った。物件ホームページやシアターのキャッチコピーを〝人生を、美しくするタワー。〟としているように、相当力が入った物件だ。共用部に喫煙コーナーを設けたマンションはそうない(三井不動産レジデンシャル「東雲」がそうだ)。
この日(27日)は、午前中に常磐線・千代田線金町駅圏の三菱地所・三菱地所レジデンス・三井不動産レジデンシャルの再開発商業施設の見学会があり、マンションも予定されているので、東京都の東の外れの金町と西の外れの八王子のマンションのどちらが高く売れるかを考えた。金町の概要は未定だが、来年に着工する予定で、単価は坪400万円を突破すると予想した。八王子は、東京駅を起点にすると金町より遠いが、街のポテンシャルは金町より高い(と思う)ので、当然坪400万円を超えると予想した。
ところが、見学会で配布された資料からすると、坪単価は400万円を超えるかどうかは微妙だ。同社は単価については触れてほしくないようなので、これ以上書かないが、同社の前身「安宅地所」時代を含めて40年以上〝ルネ〟を見てきた記者は、今回の物件は〝ルネ〟の最高峰だと思う(安宅地所を知っている社員はほとんどいないのではないか)。
モデルルームはよくできている。約80㎡はスクエアなのがいいし、約120㎡はオールオプションだが、デザインは白が基調で建具・家具にアール形状を多用しているのが目を引いた。とても美しい。外観デザインは絹織物を表現するため、縦糸と横糸をイメージしたルーバーを多用し、微細なデザインを施している。
安すぎないか中心市街地の一角で坪単価160万円大成有楽不「八王子」(2020/7/14)
〝タワマンに負けない〟商品企画光る明和地所「クリオレジダンス八王子」(2017/12/11)
〝一級品〟の住友不動産の再開発タワーマンション「サザンスカイタワーレジデンス」(2009/8/25)
世界を変える可能性秘めるQDレーザの視覚支援機器 メガネ型開発急げ
視覚支援機器を使って野球観戦するイベント参加者(神宮球場で)
既報のように、東京ヤクルトスワローズのトップスポンサーの1社であるオープンハウスは8月20日、「挑戦する人や組織を応援する」企業姿勢を体現した社会共創活動「O-EN HOUSE PROJECT」の一環として「応燕ハウスナイター」観戦会を開催した。見えにくさを感じる子どもを対象に、視覚支援機器を使って野球観戦するイベントだ。
会場について渡された資料の中の「レティッサオンハンドのご利用に関するお願い」文が真っ先に目に飛び込んできた。そこには、「非医療機器のため、眼に疾患のある方の使用を意図していません」とあり、「医療機器と捉えられるような表現を使用すると、薬機法に抵触してしまう可能性があるため、適切な表現でご案内いただきたく、注意点をまとめました」とあった。
資料には、「レティッサオンハンドは、視覚障がい者にご利用いただけます」「レティッサオンハンドは、視力を改善します」「レティッサオンハンドで見えるようになります」などという表現は不可で、「レティッサオンハンドは、見えにくさのある方にご利用いただけます」と改めるように指示されている。
この注意書きを読んで、記者は「薬機法」なる法律があるのを初めて知ったが、おそらく「薬事法」と似たような法律で、不動産業界でいえば、「おとり広告」や「誇大広告」を禁止した不動産公正取引協議会連合会の「不動産の表示に関する公正競争規約」と似たようなものだろうと理解した。「実際のものよりも優良又は有利であると誤認されるおそれのある表示」は不可ということだ。(オープンハウスから取材の案内が届いたときに、QD LASERとレティッサオンハンドについてしっかり確認すべきことで、年を取るごとになにかにつけいい加減になってきた記者が悪い)
さて、ここからが本題。読者の皆さんもレティッサオンハンド(RETISSA ON HAND)」は「薬機法」に定義されている商品ではないということを理解していただき、以下の記事を読んでいただきたい。ただし、表現の自由もあるので、記者がこの商品を〝素晴らしい〟〝よく見える〟などと絶賛しても、〝マンションの商品企画が素晴らしい〟〝割安感がある〟などと同じようにいかなる法律にも違反していないことをお断りしておく。
「レティッサオンハンド(RETISSA ON HAND)」
イベント参加者
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まず、この視覚支援機器「レティッサオンハンド」について。これは2006年、富士通研究所からスピンオフベンチャーとして立ち上げた会社「QDレーザ」が世界で初めて網膜投影技術の製品化に成功し、2年前から販売を始めたものだ。詳しい技術的なことは省くが、近視でも遠視でも乱視でも映像を見えやすくする技術だ。
手持ち型で重さは約500グラム。ズーム機能付きで最大7倍まで拡大することができるほか、スクリーンショット、白黒反転、コントラスト調整なども可能。4時間のフル充電で2時間の連続使用が可能。販売価格は40万円。リースも可能。これまで複数の美術館・劇場への導入実績があるという。
イベントに参加した、視力は両目で0.1弱の中島健太くん(10)は「狭く見えるけど、色の分かれ目がはっきりして、スマホより見やすい」と、両目とも視力が低い配川航太くん(11)は「すごくよく見える。広く見えるのが一番いい。文字がはっきり見える。肉眼で見えないものが見える」とそれぞれ感想を語った。
視力0.2、眼鏡をはずすと30cm先のパソコンの文字が読めない記者も体験した。眼鏡をはずして見たのに、数メートル先の使用品について説明した同社視覚情報デバイス事業部営業グループ・金井勇樹氏の姿がくっきり映し出された。信じられなかった。健全な視力をお持ちの方はご存じないかもしれないが、眼鏡なしでは虫眼鏡は全く役に立たない。
既報の記事の見出しを「目からうろこ 無限の可能性秘める視覚支援機器…」としたのは、まさにこの点だ。記者は最近、広陵高校の暴力沙汰が表面化したのと同時進行の形で川上未映子「ヘヴン」(講談社文庫)を読んだ。芥川賞作家の作品はもう30年以上前から読まなくなったのだが、川上氏が小川洋子氏に次ぐ日本人女性作家としては2人目のブッカー国際賞候補に上ったので〝気になる作家〟だったからだ。
「ヘヴン」は、主人公の「僕」が14歳のとき、「斜視」が理由にクラスから陰惨な苛めにあったのを、子供目線でリアルに描いた作品だ。善とは悪とは何か、正とは邪とは何かという宗教的・哲学的な永遠のテーマを問う小説でもある。
ベストセラーになったのでご存じの方も多いだろうが、15,000円の斜視の手術を受け退院した「僕」が見た結末の世界を紹介する。
「それは僕が想像もしなかった光景だった。
十二月の冷たい空気のなかで、何千何万という葉のすべては濡れたような金色に輝き、その光りかたはまるでその一枚一枚がそれぞれの輝きを鳴らしながら、僕のなかへとめどもなく流れこんでくるかのようだった。僕は息をのんで、その流れに身をまかせるしかなかった。一秒がつぎの一秒へたどりつくそのあいだの距離が、なにか大きなものの手によってそっと引きのばされているのを僕は感じていた。息を吐くことも、まばたきをすることも忘れ、僕は黒々とした鮮やかな木の肌にもぐりこみ、その肌ざわりを身体のいちばんやわらかな場所で感じとることができた。黄金に鳴りつづける葉のすきまにゆれる光の粒子をひとつ一つ指さきでつまんで、そのなかに入ることもできた。正午だった。しかし太陽はもう見えなかった。なにもかもがそれだけで光り輝いていた。僕は目のまえの光景が信じられず、口をあけたまま何度も首をふっていた。地面にひざをつき、葉の一枚を手にとって見つめてみた。その葉にはこれまで僕の知らなかった重さがあった。僕の知らなかった冷たさがあり、輪郭があった。僕の両目からはとめどもなく涙が流れ、涙ににじみながら、目のまえにあらわれた世界はあらわれながら何度でも生まれつづけているようだった。
なにもかもが美しかった。これまで数えきれないくらいくぐり抜けてきたこの並木道の果てに、僕ははじめて白く光る向こう側を見たのだった。僕にはそれがわかった。僕の目からは涙が流れつづけ、そのなかではじめて世界は像をむすび、世界にははじめて奥ゆきがあった。世界には向こう側があった。僕は目をみひらき、渾身のちからをこめて目をひらき、そこに映るものはなにもかもが美しかった。僕は泣きながらその美しさのなかに立ちつくし、そしてとこにも立っていなかった。音をたてて涙はこぼれつづけていた。映るものはなにもかもが美しかった。しかしそれはただの美しさだった。誰に伝えることも、誰に知ってもらうこともできない、それはただの美しさだった。」
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素晴らしい商品ではあるが、課題もすぐ〝見えた〟。スポーツ・コンサート・劇場観戦、絵画鑑賞にはいいかもしれないが、眼が不自由な人(この表現が問題なのだろうが、これは記者の表現の自由だ)にとっては日常的によく見えることが必要で、片手または両手が使えないのは致命的だと思った。パソコンが操作できないではないか。この点について同社も承知しているようで「当初眼鏡型も作っていただが、技術的な難しさもあり今は手持ち型が主流になっている。眼鏡型を求める声に応えていけるよう、メガネ型の研究は続けている」と金井氏は話した。
さらに言えば、中島くんが巨人選手の三振の場面をスクリーンショットで捕らえたように、カメラ機能を付加すればあらゆる事象を記録することができる。まだある。約300万人といわれる色盲・色弱者にも対応できるようにしたらノーベル賞ものではないか。
商品名にも問題がありそうだ。金井氏は「普及がいま一つ」と話したが、「レティッサオンハンド」では消費者に何の商品なのか伝わらない。目は「EYE」であり「愛」だ。一目瞭然、一目ぼれ、眉目秀麗、夜目遠目…〝便利地、好立地〟のオープンハウスに頼めば素晴らしい名前が生まれるのではないか。〝相視相愛メガネ〟はどうか。
◇ ◆ ◇
家に帰って「薬機法」を調べてみたら、正式な名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」で昭和35年に制定された。第91条まである。
読むとなかなか面白い。第2条の定義では「『化粧品』とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう」とある。
また、「誇大広告等」を禁止した第66条には「何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない」とある-記者はヘアリキッド以外の化粧品を利用したことがないが、緩和な作用で魅力を増し、容貌を変える化粧品はあるのか。実物と似て非なる選挙ポスターの顔は誇大広告に該当しないのか。
このように、世の中は何もかもが見えにくくなっている。白内障のような世界が広がっている。善と悪を暴き出すことはできないだろうが、視覚支援機器「レティッサオンハンド」は、世界を変える無限の可能性を秘めているのは間違いない。
目からうろこ無限の可能性秘める視覚支援機器オープンハウス・応燕ハウスナイター(2025/8/20)
延床10坪(35㎡)のワンルーム賃貸 23区限定で10棟販売開始 大東建託
大東建託は8月26日、都心部の狭小敷地の有効活用と単身世帯のニーズに応えるコンパクトワンルーム商品「Raffan(ラファン)」を9月1日から東京23区エリアを対象に10棟限定で販売開始すると発表。Raffanの販売状況や入居者の反応を踏まえ、さらなる商品展開の可能性を検討する。
1階は14.58㎡で、洗面一体型のサニタリーキッチンとシャワーユニットを採用、2階は20.15㎡に3.9帖のロフト付き。
新商品は、木造2×4工法2階建て。1階は14.58㎡、2階は20.15㎡+ロフト。販売開始は2025年9月1日。販売エリアは東京23区(山手線内および都区内の主要駅徒歩5分圏内。販売棟数は10棟。
神宮外苑の樹林地の気温 市街地より1.6℃低いことを実証 三上・都立大名誉教授
神宮外苑の再開発に反対しているロッシェル・カップさんは8月24日、「都内樹林地のヒートアイランド緩和効果-神宮外苑の気温計測から見えたこと」と題するオンラインセミナーを開催した。ヒートアイランド現象など都市気候の専門家である三上岳彦・都立大学名誉教授の研究チームが8月3日に実施した、神宮絵画館前の樹齢100年超の巨木が植わっている樹林地と再開発により巨木が伐採(一部移植)された地点の気温計測結果を報告した。300人超が視聴した模様。
三上氏は、これまで調査研究から、この100年間で地球全体の気温は1℃上昇しているが、ニューヨークは2℃であるのに対し東京都は3℃上昇しており、東京都は世界一ヒートアイランドが顕著に現れていると指摘した。都市化・人間活動の影響が大きいとその理由を説明した。
計測したのは8月3日の午後1時から3時で、当日は台風の影響で北風、南風が吹き、気象庁の観測では34~36℃(銚子は28℃)だったのに対し、絵画館前の樹林地では33~35℃(平均33.7℃)、市街地は33~37℃(平均35.3℃)だったことを報告。その差は1.6℃あり、小さな樹林地でも緑は気温を下げる効果があることが確認できたとした。ローカルヒートアイランドを緩和するには緑と水と風の有効利用が重要とも話した。
◇ ◆ ◇
気象庁の気温観測は、小学校にもあった日影で風通しがいいところに設置した百葉箱の地上から約1.5mの地点の気温だと思っていたが、三上氏によると1970年ころには百葉箱は廃止され、全て筒状の観測器で観測されていると聞いてびっくりした。戦争は平和なり、隷従は自由なり、無知は力なり。
ロッシェル・カップさんの精力的な活動には頭が下がる。300人超の視聴者の方がどのような人か知らないが、あちらこちらの街路樹が電信柱のよう強剪定され、都市の緑被率がどんどん低下している現状を変えるための活動をしていただきたい。
小生は、外に出るといつも街路樹や草花と会話を交わしているし、その都度、記事にもしている。少しは役立っていると思う。RBAホームページから「街路樹」で検索すると2013年以降で240件以上がヒットする。最近の記事では8月21日の長野駅近くのマンションの記事で、市の市街化区域内の緑被率は東京23区平均の18.5%とほとんど変わらない19%に過ぎないことを書いた。
都市も地方も緑環境が過小評価され、〝便利地、好立地〟が過大評価されていると思う。なにもかもモノサシが狂っている。
神宮外苑問題新たな局面へ「都の公園まちづくり制度は違法」専門家有志が主張(2025/7/15)
長野駅近くで最大級のマンション267戸うち24戸が億ション東京建物・穴吹興産業(2025/8/21)
踊る阿呆に見る阿呆-今年も南越谷阿波踊り堪能 住宅広報連絡会
〝(高校生同士のお友達ですか)いえ、母親と中学生の親子です〟(左がお母さん)
ハウスメーカーの広報担当部門で構成される住宅広報連絡会は8月23日、「地域活動の現状視察」の一環として恒例の南越谷阿波踊りの視察・体験会を実施した。
南越谷阿波踊りは、ポラス創業者の声掛けによりはじめられたもので、今回が39回目。徳島、高円寺と並んで「日本三大阿波踊り」と称され、毎年8月下旬の金曜日から日曜日までの3日間で約70万人が訪れる夏の一大イベントとなっている。
視察・体験会には、各社の広報担当のほか住宅関連マスコミ各社、フリージャーナリスト、業界団体など数十人が参加。南越谷駅近くの飲食店で腹ごしらえをしたあと、有名連の阿波踊りが鑑賞できる舞台踊りの見学と、素人の参加も可能な「にわか連」として〝踊る阿呆に見る阿呆〟に参加した。
記者は、声が掛った20年くらい前からほとんど参加している。今回は、この日から9日前の14日、大腸ポリープの切除手術を受けており、病院の先生から10日間は禁酒するよう厳命された。なので、この前はノンアルコールを8合飲んだが、酒は一滴も飲んでいなかった。
宴もたけなわ。少しくらいはいいだろうとコップに氷を入れ、安くもないが高くもない芋焼酎を注いで2杯飲んだ。月並みな言葉だか五臓六腑(大腸が反応したかどうかは不明だが)に染み渡った。阿波踊りがきついのは十二分に知っているので、記者は一度もにわか連に参加したことはないが、沿道からすそよけの下に覗く白き脛の美しさにしばし声を失った。
全て世はこともなし-いま現在、わが西武の今井投手がロッテ相手に2-0で完封勝ちを決めた23日21時の時点で身体に変調をきたす兆候は全くない。以下、カメラに収めた写真を紹介する。
踊り方を始動するポラス広報担当
なんだか敗残兵のようであきれてものも言えなかった
ポラス広報担当から手ほどきを受け、ものの数分で鉦をマスターした広報担当者(左)
〝俺は20数年前から皆勤賞だぞ、肝心の現役の広報はどうした〟(高天原の仙人のようなこの方が吸っているニコチン・タールが1ミリのタバコと、小生の8ミリのタバコを交換した。家に帰って吸ったら、強烈なはっかが口腔を刺激した。頭を刺激するまでは至らなかった)
酒が飲めなくてつまらないので、下足番をした
世の人の心惑はす事、色欲には如かず。人の心は愚かなるものかな。匂ひなどは仮のものなるに、しばらく衣裳に薫物すと知りながら、えならぬ匂ひには、必ず心ときめきするものなり。九米の仙人の、物洗ふ女の脛の白きを見て、通を失ひけんは、まことに、手足・はだへなどのきよらに、肥え、あぶらづきたらんは、外の色ならねば、さもあらんかし。(徒然草)
「夜目遠目笠の内」今夜も美しい女踊りの南越谷阿波踊り堪能住宅広報連絡会(2024/8/24)
自然と都市の共生・調和へ「ONE PARK×ONE TOWN」「築地地区まちづくり事業」
「築地地区まちづくり事業」全体図
三井不動産を代表企業としてトヨタ不動産、読売新聞グループ本社を中心に 2024 年12月に設立した築地まちづくり株式会社(特別目的会社)は8月22日、「築地地区まちづくり事業」を推進する基本計画を発表した。
かつての築地市場は貨物列車を引き込むために扇の形状をしていたこともあり、築地の歴史や文化を継承し、調和や発展への願いを込め、「扇」をデザインモチーフに定めた。
また、陸・海・空のモビリティが乗り入れ可能なモビリティハブの形成として、地下鉄新駅、バス・タクシーなどに加え次世代モビリティ、舟運、空飛ぶクルマやヘリポートなど陸・海・空の多様なモビリティをつなぐ広域交通結節点を形成する。
基本計画のポイントは、自然と都市の活動の2つが共生・調和・発展し、社会的価値を創出するまちづくりを目指す「ONE PARK×ONE TOWN(ワンパーク ワンタウン)」。「ONE PARK(ワンパーク)」としては、①シンボリックな景観デザイン②水辺のオープンスペース③周辺資源と調和するプロムナード④舟運ネットワークを実現する「水都東京の再生」に関する4つのテーマを掲げる。
「ONE TOWN(ワンタウン)」では、①大規模集客・交流機能②食文化の発展・にぎわいの形成③迎賓・ホスピタリティ④イノベーションを図る「国際競争力の強化」に関する4つのテーマを掲げている。
構成企業は三井不動産(代表企業)、トヨタ不動産、読売新聞グループ本社、建設は鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店、設計は日建設計、パシフィックコンサルタンツ、協力は朝日新聞社、トヨタ自動車。
計画概要の所在地は中央区築地五丁目および築地六丁目各地内の都有地約19万㎡、総延床面積は約126万㎡、総事業費は約9,000億円、開業時期は2030年代前半以降。主要建物は大規模集客・交流施設(マルチスタジアム)、ライフサイエンス・商業複合棟、MICE・ホテル・レジデンス棟、舟運・シアターホール複合棟など合計9 棟。
周辺資源と調和するプロムナード
舟運ネットワーク
食文化・賑わいイメージ
マルチスタジアムイメージ
モビリティハブイメージ
波除広場イメージ
大規模集客・交流機能イメージ
水辺のオープンスペースイメージ
巨人の築地移転なし 後楽園とスポーツ・エンタメの2つの聖地へ 三井不など会見(2024/5/2)
7月の訪日外客数343万人 7月としては過去最多 台湾は単月過去最多を更新
日本政府観光局(JNTO)は8月20日、2025年7月の訪日外客数をまとめ発表。7月の訪日外客数は3,437,000人で、前年同月比4.4%増となり、7月として過去最高だった2024年の3,292,602人を14万人以上上回り、同月として過去最高を更新した。
東南アジアなど一部市場では夏場は訪日需要が落ち着く時期となるが、東アジアや欧米豪・中東を中心に多くの市場でスクールホリデーに合わせた訪日需要の高まりがみられたことなどにより、東アジアでは中国、台湾、東南アジアではインドネシア、インド、欧米豪では米国、フランスを中心に訪日外客数が増加したことが今月の押し上げ要因となった。
台湾で単月過去最高を更新したほか米国やフランス、インドネシアなど15市場で7月として過去最高を記録した。