水曜ブロック予選T4回戦(最終戦)記者の〝どっちも〟勝手予想
第35回RBA野球大会水曜ブロック予選トーナメント4回戦(最終戦)の記者の〝どっちも〟勝手予想。
7月19日(水)大宮健保グラウンド10:00~
【1、2位決定戦】10:00~
みずほ不動産販売-積水ハウス京葉
大激戦。より勝ちたいほうが勝ち、負けても予選突破に満足しているチームが負けると読んだ。
積水京葉は、4年前より戦力はアップしている。ことのほか〝二刀流〟生田が元気で、打力もアップしている。ただ、生田は全盛時の力に程遠く、しゃかりきになるタイプではない。ある程度の失点は覚悟しなければならない。連打を浴びる可能性もある。打線が援護できるかどうか。
みずほはどうか。同じ銀行系の三菱UFJ不動産販売も元気だが、ナインは〝俺らのほうが強いぞ〟と思っているはずだ。戦力は4年前と変わらないが、エース丸山は健在だ。
しかし、このチームもどちらかといえば、野球は楽しむものという考えだ。酷暑に怖気ついて、選手が揃わず惨敗のケースも十分。どっちが勝っても負けても想定内。大凡戦もありうると見た。
【3位決定戦】10:00~
ケイアイスター不動産-ポラスグループ
負けたら予選敗退。双方とも必勝態勢だ。しかし、〝ない袖は振れぬ〟。肝心の両エースの体調に不安があり、代わりの投手がいない。
ケイアイスターのエース浅見は本業での稼ぎ頭。肩書は「取締役常務執行役員KIS戸建分譲事業部長」だ。初戦で14点も取られて完投したようにスタミナに不安はないようだが、前試合では、よせばいいのに3番に座り、初回に2塁から本塁めがけて激走した反動で3回しか持たなかった。この試合も〝二刀流〟のつもりで先発するはずだが、相手打線はみずほより上だ。初回から連打を喰らう可能性もある。代替え投手はいないはずで、コールド負けを喫することもありうると見た。
一方のポラス。頼みのエース岩瀬の肩は相当悪いと見た。前試合の積水京葉戦では2回しか持たなかった。唯一の救いは、中2週ということだ。回復していれば、ケイアイスターを苦もなくひねる。そうでなければ、他に投手がいないのはケイアイスターと同じだ。そうなったら、もう打ち合いしかない。打力は明らかにポラスが上位。打ち勝つ可能性が高い。
この試合の視点はもう一つある。浅見は、同社取締役専務執行役員・瀧口裕一氏もそうだが、ポラス中央住宅出身で、ポラスOB対ポラス現役の戦いとみることもできる。浅見がケイアイスターに入社してから15年が経過するが、浅見を知るポラスの選手はいるはずだ。
双方の社風、選手の性格からして骨肉の争いにはならないと思うが…。かといって、浅見に気を使って手を抜く選手もいないはずだ。
第35回RBA野球大会参加チーム勝敗表(3回戦終了時)
オークラヤ住宅 決勝T進出 藤野満塁弾、中嶋は3ラン 長谷工は同点つかの間
満塁弾を放ったオークラヤ藤野
オークラヤ住宅10-3-長谷工グループ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
オークラヤ住宅 | 0 | 0 | 3 | 7 | 0 | 10 | ||||
長谷工グループ | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 |
(コールド勝ち)
敗色濃厚の長谷工ベンチ
オークラヤ住宅がコールド勝ちと、決勝T進出を決めた。藤野が満塁弾、中嶋が3ランを放った。中島は猛打賞。長谷工グループは中盤まで粘ったが、その後は一方的な展開になった。
2点を追うオークラヤは3回、1死2、3塁から3番谷口の2点適時打で同点。続く中嶋の安打と敵失で逆転。同点に追いつかれた4回は、この回先頭の7番宮本の安打、8番大川の死球、9番宗像の安打で満塁とすると、1番藤野が満塁弾を放ち、さらに安打と死球で好機をつくると、中島が3ラン。この回一挙7点を挙げ試合を決めた。エース加藤は3失点(自責は2)完投。
長谷工は2回、この回先頭の4番原が敵失で出塁し、6番見澤の適時打など手2点先制。逆転された3回には原が同点弾を放ったが、その後は抑えられた。
○都所監督 暑かった。みんなよく頑張った。加藤がよく投げた
○藤野 24歳です(「彼女補充中」とナイン)
●重山 前半まではよく頑張った
オークラヤ 加藤
オークラヤ藤野
オークラヤ中嶋
左から長谷工・原(37)、重山(39)、小泉(26)
みずほ不販 決勝T進出決定 丸山が完封 ケイアイスター 44歳の浅見 力尽く
〝俺を忘れるな〟みずほ不動産販売 丸山
ケイアイスター不動産0-7みずほ不動産販売
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
ケイアイスター不動産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
みずほ不動産販売 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 7 |
(コールド勝ち)
ケイアイスター浅見(初回激走した影響か、目が虚ろになっていないか。歩かせたのは丸山-片岡の作戦か)
みずほ不動産販売がコールド勝ち。決勝トーナメント進出を決めた。丸山が2安打完封。ケイアイスター不動産は44歳浅見を見殺し。
0-0で迎えた4回、みずほはこの回先頭の4番木暮が3塁打し、続く丸山も敵失で出塁した1死1、3塁の好機に8番金澤の2塁打で2点、9番大坂の2ランで3点をもぎ取った。5回にも4番伊藤、小暮、丸山の3連打などで4点を挙げサヨナラコールド勝ち。応援に駆け付けていた中根前監督の期待にナインは応えた。
ケイアイスター不動産は完敗。初回、2死から3番浅見、4番増川が連続四球で出塁、5番佐竹の中堅前安打で浅見が本塁を狙ったが憤死したのが痛かった。
みずほ不動産販売ベンチ(手前が岩本監督、右端が前監督の中根氏)
○片岡 体重? 84キロ
体形は西武-オリックスの森そっくりのみずほ不販・片岡(座っているほうが楽とか)
●浅見 力尽きた。相手は強い。しかし、初回、俺は四球を選んで2塁。2死から安打を放った佐竹はよかったが、3塁コーチャー戸澤が回れ回れと指示するもんだから本塁に走ったら憤死。あれはこたえた。その疲れが4回にどっと出た。敗因は3塁コーチャー。これ、見てよ。傷だらけだ(44歳のエース浅見を3番に起用せざるを得ないチーム編成にも課題あり。次戦も浅見はやる気満々だが…)
試合後は観音様のように目をぱちくりさせていた浅見
見たくもない足を見せた浅見
右は浅見を本塁憤死させた戸澤だと思うが、左は誰だったか佐竹か
一条工務店が圧勝 〝二刀流〟町田&村井が大活躍 タウン 麻生の一発は空砲
2ランを放った村井
一条工務店14-2タウングループ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
一条工務店 | 6 | 0 | 8 | 0 | 14 | |||||
タウングループ | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 |
(時間切れ)
本塁打を放ったタウン麻生
攻守かみ合った一条工務店がタウングループを下し、Cブロック3位で決勝T進出を決めた。タウングループは必勝態勢で臨んだが、初回から打ち崩され無念の敗退となった。
一条は初回、1番窪田が安打で出塁、2番村井の本塁打で2点先取。4番加藤も三塁打を放ち、打者10人の猛攻でこの回6点を挙げ波に乗った。三回にも9番町田が3ラン、村井が場外へ特大本塁打を放つなど8点を加え突き放した。投手は村井―町田とつないだが、打でも村井は4の3(うち本塁打2)、町田は3の2(うち本塁打1)、ともに「二刀流」で活躍。守備では外野固めが奏功した。
タウングループは二回、池田投手が四球後に一条のクリーンナップ3人を打ち取り、裏の攻撃で5番麻生が本塁打を放って1-6に。その後も得点機をうかがい、最終回となった四回に1点返したが、点差が大きかった。
4回、原田に続き町田がホームイン
村井を迎える一条ベンチ
14点目のホームを踏む吉田
○草彅監督 1番窪田が初回に思い切り打ってくれて勇気づけられた。村井が今日も投打に活躍、大谷のよう。守備が良ければ試合が締まる。決勝Tへ外野を固める。タウングループさんの声援が、こちらにも話しかけてくれるような、雰囲気のいいチームさんだなと思いました
○村井 大谷は言いすぎです。学生時代より球速が落ちた。決勝Tまでに体力をつけ鍛え直して球速アップします
○窪田 桐蔭横浜大軟式野球部の全国準Vメンバー。1番・サードで出ていた。今日は全然だったが(4の1)、決勝Tではヒットを打ってチームに貢献したい。ムードメーカー的に盛り上げていきたい
●丘監督 初回でバッテリーを壊され歴史的大敗。正面から戦い、みんな悔いはないでしょう。さすが東急Re・デザイン戦で31得点、旭化成さんと4点差で戦ったチームさん。強かったです。チームを作り直してまた来ます
●麻生 真っ直ぐ一本、狙い通り
麻生を迎えるタウンベンチ
最終回、1点を返すタウン
一条工務店ナイン
一条 窪田
リスト乱打戦を制す 三上投手7失点も自責1の力投 伊藤忠・佐久間は肩痛再発か
〝俺の球が打てるか〟リスト三上
伊藤忠ハウジング7-12リストグループ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
伊藤忠ハウジング | 1 | 5 | 0 | 1 | 0 | 7 | ||||
リストグループ | 5 | 0 | 7 | 0 | X | 12 |
(時間切れ)
伊藤忠 斉藤(左)と福澤
リストが乱戦を制した。三上投手は7失点したが自責1の好投。倉持監督の孫・倉持が4打点。伊藤忠は新戦力・佐久間が故障。決勝トーナメント進出を逃した。
1点先制を許したリストは初回、3つの四球から得た1死満塁の好機に5番倉持の犠飛で同点に追いつくと、さらに4つの四死球と9番杉田の内野安打などでこの回5点を挙げ逆転。再び1点リードを許した3回には、この回先頭の6番岩畑が安打を放ち、盗塁に失敗したが、続く7番森が2塁打したあと、8番鈴木が2ラン、さらに杉田が四球を選び1番島崎が2ラン。なおも2つの四死球と3番杉山の安打で満塁とすると、倉持が走者一掃の中堅超え3塁打を放ち、この回一挙7点を奪った。
三上投手は5安打を許し7失点したが、自責は1のみ。最後までストレート中心に押しまくった。守備陣は内野の3失策がことごとく失点につながったように、課題も残った。
伊藤忠は頼みの新戦力・佐久間投手が肩を痛めたようで、先発の斉藤、二番手の福澤も大量失点した。打線は初回、先頭の河嶋が敵失で出塁したあと4番福澤の適時打で1点先制。2回にはこの回先頭の7番川岸、8番杉山が連毒敵失で出塁し、9番佐久間の中堅超え2点2塁打と福澤の中堅超え3ランで5点を奪った。4回には河嶋の3塁打などで1点を返したが、反撃もここまで。
左から2ランを放ったリスト鈴木、森、杉田、大竹
試合後交流する両杉山(左がリスト、右が伊藤忠)
3ランを放った福澤○杉山 勝ててよかった
○岩畑 逆転の3回はわたしのヒットから始まった(盗塁はノーサインで失敗した責任は大きいと思うが倉持さんは怒らなかったのか)ノーヒットの山中の時代は終わった。後藤とは同期の26歳
リスト後藤(左)と岩畑
○大竹マネージャー 明日からみっちり練習します
○山中(主将&4番) 俺は腰が痛かったんだ(2打席とも凡退し交代。ナインから「チャックが空いている」と失笑を買っていた)
○三上 打たれたのは基本ストレート
●杉山監督 終わっちゃった。優勝できる戦力だとおもったが…
●福澤 来年はわたしが投げて打って勝つチームにしたい
●ナイン 佐久間? あいつは花粉症が悪化した。ハートにも課題がある(どうやら古傷の肩痛が再発したようだ)
三井不動産リアルティ呵々大笑 4回まで16四死球18得点 日神はエース山田が不調
〝俺がエースだ〟三井不動産リアルティ石谷
三井不動産リアルティ18-0-日神グループHD
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井不動産リアルティ | 6 | 0 | 11 | 1 | 18 | |||||
日神グループHD | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(時間切れ)
〝俺が強打者だったのを知らないか〟日神グループ吉松
三井不動産リアルティが圧勝し、決勝トーナメントシード権を獲得した。石谷は2安打完封。日神グループHDはエース山田が不調。初回の大量失点に戦意喪失したようだ。
三井リアルは初回、いきなり5連続四死球で2点を挙げると、6番清原の犠飛で3点目、7番大内が三振に倒れたあとも2四球に1番安田の2点適時打でこの回一挙6点。3回にも、この回先頭の7番大内以下3連続四死球を得た1死後、2番の代打小林の死球で1点を奪い、そのあと3番横瀬の3点3塁打、4番米沢の適時打、5番原の3塁打、3つの四球・敵失・パスボールなでこの回11点を奪った。選んだ四死球は16個。虫干しか暑気払いか、石谷と横瀬を除く選手が途中交代し、16人が出場した。
石谷は2安打完封。2回以降は一人の走者も出さず、5個の三振を奪った。
日神はエース山田の不調が全て。足がつってベテラン吉松に交代したが、火に油を注く結果になった。放った安打は初回の3番小川と4番吉松の2安打のみ。三井は6番まで4打席、7番以下も3打席立ったのに、日神は6番以下は1度しか打席に立てなかった。
〇安西監督 予選は結構、上出来。打線がつながってくれた。初戦の三菱地所ホーム戦に勝って勢いに乗れた。決勝Tは1戦必勝でドームを目指す
〇石谷 1・2戦目は打たれたが、結果を出せて良かった。決勝Tはレベルが上がる。満足せず引き締めていく
●竹中監督代行 ピッチャーといい、みんな頑張った。暑い中、応援もあり、みんな頑張っていい試合をした。8月に練習をして、決勝Tに備える
●山田 今日はチームにも相手にも申し訳ない。1・2戦目は良かったので、肩を直して決勝Tでまたゲームメイクしていきたい
初回、押し出しで先制のホームを踏む安田
初回、日神の山田投手の足がつり、安西監督も駆けつける
◇ ◆ ◇
笑うのはひっょとしたら日神かと思ったが、野球はやってみないと分からない。日神の山田はどうしたのか、登板する前から変調をきたしていたようだ。吉松が登板したのを見て、記者はあの〝出ると負け〟の日神を思い出した。
予想外の大勝と熱波に、三井リアル安西監督も声を失ったのか咆哮が聞けなかったのは残念だった(初回「10点取るぞ」とハッパをかけ、6点取ると「6割達成」にも満足していなかったとか)。石谷がまさか4回を14人で締めるとは…。
三井不動産リアルティナイン
日神グループナイン
東急リバブルがシード権 竹内決勝弾 井上完投 野村ソリューションズは主力欠く
砂塵を巻き上げてホームインする竹内
野村ソリューションズ2-5-東急リバブル
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
野村不動産ソリューションズ | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | |||
東急リバブル | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 | X | 5 |
(時間切れ)
野村 茂木(左)と磯部
東急リバブルが接戦を制し、決勝トーナメントシード権を獲得した。竹内が決勝弾を放った。井上が2失点完投。野村不動産ソリューションズは主力メンバーを欠き、想定内の敗戦か。
リバブルは2回、この回から登板した磯部投手から6番高岡と7番星川の連打と9番羽方の四球による2死満塁の好機にパスボールで1点先制。逆転された3回には、この回先頭の3番奥富が右翼超え2塁打を放ったあと、内野ゴロとパスボールで同点に。5回には、この回先頭の1番竹内が左中間を破る本塁打を放ち勝ち越し。竹内は前回の2打席連続に続き、この日は2打席連続四球を挟んだ3打数連続本塁打。勢いを得た打線はその後、2番濱、3番奥富、4番河野が3連打し1点、さらに敵失で1点を追加して、この回3点を挙げた。
井上投手は3回、2死から4連打を浴び2失点。5回にも1死から2安打と四球で1死満塁のピンチを迎えたが、後続を抑えた。与四球は4で、5三振を奪った。走者を出してからのピッチングが課題か(あの千賀のようなお化けカーブは絶対打たれないと思うが、あまり投げないのは不思議。制球に自信がないのか)。
野村は、決勝Tをにらんだ想定内の敗戦か。エース茂木が1回を三者凡退に討ち取ると、2回から磯部が登板。磯部は7安打5失点(自責は2)。打線は3回、2死から9番小林がチーム初安打を放つと、1番長谷川、2番戸田が連打し、3番磯部の2点適時打で逆転。6回にも1死から5番加藤、6番小西の連打と、7番有山の死球で満塁の好機を得たが、後続が凡退した。
東急リバブル井上
竹内を迎えるリバブルナイン
竹内
○大槻監督 守りも打線もバランスよく仕上がっている。わたしがRBAに参加して32回目だが、いまのチームが最強かもしれない。優勝を狙えるチームだと思う
●小林監督 主力の半数がゴルフコンペ。仕方がないので9番を打ったが、2安打した
●磯部 俺が逆転の2点打を放ったんだ(試合途中で。その後、痛恨の本塁打を浴びた)
磯部
●今野(4番打者) 草野球で敬遠ってあるのか(5回、2死2、3塁の好機で、打席には3番磯部の場面。リバブルは内野手がマウンドに集まり2分くらい協議。記者は敬遠もありかと思ったが、決断は勝負。磯部は3塁ゴロに倒れた。今野は3タコ)
タウン女性選手・水野 2打数2安打 タイセイ千葉政の教え子が4番 不動産健保大会
内野安打を放ち1塁でガッツポーズするタウン水野選手
RBA野球大会と同じ歴史を誇る東京不動産業健康保険組合主催の第35回事業所対抗野球大会が7月12日(水)、一部15チーム、二部10チームが参加して大宮健保グラウンドで開幕。試合は、戦力上位の一部と次位の二部制で、参加チームは一部が15チーム、二部が10チーム。この日は一部のシード・ケン・コーポレーションを除く14チーム(7試合)、二部は全チーム(5試合)が行われた。それぞれトーナメント方式で7月26日(水)に決勝戦、3位決定戦が行われる。
◇ ◆ ◇
RBAの試合が終わった午後2時過ぎ、RBAにも参加しているチームが出場しているので見学した。
まず、一部のタイセイ・ハウジー。千葉英監督を始めみんなRBA初戦敗退の痛手などみじんも感じさせなかった。
挨拶はそこそこ。1時間前に冷たいのを半分飲んでそのままにしていたら、日陰に置いていたにもかかわらずゆであがっており捨てたので、とりあえず、水分補給をしようとポカリをおねだりした。ン? ポカリだけでなくチューハイもあるではないか。もちろんチューハイを選んだ。金を払うつもりはなかったが、「ただでいいの」と一応断った。
飲もうと思ったら、この前のRBAでは欠場していた西武-ロッテ-楽天-中日の涌井投手と横浜高校時代同期だった千葉政から声を掛けられた。「神奈川県の白山高校で1年生の時から3年間指導した俺の教え子。今年に2月に入社した。チームの期待の4番」と森田選手(25)を紹介した。
とても嬉しくなった。横浜高校と言えば、プロ顔負けの理論・データで指導すると聞く。千葉政も同じように指導したのだろう。
試合は途中までしか見なかったが、相手のハウスプラザと2-2だった。千葉英が同点打を放ったようだ。
もらったチューハイ
千葉政(左)と森田
応援団はRBAよりはるかに多かった(右端が千葉英)
◇ ◆ ◇
レモン味がするチューハイを飲みながら、12:00からのRBAの3位決定戦で一条工務店に惨敗した一部のタウングループの試合に向かった。武蔵Manseetsと戦っていた。何回だったか、RBAの試合には欠場した高坂GMと歓談していたら、5番で二塁手の女性選手が打席に立ったので飛んで行って写真に収めた。高校まではソフトボール、大学はサークル野球をやっていたという水野選手だった。
水野は、山なりのカーブのような難しい外寄りのストレートを打ち損じたのが幸いしたか、ボテボテの3塁ゴロとなり、間一髪セーフ。内野安打となり好機を広げた。
ベンチに戻ってから話を聞いたら、その前の第一打席でも左翼前安打を放っており、2打数2安打の大活躍。「相手の投手の方が優しい球を投げてくれたおかげ」とけなげなコメント。指はネイルアート。年齢は聞かなかったが、20代の前半のはず。高坂GMは「守備がうまい」と絶賛した。
相手チームの投手・吉川(23)にも突撃取材した。「緩い球を投げた」と正直に告白した。吉川も天晴れ!試合はタウンが圧勝したのではないか。
右は大角
高坂GM(左)と丘監督
武蔵Manseets 吉川投手
◇ ◆ ◇
このほかのRBA野球にも出場しているチームでは一部のナミキはエフ・ジェー・ネクストに8-13で敗れ、やはり一部の青山メインランドは東栄住宅と対戦中、二部の大成有楽不動産はアクアブレーブスに20-0で圧勝した。不動産健保大会を取材する業界紙記者はいなかった。前段で書いたように、グラウンドに取材源はいくらでもある。なにを考えているのか。
旭化成ホームズ快勝 今野が好火消し 北寒寺は本塁打 三菱UFJは主力欠場
〝俺だって今野以外には負けない投手だったんだぞ〟旭化成ホームズ平山
旭化成ホームズ6-1-三菱UFJ不動産販売
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
旭化成ホームズ | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 2 | 6 | ||
三菱UFJ不動産販売 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
4回、適時打を放った三菱UFJ 高橋
旭化成ホームズが快勝し、決勝トーナメントシード権を獲得した。怪物・今野が好火消しを演じ、RBA水曜ブロック唯一の三冠王・北寒寺が勝利を呼び込む本塁打を放った。三菱UFJ不動産販売は主力を欠き完敗。
旭化成は3回、この回先頭の9番原田が四球で出塁した1死後、2番渡辺(大)と3番北寒寺の内野安打で満塁とすると、4番石坂が四球押し出しで1点先制。続く吉田が右翼前適時打で1点追加。1点差に詰め寄られた5回には、この回先頭の北寒寺が目の覚めるような三塁線突破の本塁打を放ち、その後も打線がつながりこの回2点。7回にも押し出しで2点を追加した。
先発の平山(42)は3回まで一人の走者を出したのみでほぼ完ぺきの投球を見せたが、4回に3本の安打を浴び1失点降板。1死1、2塁で登板した今野(44)は6番、7番打者をピシャリと抑えた。
佐藤監督は、今野、北寒寺、平山のほか中山(チーム最年長か)、橋本、原田ら〝往年〟のスター選手を起用した。
三菱UFJは4回、この回先頭の2番佐和田が左翼前安打を放った1死後、4番子守、5番高橋の連打で1点を返したが、6番大川、7番柴生田が凡退。
先発の藤井は2回を無失点降板。2番手の高橋が打たれた。
本塁打を放った旭化成ホームズ北寒寺
北寒寺を迎えるチーム最年長の中山(左)
今野
○佐藤監督 もう1点を許す気はない(投手交代の場面で)3年間丸々活動しておらず、元々のメンバーがどれだけ動けるか、新しいメンバーがどれだけできるかわからずに今季の試合に入った。投手4人投げ、みんなに色んなポジションをやってもらいながら、いい戦いができた。若い選手にチームになじんでもらい、試合に揃うと戦力になる。交流の合宿をして決勝Tに臨みたい。決勝Tは予選を踏まえメンバー選定する
○平山 おれ、よく投げたよな(降板してナインに同意を求めていた。そう思う。初戦も2試合目も投げるつもりかベンチに入っていた。今野の影に隠れてはいたが、いい投手だった=過去形は失礼か)
○今野 登板? 平山の次に投げる予定(試合途中で)
○北寒寺 会心の当たり? うん(あることないことをべらべらしゃべる今野とは対照的に、北寒寺ほどコメントの取りづらい選手はいない。三井不・志村と一緒。試合中に声を掛けようものなら真顔で怒る。それだけ集中しているということか。4年前と比べると少し太っていた。足は明らかに遅くなっていた)
●花形監督 今日は9人しか集まらなかった
●加藤 (5番の高橋について)あいつは休みは野球しかやっていない。水曜はRBA、日曜は草野球(高橋は4回にタイムリー)
●藤井 無失点に抑えた(2回で降板)
北寒寺を迎える旭化成ホームズナイン
旭化成ホームズナイン
こぶしを突き上げる三菱UFJ高橋
◇ ◆ ◇
記者は試合中も試合後も本業について選手(役職者は別だが)に聞くことはほとんどしない。失礼だと思うからだ。
しかし、この日、試合後の反省会も終わったあと、旭化成ホームズの4番石坂(29)に声を掛けた。「一昨日(10日)は川畑社長も出席して『サステナビリティ説明会』を行い、『Essential Company』を目指すと説明された。皆さんはどう受け止めているのか、特に『With Employee』について聞きたい」とストレートを投げた。
石坂は間髪を入れず、「もちろん。骨のずいまで、営業の末端までもれなく浸透している」と話した。この石坂のコメントを聞いて一番喜ぶのは川畑社長ではないか。
読者の皆さんは〝たかが野球〟と思われるかもしれないが、記者は野球の取材が目的ではあるが、それだけではない。野球を通じてそれぞれの会社の社風を知ることと、社員が自己実現のために生き生きと働ける職場環境が整えられているのかどうかを探るのも大きな目的の一つだ。旭化成が強い理由の一つに、ずいぶん昔から「ES」にも積極的に取り組んできたことを記者はあげる。